昨年の標記コンサートは行けなかったが、一昨年は行って本当によかったと思った。
2005年3/26鴻沼福祉会コンサート2005『夢・仲間といっしょなら』の感想はこちら
毎年3月の最終土曜日に埼玉会館大ホールで開かれてきたが、今年は8月末の開催。8/12の高校時代の生徒会本部役員仲間中心のミニミニ同窓会で久しぶりに「鴻沼福祉会」の常勤理事をしている友人に会って直接チラシを渡され、ゲストが上條恒彦ということで即行くことにしたのだった。
ウィキペディアの上条恒彦の項はこちら。現在は憲法9条音楽家の会でも活躍している。
上條恒彦出演の舞台の感想は以下の通り。
「マイ・フェア・レディ」 「紫式部ものがたり」 「メタルマクベス」
第一部は「上条恒彦コンサート」。
「薔薇はあこがれ」で客席と一緒に歌おうと呼びかける。私は学生時代に通ったうたごえ喫茶で身についているのですぐに歌ったが、音域がちょっと合わなくて難儀(^^ゞ
聴覚障害者のために舞台右手に手話通訳者とOHPでの文字解説者がついている。プリント済みの歌詞を映し出したり、トーク部分はシートにマジックで書いてすぐに内容が伝わるようになっていた。歌詞を映し出してくれることは私にも有難かった。
反戦平和の歌が続く。「いぬふぐり」。冒頭から涙腺決壊!♪「クニさんを忘れない 戦争が起こらんようにする」♪という最後の歌詞が頭に浮かぶので歌いすすんでいくうちにもう落涙とあいなる。これは日本の太平洋戦争でお互いに思いあっていた男を死なせた女の歌。田舎で山に登るというデートをしていたというつきあいというなんという素朴さ。だからこそ最後の歌詞が重い。
続いて茨木のり子さんの詩「わたしが一番きれいだったとき」の朗読。その声も素敵。次は「父が息子に与える歌」(小室等作曲)。ベトナム戦争を闘う父親の歌なのだろう。ホーチミン市の郊外のクチ・トンネルに行った時のことを思い出す。
そして彼の昔のヒット曲「どこかで誰かが」(小室等作曲)。トークで拍手が少ないと語りかける。いくら「木枯らし紋次郎」の主題歌だってもう35年前の曲だから知っている人が少ないでしょうと笑いをとる。もっと有名な曲をと吉田拓郎作曲の「襟裳岬」を歌ってから、沖縄へ飛びますと「さとうきび畑」。
この歌はカラオケで歌うとテンポも変化させられないし長くて飽きられるのだが、自分でギターを奏でながら歌い、メロディもアレンジも加えながらの歌に聞き惚れる。森山良子バージョンと歌詞も違っているのもわかった。上条恒彦バージョン、心に沁みた。次は「玄蕃之丞」という朗読と歌を組み合わせたもの。狐が縄張りに開通した鉄道で恋人の狐を轢き殺され、機関車に化けて怨みの思いを人間にぶつけるという内容。ここで一部終了。
そしてトークの中で、自主制作CDを100枚持ってきているが、元はとっているので半分を鴻沼福祉会に寄付するし、希望者にはサインもするということが語られた。素晴らしい~。しっかりと休憩時間にCDを買っておく。
第二部は「鴻沼福祉会の仲間たち、上條恒彦とともに」
開幕すると壇上には仲間たちや職員他の合唱メンバーがぎっしりと並んでいる。まず、昨年4月に施行された「自立支援法」で苦しめられている全国の障害者の仲間たちが共同作業所の全国連絡会で制度の見直しを求める運動に取り組んでいることが報告され、仲間たちが作文を読み思いを伝えてくれた。一人できちんと伝えられる人も職員の手助けが必要な人もいる。仕事の話、自立支援ホームの話、そこも出て一人暮らしも結婚もしたいという将来の夢。天国のお母さんに泣かないで頑張っていることを報告する手紙。一生懸命な思いがしっかり伝わってきた。
そして今回の特別イベント。東京大空襲で被災し卒業証書をもらえていなかった橋本喜代子さんは鴻沼福祉会の自立支援ホームで暮らしている。母校の協力も得て62年ぶりの卒業式をこの場で持つという。TVドラマ「3年B組金八先生」で社会の教師役をやっていた上條恒彦はきちんと黒いスーツ白いネクタイ姿に着替えて卒業証書の代読。橋本さんは作文につらかったこととともに‘戦争はない方がいい’と書いたのだという。「仰げば尊し」ではなくご本人の一番好きだという「ふるさと」を会場全員で歌ってお祝いをした。
そして合唱。地元の高校や地域の合唱団も出演して歌っていた。鴻沼福祉会が長年活動して築いてきたネットワークの力が発揮されたのだと思った。「この街・僕ら・青春と」「ぼくらは働けるのさ」「夢・仲間といっしょなら」。
元の黒の上下の綿シャツ綿パンに戻った上條恒彦がリードして「PIECE IN HARMNY」を皆で歌い、会場は最高にいいムードに盛り上がった。花束だけでなく仲間の女性が片手の麻痺で片手だけで折り上げた千羽鶴も贈呈され、上條さん大観劇。アンコールは「出発の歌」。最後に会場に語りかけた言葉がまたよかった。「障害者自立支援法と憲法9条改悪の根っこは同じ。みんなの力を合わせてやめさせましょう」というメッセージ!
今回のコンサートは演出家もつけたということで、流れもよく、社会福祉法人のチャリティコンサートのイメージを一新されてしまった。終演後はちゃんとサインをしてもらう列に並んで「ミュージカルでも観ています、メタルマクベスも」と声をかけたら「おおっ」というお答えがあり、握手もしていただいてしまった。列も長いのにすみませんm(_ _)m
今回は直前にお誘いのメールをあちこち入れまくり、シンガーソングライターをライフワークにしているHAOWさんも来てもらえた。鴻沼福祉会の友人がそれを大喜びしてくれたのがよかったと思った。もう少し早くお声かけを思いつかないところが最近のボンクラ状況の証だ。
終了後は、HAOWさん、玲小姐(元・お茶屋娘)さんと夜ご飯(これもオフ会!)。そこでHAOWさんも出演する「ちゃのみともだちLIVE」のお誘いを受け、行くことに決定。おしゃべりは福祉から環境問題まで盛り上がって散会。
翌日にまたまたあちこちお誘いしまくり、もう一人お仲間を増やした私だった。
写真は、コンサートのチラシを撮影。
ぴかちゅうさんの斜め前に座っていたものです。
「生活クラブ生協☆パークパク」http://blog.goo.ne.jp/machi5959/ブログしてます。
HAOWちゃんとはまだ知り合って1年にもなっていませんが、仲良くしてもらってます。
またHAOWちゃんライブでお会いできると思います。
『友だちの 友だちは 友だちさぁ~♪』どうぞ宜しくお願いします。
「江利チエミ物語」のTBも有難うございますm(_ _)m
ピーターの「越路吹雪物語」もよかったんですよ。同じような時代の方ですが私には美空ひばりほど馴染みがない江利チエミ。hitomiさんの記事を読んだら観たくなりました。次に東京で公演があったらしっかりチェック入れようと思います。
上條さんの「ラ・マンチャの男」の牢名主いいですよね。若い時からずっと上條さんじゃないかしら。松たか子アルドンサになってから今ひとつその気になれずに観ていません。そろそろ役が似合ってきたかしら。
★パクさま
初めまして、HAOWちゃんのところでお名前は御馴染みになっていました。私も違う生協ですが組合員ですのでよろしく。でも2つ入って利用するのはちょっと苦しいんですよ。
>『友だちの 友だちは 友だちさぁ~♪』......私もその精神で生きております。蔵王さんのライブだったら気楽に行けそうです。その節は是非ご挨拶したいです。これからもよろしくお願いしま~す(^O^)/
こちらでパクさんの「ちゃのみともだちLIVE」の記事をご紹介させていただきます。これからもよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
http://blog.goo.ne.jp/machi5959/d/20070902
やっと歌を聴いていただくことができましたね。
チャリティコンサートレビュー、流石です。
あの日の感動が蘇る。
大好きだったあの上条恒彦は、シンガーではなく役者になってしまったのだなあという感慨があり、それがワタシとしては肩透かしのようでしたが・・・。
その役者として磨いてこられたことを惜しげもなく、チャリティコンサートに投入してくださっていたんだなあと少し時間がたってから、思いました。
やっぱり、歌には人が出ますね~。
器用ではないのでしょうね。
でも愛すべき方だなあと、それは再確認できたような・・・気がしています(笑)
また、オフ会にも呼んでくださいね。
いろいろありがと~
「もったいない」片付けられない女編がよかった!私はそれにさらに輪をかけてるので共感を持ってCDを買わせていただきました。サインもありがとね。
そして、はおwちゃんの「HAOW'S STATION」、さきほどブックマークに登録させていただきました。ご了承くださいね(^O^)/
ありがとう
KIWIと片付けられない女編、気に入ってもらえてよかった。あれ以上カバーが入らなかったので、飽きちゃったかなあ?と心配していたのですよ。
とりあえず、ほっ
エレンディラ・レビューも大作ですね~
松の出演で引いた「ラ・マンチャの男」。大阪で観た時全然駄目と思ったら母堂お亡くなりの日でした。後に名古屋で観て納得しました。鳳だったでしょうか。
11月に上條さんのコンサートが岡山県の倉敷であるようです!
私もファンなので行きたいですが、都合で行けそうにないです・・・残念!詳細はこちらにありました↓
http://www.3838.com/osirase/index.aspx#a20070092001
きつねっこさんというハンドルネームは「玄蕃之丞」にちなんでいらっしゃるのかなぁと思いつきました。いかがでしょうか?
会場で買ったCD「冬の森にて」のラインナップがコンサートに近かったので嬉しかったです。本当にいいお声です。ただし、歌詞カードの裏表紙が喫煙姿だったのがちょっと残念。どんなに素敵な人でも煙草を吸う方はマイナス1ポイントです。表にサインして欲しかったのにわざわざひっくり返して煙草姿の方にサインされたのでご本人は気に入っていらっしゃるんですね。
でも喫煙するからって人格全部嫌いになるわけはないです。素敵な人です。
倉敷ではチャリティ文化セミナーで歌われるんですね。全国で素敵な歌声を響かせてくれるのを応援したいです。