HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ギターを弾く子は不良なのだ

2006-06-27 20:14:47 | DAY BY DAY
3泊4日で田舎に帰った。2年ぶりの帰省で、昼の日中から寝るまでの間、
ずっと飲みっぱなし。何より魚が美味い。煮ても焼いても、もちろん刺身も。
「牛肉なんざ、出すんじゃねえよ。」と、お袋に毒づくくらい魚がうまい。
老後は四国に引っ込むかな・・・なんて思ったほどだ。

今回は途中で名古屋の叔母の家によることになっていた。
いつも素通りするので、堪忍袋の緒が切れた叔母が「今回は必ず寄れ」と
厳命を下したので仕方あるまい、名古屋名物を食べさせてもらうのも
一興なので、途中下車と相成った。

出来れば従兄妹に会いたいと思ったのだが、叶わなかった。
私には歳の離れた従兄妹がいて、21歳の男と16歳の女の子がそれだ。
どちらもバイトと部活で忙しくしているようで、40を超えたじじいに会うよりか
そちらのほうが、はるかに有意義な時間の使い方なので仕方ない。

21歳の男の従兄妹には、私のおさがりの服やスーツをよくあげている。
文字通り、一身上の都合(笑)で着られなくなったポール・スミスのスーツは
彼ならまだ大丈夫だし、ストーンズ公認のライダース・ジャケットも
愛用してくれているという。
庭に停めてあるバイクはヤマハの「ドラッグスター」。なかなか格好いい。
新しく買ったギターを、私に見せてくれるために部屋から居間に持ち出して
くれてあったので、ケースを開けると、ギブソン・レスポール・カスタムだった。
なるほど、バイクとギターのローンを返すためのバイトなのか。
ふと見上げると、バラックの代表ユニフォームのレプリカがあるじゃないか。
私の21歳時に比べ、ずいぶんと格好いいじゃないか。

16歳の従兄妹はサックス・プレイヤーだ。
吹奏楽部だというが、自前のサックスを持っている。
ここで面白い話を叔母から聞いた。どうしても自分のサックスが必要になり、
その購入費の捻出に思案していたところ、爺様がポンと30万出して、
サックスを買ってくれたという。もちろん、これは兄貴には内緒である。
妹もバイトしてそれを購入費にあてることになっていたのだから。
ところが、何の気なしに叔父が「ギターはポンとは買ってくれんわなあ。
そんでも30万、すぐ出してくれたなあ爺様は。」と言ってしまったとか。
もちろん兄貴は激怒である。

仕方あるまい。
いつの時代もエレキ・ギターなんざ、理解されないものなのだ。
いいじゃないか、自分で買うからこそレスポールの重さと、美しい黒光りが
身に染みるというものだ。
問題は、そのギターでどんな音を出しているか・・・・である。
近日、掲載した2枚のCDを従兄妹たちにプレゼントしてやろう。
テナーとアルトの違いには目をつぶってくれ。(笑)
ただし、耳は塞ぐなよ。

無限のロック地獄、ジャズ三昧に突入するか否かは、君達次第だ!と言いたいが
若者には楽しいことが多くありすぎる。
それでも音楽は好きで、あり続けて欲しい。
16歳でロリンズとかコルトレーンを聴く女の子とのデートは難しいだろうな、
同級生諸君。(笑)



コメント (2)
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