外は連日の大雪、身体はノロ・ウヰルスらしき胃腸になって三日間でバナナ一本程度で、ふらふらになりながら、でも仕事は休めず、早退を繰り返しながらの日々、でした。
予告があった時から待ってゐた、スウィトナーの追悼番組がNHKにて放送されてゐました。
迂闊にも録画の準備をしなかったのですが、なんと、来日ラストコンサートのものでした。ブラームスの3番。
67歳の彼の、如何にも円熟な姿と指揮ぶり。
すっかりテンポを落とし、本当に音を織ってゆくやうなその音楽は、残念ながら、当時の楽員ではかなりハードだったらしく(特に、木管などが)、見てゐて辛くなるほどでしたが、すでにその数年後の引退、そして今年になっての彼の死去をしる者としては、間違ひなくあの先にとてつもなく広がりのあるブラームスが出現してゐたハズー、と惜しまざるをゑない、です。