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HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

SINS OF SATAN / THOU SHALT BOOGIE FOREVER

2004-11-14 19:53:28 | SOUL
ブッダ・レーベルという
とロック者ならラヴィン・スプーンフルを
思い浮かべるだろうし、ソウル・ファンならまずはフューチャーズ
だろう。
76年発表のデトロイトのこのグループはブッダに1枚だけ
アルバムを残した。ジャケットもそうなのだけど、冒頭の語りや
音楽内容からいってパーラメントを想起せずにはいられない。
ネチネチと弾きまくるギターなんかは、エディ・ヘイゼルだと
言えば信じる人もいるかもしれない位である。
ファンクやディスコ・ミュージックのファンに隠れた人気盤との
ことだが、意外とスローな曲のほうがよかったりする。
スロー・ナンバー「オータム」という曲がお気に入りなのだが
ライナーによると作者はエドガー・ウィンター・グループの
ベーシスト、ダン・ハートマンとのこと。

76年のデトロイトといえば、前年にキッスがライブ盤を出し、
この年にはその名も「デトロイト・ロック・シティ」をリリースし
盛り上がっていたであろう。その影(?)でこんな
アルバムが出ていたことを覚えておいて損はないだろう。
 91年に日本で世界初CD化されてとっくに廃盤でジャケットを
見る機会も少ないと思うので紹介してみた。
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SLY&THE FAMILY STONE / FRESH

2004-11-14 19:18:03 | SOUL
初めて動くスライを見たのは御多分に漏れず
映画「ウッドストック」であった。ザ・フーやジミ・ヘンドリックス
目当てのガキに動くスライは強烈で、変な生き物を見たという
感じが頭からしばらく離れなかった。

スライ&ザ・ファミリー・ストーンの代表作
が一般的に69年発表の「スタンド!」か71年の「暴動」と
言われることに異論は無い。ロック・ファンなら68年の
「ライフ」も気に入るはずだ。
で、73年のこの「フレッシュ」である。
ファミリー・ストーンの名が表すように、連帯とピースを
掲げてきたスライも自らの悪癖もあって疲労してきていた。
同時期の「ソウル・トレイン」や「ドン・カシュナーズ・
ロック・コンサート」で見られるスライに躍動感は無く、
あるのは重く沈んだリズムだけであった。
このアルバムがCD化された時、2種のマスターが使われた。
一つはLP時代と同じ物、もう一つはアルバム完成前の
ものであろうかミックスとピッチが
違う全く別物といっていい物であった。
オリジナルとして世に出た物は、発掘CDを聴くと
リズムを強調するためにピッチをいじり倒していることがわかる。
リズム・ボックスの無機質さを逆手にとってファンクネスを
生み出す達人であった、スライの面目躍如たるフェーダーさばきが
目に浮かぶ。
そんなこともあって今回はこのアルバムを選んだ。
2004年の現行CDがどのマスターかは知らないのだが、聞き比べる
価値はある。
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