HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

STEREO VS MONO

2007-02-24 20:15:11 | ROCK
キンクスの「ユー・リアリー・ガット・ミー」を初めて聴いた時は、
当然格好良いなと思ったのだが、その後入手したベスト盤で同曲を聴いて
ギターのエコーのかかり具合に驚いたことがある。
「同じ曲なのになんで違うの?」

ビートルズのLPが赤盤仕様で再発されたのもその頃で、私は「ウィズ・ザ・
ビートルズ」を購入した。それはモノラル盤で封入された解説の中で
曲によってステレオ盤や、「他のモノラル盤」との差異があることを知った。
私の頭の中では「面倒くさいな、同じ曲なのに。」という思いが駆け巡ったものだ。

それが今ではそういった些細?なことにも喜びを見出すようになるから、
長生きはするものだ。(笑)
掲載写真左はV.U.のレアなステレオ・ミックスを集めた5枚組ブートレグ。
全て現物を入手するなんて到底出来ないので、有り難い企画モノだ。
同じメーカーがモノ・ミックスやアセテート音源をを集めたブツを
以前リリースしていたが、今回も痒いところに手がとどきまくりである。
DISC3はサード・アルバムの2種のミックスを丸々収録していて、1枚のCDとしては
驚愕の88分!という収録時間。本来は4枚組なのだが、初回のみ
セカンド・アルバムの別ミックスが収録された盤がついている。
もともとセカンドはそれほど得意ではないのだが、この凶暴なミックスが逆に
気持ちよくて、一番好きだったりする。

掲載写真右もブートレグなのだが、マザーズの「フリーク・アウト」の
モノラル盤を収録してある。先日「フリーク・アウト」のオリジナル・ステレオ・
ミックスを収録した盤をとりあげたが、モノラル盤を初めて聴いてぶっとびました。
ギターの音が目立つガレージ・ロックといってもいい仕上がりで、
この音こそ「フリーク・アウト」の決定版なのだと言って間違いないだろう。
モノ盤がオフィシャルでリリースされたら、多くのロック者はまたこのアルバムを
買いなおすことになるのだろうな。

本当に些細なことなのだが、マスタリングやなんだかんだで、どんどん音が
変わってきている今となっては、結局のところ原盤を集めるのが一番正しい
レコードの収集方法なんだろうなと、今更ながら思うのだが
もう、後戻りは出来ない。(笑)
コメント (2)
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