パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ポリス・ストーリー/REBORN★★★・8

2018年12月08日 | アクション映画ーハ行

1985年に製作された「ポリス・ストーリー 香港国際警察」の流れを汲む、ジャッキー・チェン主演のアクション映画。主人公リンを演じるジャッキー・チェンは製作総指揮を担当。台湾から「人魚姫」のショウ・ルオ、歌手・欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)の姪オーヤン・ナナ、中国から本作がデビュー作となるエリカ・シアホウが参加するほか、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のカラン・マルベイ、「エイリアン コヴェナント」のテス・ハウブリックなど、国際色豊かなキャストが顔をそろえる。

あらすじ:2007年の香港。危篤状態にあった幼い娘を病院に残し、自分の任務ではなかった証人警護作戦の現場へと駆り出された国際捜査官リンは、人工遺伝子に絡む陰謀に巻き込まれ、瀕死の重傷を負う。13年の時が流れた2020年のシドニー。事件を題材にした小説を出版したリンの周囲に、黒ずくめの犯罪組織や謎のハッカーなど、当時の事件に因縁のある人間たちが次々と姿を現し……。

<感想>「アクション引退宣言」はどこに行ったの? いや、そもそも ジャッキー・チェンは、“生涯現役”に違いないと思います! 我らがヒーロー、ジャッキー・チェンが、超・挑戦的な一作を引っ提げてスクリーンに帰ってきた。その名も、「ポリス・ストーリー REBORN」(11月23日公開)

製作総指揮と主演を務めたシリーズ10作目。人工遺伝子に絡む陰謀に巻き込まれ、瀕死の重傷を負った国際捜査官リンのジャッキー・チェンが復活した。最愛の娘を守るため、因縁ある謎の組織に挑む。

大スクリーンにふさわしいアクション&スペクタクルもメガ盛りです。ジャッキーは、オーストラリアのシドニーにあるオペラハウス屋上で、年齢を感じさせぬアクションを彷彿させる“滑り落ち”を披露したかと思えば、中国雑技団もビックリの“エアリアル”にも挑戦。10分以上にもわたる銃撃戦は本物の銃と弾丸と火薬をふんだんに使用し、大量の中スライディングしつつの狙撃で魅了。ありえない臨場感の爆発シーンもあり、衝撃と興奮が止まりませんからね。

リンに扮するジャッキーは、捜査のために死んだことになっていたり、ある時は覆面男に、ある時は学食のおじさんにと多彩に七変化をしています。

そして、ジャッキーが国際捜査官役で、あの「英雄故事」も流れる(しかも新録で!)と来たら、ファンであれば震えを抑えられないだろう。この映画には、まさに“ツボを心得た”演出が多数用意されている。

ジャッキーが危険なスタントに自ら挑戦し、ガンアクションもカーアクションもキレッキレ。シリアスな部分とコミカルな部分がダブルで詰まった、超ぜいたくな1本に仕上がっています。

スタントは彼だけでなくサリーナ役のブリジット・リンも別荘の屋上から下のプールにジャンプさせられたりと、ジャッキーは10メートルの高さからジャンプしたものの、着地点にマットが無くて、背骨と首を打ち、目と腕を負傷して病院へ運ばれたこともあったそうで。人間に車が激突するシーンでは、足を折ったり、頭をけがするスタントマンが続出したそうです。

それに、自転車、机と椅子など手近にあるものを使って敵に対抗するという場面では、ジャッキーの定番と言えるが本作では二階建てのバスの窓に傘を引っ掛けて登るというユニークな場面もある。ですが、普通の傘では柄がスポンと抜けるので、金属製の柄を使用したそうです。

クライマックスのデパートでのアクション場面では、実に見ごたえのある、中でも地上3階から地下1階まで約30メートルあるクリスマスの、イルミネーション・ボールを一気に滑り落ちる場面が秀逸であります。

そして、九龍半島の繁華街にある永安百貨店で撮影されたが、営業時間外の夜間にしか撮影できず、一発勝負で成功させたそうですから。

ジャッキーがこれまでに演じてきた、さまざまな刑事役や捜査官の戦いや、生きざまを踏まえながら、物語はジャッキー映画史上空前の未来志向で、想像以上のサプライズと興奮をたたみかけてくる。ハードなアクションとスタントはもちろんのこと、ジャッキー映画としては極めて珍しいVFXの見せ場までを、予想不可能な展開のコラボでサービス満点。

ジャッキーの特徴ともいうべき生身の肉体を駆使したアクション、スピード感溢れるテンポの良さに加えて、ラブコメディ・タッチを織り込んで軽快な作品に仕上げてあった。

この挑戦をスクリーンで観て楽しまないなんて。これぞまさしく“ポリス・ストーリー”のネクストステージ。次はジャッキーが何をしてくれるのか、続編もありきなので期待してご覧ください。いつものNG集が、エンドロールと共に映し出されて笑わせてくれます。

2018年劇場鑑賞作品・・・237  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ブレイン・ゲーム★★★

2018年11月26日 | アクション映画ーハ行

2015年アメリカ映画。アンソニー・ホプキンスとコリン・ファレルを主演に迎え、共に予知能力を持つ犯罪アナリストと連続殺人鬼の対決を描いたサイコ・スリラー。監督は「トゥー・ラビッツ」のアフォンソ・ポヤルト。出演:アンソニー・ホプキンス(ジョン・クランシー博士)、ジェフリー・ディーン・モーガン(ジョー・メリウェザー)、アビー・コーニッシュ(キャサリン・コウルズ)、コリン・ファレル(見知らぬ男/チャールズ・アンブローズ)、ほか

あらすじ:女性捜査官キャサリンとともに連続殺人事件の捜査に当たっていたFBI特別捜査官のジョー・メリウェザーは、予知能力を持つ元同僚のジョン・クランシー博士に助けを求める。超能力など信じないキャサリンだったが、博士のおかげで捜査は急展開を見せる。やがて容疑者に浮上してきた男もまた、優れた予知能力の持ち主であることが明らかとなってくるのだったが…。

<感想>売りは連続殺人を読み解くアンソニー・ホプキンスと、対する容疑者コリン・ファレル、2大実力派の男優の超能力の駆け引きだが、事件を追うFBI捜査官役のキャサリンことアビー・コーニッシュが、個人的には主演挌になっているような感じです。

18年の「ジオストーム」で演じたシークレット・サービス役の延長のような、タフなパッキン美女であり、FBI仕様の防弾チョッキ姿も、キリっと銃を両手で構えて疑惑の部屋を急襲する雄姿も決まっていてよかった。ルックスもダイアン・レインに似てきたし、劇中では、ホプキンスが彼女を「ソー、セクシー」と褒めたりするので、よけいに綺麗に見えた。

ジェフリー・ディー・モーガン演じるFBI特別捜査官の、ジョー・メリウェザーが、元同僚のアナリストで医師のジョン・クランシー博士に助けを求めるのだが、容疑者役のコリン・ファレルも自分と同じように予知能力を持っていた。

日常の延長みたいな舞台設定で、予知能力者が自分よりもはるかに強力な能力者と出会い、人知れず戦いを繰り広げるという物語なのだが。

安楽死のテーマにある程度切り込めているのもいい。謎めいた美しい映像が、次々と挿入されるのが魅力的であり、観客を最後まで引っ張ることに寄っているのだが、こんなにも乱発せずに、ここぞと思うところに取っておいたほうが良かった気がする。

ベテランのアンソニー・ホプキンスの演技はさすがだけれども、「羊たちの沈黙」のころの彼だったら、年齢的にもぴったりだったのに、年齢が生きすぎているような感じがした。

アナリスト兼医者の主人公の家で、キャサリンは捜査資料をジョン(ホプキンス)に渡します。次の瞬間、ジョンの脳裏に血だらけのキャサリンの姿が頭をよぎるのでした。こういった予知能力がしょっちゅう映像に出て来る。

彼は、すべてを尽くして、連続猟奇殺人事件に挑む知的なサイコスリラーであり、ホプキンスが「羊たちの沈黙」以来、ハンニバル・レクター博士を演じた彼にはぴったりの配役であったと思う。

画面に提示される状況が、アンソニー・ホプキンスの脳裏に浮かんだ予知なのか、現実に起きていることなのか、惑わされてハラハラする瞬間もあるけれど、随所に挟み込まれるその他の予知イメージが、なんだかしょぼい“ターセム“といった感じのものが目だっていて、何だか白けてしまうことが多いようだ。

といいつつも、ホプキンスと、コリン・ファレルのが放つ圧力はさすがだし、それに釣られて最後まで見入ってしまった。とにもかくにも、2018年に観るには、時代錯誤に感じられてしまい、90年代サイコ・サスペンス風味の作品のように思えた。犯人像が複雑なアメリカでは、FBIにサイコキネシスを利用した捜査もあっていいように、脚本は書かれていて、細かいモンタージュにより、ホプキンスの未来予知能力を表現。

相対するコリン・ファレルも熱演であり、不気味な人間像が一気に語られるのだが、登場が遅すぎである。音楽も重厚な感じで、ホラー映画のように大きな音で驚かしたりはしません。

もう一つ驚くべきことは、ジョンの能力のことですね。殺人事件のあった部屋の奥に入ると、花びらが浮かぶ浴槽に浸かったまま、同じ手口で殺されている女性の姿がみえる。すると、ジョンは浴槽に沈んだ女性の首に触れるのです。触れたことで、殺された女性のことが理解できるのですね。驚くべき能力と、それに彼女の過去とか、被害者の夫を容疑者だといい、事情徴収をするように言うのです。

さらには、夫の携帯電話を見て、触り、夫しか分からない真実をつきつけてゆき、夫はゲイでありHIVに感染していること、そしてその妻である被害者も感染してしまったこと、妻の被害者は重度の神経症を患っていたことなどが判明していきます。

ジョンの能力に初めは懐疑的だったキャサリンも、驚きを隠せません。さらには、被害者の共通点には重病を抱えていたことまで解明するのです。この共通点をさらに確信的なものにするため、ジョンとキャサリンは、被害者の少年の司法解剖を求めに遺族の元へ訪れます。

道中、キャサリンはジョンの能力について質問します。ジョンは彼女と話しながら、これからキャサリンやジョーに起こるであろう出来事を予知能力によって見てしまうのです。

ジョンは仕方なく驚くべき真実を話します。犯人はジョンと同じような能力者で、その力はジョンよりも強大、そしてジョンも含めた捜査陣は、犯人の罠にはめられたんだと言うのです。

とにかく、犯人が先手、先手と先へ進むので、恐ろしい怪物でも見ているようでした。ジョーが犯人らしき男に銃で撃たれるも、彼が末期がんに冒されていることとか、ラストでジョンが明らかにする自分にも、同じ恐ろしいことを隠していると言うのです。最後まで引きずって行かれる、人間の予知能力の世界観を観ているようで、普通の凡人には付いていけない部分もあります。

2018年劇場鑑賞作品・・・231  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生★★★・5

2018年11月23日 | アクション映画ーハ行

「ハリー・ポッター」シリーズのJ・K・ローリングが、後にハリーたちが使っていた教科書『幻の動物とその生息地』を著わすことになる魔法動物学者ニュート・スキャマンダーを主人公に贈るファンタジー・アドベンチャー「ファンタスティック・ビースト」シリーズの第2弾。逃げ出した黒い魔法使いの野望を阻止すべく、仲間たちとともに魔法界最強の敵に立ち向かうニュート・スキャマンダーの活躍を描く。主演は引き続きエディ・レッドメイン。共演にキャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー。またジョニー・デップとジュード・ロウがそれぞれ黒い魔法使い役とダンブルドア先生役で参加。監督は前作に引き続きデヴィッド・イェーツ。

あらすじ:ある日、史上最強と恐れられる“黒い魔法使い”ことグリンデルバルドが逃げ出した。するとホグワーツ魔法学校の卒業生ニュート・スキャマンダーの前に恩師のダンブルドア先生が現われ、“黒い魔法使いを倒せるのは君だけだ”と告げる。突然の大役に困惑しながらも、魔法界と人間界の危機を救うため、仲間や魔法動物たちとともにグリンデルバルドを追ってパリへと向かうニュートだったが…。

<感想>映画史に刻まれる大ヒットシリーズの「ハリー・ポッター」に続き、世界的ベストセラー作家のJ・K・ローリングの、新たな魔法シリーズとして誕生した「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」。

日本でも“ファンタビ”現象を巻き起こした前作から2年。新章が幕を開ける。魔法動物学者として世界を旅する魔法使い、ニュート・スキャマンダーの今度の冒険の舞台はイギリス、そしてフランスのパリへ。世界の支配を企む“黒い魔法使い”を追って、ニュートと仲間たちが新たな冒険を繰り広げる。

もはやエディ・レッドメイン=ニュート・スキャマンダーと言いたくなるほど、そのビジュアルが染みついた、「ファンタスティック・ビースト」シリーズの主役を背負いたつレッドメイン。ヒーローと言うのには、おっちょこちょいで、アウトサイダーと呼ぶにはお茶目すぎるけれど、そんな放っておけない彼の魅力はもうクセになるくらいにキュートで、愛らしく、彼がお気に入りの魔法動物や仲間たちと繰り広げるアドベンチャーから目が離せない。

今回の第二弾では、あらゆる点が格段にスケールアップ、主要キャラの数も一気に増えるし、「ハリポタ」世界とのリンクとなるダンブルドア先生(ジュード・ロウ)も絡んで来るし、登場人物の「家系図」のややこしさ(J・K・ローリングのあるある、ですね)もエスカレートして、早くもあみだくじ状態なのだ。

前作でのニューヨークから一転して、ロンドンに戻ったニュートは、魔法動物に関する本を出版し、評判を呼ぶが、そんな時にホグワーツの恩師でもある、ダンブルドアから、グリンデルバルドを阻止するように頼まれる。

本作は1927年、前作の後。米国で捕らわれていたグリンデルバルドが欧州への移送中に脱走するという場面からスタートする。警護と彼が激しい空中戦を繰り広げる手に汗握るオープニングである。逃げ切ったグリンデルバルドは、パリで邪悪な計画を始動するわけ。

一方、ニューヨークでニュートが出会った仲間たちも、アメリカ魔法省に勤めるティナ(キャサリン・ウォーターストン)と、その妹のクイニーが惹かれるノーマジ(人間)のジェイコブ(ダン・フォグラー)も、パリを訪れニュートに再会することになる。

さらにはイギリス魔法省のエリートであるニュートの兄、テセウス(カラム・ターナー)が、ニュートの初恋の人、リタ(ゾーイ・クラヴィッツ)と婚約しているということが分かる。ニュートと兄のテセウスの関係はちょっと複雑で、テセウスは肉体的に屈強で、偉大なヒーローなのだ。人々から尊敬されているキャラクターであり、そして社交的でもある。

一方、ニュートはもっと内気で、家族の中でいわば厄介者だ。でも兄弟の間には愛がある。テセウス役のカラムは、そんな二人の絆を表現するように気を配っていた。

戦いの新たな舞台となるのは、パリの街、ロマンティックな雰囲気に触発されてか、ラブロマンス的な要素も倍増していて、フラッシュバックで描かれるニュートのホグワーツ時代の姿や、同窓生で初恋の相手が登場したかと思えば、あのジェイコブとクイニーとの二人の「禁断の愛」にも新展開があるのですね。

そして、何よりも凄いのはジョニー・デップが演じる「黒い魔法使い」、その名もグリンデルバルドと、いい年をした大人も、童心に返って無邪気にはしゃぎたくなるほどに、“萌えポイント“の多さこそが、「ファンタビ」シリーズの最大の魅力なんだと思う。

それに、前作のラストで驚きの登場をしたグリンデルバルド役のジョニー・デップと、若きダンブルドアに扮したジュード・ロウとの共演も。“ハリポタ“最大の敵ヴォルデモードにも並ぶ最凶の魔法使いとして本領を発揮してゆく。この悪のカリスマを演じるのがジョニー・デップであり、鬼気迫る熱演がサスペンスを加速する。ですから、とてもエキサイテングであり、彼の存在によって、ダンブルドアとニュートのシーンに、師弟関係の面白さがもたらされる。

それにダンブルドアは、例えニュートが学校で好かれているタイプじゃなくても、常に彼を信頼する。ニュートとダンブルドアの関係もまさにそうであり、常に彼を尊敬しているし、彼を信頼している。

パリのセーヌ河全体に霧がかかったような映像もあり、グリンデルバロドとの対決が、街を覆うようなスケールであることがイメージされる。ジョニー・デップ演じる黒い魔法使いは、マジシャンにロックスターを混ぜたイメージだ。

「ハリポタ」シリーズに登場した、ヴォルデモートに仕える蛇のナギニ。本作のサーカスパフォーマー、マレディクタスは“ナギニ”と呼ばれ、大蛇に変身する“血の呪い”を受けている。ナギニは、クリーデンス(エズラ・ミラー)と心を通わせているのだ。

「闇祓い」魔法界におけるエリート捜査官であり、闇の魔術に関連した犯罪を捜査する。ティナーは一度解任されるものの、本作で闇祓いに復職する。ニュートの兄テセウスは、イギリスでもトップクラスの闇祓いである。

グリンデルバルドと深い関わりを持つホグワーツの魔法魔術学校の偉大な魔法使い、ダンブルドア先生は、信頼あする元教え子のニュートにグリンデルバルドの追跡を託すのだった。どうやらグリンデルバルドは、強大な魔力を秘めたクリーデンス(エズラ・ミラー)を追ってパリへ飛んだらしい。

そしてまた、闇祓いに復帰したティナもパリへと向かったらしい。ニュートは人間のジェイコブとその恋人の魔法使いクイニーに再会して、魔法のトランクを手にパリへと向かう。

パリではグリンデルバルドが。言葉巧みに賛同者を増やし、勢力を広げていた。「我々魔法使いは選ばれし者」という思想を持つ彼の目的は、魔法使いが世界を支配することだった。その計画に欠かせないのがグリーデンスの力。クリーデンスは、パリのサーカスに身を寄せて、本当の家族を探していた。今、パリで、すべての者たちの運命が交錯するのだった。実は、クリーデンスの兄はダンブルドアだということが分かる。

パリの街で、魔法動物たちの戦いが壮絶である。パワーアップした魔法の世界を劇場で体感して下さい。

2018年劇場鑑賞作品・・・228  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ★★★・5

2018年11月22日 | アクション映画ーハ行

アメリカとメキシコの国境をはさんで繰り広げられる壮絶な麻薬戦争の実態を描き、アカデミー賞3部門にノミネートされたクライム・アクション「ボーダーライン」の続編。前作でベニチオ・デル・トロとジョシュ・ブローリンが演じたアレハンドロとマットを主人公に、もはや一切のルールが無力化した国境麻薬戦争の泥沼を、予測不能の展開でスリリングに描き出す。共演はイザベラ・モナー、ジェフリー・ドノヴァン、キャサリン・キーナー。脚本は再び「ウインド・リバー」のテイラー・シェリダンが担当し、監督は新たに「暗黒街」のステファノ・ソッリマが務める。

あらすじ:アメリカ国内で自爆テロが発生し、犯人の不法入国にメキシコの麻薬カルテルが関わっていることを重く見たアメリカ政府は、CIA工作員マット・グレイヴァーにカルテル壊滅の極秘ミッションを命じる。マットは旧知の暗殺者アレハンドロに協力を仰ぎ、カルテル同士の戦争を誘発するために、敵対するカルテルの仕業と見せかけ麻薬王カルロスの娘イサベルを誘拐する非情な極秘作戦を決行するのだったが…。

麻薬王の娘イサベルを敵対組織を装って誘拐拉致し、一度アメリカ国内に戻った上で、麻薬取締局として彼女を救出する。メキシコ国内に送り届けるというのが作戦の内容だった。しかし、拉致、移送までは上手くいったが、メキシコに入ったところで麻薬王レイエスの息のかかったメキシコ警察の襲撃を受け、イサベルが行方をくらますのだ。アルハンドロは単身、イサベルを追って砂漠地帯に入り込み、さらに危険に見舞われてしまう。

<感想>このルール無き戦いに、終わりはあるのか――。緊迫化する国境麻薬戦争、極限の臨場感は次なる<境界(ボーダー)>へ。絶賛された前作の「ボーダーライン」から2年ぶりの続編である。

前作ではエミリー・ブラントが物語を進めていたが、今回はベニチオ・デル・トロ演じる屈折した過去を持つコロンビアの元検察官アレハンドロが新たな任務に就き、ジョシュ・ブローリン演じるCIA特別捜査官のマット・グレイヴァーが、タッグを組んで完全に軸となる物語。この2人の圧倒的な存在感がこの作品最大の魅力でもある。

その他、麻薬王の娘イサベル役をイザベラ・モナー「トランスフォーマー 最後の騎士王」、CIA副長官役をキャサリン・キーナー、マシュー・モディーンらが共演。

しかし、極秘作戦は敵の奇襲や米政府の無慈悲な方針変更によって想定外の事態を招き、メキシコで孤立を余儀なくされたアレハンドロは、任務、復讐、そして人質として保護する少女の命の狭間で、過酷なジレンマに直面する。兵士としての任務よりも私的人間関係を選び、国境を彷徨うデル・トロに感情移入してしまった。

メキシコ麻薬戦争を素材にしていて、監督は違うけれど、製作・脚本をお案軸する前作の「ボーダーライン」や、ドキュメンタリーの「カルテル・ランド」とともに、この作品も見応え十分でした。トランプ大統領が、今も解決できない問題なので、いろいろなアプローチもできる。

さらに麻薬戦争の渦中に飛び込むのではなくて、新たに戦争を勃発させる物語となっているので、前作のような深い淵を覗いてしまった恐怖も衝撃も、ドラマ性も薄くなっている。かといって、バイオレンスだけに徹してはおらず、デル・トロとカルテル首領の娘イサベルとの、殺伐としながらも意外と染みる国境越えの模様を用意していたりするのも良かった。

メキシコの麻薬カルテルの壊滅作戦に乗り出すことになるのだが。作戦の目的は、前作と同じなのだが、前作が組織の長を狙うものだったのに対して、今回は麻薬組織がテロとも絡み始めたため、数々の組織同士を抗争状態に追い込んで全体を弱体化させようと目論むもの。

イサベルがメキシコに送り届ける時の車両は、軍用の多目的装甲車である。後半にマットが乗るのは攻撃ヘリのブラックホーク。彼がCIAという設定なので軍用機材が登場するわけ。

前作がメキシコでの麻薬組織の凶悪化による社会不安という時事問題をベースに作り上げたアクション・ドラマだったのに対して、すでに完成した「ボーダーライン」の世界を力わざで発展させていくのが今作だった。

実際の事件をヒントにした傑作「ダーティハリー」と、その続編としてフィクションの事件を描き、今ではやはり名作と評価されている「ダーティハリー2」の関係にも似ているようだ。中東系のテロが、メキシコからアメリカ入りするアイデアは新鮮で中々いい感じだ。

後半部分で、デル・トロが頭を撃たれて気を失っていたのだろうか分からないが、死んだように動かないのに驚くとともに、ジョシュ・ブローリンが乗っているヘリが旋回して帰ると、動き出すデル・トロに驚かされる。生きているのだ。1年後に、メキシコのテロ組織の一員となった少年に会いにいくデル・トロがいる。

そして、音楽も前作のヨハンヨハンソンの曲が、重厚を帯びていて良かった。演出部の不注意だと思うような箇所が幾つか観られたのが惜しい。だが、制作陣の執念にただ脱帽した。

2018年劇場鑑賞作品・・・227  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ビブリア古書堂の事件手帖★★・5

2018年11月13日 | アクション映画ーハ行

北鎌倉の古書店を舞台に、本のことなら何でも知っている女店主とその助手を務めるバイトの青年が、古書にまつわる事件を解決していく三上延の大人気ミステリー・シリーズを黒木華と野村周平の主演で映画化した青春ミステリー。共演は成田凌、夏帆、東出昌大。監督は「繕い裁つ人」「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子。

あらすじ:活字が苦手な体質で、体力だけが取り柄の青年・五浦大輔は、祖母・絹子が遺した夏目漱石の『それから』に書かれていた漱石のサインの真贋を確かめてもらうため、近所の古書店“ビブリア古書堂”へとやって来る。店主は意外にも篠川栞子という若くて美しい女性で、ちゃんと商売が出来るのかと心配になるほど極度の人見知りだったが、古書のことになると我を忘れて話し続けてしまうほど本への深い愛情と並外れた知識を持ち合わせていた。そんな栞子は、サインの謎を解き明かしたばかりか、絹子が家族にもひた隠しにしてきたある秘密をも指摘してしまう。このことが縁で大輔は古書堂で働くことになるのだったが…。

<感想>本がつなぐ《過去》と《今》心揺さぶる感動ミステリー。原作は未読ですが、どこがいいのか見当がつかない。ミステリーとして凄いわけでもなく、太宰治「晩年」の希少本を狙う男が誰かというのは、すぐに察しがつくのだから、謎解きにドキドキするというわけではありません。

主人公の祖母の秘めたる恋の話も、1964年当時の風俗を知っている者からすれば、衣裳を含めて古風すぎるし、まるで昭和の初期みたいだ。ですが、それらを重ねて話を運ぶ手際が、鮮やかなのは良かったですね。

野村周平のイノセントな青年と、メガネをかけた黒木華の、思慮深い女性の組み合わせも良かったせいか、何となくのめり込ませる気分にさせた。

だから、ミステリーとしては話が薄くて、古書のうんちくも弱いのが残念に思う。配役のゴージャスなのが救いなのにね。

説話的には現代篇と過去篇が交互に展開されており、共通する1人の女の秘密が暴かれる構成でもある。過去篇での五浦大輔の祖母・絹子役の夏帆は美しく撮れているが、時代の雰囲気がちょっと変だ。東京オリンピックの頃とは思えないのだから。夏目漱石の「それから」の中にあるような、人妻の夏帆に恋をする東出昌大との恋愛劇も悲恋に終わるが、お腹の子供はどうみても彼の子供ではないかと推測される。

それに、チープになりそうな過去篇を、東出昌大によって上手に演出しているのも良かった。ですが、火事とか危機のために本が犠牲になることへ、古書マニアのヒロインが悩む気配も見せないのが気になってしょうがなかった。

前作で恵まれた脚本に出会ってか、演出力を飛躍させた三島有紀子監督だけあって、ライトミステリーの理想的な形を見せていた。鎌倉ロケと古書堂セットも巧みに組み合わせて、主人公黒木華の化粧っけのない、線の細いヒロイン像も繊細な演技で上手い。

2018年劇場鑑賞作品・・・221  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ボヘミアン・ラプソディ★★★★★

2018年11月12日 | アクション映画ーハ行

伝説のバンド“クイーン”の栄光と知られざる苦闘の物語を、リード・ヴォーカル、フレディ・マーキュリーの短くも壮絶な人生を軸に描き出した感動の音楽伝記映画。バンド・メンバー、ブライアン・メイとロジャー・テイラーの全面協力の下、バンドの誕生から、今なお語り継がれる“ライヴ・エイド”での奇跡の復活までが、全編を彩るクイーンの名曲の数々をバックに、自らのコンプレックスと格闘し続けたフレディ・マーキュリーの愛と孤独とともにドラマチックに描かれていく。主演はTV「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」のラミ・マレック。共演にルーシー・ボーイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マッゼロ。監督は「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガー。なお実際には、ブライアン・シンガー監督は撮影最終盤に降板しており、製作総指揮にクレジットされているデクスター・フレッチャーが後を引き継ぎ完成させた。

あらすじ:複雑な生い立ちや容姿へのコンプレックスを、抱えた孤独な若者フレディ・マーキュリーは、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーたちと出会い、バンド“クイーン”を結成する。この個性的なメンバーの集まりは、互いに刺激し合うことで音楽的才能を開花させていき、常識にとらわれない革新的な名曲を次々に生み出していく。そしてついに、ロックとオペラを融合させた型破りな楽曲『ボヘミアン・ラプソディ』が完成する。しかし6分という当時としては異例の長さに、ラジオでかけられないとレコード会社の猛反発を受けるフレディたちだったが…。

<感想>伝説のバンド<クイーン>その生き様が世界を変えた感動の物語。CDを持っているので、何ども聞いているのに、この映画で観た、聞いた、クイーンの歌声に、魂が震えた。それに、自然に涙が零れて来てしょうがなかった。一番好きな曲、ロックにオペラパートを盛り込んだ「ボヘミアン・ラプソディ」の名曲が、生まれたいきさつが描かれていて、そのことも、それにボーカルのフレディがゲイだったこと。エイズで余命が宣告されていたことなど。

この映画の中でのフレディは、好きにはなれないが、曲が売れてヒットすればお金が入るわけで、ついつい豪遊をして遊び惚けるのも解る気がする。けれども、最初は、恋人メアリーにプロポーズをするフレディに感動してしまい、末永く続くことを願っていたが、結局はゲイであることが本当のことであり、一番その病気で亡くなったことがショックでした。

数々のCMで使われている「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」などなど、クイーンの楽曲をまったく聴いたことがないという日本人はいないのではないか? 70~80年代に世界を席巻し、日本でも高い人気を誇ったロックバンド。

絶賛を集めているマレックのフレディ役には、実際にフレディを知る人々も好印象でラミ・マレックの演技に納得したという。彼は役作りについて、「キャリアではなく自分のアイデンティティを見つけようとした一人の男を演じた」と語っている。フレディ・マーキュリーのそっくりさんを探して、彼の歌い方とか立ち居振る舞いなどを演技指導したのであろう、とにかくよく似たフレディだったので満足しました。

死期を察したフレディが、よくぞ毎日の薬づけの堕落から這い上がり、仲間たちと共に上がる、20世紀最大のチャリティ・コンサート “ライブ・エイド”での圧巻のパフォーマンス。ライブ・エイドの会場だったウェンブリー・スタジアムのセットは、ボービントン空軍基地に作られた。「すべての細部に至るまであの時のままだった」とブライアン・メイも賞賛していた。後部席の方はCGなのだろうが、前列の観客は本当の人たちが、あの時の想いを浮かべて熱演したんだろう。

音楽の常識を打ち破り、バンド崩壊の危機を乗り越えて、スターダムへとのし上がったフレディはその時、なにを思い、なにを考えていたのだろうか?

本当の安らぎと絆を得たフレディが挑む、7万5000人の観衆が埋め尽くすスタジアムでの命懸けのコンサート。伝説的ライブのスペクタクルが、映画館をスタジアムの一角に変える。

もちろん劇中ではクイーンの28もの名曲をフィーチャー。主にフレディ自身の歌声が使われており、音楽総指揮をクイーンのメンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが務めているのも話題になった。

彼のすべての曲の奥底には、愛がある。愛を求め、愛を見つけたいという切実な思い。彼は自信のセクシュアリティーを公表しなかったが、人々が無理やり貼り付けようとするレッテルや枠組みを、すべて超越していた。自分を閉じ込めることはしなかった。フレディは、ただフレディだったのだ。だからこそ、今なお多くの人々にとって、彼は愛すべき存在なんだと思いますね。

とにかくフレディ自らの声によるものに、唯一無二のボーカルが発するパワーに、ノックアウトされること必至でした。エンディングロールにて、本当のクイーンの映像が映し出されるので、マジ最高でした。とにかく最後まで席を立たない観客にも感謝して、余韻に浸ることです。

2018年劇場鑑賞作品・・・219  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男★★★

2018年11月06日 | アクション映画ーハ行

1980年、テニスの聖地ウィンブルドンの決勝で、5連覇を目指す絶対王者のビヨン・ボルグと、“悪童”と呼ばれたライバル、ジョン・マッケンローが死闘を繰り広げた伝説の一戦を映画化したスポーツ・ドラマ。2人の白熱の戦いの行方を、そこへと至るまでのそれぞれの知られざる葛藤とともに綴る。主演はボルグ役に「ストックホルムでワルツを」のスヴェリル・グドナソン、一方のマッケンロー役には「トランスフォーマー」シリーズのシャイア・ラブーフ。監督は「アルマジロ」のヤヌス・メッツ。

あらすじ:1980年、ウィンブルドン。冷静沈着なプレースタイルで“氷の男”と評された世界ランク1位のビヨン・ボルグだったが、歴史的記録となる5連覇がかかる大会を前に、かつてないプレッシャーを感じていた。大会が進むにつれ、一層ナーバスになっていくボルグは、ついにもっとも信頼するコーチのレナートと婚約者のマリアナに対して感情を爆発させてしまう。一方のマッケンローは審判に悪態をつき、観客からブーイングを浴びるいつも通りの傍若無人ぶりを発揮しながらも、確実に勝ち上がっていく。そしていよいよ、決勝のコートに立つボルグとマッケンローだったが…。

<感想>人生のすべてを一打に叩き込め。今年もテニスの試合にのめり込んでしまった。それは20歳の天才女の子、大坂なおみ選手である。彼女の光り輝く逞しい腕、足、愛くるしい顔、躍動感のあるテニスの試合など、なにをとっても素晴らしくて、ついついTVに噛付き見入ってしまった。これほどまでに私を夢中させるものは、今までに幾つあっただろうか。

本作の映画もそう、今から38年前の1980年、ウィンブルドンの試合でありますが、だいぶ前の試合なので、映画で観てかなり興奮しましたね。そういえば、テニスの映画で、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」と言う、女子テニス世界チャンピオンのビリー・ジーン・キングと、男子の元世界チャンピオン、ボビー・リッグスによる男女対抗試合の作品もありました。

テレビで観る、昨今のテニスの試合では、カメラの切り替えの見事さに驚くのである。本作での、伝説的な名対決を映画化するにあたり、当然のごとく、監督は中盤より劇的に演出する自信があったのだろう。

スロー、真上からの撮影、ネットをなめた選手のアップなど、考え得る限りのショットが満載であります。特徴的なのは、不安定な手持ちや、ステディカムの浮遊感を使った、ボルグトマッケンローの表情を捉える寄りの切り返しなど。映像面でもお二人さんの顔と、表情のドラマにしており、編集の仕方も上手い。

ボルグを主体にしたこの映画で、マッケンローの有名な悪童ぶりは評判のままなんですね。氷の男ボルグのウッドラケットが、繰り出す力強いストローク、冷静沈着な試合運びを目の当たりにして、感動した記憶とは反対に、彼も少年時代に悪童だったことが興味を引きますね。

プレースタイルが完成したのは、デビスカップの監督だったコーチの、スカルスガルドの存在感ときたら、健闘よろしきを得ての結果だったのであります。両者ウェアには、お馴染みのブランド・ロゴがないのは、間抜けな感じがするでもないが、約20分にわたり、ほぼ無言の打ち合いを見せる、終盤の試合のシーンはさすがだった。ですが、勝っても歓びよりも安堵の色を濃く滲ませる演出効果が、音楽の使い方にしても、中々の上できであった。

だからなんだろうと思うが、後半の決勝戦の臨場感は、スポーツ映画の中でも一番だと思いたい。コートの外で顔を合わせた2人の距離感が生々しい。

エンドロールにて、翌年マッケンローが、ウィンブルドンで優勝したというから、負けず嫌いのマッケンロー、さすがであります。

 

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判決、ふたつの希望★★★★

2018年11月04日 | アクション映画ーハ行

アカデミー賞でレバノン作品として初の外国語映画賞にノミネートされたヒューマン・ドラマ。宗教や政治が複雑に絡まりあったパレスチナ情勢を背景に、最初は個人と個人のささいな諍いだったはずが、いつしか国中を巻き込んだ泥沼の法廷闘争へと発展していくさまを描き出す。主演はアデル・カラムとカメル・エル・バシャ。監督はレバノン出身のジアド・ドゥエイリ。

あらすじ:レバノンの首都ベイルート。パレスチナ難民でイスラム教徒のヤーセルは現場監督として住宅の補修作業にあたっていた。するとアパートの住人でキリスト教徒のトニーとトラブルになってしまう。翌日、ヤーセルは上司に伴われ、トニーのもとへと謝罪に赴く。神妙なヤーセルだったが、トニーの放ったある一言に感情を抑えられず、思わず手を上げてしまう。ついに2人の対立は法廷へと持ち込まれるが、弁護士同士の激論は火に油を注ぐ結果に。そこにメディアが飛びつき、事態はトニーとヤーセルの思惑を超えてレバノン全土を巻き込んだ巨大な政治問題へと発展してしまうだったが…。

<感想>ただ、謝罪だけが欲しかった。ごく平凡な市民たちが、小さな口論からいがみ合い、法廷で争うまでに……一体なぜ?・・・「自分も“主人公”になっていたかもしれない……」、徹底した本作のリアリティは、見る者にそんな戦慄を抱かせる。

小さなアパートに暮らす男と、そこにやってきた工事の現場監督。ささいな“水漏れ”が呼び込んだ2人の口論は暴力沙汰へと変わり、国を巻き込む大裁判へともつれ込んでいく。

誰にでも起こりうる“始まり”から、事が雪だるま式に膨れ上がり、やがて驚きの“結末”を迎えるまで――。これは、遠い異国の他人事ではない。見る者に突き刺さる、私たち自身の“あるかもしれない”物語なのだ。

妻とささやかな生活を送っていたトニーだったが、ある日穏やかな幸せは終わりを告げる。自宅で休んでいるときに来客が現れ、不遜(ふそん)な態度をとったら、あなたはどう感じるだろうか? 事件の発端は、私たちの誰もが経験しうるような小さなご近所トラブル。ごく普通の市民トニー(アデル・カラム)は、自宅をいきなり訪問し、「ベランダの排水を確認したい」と言う作業員を拒否する。だが……ただの不寛容が、積み重なって大事になっていく――そんな経験は、誰しもにあるはずだ

一生懸命、仕事にいそしむ日常に突如、見ず知らずの他人から悪意を向けられたらどうする? 実直な現場監督ヤーセル(カメル・エル・バシャ)は、工事現場であるアパートに暮らすトニーに、いきなり水をかけられたばかりか、せっかく取り付けた排水管まで破壊されてしまう。そして、あなただったら、ヤーセルと同じ行動をとってしまうだろうか?

周囲の言葉に耳を貸さず、互いを傷つけあうトニーとヤーセル。なぜそこまでするのか?・・・口論の結果ヤーセルに殴られ、入院するほどの怪我を負ったトニー。怒りが収まらない彼は、ヤーセルと裁判で争う決断をする――。

ヤーセルも一切謝罪せず、2人は徹底抗戦! 「自分がもし同じ目にあったら、きっと同じことをするに違いない」、そう思わされてしまうだけの“説得力”が、本作には充満している!2人の衝突は巨大なうねりとなり、民衆や政治家を巻き込んで予想も付かない事態に変化していくのだった。

隣人同士、隣国同士、近くて遠い者たちのいがみあいは、残念ながらどこにでも見られる月並みな事柄であります。アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた本作は、そんな普遍的な問題に、イスラエル、レバノン、パレスチナというアラブ諸国の火薬庫の歴史を絡めて、法廷劇という骨格を用いながらひねりの利いた極上のサスペンスに仕立て上げられていた。

些細なことで口論になった工事人のヤーセルと、近所の住人トニー。どちらも頑固なうえに、トニーがキリスト教徒のレバノン人であり、ヤーセルがパレスチナ人であるという出身の違いが、火に油を注ぐ結果になるわけ。

つまり、レバノンのパレスチナ難民が国籍を持たないがために、安価な労働力として使われたり、雇用主の都合で解雇されたりということはいかにもありそうだ。

ついに争いは法廷に持ち込まれるが、そこで二人の過去が明らかになってくるあたりから、映画はより一層の面白さを加速させていくのですね。

やがて裁判は、マスコミの報道によって、国中を揺さぶる大問題に発展する。民族の歴史がいかに個人に降りかかってくるのかというテーマは、日本人にとっても、とても他人事とは思えませんね。

ヴェネチア映画祭で男優賞を受賞した、ヤーセルに扮するカメル・エル=パシャの怒りを溜め込む演技も印象的ならば、いかにも傲慢な嫌な奴からしだいに変化を見せるトニー役のアデル・カラムの好演も忘れ難いですね。

対照的な二人がラストシーンで交わす視線が、心に沁みる余韻を残します。

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ピッチ・パーフェクト ラストステージ★★★・5

2018年10月23日 | アクション映画ーハ行

大学の女子アカペラ部を舞台に描き世界的にヒットしたアナ・ケンドリック主演の学園音楽コメディの第3弾。大学卒業から数年後、再結成することになった“ベラーズ”の面々が再び大騒動を巻き起こすさまを、彼女たちの熱き友情とともに綴る。共演はレベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、ブリタニー・スノウ、ジョン・マイケル・ヒギンズ、エリザベス・バンクス。監督は「ステップ・アップ5:アルティメット」のトリッシュ・シー。

<感想>「アタシたちは永遠に不滅です!」女子アカペラグループ“ベラーズ”の活躍を描くシリーズの第三弾にして最終作。何てったてアナ・ケンドリックが最高ですが、他にもレベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、ブリタニー・スノウ、アンナ・キャンプ、そして司会者のジョン・マイケル・ヒギンズとエリザベス・バンクスら、前作までの“ベラーズ”メンバーが全員集合している。

新たに「MEGザ・モンスター」のルビー・ローズ、そして「ザ・コンサルタント」のジョン・リスゴーが、ぽっちゃり娘エイミー(レベル・ウィルソン)の父親として出演している。それに、人気音楽プロデューサーのDJキャレドも本人役で出演している。

監督はミュージックビデオ出身でグラミー賞受賞経験もある新進のトリッシュ・シー。脚本は一作目からのケイ・キャノンとマイク・ホワイトが担当。

大学を卒業してから、社会人になり、理想と現実のギャップに悩み、その厳しさを実感していたみんな。その中でも音楽プロデューサーになったベッカは、二流のアーチストばかり担当される仕事にうんざりして降りてしまう。ルームメイトのぽっちゃりエイミーは、ブロードウェイを目指しているが失敗ばかり。そんなところへ後輩のエミリーから同窓会の招待が舞い込み、元“ベラーズ”の面々は再会を喜び合うのでした。

そこへ、オーブリーが軍人の父親のコネでUSO(米軍慰問団)のツアーに参加しようと提案する。一同は喜んでスペインに旅立つのだが。ツアーで認められればDJキャレドの前座に抜擢されるというのだ。

だが、参加バンドは強敵ばかり。ベラーズのライバルたちが、ガールズ・ロックバンドを筆頭にして、アコースティックギターの爪弾きが耳に心地よい男性ユニットだったするし、活動中のプロが演じているから当然といえばそうなんだけどね。

アカペラで歌う“ベラーズ”に対抗して、フル・ロックバンドのバックで歌う女たちに腹を立てるベッカたちだが、どうしようもなかった。どうみても、音楽バンドの勢いにコーラスとボーカルには敵いっこないからね。どうしても迫力が違うのだ。

なんだかせわしない冒頭から、途中でフランスの沖合に浮かぶクルーザーでの、アクションから始まり、全篇、ド派手な場面が多いのだ。それに、ぽっちゃりエイミーことレベル・ウィルソンの、下ネタ満載の元気な顔と体形も、もう見られなくなるのかと少し寂しい気もするが。ガラスに体当たりするアクションが2回もあるのだから、このオデブちゃんは半端ないって。

派手に爆発する豪華なクルーザーから、海上めがけてジャンプする“ベラーズ”の面々たち。意表を突くオープニングで、犯罪組織なんかも飛び出して趣向を凝らしてはいるのだが、基本的にはノリや展開は前2作と同じですね。

しかしだ、各キャラクターの個性や役割がしっかりと出来上がっているので、そのマンネリ具合が楽しいだけでなく、心地良かったりするのだ。

そこへだ、シリーズを観てきた者ならば、満足のできる「ラストステージ」を用意してくれているので、これといって文句のつけようがなかった。

音楽を通して再結集というストーリーで、今回の監督も女性(トリッシュ・シー)なので、女性の感情の高まりに合わせて、音楽にも律動感があって最高。

そこへ、ぽっちゃりエイミーの父親が姿を見せて、娘に近づき一緒に住もう暮らさないかと持ち掛けるから事態は混迷していく。

それにだ、“べラーズ“ボーカリスト、ベッカの飛びぬけた才能に聞き耳を立てていた、髭ズラのイケメン青年、DJキャレドの仲間に、「うちへ来ないか」という相談を持ち掛けられる。ベッカの後を、何処へでも付いて来るイケメン青年に気が気でないわよね。

やはり極め付きは、ラストでのUSOの晴れ舞台で、ベッカ(アナ・ケンドリック)が、足下のペダルを踏んでリズムを取り、音域が増幅されていくシーンですかね。アカペラなんだけども、最新のマシーンを使って歌うベッカの声が美し響いて、これはもう“ベラーズ”を飛び出すしかないと思えたね。

最後には、あのご夫婦司会者のエリザベス・バンクスと、ジョン・マイケル・ヒギンズのお笑い漫才コンビに拍手です。

最後エンドロールの後で、今までのメイキングが流れるの帰らずにご覧ください。

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バーバラと心の巨人★★★

2018年10月21日 | アクション映画ーハ行

ジョー・ケリーとケン・ニイムラによる感動グラフィック・ノベルを「ハリー・ポッターと賢者の石」のクリス・コロンバスのプロデュースで実写映画化したファンタジー・ドラマ。風変わりな思春期の少女を主人公に、人知れず巨人と戦い続ける彼女の心の痛みと再生をイマジネーション溢れるビジュアルとともに描き出す。主演は「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」「死霊館 エンフィールド事件」のマディソン・ウルフ、共演にゾーイ・サルダナ、イモージェン・プーツ。監督は「ヘリウム」で第86回アカデミー賞短実写編賞を受賞し、本作が長編デビューとなるデンマーク出身のアンダース・ウォルター。

あらすじ:いつも頭にウサギの耳を付けている風変わりな少女バーバラ。彼女は誰にも見えない巨人から町を守るために孤独な戦いを続けていた。しかし、そんなバーバラの必死の奮闘は、周囲には単なる奇行にしか見えず、姉のカレンにさえ理解してもらえない。次第に孤立を深めるバーバラだったが、新しく赴任してきたスクールカウンセラーのモル先生にも決して心を開こうとしない。そんな中、巨人の話を真剣に聞いてくれた転校生の少女ソフィアとは少しずつ距離が縮まっていくバーバラだったが…。

<感想>ウサ耳少女はなぜ巨人と“戦う”?“真実”があなたの《心を揺さぶる》。いつか必ず来る“その時”悲しみを勇気に変えてバーバラは巨人に立ち向かう。設定が、何故に少女は巨人と戦うのか?それには理由がある。キャラは、真剣だけれども可愛い、ウサギ耳のヘアーバンドをしている少女。映像は、海、森、闇と少女の視界を感受性豊かに切り取り、想像力を刺激するのだ。

心強い味方がいるわけでも、無敵のパワーを持っているわけでもない。なのになぜ、バーバラは“すべてを破壊する”巨人に立ち向かう? その“真意”を知ったとき、物語は本当の姿をさらし、私たちを驚きと涙で満たしてくれる。劇中にちりばめられた謎の数々に心を奪われつつ、ピュアで勇敢な等身大の少女に共感できる――だけじゃない! その先に待つ、未体験の“真実”を劇場で受け止めて下さい。

バーバラを演じているマディソン・ウルフの素晴らしい演技力が魅力的です。守護霊への敬意を表して、うさぎの耳をつけた少女が見つめる、感受性豊かな世界観と言うのでしょうかね。バーバラが取り巻くハードな環境が彼女を孤立させるほど、世界をとらえる眼差しの透明度は増してゆく。

周囲の誰もが自分の話に耳を傾けてくれない状況、あなたなら果たして耐えられる? 妄想の中の世界観として、みんなを人知れず助けようとするバーバラのいたいけな姿に、その自分が描いた”巨人”退治の話には、あまりにもお子様的で、バーバラの年齢はいくつなのか。幼い男の子が、母親の言うことを聞かずに、自分の絵本の中の怪獣の世界へと飛び込むお話と似ているような。

かいじゅうたちのいるところ」(2010)

それに、家の2階で病気で苦しむ母親の面倒を見ているのは姉だけで、いくら少女といえども母親の世話ぐらいは出来るだろうに。後半で、母親のところへ行き、もうすぐ母親が死への旅立ちであることが分かると、自然に心が優しく溶け合い母親と仲良くなるバーバラ。

始めはバーバラに見えている巨人って何なの?・・・巨人から街を守るってどういうことなの。疑問だらけだと思いますが、物語が進むにつれて徐々にバーバラが何を恐れているのか、何を守ろうとしているのかが明らかになり、気づけば、「バーバラ頑張って、立ち向かって乗り越えるのよ」と応援したくなるはず。巨人の襲来を防ぐために日々奮闘するバーバラを、同級生は変人扱い。みんなのために努力しているのに、イジメの対象にまでなってしまう……。

クラスのいじめっ子たちに学校の帰り道に、虐められるも、くじけない強い少女。転校生のソフィアと仲良くなるも、虐めっ子と間違ってぶってしまう。反省しても、彼女にすぐに謝らないのだ。それに、カウンセラーのモル先生にも攻撃的で、つい先生に乱暴してしまう。もう自分自身が嫌になってしまうのだろう。

次々と襲い掛かる苦難に深く傷つき、ボロボロになりながらも、巨人に立ち向かおうとするバーバラ。つまり巨人とは、巨大台風にハリケーンのことだったのですね。一人で立ち向かおうなんて、自然の脅威に立ち向かうことなんて出来る分けないしね。家の周りを見て、窓や扉に飛ばされないようにするくらいでしょうかね。それにしても、生活苦で姉が働きにでなければ食べていけないのに、その間だけでもバーバラが母親の世話をすることができるのに、何故に今まで母親のことを内緒にしていたのかが分からない。

どうする、バーバラ?・・・怪奇幻想趣味を謳歌するデンマークの新人監督の手腕たるや、風光明媚な田舎のお伽噺かと思いきや、NYの郊外という意外な立地も良かった。最後に明かされるその理由が少し説明不足の感があるようだ。台風となった巨人がバーバラに言う言葉が、「人間は何時か死ぬ、」と。それよりも、彼女が現実へと向かうその過程が、自身が生み出した想像の巨人の一言というところに、違和感を覚えた。

結局は彼女のことを気に掛けていた転校生とカウンセラーのモル先生は、いったいなんだったのだろう?。

誰だって悩みの一つや二つはあるはずです。仕事の悩み、恋愛の悩み、将来への悩みなど、人にはいろんな悩みを抱えて生きているからこそ、映画の中のヒロインが自分と同じ悩みを抱えているのだと、心情的共感を覚えるのだ。それは悩みや境遇が同じではなく、心の奥に響いて来る共感でした。自分自身と向き合おうとする、運命に立ち向かおうとする少女の姿に共感するからですね。

始めはバーバラに見えている巨人って何なの?・・・巨人から街を守るってどういうことなの。疑問だらけだと思いますが、物語が進むにつれて徐々にバーバラが何を恐れているのか、何を守ろうとしているのかが明らかになり、気づけば、「バーバラ頑張って、立ち向かって乗り越えるのよ」と応援したくなるはず。

 

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パーフェクトワールド 君といる奇跡★★★・5

2018年10月08日 | アクション映画ーハ行

 有賀リエの同名少女漫画を「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」の岩田剛典と「湯を沸かすほどの熱い愛」の杉咲花の主演で映画化したピュア・ラブストーリー。事故で車イス生活を送る青年と、初恋の相手である彼と運命的に再会したヒロインが、様々な試練を乗り越え愛を育んでいく姿を描く。監督は「流れ星が消えないうちに」の柴山健次。

あらすじ:インテリアコーディネーターとして働く川奈つぐみは、高校時代の憧れの先輩・鮎川樹と偶然の再会を果たす。初恋の相手でもある樹に再び惹かれていくつぐみ。しかし樹は、大学3年の時に事故に遭い、脊髄損傷によって車イス生活を余儀なくされていた。子どもの頃からの夢を実現し一級建築士となり、前向きに生きる樹だったが、事故に遭って以来、恋愛はしないと心に決めていた。それでも、つぐみの一途な思いが伝わり、付き合うことになる2人だったが…。

<感想>高校時代の憧れの先輩の鮎川樹演じる岩田剛典と、最近メキメキと成長して女優業真っ直ぐらの杉咲花が演じている川奈つぐみとの恋愛ドラマ。就職してから偶然に仕事先の飲み会で、出会った岩田剛典にまたもや一目惚れしてしまった杉咲花ちゃんとのラブロマンスもの。どちらかというと大人の岩田剛典と、まだ子供らしい純粋な心の杉咲花ちゃん、車いす生活の彼に驚き、それでも彼が大好きで、ついつい一緒に仕事もして仲良くなってしまう。

 

劇中では、樹とつぐみの出会いは高校時代にさかのぼり、図書委員だったつぐみが図書室の受付をしているところに、樹が本を借りに来たときだった。まとめて本を借りようとした樹に「借りられるのは2冊までです」と話すが、樹は「そんな固いこと言わないで」とおちゃめな笑顔で切り返す。高校時代なので、当然制服姿で演技をする岩ちゃん。杉咲花ちゃんはとても似合っていて違和感がないのだが、制服を着た岩田剛典は、現在29歳であり、ちょっと無理かなぁなんて、でも回想シーンですからね。

 

それに、岩ちゃんは本作で車いすバスケにも挑戦しており、激しく動きながらも、楽しそうにバスケをしているシーンは本作の見どころの一つでもあります。

「先輩のことが好きなんです」とつぐみが言えば、「一生一人で生きていくって決めたんだ」など、切実なセリフがちりばめられており、つぐみは「好き」な気持ちだけでは越えられない壁を乗り越え、樹との恋を成就できるのか…?という、心細いシーンもありますが。

高校時代に付き合っていた彼女・雪村美姫には、大政絢さんが扮しており、事故以来会っていなかった二人が同窓会で再会して、まだ樹の心には彼女がいたみたいなのですが、心変わりをした雪村美姫に樹の恋が砕け散ったようでした。

そんな2人の距離がグッと近づく江ノ島デートの様子が写し出されている。一緒だからこそ楽しむことができる特別な時間を過ごす2人の姿や、樹がサプライズプレゼントとしてつぐみにネックレスを渡す場面では、2人の仲が深まっていくさまが伝わってくるのが分かる。

ラブシーンというか、二人のキスシーンが結構多いと感じたのですが、つぐみがベッドで眠る樹の手に触れたり、背後から抱きしめたり。恋する女性なら胸キュン必至の切ないシーンが満載であります。

或る日の事、つぐみが樹と駅のホームにいる時に、突然意識を失いホームの下の線路へ転落してしまう。慌てた樹は、それを見て車椅子の自分には助けることも出来ず情けない自分に苛立ってしまう。つぐみはそこにいた人たちや駅員に助けられ、病院へ救急車で運ばれるも、原因は過労で貧血を起こしてしまったらしい。

それを見たつぐみの両親が、障害者である彼との結婚を認めておらず、つぐみの父親が樹の前に頭を下げて、「つぐみのことをどうか諦めてくれ」と頼む姿も、娘が障害者との結婚に反対したことは、無理もないと思いました。

つぐみのことを高校時代から好きだった彼・是枝洋貴には、須賀健太が扮していて、彼女のことを見守っているって感じでしたが、最後にはつぐみは樹を愛していたことが分かり、フラれてしまう。

でも、恋愛だけでなく、生涯、樹の傍で一緒に暮らしたいつぐみの気持ちには、お父さんも許さないわけにはいかないですよね。

樹がつぐみを抱きしめながら涙を流す姿はそれは美しく、一方で子猫を抱き少年のような笑みを浮かべる場面もあり、多彩な表情の岩ちゃんの演技を堪能できる映画でもありますね。

エンディングの前に、E-girlsさんの「Perfect World」が流れて来て、二人の結婚式が映し出され、ウェディングドレスの杉咲花ちゃんがとても愛らしくて、きっと初めて着る花嫁衣裳に彼女も感無量だったに違いありません。もちろん、車いすの岩ちゃんのタキシード姿もカッコ良かったです。

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パパはわるものチャンピオン★★★・8

2018年10月02日 | アクション映画ーハ行

新日本プロレスの棚橋弘至を主演に迎え、板橋雅弘の絵本「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」を映画化。棚橋は、悪役レスラーとしてのプライドと息子への想いの間で悩む父親を、全力で演じている。監督・脚本を務めたのは『バルーンリレー』の藤村享兵。

あらすじ:エースレスラーとして将来を嘱望されていた大村孝志は、膝の怪我が原因で試合から長期離脱することに。それから10年、孝志は“ゴキブリマスク”というマスクをつけた悪役レスラーとなっていた。9歳の息子・翔太には、職業を隠していたのだが、ある日、隠れて職場についてきた翔太に自分がゴキブリマスクだということを知られ、嫌われてしまう。そんな中、最強のレスラーを決める「Z-1クライマックス」に孝志も出場することになるのだが…。

<感想>悪役レスラーの家族を描いた人気絵本を映画化したものです。悪役レスラーと息子の関係を軸に描くに当たって、プロレスのプロレスたる面をどう処理するのかと思ったのだが、リングとリング裏のドラマを一体化させる一方で、プロレスという職業と家庭と学校を上手く描き分けているので良かった。

9歳になる彼の息子を演じるのは、名子役の寺田心。好きな女の子がエースレスラーのドラゴンジョージのファンだと知り、彼女につい「ドラゴンジョージがパパだ」と嘘をついてしまったり、大好きなパパに悪態をついてしまう姿も健気でうまい。オカダ・カズチカ、田口隆祐、真壁刀義、バレッタといった現役レスラーらも俳優として参加しており、プロレスファンにも楽しめる作品となっているのも最高でした。

主人公の孝志役を棚橋が、母親の詩織役を木村佳乃に、他にも編集部員の仲里依紗、大泉洋の編集長役がインパクト強すぎて忘れられません。大谷亮平、寺脇康文が脇を固め、オカダ・カズチカ、内藤哲也ら新日本プロレスの選手も多数出演していた。

息子が父親の仕事を知ろうと後をつけてみたら、なんと、その名も嫌な「ゴキブリ」という悪役レスラーだった、と言うことを知った息子の落胆と、ヒールという役柄を理解してもらえない父親の哀しみが自然に伝わって来て泣けます。

父親だって、昔はチャンピオンベルトを取って、エースのレスラーだったのに。だから、何としても息子の信頼を取り戻そうとした父親が、Z-1クライマックスにチャンスが巡ってきたときに、覆面を脱ぎ捨てて、戦うものの敗れるという展開がとても効いており、それがあるからこそ、トップレスラーとの対決では、敢えてゴキブリとして戦うというのも生きて来るんですね。

プロレスの試合のシーンの臨場感が凄くて、息をつく暇のないくらい、面白かったです。基本は、たわいのない想像した通りの終わり方でしたが、それでもいいんですよ。盛り込まれたアイデアの豊富さにおどろかされました。

特に、いいキャラが将来プロレス・オタクとなるのは、間違いない小学生のマナちゃんと、れっきとしたプロレス・オタクの編集者のミチコの仲里依紗。この2人が翔太を鼓舞したり叱ったりすることで、話が進む構成も良かった。だから、翔太がお父さんのように、學校の机の上に上がって、吠えるシーンが素晴らしかった。

親も教師も子供の世界に無関心すぎるのは気になるが、クライマックスの戦いに、個々の視点が結びつき一体感が生み出すようになっているので、良しとしよう。

2018年劇場鑑賞作品・・・193  アクション・アドベンチャーランキング

 

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響-HIBIKI-★★★★

2018年09月25日 | アクション映画ーハ行

“マンガ大賞2017”で大賞に輝き話題を集めた柳本光晴のヒット・コミックス『響~小説家になる方法~』を欅坂46の平手友梨奈主演で実写映画化したエンタテインメント・ドラマ。圧倒的な文才を持ちながらも暴力的でエキセントリックな言動を繰り返す天才女子高生・響が、世間の常識を歯牙にもかけず、周囲に巻き起こしていく荒波の行方を描く。共演は北川景子、アヤカ・ウィルソン、小栗旬ほか。監督は「君の膵臓をたべたい」「センセイ君主」の月川翔。

あらすじ:若者の活字離れが進み、出版不況が続く文学界。そこへすい星のように現われたのが、現役女子高生の天才少女・響。文芸誌『木蓮』の編集者・花井ふみとの運命的な出会いによって、一躍脚光を浴びた響だったが、その言動はあまりにも常識離れしていた。相手が誰であろうと、歯に衣着せぬ物言いで思ったままを口にし、時には暴力さえも厭わない。次々と物議を醸しながらも、関わった人々の価値観を揺さぶり続ける響。そんな彼女の処女作は社会現象を巻き起こし、ついには直木賞と芥川賞のダブルノミネートという歴史的快挙にまで発展していくのだったが…。

<感想>欅坂46の平手友梨奈主演と言うことで興味がありました。セリフが棒読み状態でも、どこかミステリアスなイメージのある天才少女響の役は、彼女にはぴったりだと思いましたね。でも、何でも気にいらないと暴力でって、あの子は空手少女なのかと。男相手に、素手でド付いたり、蹴りを入れたりするんですからね。正直驚きでした。

高校1年生の響が、文芸部に入部するところから始まるが、文芸部は名ばかりで不良少年の溜まり場になっていた。それでは自分が文芸部を立ち上げようとするも、もう一人の女子高生の祖父江凛夏のアヤカ・ウィルソンちゃんが美人で可愛いったらない。響がブス女というわけではないが、どう見ても美人ではない。性格もきついし、すぐに暴力で解決する。

だから部員が4人でないと成り立たないと聞くや、あの因縁をつけてきた上級生の塩崎の指を、いきなり折るという荒業で、部員が1人足りないので塩崎に部員になれと言うと、屋上から飛び降りてみろと言う。すかさず響は、屋上から飛び降りてしまい、運よく下にある大きな樹の上に落ちて、体のどこも異常なくすんで良かった。それを見て、驚く塩崎は文芸部員になることに。

物語の始めは、トラブルを起こす嫌な女と見ていた祖父江凛夏だが、響の読書量のすごさと、文才に興味を抱き、少しずつ打ち解けていった。そのころ、文芸誌「木蓮」編集部宛てに新人賞の一篇の応募作品が届く。だが、応募要項を守っていなかったために破棄されるはずだったが、その小説「お伽の庭」をこっそりと盗み、読んだ編集部の花井ふみが、完成度の高さに驚いて、世に出そうと決意するわけ。

作者の響から連絡を待つことに。やがて、作者から電話が掛かって来て、その人物こそが響だった。花井は響がまだ15歳の高校生だと知って、さらなる衝撃を受ける。

最初は、アイドル映画だとばかり思っていた先入観が恥ずかしくなり、主人公の響を演じた平手友梨奈さんが、素で演技をしているような感じさえ受けました。それくらいに、演技が巧いとかじゃなくて、役にハマっていたんだと思います。

それに、売れない小説家の小栗旬は、違う俳優でも良かったのでは。芥川賞もダメで、生きるのに疲れて踏切の前で自殺をしようとする彼を、響きが止めに入るシーン。電車が来るのに、平気で線路に仁王立ちしてびくとも動かない。電車が急ブレーキかけて止まってくれたからいいものを、そのことで、小栗旬がまた生きる力が湧くというか、また小説を書くということになるのですが、それにしても、電車を止めた損害賠償金は、1億4000万円支払うことになるとは。

響きが編集者の花井に電話をして、初版の100万部の印税はいくらと聞き、1億4000万円入ると聞くと、「これで支払える」良かったって、電車が止まってくれたからいいようなものの、響きが轢かれたらどうするつもりだったのだろうね。

勇気があるって言うのか、不思議ちゃんというか、人間的には善き人であり、祖父江凛夏にも友達付き合いしようと念を押す可愛さもある。原作は読んでいませんが、思っていたよりも面白い作品でした。それよりも、小栗旬くんが演じていた山本春平の新作『豚小屋の豚』は読みたくありませんがね、響の書いた「お伽の庭」という小説があったら読みたいですね。

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ブレス しあわせの呼吸★★★・8

2018年09月22日 | アクション映画ーハ行

 「ブリジット・ジョーンズの日記」「エリザベス:ゴールデン・エイジ」などのプロデューサーとして知られるジョナサン・カヴェンディッシュが、自身の両親の感動の実話を自らのプロデュースで映画化。主演は「ハクソー・リッジ」のアンドリュー・ガーフィールドとTV「ザ・クラウン」のクレア・フォイ。共演にトム・ホランダー、ヒュー・ボネヴィル。監督は「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム役や「猿の惑星」のシーザー役などパフォーマンス・キャプチャーの演技で活躍し、本作が長編監督デビューとなるアンディ・サーキス。

あらすじ:1958年、28歳のロビン・カヴェンディッシュは、出張先のナイロビでポリオに感染し、首から下が全身マヒとなり、人工呼吸器なしでは息もできくなってしまう。それは、美しい妻ダイアナと結婚してまだ間もないときだった。医師からは余命数ヵ月と宣告され、絶望に打ちひしがれるロビンは、生まれてきた息子ジョナサンを見ることさえ拒んでしまった。それでもダイアナは献身的に夫を支え、彼の望みを叶えるべく、医師の強い反対にもかかわらずロビンを自宅で看病しようと決意する。それはあまりにも危険で無謀なことに思われたが、その決断がやがてロビンの運命を大きく変えていく。

<感想>実話ベースのヒューマンドラマである。世界一幸せに生きた男“ロビン・カヴェンディッシュ”奇跡を地で行くその男と、彼を支え続けた家族や友人たちの愛と絆の物語を、彼の一人息子で「ブリジット・ジョーンズの日記」プロデューサーとして知られるジョナサン・カヴェンディッシュが、自身の両親の感動の実話を自らのプロデュースで映画化。

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラムや「猿の惑星」シリーズのシーザーなど、VFXがふんだんに用いられた超大作でモーションキャプチャー俳優として活躍することの多いサーキスが、長編監督デビュー作に選んだのは、それらとは異なる題材の人間ドラマだった。

心の力で生き抜く壮大な半生を演じたロビン役を「ハクソー・リッジ」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたアンドリュー・ガーフィールド、無償の愛を注ぎ込んだ妻ダイアナ役をドラマシリーズ「ザ・クラウン」で人気のクレア・フォイが演じるほか。

また数々の技術を組み合わせて実現させたトム・ホランダー(「プライドと偏見」)の、一卵性双生児ぶりや、友人のテディにヒュー・ボネビル(「ダウントン・アビー」「パディントン」)らが脇を固める。

そして、「JFK」「アビエイター」「ヒューゴの不思議な発明」で、オスカーに3度輝いた名撮影監督ロバート・リチャードソンが、50~60年代イギリスの上流社会の優雅な暮らしと、のどかな田園地帯から、旅先の雄大なアフリカの風景やスペインの風景まで、多彩なロケーションを観客の目に焼き付けてくれる。中でもアフリカ、ナイロビでの夕陽を捉えたショットは、眼福の極みであります。

寝たきりになったロビンが、いつも口にするのは「死にたい、死にたい」ばかりを漏らす彼を、見かねた妻のダイアナは、医師の反対を押し切って自宅介護に踏み切るのだった。医者が、自宅で介護なんて、2週間と命がもたないと大反対をする中での自宅介護なので、家へ帰ってからのダイアナの苦労は計り知れないほど。ロビンの隣にベッドを並べて、24時間付きっ切りで看病する。

息子の育児はほとんど母親に任せっぱなしで、さらには発明好きな友人ら周囲の尽力によって、車いすを作ってもらいロビンは以前の行動力を取り戻してゆく。そして、自分と同じ境遇の人々のために、病院に車いすを寄付することを考えて、貴族の金持ちの家へいき、車いすの制作費用を出して貰うように懇願する日が続く。

自分たちの生活費はどうしたのだろう?・・・このことはあまり描かれていないが、株取引とか、ダイアナの親からの援助とかで賄っていたように思える。

そして、元気になったロビンが、またアフリカへ行きたいと言うのを、スペイン旅行に誘う妻のダイアナ、車で電池式人口呼吸器を取り付け、もしもの時には、手動の呼吸器も積んでいざ、スペインへと。だが、途中で人口呼吸器の機械がショートしてしまい動かなくなるも、友人に電話をして旅先まで来てもらうという強引な感じがするでもない。

21世紀の今においても重度障害者の権利が十分だとは思いませんが、ここで描かれた1950~1980年代は、かなりひどかったと思われる。それは、ロビンが、障害者の権利を保護する団体の代表に誘われ、1970年代に輸送飛行機でドイツに向かった時のシーンには、かなり衝撃的に映り、ドイツでの病院の重度障害者への扱い方が、まるで棺桶の中に入れられているような、身動きが出来ないとは言えあまりにも人間扱いしていない酷いものだった。

確かに見た目は清潔であり、病院の重度障害者の施設側にしてみれば、患者を診る側も楽であり効率的かもしれない。しかしだ、人間としては扱ってないと言える。

その後は、やはり喉に呼吸器の管を通した場所から、血液が吹き出して肺炎とか、感染症を起こしかねない。余命の宣告がされてるといっていいのだ。ロビンが考えて、友人にたのみ人工呼吸器を少しづつ弱めたのかしらないが、自然に呼吸困難になり死亡という決断をすることになる。

妻の介護も歳を取るにつれて限界に達し、それに人工呼吸器を通している喉の穴から血が吹き出し炎症をおこしていることで、命の保障はないのだ。本当だったら、安楽死でも良かったのだが、法律にふれるということで、そうしたらしいですね。実話なので、エンドロール後に実際の動画や写真が出てましたね。

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プーと大人になった僕★★★★

2018年09月15日 | アクション映画ーハ行

世界中で愛され続けるA・A・ミルンの児童文学『くまのプーさん』に登場するプーさんの大親友クリストファー・ロビンのその後を映画化したファンタジー・ドラマ。大人になり仕事に追われるクリストファー・ロビンが、プーさんや森の仲間たちと奇跡の再会を果たしたことで、忘れていた大切な何かを思い出していく姿を描く。主演はユアン・マクレガー、共演にヘイリー・アトウェル、ブロンテ・カーマイケル。監督は「ネバーランド」のマーク・フォースター。

あらすじ:少年クリストファー・ロビンは“100エーカーの森”で親友のプーやその仲間たちと楽しい毎日を送っていたが、やがてロンドンの寄宿学校へ転校することに。“きみのことは絶対に忘れない”と固く誓ってプーと別れたクリストファー・ロビン。月日は流れ、大人になった彼は妻のイヴリンと娘マデリンとともにロンドンに暮らしていた。しかし仕事が忙しくて家族とはすれ違いの日々が続いていた。そんなある日、なぜかロンドンで途方に暮れていたかつての親友プーと驚きの再会を果たす。森の仲間たちのもとに戻れなくなったプーの頼みを聞き入れ、一緒に“100エーカーの森”へと向かったクリストファー・ロビン。ピグレットやティガーら森の仲間たちとも再会でき、少年時代の懐かしい日々を思い出すクリストファー・ロビンだったが…。

<感想>あの「くまのプーさん」の後日譚。クリストファー・ロビン少年が、今は大人になり会社の上司から無理難題を命じられ、週末の約束していた家族旅行をキャンセルするハメになり公園で頭を抱えていたクリストファー。そんな彼の背中に懐かしい声が、振り向くとそこにいたのはクリストファー前に、あのプーさんが現れたのですね。大都会のロンドンを舞台に、彼らの新しい物語が繰り広げられる。英国人作家A・A・ミルンが生み出し、ディズニーのアニメーションで世界的人気キャラクターとなったくまのプーさんの初の実写化です。

大人になったクリストファー・ロビンは、仕事に追われるビジネスマン。ウインズロウ商事の旅行カバン部門の能率化部として、毎日オフィスで仕事に没頭している。少年時代に持っていた好奇心や想像力をすっかり忘れてしまっている。彼を演じるのは、ユアン・マクレガー。優しくてしっかりものの専業主婦・妻のイヴリンには「シンデレラ」のヘイリー・アトウェル。想像力豊かな9歳の娘のマデリンには、ブロンテ・カーマイケル。

原題は「クロストファー・ロビン」と、主人公の名前をそのまま。タイトルバックは本の形式を模していて、ページをめくるように始まっていきます。プロローグでは原作の「プー横丁にたった家」のエンディングが再現されていました。この映画では、そこまでが第1部であり、以降が第2部という構成になっている。架空の「クリストファー・ロビン物語」みたいなものがあって、この映画によって彼の成長物語が完結する、という設定になっていた。だから、ラストも本の終わりみたいになっていたのも嬉しい。

その第2部では、本題のストーリーに入るまでの“スリストファー・ロビン物語”が、物凄いペースで描かれていく。短いセットを積み重ねて、余計な説明やセリフも入れずに、短い字幕と俳優の演技だけで見せるのは上手いと思いましたね。

確かに、寄宿学校へ入れられて、突然、両親の死で家長の重責が来て、イヴリンとの出会いと恋、妊娠中の妻を残して戦場へと。そして妻と娘との感動の再会と、就職という出来事の数々までを数分でみせちゃうのだから。

それに、プーさんとの久々の再会、「森の仲間たちが見つからないんだ。一緒に探して」と頼まれるも、自分はもう大人で仕事に行き詰って困っているのに。そんなぬいぐるみのプーと遊んではいられないのだ。仕方なく、彼はプーを抱いて、あの“100エーカーの森”へと向かったクリストファー。

 

真っ赤な風船が欲しいと言うので買ってあげて、列車に飛び乗るのだが、昔と変わらない森の中で、大きな樹の洞穴の中へ入るプーの後を追いかけて、懐かしいあの“100エーカーの森”に出て来る。

そこでは、仲間たちと再会できて喜ぶクリストファーだが、仕事を思い出して慌ててロンドンへと戻るのだが、その時、大切な書類を森へ置き忘れてしまう。プーと仲間たちは、森を飛び出してロンドンへと向かう。その時に、クリストファーの娘のマデリンと出会い、一緒に父親の会社へ書類を届けに行くことに。

母親は、娘がいなくなり慌てて駅まで行くと、ぬいぐるみを抱いた娘が列車に乗っていくのを見つける。母親は車でロンドンへと追いかける。

“100エーカーの森”は、原作者が小説を書く際にモデルにしたイーストサセックスにある本物の「400エーカーの森」に実際行って撮影したそうです。

見どころはリアルに言えば、プーさんやお調子者のティガー(トラ)、心優しい臆病な子ブタのピグレット、おっとりとしてお人よしなロバのイーヨーなど。

なんてったてぬいぐるみたちが、まるで生きているかのように動き回ることかなぁ。これは最先端のコンピューター・アニメーション・テクノロジーの成果なのだそうです。その土台となっている手作りのぬいぐるみたち。アニメとはひと味違うぬいぐるみ感と言うか、存在感が半端ない。

そこには「抱き心地のよさ」など細心の注意が払われており、俳優たちも実際にぬいぐるみと触れ合うことで大きなインスピレーションを得られたそうです。

実際に彼らは実物大のぬいぐるみが作られて、動きや立ち位置を決めるために使用されたそうです。それを忠実に再現したから、たとえCGでも微妙に滑らかな動きを見せることなく“ぬいぐるみ”が動いているように見えているんですね。「100歳になっても君のことは忘れない」と誓ったけれど、クリストファー・ロビンの方は、生きるのに必死で、すっかり忘れている。でも、プーはそのまんまなのよね。というのも切ないです。仕事と人生と家族に関しても、かなりグサッとくるセリフがいっぱい出て来るので、そこにも注目です。

人世で大切なものは何だろう?・・・と考えさせてくれる映画。仕事中毒で家族サービスを忘れているお父さんに観て欲しいですよね。

エンドロールでも、森の仲間が海の保養地の行って、サングラスをかけて太陽に当っている様子が見られるよ。

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