HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

GARY FARR / STRANGE FRUIT

2008-02-09 20:56:58 | ROCK
「GARY MOORE」に「GARY GLITTER」。
彼らの名前をカタカナ表記すると通常は、「ゲイリー・ムーア」、
「ゲイリー・グリッター」と表記される。
発音に準じて正確に書くなら「ゲイリー」は「ギャリー」が正しいとか、
「ゲイリー・ムーア」に至ってはより正確には「ガリー・モー」だとか
今更言われても、なかなか馴染めない。
目で見るにしても耳で聞くにしても、最初の刷り込みはなかなか拭えないものだ。
そういえば、昔は「ENO」を「エノ」と書いたり「チャーリー・ワッツ」を
「チャーリー・ワオッツ」と書いた音楽雑誌の記事を見たものだ。
「ケルヴィン・エアーズ」というのは誤植だろう。(笑)

しかしながら「GARY FARR」は私はすんなり「ギャリー・ファー」という
音および表記で了解してしまった。
なぜなら、最初にこの人のことを教えてくれた人がそう表記したからだ。
今から7年位前だが、いろいろと音源を交換する知人がいてその中に
英国ロックに強い人がいた。
「ハリー、マーク・エリントンとかアンドウェラが好きなら、ギャリー・
ファーも好きになるよ」といって送ってくれたのがギャリーの1ST、
「THE SOMETHING WITH YOU」でスクラッチ・ノイズが多いそのテープは
私の愛聴盤となった。

掲載写真は2枚目のアルバム「STRANGE FRUIT」で最近2度目のCD化と
なった。今回はシングル・バージョンが1曲多く収録されている。
ギャリーのアルバムは全部で3枚あるが、その全てが違うレーベルからの
リリースでなかなかまとまってカタログ化されることがない。
全て1度はCD化されているが1STのCDは怪しいレーベルとの話もあるし。

71年にリリースされたこのアルバムは前作に続きバックをマイティ・
ベイビーが務めると共にリード・ギターにリチャード・トンプスンが
参加していることもあって人気が高い。
ギャリーの渋い声とハーモニカに、ちょっと早めの曲では
マイティ・ベイビーの演奏の冴えがうまくかみ合った好盤だ。

今回のCDのライナーを読んで改めてマイティ・ベイビーの凄さに驚く。
彼らはたった3年ほどの活動期間しかないのに、自分達の作品以外に
多くのアルバムに参加している。
ギャリー・ファーの2枚に加えてアンディー・ロバーツの「HOME GROWN」、
ロビン・スコットの「WOMAN FROM THE WARM GRASS」、
キース・クリスマスの「FABLE OF THE WINGS」等の演奏はレグ・キング抜きの
マイティ・ベイビーである。
まるで、大瀧詠一抜きのはっぴいえんどみたいじゃないか。
そして私は、先に挙げたアルバムのどれもが大好きだ。

ギャリー・ファーが3枚しかアルバムを残さなかったことは残念だ。
このアルバムを聴いた誰もがそう思うに違いない。
コメント (2)
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