パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ヴィジット 消された過去★★★

2017年01月19日 | DVD作品ーあ行
2015年 イギリス映画で未公開作品。監督:アダム・レビンス。キャスト:主人公ジャニュアリーにエイミー・マンソン、ジェームズ・コスモ 、ジェームズ・ランス、サイモン・ウォーターマン。原題:Estranged 劇場未公開作品で、WOWOWにて放映。
あらすじ:若い女性ジャニュアリーは恋人のカラムとリオデジャネイロを旅行中、交通事故に遭って記憶を失った上、車椅子に乗るように。カラムとともに英国の郊外にある実家に帰るが、彼女は6年前に家出をしたのにその理由を覚えていなかった。しかも父親アルバートや母親マリリン、ジャニュアリーの兄や妹はカラムを歓迎していない様子だった。カラムが去った後、ジャニュアリーはリハビリに励むが、幼いころにあったある大事件を思い出す。

<感想>ホラーというよりもサスペンスであり、これって、女性の立場で見ると怖かったです。使用人一家が、主人を銃殺してそのまま屋敷に住み込んだというお話。何故かと言うと、屋敷の主人が使用人の妻を強姦して孕ませて、女の子ジャニュアリーを産み、その屋敷の子供として妻に育てるように命令。
屋敷のその妻は、娘が6歳くらいになると猟銃で自殺してしまう。その後、その事実を知った娘のジャニュアリーは、屋敷を出て行き、放浪の旅に出てカラムという男と知り合い恋人になる。その後、バイクの交通事故で、記憶喪失になり屋敷に帰ることになるわけ。

突然屋敷に帰って来た娘ジャニュアリーが見たものは、本当の母親である使用人の妻とその夫、息子に妹と一緒に屋敷を乗っ取り家族として住んでいた。父親と思っていた男は実は使用人であり、昔気質の厳格な男。母親も何だか痴呆症のような、夫に気を使い始終オドオドとしている。妹は、姉のジャニュアリーが帰って来たことで、父親がジャニュアリーを可愛がるのでヤキモチを焼く。虐めが酷いのは、姉に化粧をしてやるといいながら、ビューラーでジャニュアリーのまつげを引っこ抜くシーンは痛そう。兄は、精神状態が幼稚でジャニュアリーに近親相姦でもしようかと迫って来るアホ。

初めは優しくしてくれ彼女が記憶を失くしているので、使用人が父親気取りで娘を迎えるも、その内、邪魔者が帰って来たとばかりに、地下室で傷ついたジャニュアリーを強姦して孕ませる。自分の妻がご主人様にされたようにと、復讐なのだろう。
これは惨めだし酷い仕打ちだと思う。この使用人の男の娘と言うことではなく、妻が本当の母親なのだから、帰って来たジャニュアリーを犯して孕ませるのがこの使用人の復讐なのだろう。よほど、屋敷の主人は陰険で怖い存在だったようだ。近所には建物がなく森林地帯で、逃げるのも大変だ。
長年勤めている執事のトーマスだけが、一部始終を知っているのだが、自分もこの使用人家族が怖くて屋敷から出ていけない。ですが、ジャニュアリーに新聞記事を見せて、一部始終が解ると言う具合。
記憶がすこしづつ戻って来るジャニュアリーは、恋人のカラムを探しに屋敷を抜け出して森の中を探すも、洋服が脱ぎ捨てられて盛り土がある。殺されて埋められたのだ。自分も子供を産んだら殺されると思った。
ハラハラさせるシーンは、彼女が何度も屋敷から逃げ出そうと試みるも、腹ぼての身体では到底無理で、屋敷に油を撒いて焼こうとするも、使用人の父親という男に見つけられてしまう。最後に家族を皆殺しにするのは、執事のトーマスが力を貸してくれ、妹を刺し殺してくれたからで、その後は猟銃でジャニュアリーが父親を撃ち殺す。兄も簡単に撃たれてしまう。トーマスは車で逃げてしまい、母親には猟銃を渡して自害しろという。屋敷にはジャニュアリーが一人取り残されて終わるのだが、これから彼女はどうするのだろう。どうしようもなく無残な結末に、ジャニュアリーが人間として母親として生きることを望むしかない。
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