パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

アベンジャーズ/エンドゲーム★★★★★+★

2019年04月30日 | アクション映画ーア行

アイアンマンやキャプテン・アメリカをはじめとするマーベル・コミックが誇るスーパー・ヒーローたちによって結成された“アベンジャーズ”の活躍を描く空前のメガヒット・アクション超大作の第4弾にして完結編。出演はロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ジョシュ・ブローリンらの続投組に加え、新たにキャプテン・マーベル役のブリー・ラーソンが初参戦。監督は引き続きアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ。

あらすじ:6つのインフィニティ・ストーン全てを手に入れた最強最悪の敵サノスによってアベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命の半分が消し去られてしまう中、生き残ったヒーローたちによる命を懸けた史上最大の逆転への戦いを壮大なスケールで描き出す。

<感想>前作「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」ここでは、サノスが思いを遂げ、銀河の生命が一瞬にして半分になってしまった世界。MCU初のヴィランが勝つ映画でした。あれから1年、ついに「アベンジャーズ/エンドゲーム」の衝撃の幕が開く。もちろんヒーローたちも例外ではなく、アベンジャーズやガーディアンズ、オブ・ギャラクシーのメンバーも多くの仲間が消えてしまった。生き残ったヒーローたちはこの危機的状況にどう立ち向かうのか?・・・。

そして今回はヒーローたちがアベンジ(逆襲)するわけですが、サノスを倒すことが目的ではなく世界を元に戻すことが重要な戦いになるでしょうね。そうなると、過去に戻って歴史を変えるか、サノスからインフィニティ・ガントレットを奪ってもう一度、指パッチンかなんかして、世界を改変させるしか方法がないわけです。

しかし監督のルッソ兄弟はこっちの読みをはるかに超えてくるでしょうから、どう予想を裏切ってくれるかも楽しみです。

ここで気になるのがアベンジャ-ズの初期のメンバー6人が生き残っていること。これは偶然なのか?・・・6人のオリジナル・アベンジャーズに6つのインフィニティ・ストーン。各ストーンが一人一人を導く、という驚愕の展開もあるかもです。

前作の序盤ではサノスに殺されるという、まさかの展開でファンの涙を誘ったロキですが、彼は人をも欺く神、もしかすると死すら偽造かも。また敵に渡したストーンも本物とは限らないのでは。原作ではインフィニティ・ガントレットを巡る戦いで、ネビュラが重要な役割を果たすのです。

 

本作ではネビゥラがどうなるのかに注目したい。それでも「マイティ・ソー/バトルロイヤル」で大ファンになった女戦士ヴァルキリーと、「ドクター・ストレンジ」の兄弟子ウォンが、サノスによる死滅を逃れて生存していたことが判明。地味だが戦闘力は高い2人が、意外な活躍を見せるかもです。

そして、「キャプテン・マーベル」の役割とは、絶大な宇宙のパワーをその身に宿し、フューリーが最後の切り札としてとっていたキャプテン・マーベル。彼女なら単身でサノスを倒せる可能性は大だ。しかし戦いの目的がサノスを殺すことではなく、世界を取り戻すものだとしたら、彼女の最強のパワーはどう生かされるのか?

映画ではスーパーマンもびっくりの圧倒的な強さだったので、「彼女さえいてくれれば、サノスなんてへっちゃら」だと言いたくもなるが、それだと3時間もの上映は必要ないだろうに。

だが、「インフィニティ・ウォー」には登場せず、「アントマン&ワスプ」で超ミクロ世界=量子世界にいたため、消滅を免れたアントマン。ミシェール・ファイファーが演じるジャネットが、“量子世界の中にはタイム・ボルテックス(時間の渦)がある”と警告しており、その名前からしてここを使えばタイム・トラベルが出来るのでは?このタイム・ボルテックスを通って時間を遡り、サノスがインフィニティ・ストーンを手に入れる前の時代に行けば、彼の野望を阻止できるのではないかと。

そして、生き残ったヒーローたちが、揃いの白いスーツを着て、何処かへ向かおうとしているシーンでは、トニー・スタークの姿があることから、彼が宇宙漂流から生還しことが分かるのだが、なんとキャプテン・マーベルが宇宙の果てまで行き連れて帰ったというのだ。

彼らが来ている白いスーツが「アントマン&ワスプ」のゴーストのスーツに似ていることから、ヒーローたちは元気を取り戻したトニー・スタークが、制作したタイム・ボルテックスの渦巻く量子世界に向かい、タイムタラベルを決行することになる。ここで、アントマンが試しに何度もタイムタラベルを繰り返すのが面白かった。

これは日本に向けてのサービスと思われるシーンが、ホークアイことバートンが黒いフードを被り、刀を使って真田広之のヤクザと戦っているのが見れる。でも、家族を殺されるという設定もあったので、ブラック・ウィドウが犠牲になることで、ホークアイが家族と再会できることになる。

そして、キャプテン・アメリカが「アベンジャーズ」1作目のコスチュームで、NYの戦いで街を襲ったエイリアン部族チタウリとのアクションが再現される。時空を超えて「エンドゲーム」とリンクをするNYの戦い。そもそも生き残ったアベンジャーズの主な顔ぶれが、“NYの戦い”のメンバーだったことを考えるとNYの戦いが大きな意味を持つのだろう。

かつてのヒーロー映画では、世界の危機を救うのはいつだってイケメンの白人ヒーローだった。でもMCUに登場するヒーローたちは、いろんな意味においてもずっと個性的なのだ。

様々な境遇を持つキャラクターたちが、時にはお互いの意見をぶつけ合いながら、相手を尊ぶことを学んで成長していく。白人も黒人も、大きな人も、小さな人も、アライグマも、木の枝も、見た目の違いは一切関係ないのだ。そんな「多様性」の精神こそは、MCUの物語世界のもっとも核となるメッセージであります。これからのMCUの作品に期待したい。

2019年劇場鑑賞作品・・・68  アクション・アドベンチャーランキング

 

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シャザム! ★★★・5

2019年04月29日 | アクション映画ーサ行

DCコミックスの異色スーパーヒーローを映画化した痛快アクション・コメディ。ひょんなことからスーパーパワーを手に入れ、ヒーローマニアの友人とその力で悪ふざけを繰り返していた少年が、真の敵を前にスーパーヒーローとして目覚めていく姿をコミカルなタッチで描き出す。主演はザカリー・リーヴァイ、共演にアッシャー・エンジェル、ジャック・ディラン・グレイザー、マーク・ストロング。監督は「ライト/オフ」「アナベル 死霊人形の誕生」のデヴィッド・F・サンドバーグ。

あらすじ:身寄りのない孤独な里子の少年ビリー・バットソン。ある日突然、謎の魔術師に“選ばれし者”と認められ、スーパーパワーを授けられる。魔術師に言われたとおり“シャザム”と唱えると、本当に筋肉ムキムキのスーパーヒーローに変身してしまうのだった。さっそく同じ里子でヒーローオタクのフレディといろいろな能力を試し始めるビリー。しかし見た目は大人のヒーローでも、中身は思春期真っ只中の少年のまま。フレディと一緒に悪ノリ全開で、せっかくのスーパーパワーを無意味なことにばかり使ってはしゃいでいた。ところがそこへ、彼のスーパーパワーを狙う謎の科学者Dr.シヴァナが現われ、フレディがさらわれてしまう。大切な仲間と街を守るため、ヒーローとしてDr.シヴァナに立ち向かっていくビリーだったが…。

<感想>見た目はオトナ、中身はコドモって日本の代表的なアニメ「名探偵コナン」と真逆な感じだが。ちょっとは期待はしていたが、“ダサかわ”ヒーロー、笑えるだけじゃなく最高にグッときます。 ギャグ、アクション、ノリ、予想外の「エモい」ドラマ……人々がエンターテインメントに求めるものが全て備わっており、見ている間中、とにかくずっと面白いのには間違いない。

ある日突然、運命の導きにより、魔導士シャザム(ジャイモン・フンスー)、なぞの魔術師から魔法の力を与えられた。「シャザム(SHAZAM)」とは、S=ソロモンの知恵、H=ヘラクラスの剛力、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスの万能、A=アキレスの勇気、M=マーキューリーの神速、という6つの力をあわせもつ、地上最強の存在に変身するのだった。

扮しているのは、「マイティ・ソー」シリーズでファンドラル役を演じたザカリー・リーヴァイ。少年のビリーには、アッシャー・エンジェルが扮している。

誰だって、異世界に呼ばれて魔法の力を授けてもらうことを夢見ているのだ。しかしだ、ビリーは未成年なのに、コンビニでビールを買って飲むという無茶ぶりに驚く。そして、変身能力を授業をさぼるために使うし、中身は子供のままで成長しないのがダメなのだ。

一緒に住んでいる里子たちの家族の中にフレディという少年がいる。彼はスーパーヒーローのオタクであり、生まれつき足に障害のあるフレディは、自在に空を飛び回る力を夢見る少年なのだ。だから、ビリーが羨ましくて、パワーの無駄遣いをしているのを怒るのだ。

始めは自分の本当の母親を探しに翻弄するが、見つかってみると母親は自分を捨てたのが分かる。それからビリーは人助けに精を出すが、フレディにシャザムの力を試してみてはと言われる。

コンビニ強盗に遭遇する2人、ビリーがシャザムに変身をして強盗の銃弾を浴びるも、拳銃の銃弾を弾き飛ばす強靭なボディ、もちろん顔面もだ。

それにだ、電撃ビームを発する“稲妻ハンド”は、攻撃だけでなく携帯の充電も可能だった。ビリーがシャザムに変身して手に入れた力に、全力ではしゃぎまくる姿には爆笑の連続でした。バスケス家の家族との交流に自分の居場所を見出すビリー。

マーク・ストロングがDr.シヴァナを演じて、彼は本当はシャザムになりたかったのに、夢が叶わず自分で魔術を取得して、眼球の中に「七つの大罪」という魔物を閉じ込めて復讐を始めるのだ。絶対にシャザムを殺す気でいるのだ。

だが、ビリーも馬鹿ではない。兄弟たちにスーパーパワーを身に着けさせて、変身させる。つまりシャザムと同じパワーを持つスーパーマンが6人も登場するのだ。これは日本の“ウルトラマン兄弟”かよって思ってしまった。

そして、七つの大罪の悪魔の化身たちと戦うわけ。この魔物たちにはグロイ感じで恐ろしいが、それでもファンタジー要素があるので大丈夫。

それと忘れてはならないのが、イモムシの存在である。冒頭でもちょっと出てはいるが、ラストでもサデウス・サド・シヴァナ博士の所へ出て来るのだ。意味ありげに蠢く「イモムシ」は古参のヴィランのMr.マインドである。要注意なイモムシちゃんである。

本作では、何と言っても子供がスーパーヒーローになるってことが面白い。それに家族の問題では、家族は選べないのが世間の常識だが、この映画の中では自分で選べるというメッセージが込められている。

シャザムはこの先、他のDCヒーローとも絡んでいく可能性もあり、シリアスなバットマン、立派な大人のスーパーマン、豪快オレ様のアクアマンたちと、中身は少年のシャザムがどう絡んでいくか楽しみだし、ワンダーウーマンに興奮しちゃうシャザムなんて観てみたいですよね。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・67  アクション・アドベンチャーランキング

 

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あなたはまだ帰ってこない ★★・5

2019年04月28日 | アクション映画ーア行

マルグリット・デュラスの自伝的小説『苦悩』を「海の上のピアニスト」「ザ・ダンサー」のメラニー・ティエリー主演で映画化した戦時下ドラマ。ナチス占領下のパリを舞台に、ゲシュタポに連行された夫の奪還のために、いつしか身も心もぼろぼろになっていくマルグリットの苦悩と愛の葛藤を描く。共演はブノワ・マジメル、バンジャマン・ビオレ。監督は日本での劇場公開は本作が初となるエマニュエル・フィンケル。

あらすじ:1944年6月、ナチス占領下のパリ。作家になったばかりの30歳のマルグリット・デュラスは、夫のロベールとともにレジスタンスの一員として活動していた。ところがある日、ロベールがゲシュタポに捕まり、どこかへ連れ去られてしまう。夫の情報を得ようと、パリのナチス本部に日参するマルグリット。やがてそんな彼女にゲシュタポの手先となって働く刑事ラビエが近づいてくる。ロベールの情報をエサに彼女との逢瀬を迫るラビエ。マルグリットの愛人でレジスタンスの同志ディオニスは、ラビエを警戒しながらも情報を引き出すチャンスととらえ、2人の逢瀬を許すのだったが…。

<感想>わたしは待つ。それがわたしの愛の姿――。第二次世界大戦時、ナチス占領下ノパリを舞台に、ゲシュタボに逮捕された夫の帰還を待ち続ける女の愛と苦悩を描く。主演のマルグリット役を演じたのは「ザ・ダンサー」のメラニー・ティエリー。マルグリット・デュラスは映画「愛人/ラマン」の原作者としても知られているが、彼女には先鋭的な映像作家という、もう一つの顔があった。

監督としては「インディア・ソング」など十数本の作品を発表している。原作者のマルグリットの映画化すると、どうしてもこの女性のカラーに染まってしまう。占領下のレジスタンスをしていた女が、逮捕された夫の情報を聞き出すため、ゲシュタボの手先の男と逢瀬を重ねる物語となっているためか、何とも艶めかしいデュラス的になっていた。

何しろ、主人公のマルグリットをフレームの中に収めつつ、彼女の意識の流れのようなモノローグを重ねる映像と音声の構図もデュラス的なのだ。

ゲシュタボの手先ラビエにブノワ・マジメルが扮している。いつの間にかすっかりと貫禄がつき、時の流れを感じると共に、別人になったかのような容貌の変化をみせている。それでも、役柄を魅力的に見せる俳優としてはいい。

男たちの目線が女として美しいマルグリットに群がるのだが、貞操を守りつつも、一人だけレジスタンスの同志ディオニスとは、密通を重ねて寝ているのだ。

やがて戦争も終結し、パリは解放され、戦時捕虜の帰還が始まるのだが、マルグリットの夫、ロベールは帰ってこないのだ。情報によると、ロベールは赤痢を患い死と戦っているというのだ。無事に帰って来るのを心待ちにするマルグリットの元に、フラフラになりながら、友人たちと一緒に戻って来た。

その後、夫のロベールは病気で死ぬかと思っていたが、その後の療養がよかったのか、元気になり海へみんなと行くようになるのだ。だが、かくも長き不在により、夫を愛していた苦悩に、マルグリットの夫を愛せなくなってしまっている苦悩。陰影をもって絡み合わせた演出が優雅でした。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・66  アクション・アドベンチャーランキング

 

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僕たちのラストステージ★★★・8

2019年04月27日 | アクション映画ーア行

「あなたを抱きしめる日まで」のスティーヴ・クーガンと「シカゴ」のジョン・C・ライリーが、伝説のお笑いコンビ“ローレル&ハーディ”の晩年を演じる伝記ドラマ。すでに過去の人となっていた2人が、英国で新人芸人並みの過酷なホール巡業を行っていた史実を基に、衝突を繰り返しながらも強い絆で結ばれた2人の友情の軌跡をユーモラスかつ哀愁あふれる筆致で綴る。監督は「フィルス」のジョン・S・ベアード。

あらすじ:1953年。スタン・ローレルとオリバー・ハーディは、“ローレル&ハーディ”としてハリウッドで一時代を築いた伝説のお笑いコンビ。しかしすっかり落ち目となり、2人は再起を期してイギリスでホール・ツアーを敢行することに。ところが用意されたホテルは2流で、小さなホールにもかかわらず客席はガラガラ。かつての栄光には程遠い試練が続く。それでもめげずにイギリス中を巡っていくスタンとオリバー。次第に観客も増え始め、ロンドンでの公演が決まったのを機に、アメリカに残してきたお互いの妻を呼び寄せる。少しずつ明るい兆しが見え始めたかに思われたローレル&ハーディだったが…。

<感想>アメリカのやせのスタン・ローレルと、でぶのオリヴァー・ハーディのコメディアンの2人組は、1927年から1950年まで、多くの長短編のサイレント映画に出演し、日本では極楽コンビとして親しまれ、トーキーの時代に入ってもなお歌って踊り、1950年代まで人気を保ったという。

ですが、失礼ながらこのコンビの名前は知らなかった。チャップリンの時代なんですね、彼と一緒に仕事をしたことがあると言うから、凄い人たちなんだと思いましたね。

お笑いコメディの王道というべきもので、日本ではドリフのコントや、コント55号の欽ちゃんたち、その後のお笑いコンビたちが、彼らのネタを繰り返し真似をして笑わせていたようにも思えました。とにかく、シンプルでありコメディの基本に乗っ取り、殆どが思った通りの流れにしかならない優等生コンビの2人でした。

客席がまばらな小さな劇場での舞台でも、家の2つのドアから交互に2人が、出たり入ったりするだけで、そのタイミングのずれでとめどなく笑わせる2人の定番のギャグの楽しさに笑い、感動する。あたかも一世紀前の時代にタイムスリップしたみたいな気分にとらわれた。

そして、痩せのローレルが舞台のネタの脚本をすべて書き、興行スタッフたちとの交渉などもすべて行っていることが分かる。一方のデブのハーディは、競馬が好きで、ロンドンの地下鉄ストランド駅から出て来ると、スポーツ新聞を買って目を通し、自分の買った馬券が外れたのを知りののしるといった具合。

ローレル&ハーディにそっくりの雰囲気を持ったスティーヴ・クーガンとジョン・C/ライリーがハリウッドのスタジオに登場し、6分間1カットで喜劇的な芝居をするオープニングには感動しました。

舞台はイギリスに移り、すでに過去の人となりかけた2人の感情を追っていくので、興味深く、新鮮でもあった。おまけに駅が舞台のコントも登場するし、そこで旅を絡められるのではないかという想いが頭をよぎる。

ですが、それは主演2人が織りなす絶妙なコンビぶりを眺めているうちに、途中からホテルの中へと、フロントでベルを取り合うシーンには、本当にニヤリとさせられた。

それから妻たちを、ニューヨークからロンドンに呼んでの、アイルランド公演の大成功の模様が描かれ観ていてほっとした。その妻たちを、タイプの違うシャーリー・ヘンダーソンとニナ・アリアンダが、闘志むき出しに珍コンビを競演するのも良かった。

しかしながら、デブのハーディが心臓発作を起こし、舞台に出るのは無理だということになるも、ローレルは他の誰ともコンビを組みたくないと言い張る。だから、ハーディをアメリカへ帰して公演は中止ということになるのだが。

病院でのハーディは、今までの息の合った相棒ローレルの気持ちを良く知っているので、最後の力を振り絞りながら、最後の舞台に立つのだった。

このシーンは観ていて、何時倒れるのかとハラハラしていたが、最後までやり遂げるハーディのプロ根性に涙せずにはいられない。

2019年劇場鑑賞作品・・・65  アクション・アドベンチャーランキング

 

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バハールの涙★★★★

2019年04月24日 | アクション映画ーハ行

「彼女が消えた浜辺」「パターソン」のゴルシフテ・ファラハニが、IS(イスラミックステート)に奪われた息子を助け出すべく、女性武装部隊を結成して戦いの最前線に身を投じた女性を演じる戦場ドラマ。共演は「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」のエマニュエル・ベルコ。監督は「青い欲動」のエヴァ・ユッソン。

あらすじ:戦場で夫を亡くしたフランス人女性ジャーナリストのマチルドは、中東の紛争地域に入ると、女性だけの戦闘部隊を率いるバハールと出会い、彼女の戦いの日々に密着していく。愛する夫と息子と幸せな日々を送っていたクルド人女性弁護士のバハールだったが、ある日突然ISの襲撃を受け、自らは性奴隷として売られる一方、夫は殺され、息子をISの戦闘要員として連れ去られてしまう。やがて命からがら逃げ出したバハールは、息子を必ず取り戻すと誓い、女性武装部隊を結成すると自ら銃を手に立ち上がる。やがて彼女たちは、“女に殺された者は天国に行けない”と信じるISの戦闘員たちに恐れられる存在となっていくのだったが…。

<感想>対IS(イスラミックステート)レジスタンスの女性部隊の隊員バハールを演じたゴルシフテ・ファラハニの顔がとにかく美しくて素晴らしかった。埃にまみれてお化粧もなく、髪の毛のバサバサで唇がかさつき、それでも愁いを帯びつつも、確固とした意志の力を宿らせた眼差しがとにかく美しいのだ。

女性兵士のリーダー、バハールは「敵のISが殺したのは恐怖心」だと言う。夫を殺され息子を奪われ、性的奴隷としてたらい回しにされて、全てを失った女たちは、「女に殺されると天国へ行けない」と、信じているIS戦闘員たちの恐怖心を逆手にとり、男たち以上に大胆に戦うのだった。

しかし、全てを失ったと言いながらも、彼女たちが戦う理由には、少年兵としての戦闘訓練を強いられる子供たちの奪還があるからなのだ。

生きるとは、かくも哀しい。事実を語り伝えることで戦う、もう一人の女戦士、戦争記者のマチルドの存在が効いているのだ。彼女も夫を戦争で亡くし、娘とは離れ離れになり、自分も片目を失ってもなお、戦場の写真を撮りながら記事を書き、世界へと発信しているのだ。

女性たちの尊厳を取り戻す戦いという、絞り込みがテーマ主義に流れてはいるが、作品に明確な訴えをもたらしているのも事実であります。戦う側と報道する側、女と男、支配者と開放者、恐怖と勇気など、いくつもの二文法が図式的に配置されたこの作品を評価するのは難しい。でもそれらの最上位に君臨するのが、バハールを演じたゴルシフテ・ファラハニの顔なのだ。

まさに、今、言わなければ、描かなければという熱情に溢れていた。埃にまみれた服を着たまま、冷たいシャワーを浴びさせられ、何事かと思ったら、男たちの性の奴隷になることなのだ。それも、若い女を選び、そして、妊娠をして、大きなお腹を抱えて逃げ惑う女たち。

出産シーンもある。妊産婦とて、手に銃を持ち、何時、何時に敵が襲撃してくるか分からない。着の身着のままで逃げては、隠れて生きていると言う実感がわく。食料も不足しているし、睡眠だってゆっくりとは寝ていられない。生きるために、拉致された子供を救うためにも、男たちと同等に銃を持ち敵を戦うのだ。

国境を超えれば、この戦場から逃れられると、必死になって車に乗り目指すのだが、途中でも車が襲われるし、妊婦は産気づいて破水する。今にも出産が始まってもおかしくない。ここで子供を出産すれば、母親も赤子も殺されてしまうだろう。妊婦が呻きながらもかろうじて国境までたどり着く。そこで車から降りた途端に、地面に立ったまま出産する壮絶な場面には、それこそが女の闘いであり強さであることを示していた。無事に女の子が生まれた。この瞬間は、本当に祈らずにはいられなかった。

泣いてもなにも始まらない。立ち上がって戦うのだった。これは女たちの戦争映画であります。ですが、男たちのそれとは違うのは、戦闘時の顔が悲しげなことなのだ。

それからが、女性部隊が小学校のある所まで行くも、爆弾が仕掛けられてあり爆発する。息子が生きているのか心配なバハール。爆発で顔が埃で真っ白になりながら、土煙の中から男の子が走り寄って来る。そして抱き着く瞬間も、また涙が溢れてならない。

主人公の隊長と戦場ジャーナリストの、我が子への想い。それが重なり、最後の幻想となって切ないですね。こんなのってあるか、誰に怒鳴ったらいいのか、怒りが沸々と湧き上がって来るのだった。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・64  アクション・アドベンチャーランキング

 

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キングダム★★★★・5

2019年04月22日 | アクション映画ーカ行

中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年と、中華統一を目指す若き王(後の始皇帝)の物語を壮大なスケールで描く原泰久の大ヒット漫画を、「図書館戦争」「BLEACH」の佐藤信介監督が豪華俳優陣をキャストに迎えて実写映画化した歴史エンタテインメント大作。主演は「四月は君の嘘」「羊と鋼の森」の山崎賢人。共演に吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、高嶋政宏、要潤、大沢たかお。

あらすじ:紀元前245年、春秋戦国時代の秦。戦災孤児の少年・信と親友の漂は、天下の大将軍になることを夢みて剣術の鍛練に励んでいた。そんなある日、漂だけが王宮に召し上げられ、2人は別々の道を歩み始める。しかしその後、致命傷を負った漂が信の前に姿を現わし、地図を信に託して落命する。悲しみに暮れる信が地図の示す小屋にたどり着くと、そこには漂と瓜二つの男が静かに佇んでいた。男はクーデターを起こした弟・成キョウによって玉座を追われた秦の若き王・エイ政だった。漂がエイ政の身代わりで命を落としたことを知り、一度は激高した信だったが、エイ政の中華統一に懸ける信念と漂から託された遺志を受け止め、エイ政と行動を共にすることを決意する。こうして王宮奪還への過酷な戦いに身を投じていく信だったが…。

<感想>原作をまったく知らなかった私でも、『キングダム』が中国を舞台にした壮大なストーリーであることは知っている。そのため、「実写化」はかなり厳しいのではないかと疑ったのだが。ところがである、広大な原野での戦闘シーンや王宮セットなど、中国での大掛かりなロケが物語のスケール感になっていて、各キャラクターの衣装や、メイクも凝っているのだ。

壮大な背景に蟻のような人の大群は、なんか想像の中の『キングダム』っぽさがあった。キャスティングを知らなくともコスプレには見えなかったし。馬やエキストラの数にも感心した。特に王宮とか山の民の国とか、建築物に迫力がありますね。さすが中国でロケしただけはあると思った。

ただし、どうしても戦闘絵巻ふうの物語にこちらの気持ちが乗って行かず、観るというよりも人物やそのアクションを眺めている気分でもあった。

ですが、始めの主人公である信の山崎賢人は最高でした。鬼気迫る演技、ストイックに絞り込んだ体など……下僕の頃の信を完全再現していると言っても過言ではなく、作品に込める思いとプロフェッショナル魂を感じました。

そして、もう一人の主人公である政を演じた吉沢亮さんも、代えがきかないくらい存在感がありハマリ役でした。信の山崎賢人さん同様、いやそれ以上に完全なる政。吉沢亮さんの信の親友である漂(ひょう)役、王の政と2つの役を演じる難しさはあったに違いないが、違和感を微塵も感じさせないほどハマり役で素敵でした。

 

きっと貴方も、信と政を演じる2人に引き込まれて涙腺が緩んでしまうと思いますね。惚れてしまったと言っていいほどに、嬴政(えいせい)を演じた吉沢亮が、これがマジで嬴政であった! 冷静な言動の中にも確固とした熱い情熱が見え隠れし、それでいてあの高貴な佇まい、目が完全に政だった。

そして特別なのが、ズバリ、長澤まさみ演じる楊端和(ようたんわ)である。

山の神ともいえる楊端和が、王都奪還の戦闘シーンに入ったが最期、馬上の太もも、そして戦闘中の太ももと、いまだかつてここまで白く眩しい太ももがあっただろうか? 真面目な話、まさみが演じる楊端和の美しさと、抜群のスタイルからスラリと伸びる美しすぎる脚は、和製ワンダーウーマンと言ってもいいだろう。

そして誰もが気になるであろう、大沢たかおが演じる王騎(おうき)の貫禄ぶりである。かなり頑張って筋肉作りをしたであろう、体つきなんてほぼレスラーで、本人の努力がひしひしと伝わってくるかのようでした。

 

大沢たかおが演じる王騎は、コミック同様映画でも重要なキャラクターである。体のサイズやビジュアルは、素晴らしく王騎であったが、その王騎がしゃべり始めた瞬間、私は「えっ!?」と面喰らってしまった。王騎のオカマ口調がどうしてもすんなり入って来なかったのだ。原作の王騎がオカマ口調なので、映画の王騎がオカマ口調にしたのであろう。でも「ンフゥ♡」の溜息の度に “絶対に笑ってはいけない” 的な感覚に襲われたのは確かです。

そして、個人的良かったのは成蟜の本郷奏多。ずるがしこい弟の役、成蟜(せいきょう)を、本当にいい味を出していましたね。

しかし、全体を通して作品を見ると「良かった」という感想だが、当然ながら腑に落ちない部分もあった。橋本環奈の河了貂(かりょうてん)が可愛すぎて性別を隠すどころか完全に女性だったり、彼女の活躍するシーンなどが明瞭でなかったのも事実だ。

クライマックスは、城内に入り戦うシーンと、巨漢なラスボスのランカイを信が倒すシーンも見どころの一つといっていい。

無表情ながらも姿勢や所作に対する細やかな配慮によって、荘厳さを感じさせる独特のオーラを漂わせている吉沢亮。

それに漫画原作の映画化に再現性が求められがちだが、漫画の特性でもある“明確なビジョン”を超越したキャラクターを山崎賢人は実践して見せている。そして、脇役陣のキャラクターにも抜かりのないのも最高。よくぞやってくれたと感無量であります。ですが、1年に1本制作しても、完結するには十年以上を要する憂慮はあるのが心配です。

2019年劇場鑑賞作品・・・63  アクション・アドベンチャーランキング

 

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多十郎殉愛記★★★

2019年04月20日 | アクション映画ータ行

「木枯し紋次郎」シリーズ、「極道の妻たち」シリーズなどの大ベテラン中島貞夫監督が、京都撮影所の伝統を次世代に伝えるべく20年ぶりに劇映画の監督を務め、自身初のちゃんばらに挑戦し撮り上げた時代劇。主演は「横道世之介」「悼む人」の高良健吾。共演に多部未華子、寺島進。

あらすじ:時は幕末。かつては長州で名うての剣士だった清川多十郎。とある事情で脱藩した今は、京都の貧乏長屋で小料理屋女将のおとよに世話を焼かれながら無為な日々を送っていた。そんなある日、故郷から腹違いの弟・数馬がやって来る。一方、浪人の取り締まりを強化していた京都見廻組にその存在を嗅ぎつけられてしまう多十郎だったが…。

<感想>“巨匠”中島貞夫監督20年ぶりの最新作。59年の映画人生を次世代に受け継いだ、日本映画史に残る新しい「ちゃんばら映画」が誕生した。中島監督の優れたチャンバラ映画の中の短篇時代劇を見た時から、次なる展開を期待していただけに、堂々たる長篇として実現したのは素直に嬉しかった。

しかも配役も豪華だし、中でも主演の高良健吾扮する剣の達人が、幕末のご時世、腕の立つのに人を斬る気が無いという設定も気が利いている。監督はフィルムで撮りたかったらしいが、映画館にはフィルムの映写機がない時代なので、仕方なくデジタル撮影をされたということだった。

中でも清川多十郎が住んでいた京都の貧乏長屋の人たちの関西弁のやりとりがユーモラスでとても魅力的でしたね。彼に惹かれるおとよが、なにくれとなく世話をやく長屋の住居と、その周囲の路地を捉えた画面もよかった。全部セットなのだが、それを映すショットがいかにもうらぶれた街の一角という、空気を醸し出しているのだ。

それに小料理屋女将のおとよに多部未華子が扮していて、店の用心棒の役目もしているし、恋仲の様子が伺われた。自分の弟が故郷から京都に住んでいる兄の清川多十郎を訪ねてくるも、取り方たちに囲まれて目を斬られてしまい、おとよに頼んで医者にみせて、逃げるようにと指示をする。

おとよが、自分の故郷の高雄へ逃げる途中で、取り方たちに囲まれてしまい、もう逃げきれないことを悟る。

始めは、多十郎ものんびりと着物の柄を描く仕事をしていたが、食い扶ちにも困り果て、故郷長州藩から来ていた伊藤様から、多十郎の剣の腕を見込んで、京都にいる長州藩の侍たちの後継人として京都見廻組の相手をしてくれないかと頼まれる。

見せ場は、迫りくる竹林での、大勢の京都見廻組の取り方たちを切り捨てながら、逃げる高良健吾が人を斬るということに慣れていないので、どうしても躊躇してしまう場面もある。弟に言う言葉も「生きて、生きて、生きて、この世の中を見定めてくれ」という多十郎のセリフがある。

これは、多十郎の立ち廻りが「人を斬る」ためのものではなく、愛する女性と弟の数馬を逃がすための時間稼ぎのチャンバラだというのだ。

以前に観た、熊切和嘉監督が手掛けた「武曲 MUKOKU」も、人を斬るのが嫌だという侍がいたが、この作品もそのような感じであり、最後までバッタバッタと人を斬り捨てるというシーンは無かった。だから、取り押さえられて終わりである。取り方には、吉本興業の芸人たちの力を借りたそうです。そういえば、観たことのある取り方もいた。

ただし、問題は弟を護る為の殺陣、というコンセプトが何か煮え切らないのだ。凶暴さに欠けるというか。せめて騒動の発端となった2名のザコ町人役人はどうにかして懲らしめて欲しかった。音響も無音のところのあったが、時代劇に相応しい感じで中々良かった。

京都見廻組の取り方の親分として、寺島進が扮していたが、多十郎との一対一の闘いも迫力があってよいのだが、多十郎の勝利で良かったのではないかと思えた。

つい、時代劇で見慣れたと言えば、その季節のバックの景色と相まって、岡田准一の「散り椿」殺陣の見事さに見惚れてしまうのに、高良健吾の時代劇「多十郎殉愛記」、これはちょっと惜しい気もしました。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・62  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ビューティフル・ボーイ★★★・5

2019年04月18日 | アクション映画ーハ行

優等生で心優しい青年が、ふとしたきっかけからドラッグに溺れ、治療と再発を繰り返し、依存克服までに8年を要した苦闘の日々を、彼を支え続けた家族との関係を通して描いた感動の実話ドラマ。音楽ライターの父親デヴィッド・シェフと、現在は作家や脚本家として活躍する息子ニックそれぞれが綴り、ともに全米でベストセラーとなった2冊の回顧録を映画化。主演は「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメと「フォックスキャッチャー」「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」のスティーヴ・カレル。共演にモーラ・ティアニー、エイミー・ライアン。監督は「オーバー・ザ・ブルースカイ」のフェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン。

あらすじ:優等生でスポーツ万能な学生ニック。父デヴィッドにとっては自慢の息子であり、父と再婚相手カレンの間に生まれた幼い弟と妹にとっても良き兄だった彼は、ふとしたはずみでドラッグに手を出してしまう。最初は軽い気持ちだったが、気づいたときには底なしの泥沼から抜け出せなくなっていた。そんなニックの深刻な薬物依存を知ったデヴィッドは、息子の更正を信じて彼のリハビリを懸命にサポートするのだったが…。

<感想>エンディングで、「薬物過剰摂取は 50歳以下の米国人の死因1位」という文字に驚いた。日本では有名人はすぐに薬物で逮捕されると、名前が上げられ知れ渡るが、悲しいかなアメリカほど薬物で死亡記事が報道されることは無いと思う。

ドラッグ依存症に苦しむ息子・ニックを演じるのは、『君の名前で僕を呼んで』で年上の男に惹かれる美しくも聡明な少年を演じたティモシー・シャラメ。麗しいルックスだけじゃなく、名門高校の演劇科で学んだ確かな演技力も注目を集めた作品です。タイトルの「ビューティフル・ボーイ」は、そんな彼の繊細でエモーショナルな芝居に、最後まで惹きつけられるヒューマンドラマである。

実話ということで、製作はブラッド・ピットが代表を務め、『ムーンライト』や『それでも夜は明ける』などを手掛けたプランBエンターテインメント。ブラッド本人もプロデュースを手掛けている。

父親にはスティーヴ・カレルが扮していて、音楽ライターとして活躍するデヴィッドが頭を悩ませているのは、かつては成績優秀で健康的だった息子ニックのこと。離婚をして新しい家族と暮らしているとは言え、父親と息子の関係は良好なはずだったのに、けれどもニックはあらゆるドラッグに手を出し、後戻りが出来ないほどの依存症になってしまっていた。

更生施設に入っても、何度も再発を繰り返してしまうニックと、どうにかして息子のニックを救い出したいと奔走する父親。彼らの終わりの見えない日々が生々しいタッチで描かれている。

主人公のティモシー・シャラメは、家族にとっての自慢の“ビューティフル・ボーイ”であろうとするニックの葛藤や、ドラッグの誘惑に負けてしまう少年の揺らぎを細やかに体現していた。家族の愛とサポートによって再生していく姿が観る者の胸を熱くします。

ニックの実の母親に、エイミー・ライアンが扮しており、デヴィッドと別れてからはLAで暮らしており、再婚相手と共にニックを支えてあげたいと思っているのだが、どうしてもニックは父親に頼りっきりになってしまう。

デヴィッドの再婚相手であるカレンには、モーラー・ティアニが扮していて、画家であり、彼との間に息子と娘をもうける。息子のニックとの関係に悩む夫を支え、ニックの善き理解者であろうとしている。どちらかと言うと、実の母親よりも、ニックは継母のカレンに親しみを感じているようだ。まだ幼い弟や妹とも仲良く遊び、良き兄として頑張っているニック。

息子に何度も裏切られようが決して諦めずに、最善の道を模索する父親のスティーヴ・カレル。「40歳の童貞男」で脚光を浴び、「フォックスキャッチャー」でオスカー候補になるなど、コメディからシリアスな作品まで幅広く活躍する硬軟自在の演技派俳優である。途中で投げ出しそうになりながらも、息子ニックとの距離感に悩みながら、温かくも厳しく息子をサポートしようとする父親をリアルに演じている。やはり肉親が一番の支えであり、薬物中毒者の心の支えにもなっていると思う。この映画を観て、つくづくと両親の有難さに触れ、大きな愛に包まれているニックが羨ましくなりましたね。

原作はデヴィッド・シェフとニック・シェフによる2冊の著書。13回に及んだ依存症再発と7つもの治療センターを訪れた経験を、父と息子それぞれの視点で描き出した回顧録であります。8年間もかけてドラッグ依存という底なしの地獄から生還した赤裸々なノンフィクションを、1本の映画の脚本として自らまとめ上げている。ニックは現在、Netflixのドラマ「13の理由」の脚本家として活躍中です。

 

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ハロウィン★★★

2019年04月17日 | アクション映画ーハ行

 

鬼才ジョン・カーペンター監督によるスラッシャー・ホラー映画の金字塔「ハロウィン」(1978)の直接の続編として製作されたホラー作品。ジョン・カーペンター自ら製作総指揮を務め、40年の時を経て再び対峙する殺人鬼“ブギーマン”ことマイケル・マイヤーズと、事件の唯一の生き残りローリー・ストロードの対決の行方を描く。主演は再びローリー・ストロードを演じるジェイミー・リー・カーティス。共演にジュディ・グリア、アンディ・マティチャック。監督は「スモーキング・ハイ」「ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~」のデヴィッド・ゴードン・グリーン。

あらすじ:2018年。2人のジャーナリストが40年前のハロウィンの夜に、殺人鬼マイケル・マイヤーズによって引き起こされた凄惨な事件の真相を追っていた。2人は事件の唯一の生存者であるローリー・ストロードへのインタビューを敢行するが、頑なな彼女から何も聞き出すことはできなかった。しかしローリーは、40年前のトラウマを抱えたまま、再びマイケルが姿を現わすと確信し、彼を迎え撃つ入念な準備をしていた。娘のカレンも孫娘のアリソンも、そんなローリーの警告に耳を貸そうとはしなかった。そして迎えたハロウィン前夜、精神病院に監禁されているはずのマイケルが再び街に解き放たれてしまうのだったが…。

<感想>「IT」に次ぐ人気を記録した理由は、何といっても超怖いブギーマン! 無言で無音で神出鬼没、振り向くといる! そして出会ったら必ず殺されて死ぬということだ。ハロウィンの夜、何の罪もない少女たちがブギーマンの仮面をつけたマイケル・マイヤーズに襲われる。それがトラウマとなってローリーは家庭生活も破綻してしまうのだった。

何だか「ターミネーター2」のような話なのだが、マイケルという怪物の存在によって、ローリーことジェイミ・リー・カーティスもまた、彼の討伐に取り憑かれた怪物となってしまったという設定が素晴らしかった。

この物語もそう、殺人鬼のマイケルの狂気が感染してしまい、憎しみが増して人生を狂わされてゆく。しかし、マイケルがいなくなったら、マイケルに取り憑かれているローリーもまた生きていけなくなるのでは、などと考えさせられる。

マイケルを研究する精神科医や仮面を突き付けて取材をするジャーナリストの男女たちが、精神病院から移送される途中に事故でバスが横転し、そこから逃げ出したマイケル。

自由になったマイケルに連続して殺されるのはまだしも、40年もの間、武装をして怯えながら暮らし、マイケルの出現を待つローリーの物語は、あまりにも暗すぎる。登場する男性すべてが頼りなくて、警察官たちもまるっきり怖がってダメで、その警官もブギーマンに変身するというおバカな奴もいた。

ジェイミ・リー・カーティスのアクションが凄くて、2階から転落したのに瞬時に姿を消したり、マイケルの不気味なシーンを彼女が再現するあたりも、怪物化に拍車をかけているようで良かった。ローリーの娘に、孫娘の3人だけがマイケルと戦うシーンも、ハラハラさせているし、その音楽も中々素晴らしい。

それに、マイケルの小道具(かなづち、包丁、ナタなど)を活用して、衝撃的なシーンへの段取りを丁寧に積み上げていく構成もいい。

ローリーの家の地下室に逃げ込む孫娘、絶対に地下室にも来るというシーンにも恐怖で驚かされ、「お婆ちゃん助けて」という孫娘の叫び声に、こうして2人の殺る気を見せつけて迎える対決シーンには燃えましたね。

ブギーマンの“恐怖”の一つ、それは「コミュニケーションが不可能」ということ。仮面とつけている為なのか何も言葉を発しないのだ。そのくせ目が合うとガチで襲い掛かってくるのが恐ろしい。つまり、説得による話し合いがハナから無理なのだ。精神病棟から脱走したマイケルは、医者もさじを投げた“異常”な存在であり、人間としての常識は、一切通用しないのだ。

シリーズの生みの親である鬼才ジョン・カーペンターが、製作総指揮と音楽を担当し、「パラノーマル・アクティビティ」「ゲット・アウト」の製作スタジオが名を連ねているなど、映画ファン的にもアツいポイントが盛りだくさん。恐怖、ホラー映画とはいえ、そんなに怖くないし、誰でもが“怖楽しい”作品だと思う。ホラーでよくある「ダッシュで襲ってくる」とかはない。ブギーマンは真逆で、ゆっくりと後ろから近づいてくるから怖すぎるのだ。

ブギーマンの正体も感情も素性も不明、なんと“弱点”も不明なのだ。ローリーが、銃でマイケルを銃殺したようだが、頭を撃ったのならいいが、身体だったらまだ生きているようだった。だが、40年間もの間にローリーは、家を改造して地下室にマイケルを押し込めて、ガスバーナーがあちこちに張めぐされており、火を付けて大爆発を起こし、地下室に閉じ込められたら、絶対に生きて帰れないようにしたのだった。ですが、ひょっとして、「不死身」なのでは、というウワサもあるのだから、生きているかもしれませんね。私は、もうこの回で終わって欲しいですけど。

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THE GUILTY/ギルティ★★★★

2019年04月13日 | アクション映画ーカ行

緊急通報指令室という限られた空間を舞台に、電話から聞こえてくる声と音だけを頼りに誘拐事件の解決に当たるオペレーターの奮闘を、極限の緊迫感と予測不能の展開で描き、サンダンス映画祭観客賞をはじめ各方面から高い評価を受けたデンマーク製クライム・サスペンス。主演は「光のほうへ」のヤコブ・セーダーグレン。監督は本作が長編デビューとなる新鋭、グスタフ・モーラー。

あらすじ:捜査中のトラブルにより現場を外された警察官のアスガー。今は緊急通報指令室のオペレーター勤務で、元の職場への復帰を目前にしていた。そんな彼がある夜受けた通報は、今まさに誘拐されているという女性からのものだった。彼女の名はイーベン。走行中の車の中から、携帯電話で掛けていた。その電話から聞こえる声と音だけを手掛かりに、犯人の特定とイーベンの救出に全力を尽くすアスガーだったが…。

<感想>事件解決のカギは電話の声だけ。88分、試されるのはあなたの<想像力>なにせ登場人物はほぼ一人、室内での電話からの声と音だけを頼りに誘拐事件の解決に挑む男の姿を、ほぼリアルタイムで描く新感覚のワンシチュエーション・サスペンス。

2018年のサンダンス映画祭で「search/サーチ」と並んでワールドシネマ・ドラマ部門の観客賞を受賞するなど世界中の映画祭で高い評価を受け、すでにハリウッド・リメイクも決定している。

物語の大部分は緊急指令室にかかってきた電話の通話のみを通して展開し、ほとんど唯一の登場人物となる主人公の警官アスガーを、スウェーデンのベテラン俳優ヤコブ・セーダーグレンが演じている。声の出演では、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセンらが参加。監督・脚本を手掛けたのは、本作が長編デビューとなる新鋭グスタフ・モーラー。

物語はほぼリアルタイムで進行し、劇中で交わされる会話は電話でのやり取りのみ。観客は視覚情報の中で、電話口の微妙な音から、事件について想像力を働かせることになる。人間が聴覚から得られる情報は、全体のわずか11%。その限界の中で“見えない事件”を解決できるのか?・・・このスリリングな状況が緊張と興奮を生み出すことになるとは。

「誘拐されている、助けて」という女性からの通報。今まさに進行中の事件でありながら、その場所も詳しい状況も分からない。唯一の手段である関係部署との連絡を取り、救出に尽力するアスガーだったが、・・・。

設定だけでも充分に魅力的だが、映画を観て驚くのは、緊急通報指令室から一歩も外へ出ることなく、電話のやりとりだけで物語が進むことだ。被害者の女性も誘拐犯も、声だけで一切姿を見せない。

普通の映画であれば、警察と被害者を交互に映して緊迫感を高めるところなのだが、本作では、相手が見えないことでリアリティを増しきて、きめ細かな演出によって手に汗を握るサスペンスへと昇りつめるのだ。

助けを求める女性の声、その背後から聞こえる音。音声のみで電話の向こうの状況を想像させ、観る者を巧みに誘導していく。

そして、物語の進行に大きく関わってくるのが、主人公アスガーが抱えている“ある事情”なのだ。物語の進行と共に明らかになるその詳細は、というのは誘拐事件の犯人だと信じ込んでいた彼女の夫、犯人ミケルは、元妻イーベンに執着心を抱くストーカーではなかったのだ。

電話の主の被害者という彼女は、イーベンという名前で精神に異常をきたしていて、赤ん坊をナイフで切り刻んでしまったのだ。それを知った元夫ミケルがイーベンを精神病院へと連れて行こうとしていたというのが真相なのだった。だから、アスガーと観ている観客は、このどんでん返しのような情報に驚いてしまう。

ちょっと前に観た『ジュリアン』のモンスターのような父親の姿だったのだが、ここでは誘拐されたというイーベンの病に、憔悴しきった哀れな男が犯人の夫ミケルなのだから。電話の話す声と状況音だけの情報で、事件のあらましを勝手に想像していたアスガー。

家にいる子供、女の子へ電話を掛けて、怯えている娘に2階にいる赤ん坊の様子を尋ねるアスガー。すると赤ん坊はナイフで切り刻まれているといって泣きじゃくる。まさか、元夫が赤ん坊を刺し殺したのか?・・・いいえ違うのだ。落ち着きを取り戻したイーベンが言うには、赤ん坊の身体に蛇が棲みついており、泣き止まないという。それで、赤ん坊の身体を切り裂き中から蛇を取り出したという母親のイーベン。この供述によりイーベンはどうやら精神を病んでいるのが分かる。

それに、オペレーターのアスガーも、実は罪のない人を銃殺してしまい、その罪で明日裁判所へ行くと言うのだ。アイデアを生かした巧妙な語り口と濃密なドラマ、緊迫感を盛り上げる演出も絶妙。

同じ音声を聞いているのに、無線の向こう側の情景が観る者の頭に、しっかりと浮かび上がってくるのはたいしたものである。というわけであわてふためくものたちの会話に聞き入ってしまうわけだが、聞く人によって思い浮かべるものが異なるという点に惹かれた。楽しませてくれて、サスペンスがあって、でも人生というものにも触れ、観客に深いことを考えさせる作品であることも。

2019年劇場鑑賞作品・・・59  アクション・アドベンチャーランキング

 

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春の温泉旅行へ作並温泉「ゆづくしSalon一の坊」

2019年04月12日 | ほっこりゆったり温泉倶楽部

1年に1回は行こうね、と言っていた、作並温泉「ゆづくしSalon一の坊」1泊の旅に行きました。新緑の季節かと思ってましたが、あいにく雪が降っていて寒いですね。まぁ、それでも温泉に入れば温まるよね。

 

作並は山形に近く山間に囲まれた温泉地で、仙台駅から無料で送迎バスがあります。今日も、14時30分発の旅館の送迎バスにて作並へと。約、40分くらいで作並温泉「ゆづくしSalon一の坊」に到着しました。

 

お部屋は、次の間がついた角部屋でした。それに、足の悪い私には、エレベーターがすぐ近くにあって、嬉しかったです。

 

この旅館の素晴らしいところは、何といっても温泉の大浴場の「丸子の湯」のお湯が、私には丁度いい湯加減で体にもいいし大好きです。夕食の前にひと風呂入りに行きましたよ。

温泉の効能:■泉質ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(Na・Ca-SO4・Cl泉)、

低張性弱アルカリ性高温泉、無色透明 無味・無臭■効能神経痛・リウマチ・美肌効果・高血圧、動脈硬化、糖尿病、皮膚病、打撲、

筋肉痛、関節痛、不眠症、便秘 など。

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉は硫酸イオンにより血管を拡張して、血液の流れをよくするので、高血圧症、動脈硬化などによいとされています。石膏泉には鎮静効果があり、硫酸カルシウムが腸や胃などから吸収されると、新陳代謝がよくなるので、便秘や肥満によいとされています。■源泉自家源泉

 

それに、露天風呂が3つもあるんですから。「自然風呂」にそして、「鹿のぞき」の湯へ。娘は「広瀬川源流露天風呂」へ寝る前に行ったようですね。

一番下にある広瀬川源流露天風呂には、階段がきついので、いきませんでしたが、写真ではこのような、川の傍にある露天風呂で、立ち湯とか、風流な感じの温泉です。

お待ちかねの夕食は、バイキングでした。いつものことながら、取り過ぎて残してしまうと失礼なので、今回は好きな物だけを取り、それでもお腹いっぱい満腹です。何と、フリードリンク制とのことで、私は梅酒とぶどう酒を頂きました。

その後は、1階のラウンジへ、全品無料でコーヒー、紅茶、アイス、それにお菓子、ビールなど飲み放題です。

昨年までは、無料の全身マッサージ椅子があったのに、もうありませんでした。それでも、夕食後に、必ずここでお茶をしながら、のんびりできるのもいいですよ。その後は、お部屋でくつろいで、寝る前にまたお風呂へと

 

朝風呂は、自然風呂へと。

その後は朝食に、バイキングなのでこれも少しだけにと、でもついつい多めに取り過ぎてしまい、後悔しきりで反省です。

帰りは、仙台駅まで送迎バスで、11時30分発に乗り、仙台の家路に着きました。

今回も、お留守番の愛犬コロンが、玄関でお出迎えをしてくれ今度は、ペットも連れて行ける温泉宿を探してみようと思ってます。

 

家の門のところにある江戸彼岸サクラが満開です。川の淵にあるソメイヨシノは、もう少し後のようです。

 019年 国内温泉旅行・・・3 アクション・アドベンチャーランキング


ハンターキラー 潜航せよ ★★★★

2019年04月12日 | アクション映画ーハ行

「300 <スリーハンドレッド>」「エンド・オブ・ホワイトハウス」のジェラルド・バトラー主演で贈る潜水艦アクション。ロシアでクーデターを企てた大臣によってロシア大統領が拉致され、第3次世界大戦勃発の危機に直面する中、ネイビー・シールズとともにロシア大統領を救出する前代未聞のミッションに挑む米軍潜水艦艦長の過酷な戦いの行方を描く。実際に米海軍原子力潜水艦の元艦長だったジョージ・ウォーレスと作家のドン・キースの共著によるベストセラーを映画化。共演はゲイリー・オールドマン、コモン、そして2017年6月に他界した「ミレニアム」シリーズのミカエル・ニクヴィスト。監督は南アフリカ出身の新鋭ドノヴァン・マーシュ。

<感想>そこは音だけが《見える》戦場。第三次世界大戦をくい止めるべく絶対不可能の、水中兵器がひしめくロシア海域に潜入した原子力潜水艦「ハンターキラー」の、決死の任務を描く軍事アクションです。“ハンターキラー“ってどういう意味かというと、攻撃型の潜水艦のことで、相手を狩り出して(ハンター)これを攻撃、撃沈(キラー)する能力を併せ持っているのだ。

米海軍の元原子力潜水艦長らの原作を「ワイルド・スピード」シリーズの制作陣が映画化。米国防総省と米海軍の全面協力の下、南アフリカの新鋭ドノヴァン・マーシュが監督を務めている。

主演は「ジオストーム」「エンド・オブ・ホワイトハウス」のジェラルド・バトラーが原子力潜水艦「ハンターキラー」のグラス艦長を演じており、実は海軍学校を出ておらずノンキャリで上に上がった艦長という設定。部下たちがグラス艦長の指示に反対せず、素直に就いて行くかも見どころです。

ゲイリー・オールドマンが米国防総省の長官に、コモンが米国防総省フィスクを、国家安全保障局のジェーンに、リンダ・カーデリーニ。その他にも4人のネイビー・シールズ隊員のお手柄アクションにも感動。

見どころは、アメリカとロシアの潜水艦がわずか260メートルの距離で相対し、魚雷を撃ち合う様子を活写。「そこは音だけが“見える”戦場」というキャッチコピーどおり、ソナー音を頼りに見えない敵と戦う緊迫感がみなぎっている。

“潜水艦モノ” アクション映画に外れ無しというジンクスがあるようで、潜水艦は深海という不自由な場所で聴覚だけを頼りに闘わなければならない。しかも、つねに浸水の危機に直面しているから。存在自体が緊張感の塊みたいなものでしょう。だから、暗い海の中で完全なる密室状態の中で、見えない敵が相手なので、当然、乗組員の予想もつかない事態が起きるし、それをどう乗り越えていくのかのサスペンス。ハラハラ、ドキドキものでしたね。

近年はテクノロジーの進化に映像技術が追いつかなくなり、ジャンル自体が途絶えていたが、元米海軍潜水艦艦長による原作が誕生し、米国防総省と米海軍の全面協力を受け、「ワイルド・スピード」製作陣が新たな“潜水艦アクション大作”を創出した。

ロシア近海で1隻の米海軍原子力潜水艦が姿を消した。ジョー・グラス艦長(バトラー)率いる攻撃型原子力潜水艦“ハンターキラー”は捜索に向かった先で、無残に沈んだロシア原潜を発見、味方に沈められ囮にされた生存者の、ロシア原子力潜水艦のアンドロポフ艦長を捕虜とする。同じころ、地上ではネイビーシールズ精鋭部隊の偵察により、ロシア国内で世界を揺るがす壮大な陰謀が企てられていることが判明。ロシアのアンドロポフ艦長には、ミカエル・ニクヴィストが扮しており、この映画の後、肺癌で56歳の若さで亡くなっていた。本当に残念ですね。ご冥福を祈ります。

やがて未曾有の緊急事態を回避するべく、“ハンターキラー”に下ったのは、水中兵器がひしめくロシア海域への潜航命令。グラスは任務遂行のため、ネイビーシールズとタッグを組み、禁断の作戦を実行する。

この騒動が、ロシア内部の好戦派の国防大臣による、大規模なクーデターによるもので、軍部はロシア大統領を拘束した上、アメリカとの全面戦争を画策していることが判明する。

本作の特徴は、潜水艦の戦いを描くだけじゃなくて、同時に地上で展開するネイビーシールズ部隊の潜入作戦もフィチャーしている点である。だから、映画が単調にならず、スリリングな雰囲気が持続していくのであります。

世界大戦勃発の危機を回避するには、囚われたロシア大統領を秘密裏に救出しなければならない。アーカンソーには水中兵器ひしめくロシア海域への出撃命令が下されるのだった。

それに、軍の司令内部のシーンも面白かった。統合参謀本部長と海軍少将、国家安全保障局、それぞれの思惑が交差する情報戦。ロシア大統領救出作戦自体が、とんでもない難問なのに、もし大統領に何かあったならば、すべてアメリカのせいにされてしまう。本当に世界大戦が勃発してしまうわけで、そりゃ揉めるわよね。

そんな不可能に思える任務に挑むシールズの精鋭部隊の4人にも、しっかりと見せ場が作られており、仲間を想う男たちのアツい心にグッときますから。

もちろん主役の潜水艦だって、未曾有の緊急事態を回避するべく、“ハンターキラー”に下ったのは、水中兵器(機雷群突破)がひしめくロシア海域への潜航命令だった。丁度、ロシア潜水艦から救出した艦長の誘導により、厳しいロシア海域を無事にくぐり抜け出すことができるのか?。グラスは任務遂行のため、ネイビーシールズとタッグを組み禁断の作戦を実行する。

ハンターキラーが“氷を砕く音”を感知し真上を警戒した瞬間、分厚い氷の真下に陣取った敵艦が先制攻撃をしかけてくる。魚雷を被弾すれば乗組員が助かる見込みはなく、グラス艦長らはひとつのミスも一瞬の躊躇も許されない絶体絶命の状況に追い込まれていく。

陸上からは、ロシア軍からのミサイル攻撃で、“ハンターキラー”に穴があき海水が入って来る。ミサイルがある地下室が海水で増水。上にはロシアの駆逐艦がいて、それも襲ってきたらアメリカの潜水艦は沈没するのだ。ロシアの駆逐艦との戦いの危機、またもや危機の連続に冷や汗が、潜水艦モノの見せ場のオンパレードで、手に汗を握らせてくれる。

最後までハラハラ、ドキドキの連続で楽しませてくれる壮絶な闘いのラストは、劇場でご覧ください。

2019年劇場鑑賞作品・・・58  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ジュリアン★★

2019年04月10日 | アクション映画ーサ行

ヴェネチア国際映画祭で監督賞に輝いた衝撃のサスペンス・ドラマ。グザヴィエ・ルグラン監督がアカデミー賞短編賞にノミネートされた自作「すべてを失う前に」を基に、記念すべき長編デビューを飾った。離婚した両親の間で苦悩する少年を主人公に、両親の不和の行方を緊張感ある筆致で描き出す。出演は両親役には短編に引き続きレア・ドリュッケールとドゥニ・メノーシェ。息子のジュリアンにはトマ・ジオリア。

あらすじ:両親が離婚し、母と姉と3人で暮らすことになった少年ジュリアン。しかし父アントワーヌにも共同親権が認められ、隔週で週末を父と過ごさなければならなくなる。するとアントワーヌは、ジュリアンから母の連絡先を聞き出そうとする。母がアントワーヌに会いたくないと知るジュリアンは、アントワーヌに母の居場所を突き止められないよう必死で抵抗するのだったが…。

<感想>ジュリアンは母親を守るため、必死で嘘をつく。家族は、衝撃の結末を迎えた。ドメスティック・バイオレンスをテーマにした作品なのだが、深刻なホームドラマというよりも、むしろホラー映画のようだった。主人公のジュリアンを演じたトーマス・ジオリアに拍手したい。

とにもかくも、息が止まるほどの衝撃を受け、鑑賞後はしばらく立ち上がれなかった。勿論、驚かすことが目的の娯楽作品ではない。全世界の小学校で上映会をして、未来のDVの芽を摘む役目を果たして欲しい作品でもある。

冒頭での離婚調停のシーンでは、夫婦の内情は不明だが、幼い息子ジュリアンの単独親権を求める妻と承服しかねる夫。当然のごとくそれぞれが弁護士を立てて争うのだが、「あの男が恐い」というジュリアンの陳述が巧く行くわけもなく、共同親権が言い渡される。

妻子に未練たっぷりの夫のアントワーヌが、母子の新しい住所を聞き出そうと脅したりすかしたりする。ジュリアンはアントワーヌを拒否し怖がりながら、母のためにとぼけたり嘘をついたりの抵抗を試みるのだが、そういったやり取りがだらだらと続くのだ。しかも、完全に彼を拒絶しているはずの母親のミリアムの対応が、いかにも曖昧でイライラさせる。こうも結末が分かりそうな展開なのに、映画の内容がDVということなので、期待がだんだん薄れて来るのだ。

そこからが徐々に夫の妻に対する執着が明らかになっていく。しかもそれは身近で結構ありそうなたぐいのものなのだ。未成熟で感情を抑えきれずに不満を暴力に変えてしまう人間は、程度の差はあれど多く存在するだろうと思います。

血なまぐさい事件になって初めて、鈍感であった社会を責めるケースが後を絶たない。ルグラン監督はそうした背景を受け止めて、どうにかしたいという思いがあったのだろう。しかし、道徳的な切り口の退屈さは見当たらない。

スタンリー・キューブリックの「シャイニング」や、チャールズ・ロートンの「狩人の夜」から着想を得たという通り、サスペンスやスリラーの手法が隅々までに活かされていた。

大柄で野暮な父親に、母親の行方を問い詰められるジュリアンの恐怖は計り知れない。最後の15分は、究極の臨場感が観る者を襲ってくる。執拗に鳴らされる玄関のチャイム、男が上がってくるエレベーターの音、通報する隣人、武器を手にしたらしい男、バスルームに籠る母子を電話越しに励ます警察官。

ジュリアンには、18歳の姉がいるのだが、その姉の恋人が主催するパーティがとってつけたようにあるが、これもまた何の意味も持たないと思えるのだ。

最後はアントワーヌが猟銃を持って決着をつけようと来る。母子に会うために深夜の住まいに押し掛け、ドアを蹴り続けたり、猟銃を発砲したりの騒ぎで、当然ながらアパートの隣人の通報で、警察が駆けつけて逮捕されてしまうという結末になってしまう。リアルこそがホラーだと確信した作品でした。

 

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家族のレシピ★★

2019年04月08日 | アクション映画ーカ行

日本とシンガポールの外交関係樹立50周年を記念して製作されたヒューマン・ドラマ。日本人の父とシンガポール人の母の間に生まれた主人公が、両親のルーツをたどるべくシンガポールへ旅立ち、やがてそれぞれにゆかりの食を通してバラバラになった家族の再生を目指す姿を描く。主演は「昼顔」の斎藤工、共演に伊原剛志、松田聖子。監督は「TATSUMI マンガに革命を起こした男」のエリック・クー。

あらすじ:群馬県高崎市。真人はラーメン屋を営む和男の息子。ある日和男が急死し、遺品の中から真人の母メイリアンの日記と、シンガポールに住む母の弟からの手紙を発見する。母は真人が10歳の時に病死していた。真人は両親が出会った地であるシンガポールへと向かう。そして知人のシンガポール在住フードブロガー、美樹の協力で母の弟のウィーの居場所を突き止めた真人。ウィーが営む食堂でバクテー(肉骨茶)を食べ、懐かしさに涙を流す。やがて真人は、母と祖母の間に結婚を巡って大きな確執が生まれていた事実を初めて知るのだったが…。

<感想>本作は日本のラーメンとシンガポールのバクテーという国民食=ソウルフードをモチーフに、2ケ国3世代の家族の絆を描いた珠玉のドラマです。

斎藤工扮する真人は、ラーメン屋を営む日本人の父(伊原剛志)と、シンガポール人の母親(ジネット・アウ)との間に産まれた。しかし、急死した父親の遺品の中から、20数年前に亡くなった母親の日記を見つけて、若き日の両親の足跡を辿るべくシンガポールへと渡るのです。

そこで彼は日本とシンガポールの痛ましい歴史から、両親の結婚は許されず、母親が家族と断絶したまま亡くなったことを知るわけですね。

第二次世界大戦時、日本軍はシンガポールを統治していた。シンガポールでは、それを史実として学んでいることを、日本人の私たちは殆ど知らない。観光で訪れる多くの日本人が、マリーナベイ・サンズに行き、屋台で食事をし、SNS映えする写真を撮り、シンガポールを知ったと思って帰国する。

大事なことは、シンガポールの方々がその歴史を知りながら、私たち日本人に対してウェルカムと言ってくれること。それを知らないこと自体が問題だと思いましたね。

そんな戦争のことや、二国間の微妙な関係を描くことは、難しくなかったかと斎藤工さんは良く聞かれたそうですが、それは全くなかったそうです。

例えば博物館でのシーン、フイルムに収められたのは、日本兵の残虐な行為を聞いて驚いたリアルな感じ、戦後に育った私たちは、初めて目にすることばかりであり、日本軍がどれだけ他の国の人たちに酷いことをしてきたのかを知り、胸が痛みます。

松田聖子が、フードブロガーの美樹さんとして出演していており、年齢の割にには若く見えて、とにかく白い顔の化粧にびっくり。そんなにファンではないので演技は普通です。他に女優さんがいなかったのか、もっと自然な演技をする女優さんの方が良かったのではないかと感じました。

シンガポールでは、真人は両親の結婚に反対をした祖母に逢いに行きます。簡単には会えなくて、何度も足を運び、その度に若いので祖母に対して怒りをぶつけます。どうして、両親の結婚を許せなかったのか、確かに戦争ということもあり、父親が日本人ということに対しての偏見を持っていたようですね。

孫が日本から会いに来たのに、会ってくれない。いらいらが募り、つい祖母に怒りをぶつける若い真人。それに、シンガポールの食であるバクテーの作り方を祖母から学びたいということも伝えます。

祖母は真人を門前払いをして嫌った。それは、夫を日本兵に殺されたのだった。それに、日本人の男と結婚した娘も赦すことができないし、孫である真人とも頑なに会おうとしないのだ。そこで真人はラーメンとバクテーをミックスさせた料理を作って祖母との和解を図ろうとする。

 

何度も足を運び、願いが叶ってやっとお婆ちゃんの心が和らぎ、孫の真人に会ってくれるシーン。頑固ではあるが、本当は優しい心の持ちぬしだった祖母。何度もバクテーを作り、味をみてもらい、そのバクテーを日本に持ち帰って、ラーメンの上に乗せようという真人の計画も上手くいったようですね。

父親の弟に別所哲也が扮してました。祖母にはビートリス・チャンが出演していました。ソウルフードであるバクテー(肉骨茶)の味とは、いったいどんな味なんでしょうね。何時の日かシンガポールへ旅行へ行ったら、そのバクテーを食べてみたいと思いましたね。

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ダンボ★★★★

2019年04月07日 | アクション映画ータ行

1941年製作の同名ディズニー・アニメをモチーフに、「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督が実写映画化したファンタジー・アドベンチャー。大きすぎる耳で空を飛べるようになった子象のダンボが、様々な人間たちの思惑に翻弄される中で繰り広げる大冒険の行方を、彼と心を通わせていくサーカス団の仲間たちが織りなす人間模様とともに綴る。出演はコリン・ファレル、マイケル・キートン、ダニー・デヴィート、エヴァ・グリーン。

あらすじ:経営悪化に苦しむサーカス団に象の赤ちゃんが誕生する。その子象は“ダンボ”とあだ名され、大きすぎる耳をみんなに笑われてしまう。そんなある日、元看板スター、ホルトの子どもたちミリーとジョーは、偶然にもダンボが大きな耳を羽ばたいて宙に浮く瞬間を目撃する。空飛ぶ子象の噂は瞬く間に広がり、ダンボで金儲けを企む興行師によって母親と引き離されてしまうダンボだったが…。

<感想>「羽ばたけ!」大きな耳を勇気の翼に変えて――。ディズニーといえばアニメーションだが、近年ではそのアニメーションを実写化する作品が増えてきた。本作もそうで、巨大な耳を持って生まれたがゆえに、サーカス団の皆から仲間外れにされたり、からかいの対象になってきた子象のダンボ。そんなダンボが、その大きな耳で空を飛べることに気づき、コンプレックスを逆手に人気者&ヒーローになっていく成長物語で大ヒットした。

これを元ディズニーのアニメーターで、「アリス・イン・ワンダーランド」などで知られるティム・バートン監督が、オリジナル脚本で実写化した。アニメーション版にはなかった人間の視点、ダンボの世話をするホルト親子の物語なども絡ませて、これまでにない家族の再生物語として不朽の名作を甦らせている。

また、バートン映画好きにはたまらない、エヴァ・グリーンやマイケル・キートン、サーカスの団長マックスに、ダニー・デヴィートといった常連組が出演。

さらには、コリン・ファレルがホルト役でバートン映画に初参加。そんな個性の強い俳優陣に負けないキュートさを見せるダンボの造形も見事ですよ。

サーカスの看板スターだったホルトは、留守中に最愛の妻を亡くし、残された2人の子供、ミリーとジョーと共に、ダンボの世話係として任される。始めはダンボに、火消しのショーをさせる。テントの中に松明を燃やし、それにダンボが鼻で水を汲み、消火するということに。しかし、失敗することもあったのです。

ある日のこと、ミリーとジョーが元気づけるため遊んでいると、言葉を失う出来事が起きる。大きな羽をミリーがダンボの鼻の前に持っていくと、ダンボがその大きな耳で飛んだのですね。

ダンボの世話をしていたホルト家の子供たちの前で、ダンボは大空へと舞い上がる。“欠点”だと思われていた大きな耳は、個性であり強さだったのだ。ここではやはり興奮してしまい、拍手をしたい気分になりましたね。

“空を飛ぶ子象”の噂は瞬く間に広がり、ダンボとホルトの一家は、大都会ニューヨークの巨大テーマパーク「ドリームランド」へ招かれたのです。そこで、テーマパーク「ドリームランド」の曲芸師、コレットのエヴァ・グリーン。空中ブランコの名手であるが、空を飛ぶダンボの背中に乗り、テントの上を飛び回る練習をする。始めは、ネットもなしで危険だというのに、コレットは自分から申し出てダンボの上に乗り、テントの上を飛ぶのだった。

空を飛ぶ子象の噂を聞いた興行師は、金儲けのため陰謀を画策する。愛する母親のジャンボと引き離されてしまうダンボ。それに、母親の象を殺処分しようとするのですからね。

寂しそうなダンボを救うため、仲間たちの大作戦が始まる。ホルト家の子供たちは、ダンボを母親のいるところへ連れて行こうと計画を実行します。マイケル・キートンがやり手の企業家に扮して、ニューヨークの巨大テーマパーク「ドリームランド」の経営者を演じている。

さすがにティム・バートン監督の演出だけあって、実写映画化のダンボが誕生するところからして、質感があって巧いですね。貧しいサーカス一座の哀愁と笑いもよく描かれていて、やがて一同が金のある大舞台に移行してゆく場面では、メリハリがあって見事でした。

サーカスのテントの群衆の頭上を、ダンボが大耳で風をきって飛んでいくのを見ると、感無量ですよね。

母親を亡くした姉弟と、母親と引き離されたダンボ、腕を失った曲馬師の父親と巨大な耳を持ったダンボ。人間のキャラたちとダンボの境遇を重ねた展開は、ウェルメイドしているが、空を飛ぶだけで終わりのアニメ版と比べれば、内容が充実していて泣けてくる。とってもかわいらしいダンボに癒され、ダイナミックな飛行シーンに心は躍り、温かなドラマに涙が溢れて来る。純粋無垢な子どもたちはもちろんのこと、大人たちにも夢見る心を取り戻させてくれる“至福”の時間をどうぞご覧ください。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・55  アクション・アドベンチャーランキング

 

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