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昨年、職場の先輩がJICAのシニア海外ボランティアになるために早期退職され、10月からネパールに赴任していた(送別会の時の記事はこちら)。
その方が年に一度の健康診断も含めての一ヶ月の帰国をされた。その際に現地でネパール音楽を習っているサーランギ奏者バラット・ネパリ(Bharat Nepali)さんのバンドがフジ・ロックフェスティバルにアジアンレゲエバンドとして招待されて一緒に日本に行くので、職場でミニ演奏会を持てないかと連絡がきて、私たちのグループで急遽開催することになった。
夕方、四ツ谷で仕事を切り上げて渋谷の本部の会議室に到着すると......。約80名という予想を大きく上回る参加があり、かけつけて嬉しい驚きだった。
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【ネパール音楽の夕べ】
サーランギという胡弓のように弓で弾く弦楽器、山羊の革を張った太鼓、キーボードを3人で演奏。曲によってキーボードをやめて銅鑼や鉦のような打楽器に持ち替えたり、部分的にサーランギをやめて鈴のような楽器に持ち替えたりと多彩な演奏。太鼓は主に撥は使わずに両手で叩く。大中小と4つ位あったかな(記憶が曖昧でごめんなさい(^^ゞ)。先が山菜のゼンマイのようにくるくると丸まった細い棒も使うこともあった。細長い太鼓は紐で両足を通して膝の上に固定して叩いたがかなり高い綺麗な音がした。シンバルの小さいような鉦は両手で打ち鳴らすが、近づけてお互いにくるくる回すとバイブレーションがかかって面白い音になった。
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ネパールの山々や麓で暮らす人々の暮らしのイメージが湧いてくるような音楽だった。これは○○族の音楽、今度は△△族の音楽といろいろな部族の音楽だったり、オリジナルの音楽だったりした。仏教のお寺にお参りにいく時に奏でる音楽もあり、皆でワイワイ踊りながらのお参りというのがこれまた楽しい。立って踊ってくださいというので思わず我がグループメンバーは踊り出す(恥ずかしながら私も踊った(^^ゞ)。7~8曲もたっぷり演奏してくれたので本格的だった。
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前日に和太鼓のグループ“鼓童”と玉三郎のジョイント公演「アマテラス」を観てきたところだったので、同じルーツが流れているのを強く感じた。「アマテラス」での演奏も和太鼓をメインに鉦や銅鑼などの金属の打楽器に琴なども加えていて、現代的でアジア的な音楽性を楽しんだ。今回のネパール音楽の演奏はネパールの伝統楽器にキーボードも加わっていて、やはり伝統を踏まえた現代のアジアの音楽の素晴らしさの認識を深めた。
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終了後、閉館時間まで短時間ではあったがネパリさんたちを囲んで主催者の私たちのグループと懇親会を開催。シニアボランティアになった先輩が私を英語のサークルで一緒だったことがあると私を紹介してしまうのに困ってしまった。彼は文法が苦手だったから私と同じクラスだっただけで会話は不自由しない人。私は会話も単語を並べる永遠の初級者なのに(^^ゞ
しかし意を決して、「アマテラス」のプログラムを見せて「鼓童=ジャパニーズ・ドラムス・グループ」を知っていますかと拙い英語で聞いたら「イエ~ス」とくいいるように観ていた。そしてこの表紙はジャパニーズアクター玉三郎って言ったらそれも知っているって!世界の玉三郎、世界の鼓童なんだって思い知った。
ネパリさんが「タイコ」って言っていたので、“タイコ”ももはや世界で通用する言葉だと実感した。民族の伝統を継承しつつ世界へ現代的に発信しあって響きあう中で平和な地球が実現しそうな気がして、嬉しくなった。
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【ネパールでのシニアボランティア活動報告】
短時間でプロジェクターを使ってパワーポイントによるビジュアルなご報告。現地でも研修センターで活動されているのを応用されている。ネパールの人々の抱えるいろいろな問題も自分たちで解決していくお手伝いをされている。そのことで日本にいた時よりも生きがいを感じていらっしゃる様子が伝わってきた。既に何回かインターネットでの活動報告のおたよりもいただいているが、具体的なお仕事の様子は今回のご報告でよくわかった。次の帰国の際も是非お話を聞く機会をつくっていただくと嬉しいとアンケート用紙に書いておいた。
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私たちのグループでは継続的にセカンドライフ準備のための学習会を開いている。グループ内の学習会の時もあるし、広く参加をよびかける企画もある(今回は後者)。最初の連絡から2週間でここまでにした渋谷の本部のメンバーの機動力は素晴らしい。私はアンケートをまとめるお役をやらせてもらった。20代から50代以上まで幅広い参加者からいろいろな感想を寄せていただいて、嬉しい気持ちでいっぱいになった。
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写真は、ネパール音楽の演奏をされている3人の皆さん。
追記
懇親会で日本の仏教で使う鉦とかに似ているという話が出て、ネパリさんが「シルクロード」で伝わったと言っていた。やはり仏教とともにこういう楽器も日本にやってきたのだろう。
また海外旅行大好きメンバーはネパールに行きたいと盛り上がっていた。シニアボランティアの先輩がいる間に行ってくればと煽ってしまった私。私は住宅ローンのメドがつくまで遠征関係は全てお預けだ(^^ゞ
海外とも仏教伝来とともに文化的なつながりがあったのでしょうね。
今はアメリカ文化に洗脳されて見えなくなっているものがたくさんありますけど、東洋の文化って大事~って思います。
TB成功していましたよ。やり方をマスターされたんですね。おめでとうございます(^O^)/
私がよくお邪魔するブログ「ようこそ劇場へ!」のbutlerさんも「ヒロシマナガサキ」をご覧になったみたいですよ。アドレスをご紹介しますね。
http://blog.goo.ne.jp/broadway05/d/20070730
★paru様
その通りで、仏教との関連の話も懇親会で出たのでちょっと本文に追記させていただきましたm(_ _)m
「富国強兵」「脱亜入欧」だったのが、アメリカ占領以降は「欧」もすっとんで「米」ばっかり向かされていますからね。占領政策が文化面までしっかり貫徹されていますよ。日本はハワイの次のUSAの州のひとつらしいですからね(笑)
蜷川さんとかは、日本だけでなくアジアンテイストで押し出すと欧米の観客にとてもアピールするとか言っていたような。向こうで欧米スタイルで演出しても関心も持たれないでしょうからね。劇団四季がジャポネスクバージョンでロンドン公演が鳴かず飛ばずだった時代とはずいぶん変わったようです。私たちはアジアの文化にもっと自信を持っていいと思えるようになりました。
私のブログでは食べ物のこともちまちま書いていますが、食の欧米化もアメリカ国内で膨大に余った小麦や紛乳を売りつけるため、欧米基準で日本人に合わない現代栄養学を資金を出して押し付けたようです。
(給食制度も同じ)
もちろん食べ物から占領政策という面もあるでしょうし、将来いい顧客になるでしょうから。
歌舞伎に行くとほっとするのはDNAでしょうか・・・
演出家もオリジナル脚本で頑張っていらっしゃるのを見ると応援したくなります。
アレルギーが増えたのも日本人が長い歴史の中であまり馴染んでこなかった食材に一気にさらされたことによるものだという話も聞いています。日本型の食生活ももっと見直したいものです。でもあまり食事づくりに手をかけたくないというのも私の今の現状であります。