安倍首相が、日本国民に対して、1世帯あたり2枚の布製マスクを配布するとの報道があった。
これに対しては、賛否両論というよりも、大部分が批判的意見である。
布の場合、布目が粗いのでウイルスが通過してしまうから意味がないとか、1世帯2枚って家族の数も違うし何なの?とか、送料や梱包もかかって税金の無駄だとか、愚策だという意見が多い。
今、国会では安倍総理だけが小さめのガーゼのマスクをしていて、他の議員や大臣は普通の紙の性能のよいマスクをしているので、これはやっぱり、安倍さんに提案した元官僚とかいう人と、安倍さんだけの独断から始まったことなのかな~などと思ったりするのであった。
私も、送料や手間など考えると、1枚200円のマスクを2枚ずつ各家庭に配るというのは、費用対効果の面でどうなのかな~とは思ったのだが、日本国民がそんなにブーブー言うほどの愚策なのか?と、ちょっと安倍さんがかわいそうにもなるのである。
というのは、この案が出たのは、もう2月のことだったそうだし、それから準備が整えられて実行まじかになっているのが今現在なのである。
実際、私も2月の末ころには、薬局からマスクが姿を消しており、せめてガーゼのマスクはないものかとお店に行って聞いてみたことさえあったのだ。
その時は、やっぱりガーゼだったら何度も洗えるので、あの昔ながらのマスクはないだろうかと思ったのだった。
だが、すでに考えることは皆同じでガーゼのマスクもドラッグストアから消えていたし、その後は滅菌ガーゼまでが品切れになっていた。
そして、今では、ハンカチなどでマスクを手作りする人たちも増えている。
その場合、布目が粗いのはしょうがない。紙製のものが手に入らないなら、布で作ろうというわけで、ウイルスは素通りするにしても、大きな飛沫は防げるってことで妥協しているのだ。
私はまだ布製のマスクを作っていないのだけど、そろそろ紙のマスクも新しいのが減ってきていて、いずれは使い果たしてしまうのは目に見えている。
ある時、間違えて洗濯機で洗ってしまったところ、意外に丈夫で、見た目が全然変化なしだったので、紙でも洗えるんだと知って、ネットに入れて洗って使っているのだけど、それも何度も繰り返していると、紙が毛羽だってきて、マスクをしていると顔がムズムズしてくるのである。
その後は、マスク当てシートというものをゲットして、マスクの内側に当てて使っており、これがあると良い。
布製のマスクでも、このシートを当てたり、あるいはキッチンペーパーを挟むと良いそうである。
だったら、ガーゼのマスクを国民に配ったことが、そんなに文句を言われたりするほどの愚策ではないのではないか。
また、マスクはウイルスを防ぐ効果は高くはないものの、ウイルスの着いた手を口や鼻などに持っていくことを防ぐことができるそうである。
咳やくしゃみをしたときや、話すときに唾を飛ばさないし、荒い息をハアハアしたりしてエアロゾルをまき散らしたりすることも防げるのではないだろうか。
紙の性能の良いマスクも、政府がシャープなどに要請して大量に生産しているそうであるが、それらは医療現場のほうに供給されているので、一般住民には布製のマスクをということになったそうだ。
介護施設、保育施設などには、すでに先だって布製マスクが送られているらしい。
もし自宅に布製のマスクが届いたら、私は喜んで使おうかなと思っている。
布製のマスクを手作りしてみようかな~とも思っていたのだが、なかなか時間もなく面倒だし、いまだに紙製のもガーゼのもドラッグストアには売ってないんだから、政府が配布してくれたら嬉しい。
だいたい、日本国民は贅沢だし、我儘だ。
アメリカはアベノマスクのことを「物笑いの種」と言っているそうだが、中国では「日本人は恵まれている。中国では、何ももらえない」との感想もあるそうだ。