さて、あと一か月とちょっとでレコード・ストア・デイである。リリース情報も
出揃ってきたのだが、前回のブラック・フライデイ同様に日本国内のレコ屋では
事前予約は受け付けないようなので、当日並んで買うか当日より始まるネット予約に
かけるか、悩ましいところである。
ま、出不精なのと昔からレコード・セールでよく見られた行列や奪い合いの中に
参戦したくないという気持ちがあるので、のんびりとネットで注文し、買えたら
ラッキーくらいな感じでいるのがいいのだろう。ただ1枚何があっても、例え
外国の店にオーダーして法外な送料がかかっても入手しなければいけないブツが
あるのも事実だけど。(笑)
ざっとリストを見渡して、欲しい7インチが20枚ほど。(笑)
全部買えたとして「これは金がかかるなぁ。」と呟くと、即座に「毎月、その倍以上の
値段の買い物してるくせに。」と呟き返される。ご尤も。(笑)
懸念事項はまだある。
何と、サン・ラーの映画「SPACE IS THE PLACE」がDVDとサントラCDと本を
セットにした豪華装丁でリリースされるではないか。私の目当ては当然ながら
映画のDVDである。映画自体は、演奏シーンが細切れの収録なので音楽的な楽しみは
もう一つなのだが、映像の色合いと様々なシーンでのぶっ飛び具合が面白いので
綺麗な画質で是非とも見たいのだ。もし、ジョージ・クリントンが70年代に映画を
作っていたら、こんな感じになったのだろうな、なんて想像していただければ映画の
感じは大体想像がつくであろう。
しかーし。今のところ輸入盤のみの発売のようである。映画なので日本語字幕が欲しい
ところで、限定版と謳われた本ボックスを入手するか、日本版が出るのを期待して
待つか悩ましくも様子見である。
掲載写真はサン・ラーがアーケストラではなく4人という少人数編成で、78年に
録音したライブ盤「DISCO 3000」。ジャケットの色は再発のたびに様々に着色
されるので、オリジナルが何色だか知らない(笑)のだが、掲載写真は12年に出た
2枚組CD。オリジナルLPでは4曲しか収録されていなかったが、ここでは全12曲の
完全版で聴くことができる。
シンセやリズム・ボックスの使い方が今聴いても面白く、それ故に録音から35年以上
経った今でも、ジャズ・ファンの垣根を軽く飛び越えて幅広い層に聴かれるのだろう。
サン・ラーの盤を揃えよう、なんて思ったことはないのだが数多いアルバムを集めると
いう行為自体がフランク・ザッパのアルバムを集めるのと同じような快感をもたらす
ような気がしてならない。
気のせいならいいのだけど。(笑)