『三島通庸と妻』(阿井景子著/新人物往来社)、といふ本を読む。
世に、土木県令、鬼県令といはれた明治初期の山形県の知事の、特に山形でのその仕事と家族との姿を描いたものである。
改めてその姿をたどってゆくと、なるほど、現在の山形のグランドデザインを創った人物であることに感動する。
巷間、彼の評価は色々であるけれども、また、彼の辣腕の下で泣いた山形人も沢山ゐたに違ひないけれど、道路計画、都市計画、教育計画、医療計画、そしてサクランボ、等々への並々ならぬ彼の情熱が現在もきはめて身近な形として残ってゐることに驚く。
高橋由一が描いて有名な、当時の市街の絵のあるサイトがありました。
こちら、です。