ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

09/09/23 歌舞伎座昼の部②「名残惜木挽の賑 お祭り」

2009-09-29 23:58:18 | 観劇

【名残惜木挽の賑 お祭り】(清元舞踊)
今回は歌舞伎座建替え前の最後の木挽町のお祭りという設定。屋台囃子が聞こえ、鳶頭(歌昇・錦之助・染五郎・松緑・松江)と手古舞姿の芸者(芝雀・孝太郎)がなかなかやってこない芸者おえい姉さん(芝翫)を待っている。
花道から振る舞い酒でほろ酔いの黒紋付姿の姉さんがやってきて、歌舞伎座が建替えになってしまうのが名残惜しいねぇとかのやりとりで盛り上がる。建替えの間も後も一層の引き立てをと観客にも呼びかけて舞台も客席も一斉に手打ちでしめる。
芝翫の芸者を軸に白地にそれぞれの紋を首抜きに藍色で染めた鳶頭たちと手古舞姿で控えめにした二人の芸者がからんでひと踊り。
さよなら公演の出し物らしいし、しっかり人間国宝の芝翫の見せ場の一幕となっていた。芝翫も途中で体調をくずして福助が代演していたようだが、復帰してこうして元気な姿を見せてくれ、おめでたい演目を仕切ってくれる姿になんだかすごく有難い気分になる。

「お祭り」はTVで「松栄祝嶋台~お祭り」を観たのが最初。
今年1月の演舞場花形歌舞伎で観た「お祭り」はこちら
以下、筋書の解説や「歌舞伎チャンネル」の解説から
山王祭と神田祭は江戸の二大祭。山王祭を題材にした三変化舞踊の「再茲歌舞妓花轢」と、神田祭を描いた上下二巻からなる「〆能色相図」がある。どちらも粋な鳶頭や芸者が登場して江戸っ子の心意気を見せる踊りで、共に清元舞踊の名曲なので、二つの歌詞を取り混ぜて「お祭り」と題して上演されることが多い。
どうにでもアレンジできる舞踊演目のようだ。

写真は歌舞伎座正面にある絵看板の中の「お祭り」を携帯で撮影。昼はガラスに後ろの景色が映りこんで撮影してもわけのわからない写真になってしまうことが多い。この演目は芝翫の芸者一人が黒紋付姿で描かれているので比較的きれいに撮れた。
今月の「竜馬がゆく」だけは鳥居清光さんの絵ではなかったようだが、後継者はこういった方々になるのだろうか。さらに歌舞伎座の建替え後、絵看板のコーナーはしっかりと確保されるのだろうか。気になるところではある。
9/23昼の部①「竜馬がゆく-最後の一日-」


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