キネマ旬報の2015年洋画1位には驚いた。時は来た!のか。(笑)
金を生み出す娯楽超大作を軽視してはいけない、という何かの暗示か?
ちょっと、気になる。
ランブリング・レコーズが14年にリリースした「サウンドトラック傑作選50」は
そのマスタリングの良さで話題になった。ラインナップされた50枚はどちらかというと
有名なハリウッド映画が多かったように思えたのと、それ以外は既に過去盤で所持して
いたので静観したのだが、昨年「名作選35」と銘打って新たなラインナップがリストに
加わった。今回はフランス映画や西部劇が多いのが琴線を擽る。
これらの日本独自のマスタリングを施したCD群は、音質以前にアルバム・ジャケットが
オリジナルに準じたものであるのが嬉しい。
06年に出た「トラフィック」や「太陽がいっぱい」のサントラは、とりあえず音が
欲しかったから入手したものの、やはりこのジャケットでは物足りない。
「勝手にしやがれ」は、このジャケットで欲しかったのだ。元々は4曲収録のEPでの
発売であったが、12年発売の輸入盤と同じく10曲収録。他に同じくマルシャル・
ソラルが音楽を担当した4つの映画からの曲を収録していて盛りだくさん。
「カナビス」もLP再発はともかくCDのジャケットはがっかりだった。
やっぱりこうでないと。
「真昼と呼ばれた男」「必殺の用心棒」というのも渋いラインナップだ。
アナログの音を目指すというのは、CDというフォーマットが当たり前でその音に
不満な人にとっては最大の獲得目標ともいえる。じゃあ、アナログ盤を出せばいいじゃ
ないか、というのは簡単だがそれでは掃ける個数が限られるので商売として採算を
考えると難しいだろうし、CDでそれをトライすることで、次回次々回の機会への
足がかり橋渡しになるという意味で、このシリーズは長く続いてほしい。
3枚買うと1枚もらえるというサービスがまた素晴らしいし。
ビートルズのモノラルCDを聴いた時のような温かみのある音は、聴いていて気持ちが
いい。「カナビス」は長年の愛聴盤だが、今回のCDが一番のお気に入りとなった。
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