パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

エヴァリー ★★★

2015年08月22日 | DVD作品ーあ行
生き残る方法はただ1つ。殺って、殺って、殺りまくれ!
『デスペラード』のサルマ・ハエック主演最新作! 『LUCY/ルーシー』『コロンビアーナ』を超える新世代アクション・ヒロインが登場! ヒロイン版『ザ・レイド』とも言うべき、女性アクション映画の限界値を振り切る過激なヴァイオレンスの嵐!ヤクザ軍団との死闘を描くエンドレス・ハイテンション・アクション!
アクション監督は野口彰宏! ド迫力のアクションシーンの数々は、『少林少女』や『パワーレンジャー』シリーズなどで日米を股にかけ活躍するアクション監督・野口彰宏が手がけており、全米最大のジャンル映画祭「ファンタスティック・フェスト」でも喝采を浴びるなど、全世界の映画祭を席巻中!
監督は、ジョー・リンチ『クライモリ デッド・エンド 』

あらすじ:愛人であるヤクザの組長を裏切り、警察の情報屋となったコールガール、エヴァリー。裏切りを知った組長は彼女を抹殺するべく、町中の殺し屋たち、そして手下のヤクザ軍団を彼女の元へ送りこむ。
死を覚悟するエヴァリー。しかし愛する娘の命が脅かされている事を知った時、たった1人でヤクザ相手に戦争を仕掛けることを決意する。
そして大量の重火器と自らの肉体だけを 武器に、壮絶な死闘が幕を開けるのであった……

<感想>未公開作品で、あのロバート・ロドリゲス監督の大ヒット作『デスペラード』でお馴染みの実力派女優サルマ・ハエックが、日本人俳優相手に復讐のアクションヒロインに変身。
本作では、ヤクザの組長Taiko(渡辺裕之)の恋人で娼婦(しょうふ)のエヴァリー(サルマ・ハエック)が、警察に通じていたばかりに、そのことがバレてしまいクリスマスに組を裏切ったことで、組長は懸賞金をかけて組員と街の凶暴な悪党たちに彼女を襲わせるが、一筋縄ではいかない彼女は彼らと壮絶な死闘を繰り広げるというアクションドラマ。
ヤクザの組長、渡辺裕之の他に、イギリスで活躍する『KANO 1931海の向こうの甲子園』の伊川東吾、映画『47RONIN』の藤本政志などの日本人俳優が出演している。

マンションの1室で、娼婦のエヴァリーが、ヤクザの組員たちから制裁を受ける「キル・ビル」ばりの壮絶バトルが繰り広げられます。全編にわたって下着姿のサルマ・ハエックの奮闘ぶり、マシンガンにショットガンを豪快にブッ放すばかりか、娼婦仲間で紫色のカツラのババァまでもが二丁拳銃でエヴァリーを狙って襲ってくるのだ。とにかくサルマ・ハエックが日本刀による殺陣もビシット決めて最強のヒロインを演じている。

何故、彼女はこの部屋から一刻も早く逃げないのかというと、このマンションが日本のヤクザの所有物で、建物の中にヤクザの組組織関係者がゴロゴロといる要塞マンションなのだ。おまけにヤクザは地元警察を抱き込んでいるし、そんなわけでエヴァリーの部屋に次々とヤクザを送り込んでくる完全武装の殺し屋たちなのだ。
マンションの1室で、組長の放った刺客たちを次々と倒してしまうサルマ・ハエック。元組長の愛人であり、今は戦闘経験ゼロのただのおばさんであるエヴァリー。部屋の中にはヤクザの死体がゴロゴロと、それを風呂場やクローゼットに押し込む。
それが、魔の手は母親や娘までに伸び、エヴァリーは肉親を守るために刺客たちと激闘を繰り広げるバイオレンスアクシヨンです。

組長Taikoを演じる渡辺裕之。渋くてカッコイイし、体も筋肉美で悪役とはもったいない使い方である。だから、この組長役は見た目では悪魔のようだが、彼はとってもチャーミングで観客も共感できる要素を持っているのだ。それに典型的なヤクザの組長ではなく、ある意味セクシーさというか、変態的な要素も漂わせている。
もう一人、爺さんが出て来て、それは、サディストなのか、ハゲ・デブ男を檻の中に閉じ込めて拷問でもするかのように、その男を痛めつける。そして、サルマ・ハエックもその拷問の檻の中へ入れられてしまう。歌舞伎の衣装を着た男が4人現れて、硫酸とかガソリンに青酸カリを目薬代わりに目に入れるというのだ。運よく母親が部屋を訪ねて来て、その液体を口の中へ押し込む。早く吐き出して口を洗い流さないと胃袋がただれて死んでしまうよ。

しかし、エヴァリーが反撃をして、その爺さんの口の中へ硫酸を呑ませるのだ。爺さんの腹が焼けただれて内臓の腸が飛び出すグロさがたまらない。
組長渡辺の最期は、切腹、ハラキリでした。日本人が見てヤクザ映画とはまた違って、どこかハリウッド的なスタイルになっているようだ。面白かったのが、エヴァリーに送られてきたプレゼントの箱の中身が、彼女が警察の男に内通していたその男の生首だった。それを、娘が開けたくてたまらないのをエヴァリーが止める場面が笑えた。
B級映画の要素が満載で、エヴァリーにやられる組員の死に方が面白い作品に仕上がっているし、サルマ・ハエックが、襲い掛かる暗殺者たちをたった一人で倒し、パワフルな立ち回りから目が離せませんでした。
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