活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

返しの事件はシグマの仕業。

2013-12-27 20:28:45 | Weblog
おのれ、悪之宮
というわけで(どういうわけ?)殿人ニコンがシグマをレンズ技術の特許侵害で提訴したのですが、旗色は良くないみたい。
エンジニアさんの予想では、シグマが勝訴。ニコンは敗訴するばかりでなく、特許を2件とも失うでしょうとのこと。
そのお返しなのか、ニコンDfでシグマレンズが作動しないということが話題になっています。
ニコンからすれば「図に乗るな」「分際をわきまえろ」ということなのでしょうか
なんて記事
もありますが、シグマはマウント訴訟でトプコンやミノルタに連勝してきた歴戦のツワモノですし、今や光学性能でも“世界のシグマ”ですから、立場は逆でしょう。
レンズで儲けなければならないカメラメーカーにとっては死活問題ですが、ここは持ちつ持たれつ、共存共栄で行って欲しいものです。

ところで、そのシグマがフジX用のDNレンズの予定はないとのこと。
DNレンズはスペック的には凡庸な設定ながら、高い光学性能と激安の価格で実にユニーク。シグマならではのオンリーワンな製品であり、カメラメーカーには絶対出せないタイプのレンズですよね。実は私もNEX用に19mmと30mmを持っております。
しかしレンズが揃っているフジよりも、なぜEOS M用を出さないのかの方が疑問に思うのですが。
思うに、ミラーレスはレンズメーカーにとって死活問題になりかねない。
カメラメーカーは電子補正をかけてレンズを小型化してきますが、レンズメーカーはセンサー側のデータが開示されない限り、電子補正では太刀打ちできない。
「しかたない」ので、素の光学性能で勝負するしかなく、その分、サイズは大きくなり、コスト的にも厳しくなる。
DNレンズにはそれが見て取れるような気がします。

持ちつ持たれつ、なんて状況じゃなく、生き残りをかけて弱肉強食なのかなあ、やっぱり。

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