パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

引っ越し大名!★★★★

2019年09月09日 | アクション映画ーハ行

『超高速!参勤交代』シリーズの土橋章宏が、生涯に7度も国替えを命じられ“引っ越し大名”とあだ名された実在の大名・松平直矩のエピソードをベースに著わした時代小説『引っ越し大名三千里』を、星野源主演で映画化した痛快時代劇コメディ。共演は高橋一生、高畑充希、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊、及川光博。監督は「のぼうの城」「グーグーだって猫である」の犬童一心。

あらすじ:江戸時代の姫路藩。本の虫で書庫番を務める片桐春之介は、人と話すのが苦手で、いつも書庫にこもって静かに本ばかり読んでいた。ところが藩では姫路(兵庫)から日田(大分)への国替えという一大事が勃発。国替えは藩士のみならずその家族も含めた藩全体が引っ越しをするという桁外れの費用と労力を要する難事業。しかも藩の財政は逼迫しており、必要な予算をとても用意できない。そんな国の存亡の危機に、なんと全体を取り仕切る引っ越し奉行の重責を春之介が務めることに。すっかり途方に暮れながらも、幼なじみで武芸の達人・鷹村源右衛門と、今は亡き前任者の娘で国替えの手順に精通した於蘭の力を借りて、懸命にこの不可能とも思える一大プロジェクトに立ち向かっていく春之介だったが…。

<感想>引っ越しは戦でござる!「超高速!参勤交代」が面白かったので、同じシリーズもので、江戸時代は参勤交代の他に引っ越しまでさせられるという、皮肉なエピソードで大憤慨しながらも、幕府の命令であれば引っ越しをしなければならないという理不尽な決定。

現代でもサラリーマンは春になると転勤家族とやら、誰しもが愚痴をこぼしながらも、大変な物入りの大仕事が待っている。幕府の気まぐれで、国内をあちこち引っ越しさせられる藩の殿様や武士たち。藩全体が他の領地に引っ越しをする「国替え」を題材にした時代劇でありつつ、現代とも重なる要素が満ち溢れているのが、この作品の大きな魅力である。

時代劇にこんな豊かな発想力の賜物であり、それだけに、惜しいところもあり、悔しくもある。なんと引っ越しの手引書があるということも理解できるし、引っ越しのときは、“モノ減らし“断捨離決行だとばかりに、武士のお宝を売却して資金に回すというもの。以前の引っ越し奉行の娘(高畑充希)のきびきびとした振る舞いに感心した。映画というよりもバラエティのような作りで笑わせてくれる。色々なエピソードを笑いまぶした団子のように繋げている。

突然の配置転換、厄介な仕事を押し付け合い、手柄を横取りする上役や、人減らし、そもそも殿様が幕府の偉い人の男色の誘いを断ったのが、引っ越し命令の原因だというこの設定。喜劇と受け止めるべきなのだろう。

殿様が性的関係を拒絶したことを恨まれて左遷とは、劇中で起こる出来事はどれも現代の会社員が直面するものと、本質的に変わらないと思った。

そして、このような理不尽だらけの人間関係の渦に巻き込まれていくのが、星野源が演じている書庫番の主人公・片桐春之介なのだ。

人と話すのが苦手であり、薄暗い書庫の中に引きこもって書物ばかりを読んで過ごしている書庫番の春之介が、国替えの総責任者「引っ越し奉行」に任命されるところから物語が動き始める。

国替えに失敗したら、言い渡されるのは切腹だという。しかし、具体的に何をしたらいいのか分からない上に、藩は著しい財政難だった。頭を抱える春之介、右往左往する武士たちの姿は滑稽極まりないが、逆境に対して諦めず、腐らずに立ち向かい続けている登場人物たちの姿は、物語が展開するにつれて激しく我々の胸を打つようになる。

戦国武将を描いた作品のような勇ましさは皆無だが、軽妙なコメディになっており、刀や槍を振り回すのとは異なる形で、武士たちの戦を描いているという点では、正統派の時代劇に通ずる凛々しい人間像にも触れることができる作品だと思いますね。

四百年前の騒動に一喜一憂しながら、晴れやかな結末に救われるのも良かった。身体性の強さを発揮して、藩の大きな薙刀を振り回す豪快なキャラクターを演じている高橋一生が新鮮でいい。彼と、巻き込まれ型の主人公の星野源とのやり取りを、柔軟に連結する体の小さい財政を任されている勘定方の濱田岳が、グッジョブでいい仕事をしていた。必然性のある歌唱シーンにより、チャーミングな仕上がりになっていた。

それに、引っ越しに立ちはだかる大きな問題である、リストラ、武士の百姓落ち。それでも、最後の引っ越しに、藩の石高が増加して、リストラにあった武士が百姓落ちした者たちを向かい入れる策には感心しました。だが、長い年月の農業生活に慣れ親しみ、そのまま居残ると決意する武士もいた。

最後が泣けたね、最後の引っ越しでは石高が倍増して、リストラをした武士たちや、これまで行動を共にできなかった者たちの名前を刻んだ石碑を、殿様が見上げて頭を下げる藩主であればこそ、家来たちも長い旅路を付いてきたのであろう。それに、書庫番を務める片桐春之介が、国家老になったことも褒めてつかわすぞ。

2019年劇場鑑賞作品・・・131  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ホット・サマー・ナイツ★★・5

2019年08月28日 | アクション映画ーハ行

「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメ主演のビターな青春ドラマ。父を亡くし、叔母の家に預けられた少年が、大麻の売人とのふとした出会いから危険な恋と犯罪に手を染めていく無軌道な青春の顛末をほろ苦いタッチで綴る。共演にマイカ・モンロー、アレックス・ロー。監督は長編デビューのイライジャ・バイナム。

あらすじ:1991年、アメリカ。高校を卒業したばかりのダニエル・ミドルトンは、少し前に父を亡くし、その大きな喪失感から抜け出せずにいた。そんなダニエルを心配した母親は、気分転換になればと、夏のあいだ彼を海辺の小さなリゾート地ケープコッドに住む叔母のもとに預ける。しかし結局誰とも馴染めず、自分の居場所を見つけられずにいたダニエル。そんな時、地元で札付きのワルとして知られていたハンター・ストロベリーと出会い、意外にも意気投合する。やがて大麻の売人をしていたハンターの仕事を手伝い才覚を発揮するダニエル。その一方で、彼から絶対手を出すなと警告されていた妹マッケイラとも秘かに付き合い始めるが…。

<感想>忘れられない夏がくる。休暇に遠い街へ行く、地元の魅力的なワルと出会い、つるむようになっていく。恋愛あり、犯罪ありなど、いろいろあってどっちも破滅という定番の物語。アメリカ東海岸を過去最大級のハリケーンが襲った1991年の夏、海辺の町ケープコッドでは「伝説」となった、ダニエル・ミドルトンの物語。

父親を亡くしたショックで家に引きこもっている息子のダニエルを、母親がケープコッドの叔母のところへ預ける。ダニエルは地元で有名なワル、ハンターと仲良くなり、彼の仕事である大麻のディーラーを手伝うようになる。それがお金が楽に儲かるし、世間知らずの彼はいい気になって、大麻からコカインにまで手を広げようとする。

確かに金にはなるが、ハンターは、それはつまりマフィアがらみになるので、儲けの金が自分たちには入らなくなり、ただ働きになるかもしれないと疑心暗鬼になる。それでも、お坊ちゃん育ちのダニエルは、コカインのことも良く知らないし、コカインをやったこともないのに金を楽に稼げると乗りきになる。

ところが、町一番の美人であるマッケイラと知り合い、恋に落ちるが、彼女はハンターの妹だった。兄貴のハンターは、妹を可愛がり、「絶対に俺の妹とは付き合うな」と脅し、「もし付き合ったら殺してやる」とまで言われるも、ダニエルの心はもう、彼女に首ったけでどうしようもなかった。

青春感が満載であり享楽的なのに、個々のキャラクターがそれぞれに事情を背負っているが故に、やるせなさや、切なさや、いかんともしがたさが、常にべったりと貼りついているのだ。

物語全体に、そこがどうしようもなく、ただただ苦く割り切り方が微妙。それに、最大級のハリケーンの襲来と歩調を合わせて、不穏な雰囲気が画面から漂い始めるし、真面目な青年から悪に染まって、転落していくダニエルがどうしようもない。

ダニエル役は「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメなので、期待して鑑賞したが、いまいち乗り切れない恋愛も、友達も、仕事も、大人に成り切れなく成長が止まっているようだった。

アメリカの青春映画にあるような、ハーモニー・コリンもこの形の「スプリング・ブレイカーズ」(2013)を撮ったように、ただし「これって、解りやすいから」だけじゃなくて、「アメリカではリアルだから」というのも大きいのだなぁと、その定番の最新作である本作を観て、しみじみと思いました。

2019年劇場鑑賞作品・・・125  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ハッピー・デス・デイ 2U★★★

2019年08月24日 | アクション映画ーハ行

誕生日の最後に必ず殺される恐怖の1日を繰り返す謎のタイムループにハマってしまった女子大生のヒロインが、そこから抜け出そうと格闘するさまを描き、全米でスマッシュヒットした学園ホラー「ハッピー・デス・デイ」の続編。主演は引き続きジェシカ・ロース。監督も同じく「パラノーマル・アクティビティ/呪いの印」「ゾンビーワールドへようこそ」のクリストファー・ランドン。

あらすじ:ようやく恐怖のループから抜け出すことができたツリーだったが、今度はカーターのルームメイト、ライアンが死のタイムループに巻き込まれ、謎の殺人鬼に狙われる事態に。やがてツリーたちは、ライアンが研究している謎の実験装置に原因があると気づくが、ツリーはまたしても誕生日の朝に戻り、死の恐怖を繰り返すハメに。しかし、そこは元の世界とは微妙に違う、パラレルワールドだった。ツリーはパラレルワールドのライアンやカーターの協力を得ながら、ループを抜け出し、元の世界に戻るために奔走するのだったが…。

<感想>「ハッピー・デス・デイ」の続編であり、命がけのサバイバルといったホラー版「オール・ユー・ニード・イズ・キル」ですね。前作よりも面白く、ヒロインのツリーがパラレルワールドの世界で、亡くなった母親に逢えるというほろっとして泣ける話。何だか辻褄があってないところが幾つかあるが、そこは仕方ないかと目をつぶって置いて、前作から続けて観ると馬鹿みたいに楽しくなっていた。

1度目は悲劇でも2度目は喜劇だというあの言葉じゃないけれど、笑いの要素が爆走する今作では、まるで前作のパロディとして撮られているかのようだ。

ツリーが悪夢から目が覚める男子学生の子と仲良くなり、恋人になってその部屋で新しく目を覚めるのだが、カーターの相部屋の男子のライアンがタイムループに飲み込まれてしまう。それに、ツリーも再び恐怖のタイムループを繰り返すのだった。

前作はスコット・ルブデルの脚本構成に感心したが、好評につき続編となった「2U」は、クリストファー・ランドン監督が脚本を書いて、タイム・ループものにして、パラレル・ワールドのSF世界を加えているのだ。

恋人になったカーターのイズラエル・ブルーサードのルームメイトとして道化役に徹していたファイ・ヴが、理工学生として量子学研究室で物語の鍵を握る人物を演じるのだが、前作ではいい味を出していたせいか、今回はヒロインのツリーと同じくタイムスリープに巻き込まれてしまうのだ。自分たちが発明をして制作したので、巻き込まれても仕方がないのだが。

キャラクターに微妙な変化があってジェシカ・ロースも真面目になり、映画はいささか理屈っぽくなっていく。今度はタイムループだけでなく、パラレル・ワードからも脱却するという二段構えのスリルを用意していた。

試練を経て並外れた度胸の持ち主となったヒロインは、もはやなんでも来いといった状態。どうせ死んでも次の朝には生きているのだからと、風呂場で感電死するという、爆発頭で朝を迎える笑える話。意外な才能が開花する下りには爆笑する。並行世界だから、演者がそれぞれ前作と違う顔を見せるのも面白いが、人生についての苦く鋭い考察もあります。

それに、どうせなら時計台の上から飛び降り自殺を使用と、時計台の上に登ってビビルツリーの姿にも笑いが。だからコメディ色はかなり強くなり、発電所の大爆発を筆頭に、見せ場も派手になっており、ヒロインを除く前作登場キャラクターの、パラレルぶりも楽しく見せるのだ。

しかし、前作同様にこちらの世界に残っても悪くはないという、弱点がチラつくし、そこで葛藤させる展開にもさせてはいるが、やはり盛り上がりには繋がらず、SFコメディにシフトして続きそうな気配ですが、これで止めて置いた方がいいのではと思う。

ラストの後のエンディングの後にも映像があり、帰らず残っているとオマケの特典も見せられて良かったです。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・123  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ハッピー・デス・デイ★★★

2019年08月24日 | アクション映画ーハ行

「ゲット・アウト」「スプリット」のブラムハウス・プロダクションズが贈る全米スマッシュヒットのタイム・ループ・ホラー。高飛車でビッチな女子大生が、誕生日の夜に必ずベビー・マスクの何者かに殺される恐怖の1日が繰り返されるさまをユーモアを織り交ぜ描き出す。主演はジェシカ・ロース。監督は「パラノーマル・アクティビティ/呪いの印」「ゾンビーワールドへようこそ」のクリストファー・ランドン。

あらすじ:イケてる女子大生で遊んでばかりのツリーは、誕生日の朝も見知らぬ男のベッドで目を覚ます。慌しく日中のルーティンをこなした彼女は、夜になってパーティに繰り出す道すがら、マスク姿の殺人鬼に刺し殺されてしまう。しかし気がつくと、誕生日の朝に戻っており、再び見知らぬ男のベッドの中にいた。その後も同じ一日を何度も繰り返すツリーは、タイムループから抜け出すため、何度殺されても殺人鬼に立ち向かうが……。

<感想>誕生日に何度も殺される?・・・新感覚のタイムループ・ホラー。女子大生のツリーが、自分の誕生日の夜に何度も殺されるタイムループの中から抜け出せなくなる。怖くはありませんね。ホラー版の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」か、「恋はデジャ・ブ」のような感覚の内容であり、謎ときをしながら気軽に楽しめます。

ループ開始前から、つまり面白いところが始まる前から、男子学生の部屋を飛び出したヒロインが、キャンパスの中を歩く姿を見るだけで、躍動する画面の中で、これは絶対に楽しい映画になるぞという予感でわくわくします。

ヒロインの女子大生を演じているジェシカ・ロースが、可愛さの中に、馬鹿っぽい表情をしのばせて熱演しているのもいい。彼女を取り巻く校内の人間関係もリアルであり、青春映画らしく笑わせるのだ。

ジェシカは酒に酔って、男子学生イズラエル・ブルーサードの部屋に泊まり、繰り返し悪夢を見るというタイムループものになっていくのだが、この実験的ともいえる手法が、娯楽映画としては良く考えられていて面白い。それには、連続殺人鬼がかぶっているベビーフェイスのマスクの、不気味で可笑しなデザインの力もあるからだ。

実際に驚かせたり、ハラハラさせたり、笑わせたり泣かせたりと、ギアチェンジに殆どよどみがなく、画面が的確にヒロインの倫理を伝えているのも、最低のビッチだった彼女が生まれ変わっていく過程も、最高に素敵だと思う。ジェシカ・ロースが様々な顔を見せていてとても良かった。

スラッシャー映画で真っ先に殺される存在である、金髪ヤリマンをヒロインに据えた時点ですでに面白い。泣き叫ぶのは最初だけで、どうせ繰り返すのだからと、いろんな殺され方や、死に方、人前での放屁などを楽しんでいる彼女のキャラクターにも惹かれてしまう。

また、ビッチ化する原因となったアレコレと向き合って成長する“殺されるけれど生まれ変わる”物語になっているのも上手い。ループしていれば死なないという弱点を回避すべくリミットを設けているが、いまいち機能していないのが残念なところですね。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・122  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ハウス・ジャック・ビルト★★★

2019年08月10日 | アクション映画ーハ行

「アンチクライスト」「ニンフォマニアック」の鬼才ラース・フォン・トリアー監督が、強迫観念に駆られた連続殺人鬼を主人公にした戦慄の問題作。殺人に魅入られた男が語る12年に及ぶ殺人の記録を、6章仕立ての構成で衝撃的に描いた問題作。主演は「ドラッグストア・カウボーイ」「クラッシュ」のマット・ディロン。共演にブルーノ・ガンツ、ユマ・サーマン、ライリー・キーオ。

あらすじ:1970年代の米ワシントン州。建築家を夢みる潔癖症の技師ジャックは、車が故障して立ち往生している高慢な女性に遭遇し、車の修理に手を貸すが、衝動的に彼女を殺してしまう。以来、芸術を創作するかのように殺人に取り憑かれていくジャックだったが…。

<感想>ゾッとするほど、魅力的で自己中心的な殺人鬼の、ジャック。12年間の告白。[異常な《設定》] 建築家志望のシリアルキラー、その12年に及ぶ“殺人の記録”に戦慄── 本作は、美にとらわれた殺人鬼の“5大殺人エピソード”が、彼が「思い出した順」で描かれる。時系列も殺害方法もメチャクチャ、唯一共通するのは主人公ジャックのぶっ飛んだ狂気……。この斬新な構成&設定が、センセーショナルな内容と絡み合っていくのだ。

潔癖症かつ強迫性障害を患う主人公ジャックは、見知らぬ女から恋人まで多くの人間を、次々と殺していくのだ。その間、彼は殺人をアートとみなし手、死体をカメラで撮影するようになり、さらには、“理想の家”と称して湖畔のほとりに家を建築し始める。

マット・ディロンのダークなカリスマ性と不気味な無表情が際立つジャックの凶行は、猟奇的な殺人鬼ではあるが時にシュールに見える。[狂気の《演出》]では、 行くとこまで行っちゃって、殺害シーンは、ありのまま“全部”見せている。 ぼかし、モザイク、あるいは見せない、なんてことは全くありません。

殺人鬼ジャックがターゲットを刺し、切り取り、撃って命を奪うさまが、あっけらかんと当たり前のように描かれるから、見てるこちらは「冗談だろう」な状態。その後は、赤いバンの後ろに乗せて、とある冷凍庫へと保存するのだ。 惨い、残虐シーンも一切隠さずに、全部見せちゃうなんて怖ろしい映画なんだ、と思うかもしれないが、冷凍庫の中の遺体はまるで人形のようだった。

一番酷い殺し方の5番目は、かつてナチスが試そうとしていたという「一発の銃弾で何人殺せるか」という実験の再現。このシーンは、冷凍庫の中で5人の男たちを後ろでに縛り、1本の鉄パイプに首を乗せて、男たちの頭部が見える位置にカメラを装置して、射撃が上手いと自負しているのか、ライフルを固定して、一発で5人の頭部を狙い貫通させる殺し方である。フルメタルジャケットへのこだわり。

このシーンで、ブルーノ・ガンツが登場する。ジャックを導く地獄への案内人を演じている。彼が死に神だと思ってしまった。初めは声だけで、神父に懺悔をしているかのようにもとれたのだが、彼の登場で、なぜかここからは地獄への旅かと思ってしまうからだ。ブルーノ・ガンツの扮するヴァージという名は、実はウェルギリウスのことらしい。天使ではなく、ダンテ「神曲」の中の地獄への案内人とのこと。

ラストで警察が大勢押し寄せて来て、ジャックは射殺されて死んでしまうからだ。地獄へいき、彼は奈落の底を見て、自分はまだ天国へいける望みはあると勘違いをして、絶壁を上り向こう岸の天国への道らしいところを目指すのだが、足を滑らして溶鉱炉の中へと落ちてゆくのだった。

2番目の強迫神経症の描き方。血が残っているイメージが浮かび、何度も家の中に戻る部分は、ちょっとやり過ぎ。3番目が一番惨いシーンかも知れない。沢山のカラスと母子の遺体を見せるカット。よくやるよね。4番目はライリー・キーオで、胸(乳房)を切り取るイメージ。これが、もっと怖い演出かと思っていたが、その切り取った乳房をサイフ代わりにして使用するのだ。乳房はマザコンのけがあるのかもしれない。

[秀逸な《音楽》] デビッド・ボウイの名曲と凄惨シーンの“ギャップ”が強烈である。トリアー監督らしい“いたずら心”が随所に見え隠れし、エグいのにオシャレな世界観を構築。ボブ・ディランのPVのパロディも登場する。

新しいところではグレン・グルードが登場するが、彼もまた変人であり天才として知られている。ピアノ演奏でバッハを披露しているシーンが合間に多く出て来るのだ。

なかでも抜群に効いているのが、デビッド・ボウイの楽曲! 目を覆いたくなるようなシーンとボウイの「フェイム」のコントラストが、強く印象に残る。本編と絶妙にリンクしたエンディングテーマにも注目して欲しい。

[孤高の《監督》] “押さえておくべき名匠”トリアー監督、今回もとてつもなくマッド・ディロンの圧巻のシリアル・キラーぶりが目覚ましいのだった。「ドッグヴィル」「メランコリア」「ニンフォマニアック」……物議を醸す作品を次々に世に放ってきたトリアー監督は、5年経ってもやっぱりスゴかった! 過激度には拍車がかかり、ビジュアルセンスはより磨かれ、終盤には、監督のファンならグッとくるサプライズまでも用意されているのだから。

[衝撃の《演技》] 映画史に残るレベル。名優マット・ディロンの“怪演”はトラウマものですね。 アカデミー賞受賞作「クラッシュ」のマット・ディロンが、これまでのイメージを完全に覆す圧倒的な怪演で、見る者を狂気の淵に引きずり込む!彼の凍り付いたような笑顔と、ゴロゴロと無造作に置かれた死体の山。そのおぞましいほどの存在感は、鑑賞後も脳裏から消えないだろう。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・117  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ペット2★★・5

2019年08月05日 | アクション映画ーハ行

「ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテインメントが、飼い主が留守にしている間のペットたちの知られざる日常をユーモラスに描き大ヒットしたコメディ・アドベンチャー・アニメの続編。飼い主に新たな家族が増えた主人公のマックスをはじめ、個性豊かなペットたちが繰り広げる笑いと絆の大冒険を描く。監督は引き続き「怪盗グルーのミニオン危機一発」のクリス・ルノー。共同監督に長編デビューのジョナサン・デル・ヴァル。

あらすじ:小型犬のマックスと大型犬のデュークの飼い主ケイティは結婚し、男の子のリアムが誕生する。マックスはリアムを我が子のように可愛がるが、過保護のあまり心配しすぎで育児ノイローゼに。一方、新たな飼い主と巡り会ったウサギのスノーボールは、自分をスーパーヒーローだと思い込むようになり、サーカス団に囚われているホワイトタイガーの救出に乗り出す。そんな中、元気のないマックスを心配したケイティが、気分転換に田舎の農場へ家族旅行に連れ出す。マックスはそこで、威厳に溢れた農場犬ルースターと出会うのだったが…。

<感想>「飼い主がいない間、ペットは何してる?」というキャッチーな設定はそのままに、今回は「冒険」も「キャラクター」も「ハチャメチャ感」も、全てがパワーアップ! かわいらしい動物たちが画面を所狭しと駆け回り、子供も大人も関係なくドキドキワクワクさせてくれる。「ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテインメント作品だから、冒頭でミニオンの短篇が描かれていた。

個性豊かなペットたちが、人間の知らないところで大騒動を繰り広げる人気シリーズの続編です。前作に引き続き、クリス・ルノーがメガホンを取った。飼い主のケイティの出産や、新たな仲間たちとの出会いなど、環境が変わる中で、動揺する主人公のマックスを中心に、お馴染みのペットたちが成長してゆく。

マックスが皮膚病で病院前でのイヤイヤや、飼い主のベッドに来る朝の行動といった“ペットあるある”も満載です。

今度の“ペット”たち、ハチャメチャすぎ!日本での人気に目を向けると、注目すべきは吹き替え声優さんたち。飼い主のケイティの声には佐藤栞理が、マックスの声には設楽統さんが、デュークには日村勇紀。

本作では、主人公のマックスとその相棒のデュークの飼い主ケイティが結婚し、元気な男の子リアムが誕生する。好奇心旺盛な彼女の息子リアムに、マックスは振り回されるも次第に心を開いていくのだった。

ケイティの計画で、旅行で訪れた田舎町で農場犬のルースターと出会ったことをきっかけに、大きな一歩を踏み出すマックス。ルースターは、牛も羊もすぐに言うことを聞かせるし、農場犬のリーダーでもある。声は内藤剛志さんで牧場で暮らす農場犬のリーダー、ルースターにぴったりの役どころでした。厳格で冗談が通じない一方、マックスの成長のカギを握る重要な役どころでもあります。

家族旅行で訪れた農場で、マックスは小さなことに動じず弱いものを助ける農場犬ルースターと出会い、リアムが怪我をしたらどうしようとオロオロするマックスを見て、「子供が成長するチャンスを奪うな」と的確なアドバイスを与えるのだ。

前作で鷹のタイベリアスの声を演じた宮野真守は、今回は貴重なホワイトタイガーを捕らえるために、あらゆる手を尽くす悪徳サーカス団長・セルゲイ役で別の役で返り咲きました。今回は悪いやつを演じるので、声も含めてすごく悩んだそうです。

その他にもウサギのスノーボール。前作では悪役だった飼い主のモリーと出会い心を入れ替えた。TVのスーパーヒーローに憧れている。元気あふれるふっさふさのポメラニアンのギジェットが、愛しのマックスのために今回も全力投球で、マックスのお気にいりのおもちゃ“ミツバチ君”を、留守の間、預かることになる。

 

この小さなミツバチ君(綿の入ったボール)が、何十匹も猫を飼っている老婦人の部屋に、そのミツバチ君が飛んで行ってしまう。そこで、クロエから猫の仕草を教わり猫耳とシッポを付けて、いざ、猫屋敷へと潜入開始で、ハチャメチャな大騒動を繰り広げるのも痛快でした。

それに、囚われた悪徳サーカス団で悲しそうなホワイトタイガーのフーを見かけた、シーズー犬のディジーは、自分はスーパーヒーローと思い込んでいるスノーボールと共に、救出にサーカス団へと向かう。

しかし、オオカミ軍団が追いかけて来てさぁ大変なことに。でも勇気を奮って、オオカミ軍団をやりかえすのだが。そして、一時、お婆さんの猫屋敷に避難させる。

金儲け第一主義の悪徳サーカス団の団長セルゲイ。小さなサルを肩に乗せて、忠実だからちょっと間抜けなオオカミ軍団を従え、貴重なホワイトタイガーの赤ちゃんであるフーを捕まえるために、あらゆる手段を尽くすのだった。

猫屋敷のお婆さんは、とっても猫好きないい人で、大きなホワイトタイガーの子供も、猫だと思い可愛がるのだ。でも、大きくなったらどうするのだろう。

本作は犬、猫のペットたちの群像劇として展開していきます。マックスとデュークの農場旅行、ギジェットのミツバチ君のおもちゃ奪還ミッション、キャプテン・スノーボールVSサーカスの3つであります。

それぞれ3つの物語が交錯し、同時進行する展開や、冒険シーンの映像はハリウッド大作ならではのスケール感があります。ですが、場面が移り変わることで3つのストーリーを描いているのですが、何ですか映画自体がまとまりずらくなっていき、あれもこれもと取り入れて、詰め込み過ぎて上手く成功していません。

でも、何といってもケイティの子供、リアムを巡るマックスの成長と父性の芽生えですかね。人と動物の素敵な関係に、感動と痛快さが押し寄せるだけで良かったのではないかと、思いました。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・114  アクション・アドベンチャーランキング

 

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パラダイス・ネクスト★★・5

2019年07月30日 | アクション映画ーハ行

ジャ・ジャンクーやホウ・シャオシェン作品をはじめ数々の作品で映画音楽を手がけ、「雨にゆれる女」で商業長編映画監督デビューを果たした半野喜弘による長編監督第2作。妻夫木聡と豊川悦司を主演に迎え、全編台湾ロケで撮り上げたノワール・ムービー。共演に「黒衣の刺客」のニッキ―・シエ。

あらすじ:一年前、ある事件がきっかけで、日本から台湾に逃げてきたヤクザの島。台北で身を隠すように生きていた彼の前にある日、牧野というお調子者の男が馴れ馴れしく話しかけてきた。牧野は一年前の事件のことを知っていると、思わせぶりな態度で島を挑発する。やがて牧野が命を狙われていることを知った島は、牧野を連れて台北から花蓮へと向かう。すると2人はそこで、ある女性と瓜二つの台湾人女性シャオエンと出会い、驚愕するのだったが…。

<感想>異国の地、孤独な男たちの運命が交わるノワール・サスペンス。孤独な男たちの運命が、交錯していく様子を全編台湾ロケで描いたノワールサスペンスで、プロモーションビデオは半野監督自らが編集した。異国情緒溢れる台湾の風景を背景に、何かを求めるワケありの男ふたりの旅路、詩情溢れるシーンが切り取られており、本編への期待が高まる映像になっていた。

なんか、香港映画へのオマージュをこめた映像設計が特徴のようだった。主演二人の演技は濃厚であり、どちらかというと、牧野役の妻夫木聡は、「悪人」で演じたようなチンピラヤクザ風であり、ヘラヘラした演技で安っぽい人間を演じていた。

一方の島の役を演じた豊川悦司は、貫禄がある香港ヤクザふうで、入れ墨を背中に入れており、口数が少ない怖い兄ちゃんと言う風貌。殺された島の恋人と、後半で出て来るお嬢さんふうの女の二役をニッキ―・シエが演じていた。

それぞれの事情から台湾に逃れてきた男たち。帰る場所をもたない二人にとっては、そこは幻想の楽園でありこの世の果てでもあるのだろう。だんまりな男に、妙に軽いおしゃべりな男二人、何が始まるのだろうと思わせながら、始まったこの逃避行は、ストーリーは平板なものの、画面の温度や街の匂い、人々の熱気などが満ち溢れている。

台湾という土地柄なのか、解体した豚の生肉をトラックに積み込み、展開からして登場人物は強面ばかりだが、そんな中にあってトレードマークの屈託のない笑顔に、寄る辺ない虚ろさが滲む妻夫木聡の演技が際立っている。

罪から逃れられない二人には、楽園はあるのか、・・・と思うと、生きる哀しさも辛くなってくる。

このドラマにおける台湾のロケーションは、そのようなものとして機能するべきだが、どうしても観ている観客には画力が冴えないように見えてしまう。謎めいたヒロインの存在は曖昧であり、彼女を介した豊川悦司と妻夫木聡の関係性が読みとりづらいために、お互いの心情描写がうまく交差していないのだ。

ロマンと表現の距離感は難しいと思う。とはいえ、妻夫木聡の泣き顔はやはりテッパンでありますね。

音楽は坂本龍一であり、映像を活かしていて、台湾の民族の音楽を間に使っているし、ラストでは英語で歌を歌っているのも良かった。

風景では、花蓮の自然の力である台北の街の市場や、ちょっとした路地裏だとか、今の台北の顔ではなく、少し懐かしい台北の名残がある場所。それと、ラストの海辺をパラダイスとして見立て、しかし何故にクラブの女シャオエンを殺す必要があったのか、車の中の花に埋もれているシャオエンを、ボートに乗せて泣き顔の妻夫木聡が沖へと流れて行くところ。

そして、車の中にはもう一人男が死んでいて、車ごと焼いてしまう終幕。どこかの映画で見たことがあるなぁと思いながら、坂本龍一の音楽が流れて来るという。ちょっとかったるい物語で、眠くなってしまう。

2019年劇場鑑賞作品・・・111  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ハイ・ライフ★★

2019年07月29日 | アクション映画ーハ行

「パリ、18区、夜。」「ガーゴイル」のクレール・ドゥニ監督が自身初の英語作品で挑んだSFサスペンス。主演は「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン。共演に「アクトレス 女たちの舞台」のジュリエット・ビノシュ、リメイク版「サスペリア」のミア・ゴス。

あらすじ:太陽系を遥かに超えて宇宙へと突き進む宇宙船「7」には、モンテや幼なじみの少女ボイジーら9人の元死刑囚がクルーとして乗り込んでいた。彼らは極刑の免除と引き換えに、同乗する女性科学者ディブスが指揮する実験に参加することになったのだ。やがて、目標地であるブラックホールが少しずつ迫り……。漆黒の宇宙を漂う一隻の宇宙船。その中には一人の男モンテと、なぜか生まれて間もない赤ん坊の2人だけがいた――。かつて宇宙船にはモンテをはじめ9人の乗組員がいた。彼らはいずれも死刑や終身刑を言い渡された重犯罪人たちだった。彼らは科学者のディブス医師が行うある実験に参加するためこの宇宙船に乗っていたのだったが…。

<感想>究極の密室、目覚める欲望。宇宙船内に作られた人工の居住区と監獄、監獄とはいわば罪を犯した人々を集めて作られたコロニーのようなものですね。本作『ハイ・ライフ』は言葉を極力省き、抽象的でシンプルな映像で人の真理を模索するSFドラマとなっています。映画冒頭は青々とみずみずしい植物を覆う水滴、生々しいほどまでに艶めいて、息吹をあげる様が何とも官能的です。

反して暗闇ばかりが広がる宇宙空間の不気味さ、くすんだオレンジ色の囚人服に身を包んだキャラクターたち、アイボリー色の船内と審美的な造形が不穏さをますます募らせてゆきます。

そして監獄とは、都市国家が形成されて以来、人類の歴史の中に存在してきたものです。それは、都市国家の規則に従って生きることができない人々をその内部に設置された外部、つまり別の場所に追いやろうという考えから生まれました。牢獄や受刑者たちが集まるコロニー、処刑場、死刑制度などには、同じアイディアがその背後に存在します。そこは、都市国家の中で暮らす私たちの想像を超える場所なのです。

オンボロな宇宙船を修復しつつ、赤ん坊と共に何とか暮らす男が一人。他の乗組員は死んでおり、宇宙服を着させて船外に送り出すというオープニング。

その後細かいフラッシュバックを差し込みながらも赤ん坊との生活が映し出されていき、やっと過去の太陽系の外に出て3年という件になり、何があったのかをみせていく展開になったと思ったらここでも結構時間軸をいじったり差し込んだりと。

女性医師ディブスは人工生殖に固執し、自分が媒介となって囚人たちを妊娠させると言う“タブー”を破った行為、実験に挑み続けています。欲望も管理されて身も心も限界となり暴力に走り壊れてゆく囚人たち、究極の密室内での悲劇は地獄そのものです。

しかし反してロバート・パティンソン演じるモンテと、不本意ながら彼の娘として誕生したウィローの間に流れる空気は平穏でありふれた温かいもの。愛のない生殖から誕生した生命が愛によって育まれていく、混沌状態の物語はタブーを破る“愛”によって収束してゆきます。

パイロットであるナンセンはブラックホールに一人向かうことを志願します。しかし小型ロケットに乗り込んだのはナンセンではなくボイジー。ボイジーは彼女をシャベルで殴り殺しロケットに乗り込み、ホールの分子雲の間を通って進みますが、スパゲッティ化現象の効果で爆発してしまいます。

ミンクはディブスを襲い殺そうとしますが駆けつけたモンテにより殺され、自分は長くないことを悟ったディブスは子供が彼の子供であることを告げます。

モンテの唯一の話相手だったチャーニーも庭に自分自身を埋めて自死。一人残されたモンテは低温チャンバー内の乗組員たちの遺体を宇宙に処分します。

モンテはウィローと名付けた赤ちゃんと一緒に時を過ごしました。彼女が10代になると、彼らの舟に別の舟が近づいてきました。

そこには人間は見当たらず、犬たちのみ。いよいよブラックホールに近づき、モンテはウィローの説得により脱出ポッドに乗り込んでそこを通ることに決めました。ブラックホールに入ると、辺り一面黄金の光と線が広がります。モンテはウィローの手を強く握りました。

本作で描かれているブラックホールは、金色の光の粒が辺りに散らばり線が続いて、光さえも飲み込んでしまうとは思えないほど美しく神秘的です。

モンテとウィローが最後入っていく瞬間は、まるで生まれる前の胎児の頃の記憶を呼び戻すかのような究極のノスタルジー、安心感を感じさせる所が本作の魅力の一つでもあります。

生命の誕生というのは、世界の最大の神秘の一つですが、人間ひとり一人の血や鼓動も宇宙と呼応していて、やがては皆出発点である無へ帰してゆくのだから。最後ブラックホールの中で微笑み合う親子のように、人間は「ここが最果てだ」と思った瞬間に、初めてその奥へ旅立つことができるのかもしれません。

2019年劇場鑑賞作品・・・110  アクション・アドベンチャーランキング

 

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パパは奮闘中!★★★

2019年07月13日 | アクション映画ーハ行

ある日突然、母親が理由も告げずに家を去り、残された父親と2人の子どもたちが、それぞれに葛藤を抱えながらも懸命に生きていく姿をリアルな筆致で描いたヒューマン・ドラマ。主演は「真夜中のピアニスト」「タイピスト!」のロマン・デュリス。監督は長編2作目のギヨーム・セネズ。

あらすじ:妻のローラと幼い2人の子どもたちと幸せに暮らしていたはずのオリヴィエ。ところがローラはある日突然、家を出て行ってしまった。残業続きの忙しい日々を送っていたオリヴィエだったが、それに加えて慣れない育児も一人でこなさなければならなくなり、家庭も仕事もトラブルの連続に。おまけに妻の失踪の理由がまるで分からず、精神的にも追い詰められていくオリヴィエだったが…。

<感想>ロマン・デュリスが、突然、妻に出て行かれて息子のエリオットと娘のローズの、子育てパパになりシングルファザーになるという大奮闘記。本作の監督ギョーム・セネズが離婚を経験し、仕事と子育てに向き合うようになった実体験から生まれた本作だそうです。

それに、会社では労働組合の役員になり、会社でも次々に解雇されていく社員たちの声を聴きながらの、職場の上司と対立しますが全く意見が通りません。こんな時に妻が突然家出というショックなことになってしまう。それも、妻は育児ノイローゼになり、夜も眠れない日々が続き、夫のオリヴィエに相談しようも、夜遅く帰る夫には悩みも打ちかけられなかった。それで、家出って、それも全然知らせも無く、父親が子供2人を抱えて、仕事にも精を出すということになるわけ。

これって、どこの国にもある夫婦の悩みなのだろうが、この映画の中のオリヴィエは自分の妹に相談したり、子供の世話を頼んだりして何とか暮らしている。

警察に相談するも、妻の家出という話には取り合ってもらえません。そういうのって、夫婦関係のことだからです。

仕方なく、パパはしばらくの間、2人の子育てをしながら働くしかありませんね。それに、今まで子育てをしたことがないらしく、子どもがお気に入りのシャツの事を話しても、何の事なのか分からず、寝かしつけるのも一苦労で苛立ちを隠せません。

子供たちに、夕飯に何を作って食べさせていいのやらさっぱり分かりません。それで、適当にあるもの、シルアルしかないので、それを食べさせて寝かせます。酷いパパですよね。

朝になっても、起きるのが遅いから朝食もシリアルですませて、學校へ送り届けるのにも時間がかかり、自分の職場に遅刻してしまうわけ。彼の仕事は、オンライン販売の倉庫で働いているのですが、労働組合もあり、会社側も厳しくてリストラしたり、それに、人がいないのに、労働力は2倍の忙しさです。

オリヴィエは長年一緒に働いてきた仲間を守ろうとしますが、自身の無力さを痛感する状況が続きます。だから、家へ帰っても、子供の世話どころか自分の疲れた体と、従業員たちの悩みとか、毎日が苦労のつづきです。

数日後、妻のローラから手紙が届きますが、勝手に出て行った妻に逆切れしたオリヴィエは、妻からの手紙を子供たちの前で破き、子どもたちとの間にも亀裂が入ります。

妻の失踪にショックを受けている子どもたちに、これまで家族の事を考えていなかったオリヴィエは、ベビーシッターを雇う余裕もないし、周囲の人間の協力を得ながら、仕事と子育てを両立させようとしますが、自分が子どもたちの事を何も知らなかったと実感します。果たして家族崩壊になるのではないでしょうかね?

母親が消えた事で、子供たちの中ではその存在感が増していく事は間違いありません。そうなった時、父親はどうするのか?父親は、子供たちにとってどんな存在であるべきか?と、本作は問いかけて来ます。

精神的に余裕が無くなり、心配して訪ねてきた妹のベティにも、悪態をついてしまいます。自分が子供の頃に父親から厳しくされて育ってきたパパ。だから、自分が子供たちを叱るときに、そのことを想いだし、自分が同じ父親になっていると気付くのですね。でも、いくら寂しいからって浮気はダメでしょう!

この作品は、人間ドラマの部分を強調する為、あらかじめ用意していた台本を重視せず、その場で俳優達が出てきた言葉を採用する、アドリブ重視の演出と行っていたそう。

2019年劇場鑑賞作品・・・103  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ホットギミック ガールミーツボーイ ★★

2019年07月05日 | アクション映画ーハ行

「5つ数えれば君の夢」「溺れるナイフ」の山戸結希監督が相原実貴の人気少女コミックスを、主演に乃木坂46の堀未央奈を迎えて実写映画化したガールズ青春ストーリー。自分に自信が持てず周囲に流されやすい女子高生のヒロインが、タイプの違う3人の男子との初恋に揺れ動きながら成長していくさまを瑞々しいタッチで描く。共演は清水尋也、板垣瑞生、間宮祥太朗。

あらすじ:女子高生の成田初は、両親と兄・凌、妹・茜と都内のマンションで暮らしていた。ある日、妊娠したかもしれないという茜のために購入した妊娠検査薬を、同じマンションに住む幼なじみの亮輝に見つかり、秘密にしてやる代わりに奴隷になれと脅迫されてしまう。以来、亮輝の無茶な命令に振り回されていく初。そんな中、小学校の時に突然転校してしまった幼なじみの梓が、人気モデルとなってマンションに戻ってきた。亮輝から自分を守ってくれる梓に心惹かれ、付き合い始める初だったが…。梓にはある目的があり、さらに兄・凌の秘密をも知ってしまう。

<感想>原作は、累計発行部数450万部を突破した相原実貴氏の同名コミック。“片思いが成就すること”に主眼を置き、それまでの少女漫画というカテゴリーを大きく飛び越え、男女の繊細な駆け引きを活写している。

漫画は未読ですが、主人公・成田初(なりた・はつみ)に乃木坂46の堀未央奈が扮していて、同じ社宅に住む幼馴染みの橘亮輝(たちばな・りょうき)には、清水尋也君が演じており、おさな馴染みの小田切梓(おだぎり・あずさ)には板垣瑞生くんが、兄の凌(しのぐ)にはベテランの間宮祥太朗が演じていて、彼は影のある兄貴として頼りになる存在でもある。

高校生の初が、本物の恋を求めて三種三様の王道の恋愛を展開し、若い読者には少し背伸びをした内容も話題を呼んだ模様。2000年から「Betsucomi」(小学館刊)で始まった連載は、05年に終了したものの、女の子が本質的にドキドキするような恋愛が細部にまで描かれていたことから、現在でも“恋愛漫画の金字塔的な作品”という呼び声が高いということです。

つまり男女4人は、それぞれが物憂げに違う方向を見つめており、「3つの初恋。1つの答え。」というコピーと相まって、すれ違う初と3人の男性の関係性を象徴していると思います。主人公初の身体は純潔なのだろうが、その心は乱れたヒロイン不安定さの源はそこにあると思う。奥手な長女の初よりも、男関係のある妹の茜に頼まれて買った妊娠検査薬が、同じマンションに住んでいる同級生の橘亮輝に見つかってしまうところが、何だかはっきりしなくて、イライラしてしまいました。

橘亮輝(清水)に共感できないのは、初のことをモノ扱いしてしまうところ。それって、思春期によくある“好きと嫌いが表裏一体”っていうことだし、ケンカしているわけでもないのに険悪になったりとか。こじらせ過ぎているところはあるんですけどね。でも、きっと好きなのに素直に言えないのだ。

注目する点では、「溺れるナイフ」の山戸結希監督らしく、朝、昼、夕それぞれの時刻の東京の街と、初ら登場人物4人を組み合わせ、時の流れと人の心情が等しく移りゆくものであることを表現しているのが良かった。

サブタイトルは「ボーイ・ミーツ・ガール」を反転させたもので、王道の恋愛映画ではなく新しい恋愛青春映画を届けたい、という山戸監督の思いが反映していた。「自分自身の主体性を奪われる恋ではなくて、自分自身の主体性を知るための恋が、もしもこの世にあるのなら、そのようなものをこそ、今新しく生まれる青春映画に映し出してみたいという念願があったそうです。

他にないものをみせようという作り手の熱と、野心に圧倒されましたね。実際、それを実現していることにも、執拗なインサートカットや音楽の貼り付けが的確な効果かどうかは、明瞭ではないが、映像表現が新鮮でいい。

自然がいっぱいの風土と、若い主人公たちの無自覚な欲望と苛立ちを、痛みと共に映し出していて、無機質なコンクリートの世界観や、その上で閉鎖的で限りなくミニマムな空間での初恋の絡み合いなど、観ているだけで息苦しい。

何度も出て来る高層マンションの外階段でのおしゃべりは、宙ぶらりんの主人公たちの、宙ブラリンの関係の場所としては意味があるのだろうが、現代っ子の結論を出さないと前に進めないという感じを見せられてもつまらない。

それは無機質な印象を与える建築物を映し出し、彼女または彼たちの住まいとすることで、心象風景を生み出しているのが巧い。彼らは、自身の内面が空っぽであることに、ある種のコンプレックスを抱いているようだが、視覚的にもそのように見えるのは、ロケーションを観ていても良く分かる。

主人公の初を演じた堀未央奈は、「劇中でもいろんな人の心の叫びが映し出されています。自分の叫びを言えなくて、毎日苦しんでいる方に『もっと思いをぶつけていい』と伝えられる映画になればいいですね。私はそういう女の子の背中を押したくて一生懸命に初ちゃんを演じたので」と心情を吐露してくれました。高校生って純真なのね、片思いとか失恋とか、思い通りにならない恋もあるけれど、若いんだからそれを糧にして前向きに進んで行って欲しいです。

2019年劇場鑑賞作品・・・100  アクション・アドベンチャーランキング

 

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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん★★★・5

2019年07月01日 | アクション映画ーハ行

『ファイナルファンタジー』のオンラインゲームを通して父との絆を取り戻していく過程を綴り評判を呼んだ人気ブログを、ドラマ化に続いて映画化した感動ストーリー。主演は「今夜、ロマンス劇場で」の坂口健太郎と「嘘を愛する女」の吉田鋼太郎。共演に佐久間由衣、山本舞香、佐藤隆太、財前直見。監督はドラマ版に引き続き野口照夫。またゲーム・パートの監督も引き続き山本清史が担当。

あらすじ:広告代理店に勤めるアキオは、仕事人間だった父・暁とはほとんど会話らしい会話もなく、ずっとすれ違ったままだった。そんな父が突然会社を辞めて、一日中家にいて暇を持て余し始めた。何も語ろうとしない父に母も妹も困惑するばかり。そこでアキオは、父をオンラインゲーム『ファイナルファンタジーXIV』に誘い、本音を聞き出そうと考える。こうしてアキオからゲームソフトをプレゼントされた父は、戸惑いながらも自分のキャラクターに“インディ・ジョーンズ”と名付けてゲームを始める。一方、ゲームの中では“マイディー”という名でプレイしているアキオは、やがて正体を隠してインディに近づくと、一緒に冒険をこなしていくことで、少しずつ2人の距離を縮めていくのだったが…。

<感想>そこには、少しぎこちない《光の戦士》がいた。これはFFオンラインやゲームをプレイしたことない人、あるいはドラマ版の鑑賞経験の有無などに関係なく誰にでも楽しめる映画になっている点がいいですね。実は私もオンラインゲームなど一切したことのないので、どうかと思って観たのですが、父親と息子の心の触れ合いを描いている物語とでもいうのか、突然仕事を辞めて家へ帰って来て、1日中ごろごろしている父親をみたら、家族はどうしようと悩んでしまう。特にお母さんが一番に憂鬱になってしまう。

それに、父親は仕事に疲れて辞めたわけではなく、どうやら病気を初病しているらしいのだ。父親が自分から言ってくれたらいいのに。でもきっと今まで単身赴任をしていたので、家族には言いずらいのかもしれない。そこで、長男が子供のころに父親が買ってきて、一緒にオンラインゲームをしたことを想いだして、早速『ファイナルファンタジー』を買ってきたわけだ。

初めは躊躇していた父親も、家族と話をするわけでもなく無口な父親は、1日中TVを見てボーっとしているらしく、退屈まぎれにゲームを引っ張り出してやり始めたのだ。

それをサポートするのが息子の坂口健太郎くん。爽やかな青年でスキです。ゲームの中でアバターとして、女性の“マイディー”役でプレイして、父親の“インディ”を助けるのだ。

ゲームの中ではオンラインで、不特定多数のユーザーと繋がれるようになった時、可能性が無限に広がるのだ。プログラミングされたシナリオをこなしていってクリアする、という遊びの枠を超えて、リアルタイムでログインしている他のユーザーとコミュニケーションを筆頭に何かが生まれるという。

プログラムされたシナリオをなぞるのではなく、バーチャルな世界で起こるさまざまな出来事を経て、ユーザーが操るキャラクターが経験値を積み、成長していくことでストーリーが織りなされるのである。

それにアキオが、仲間の人たちにも連絡して、一緒にサポートをして怪物退治をしようというものだ。

アキオの仕事場でも、広告のプランを考える時に、ふと父親のことを思い出すのだ。

やっと父親が自分の病気を告白する日がやってきて、病院で手術をすることになり、母親も妹も甲斐甲斐しく病院へ足を運ぶのである。

単身赴任の父親は現在も多いのだろう。出世に遅れを取り、仕事に疲れ果て、定年退職まで頑張って働かなければ、老後の年金はもらえない。それに、専業主婦である妻と老後を暮らすのには、年金だけでは生活費が足りないのだ。

そういうことを考えると、父親というシガラミは、肩にずしりと重く潰れそうになるも、踏ん張ってガンバルしかないのだ。

これは、家族で鑑賞するといいと思いますね。いろいろと今後のことを話し合うきっかけにもなるかもしれませんもの。

2019年劇場鑑賞作品・・・97  アクション・アドベンチャーランキング

 

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パピヨン★★★・5

2019年06月28日 | アクション映画ーハ行

アンリ・シャリエールの壮絶な実体験をスティーヴ・マックィーンとダスティン・ホフマンの共演で映画化した73年の名作「パピヨン」を、「パシフィック・リム」のチャーリー・ハナムと「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックでリメイクした感動ドラマ。自由を求めて何度も脱獄を繰り返す男の不屈の精神と、囚人仲間との熱き友情を描く。監督は、これが長編3作目となるデンマークの新鋭、マイケル・ノアー。

あらすじ:1931年、パリ。胸に彫られた蝶の刺青から“パピヨン”と呼ばれた金庫破りの男は、身に覚えのない殺人の罪で終身刑を言い渡され、フランス領ギアナにある史上最悪の流刑地“悪魔(デビルズ)島”に送られる。周囲を海に囲まれた脱出不可能なこの場所で、囚人たちは過酷な労働を強いられていた。尊厳を踏みにじられ、誰もが絶望とともに生きていく中、パピヨンだけは諦めることなく自由を求め続け、必ず脱獄すると誓う。やがて偽札づくりの天才ルイ・ドガが仲間に加わると、いつしか2人の間に奇妙な友情が芽生えていくのだったが。

<感想>実話を基に、無実の罪をきせられた男の脱獄劇を描いた「パピヨン」。73年に生まれた脱獄モノの名作が時を超えて、45年ぶりの現代に甦った。リメイク版では、「キング・アーサー」で華麗なアクションを披露したチャーリー・ハナムが、金庫破りのプロで、殺人の濡れ衣を着せられてしまうパピヨン役を務める。「ボヘミアン・ラプソディ」で伝説のバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーに扮し、その熱演が話題となったラミ・マレックが、パピヨンと奇妙な絆で結ばれるドガ役を担う。

リメイク版でのハナムとマレックの演技は、だいぶ昔に観たオリジナル版と比較しても遜色はないと思う。2人が並んだその姿は若き日のマックィーン&ホフマンを彷彿とさせ、その気迫を十二分に感じることができる。

あまりにも過酷で残虐な刑務所の状況を生々しくリアルに描写。だからこそパピヨンの脱獄への強い意志と生きることへの渇望が、鮮やかに伝わって来る。

中でも、恐怖の独房で過ごすパピヨンを演じたハナムが、やせ細りながらも筋トレを課し鍛え上げた肉体美を披露しているシーンもある。その後18キロ痩せたそうです。

何度も同じ絶望と痛みを共有し、いつしか目的を超えて結びついていくパピヨンとドガ。次第に芽生える男同士の友情にも、胸を熱くさせられます。

一度目の脱獄計画では、4人でしたが、やはりボートが必要なのでお金が必要で、お金はドガがお尻の穴に隠し持っていた札束を渡す。それも刑務所の見張りの見つかり、捕まってしまう。

そして、パピヨンは独房へ2年間入れられ、そこでは食事も酷いもので、でも、ドガが手をまわしてくれて、ミズを入れるバケツの中にココナツを入れてもらう。それもバレてしまう。

この独房生活は、狭い檻の中で暗いし、食事なんてしろものではない。汚い缶にスープだけだ。グロテスク極まりない。原作では床を這うゴキブリ、ムカデを腐ったスープの中へ入れて食べたと言うのだから。

そして、2年の独房生活の後に、ドガと再会してまたもや脱獄計画を立てる。今度こそ失敗したら、脱獄のできない島へ送られてしまうのだから。

ドガが最後に隠していた全財産で、ボートを手に入れてまたもや脱獄をするも、船はボロ船で穴が開いており、海水が入って来て沈んでしまうので、ひっきりなしに海水を汲んでは捨てる。嵐が来て船は転覆して、パピヨンとドガたちは、ある島へ漂流して助けらる。だが、そこにも刑務所からの追手がやって来る。それから、5年間の独房生活に舞い戻り、脱出不可能な断崖絶壁の島、悪魔島へと流される。そこでも脱獄の夢は諦めずに、手作りの浮袋を使って潮の流れに身を任せて、脱出に成功するパピヨンの自由へのあくなき執念たるや、凄いと唸るしかない。

原作はフランス生まれの作家、アンリ・シャリエールの実体験を基にした回顧録であり、13年間の獄中生活で9回もの脱獄を試みた経験が綴られている。本作の基になっているのは、シャリエールの原作と、名脚本家ダルトン・トランボによる73年版のシナリオ。前作にはなかったパリのエピソードなども加えられ、オリジナルに敬意を払いながらも新しい作品になっている。

2019年劇場鑑賞作品・・・96  アクション・アドベンチャーランキング

 

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パリの家族たち★★★

2019年06月17日 | アクション映画ーハ行

「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」のマリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール監督が、パリで働く母親たちに焦点を当て、仕事と家庭の狭間で葛藤しながらも、家族との関わりを通して幸せを見出していく姿を描いた群像ドラマ。主演は「最強のふたり」のオドレイ・フルーロ、共演にクロチルド・クロ、オリヴィア・コート、カルメン・マウラ。

あらすじ:母の日を目前に控えたフランスのパリ。女性大統領アンヌは、職務と初めての母親業の狭間で不安に揺れていた。2人の子どもを持つシングルマザーのダフネ。ジャーナリストの彼女は、仕事を優先するあまり、思春期の子どもたちとの間の溝は深まるばかり。ダフネの妹で大学教授のナタリーが独身を謳歌する一方、長女で小児科医のイザベルは幼少期の母との関係にトラウマを抱えながらも、認知症が進む母の介護のことで頭を悩ませているのだったが。

<感想>母の日をテーマに、母について深く切り込んでいます。女性大統領、ジャーナリスト、舞台女優、花屋、ベビーシッター、大学教授、小児科医…パリで働く女たちとその家族の“幸せ”と“自分”探しの物語。監督・脚本のマリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール。「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」と今作しか観ていないが、日常、あるいはそのすぐ近くに題材を見つけて、群像劇にするのが得意のようですね。

パリの生きのいい女性たちを一皮めくり、子供を持つ女性にも、持たない女性にも、自分が命を授かった母親の存在を通して、個々の女性たちの幸せを見つけさせるのだから。ですが、人はみな母親から生まれ、母親の影響を受ける。存在しても、しなくても母の存在は大きいということを実感してしまう。

母親になった女性大統領は言う、「4年後、国民は母親を選ぶでしょう」と。大統領執務室の隣の部屋に赤ん坊を寝かせて、ミルクやおむつ替えなどは、執事のような老人がしていた。ベビーシッターを雇えばいいのにと思いましたね。

そしてまた、舞台女優アリアンが若い男性とタップダンスを繰り広げる場面は、見応えがありました。かなり練習をしたのでしょうね。

家族というよりも、母親たちの群像劇になっていた。日本よりは女性が子供を産んでも、生きやすいとされているフランスでも、母親になる選択と向き合う個人的・社会的試練は同じだと思う。登場人物の多さは、そのまま生き方や選択技の多様性を意味しており、ややサンプルケースのカタログっぽく見えなくもないが、カタログを作ること自体には意味があるようだ。

花屋の娘は、恋人の子供を妊娠しているのに、彼にそのことを言えないのだ。とうとう、コウノトリの着ぐるみを着て、赤ん坊の人形を加えて恋人の前に現れるのだ。

女性賛歌は何の解決にもならない。子どもを持つことがリスクよりも可能性でありますように、またそれと同じぐらい子供を持たない意志や、権利も尊重されますように。

「パリ 嘘つきな恋」とは対照的に、同じフランス映画でも日々奮闘する女性たちを描いた群像劇になっていました。働く女性が、仕事と家族と恋愛の間で葛藤して、自分なりの生き方を見つける姿を描いている。それと、女性が母親業と仕事のどちらかの選択を、迫られなくてすむようにとのメッセージには共感しました。

物語を通して伝わって来るメッセージは尊いと思うのですが、それが作者の頭の中に先にあり、映像や登場人物や物語が、メッセージに従っているように見えるのだ。それでは、代理店が作るCMと変わらないのではないか。

ですが、女は強し、母親はもっと強しという感想に行き当たると思う。だからこそ揺れ動く女性たちの日々の苦労が、画面から滲み出てくるのだ。女4姉妹が集まり、母親の世話をするのは誰が?・・・という問題に、みな仕事や自分の家族がいて、母親の世話が出来ないし、結局は老人ホームへ入れてしまうのだ。自分の年老いた母親の姿を見れば、なおさらのこと、そんなことが伺い知れる。

2019年劇場鑑賞作品・・・89  アクション・アドベンチャーランキング

 

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パリ、嘘つきな恋★★★

2019年06月17日 | アクション映画ーハ行

人気コメディアンのフランク・デュボスクが主演に加えて初監督も務め、本国フランスで大ヒットした大人のラブコメディ。ふとしたイタズラ心から車椅子のフリをした中年プレイボーイが、本物の車椅子の女性と出会い、引っ込みのつかないまま本気の恋に落ちていく様を描く。共演は「グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-」のアレクサンドラ・ラミー。

<感想>トンデモナイ嘘から最高の恋が始まる!? 軽薄なモテ男が、美女の気を引くため“車いす”のフリ! この恋の行方は!?“笑い”“感動”、そして“大切な何か”を持って帰れるラブストーリー!本作は、プレイボーイの主人公が思わぬウソをついたことから始まる恋の行方を描く。フランスの人気コメディアン、フランク・デュボスクが脚本・主演のほか監督デビューも果たしている。車椅子生活ながらも行動力とユーモア、優しさにあふれた魅力的な女性・フロランスを「グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子」のアレクサンドラ・ラミーが演じて魅力的ですから。

このご時世、50歳を目前にして、若い女性の胸の谷間にときめきを感じ、車いす女性のヒロインと恋に落ちる嘘つき男に、共感を寄せてもよいのかどうかと悩む。でも、日本では許されなくても、愛について延々と語り合うことが出来るフランスなら可能かもですね。

あらすじ:亡き母が遺した車椅子に座っていた主人公ジョスラン(デュボスク)が、隣に越してきた美しい女性ジュリーと遭遇するシーンから始まる。ジョスランは、自身を車椅子利用者だと思い込み助けを申し出るジュリーの気をひくため、その勘違いを利用し思わず「よろしく」と答えてしまう。

そんな彼の計画も知らずに、ジュリーは姉のフロランス(ラミー)をジョスランに紹介。フロランスは以前事故に遭い車椅子生活を送っているが、バイオリニストとして世界を飛び回る傍ら、車椅子テニスプレーヤーとしても活躍していた。ヴァイオリニストであるフロランスの公演に追いかけてゆくジョスラン。素晴らしいソロの演奏に、会場はわれんばかりの拍手に驚くジョスラン。フロランスとデートを重ねるにつれ、彼女にどんどん惹かれていくジョスラン。本当のことを伝えようとするも、なかなか勇気のでないジョスランの不器用な姿が滑稽ですから。

イケメンで裕福だが、恋を“遊び”としか考えていない男が、美女の気を引くために「車いす生活」のふりをしたことから、驚きの“恋のから騒ぎ”が始まります。“ウソ”が彩る人生初の“本気の恋”、果たしてうまくいくのかしら。

相手に良く思われたくてウソをついてしまった経験は、誰にでもあるはず。だけどこれほどの「大ウソ」は、さすがにない! 真実を明かせないまま、ジョスランは、フロランスを本気で好きになってしまい……さあどうする?

ですが、会社のジョスランの秘書をしている彼女も社長に恋をしている。そのことに気づかないジョスランは、フロランスをデートに誘うことで頭の中が一杯なのだ。もう少し、近くの彼女の存在にも気づいて欲しいですね。

[まさかのウソ!]美女の気を引くため、「車いす」のフリをしてしまったのに、「本当は車いす生活じゃない」健常者だとバレたら、この恋は終わなの。焦ったジョスランは、秘書や友人を巻き込んで“車いす生活”を続行するが、突然の会社訪問や国外デートなどハプニングが続出です。 

スマートな大人だったジョスランが、人生初の“本気の恋”に四苦八苦する姿に、爆笑させられつつも共感するところもある。実は、彼女にも「人には言えない」“秘密”があるんですね。 恋の相手に「言えないウソ」があるのは、ジョスランだけではなかった? 人前では明るく振る舞うが、過去の失恋を引きずっており、時折物憂げな表情を見せるフロランス。彼女の“本当の気持ち”は一体どこに? ジョスランが彼女の“真実”を知ったとき、サプライズが巻き起こる!

驚いたのは、ジョスランがフロランスを自宅に招いてディナーをするシーン。母親のマンションじゃなく、自分の大邸宅に彼女を招くのですが、食事を楽しんでいた最中、ジョスランは唐突に「泳げる?」と質問し、浮き具のポールをフロランスに渡す。その瞬間、テーブルがゆっくり沈み始め、2人は車いすのままプールに沈んでいく。水中に浮いた2人が重力から解放され、美しく円形に広がるフロランスの、真っ赤なドレスが印象的な、ロマンティックな場面になっているのが素敵です。

ジョスランを演じ、脚本・監督も手がけたデュボスクは「2人はどんな風に初めて愛を交わすだろうか、と思ったそうです。プールでは、ディナーの終わりに地面が下がっていき、2人は浮き上がる。車いすが水底に沈んでしまえば、2人はあらゆる制約から自由になる」と語っている。

「恋は遊び」だった主人公の“成長”が胸を打ちます。 独善的だったジョスランが、真の恋に出合うことで「弱さ」や「痛み」を知り、思いやりの心に目覚めていく――。主人公の内面の成長が丁寧に描かれる部分も、本作の特長だ。包み込むようなフロランスの“慈愛”も心を温めてくれ、年齢に関係なく、“恋の素晴らしさ”をひしひしと感じられる。

それと、秀逸な《テーマ》:ありのままを見せる難しさ…… “恋の壁”を斬新に描写 している。どんな人でも、恋をする気持ちは同じ。それでも、“真実の自分”を見せることには葛藤や苦悩がつきもの。徐々に距離が近づく2人だが、ジョスランは自分の中にある差別や偏見と愛情の狭間で葛藤し、実はフロランスにもある“隠し事”が……。大人になればなるほど自分を繕い、憶病になってしまう「恋のリアル」を、繊細に見つめた本作。見る者の心に寄り添うような、自然と共感できる“温度感”が心地よい。

本作では、「明るく楽しい」だけでは終わらない“深み”をも備えている。健常者と障がい者の間に横わたる「気持ちの壁」といったシリアスな部分を、ラブストーリー仕立てで追求。声高に主張するのではなく、観客の心にしっとりと“残る”良質な作品に仕上げていた。

罪悪感から少し困惑した表情のジョスランとは対照的に、彼をもっと知ろうと笑顔を向けるフロランスの姿が印象的に仕上がっていました。「うっとりできて、笑いもあって、お洒落で、最後は感動できて、驚きも詰まったラブストーリーが見たい」……そんな欲張りなあなたに、ぴったりな映画。劇場で、恋とウソが織りなす至福の時間を楽しんで下さい。

 

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ベン・イズ・バック★★★・5

2019年05月29日 | アクション映画ーハ行

「エイプリルの七面鳥」のピーター・ヘッジズ監督が施設を抜け出し、家に戻ってきた薬物依存の息子と、周囲の懸念を押し切り、更生を信じて彼を迎え入れた母親の愛と絆を、緊迫感あふれるサスペンスフルな展開で描いたヒューマン・ドラマ。主演はジュリア・ロバーツと監督の息子でもある「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「ある少年の告白」のルーカス・ヘッジズ。共演にコートニー・B・ヴァンス、キャスリン・ニュートン。

あらすじ:クリスマス・イヴの朝。19歳のベン・バーンズが薬物依存症の治療のために入所していた施設を抜け出し、実家に戻ってきた。母親のホリーは笑顔で迎え入れる一方、妹のアイヴィーは不信感をぬぐえず、継父のニールも何か問題を起こす危険があると、ベンを施設に送り返すべきだと主張する。それでもホリーがずっと監視することを条件に、ベンは一日だけ家族と過ごせることに。しかし、そんなベンの帰還をかぎつけた昔の薬物仲間たちは、決して彼を放っておいてはくれず…。

<感想>救えるとしたら、私しかいない。医療ミスによって薬物中毒に陥ってしまった息子を、どんな手を使っても救おうとする母親。ジュリア・ロバーツの、“キャリアハイ”ともいえる名演が、本作には収められていた。この女優さんなら“安心”して観ていられる。と言うジュリア・ロバーツの名演と“最適”役どころ、映画ファンにおいては、本作での彼女の圧倒的な“女優力”の数々を、魅せつけられる。

薬物依存が周囲を及ぼす影響力、家族が味わう苦悩、疑心暗鬼にならざるを得ない信用など。愛する家族をどこまで信じられるのか、愛せるか、諦めないか。たった1日の出来事をサスペンスフルに綴り、深い余韻を残す内容。

主役のベンを演じたのは、ジュリア・ロバーツの息子でもあるルーカス・ヘッジズであり、脚本・監督はジュリア・ロバーツと結婚をして、「アバウト・ア・ボーイ」などの脚本を手掛けた、ルーカス・ヘッジの実父でもある、ピーター・ヘッジズであります。

注目すべきは、ロバーツが演じるホリーが、ただの献身的な母親ではないということ。常識やルールをなぎ倒し、息子のために生きる――。ロバーツのパワフルな演技が、役をことさら力強くしている。最近では『ワンダー 君は太陽』も良かった」。本作については「正直、自分が同じ立場だったら、こんなお母さんでいられるか」……悩んでしまい専門の医療施設に入れてしまう。

そして、やはりこのオーラは、ただ者ではない。“貫禄”ともいえるロバーツの存在感は、全編を通して見る者の目と心をクギ付けにし、決して消えない強烈な印象を残す。見終えた後の満足感とポジティブな衝撃、これこそが本物の女優の“底力”だ思わせるのだ。

よくある“親子もの”だと思っていたら、それが《衝撃のサスペンス》だった。淡々とした“良い話”かと思っていたら、10分に一回《急展開》が起きるのだ。息子は自らドラッグに溺れたのかと思っていたが、それが医療ミスの《被害者》だったとはね。

母親が何らかの事情で離婚して、自分も2人の兄妹の子供を連れて、会社経営者の黒人男性と結婚した。そして二人の黒人の子供を産む。問題は自分が産んだ息子だからだろうか、誰が息子のことに本当に向き合って薬物依存症を治療させるだろうか。再婚相手は、ホリーの息子が薬物依存で治療を受けていること。それが突然クリスマスの日に帰ってきたから、さぁ~大変なことに。楽しみにしていた1年に1回の待ちに待ったクリスマスの日にだ。家族で楽しそうに準備を進めていたのに。

教会から帰ったら、家の中が荒らされ、飼い犬がいなくなっていた。警察へ知らせるという父親。待って、と母親のホリーが止める。きっと息子の薬物中毒の仲間がやってきた仕業だと思ったからだ。そこからが、ベンが一人で犬を探しに行くと言うし、母親が一緒に息子と友達のところとか、薬物の元締めのところへ行くも、知らないと言うのだ。

ところが、やはり息子のベンが家に帰って来ていることを知った、売人たちとか悪人たちがベンを利用しようとやってくるのだ。売人の所に一人でベンが行き、犬がいることを突き止め、売人が言うには、ベンに1度だけでいいからコカインを売人に渡してくれという仕事を頼まれる。

それをやらないと家族に乱暴をすると言うのだ。勝手に母親の車に乗り、売人の所へいき、仕事をこなすベン。心配でならない母親は、ベンが薬物を売ってその薬物で死んでしまった女の子の家に助けを求める。本当ならば憎んでも仕方がないのに、優しくお金や車を貸してくれる。それもこれも、同じように子供を持つホリーの母親として真剣さを知っているからだ。

ラストのホリーが取った手段は、自分の息子だったら、こんなにも迷惑をかけてしまい、自分はもうこの世の中では生きていけないと、自殺を図るのでは。そう思って薬物の解毒剤を手にしたホリーが息子を捜し出すところ。既存の概念からは逸脱したホリーの母親像、過度の薬物治療の“被害者”であるベンの複雑な心境、両者が織りなす「自己犠牲」の親子愛が、観客の涙腺に訴えかけるのですね。

鑑賞後にもう一度、本作の中に宿る「大事な人にどう接するのが、正解なのか?」という問いは、見る者の感情を揺さぶり、鑑賞後も心をとらえて離さないと思います。

2019年劇場鑑賞作品・・・80  アクション・アドベンチャーランキング

 

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