活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

異論:キヤノンEOS Mと他社の「ミラーレス」カメラ。

2012-07-25 23:30:09 | Weblog
最後に大キヤノンがミラーレスへ参入。
さあ、業界地図はどう塗り変わる?
大きな影響を受けるのは、ニコン1やペンタックスQではなくて、むしろマイクロフォーサーズであると思う。イメージセンサーがひと回り大きいにも関わらず、豊富な一眼レフ用交換レンズの資産を生かせるEOS Mは大きな脅威になるだろう。
同じAPS-Cを採用しているソニー、富士フイルムなどはむしろ同じ方向性を目指すカメラが出てきたことで、マーケットの広がりを期待できるから、競争相手には違いないが、歓迎すべき方向なのではないだろうか。

との那和ちゃんの徒然なる予言ですが、そうは思わないなあ。

一番ホッとしているのはマイクロフォーサーズ陣営。
もし、キヤノンが事前の予想通りマイクロよりわずかに大きい1.5型センサーを採用していたら・・・レンズも含めたトータルの小型システムでもろカブり。一気に苦戦を強いられることになっていたでしょう。

逆に一番脅威に思っているのはソニーでしょう。
センサーサイズによる優位性での差別化の価値が一段階ダウン。今後はキヤノンとレンズのラインナップ競争になるでしょうが、これまでのようにのんびりしていると、かつてα-7000で先行していたのをEOS650/620であっという間に挽回された時の二の舞になりかねません。

フジやペンタはまだフロントまで来てない感じ。ナンバーワンよりオンリーワン路線ですよね。それでも同じAPS-Cとして、キヤノンと比較されることになるのは辛いでしょうね。

しかし、何といっても、困った立場なのは宿命のライバルニコンですたい、星君。
キヤノンは一眼レフのエントリーユーザーのミラーレスへの置き換えを狙っているのに対し、ニコンはミラーレスは別ジャンルであり、一眼レフとは別のユーザーをターゲットにしている、との那和ちゃんの読みですが、マーケティングはともかく、お互いユーザー層が住み分けられるとは到底考えられません。
そうなると直接比較で、ニコンは「画質面」で不利。これはプライドにじんじん来るなあ。
結局、ニコンはDXフォーマットにミラーレスを出すことになると思いますね。

さて、私ごとながら、せっかく買えない理由を考えて、買わないでいたNEX-5Nだったのに・・・EOS Mに背中を押してもらいました。
こんな影響もあるんですよったら。