HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

LITTLE WALTER / THE COMPLETE CHESS MASTERS

2009-04-06 21:16:41 | ROCK
いやぁ~ここのところ、掲載写真の色合いが地味ですね(笑)。
ま、そんなことはどうでもいいんです。
掲載写真はリトル・ウォルターが1950年から1967年の間にチェスに
残した楽曲を、未発表テイクを含めて5枚のCDに全部で126曲も詰め込んだ
優れもの。
帯と言うか腹巻が金色なのは男前の証である。

私の一番好きなブルーズマンはライトニン・ホプキンスなのだが、
次点を争うのがハウリン・ウルフとこのリトル・ウォルターである。
これで私がギター崇拝主義でないのがお解かりいただけようが、新たに
ハーピスト好き疑惑(笑)が浮上するのだ。

確かにそうかもしれない。キース・リチャーズさんじゃないけれど
ミック・ジャガーがハーモニカを吹く様を見ると何だか安心するし、
大して歌はうまくないけれどハーモニカを吹きながら歌うキース・レルフは
格好いいと思う。もちろん、リー・ブリローやルー・ルイス然り。
J.ガイルズ・バンドのマジック・ディックのポジションも好きだ。
かといってハーモニカ・フォルダーをさげてアコースティック・ギターを
弾く姿が格好いいかと問われると、それは無条件にイエスとは言いかねる。
ひとえに、ボブ・ディランとか遠藤賢司のように格好いいサンプルが
少ない故なのだけど。

アンプリファイドされたハーモニカは、その歪んだ音で空気を
切り裂き、歌えばその声は人の心の奥底に踏み込んでくる。
おまけに、たくわえた髭と額のキズが男前度を格段に上げる。
こんなブルーズマンは他にはいない。
ブルーズの常套句といえばそうなのだろうが、普通にぼんやり聴くと変化に
乏しい曲調に聞こえがちな「ブルーズ」だが、どのディスクを何回聴いても
全く飽きないのというのは何故だろう。
嘘だと思うなら、聴いてみるといいよ。

さて。ほぼ同時期にチャック・ベリーのコンプリート・チェス・レコーディングの
第二段も発売された。勿論喜んで購入したのだが、中身がとんでもないことに
なっていた。問題が解決すれば、これも紹介に値するブツなので
そのうちに・・・。
コメント
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