パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ヴァレリアン 千の惑星の救世主★★★

2018年03月31日 | アクション映画ーア行

「LUCY/ルーシー」のリュック・ベッソン監督が、「フィフス・エレメント」にも関わったバンド・デシネの巨匠ジャン=クロード・メジエールの伝説的グラフィック・ノベル『ヴァレリアンとローレリーヌ』シリーズを、長年の悲願を実現させ、ついに実写映画化したSFアドベンチャー超大作。様々な種族が共生する28世紀のアルファ宇宙ステーションを舞台に、宇宙の平和を守る特殊エージェント、ヴァレリアンとローレリーヌの活躍を壮大なスケールで描き出す。主演は「クロニクル」「ディーン、君がいた瞬間(とき)」のデイン・デハーンと「天使が消えた街」「スーサイド・スクワッド」のカーラ・デルヴィーニュ。共演にもクライブ・オーウェン、イーサン・ホーク、ルトガー・ハウアー、歌手のリアーナら豪華メンバーが顔をそろえる。

あらすじ:西暦2740年。宇宙連邦捜査官のヴァレリアンは、平和を守るべく銀河を飛び回りながらも、相棒のローレリーヌを口説くことに余念がない忙しい日々を送っていた。そんな中、“千の惑星の都市”と呼ばれる超巨大宇宙ステーション“アルファ”で銀河を揺るがす恐るべき陰謀が明らかとなり、その解決に乗り出したヴァレリアンとローレリーヌだったが…。

<感想>フランス産伝説的コミックが、ヒットメイカー、リュック・ベッソンの手で完全映画化!ある惑星の消滅と2人の主人公が絡み合うSFアドベンチャーであります。主人公のエージェント、ヴァレリアンには「アメイジング・スパイダーマン2」のデイン・デハーンが、銀河パトロールの任務に就いている。プレイボーイだがローレリーヌにぞっこんですからね。

それに美人で気の強い相棒には、「スーサイド・スクワッド」のデルビーニュが才色兼備のローレリーヌを演じ、屈強な敵もあっと言う間にやっつけてしまう。

どんなものにでも姿を変えられる能力を持つダンサーのバブルには、リアーナが。ステージに登場したリアーナは、黒の踊り子衣装からセクシーなナース服、ツインテールのロリータ風衣装、ファンキーなスパンコールの衣装、メイド服、クレオパトラ風コスチューム、さらにボディラインが際立つ“黒ヒョウ”など何度も変身する。リアーナのアクロバティックなダンスと“七変化”するさまを堪能できる。

エキセントリックな演技を披露するイーサン・ホークといった演技派のレアな表情を楽しめます。

様々な種族が共生する28世紀のアルファ宇宙ステーションを舞台に、宇宙の平和を守る特殊エージェント、ヴァレリアンとローレリーヌの活躍を壮大なスケールで描き出している本作。

デヴィッド・ボウイの歌声で始まる冒頭に魅せられるなか、宇宙ステーションがだんだんと巨大になって、最後は全宇宙の生命体が集まるアルファ宇宙ステーションになっていくのは面白い。

銀河パトロールの任務に就いている連邦捜査官のヴァレリアンとローレリーヌは、砂漠の惑星の闇のマーケットで、不思議な生物の奪還を命じられる。それは莫大なエネルギーを生み出す“ミュール変換器”の最後の1匹なんですね。

それはカメレオンみたいな小さな動物で可愛らしくて、パールを飲ませるとたくさんの小さなパールを生み出す力があるんですよ。

宇宙海賊のボス(グッドマン)まるで「スター・ウォーズ」に出て来るボスのジャバみたいにデブっていてカエルのバケモンのよう。

その海賊のボスから返還器を取り返した二人は、超巨大宇宙ステーション“アルファ”の司令官のクライブ・オーウェンのもとにそれを届けるわけ。

ところが、滅びたはずの幻の惑星ミュールに住んでいたパール人の一団が出現して、司令官をさらっていってしまう。彼を救出するため、“アルファ”の最深部“レッドゾーン”に向かったヴァレリアンとローレリーヌは、そこで全宇宙を揺るがす巨大な陰謀と秘密に直面するのです。この後は、劇場でご覧くださいな。

それにしても、凝りに凝った映像や、多種多様なエイリアンにクリーチャーの造形、リアーナ演じるグラムポッドの変幻自在のポールダンサーなど、お楽しみの場面も多いので目が釘付け状態になりますから。ですが肝心なお話はというと、そんなに目新しい展開ではありません。

色々な異星人や環境が同じの「フィフス・エレメント」を観ている人たちには、この映像美は見事というしかありません。大いに楽しめることでしょう。

2018年劇場鑑賞作品・・・59アクション・アドベンチャーランキング

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素敵なダイナマイトスキャンダル★★★・5

2018年03月29日 | アクション映画ーサ行

実母がダイナマイト心中を図ったという強烈な体験を持つ雑誌編集者・末井昭の自伝的エッセイを柄本佑主演、「パビリオン山椒魚」「南瓜とマヨネーズ」の冨永昌敬監督によるメガホンで映画化。

あらすじ:母・富子が隣家の息子とダイナマイトで心中した末井青年。18歳で田舎を飛び出し、昼は工場勤務、夜はデザイン学校という生活から、看板会社への就職、そしてエロ雑誌の世界へと足を踏み入れる。表紙デザイン、レイアウト、取材、撮影、漫画と、あらゆる業務をこなしながら、編集長として「立て!男のエキサイト・マガジン」をキャッチフレーズに雑誌「NEW SELF」を創刊。カメラマンの荒木ら精鋭たちがメンバーとして集い、雑誌は軌道に乗るが、わいせつ文書販売容疑で発禁となってしまう。柄本が主人公の末井役を、尾野真千子が母・富子役を演じるほか、前田敦子、三浦透子、峯田和伸、松重豊、村上淳らが出演。

<感想>名物編集長・末井昭さんって知らなかった。芸術は爆発だったりすることもあるのだが、実話なんですからね笑えません。母親が隣の若い青年とダイナマイト心中をしたという強烈な体験が7歳の時。その後は、高校を卒業後集団就職で大阪の工場で働いたり、デザインの仕事に興味を持ち、雑誌「デザイン批評」を読みふける毎日が続く。

その後、デザインの学校へ入学するも、学生運動の煽りでデザイン学校が閉鎖。その後は、「作画会」に就職し、デザインの話ができる近松と出会う。そこは小さなエロ雑誌の出版社であり、後に編集長として新感覚のカルチャー・エロ雑誌を創刊。しかし、雑誌が売れなければ生活が成り立たず、ピンサロ「クラウン」で看板描きをする。

警視庁から呼び出し出頭して、始末書提出。卑猥な文書販売容疑で逮捕されるも、その刑事に松重豊さんが、東北弁丸出しで、きわどい女の裸の丸出しを批判してはダメだと言いながらも、怖くない刑事の役をしているのが面白い。女の裸写真の「写真時代」は大ヒットで、30万部も売れた。それに、ダッチワイフの紹介の記事で、メーカーからクレームが。

奮闘する日々の中で、写真家の荒木さんと出逢い、さらには南伸坊、赤瀬川源平、嵐山光三郎ら、錚々たる表現者たちが集まって来る。その後も発禁、創刊を繰り返しながら、数々の雑誌を世に送り出してゆく。

昭和のアンダーグランドカルチャーを牽引した希代の雑誌編集長の実話を元に、綴られた自伝的エッセイでもある。数奇な運命を背負い、転がる石のように生きてきた青年が、たどり着いた先は?__「パチンコ屋の必勝ガイド」創刊へと、その他看板にチラシなど。TVCMも着物を着て女装して出演という破天荒な男でもあった。

結婚をして、奥さんには前田敦子が、苦労時代を支えている。エロ雑誌なので、裸の写真のモデルには、三浦透子が全裸姿で頑張っている。

会社の事務員を愛人にして、彼女を愛したのだが、何故だか愛人は精神病院に入院してしまう。

時代背景が昭和なので、古き良き時代の物語とでもいうのか、そんな時代で生きる男は、エリート街道を歩くわけでもなく、何故かエロ雑誌の編集長になり、意気揚々とエロポスターや看板を描き続け、大人のおもちゃや、出世街道まっしぐらという訳にはいかなかった。

悲惨なはずなのに、ジメジメしていない面白さ、柄本さんがペンキをかぶって裸で街を疾走する、ストリーキング&アクションペインティングも印象的でした。次々と仕事をこなしていく展開の中で、そこから這い上がれないでいるのか、キャバレーの看板描きから、エロ雑誌のイラストやレイアウト、そしてエロ雑誌の編集へという道程は、一貫して肉体の側から攻め上がるしかなかったからなのだろう。

主人公の末井昭が創った「NEW Self」「ウィークエンドスーパー」、「写真時代」が、文化のヒエラルキーが解体されていく1980年代に、ひときわ異彩を放ったのも、それが彼の肉体感覚に裏打ちされていたからである。表現としてエロがあれだけの力を持っていたのも、あの時代ならではである。今ではキャバレーもなくなりエロは、情け無用のAVのなかに閉じこめられてしまった。

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曇天に笑う★★★

2018年03月28日 | アクション映画ータ行

「月刊コミックアヴァルス」で2011~13年に連載され、14年にアニメ化、15年に舞台化された人気漫画「曇天に笑う」を実写映画化。福士蒼汰の主演はじめ、中山優馬、古川雄輝、桐山漣ら若手イケメン俳優の共演で実写映画化したアクション・エンタテインメント。「踊る大捜査線」「幕が上がる」の本広克行監督がメガホンをとった。


あらすじ:文明開化が進む明治初期の琵琶湖のほとり。数百年にわたって地元・大津の町の治安を守ってきたのが曇神社。お調子者の快男児・曇天火はその第14代当主。次男・空丸と三男・宙太郎、そして10年前に天火が助けた金城白子と4人で暮らしていた。そんな中、町では曇り空が続き人々が不安を募らせていく。それは、“三百年に一度、曇天が続くとき、すべてを滅ぼすオロチが復活する”という言い伝えがあったからだった。そして政府転覆を狙う忍者集団・風魔一族がオロチの力を利用しようと動き出す。やがて明治政府と風魔一族の争いに巻き込まれた空丸が風魔一族に連れ去られてしまうのだったが…。

<感想>原作を知らなかったので、どうかなと勘繰りましたが、良かったです。まず初めに、曇神社を継ぐ曇家(くもうけ)三兄弟の長男を演じる福士蒼汰君を始めとして、弟たち(中山優馬&若山耀人)兄弟仲良くくらしており、その中に10年前に天火が助けた金城白子と4人で暮らしていた。父親代わりでもある長男の福士蒼汰君のアクションのかっこいいのは、さすがに「仮面ライダーフォーゼ」の賜物かなぁなんて思ったりして、申し分なかったですね。

曇神社に居候するようになり、まるで曇家の母親のように三兄弟を世話して支えており、兄弟と仲良く暮らしている金城白子役の桐山漣が、クールで白子らしく兄弟を見守っている感じがして好感が持てます。もう1人の兄のようでもある存在だったのですが、空丸と共に風魔一族に連れ去らわれてしまう。

それに、際立った個性あふれるイケメンたちが次から次へと登場し、明治政府右大臣・岩倉具視の直属部隊・犲(ヤマイヌ)、多彩な武器を持つ犲メンバーによるアクションも見どころの一つです。

5人のメンバーでは巨大な斬馬刀を振り回す鷹峯誠一郎役の大東は、「でっかいでっかい斬馬刀、まあとにかく重くて。インタビューで『10キロくらいの刀を振っていた』と言ったら、スタッフさんがパーッと来て、『2キロです』。むちゃくちゃ恥ずかしかった」と悲しいエピソードを披露した。続けて末っ子キャラ・武田楽鳥役の市川は“犲”は登場するタイミングと、仕方がもれなくかっこいいし、ピンチのときに来ますから。

そんな中で、曇天が続きオロチの復活が近いのではないかと不安を覚えていた。オロチとは300年に一度、曇天が続く時に憑依される人間“器”に相応しい人間の身体を利用して蘇り、すべてを滅ぼす巨大な力である。

忍者集団の風魔一族がオロチの力を利用して、政府転覆を狙う一方で、新政府側は、岩倉具視の東山くんの立派な趣も良しとし、管轄している安倍蒼世(古川)が隊長を務めている“犲”が、オロチ封印のために動いていた。実は、天火も以前は“犲”のメンバーで安倍蒼世とは親友だったのだが、両親を風魔一族に殺されたことで脱退したのだ。その後、弟の空丸が連れ去らわれてしまい、風魔一族は、拉致した空丸をオロチに変身させようと試みる。

兄の天火が弟の空丸を助けに行くのだが、体に銀色のウロコが出て来て、オロチに成り代わっていく様子が見えるのだ。天火が連れて帰るも、空丸の身体が大蛇のようにウロコが腕、体にと変化していく。大蛇を利用し政府転覆を目論む忍者集団・風魔一族の三つ巴の戦いを描いている。

本作の大きな見どころとなるのが、人気若手俳優が体当たりで挑んだアクションだ。キャストはクランクインの1カ月以上前からトレーニングを積み、キャラクターごとにスタイルの異なるアクションを構築。時代劇初主演となる福士は、ノースタントのアクションが多いなか、本広監督も見惚れるほどの美しい動きを見せている。

クライマックスでは、主人公・曇天火が敵との激闘のなかで、鉄扇を自由に操り戦う天火に釘づけですね。相手を殺さず戦う手法は観ていて気持ち良かったですが、観ていてハラハラドキドキでした。それは、複数の敵とのバトルなどを切り取っており、福士の渾身のアクションを垣間見ることができるのが良かった。

さらに犲メンバーが臨戦態勢に入り武器を構える、緊張感みなぎる場面も迫力あり。隊員役の古川、大東駿介、小関裕太、市川知宏、加治将樹は鋭い眼光を放ち、俳優陣の熱演が伝わってくる。残念なのが、メインキャストに女性は1人もいない点と言うことですかね。

物語の舞台となったのが、滋賀・大津にある名勝・旧竹林院での撮影風景も見ものです。それと、冒頭での明治政府右大臣・岩倉具視の直属部隊「犲(ヤマイヌ)」安倍蒼世くん他4人の、キレキレのダンスも練習の成果が出ていていいですよね。

2018年劇場鑑賞作品・・・57アクション・アドベンチャーランキング

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トゥームレイダー ファースト・ミッション★★・5

2018年03月26日 | アクション映画ータ行

かつてアンジェリーナ・ジョリー主演でも映画化された世界的人気ゲーム・シリーズを「リリーのすべて」「エクス・マキナ」のアリシア・ヴィカンダー主演で再映画化したアクション・アドベンチャー大作。美しきトレジャー・ハンター“ララ・クロフト”誕生の物語を、スリリングな謎解きとアクション満載に描き出す。共演はドミニク・ウェスト、ウォルトン・ゴギンズ、ダニエル・ウー。監督はノルウェー出身で本作が記念すべきハリウッド・デビューとなる「THE WAVE/ザ・ウェイブ」のローアル・ユートハウグ。

あらすじ:ロンドンでごく普通の女子大生として暮らしていたララ・クロフトだったが、謎の死を遂げた資産家で冒険家の父が遺したビデオメッセージを発見し、その遺志を継いでトレジャー・ハンターとなり最初のミッションに挑むことを決意する。それは、日本のどこかにあるという神話上の絶海の孤島に隠された幻の秘宝を封印するというもの。その秘宝には世界を滅ぼす邪悪な力が秘められていて、危険な秘密組織トリニティがその悪用を企んでいるというのだった。こうして一人旅立ったララは、香港でルー・レンという男を見つけ出すと、彼を相棒に幻の秘宝を求めて過酷な大冒険へと繰り出すのだったが…。

<感想>今回のアリシア・ビカンダー版ララは、アンジー版よりもしなかやに!ララに同行する船頭役は「ジオストーム」でも重要キャラクターを演じたダニエル・ウー。父が残したメッセージ、それは世界を滅ぼす「幻の秘宝」を封印すること。ララはかつて父と共に謎の島へと渡った船頭の息子と合流。航海を開始するが嵐に巻き込まれてしまう。大波に飲み込まれようとする船から、無事に脱出できるのか……!?

アンジー主演で映画化された「トゥームレイダー」とは?・・・。元はトレイジャー・ハンターの主人公が世界中の遺跡を冒険する英国生まれのゲーム。「ゲーム・ヒロインとして最も成功した人間の女性」としてギネス認定もされた人気キャラだ。アンジェリーナ・ジョリー主演で2001年、03年に映画化され大ヒットしたのである。

今回は、普通の女の子ララ・クロフトがトレイジャー・ハンターになるまでの、始まりの物語が多彩なアクションで描かれている。ロンドンの街を駆け巡る自転車チェイスに始まり、秘密組織との孤島バトル、遺跡トラップと、老若男女が楽しめる仕掛けが満載の王道のアドベンチャーになっていた。

本当は資産家の令嬢ララなのに、総合格闘技ジムに通う、知的で無鉄砲な20歳のララを、アリシア・ヴィカンダーが華奢な身体で熱演している。何だか成長過程みたいな未熟な感じがするが、それはいたしかないとして、か細い体で精一杯頑張っているので許してあげようではないか。

資産家の娘が、父親と何があったの知らないが、家を飛び出して自転車便のメッセンジャーで働きながら貧乏な生活をしているではないか。元のアンジー出演では、初めから豪邸に住んでいるお嬢様なのに、こっちは貧乏で大学もいってないし、言葉も教養だってないし、父親の会社クロフト社の重役であるアン=クリスティン・スコット・トーマスが現れて、7年前に父親が失踪して行方知れずになっていることを聞かされる。

ララは実家の屋敷に戻り、隠し部屋を発見して、父親の素顔を知る。父親にはドミニク・ウェストが演じており、ヒミコが逃れた無人島にまだ生きており、ララと再会するシーンもある。

幻の秘宝を追っていた父からのビデオ・メッセージ、遺跡の場所を示す地図と手帳。悪人トリニティにバレないように、手帳を燃やせと最後の願いを託されるのだが、ララは燃やさないで大事に取って置いたのだ。だから、悪党マサイアスの手に渡ってしまう。

その秘宝とは、邪悪なパワーで統治したヒミコがクーデターに遭い、無人島に生き埋めにされたという。ララと冒険のパートナーであるオンボロ小型船を操る、うだつの上がらない香港の漁師のルーが、突き止めたその遺跡の場所は、魔の海のド真ん中にある超危険地帯。果たして秘宝にまつわる真実とは何なのか?・・・。

そして、秘密組織トリニティに所属する非情な男、マサイアス(ウォルトン・ゴギンズ)。秘宝の神秘な力を利用して、世界征服を企む武装集団“トリニティ”。ルーのボロ船で無人島に着いたララは、組織よる先に遺跡を見つける。陰謀を阻止しようと奮闘するも、なにせ相手は機関銃や最新兵器を持っており、こちらは、旧式な弓矢で頑張るララ。それに、強い女は、みんな汚いタンクトップ一つで薄汚れていて、これってどうにかならないのかなぁ。

「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンスのように、弓矢で悪と闘うっていってもね。無理だよ、このララの役もジェニファーなら良かったのに、何かしっくりとしない。女々しい声で「キャー、ウッフン」なんて色っぽい声を何度も聞かされるんだから、アニメのララは物凄く強いキャラじゃなければダメなのに。「ワンダーウーマン」のガル・ギャドットでも良かったかも。

だから、激流に落ちて流れにのまれ、ジャングルを疾走し、機関銃相手に弓矢で瞬殺っていってもね。アンジーのララは、二挺拳銃で格闘技も強く、絶対に「キャー」とか弱音は吐かない強い女戦士だったのに。

それでも3~4か月のトレーニングで、見事な美ボディを手に入れたアリシア。撮影中も毎朝約1時間のトレーニングをこなしてからセット入りして、半熟卵など決まった食事を3時間間隔で、1日5回も食べたというから。

無人島で遺跡を見つけて、父親とも再会するし、悪党マサイアスとも出会うし、岩の扉を開けるには、どうしたらいいものか?・・・まさかララがあっと言う間に扉を開けるって、つまり扉になっている岩が崩れて洞窟になっていた。

そこからが、「インディ・ジョーンズ」ばりのトラップがたくさん仕掛けられており、ヒミコの棺に辿り着くまでは命を落とす人が大勢いる。床が落ちたり、壁が横から武器をなって体を切り刻むし、棺を開けると中から疫病の菌が風に乗って人間たちを蝕んでいく。これは、現代の戦争でよく使われる細菌の液体を飛行機でばら撒き、人間を殺す化学兵器のことだろう。

しかし、“秘密組織トリニティ”のボスは、きっと会社を牛耳っているアン=クリスティン・スコット・トーマスなのだろう。ララに対して優しい言葉をかけても、裏の顔は腹黒い感じの女ボスに違いない。ララが、「会社のことは全部アンに任せるわ」なんて馬鹿なことを言ってるしね。続編がありそうな感じで終わるも、お客さん余り入っていなかったよ。これでは続編作るのは無理かも。

2018年劇場鑑賞作品・・・56アクション・アドベンチャーランキング

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ボス・ベイビー★★★

2018年03月24日 | アクション映画ーハ行

外見はかわらしい赤ちゃんだけど中身はおっさんな「ボス・ベイビー」が巻き起こす騒動を描き、全米大ヒットを記録したアニメーション映画。「怪盗グルー」シリーズのユニバーサル・スタジオと「シュレック」のドリームワークス・アニメーションが初タッグを組み、マーラ・フレイジーの絵本「あかちゃん社長がやってきた」をもとに、「マダガスカル」シリーズのトム・マクグラスが監督を務めた。

あらすじ:パパとママと暮らす7歳の少年ティムの家に、黒いスーツに黒いネクタイを締めた赤ちゃん「ボス・ベイビー」がやって来た。ティムの弟だというその赤ちゃんは、まるで大人のように話すことができ、口が悪くて人使いも荒い。実は彼には、ある秘密の任務があり……。アレック・ボールドウィンがボス・ベイビーの声を演じるほか、スティーブ・ブシェーミ、トビー・マグワイアといった人気俳優が声の出演。日本語吹き替え版ではボス・ベイビーの声をムロツヨシ、兄ティムの声を芳根京子がそれぞれ演じる。

<感想>「ボス・ベイビー」の併映作品として劇場公開された、始めのショートムービー「ビルビー」も良かったが、それは別にて投稿するとして、面白そうなので鑑賞。訳ありな赤ん坊の奇想天外な騒動を描く、マーラ・フレイジーの絵本「あかちゃん社長がやってきた」をもとにしているので、軽く思って観ていたら、口は悪くて態度もデカイ赤ん坊なのだ。

大人の前では赤ん坊をを演じるギャップに思わず笑いが込み上げますからね。いがみ合っていた兄との関係の変化も微笑ましいです。全世界興収540億円を突破し、まさか、続編制作も決定しているそうですから。

7歳のティム少年の家に、弟が出来るというのは、普通でも動揺すると思いますよ。突然現れた赤ん坊に両親の愛情を独占されるところから始まるので、これはどの家庭にもよくある騒動かと。

多くの人が、子供のころに生きていたころ、空想と現実が地続きになった世界で、見事に表現されており、何よりもまず、ボス・ベイビーの動きと表情がとても工夫されていて、冒頭でいきなりのアステアを始めとして、歌曲の使い方も良かったですね。

しかし、この作品では違っていたのですよ。その赤ん坊が、実は悪い声を出すおっさんであることから大騒ぎになる。実は、その赤ん坊はベイビー社からやってきた、特別な任務のボス・ベイビーだった。だから兄のティムが困惑するのには同情しますね。

もう、見た目が赤ちゃんなのに黒スーツ着てネクタイ締めて、自分はボスだといきなり言われて、ワケの分からない事言い出すんですからね。そのおっさん赤ん坊は、特殊なミルクが切れると、ボス・ベイビーは平凡な赤ちゃんに変わってしまうんです。その微妙な変化する表情を、ドリーム・ワークスのアニメは上手く表現していると思います。

両親は赤ん坊ばかり可愛いがるようになり、ティムは両親の愛を取り戻そうと躍起になる。躍起となって、ボス・ベイビーと対立するティムだったが、目的が一致すると、素晴らしいチームワークで任務に挑む。犬猿の仲だった二人の関係が縮んでいき、兄としてのティムの成長にも繋がっていく過程が良かったですね。だから、ボス・ベイビーとは本当の家族のような感情が芽生えてくるのでした。

任務完了したボスベイビーは、会社に戻る日がやって来ます。両親たちには、今までのボス・ベイビーとの記憶とか写真は消去され、跡形も無くされるのですが、兄のティムは、ボス・ベイビーとの記憶消去を断るんですよね。ティムにとっては、忘れることが嫌だったのかも。だから、手紙を書くのです。

そして、また今度は本当の家族として、ティムの弟の赤ちゃんとして病院からママが帰って来るのです。

最近では、乳母車に子供ではなく犬を乗せて散歩している人をよく見かけますよね。外国でもそういった現象があるのかしら。今の時代を反映している、そういった考えさせられるストーリー。地球環境をよくするために人間の小型化を図る「ダウンサイズ」はまだ観ていませんが、SF的な発想の可能性が楽しめました。

一挙一動に笑わせてもらったが、ボス・ベイビーは仕事として生きるよりも、家族と生きるほうが幸せと決めつける姿勢には、少し違和感がありました。あくまでもファミリー向けの作品なので、仕方がないのかもしれませんね。

最後はラスベガスが舞台で、プレスリーを活用して、音楽とギャグも満載で大人が楽しめるアニメですよね、これは。

吹き替え版にて鑑賞しましたが、赤ちゃんの声がムロツヨシさんという、結構ハマっていて笑いました。

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ちはやふる 結び★★★・5

2018年03月22日 | アクション映画ータ行

末次由紀のヒットコミックを原作にした青春ドラマの続編。全国大会での激闘から2年後を舞台にして、競技かるたに打ち込む高校生たちのさらなる戦いを活写する。監督の小泉徳宏、広瀬すず、野村周平、新田真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希ら前作のスタッフ、キャストが結集。新たなキャストとして、瑞沢かるた部の新入生・花野菫役をNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の優希美青、筑波秋博役を「ミックス。」の佐野勇人、映画オリジナルキャラクターとなる千早のライバル・我妻伊織役を「3月のライオン」の清原果耶、史上最強の名人・周防久志役を「斉木楠雄のΨ難」の賀来賢人がそれぞれ演じる。

あらすじ:瑞沢高校競技かるた部員の綾瀬千早(広瀬すず)と若宮詩暢(松岡茉優)が、全国大会で激闘を繰り広げてから2年。真島太一(野村周平)、綿谷新(新田真剣佑)らと共に名人・クイーン戦に挑む千早だったが、詩暢と戦えない自分の実力不足を痛感する。そんな中、千早たちの師匠・原田秀雄(國村隼)が史上最強の名人とされる周防久志(賀来賢人)に敗れてしまい、新が彼に挑戦状をたたきつける。その後3年生になった千早は、高校最後の全国大会に向けて動くが……。

<感想>競技かるたというマイナー・スポーツを有名にした、末次由紀の大ヒットコミックを映画化であり、2016年3・4月に公開された「ちはやふる 上の句」、「ちはやふる下の句の2部作につづく完結編であります。

公開後2年が経っているが、劇中の綾瀬千早(広瀬すず)も高校1年生から3年生になっているが、主役として堂々たるもので違和感がなくいつも新鮮に観てられるのがいい。本作では序盤で、綿谷 新が千早に告白するところから始まる。

そして、なによりも瑞沢高校の5人のメンバー、それぞれに持ち味があってそれが活きています。主要キャストたちの2年の成長が、映画の完成度を大きく押し上げていることも。かるた競技シーンや、演技の安定感は見事というしかないですね。

他の部活映画と大差なく、部員募集のエピソードや他校との因縁など、いまさらの話の蒸し返しなど。原作コミックの、そして主人公広瀬すずのファンにしてみれば、これでOKなのだろうが、受験勉強のために、一度はかるたを捨てる真島太一部長の話(東大医学部受験すること)など、いかにも少女コミックらしいですよね。

もともと前作でもずっと才能と情熱と、若さのある登場人物たちの躍動感と成長と運命を見せている。でも、それも悪いとは思わないが、中でも高校生の恋愛と熱情とかも映し出されていて面白い。

 

百人一首の一説を引用し、クライマックスでの恋心を読んでいるような歌を必死に取り合う最終戦のクィーン決定戦。その中でも、聞くべき音と、そうでない音との線引きを、余計な音を削ぎ落す音響効果の演出が最高でしたね。

“恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり

人知れずこそ思ひそめしか”

“しのぶれど 色に出でにけり わが恋は

ものや思ふと 人の問ふまで”

この2枚の札を、最後に手にしたものがクィーンとなるのだが、このかるたの札に込められた恋歌が、高校生たちの中にも、思い、思われ、片思いにふられてしまう、など、若き男女の恋心をくすぐるかるた取りが面白い。

出番の少ない松岡茉優の美しさは、前作に続いて瞬き一つしない役作りで、女王の如き強さをアピールしていた。

このシリーズの見せ場である、かるたの取るスピードには毎回ワクワクするものがあるし、全神経が指先に集中した一瞬のリアクションも凄いにつきる。各々、かるたの取る手さばきは、違っていても、一瞬のことであっと言う間に読み手の声を聴き分けて、手が俊敏に飛ぶ速さに感心する。綾瀬千早が、クィーンになるのも嬉しかった。これって練習のたまものですかね。

畳スレスレの低いカメラ位置とともに、観客もまた競技かるたの世界へと没頭させる効果も生んでいるようにみえた。

「ちはやふる」の最終作にふさわしい作品でした。主人公の千早、太一、新のかるた部に、高校3年での進路、そして彼らの恋愛の青春模様はもちろんよかったですが、なんといってもシリーズ初登場にして、最高のキャラの周防久志(賀来賢人)が妙に印象に残ってよかったです。

2018年劇場鑑賞作品・・・54アクション・アドベンチャーランキング

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5パーセントの奇跡★★★・5

2018年03月20日 | アクション映画ーカ行

 95%の視力を失いながら「5つ星ホテルで働きたい」という夢のために大芝居を打った学生の実話を、「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」のマルク・ローテムント監督のメガホンにより映画化。先天性の病気により95%の視覚を失ってしまったサリー。

あらすじ:5つ星ホテルで働くという夢を実現させたいサリーは、無謀にも目が見えないことを隠して一流ホテルで見習いをスタートすることに成功する。周囲からの助けも借りながら、持ち前の明るさと機転を利かせ、サリーは次々とホテルの研修課題をクリアしていった。しかし、完璧かに思えた偽装計画は、ある女性との出会いによって、徐々にほころびが出るようになってしまう。主人公サリー役にコスティア・ウルマン。サリーを支える研修生仲間のマックス役のヤコブ・マッチェンツのほか、ヨハン・フォン・ビューロー、アンナ・マリア・ミューエらが脇を固める。

<感想>先天性の病気で視力を失い、ほぼ全盲となってしまった青年。けれども一流ホテルマンになるという夢をあきらめられない彼は、努力をかさねて夢へと突き進む。これって、実話を基にした作品。視力の95%を失った青年が「五つ星ホテルで働きたい」と言う夢を実現しようと頑張る青年の姿を描いている。

ドイツ映画なんですね、とんでもなくハートフルな物語は、なんと実話ベースであり、深刻な障害を描きながらも、決して湿っぽくならず、周囲の温かい愛とサリーの自身の朗らかさが映画の明るいトーンを決定的にしている。

主人公のサリヤを演じたコスティア・ウルマンのイケメンぶりに目を見張る。視覚障害を隠したまま一流ホテルマンを目指す彼の奮闘ぶりが、安易な派手さに流れない確実なタッチで描かれていくのだが、ある意味、最初から展開も結末も見えているわけなのに、思いのほか波乱万丈であり、最後まで観れました。

あくまでも個人の物語であり、障害者を擁護する社会の話ではありません。実在のサリヤ・カハヴァッテは、本作に全面協力して、最後に少しだけ登場します。もちろん綺麗ごとだけで終わるはずがなく、笑えないトラブルも次々に巻き起こり、“もはやこれまで”と何度もハラハラする場面もあります。

じつに15年間、ほぼ盲目であることを隠して接客業や調理をこなしてきたという彼は、サリヤ役のコスティア・ウルマンに多くのアドバイスをし、その想いにコスティア自身も特注のコンタクトレンズと視野の95%を奪う特殊なゴーグルを日々装着するなど、徹底した役作りで応えたそうです。

5%の視力というと全盲にちかいのだろうが、成人してから未だ日の浅い主人公の、座頭市もかくやと思わせる動きには驚かされました。抜群の運動神経と記憶力の持ち主なのだろう。

サリーと一緒に面接を受けたホテルマン候補のマックスには、ヤコブ・マッチェンツが。飲んべえで女好きの放蕩息子だが、サリーの障害を見抜き協力を申し出る。彼を支える友人のマックスのサポートがなくては、とてもじゃないが無理だっただろう。それに同僚の愛情や善意が古き良き時代を彷彿とさせている。ホテル業界やスリランカ系家族の生活の裏話(父親が出て行った)も面白く、一ひねりしたハッピーエンドも余韻を残して悪くなかった。

それに、恋人のラウラのアンナ・マリア・ミューエ。キュートなシングルマザーで、ホテルに野菜を納品している業者の娘として、サリーと知り合うも、彼の目のことには気づかずに交際していた。これも、バレないのが不思議なくらいでしたね。

サリーたち研修生の指導を担当するホテルの鬼教官のクラインシュミットには、ヨハン・フォン・ビューローが演じていて、特にサリーには辛く当たり、ワイングラスを布で拭き取る作業では、居残りさせて何度も陰湿で執拗なしごきを続ける。目で確認できないグラスの曇りを、音で感じる勘の良さには驚いた。

時には自分を見失いながらも、大好きな仕事とキュートな恋人のために奮闘し続けるサリーに元気をもらうこと必至ですから。新しいタイプのサクセス・ストーリーでもある。

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ルイの9番目の人生★★★・8

2018年03月19日 | アクション映画ーラ行

9年で9度死にかけた不思議な少年の物語を描いたベストセラー小説を映画化。「イングリッシュ・ペイシェント」の故アンソニー・ミンゲラ監督が映画化を望んでいた企画で、ミンゲラ監督の死後、息子で俳優のマックス・ミンゲラが、プロデューサー兼脚本家として映画化を実現した。少年ルイを演じるのはオーディションで選出されたカナダの子役エイダン・ロングワース。担当医パスカルに「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のジェレミー・ドーナン。監督は「ホーンズ 容疑者と告白の角」のアレクサンドル・アジャ。

あらすじ:少年ルイ・ドラックスは、大変な難産の末にこの世に生を受けてから、ルイは0歳で全身骨折、5歳で感電、8歳で食中毒など、毎年命を危険にさらす大きな事故や病気に見舞われており、こん睡状態に陥ったルイを助けようとする医師パスカル(ドーナン)の周りでも次々に不可解な事件が発生。そして9歳の誕生日に崖から転落したルイは、ついに意識不明の重体になってしまう。担当医のパスカルは必死にルイを救おうとするが、両親やパスカルなど周辺の人々の身に、不可解な出来事が次々と起こり……。ルイの父親ピーター(ポール)は行方不明となり、母親ナタリー(ガドン)のもとには差出人不明の警告文が届く。ルイは何者なのか? 不可解な事件はなぜ起こるのか? 秘密を解き明かそうとするパスカルは、予想だにしなかった真実へとたどり着く。

<感想>病院のベッドで眠る続ける少年の数奇な人生と、そこに隠された衝撃的な真実をスリリングに描き出している。9歳の誕生日を迎え、両親と共に海辺のピクニックへ出かけたルイが、断崖絶壁から転落して意識不明の重体になる。しかも、ルイは過去に8回も生死の境をさまよう事故や病気を経験していた。あまりにも不運なルイの命を救おうとする精神科医Dr.ペレーズ(オリバー・プラット)は、彼の秘密を探るのだが、・・・。

ルイの担当医パスカル、美しい母親ナタリー、失踪中の父親ピーター、精神カウンセラーらが織りなす人間模様に加えて、巧みな心理病描写や神秘的なビジュアルにも魅了されます。

何も知らずに予備知識なしで見始めたもので、どういうジャンルの作品なのか段々と分からなくなっていく。かなり変てこりんな映画だと思ったのだが、ツボにはまってしまい最後まで目が離せなくなってしまう。

ルイを演じた少年が可愛いらしくて、口が達者で頭がいいので、母親のこれからするであろう出来事を感じ取ってしまい、自分からおのずと崖下へと落ちて行ったのだから、まかり間違えれば死んでしまっても不思議じゃない。

見る者を惑わす名演技をしている子役エイダン・ロングワースくん。果たしてこの驚くべき子役が体現したルイは、天使なのか、それとも悪魔なのか。昏睡状態のルイの頭の中や心の闇を映像化した“水”や“怪物”をモチーフにした幻想的なイメージが神秘的。

息子のルイは昏睡状態のまま、義父のピーターを慕い、それは海の中でルイが泳いで洞窟の中へと、そして怪物となった父親と出会う。ピーターを嫌ってなどいないし、父親もルイに対して虐待などはしていなかった。

つまりは、母親が若い頃に乱暴をされて妊娠をし、その子供がルイで、本当は産みたくなかったのだろう。それからは、自分の子供を虐待をして、死に至らしめる行為を繰り返すも、ルイは死ななかった。

義父のピーターは行方不明というが、妻に追い詰められて自分で足を滑らせて落ちたらしい。その後、骨折をして生きていたが、崖の穴に入り命が何日かあったらしいのだ。警察が発見をして、解剖してからそう分かったらしい。父親が、息子を先に崖から落としたとなっていたが、それは間違いであったことも。

映像では、ルイの看病のため病院に泊まっていた母親ナタリーを、医師パスカルが訪れるのだが、彼女はバスタオル1枚でシャワーを浴びたばかりのナタリーの姿に心を奪われるパスカルの姿があり、どうみても誘惑をしているかのように見える。「男では散々な目に」と語るナタリーに、パスカルは「男が全員、悪人なわけじゃない」と情熱的に語りかけ、燃え上がった2人は互いを激しく求め合う。これがミステリアスな物語を加速させる重要なシーンとなる。実は義父のピーターにも妻がいたのに、美しいナタリーに強引に誘惑され、妻と別れてナタリーと結婚をしたのだった。

ラストが凄い、美しい母親のサラ・ガドンが綺麗で、精神病院に入った母親に面会をするパスカルの前に、お腹の大きなナタリーが微笑んでいる。

ゆえに、人間はいかにビジュアル的な要素に左右されている生き物なのか、肌で痛感させる説得力が半端じゃなかった。

確かにミステリアスな展開だが、語り口がファンタジックになっているので、シリアスな心理劇のようだと思っていたら、何だか「怪物はささやく」みたいな感じのする映像が出てきたので、これはと思いましたね。

どんでん返しというか、オチがしっかりとしているだけに、そこに辿り着くための表現として、物語の手法が弱く感じました。ミステリーとファンタジーの融合を狙ったのだろうが、その意図は裏目に出てしまったようですね。

ミステリーの倫理を積み重ねた緊迫感も、ファンタジーの奔放なイマージネーションも共に希薄になっているし、何だかミステリアスな感じが伝わってこなかった。台詞の説明が多く映像的な面白さが少ないのも残念ですね。

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アバウト・レイ 16歳の決断★★★・8

2018年03月18日 | アクション映画ーア行

エル・ファニング、ナオミ・ワッツ、スーザン・サランドンが母娘三代を演じるヒューマン・ドラマ。性同一性障害に悩み、男として生きることを宣言した娘と、彼女の決断を戸惑いながらも尊重しようとする母と祖母それぞれの人生を、ジェンダーを巡る世代間のギャップとともに描き出す。監督はイギリス出身で、これが長編4作目の女性監督ギャビー・デラル。

あらすじ:ニューヨークに住む16歳の少女ラモーナ。長年、性同一性障害に悩んできた彼女は、トランスジェンダーを公言して自らレイと名乗り、肉体的にも男性になることを決断する。一緒に暮らしているレズビアンの祖母ドリーは“レズビアンじゃダメなの?”と孫の決断がどうしても理解できない。自由奔放な恋愛を重ねてきたシングルマザーのマギーもまた、レイの気持ちに寄り添いつつも戸惑いを隠せない。おまけにレイの治療にはマギーだけでなく父親の同意も必要だった。それでもマギーはレイのためにと、同意書へのサインをもらうため、何年も会っていない別れた夫のもとを訪ねるのだったが…。

<感想>「パーティで女の子に話しかけるには」のエル・ファニングちゃんが主演で、16歳のトランスジェンダーと、その母親と祖母の三世代の家族を描いている。女性の身体で生まれてしまった自分は、本当の自分じゃない。現在の自分に違和感を覚え、強い気持ちで「本当の自分」=男として生きることを選ぶ16歳のレイ。本人にとって一人ではどうすることも出来ないほど繊細で重大なテーマであります。

異様な家族だが、それを興味本位で描くのではなく、また性的少数者を社会派的な視点で描くのでもなく、ごく当たり前の人間の属性としてヒューマンで面白いドラマ仕立てにしているのが見事である。3人の女優の競演は、始終涙と笑いを誘うのだが、完成度は極めて高いと思う。

トランスジェンダーとして、肉体を変えるホルモン治療を始めるには両親の同意が必要だが、母は理解を示しながらも戸惑い、離婚した父親からも強い拒絶を受ける。さあ……どうするの、娘のレイを心から愛している母、けれど理解しきれない……自身が抱く問題にも向き合うことになる。

若いころから恋愛に奔放だった恋多きシングルマザーが、レイの母親マギー役で扮しているのがナオミ・ワッツ。「自慢の子よ」「自慢のママだよ」が合い言葉で、レイの良き理解者だったが、レイの決意に心が今ひとつ追いつけない。さらには元夫にもう一度会わないといけないなんて……。ストレスがたまりまくった彼女は、ついアイスの暴食と、男に走ってしまうなんて奔放すぎる母親!?

お婆ちゃん役のスーザン・サランドンは、破天荒な生き方で家族を騒動に巻き込むことも多いけど、愛するレイのために奔走してくれる。娘を育てた後にレズビアンであることを自覚してカミングアウトして、今では同性のパートナーと暮らし、自由気ままに人生を謳歌している。

孫のレイを応援はしているものの、その気持ちを充分に理解できず、「女性が好きなら、レズビアンと公言すればよくない?」と少々的外れな発言もするのだ。

元夫クレイグには「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のテート・ドノヴァンが。その弟マシューにサム・トラメルが扮して、母親との関係を認めるし、もしかしてレイの本当の父親はマシューなのかもね。

元夫の家には、腹違いの妹たちもいて、姉が出来たと単純に喜んでいるのが良かった。どうしてもテーマに奉仕するというか美化する作品になってしまいがちだが、ディテールがしっかりと描き、丁寧な演技で見せることで、地に足のついた確実で誠実な仕上がりとなっている。

最近のエル・ファニングちゃんは、作品選びが実に良いのだ。若かりし頃のディカプリオみたい雰囲気をまとったファニングちゃんの、ワイルドかつ繊細な身のこなしや、スケボーを操る中性的な姿は、見惚れてしまうレベルの演技力ですね。

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リメンバー・ミー★★★★

2018年03月17日 | アクション映画ーラ行

1年に1度だけ他界した家族と再会できるとされる祝祭をテーマにした、ディズニー/ピクサーによる長編アニメ。死者の国に足を踏み入れた少年が、笑いと感動の冒険を繰り広げる。監督と製作には、『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチ監督と、製作を担当したダーラ・K・アンダーソンが再び集結。テーマパークのような死者の国の描写、祖先や家族を尊ぶ物語に引き込まれる。

あらすじ:過去の出来事が原因で、家族ともども音楽を禁止されている少年ミゲル。ある日、先祖が家族に会いにくるという死者の日に開催される音楽コンテストに出ることを決める。伝説的ミュージシャンであるデラクルスの霊廟に飾られたギターを手にして出場するが、それを弾いた瞬間にミゲルは死者の国に迷い込んでしまう。元の世界に戻れずに困っていると、ヘクターという謎めいたガイコツが現れ……。

<感想>第90回アカデミー賞で、長編アニメーション賞および主題歌賞を受賞した。日本の夏のお盆の風習にあたるメキシコの祝日「死者の日」を題材にした物語であり、音楽を禁じられたギター少年ミゲルの冒険や家族との強い絆を、数々の謎と音楽を散りばめながら描いている。吹き替え版にて鑑賞。

昔のことで、曾祖父が音楽にのめり込み家族を捨てて出て行った父親。それからは母親が靴屋をしながら成功をしたものの、彼の一族には音楽禁止の掟が定められていた。だが、曾孫のミゲルは音楽が大好きで、メキシコの祝日「死者の日」に行われるコンクールに出たいのだ。家族の掟を破ってまでも音楽コンクールに出ることができるのか。

という物語であり、ミゲル少年が手作りのギターをかき鳴らして歌を歌っているところへ、父親が来てギターを取り上げ壊してしまう。これでは楽しみにしていたコンクールに出ることが出来ない。

しかたなく、メキシコの伝説的ミュージシャンであるデラクルスの霊廟に飾られたギターを盗み、コンクールに出ようとするも見つかってしまい、何やら死者の国へと迷い込んでしまう。陽気でカラフルな「死者の国」に目がクラクラしてしまう。

そこでも「死者の日」を祝うコンクールがあり、ミゲルはギターを探しに町を彷徨うも、人間がいると大騒ぎになってしまう。そこへ、ミゲルの亡くなった曾祖父が、あの有名な伝説的ミュージシャンのデラクルスではないかということが分かる。

死者の国に渡る橋は、まるで黄金のようにオレンジに輝き、マリーゴールドの花びらが敷き詰められており、思わず目を見はるほどのカラフルさで美しく、街並みも段々になっていて天高くそびえ、光煌めく美しい建物には往年のスターが暮らし、ここえしか会えない不思議な生き物もいる。そのファンタジックな街並みを、ガイコツ姿の亡くなった人々が歩いている姿は実にユニークであります。

その死者の国では、1年に1度だけ、「死者の日」に人間の世界へ行くことが出来るのだが、忘れられるとその存在は永遠に消えてしまうのである。その人間の世界へいく橋を渡るのに、ご先祖様の写真を飾ってあるかという審査があります。つまりは、仏壇に亡くなった人たちを、生きている家族が写真を飾って、毎日線香とお茶、ご馳走や、お菓子に果物など、お花を飾って拝んでいるかということなのだ。そういうことを言っているのだと思いました。

人間の世界の野良犬も一緒に死者の国へと行くのですが、ダンテという名前を付けていたのですね。ギターを探しに町を歩いていると、ヘクターという男が良かったらギターがあるので一緒に来ないかと。自分は人間世界へ行きたいのだが、誰も写真を飾ってくれない身寄りのない男なのだ。

そこに行くと、よぼよぼの老人がハンモックで寝ていて、彼もヘクターと同じように、誰も写真を祭壇に飾ってくれる人がいないという、身寄りのない老人のギターをもらうのですね。時間が来て、ミゲルの目の前でその老人は消えていってしまうのです。一度死んで、「死者の国」へ行きそこで誰も身寄りがなく写真を祭壇に飾ってくれないと、今度は本当に消えてしまうと言うことに。

ヘクターも身寄りがなく、自分の写真を祭壇に飾ってくれることをミゲルに頼み、生きた人間は日の出までに元の世界へ戻らないと体が消えてしまうというのだ。しかし、ミゲルは死者の国でも、デラクルスが出る音楽のコンクールに出たいと願うのです。

その願いも、金銀花柄のヒョウ、神の使いに見つかってしまうし、ヘクターがどうして「死者の国」へきたのかという経緯も、本当は人間の世界でデラクルスと一緒に歌を歌い成功をしたのだが、歌の曲も歌詞も全部ヘクターが作ったものを、全部デラクルスが自分のものにして、挙句にヘクターに毒をもって殺してしまったというのだ。

つまり、ミゲルの祖先の曾祖父がヘクターだということが初めて分る。しかし、ヘクターの身体も刻々と消えていく時間が迫って来て、そのことがデラクルスにバレてしまい、ミゲルは穴の中へ落とされてしまう。

そこから脱出するのにどうしたらいいのか、そこへ、ワンワンとダンテの吠える声が聞こえて、ヘクターも一緒にミゲルを助けてくれるのだ。それに、ご先祖さまたちも、ミゲルの応援をしてコンクールへ出るようにと、一緒に歌うヘクターと奥さんのイメルダ、デラクルスとも歌うし、人間の世界へ帰すようにとするのだが、一筋縄にはいかない悪者デラクルスのこと。死者の国の人たちもデラクルスの悪だくみを知り、罰するようにと協力するのだ。

人間の世界へ戻っても、ミゲルは祭壇にヘクターの写真を見つけて飾ることが出来ない。ココママ婆ちゃんにミゲルが「リメンバー・ミー」を歌って聞かせます。その後は、どうなることやら、劇場でご覧くださいませ。

 

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生きる街★★★

2018年03月16日 | アクション映画ーア行

2011年の東日本大震災をテーマにしたヒューマンドラマ。震災後すれ違う家族が、韓国人青年との再会を機に変化していく。メガホンを取るのは、『捨てがたき人々』『アリーキャット』などで監督としても活躍する俳優の榊英雄。数多くの出演作を持つ夏木マリ、ロックバンド「CNBLUE」のギター&ボーカル担当のイ・ジョンヒョンらが出演。

あらすじ:漁師の夫、娘の香苗、息子の哲也と一緒に、自身が生まれ育った海沿いの町に暮らす佐藤千恵子(夏木マリ)は、2011年3月11日に起こった東日本大震災で夫を失ってしまう。避難所生活を強いられた彼女は、別荘を借りて民泊の営業に奮闘する。一方、香苗は震災のトラウマによって子供を持つことをためらい、哲也は震災を理由に人生から逃げていた。ある日、以前同じ町に暮らしていた韓国人青年のドヒョン(イ・ジョンヒョン)がやってくる。

<感想>華やかな芸能人という印象が強い夏木マリさんが、地元育ちの普通の中年女性を、ちょっとがに股歩きで演じている。東北の方言もかなり上手で、化粧っけがなくても眉などは、芸能人のそれだし、貫禄が滲み出ていて良かったです。

あの東北大震災で、夫が津波で流され、土台だけが残って建物がそっくり津波に持っていかれた。小高い丘の上に小さな民宿を営んでいる、そんな彼女をメインとした、地元密着型のヒューマンドラマであり、大きな事件やトラブルは起きないが、そのささやかな日常はいい感じに映っている。とにかくよく働く東北の漁師の妻を演じていた。

娘は震災でボランティアで来ていた名古屋の人と結婚をし、それで今は名古屋で暮らしている。そこで、夫が子供を作ろうと妻に言うも、まだ心の傷が癒されていない妻には、将来のことを考えると子供を産むことを拒んでしまう。しかし、まだ若いから、時を重ねて行くうちに、絶対に忘れることは出来ないけれど、自分たちの生活に子供を家族として迎えることはあると思います。

老いた姿をつくり、それを積極的にさらして演じる夏木まりさんの存在感が力強く感じましたね。過酷な状況を自力で生き抜く強さを印象つけるのは、夏木まりさんが自転車で漕ぎ、押す姿を何度も何度も挿入する展開にあると思った。

何度も映し出される自転車での往復や、一人でいる時の孤独な影、その彼女のもとにみんなが集まる。あの引き寄せられ方とその幸福感は映画らしくていいし、そうそう終盤の彼女の食事の食べっぷりがいいのに嬉しくなった。

韓国の青年ドヒョンが、亡くなった父親の手紙を持ってくる。まだ亡くなったと言う実感がわかない妻には、それは悲しみと大事な夫からの手紙なのだ。くよくよしてたって、時はどんどんと過ぎてゆく。毎日のことを元気に、すぐに辛いことを思い出しても、涙をぬぐって海の地平線を見て誓う生き抜くことを。

この映画では、人と人との触れ合いの在り方が、様々な視点で描かれている。例えば、「コミュニケーションが上手くゆかない理由は、言葉に起因するものではない」と、表現するため、外国人の言葉はあえて字幕によって伝えても良かったのではなかろうかと。

東日本大震災を劇化することも、映画に課せられた使命だと思います。取材、仮構、やがて映画として現れる、本当に居る人たちの代理のキャラクターと物語。本作が対象としているのは、もはや震災の直接的な被害よりも、7年経ったところでも消えないトラウマや、生きあぐねであり、そういう現在性にもなるほどと思わせられました。

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blank13★★★

2018年03月15日 | アクション映画ーハ行

俳優の斎藤工が「齊藤工」名義でメガホンを取った長編監督デビュー作。放送作家のはしもとこうじの実話を基にした家族の物語が描かれる。父親が失踪した主人公を高橋一生、主人公の彼女役を松岡茉優、失踪した父親役をリリー・フランキー、母親役を神野三鈴がそれぞれ演じ、斎藤も主人公の兄役で出演。

あらすじ:ギャンブルに溺れて多額の借金を作った末に失踪した父が13年ぶりに見つかる。塗炭の苦しみを味わった母と兄は余命3ヵ月という父を許すことができず、見舞いを拒否し、弟のコウジだけが病院を訪ねる。やがて父はこの世を去り、葬儀には数少ない友人たちが参列して、遺された家族の前で、故人との思い出を語っていくのだったが…。

<感想>俳優の斎藤工さんの初監督作品ということで、それに高橋一生の大ファンなもんで鑑賞しました。ギャンブル好きで借金に追われ、蒸発した父親が失踪して13年、連絡があって行ってみれば、癌で余命3か月というのだ。

母親も長男も、父親に対して恨み辛みがあるので、絶対に病院へは行かないし、葬儀もやらないなんて初めはいっていたのに、結局は簡素な葬式をあげた。そのわびしい葬儀の席で、子供たちが知らなかった父親の意外な面が明らかになるという物語に格別新しいということはなかった。

だが、家族の中で弟コウジを演じた高橋一生さんは、幼いころに父親とキャッチボールをした記憶があるため、父親の病床を見舞うのですが、病院の屋上で父親と言葉を交わす場面の、父との再会で屋上に行くシーンでも、あえて距離をとることで、手放しで喜ぶことができない微妙な心境を映し出したり。そこで一瞬映る携帯ストラップがその後の伏線にもなってたり、これは、オカマちゃんとお揃いの携帯のストラップで一緒に住んでいたことがある。

屋上での息子と父親の、二人の間の距離の取り方などに、監督のセンスがいかされていたと思うのだが。中々良かったです。それに、葬儀に参列した人びとが語る家族の知らなかった父親のエピソードの数々によって、父と家族の13年間の空白が埋まっていく様子が描かれていく。

前半の過去の経過をシリアスに、中盤でタイトルを入れたりと、後半部分の葬儀の式次第では、コメディチックに分けたりとガラッと変える構成が良かった。父親の死という重たくなってしまうテーマを、70分という短い時間の中でバランスよく描いた作りも良かった。

ダメ親父の葬儀に来てくれるキャストも豪華だし、対比てきに描かれるもう一つの立派な葬式のオチ(泣き女が雇われている)のおかげで、それも苗字が同じなので参列者がよく間違えるのも、面白く観られたものの、話自体は結構薄かった気がする。兄が話す「葬式って人生の価値が分かる」という言葉の意味が、重くのしかかる。

主人公松田コウジを演じるのが、「嘘を愛する女」が絶賛公開中の高橋一生。コウジの彼女、西田サオリを演じるのは、こじらせ女子の心的成長を描いた「勝手にふるえてろ」の松岡茉優が、妊娠3か月という役で出演。

その他の葬儀に参列した客には、コウジの兄、松田ヨシユキ役に、今作の監督であり、「去年の冬、君と別れ」が公開している斎藤工。コウジの母、松田洋子役に、舞台女優として活躍する、「日本のいちばん長い日」、「武曲」、「光」の神野三鈴。そして、父親の松田雅人役には、「凶悪」、「ぐるりのこと」、2月に「サニー32」のリリー・フランキー。

葬儀の弔問客に佐藤二郎、村上淳、伊藤沙莉、くっきー(野生爆弾)、神戸浩、織本順吉、福士誠治、ミラクルひかる、波岡一喜、金子ノブアキ、蛭子能収など、監督の人徳による役者陣が共演している。

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北の桜守★★★★

2018年03月14日 | アクション映画ーカ行

終戦から始まる激動の時代を生き抜いた一人の女性とその息子の姿を描いた大河叙事詩。女優・吉永小百合の120作目となる映画出演作で、「北の零年」「北のカナリアたち」続く「北の三部作」の最終章に位置付けられるヒューマンドラマ。吉永小百合、共演に堺雅人、篠原涼子、阿部寛、佐藤浩市。監督は「おくりびと」の滝田洋二郎。また、劇中に挿入される演劇的シーンの舞台演出をケラリーノ・サンドロヴィッチが担当。

あらすじ:太平洋戦争末期の1945年5月。南樺太に暮らす江蓮てつは、大切に育てていた庭の桜が花開き、それを夫と息子たちと喜ぶ。しかし8月、終戦を目前に樺太はソ連軍の侵攻を受け、てつは同地に残る夫との再会を約束して2人の息子とともに北海道行きのフェリーへと乗り込む。1971年。アメリカへ渡り成功した次男の修二郎は妻・真理を伴い帰国すると、15年ぶりに網走の母と再会を果たす。そして年老いたてつのひとり暮らしに不安を覚え、彼女を引き取り、一緒に暮らし始めるのだったが…。

<感想>北の大地で懸命に生きた江蓮てつと息子の修二郎の再会と、失われた記憶を巡る2人の旅を、壮大なスケールで描いた感動作であります。1959年の映画初出演以来、119本もの作品への出演してきた大女優である吉永小百合さん。今なお果敢に新たなことに取り組む姿勢に脱帽します。今回も、これまでのイメージを覆す“強い母”としての演技や、二つの時代における一人の女性を繊細に表現している。さらには、樺太からの引き揚げの様子を再現する劇中劇では、女優人生で初となる舞台劇にも挑戦している。

そして、苦難を乗り越え成功する息子・修二郎役の堺雅人の存在感にも注目したい。吉永さんとは初共演ながらも、息の合った掛け合いを見せ、イメージどうりの“優しい母”だけではなく、息子を厳しく育てる強さも体現。

子役の兄弟を演じた子供たち、兄は引き揚げ船がソ連の攻撃で沈没し、母子が海の上で散り散りになり、弟が見つかり兄も見つかったのに、兄が目の前で船の瓦礫が落ちて死んでしまうという哀しみもある。

1945年8月15日に終戦を迎えたのに、樺太では戦争は終わっていなく、この映画では、残酷なソ連との樺太戦のエピソードは描いておりません。

しかし、母子は生きるために極寒の地でソリを引くシーンでは、吉永さんが猛吹雪の中で重いソリを引いて、息子が寒くて手がかじかみ、もう嫌だと泣き叫ぶのを叱って、我が子の手を息を吹きかけては温まらせ、自分も息子を抱きしめて泣き崩れるシーンもある。

それに、北海道での暮らしは、女一人で息子と暮らすのに、ヤミ米の仲買をしているトラックの運転手をしていた、佐藤浩一扮する男と出会い、ヤミ米を列車から落とされるのを背中に背負い、畑を歩く親子に、お腹がすいた息子が畑にあるジャガイモを取るのに、「泥棒はしてはいけない」と叱り飛ばし、でも、「道端に落ちているのを拾うのはいいのよ」といいながら、土のついたじゃがいもをかじる親子につい涙が零れ落ちました。

息子修二郎を、「ライオンの母のように崖の上から突き放す」母親てつの苦しみが幾ばくか。それでも、北海道で二人で飢え死にするよりは、息子だけでも東京へ出て働き食べて行けるようにと家から追い出すのだ。

ところが、アメリカへ渡った修二郎がハンバーグの会社で認められ、社長令嬢と結婚をして日本に帰って来る。しかし、日本ではまだまだ不景気が続いており、ハンバーグなどはお腹のたしにならないお菓子のようなものだと、売れないのだ。そして、修二郎はあの母親が白いご飯のおにぎりを作ってくれたことを思い出して、店先でおにぎりを売り出す。その他にも、いろんな物を並べて、現在のコンビニみたいな店に発展させるのだ。

そこへ、岸部一徳さん扮する網走の世話役が訪ねて来て、母親の様子が変だと言うのだ。迎えにいく修二郎が見た母は、かなり年老いており、少し認知症を患っているようだ。一緒に住もうという息子に、母は嫌だここにいると。お父さんが帰って来るからと。もう父親はシベリアで亡くなっているのに。

息子が東京へ行った後は、ヤミ米やの佐藤浩一の世話になり、小さな小料理屋を始めて暮らしていたのだ。息子は母親はきっと彼と結婚すると思っていたらしいが、彼が結婚の申し込みに行くと、母親は「白い喪服」をきて断ったと言うのだ。きっと、自分にはシベリアへ行って亡くなった夫だけと心の中に誓っていたのだろう。

苦労して育ててくれた母親に報いたいと、母を連れて旅に出るのだが、一人取り残された妻は、不機嫌になる。修二郎にしてみれば、老いた母に親孝行をしてやりたいばかりに、昔を思い出すようにと北海道をめぐりする。その途中で、海の中へと入っていく母親の姿が、驚いて助けに行く修二郎。

母は、そんな息子のことなどかまわずに、買ってくれた高価な洋服や靴にバックなどをあまり喜んでくれないのだ。母親の吉永さんと息子の堺雅人さんの息の合った演技で、二人だけが抱える悲惨な記憶を、親子の深い絆を見事に表現していましたね。

特に主人公を演じた吉永小百合さんは、相当な覚悟で江蓮てつを演じたと思う。この映画を観るために資料を見て知ったことは、過酷な樺太の戦火を逃げ延び、途中では地獄を見ただろうし、時には目を背けてきたこともあったに違いない人々。そして、自分が生き残ったことに、自責の念を抱いて、戦後を生き抜いてきたのだ。この人物に特定のモデルはいないそうですが、しかしながら、てつのような体験をしてきた人は過去に大勢いたでしょう。言葉少なく老いてもなお、吉永さんが、そのような人達の想いをくみ取り、背負いながら、てつという女性を演じたのに拍手を送りたい。

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お雛様なので、秋保温泉 佐勘に日帰り旅行

2018年03月12日 | ほっこりゆったり温泉倶楽部

3月3日土曜日、この日は、桃の節句の雛祭ご膳が楽しめるというので、いつもの秋保温泉 佐勘へ行ってまいりました。

桜の季節にはまだ早く、東北では雪が少し残っていて、朝晩と冷え込みます。

エントランスというんでしょうか、玄関を入るとそれは雅な飾り付けと広い空間が、・・・とてもリッチな気分に浸れます。

まだロビーにはお雛様が飾られて、もっとたくさんあるのですが写真を載せるのにきりがありませんので。それに、この旅館は江戸時代の伊達の殿様の定宿だったらしく、そのころから娘のために取り揃えたお雛様が飾られていました。もちろん5月には、鎧兜に鯉のぼりなど端午の節句の飾り付けがされています。

エントランスの広いこと、池には錦鯉が泳いでいましたよ。

他にも露天風呂や、大きなお風呂があるのですが、人が入っているので、写真は撮れません。

この日は日帰りだったので、お昼の食事が個室に設けられ、女子には見た目も美しい料理が並べられて、とても美味しいかった。

午後3時まで温泉に入り、ゆっくりと過ごすことが出来ました。

食後にまたお風呂に入って、3時半に送迎のバスが出るので、少しの間喫茶でお茶をしました。

泊まりに来たいのですが、値段が1泊25000円以上するので、日帰り入浴ですと、昼食付で4000円で、送迎付きでお安いですよね。

つかの間の休息でした。やっぱり、温泉はいいよね(*^^*)

昨年17年3月の初めにも行ってます。

秋保温泉 佐勘

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プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~★★

2018年03月12日 | アクション映画ーハ行

人気少女漫画家いくえみ綾の同名コミックスを「サクラダリセット」の黒島結菜とジャニーズWESTの小瀧望主演で実写映画化した学園ラブ・ストーリー。北海道を舞台に、恋と友情のはざまで揺れるヒロインの成長を綴る。共演は和央役で「PとJK」「散歩する侵略者」の高杉真宙が、晴歌には川栄李奈。

あらすじ:母親の再婚相手に馴染めず、学校でもハブられたりと東京での生活に行き詰まり、逃げるように北海道にいる実の父のもとへと引っ越した女子高生の糸真。新しい学校では、クールで上から目線の弦、幼い頃から病弱な和央、優しく声をかけてくれた晴歌と出会う。しかし女子たちの間では“弦と和央はみんなのもの”というルールがあり、注意して接する糸真だったが、それでも何となく2人との距離が縮まってしまう。すると、それを快く思わない晴歌によってハブの対象にされてしまう糸真だったが…。

<感想>学園モノ、ロマンスに青春とくれば、女学生ものに決まっている。昨年はそういう作品をたくさん鑑賞したのに、また今年も観るの?・・・と全然学習していない自分が嫌になってしまう。しかし、スキなんですねこういう学生時代のロマンスとか初恋ものは。

虐めで転校してきたのに、またもやハブられるって、主人公の住友糸真には、黒島結菜が扮していて、NHKのドラマ「アシガール」で注目を集めた子である。彼女、ちょっと高ピーな感じの女の子に感じたのだけれど。

ここでもまたもや学校内でアイドル視されている館林弦、おれ様男子の弦を演じている小瀧望と、ゆるふわ男子の桜井和央を演じる、高杉真宙。

転校して来た日にモテ男の2人にビビッときてしまう彼女。若いし、まだまだ恋をしたい年頃ですもの、地方にきても同じことで虐められ、仲間外れになってしまうのよね。

しかし、学校内で“弦と和央はみんなのもの”という女子の間の暗黙のルールって変ですよ、これは。だからそのことを知らなかったので、初日から破ってしまう糸真。

弦のことが大好きな同じクラスの小悪魔女子の晴歌、川栄李奈のグループから再びハブの対象にされてしまうとはね。だから糸真は、意固地になってしまい、引っ込み思案になってしまうのかと思えば、なんのことはない。

幼いころに弦は、和央を女子と勘違いして恋をしてしまう。高校生になっても、体の弱い和央を守ろうとする男同士の友情が愛おしい。和央には弦の姉である、音楽の先生に恋をしている。

糸真が幼いころからバレエを習っていることもあり、スキだってことを弦の前でバレエで表現して踊るのが素敵ですから。若いし、振られても立ち直るのが速いのに、一途に好きって恋心を募らせて黙っている糸真が愛おしい。そのうちきっと、弦の心にも響くはずだからね。少しの間待っててあげるのもいい。

10歳も年上の音楽の先生を好きになった和央は、自分の気持ちを伝えるべく、先生に真っ直ぐに向かって恋を打ち明けるのが、偉いですね。高校生でも、10歳の年上の女性を好きになるのは、ちょっと無理な気もするではないが、ここでは、ハッピーエンドになる設定なのでOKです。

ラストで晴歌の彼、弦を好きになってしまう糸真の恋が実り、キスをするシーンがあるのに中年オバサンは、ついドキっとしましたね。

恋のトキメキに胸キュンしつつも、友情を大切にしたい、でも好きな人に気持ちを伝えたいという、高校生たちのリアルな悩みが共感を呼び、観ているうちに自分も誰かさんに“好き”って伝えたくなるはず。

少女漫画を原作にした映画っ沢山ありますが、ストーリーも少女漫画ありきで、ジャニーズのファンには楽しめるかもしれないけれど、北海道というロケーションは良か

ったです。

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