活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

カメラのレンズは真実を見る瞳。曇りなき瞳を信じる男,コウタローマン。

2008-02-28 22:26:14 | Weblog
工場萌え―工場燃え,ではない。
世の中何が流行るか判らないものだけど,うーん。
2007年に一番売れた写真集がこの『工場萌え』(著:大山顕/写真:石井哲)なんだよね。
これは2007年3月に出た写真集で、「工場好きによる工場好きのための……」というマニアックなキャッチなんだけど、この種の写真集としては異例の3万部以上が発行されたんだ。

と,おっしゃるのは写真評論家,別名キノコ狩りの男こと,飯沢耕太郎さん。
Photologue - 飯沢耕太郎の写真談話「増殖する巨大人工物写真」
ベッヒャー派や畠山直哉,廃墟写真ブームも絡め語っていますが,“いつか見た未来”への郷愁の延長にあるもの,という文意かな。
もうひとつは、『工場萌え』はデジタルカメラの世界だということ。
工場はデジタルカメラの持っている細かな描写力にピッタリ合っている被写体なんだよね。
基本的に『工場萌え』の写真は均一に光が回ったように、フラットに撮影されている。(中略)
だからデジカメ時代の表現にピッタリとあった写真集だともいえる。

へええ。評論家は何か言わないとダメだからでしょうが,そういう見方もできるのか。
私は『工場萌え』にはタルコフスキーを連想したな。これでもかこれでもかという静溢な“ノスタルジア”。

さて次は何の写真が流行るんだろ。
まさかキノコ