HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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ムジークラーデンのニュー・ヨーク・ドールズ

2011-04-08 21:59:10 | ROCK

ニュー・ヨーク・ドールズの映像を初めて見たのは、80年代末に当時のパイオニアLDCから
発売された『BEAT CLUB』のシリーズだった。厳密には『BEAT CLUB』の後続番組である
『MUSIKLADEN』の映像も含むシリーズで、ドールズが収録されたLDはシリーズ8枚目の
「クレージー・ワールド」と題された盤で「LOOKIN' FOR A KISS」が収録されていた。

73年12月に放送された『MUSIKLADEN』からの映像で、メンバーの悪趣味な服装や
メイクにも驚いたが、それ以上にデヴィッド・ヨハンセンとジョニー・サンダースのアクションの
格好よさに惹かれた。特に、どの弦にヒットしようがしまいが大した問題じゃないと言わんばかりに
ギターを掻きむしるように弾くジョニーの破天荒な演奏は、以前も何度か書いたが
実はジョニーより圧倒的にヨハンセンの方に贔屓目だった私の考え方を改めさせるものであり、
当然ながら、もっと演奏が見たいと思ったものだ。

その後、同番組からの「PERSONARITY CRISIS」を見たことはあったのだが、遂に
昨日CSで全6曲の映像を見ることができた。演奏曲は順に「PERSONARITY CRISIS」
「BAD GIRL」「STRANDED IN THE JUNGLE」「PILLS」「TRASH」、そして「LOOKIN'
FOR A KISS」。たかが6曲だが、されど6曲。これだけまとまって見ることができる日を
20年待ったのだから感慨もひとしおというものだ。少々間抜けな感じのする「STRANDED IN
THE JUNGLE」での雄叫びを、ジョニーとシルヴェインの二人が真面目にやっているのが
可笑しくも微笑ましく、また最初の5曲を演奏した後に衣装替えをしたこともわかり、
全編が見どころの映像であった。今度はMC5を放送してくれないかなぁ。(こっちは裏モノで
完全版を見たことがあるのだけれど。)

 掲載写真は2009年のレコード・ストア・デイ用にリリース
された「TRASH」の7インチ。B面には09年5月5日の同曲のライブが収録されている。
今回のドールズの7インチがどんなジャケットになるのか、今から楽しみだ。

コメント
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