ソウル・ミュージックのファンが必携なのが、「U.S.BLACK DISK GUIDE」だろう。
原盤番号ではなく、「あの本の○○番」というほうが通りがよかったりするケースが
あるのは、編集者冥利につきるだろう。
掲載写真はモーメント・オブ・トゥルースのシングル盤『恋は悩殺』。
付けも付けたりの邦題が最高である。アルバムも件の本の「276番」として
紹介されている。ノリはいいのだが、75,6年以降のこの手の音あたりから
自分の好みと少しずつ距離が出来始めるのも事実である。
全く嫌いではないのだが、例えば77年のウィンディ・シティの「レット・ミー・
ライド」や78年のセブンス・ワンダーの「ワーズ・ドント・セイ・イナフ」は
いずれも名盤の称号を得ている認知度の高い盤だが、それほど聴き込んではいない。
モーメント・オブ・トゥルースのアルバムも出来のいいスロー・ナンバーや、
フィリー・サウンド風の耳あたりのいい曲があるものの、通して聴くと
印象がぼやけてしまう。
しかし、アルバム冒頭に配され日本でシングルにもなった『恋は悩殺』は
その馬鹿馬鹿しい邦題に相応しく、お手軽に盛り上がってしまう。
ホーンが「ダンシング・イン・ザ・ストリート」のフレーズを軽くかまし、
なんとなく一昔前のサラ金のCMソングを彷彿させる感じもして
ニヤニヤしながら聴いてしまうのであった。
それにしても。このジャケットでどうしようというのだ。
何かの秘密結社か、それとも悪の組織か?。
なんとなく、正義のヒーローにパンチやチョップで倒される戦闘員のような
感じが情けない。
アルバムより先にこのシングルを買った私も私なのだが・・・。(笑)