活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

事実,画素数はどれだけあれば十分か―人と画素と。

2008-08-21 03:39:34 | Weblog
先日,地元のキタムラにプリントを取りに受け取りに行った際に目撃した一幕。
DQN風味の30台のご夫婦。下着に近いファッション&スリッパにて登場。
「おー,どれがいいねん」
「あたし,キムタクのこれがいいな」
「ん,何やコレ。600万画素やて,あかんわ」
「あー,ホンマやね。安モンや。あはは」
「あはは」
ぺたぺた(足踏み)
最後まで見てませんでしたが,ネオ一眼タイプのファインピックスをご購入しそうな感じでした。
なお,安物扱いされたのはD40でした(実際安いけど)。

話は変わって,安井至先生の「市民のための環境学ガイド 時事編」
環境問題やエコロジー運動を大変分かり易くかつ面白く時評しているので,毎週欠かさず楽しみに読んでいるサイトです。
先生はカメラがお好きらしく,時々話題になっているのですが,「超低炭素化で技術マインドを蘇生 08.16.2008」の中でも脈絡なく出てきて,
A君:初心者向けのカメラ、たとえば、最近の例だと、HOYAのペンタックスE60の1000万画素、最高感度6400というものがどんな意味があるのか。
B君:この機種を日本経済新聞は、こんな風に紹介している。
「従来機では約800万だった有効画素数は約1010万に高めた。ISO6400までの高感度撮影を可能にし、暗い場所でもフラッシュを使用しなくてもきれいに撮影できる」
A君:結構犯罪的なコメント。初心者にこんな難しいカメラを買わせては行けない。こんなカメラは、上級者だって使うのが難しい。初心者に買わせたら、メーカーの評判を落とすだけだ。

とかなり手厳しい。
「液晶テレビの進歩の方向 07.06.2008」では,
A君:そういえば、C先生のキャノンの中級機EOS40Dは、初心者向けのEOSKissX2よりも、画素数は少ない。40Dが1010万画素、KissX2は1220万画素。
B君:40Dを買うような人間は、どのスペックが重要であるかを分かっている。

というのもあったな。
うーむ,これでいいのか。

画素数と画質については,市場においてどうも整理できていないような気がします。
要は,デジカメは“フィルム内蔵カメラ”であり,言わば,PlusXとベリクロームパン,TriXとTMAX400を一緒くたに論じているような感じ。
メーカーは説明責任があるはず。
ちゃんとした評価基準がないせいかも知れない(to CIPA)。
とりあえず画素数インフレはもういい加減にして欲しいのだが。

付)
安井至,武田邦彦,遠山千春,中西準子,松井三郎(敬称略)の公開バトルロイヤルが観たい(学会であったりするのだろうか)。
ジャッジは大槻義彦センセでオンエア。

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