パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

二重生活 ★★

2016年06月30日 | アクション映画ーナ行
『愛の渦』『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』などの門脇麦を主演に迎え、小池真理子の小説を映画化したサスペンス。抑え切れない好奇心から、近所の既婚男性を尾行することにハマっていく主人公を描写する。ヒロインを取り巻く男性たちを『鈴木先生』シリーズなどの長谷川博己、『そして父になる』などのリリー・フランキー、『共喰い』などの菅田将暉ら豪華キャストが熱演。緊張感あふれる展開に引き込まれる。
ストーリー:大学院に通う25歳の珠(門脇麦)は、19歳のときに遭遇したある出来事をきっかけに長い間絶望のふちをさまよっていたが、最近ようやくその苦悩から解放された。彼女は一緒に住んでいる恋人卓也(菅田将暉)と、なるべくもめ事にならないよう、気を使いながら生活していた。あるとき、珠は恩師の篠原(リリー・フランキー)から修士論文の題材を提示され……。

<感想>大学院で哲学を学ぶ主人公の珠を演じている門脇麦の、他人のプライバシーを覗くような尾行という行為を真剣に取り組んでいるのが変人だと思った。普通だったら、大学院まで行って哲学を学び修士論文の題材に、他人の生活を覗くという偏見的な行為はまずしないと思うから。

ですが、主人公は教授篠原の「なぜ人間は存在するのか、何のために生きるのか」という問いに答えようと、1人の対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を提案される。これは、安易に教授の欲求でもあるようにも取れるのだが、それに応える彼女も何だか頭がおかしい気がする。

その尾行の相手が、向かいの豪邸に住む、綺麗な妻と幼い娘がいる幸せな暮らしをしている家族なのに。主人公の珠が尾行をしているのを、観ている観客も、覗くというゾクゾクするような一体感が半端ではなかった。

まるで探偵のように彼女は他人の生活を覗き、またその尾行によって男の行為や行動を知り、愛人と外で出会い、ビルの間の隙間でセックスに戯れる二人を見て、若い未熟な珠は興奮したに違いないからだ。それは同棲をしている恋人には無い、何かに惹かれていっているようにも見えた

これは絶対に彼女の尾行が相手に知られていると分かってしまうから。要するに、大人の恋愛、不倫を垣間見て動揺し、自分には無かった体験を観てしまい、頭の中で尾行をした男と寝たいという欲求に迫られる。
ですが、その尾行相手の石坂には、美しい妻と娘がいて大きな家に住み理想的な生活を送っているのだ。だが、妻にも夫の浮気がバレてしまい、ホテルへと乗り込まれてしまう。不倫相手はホテルのトイレで、主人公の珠と鉢合わせになる。その後が、これまた石坂の妻が睡眠薬自殺未遂をして救急車が来る。

だから、尾行がバレてしまい待ち伏せをされて、石坂に問い詰められ、咄嗟に自分からキスをしてホテルへと入るのだ。体を合わせて激しく求める彼女。そのことに気づき始めていた同棲相手の恋人卓也は、ずっと前から彼女の後をつけていて、ホテルに入る2人を目撃している。

そのことだけでなく、アパートのゴミ置き場の防犯カメラに映し出される、管理人のおばさんと彼女に、恋人の卓也の姿が、何気に怪しく映し出されている。

大学教授の篠原を演じている、リリー・フランキーも、いつものベテラン俳優らしく淡々とした振る舞いで、母親が末期がんで余命宣告を受け、自分が独身で嫁ももらわずいい年になっていることが、死にゆく母親にせめてもの安心を与えようと、劇団員の西田尚美さんを妻役に頼み、それはお二人さん仲のいい夫婦に見えましたね。だから、病院へ彼女を連れて行き、死に間際の母親に妻を合わせて安心させることも良かったのでは。

しかしながら、主人公の珠が教授を尾行して、夫婦として二人が仲睦まじくして家の中へ入っていくのを観て安心してしまう。だが、教授はその偽物の妻のことを彼女に知らせようと、西田尚美の劇団を紹介するのだ。
ラストが、ドアノブにロープを首に引っ掛けて結び、自殺をしたような映像は、初めにも映し出されていましたが、まさか教授だと思うのですが、自分が他人を尾行することを提案したことに悔やみ悩んでたのかもしれません。それとも、恋人の卓也だったのか?・・気になる。
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日本で一番悪い奴ら ★★★★

2016年06月29日 | アクション映画ーナ行
『凶悪』などの白石和彌監督と『新宿スワン』などの綾野剛がタッグを組んだ、日本の警察における不祥事をモチーフにした作品。2002年に覚せい剤取締法違反容疑などで逮捕され“黒い警部”と呼ばれた北海道警察の警部の、逮捕までの26年間が描かれる。脚本は『任侠ヘルパー』などの池上純哉、音楽を『八日目の蝉』などの安川午朗が担当。白石監督の演出と、劇中で体重を10キロ増減させ衝撃的な実話に挑んだ綾野の壮絶な演技に引き込まれる。
あらすじ:柔道で鍛えた力を買われて、北海道警察の刑事になった諸星要一(綾野剛)。裏社会に入り込んでS(スパイ)をつくれという、敏腕刑事・村井の助言に従い、Sを率いて「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもと規格外の捜査に乗り出す。こうして危険な捜査を続けていった諸星だったが……。

<感想>この映画は諸星要一という男の26年間を描いている、いわば一代記といったようなもの。しかし、実話だということで、北海道警察の警部だった稲葉圭昭が、覚せい剤使用と営利目的の所持、銃刀法違反で懲役9年の有罪判決を受けた「稲葉事件」基に描いたのが本作である。
作品ごとにまったく別の人間を生きる俳優の綾野剛くん、稲葉をモチーフにした主人公の諸星要一は、学生時代を柔道一筋で生きてきた不器用な男。そんな彼が毒をもって毒を制すとばかりに、清い正義と濁った悪事と暴力を合わせ持つことを要求される警察組織の中で、正義を信じて間違った方向へ一直線に進んでいく。

綾野剛が演じるのは悪事に手を染める刑事の諸星要一。獰猛で俊敏な、美しい野生動物のような綾野剛の、一面を見事に生かしているといっていい。文字通り「日本で一番悪い奴ら」で描いているのは相当悪い奴らのことで、警察という正義の遂行を強く求められる組織の中で、点数稼ぎのための不正がまかり通り、モラルよりも組織の利益やメンツが優先される警察の実態。ですが、諸星は、自分の信じた正義のために、許されざる悪事を働いていたのだから。

そこへ、上司のピエール瀧が演じる村井の悪魔のささやきを真に受けて、無自覚のまま悪の道を暴走し始めるわけ。観客は、まるで諸星が暴走運転する車に乗せられたような状態で、いかにも「世界がクソまみれか」を、これでもかというくらいに見せつけられるのだ。だからなのか、どうせクソまみれの世界ならばクソにまみれた側から見た方が眺めがいいに決まっている。

諸星が初めてガサ入れに行き、覚醒剤と拳銃を見つけるシーン。窓を開けて向かいの屋上にいる風俗嬢に向かって「警察が泥棒してま~す」という諸星が言うのだ。きっと、誰かに聞いてもらいたいと思ったのかもしれませんね。

ロシア人に盗難車を売りさばくパキスタン人、その男に諸星が拳銃を買い付けするように頼む。それに覚醒剤も。警察がそんなことして、いくら拳銃摘発するからといって、北海道のヤクザから拳銃を取り締まるのを、ロシアからの密輸で拳銃を確保する。その拳銃をいかにも警察が銃器取り締まりをしましたとばかりに報告するのだ。

そして警察が、横流しをした覚醒剤が大量だとわかって、銃器対策課がどんよりとしてところへ、諸星が入ってくるシーン。そして、その覚醒剤を持ち逃げする中村獅童のヤクザ。
その背信行為は鋭く追及されるべきであり、しかし、同時に悪に対する嫌悪感を抱かせるだけでなく、奇妙な共感を生んでいくことも否定できないのだ。その背景には、いわゆる組織の定めた正義に奴隷化した存在が見え隠れするから。
夕張に転属命令が下り、覚醒剤の依存症なのか、やたらとペットボトルの水を飲み、それでも軽トラックに乗り高校野球をカーラジオで聞いている諸星。

ですが、普通なら躊躇するべきであろう一線を、彼らは意識的に踏み越えているのだ。だから、諸星の彼女が覚せい剤中毒になり、何もかもが上手くいかずにダメになり、ヤケになり自分も覚醒剤を打つ諸星。何だか、諸星が憎めないキャラクターになっていた。
彼らの多くは、所属する組織に身も心も捧げて猛烈に働くものの、組織の正義への盲信が、自己正義の熱狂へと変換された諸星とその仲間たちからは、画面の中の組織の上層部の悪い奴らが巻き起こす狂った状況を、理解しがたくもない。

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嫌な女 ★★★

2016年06月27日 | アクション映画ーア行
女優・黒木瞳の映画監督デビュー作で、黒木主演でNHKドラマ化もされた桂望実の同名小説を映画化。友達のいない真面目一徹な弁護士・石田徹子と、派手好きで社交的な天才詐欺師・小谷夏子という対照的な2人の女性の人生を、これが映画初主演となる吉田羊と木村佳乃の共演で描く。
あらすじ:司法試験にストレートで合格して29歳で結婚し、順風満帆に見える弁護士の石田徹子(吉田羊)だったが、仕事も結婚生活も上手くゆかず、心に空白を抱えていた。そんな徹子のもとにある日、同い年の従妹で、婚約破棄で慰謝料を請求されたという小谷夏子(木村佳乃)がやってくる。子どもの頃から夏子を嫌っていた徹子だったが、久々の再会をきっかけに、天性の詐欺師・夏子に振り回されることになり……。

<感想>映画は、仕事も結婚生活もうまくいかず、心に空白と孤独を抱えた日々をおくる弁護士・徹子のもとに、婚約破棄で慰謝料を請求されたという、いとこの夏子が訪ねてくる。徹子は、自己中な性格で意地悪な夏子のことが、走馬燈のように思い出されるのだ。実は子供のころ、夏の日のこと、おばさんが夏子を連れてやってきて、徹子に夏子と同じひまわり柄のワンピースをプレゼントしてくれた。そのワンピースを夏子が自分の目の前で、徹子には似合わないといいビリビリに破ってしまう衝撃の場面が。

だから、子どもの頃から自分と正反対の夏子が大嫌いだったのに、しばらくぶりの再会を果たすと、その日以来、徹子は夏子に振り回され、トラブルが発生するたびに徹子にその解決を頼みに来るのだ。
絶対に嫌な女とは関わりたくないですよ、ほんとに。でも、この徹子はそんな夏子にストレスを感じつつも、自由奔放に人生を楽しむ彼女に影響されていくという展開になる。
夏子から聞かされる、夏子に騙される男たちの話から、徹子のその人の人生に大きくスポットが当てられていく。これは徹子の成長物語なんですね。ここでは、徹子が夏子や弁護士という仕事から、そして仕事で出会った人たちから影響を受けて、少しずつ自分の殻がとれていく。基本線はそういうことになっているのですが、夏子の魅力は必須ですし、その辺のバランスが絶妙に2人の女優によって描かれていくのだ。

徹子の結婚生活も別居ということになり、久しぶりに夫の部屋を訪ねると女と同棲していたという現実に落ち込んでいく。そして、夏子の付き合っている男のところへ尋ねると、そこには老人介護をしている夏子の姿が。その隣の老人の織本順吉さんの遺言書作成のお願いの話には、涙が零れて仕方なかった。離婚した妻のことを、今更ながらに思い出し、財産を別れた妻に残してあげたいと言い、ビデオレターによる遺言書をビデオカメラに収める徹子。死ぬ間際になって別れた妻に詫び状とでもいうか、一緒にいる時に言えなかった妻に対する思いを綴るビデオレターに涙する。

夏子という女は、確かにお騒がせ女でずうずうしいところがあるが、どこか太陽のように明るい性格で人を幸せにする人なんですね。だから、徹子にとっては疫病神のような夏子でも、羨ましい存在であり、自分もあんなに明るく生きていけたらって思う女性なんです。

やっぱり刺激てきなのは、若い男を好きになり偽の絵を売りつけさせられ、それでもその男を好きで忘れられなくて、結婚式まで押しかけていく図々しさに呆れかえります。転んでも泣かない女なんですね、夏子って女は。結婚式で突然歌いだす夏子、それは竹内まりやの「元気を出して」なんですが、とにかく木村佳乃さん上手いんですよね。
夏子に騙されてお金を巻き上げられて訴えを起こす男たち。でも、夏子に対する気持ちには、まだ未練と優しさが残っているのだ。しかし、どうしても許してくれないのが、夫のところへ置いて来た息子である。会いにいったらどうして抱きしめて、「ごめんね」と誤るのも母親なのではと思いました。

そして、事務所の女性のみゆきさんに、永島暎子さんが徹子が落ち込んでいる時に、甘いものを食べて気持ちを楽にしてと元気づけてくれる。その彼女が病気で亡くなり病室へ行き、彼女の傍で泣きじゃくる徹子の後ろ姿。それは本当に大事な人を失った悲しみが溢れていた。
有名なセリフに「あなたと一緒にいたら、あたしどんどん嫌な女になる」と徹子が言う。「あんた、昔から嫌な女だよ」と夏子が言う。2人の女が本音をぶつけ合い、徹子と夏子の対照的な女性たちの人生が生み出す、ケミストリーが感じ取れる作品になっている。

その他に、共演者の中村蒼や弁護士事務所の所長のラサール石井、永島暎子、古川雄大、佐々木希らの共演者も中々良くて、竹内まりやが歌う主題歌「いのちの歌」が物語に一層の輝きをもたらしているようです。
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ★★★・5

2016年06月26日 | アクション映画ータ行
『ピンポン』『舞妓 Haaaan!!!』などの脚本を担当してきた宮藤官九郎が、監督と脚本を務めて放つ異色のコメディー。主演を務めるのは、『ヘブンズ・ドア』などの長瀬智也と『るろうに剣心』シリーズなどの神木隆之介。ユニークな設定とギャグ満載の物語もさることながら、特殊メイクを施して鬼にふんした長瀬の怪演や、猛特訓したという神木のギタープレイにも注目。
あらすじ:修学旅行で乗っていたバスが事故に遭ってしまった男子高校生・大助(神木隆之介)。ふと目を覚ますと、炎が渦を巻く中で人々が苦しめられている光景が目に飛び込んでくる。地獄に落ちたと理解するも、同級生のひろ美に思いを告げずに死んでしまったことに混乱する大助。そんな彼の前に、地獄農業高校軽音楽部顧問にしてロックバンドの地獄図(ヘルズ)のリーダーである赤鬼のキラーK(長瀬智也)が現れる。彼の指導と特訓のもと、地獄から現世に戻ろうと悪戦苦闘する大助だが……。

<感想>今年の1月に発生した軽井沢でのスキーバス転落事故の影響で、本当は2月に公開予定だったのに6月25日公開となってしまった。いやぁ、その影響でもないと思うのですが、客席はまばらで空いてましたね。
宮城県出身の宮藤官九郎監督、「中学生円山」から3年ぶりに挑んだ監督作で、“地獄”が舞台の宮藤ワールドの集大成とも言える爆笑&爆音のロックコメディ。今回はCGを使わずに演劇のような、オールセットで地獄を描いているのだ。監督いわく、「スクール・オブ・ロック」みたいな痛快なロック映画を作りたかったようです。

修学旅行中の事故で命を落とした高校生・大助(神木隆之介)が、ひろ美とキスしたい一心で、赤鬼キラーKの指導のもとに地獄からの生還を目指して、ロックバンドを率いる赤鬼と共に奇想天外な冒険と抱腹絶倒の騒動を巻き起こすという内容。

地獄の赤鬼キラーKには、長瀬智也が扮しており特殊メイクで全身真っ赤なロックの地獄の赤鬼と化し、地獄の専属ロックバンド「地獄図」のボーカル&ギターであり、地獄農業高校の軽音楽部顧問でもある。大助に生き返りを指南する役でもある。
ここからはネタバレにて書いております。内容を知りたくない方はご遠慮下さい。
現世では、大助が通う練習スタジオの「スタジオぱんだ」でバイトをするメガネの近藤という純朴な青年であり、大助がアンプのコードを綺麗に巻かずにぐちゃぐちゃにして、電気系のショートで感電死であの世に行く。そのスタジオのなおみと言う女、尾野真千子扮するバイトの女と恋仲になり、同棲をして献身的に支えていたが、彼女が妊娠したのを知らないで死んでしまう。大助がなおみに死神というあだ名をつける。「スタジオぱんだ」も火事になりなおみと息子も死んでしまう。

まずは、他の生徒たちは天国に行ったのに、どうして大助が地獄へ落ちたのかというと、生前にSNSで“死にたい”などとつぶやき、軽音部で「スーサイド」という曲まで作っていたことで、地獄で最も重い罪“自殺”と判断されてしまう。

でも、同級生のひろ美ちゃんが大好きで、まだキスの経験もなしで現世に未練たっぷりであります。とにかく奇想天外にしてハイテンションなギャグと、胸キュン要素が同居する作品であり、そんな彼に導かれ地獄で四苦八苦する高校生には神木隆之介くんが扮している。
それに桐谷健太がCOZYと言って「地獄図」のドラマーで、キラーKに従順であり、ベーシストの邪子に優しい三枚目を演じている。現世はチンピラで、バイクで逃走中に事故で若くして死ぬ。
そして、邪子に清野菜々がふんしており、「地獄図」のベーシストで、大助を慰めたり、優しくしたりする赤鬼。現世では車上荒らしで、彼氏に刺されて若くして死ぬ。

そしてえんま校長には、古田新太が地獄で一番偉くてデカいのに驚く。さすがに芸達者な古田新太の閻魔様が、かなり決まっていて演技が上手い。毎週金曜日に輪廻転生の試験を行い、大助たちに裁きを与えるが裁きっぷりはかなり適当である。

それに、大助が恋するひろ美が大人になって宮沢りえが演じている。
えんま校長が大助に初めに裁きをする転生に、小鳥のインコに、これは可愛いし結構、奮闘するのだ。次がザリガニ、アシカ、カマキリ、山羊、カメレオンなど、全部入り口は、「スタジオぱんだ」のトイレの中とは。

やっと天国へいけたのに、天国は雲の上だが、和式トイレがずら~っと並んでいて、やっぱり地獄の方がいいと戻ってくる大助。天国の番人には荒川良々さんが扮していた。
その他にも地獄のミュージシャンたちでは、「地獄図」と敵対するじゅんこ率いる「デビルハラスメント」のほか、個性的な鬼ギタリストの“Char”、鬼ミュージシャンじゅんこBの“ROLLY”やじゅんこA“マーティ・フリードマン”とか、ジゴロック挑戦者の“野村義男”とか“ゴンゾー”たちが登場します。

やはり地獄のライブシーンが大きな見どころの一つですね。特に鬼ミュージシャンと地獄に落ちた高校生がバトルを繰り広げる「地獄ロックバトルロイヤル」=ジゴロックは本作のクライマックスでもあります。
大助とキラーKが爆音でギターソロを放ちまくり、メジャーデビュー(人間に転生する)を目指して戦う場面とかは、この映画の魅力のど真ん中を体現しているようで、爆笑と興奮が同時に押し寄せてくるのだ。地獄のコード、Hコードの弦が弾けない大助の特訓に笑った。特に長瀬智也のロックの歌声に痺れますから。
そして、赤鬼ことキラーK=近藤が、天国にいる恋人と息子のために「旅に出ようここじゃないどこかへ、あなたがいれば、そこは天国。あなたがいない、そこは地獄」と優しく近藤が歌う「天国」のバラードも中々良かった。
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MARS~ただ、君を愛してる~ ★★

2016年06月24日 | アクション映画ーマ行
衝撃的な展開で話題を呼んだ惣領冬実のコミックを実写化したテレビドラマの劇場版。イケメン2人と心を閉ざした女子高生を中心に繰り広げられる、純粋で残酷な恋模様を描く。監督は『百瀬、こっちを向いて。』などの耶雲哉治。光と影の二面性を持つ樫野零はKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔、零の亡き弟の親友・桐島牧生を『デスノート』シリーズなど窪田正孝、零の運命の恋人・麻生キラをNHK連続テレビ小説「まれ」などの飯豊まりえが演じる。
あらすじ:学園でスターのような扱われ方をする一方、刹那的な毎日を過ごす高校生の零(藤ヶ谷太輔)は、運命的に出会ったキラ(飯豊まりえ)と新学期にクラスメートとして再会し、互いに心に傷を抱える二人は惹(ひ)かれ合う。そこへ転校してきた零の中学の同級生の牧生(窪田正孝)は、零に特別な感情を抱いており、二人の仲を引き裂こうと画策。零に執着する牧生の思いは、いつしかゆがんだ方向へと変化し……。

<感想>原作は1990年代に人気を博した、惣領冬実のコミックを実写化して2016年テレビドラマ放映の劇場版。原作もテレビドラマも観ていません。だから、先入観として甘いラブストーリーと思って観ていたら、意外や意外、ダークな一面を持ったストーリーだったので、その点では少し面白味を感じましたね。
物語が核心に近づくまでがひどくもどかしかった。だから、運命の男と女が結びついた二人が、それぞれに思い出したくもない昔のトラウマを抱えているという展開も説明不足でした。

主人公のキラの昔のトラウマが、余りにも衝撃的であり、これでは男性不振になってしまうのは当たり前だと思う。まさか、中学生の時に再婚した母親の相手、義理の父親に性の虐待を受けていたとは、それに、同級生からそのことが噂のもととなり、彼女を苦しめるわけ。これはかなり深刻な悩みですから。
男の零には、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔くんが、28歳なのに高校生役がなかなかカッコ良くて、女子生徒からモテモテの遊び人で、彼女はたくさんいるという設定。ぴったりハマってた。でも、高校生でバイクで通学とはこれいかにと。中学性の時に零には双子の弟がいて、その弟が自殺をしたのだ。それが自分のせいだと思い詰めている。
だから本気で好きになったキラに、キスをして性的関係を持ちたいと思うのは必然だったのでしょう。それが、拒否されて愕然とする零の気持ちは、嫌われたと誤解してしまうのも分かる。

そして、恐ろしいのが零を好きな男子生徒の牧生が、同性愛者であり屈折した恋慕を捧げる少年役の窪田正孝くん、どこか中性的であり女の子みたいで、いつも零の傍にいたいという欲求が、今回は零が好きになったキラとの間に入り邪魔をするのだ。後でマキオが告白して知るのだが、零の双子の弟は自分が殺したと言うのだ。零に近づく者は殺すという、恐ろしい男を演じている。

三角関係となるのだが、これがほとんどストーカーのよう。ラストでキラを廃墟ビルに呼び出し、邪魔者は殺すとばかりにキラをビルの上階から落とそうとするも、そこへ零が駆けつけて来てキラを助ける。悔しがる窪田正孝くんの演技が恐ろしく巧いので、観ていてハラハラドキドキしながら、零が刺されるのを見つめる観客。ファンの子なのか、きゃぁ~という悲鳴のような声が館内に響く。よほど好きなんでしょうね、映画の中に自分が入り込んでしまったのでしょう。
恋する2人は、仲良く昼弁当を作って食べるし、海へとバイクでデートするし、砂浜でお城を作って楽しそう。

それに、主人公キラの友達の晴美とその恋人達也の男の子が新鮮で良かった。
キラと零の恋人同士の、露骨なベッドシーンはありませんが、「胸キュン」と言われるシーンが多かったので、ラブラブなシーンには恋人のいない女性や男性には辛いかもですね。
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トリプル9 裏切りのコード ★★★★

2016年06月23日 | アクション映画ータ行
「ザ・ロード」「欲望のバージニア」のジョン・ヒルコート監督がケイシー・アフレック、キウェテル・イジョフォー、ノーマン・リーダス、ウディ・ハレルソン、ケイト・ウィンスレットら実力派俳優陣をキャストに迎えて放つ群像クライム・アクション。ロシアン・マフィアに操られた悪徳警官たちが立てた禁断の犯罪計画が、やがて思わぬ確執や裏切りを生じさせ、予測不能の事態を引き起こしていくさまを、リアルかつ迫力のアクションとともに描き出す。

strong><感想>アトランタが舞台のクライム・アクション。ロシアン・マフィアに絡む5人のギャングの犯罪と、彼らに翻弄される刑事たちの捜査と混乱を描いている。腐敗警官たちがなんと覆面強盗との二足のワラジを履きつつも、警察組織とロシア系のマフィアの間で危ない橋を渡ろうとしているということ。

ですが、汚職デカたちと総勢5人からなる武装ギャングを結成して、銀行強盗に精を出しているのだ。まずもって目を引くのが出演陣の豪華さなんですね。元特殊部隊出身の武装ギャングのリーダーのマイケルには、キウェテル・イジョフォーが、
ロシアン・マフィアに愛する息子を極道の女組長イリーナのケイト・ウィンスレットに人質に取られているために、仕方なく犯罪者となっていた。ロシアン・マフィアの女ボスの妹エレナには、「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」で、ワンダーウーマンを演じたガル・ガドットが扮しているのだ。

その汚職デカの、武装ギャングのサブリーダーとして、「ウォーキング・デッド」で一躍有名になったノーマン・リーダスが、マイケルの右腕となり銀行襲撃の際には、冷静な判断力でチームを逃がすナビゲート役を担当している。武装ギャングのメンバーで、ノーマン扮するラッセルの弟のゲイブには、アーロン・ポールが、ヤク中で元警官。
それに、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でファルコンを演じていたアンソニー・マッキーが、マーカス役でアトランタ市警のギャング対策班に所属して、悪徳警官で武装ギャングのメンバーでもある。もう一人悪徳刑事で武装ギャングの仲間である「パシフィック・リム」の管制官テンドーを演じたクリフトン・コリンズ・Jr.がフランコ役を演じていて、と言う様に、皆脇役だがいい仕事をしてきた俳優ばかりなのだ。
5人組の強盗集団の銀行襲撃がキビキビしたタッチで描かれており、久しぶりにイケるノワールものかと思わせているのもいい。しかし、銀行強盗で札束の袋を開けると、真っ赤な粉末玉を入れられており失態をしでかす。

そのマーカスの相棒である新人警官のクリスには、ケイシー・アフレックが扮しており、彼は警官の仲間がまさか銀行強盗の武装ギャングたちだとは気づいていないのだ。そのクリスの叔父にはウディ・ハレルソンが、アトランタ市警のベテラン刑事であるも私生活では凄まじい勢いで荒んでいる。
本筋に入って、ロシアン・マフィアだの警察の動きなどが絡んで、登場人物が増加してくるし、それにつれて、脚本、演出ともに焦点がふらついてくるのだ。
そして、ロシアン・マフィアの女ボスイリーナが、新たな危険すぎる要求を突き付けてくる。それは、警戒厳重な国土安全保障省の施設を襲撃して、あるブツを奪って来るというもの。それはあまりにも無謀なミッションだった。追い詰められたマイケルは、警察の緊急コード“トリプル9”を利用する禁断の犯罪計画を練り上げる。

犯罪が発生すると、警察は3分で現場にやってくる。だからマイケルは無謀なミッションのために10分は必要だと考えて、「警察官が撃たれたことを意味する警察コード」の“999”をやるしかないと。そうなれば、すべての警官は職務を中断して現場に駆けつけなければならないのだ。その間は、街は無法地帯と化すわけ。
マイケルとフランコは、警戒厳重な国土安全保障省の施設を襲撃するために、苦渋の選択をする。それは誰か警官を撃つしかないと。そうすれば10分間は稼げるから。そのわずかな時間の隙を狙って、襲撃を成功させようと考えていたのだ。そのために犠牲になってもらう標的には、新人警官のクリスがいいのではないかと、バカバカしいお話しの展開になるのが、どういうわけか、マーカスが頭を撃たれてしまい、瀕死の重傷を負うのだ。
強引な作戦にボロ布のような人命。きわめて非情なる犯罪活劇であり、しかもLAやNYといった馴染みのロケ地ではなく、南部のアトランタの不規則な街景によって、ますます油断ならぬ恐怖の空間が表れていた。この辺が本当にハラハラしました。

より重要なのが俳優たちの個性であり、実力派の渋いスターが並んでおり、結構贅沢感があります。ラストのウディ・ハレルソンの存在感とか、最初誰だか分からなかった、派手目の化粧のロシアン・マフィアの女ボス役のケイト・ウィンスレットもインパクトがあって良かった。
それでも、群像劇を狙っているのは分かるけれども、人物描写の濃淡があいまいなので、観ている側としては誰に肩入れしていいのやら、分からずじまいで惜しいと思う。演出、撮影、編集にと無駄がなく、地味ながらもアメリカ映画の醍醐味を満喫できます。
マイケルたちが苦労して、国土安全保障省の施設から強奪した、問題の焦点たる重要機密ファイルが、何なのか結局分からずじまいですが、スーパーヒーロー全盛のアメリカ映画の中では、最後まで楽しめて面白かった。
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ノック・ノック ★★

2016年06月22日 | アクション映画ーナ行
『マトリックス』シリーズなどのキアヌ・リーヴス主演によるサスペンススリラー。家族の留守中に2人の美女を家に入れたことで、破滅への道を突き進んでいく男の姿を追う。監督は『ホステル』シリーズや『グリーン・インフェルノ』などの鬼才、イーライ・ロス。『アフターショック』などのロレンツァ・イッツォ、『サイレント・ウェイ』などのアナ・デ・アルマスが主人公を惑わす美女コンビ役で共演。あやしさとただならぬ緊張感が渦巻く展開や、モラルと欲望の間で苦悩する男の胸中を表現するキアヌの妙演にも注目。
あらすじ:家族を大事にし、幸せな日々を過ごしてきたエヴァン(キアヌ・リーヴス)。週末の夜、仕事の都合で妻子のいない家で留守番をしていると、ドアをノックする音が聞こえる。ドアを開けた彼の目に飛び込んだのは、雨に濡れたジェネシス(ロレンツァ・イッツォ)、ベル(アナ・デ・アルマス)という二人の美女。道に迷ってしまったという彼女たちを家に入れたエヴァンだが、そのなまめかしい魅力に惑わされていく。ついに誘惑に負けて快楽に浸るものの、突如として二人は凶暴な本性をあらわにする。

<感想>主人公のキアヌ・リーヴス、大好きというほどでもないが、前作の「ジョン・ウィック」がとても良かったのに、何をどう血迷ったのか酷く愚かな主人公を演じている。「メイク・アップ」のリメイクだというが、これはひどくグロテスクな喜劇映画でした。

スマートフォンで撮影したような決して人に見せてはいけないプライベートな映像、ましてや自分の子供や妻には絶対に見られたくない種類の性的なある動画がFacebookに投稿された。けれども力を振り絞り土の中からようやく手を伸ばしてそれを削除しようとするも、つい「いいね」をタッチしてしまう。これには笑ってしまう。

不条理劇として描かれ作品だが、男たるもの夜中にずぶぬれの若い女が2人、玄関のドアをノックする。妻と子供もいないのでつい優しさのあまり家の中へいれてしまう。服を乾かす間に、2人の女は客室乗務員で知り合いの家を探しているとウソをつく。そして、女2人は誘惑をするのだ。それが間違いのもとで、ただより高いものはなかった。無料ピザをゴチになった男から、すべてものを奪い取ってしまう。

これは女2人がしていることは、犯罪ではなく得体のしれない「行為」なのだ。それが刺激的なのは、その意味の絶望的無であり、建築家のエヴァンと美術家の妻、子供たちがいるきわめて幸せで美しい家を、「時計じかけのオレンジ」のアレックスたちのように破壊し、暴行するが、けれど犯罪ではない。そこには行為しか存在しない。

中年の男が2人の娘にいたぶられるという展開は、「メイク・アップ/狂気の3P」(77)のリメイクなのである。家の中をかき回し壁には落書きをし、奥さんの美術品には落書きをするし、ぶっ壊すし。
ですが行為だけが描かれることによって、その意味のなさが観る者を震撼とさせる。だからこれは喜劇なのだ。
確かに構造は不条理であるが、主人公のキアヌ・リーヴスはただ翻弄され滑稽な表情で被害者として存在させられている。いや、滑稽だけではなく、どこか恍惚とした表情でもある。

よくよく考えてみれば、元はDJをし、今は建築家として成功している主人公のエヴァンの設定がよく分からない。ここでDJとしての設定がどれだけ意味があるのか。ターンテーブルが2台ならぶ部屋で、女2人に暴行されるとき、激しく音楽が鳴り響き、女2人がわざとらしいほど大げさな演技でエヴァンを弄ぶのだが、そのための装飾としか見えないからだ。それに、キアヌのロン毛の髪型にも、2人は短くカットしてしまう。これは、妻もダサイと言って、切てしまえばと言っていた。

新たな道具仕立てにアナログ・レコードとかSNSを使っているが、あまり効果は上げていない。
そこへ美術家である妻のエージェントの男が2人の女に殺されるのも、茶番にしか見えない。どこまでもチープなのだ。
監督が『グリーン・インフェルノ』などの鬼才、イーライ・ロスなので、いつ、血がドバドバとか、内臓がはみ出ての画面が出てくるのかとハラハラして観てた。それでも、新妻のロレンツァ・イッツォにかなりエロイ狂女役を、演じさせ無茶ぶりを発揮しているのだ。だから、そんな感じで観ていると、拷問シーンの描写とかは、見る者に最上級のスリルとマゾヒスティックな喜びを与えてくれます。
監督はヒッチコックのスリラーっぽさを出したかったそうですが、残虐描写はほぼ皆無で、決してそのたぐいの映画ではありませんから。男性原理への女の復讐みたいな、浮気撲滅な映画になっていたとは。

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貞子vs伽椰子 ★★

2016年06月21日 | アクション映画ーサ行
世界でも評価の高いJホラーの2大キャラクター、『リング』シリーズの貞子と『呪怨』シリーズの伽椰子の対決を描くホラー。貞子と伽椰子、さらには『呪怨』シリーズの俊雄も絡み、恐怖のキャラクターたちによる衝突を活写する。主演は、『東京PRウーマン』などの山本美月。監督には『戦慄怪奇ファイル』シリーズや『ボクソール★ライドショー~恐怖の廃校脱出!~』などの白石晃士。Jホラー界を代表するキャラクターたちの対決の行く末に期待。
あらすじ:女子大生の有里(山本美月)は、あるビデオを再生する。それは、観た者に貞子から電話がかかってきて、2日後に死ぬという「呪いの動画」だった。一方、女子高生の鈴花(玉城ティナ)は引っ越し先の向かいにある「呪いの家」に入ってしまう。霊媒師の経蔵(安藤政信)は二つの呪いを解くために、呪いの動画の貞子と呪いの家に居る伽椰子を激突させようとするが……。

<感想>女子大生の2人がVHSのビデオ機を探しにリサイクル店にやってきて、古びたビデオデッキを買っていく。部屋で両親の結婚式のビデオを見ようとしたら、その古いデッキには汚らしい呪いのビデオが入っていたのだ。そこからが、見てはならぬ呪いのビデオを見てしまった女子大生の夏美。それから、呪いの電話が掛かってくるし、2日後には死んでしまうというのだ。
都市伝説を研究している大学教授の甲本雅裕は、もし本当に呪いのビデオがあったら高く買い取ると言っていたので相談すると、霊媒師を紹介して夏美の呪いを取払ってあげようというのだ。

しかし、貞子の呪いは強力であり、テレビの画面の中から這い出てくる貞子の気味悪さに驚くも、霊媒師もろとも、お付の2人の人間まで呪い殺してしまう。それに、大学教授の甲本雅裕までもが死んでしまうのだ。

それに、女子高生の鈴花(玉城ティナ)は、同級生からは、あの家には絶対に入ってはいけないと言われていたのに、引っ越し先の向かいにある「呪いの家」に引き寄せられて入ってしまう。猫の鳴き声とともにトシオが表れます。

そこには、近所の悪ガキと虐められている男の子の4人が入っていき、トシオに引きずられて殺されてしまう。そして、階段を四足で這いずって降りてくる伽椰子の気味悪さもひとしおですから。今回も真っ白塗の裸の男の子トシオが出てきて、ちっとも怖くありませんから。

そこへ登場する霊能界の異端児である経蔵が、盲目の少女・珠緒ちゃん(菊地麻衣)を連れてやってきて「化け物には化け物をぶっつけるんだよ」と言い張り、伽椰子の呪いの家に貞子のビデオデッキを持ち込み、その家で2人を対決させるというのだ。監督が呪いのビデオの映像を新しく作ったというが、廃墟のビルの中に、奥にドアがありそこから貞子が出てくるというものでした。

伽椰子の家には、庭に古井戸があり、そこへ夏美の代わりに友達の有里が井戸の中へ入って貞子と伽椰子を誘き出すという設定なんですね。度胸のある有里には感心させられる。

経蔵を演じているのは、安藤政信さんで黒ずくめでかっこいいです。ですが、やはり強力な貞子のパワーと伽椰子と一体化し、合体した化けもんには敵いません。真っ二つになる経蔵。貞子の姿が四つん這いになって

もうこれは、『フレディVSジェイソン』のようなもので、ですが日本版では、2つが合わさると物凄い化け物になり、これは目を覆いたくなるような代物で、やはり貞子の方が強いようで、伽椰子の目の中へ貞子の髪の毛が入っていく。怖いというよりも複雑な気分になりますから。クライマックスなのにテンションが上がらないお化け屋敷に入ったような気分ですよ。
良かったのがエンドロールで、聖飢魔Ⅱのデーモン閣下の歌に痺れました。最後まで見て下さい。貞子の姿が四つん這いになって出てくるおまけの映像がありますから。

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10クローバーフィールド・レーン ★★★★

2016年06月20日 | アクション映画ータ行
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などのヒットメーカー、J・J・エイブラムスが製作を担当した異色スリラー。思いがけずシェルターの中で過ごすことになった男女を待ち受ける、想像を絶する出来事が展開していく。『リンカーン/秘密の書』などのメアリー・エリザベス・ウィンステッド、『バートン・フィンク』などのジョン・グッドマン、テレビドラマ「ニュースルーム」シリーズなどのジョン・ギャラガー・Jrらが出演。手に汗握る心理劇と、一気になだれ込む衝撃の展開に息をのむ。
SNSでは、結末や内容に関して、映画ファンによる大議論が展開中!  そして最大の争点は、あの傑作「クローバーフィールド」の続編なのか? 否か?
本作(左)と「クローバーフィールド」(右)のメイン・ビジュアル。色調が似ている!?

あらすじ:突然の衝突事故に見舞われたミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)が目を覚ますと、そこは謎の男ハワード(ジョン・グッドマン)の家の地下シェルターの中だった。ミシェルは、「人類は滅亡した」と語るハワードと、自らシェルターの中に逃げてきたというエメット(ジョン・ギャラガー・Jr.)と3人で共同生活を送り始めるが、地下生活のなかで徐々に疑心暗鬼に駆られ、外に出ようと画策する。ミシェルは、外は危険だという彼らの言葉を信じるべきかどうか悩んでいた。

<感想>初めは密室スリラー劇かと思うほど、地下シェルターの中での共同生活に疑問が湧くのだ。ハワード演じるジョン・グッドマンを信じたら良いのか、それとも早くここから脱出したらいいのか悩むのだが、何しろハワードが頑固でここから絶対に外へ出てはならぬと言い張るのだ。
窓一つない殺風景なコンクリートの小部屋。そこへデブの中年男グッドマンが表れ「生きていられるのは俺様のおかげだ」と言い、下界は正体不明の敵の攻撃で空気は汚染され、人類の多くは消滅したと言うのだ。

シェルターの中での生きづまる生活が続くのだが、3年分の食料と水、ジェイクボックスや遊び道具、それに発電機に空気など、生活を送るには十分な設備といえる。もう一人の男エメットが、実はハワードに頼まれてこの地下シェルターを作ったというのだ。どうやら世紀末が近づいたのだろうか、外へ出ると空気が汚染されて、人間は生きていけないようだ。
このシェルターの扉の鍵はハワードが管理しており、入り口を叩く音にミシェルが開けてやろうとするも、「絶対に中へ入れてはだめだと、どうせ死ぬのだから。」中年のおばさんの顔や手は焼けただれており、外には放射能汚染で地球外生命体もいるようだ。シェルターをドンドンと叩く鈍い音もするから。

しかし、空気清浄機のフィルターが故障した時から、体の細いミッシェルが換気口の内部に入り、フィルターを直しに行くと、そこには外部へ出るハシゴがあり、天窓まで登っていくと、そこには「助けて」という血文字が、それにイヤリングもあった。
そのことを調べていくうち、その女性はグッドマンの同級生でありすでに死亡していた。ここにいたら自分たちもグッドマンに殺されると思い、外の有毒ガスに耐えるようにと、浴室のビニールカーテンで洋服を作り、ペットボトルでガスマスクを作る。

前半部分は密室スリラーで、「クローバーフィールド HAKAISHA」(08)とは違った意味で面白く、後半部分ではきっちりと宇宙船とかエイリアンを見せる度肝を抜く王道の展開になっていました。
グッドマンの支配力の恐ろしさを見せつけられ、塩酸剤の入ったドラム缶に、エメットを銃殺して浴室で塩酸剤で溶かし、殺人鬼たるを見せつけるのだ。ミッシェルが何とか換気口脱出劇をするも、外はハワードが言っていたとおり、宇宙船が浮遊しており、地球外生命体がいるのだ。

だが、空を見上げると鳥が飛んでおり、空気はまだ汚染されてないようにも思えたのだが、宇宙船が近づくと緑色の有毒ガスを撒き散らして、ガスマスクと防護服を装着しないと死んでしまう。宇宙船や巨大な怪物のようにも見えるフォルムをさらしている。“怪物”が何者なのか、何が目的なのかは明かされておらず、ただただ慄き震えるばかり。
だが、そのグロテスクなエイリアンとミッシェルの闘いは、タフで不屈の精神を持ち、気丈な彼女の性格なのか、一度は車ごと宇宙船に吊り上げられるも、車の中にある酒で火炎瓶を作り怪獣の口の中へと投げつけるのだ。
それが上手くいって怪獣は爆発するし、ミッシェルも助かる。そこから車で逃げる時に、見た道路標識が「10クローバーフィールド・レーン」と言うものだった。そして、カーラジオから聞こえる宇宙船との闘いは、軍の勢力の方が優勢であると、ケガをして救助を求める者は右へと、地球外生命体と戦える者は左へと、ミッシェルのとった行動は左のヒューストンへ、レジスタンス軍に参加するのだった。

「ターミネーター」のサラ・コナーのように、極限状態での白のタンクトップ姿で、勇漢に戦う女性で熱演するのに驚く。主人公のミッシェルを演じたのは、「リンカーン秘密の書」(12)以来、久々のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。そして、冒頭で恋人と別れて、車を突っ走るミッシェルの恋人の声がブラッドリー・クーパーだったとは、電話の声で出演をしています。解らなかったわね。これは、きっと続編ありきですね。

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クリーピー 偽りの隣人 ★★★・5

2016年06月18日 | アクション映画ーカ行
『アカルイミライ』などの黒沢清監督がメガホンを取り、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞に輝いた前川裕の小説を映画化。隣人に抱いた疑念をきっかけに、とある夫婦の平穏な日常が悪夢になっていく恐怖を描く。黒沢監督とは『LOFT ロフト』に続いて4度目のタッグとなる西島秀俊が主演を務め、彼の妻を竹内結子が好演。そのほか川口春奈、東出昌大、香川照之ら豪華キャストが集結している。

あらすじ:刑事から犯罪心理学者に転身した高倉(西島秀俊)はある日、以前の同僚野上(東出昌大)から6年前の一家失踪事件の分析を頼まれる。だが、たった一人の生存者である長女の早紀(川口春奈)の記憶の糸をたぐっても、依然事件の真相は謎に包まれていた。一方、高倉が妻(竹内結子)と一緒に転居した先の隣人は、どこか捉えどころがなく……。

<感想>あまりにも不気味で“クリーピー”なあり得ないお隣さん。とにかくサイコで怖かったです。6年前の一家失踪事件を調べる犯罪心理学者が引っ越した先の“隣人”からとてつもない恐怖を感じるという物語です。原作小説は読んでいますが、内容が後半部分がまったく違います。

それに、東出昌大くん演じている刑事、同僚の野上も、サイコパスな犯人の腹違いの弟なんですが、映画ではそこは描かれてませんでしたね。野上刑事が6年前の事件を調べているのだが、その失踪した家の隣の家、水田家を家宅捜査する。それも一人ですよ、しかし、その家から失踪したと思われる家族の遺体が見つかるんですね。
だから、高倉の家の隣の西野の家のことを詳しく調べてくれと頼まれ、ネットで調べると、西野は若い男で、妻と娘がいることが分かる。
ここからは、ネタバレで書いております。これから鑑賞する方で結末を知りたくない方は、ご遠慮ください。

野上刑事が一人でいくもんだから、誰か刑事を連れてとか、一人で西野の家を捜査するなんて無謀ですよ。まさか、自分が殺されるとは思ってもいなかったのでしょうね。だから、西野の家の玄関が開いているので、中へ入ってしまう。それが間違いの元ですから。待ち構えていた西野に成りすました強盗犯人が、野上を殺して田中さん家の押し入り強盗に見せかけて、火を付けたんですね。

高倉のお隣の老老介護の田中さんも、近所に無頓着で自分の生活に必死なので、まさか、西野が野上を殺して田中さんの家に火をつけて、野上を泥棒に見せかけて3人を殺してしまうなんてお手のもんだったのでしょう。

高倉の奥さんに竹内結子さんが扮してますが、夫が刑事のころは家をあけることが多く、妻を顧みない夫だったようです。だから、大学教授という仕事に就き、今度は二人で仲良く暮らせると思っていた矢先に、隣人が本当の西野さんではないサイコパスであるなんて、まさかと思う。
とにかく、前半ではそのお隣さんの家の中まで映し出され。やはり押し入り強盗だったのでしょう。ご主人の西野さんは殺されており、奥さんは麻薬か、筋弛緩剤の注射をされて身動きできない状態。だから、娘はそれを見て、自分もそうなるのを恐れてマインドコントロールされている状態であり、強盗のいうことを聞き、母親に麻薬だと思うが、注射をして動けない状態にする。
香川が野上の拳銃を奪ったのか、その拳銃で母親を殺せと命令されても、娘は殺せず結局は香川が母親を撃ち殺し、後始末は娘の澪に任せて、圧縮のビニール袋に入れて真空パック詰めにして床下へ落とす。父親も殺されて真空パック詰めされて床下へと。

そして、隣の娘が高倉に「あの人本当のお父さんではありません」という言葉は、本当のことであり、まさかその言葉が、高校生の娘が父親に対する反抗的な態度かと思ってしまうのだ。それに、高倉の家まで来て匿ってくれと頼む。

だから、隣の香川が、家の娘を返してくれと怒鳴ってくるのだ。それも、合鍵を持っていて玄関の扉を開けるのには、恐怖感が募る。そのカギは、西野の家に拉致されている高倉の妻のものだった。つまりは、人を残虐に殺して、その後始末をこの娘を使ってやっているようだ。
それが、高倉の妻、竹内結子にも魔の手が及ぶのですからね。夫の留守中に妻の心の隙間に入り込み、腕に注射針の後がある。これは覚せい剤を注射されていたのでしょう。
刑事の直感で西野家を訪ねる笹野さんの老刑事。やっぱり一人で勝手に中まで入り、奥の部屋まで入り敷物が敷かれていて、そこに落とし穴があるとは気づかずに落ちてしまう。そこへ現れた凶悪犯人の香川さん。手を差し伸べる香川が、笹野の手首に注射をしてしまいあの世行きという結果になってしまう。


だから、隣の家へ妻を探しにいく高倉も、西野家の1階の奥の部屋がコンクリートの壁で、叫び声が聞こえないような防音装置で、高倉も警察に応援を頼むとかすればいいのに、一人で行くものだから、床下に落とされて死んでいる笹野刑事を発見する高倉の驚きといったら、警察って刑事がいなくなってもあまり詳しく調べないんですね。
高倉がまさかそこに妻がいるとは、その妻に筋弛緩剤を打たれて失神してしまい、その部屋に監禁されてしまう。その時点では、まだ妻が覚せい剤を打たれているとは気づいてないように見えた。

ラストは、強盗犯人の男、香川さんが、西野の家の預金通帳を見て、もうこの家は用済みだと言い、高倉の奥さんの運転で車で移動して、新しい住処を見つける。そこで、筋弛緩剤を打たれているはずの高倉の、決死の行動で救われます。最後までお隣の西野に化けた強盗犯人はいったい誰なのか?・・・その人物とは?・・・。
原作では、野上の腹違いの兄という設定だったのに、原作とは違う終わり方なので、ちょっとがっかりしました。だって、その殺人鬼の香川さんを殺すのは、まったく想像だにしない、野上刑事の元妻だったのですから。
とにかく、香川照之さんのサイコパスな表情や殺人鬼としての演技がお見事でした。

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グランドフィナーレ ★★★★

2016年06月17日 | アクション映画ーカ行
「グレート・ビューティー/追憶のローマ」のパオロ・ソレンティーノ監督がマイケル・ケインを主演に迎え、セレブが集うアルプスの高級ホテルで友人の映画監督と優雅なバカンスを送る老作曲家の憂鬱と葛藤を美しくゴージャスな映像で描き出した人生ドラマ。共演はハーヴェイ・カイテル、レイチェル・ワイズ、ポール・ダノ、ジェーン・フォンダ。

あらすじ:英国を代表する世界的音楽家のフレッド・バリンジャー。80歳を過ぎ、現役を引退し、作曲や指揮をすることもなくなった。今は、アルプスの山々を間近に見晴らすスイスの高級リゾートホテルに宿泊し、優雅なバカンスを送っていた。一方、同じホテルに宿泊する長年の親友で映画監督のミックは、現役にこだわり、若いスタッフたちと新作の準備に精を出していた。それでも2人で顔を合わせれば、もっぱら互いのままならない肉体についてグチをこぼす日々。そんなフレッドのもとに、英国の女王陛下からある依頼が舞い込む。それは、彼が書いた不朽の名曲『シンプル・ソング』を彼の指揮で演奏してほしいというものだった。そんな栄誉ある依頼を、なぜか頑なに断るフレッドだったが…。

<感想>スイスの伝統的なリゾ-トホテル、トーマス・マンが「魔の山」を執筆したアルプスの山麓にある高級ホテルを舞台に、引退した音楽家と映画監督を中心に描かれる絢爛たる人間模様を描いている。他にも伝説的なサッカー選手、マラドーナ似の肥満男を初めとして、芸術家の苦悩を描く時代錯誤な企画でもある。

見どころは、主人公の音楽家にマイケル・ケインが、映画監督にはハーヴェイ・カイテル、フレッドの娘にレイチェル・ワイズ、ポール・ダノ、ハリウッドの大女優として出てくるジェーン・フォンダ。それにしても、名優たちの無駄遣いをしているように見えた。
こういう重厚な世界観、空気感を生み出せるというのは、すごい才能だと思います。イタリアの若き巨匠、パオロ・ソレンティーノ。1970年生まれというから、しかし映画は巨匠の貫禄が伺われ騙されます。

引退した音楽家マイケル・ケインと遺作映画を撮ろうとしている監督のハーヴェイ・カイテルが主演では、渋過ぎると思っていたら、物語も仕掛けも派手な作品になっていた。それは、物語の中盤で、ホテルの出し物として野外ステージで、大道芸人たちがショーを披露するのである。それを見ているフレッドたち。

そのうち一人の人気俳優が、ありきたりでちっとも面白くないと大道芸人を批判する。火を吹く男と言えばフェリーニが好んで映画の中で演出したもの。それに対して「面白くない」と毒づかせるのは、監督がフェリーニへのオマージュを裏返して表現したかったのかもしれない。

金髪に黄色いドレスで、黄色づくめのジェーン・フォンダが、映画監督のミックに向かい、「あんたのクソったれ映画なんかなくっても、人生は続くのよ」とハリウッドからわざわざ言いにきて、映画をぶち壊すし。全編がめまぐるしい娯楽映画になっている。

だが、主人公の二人は物理的に衰えた肉体を丹念に写し取ることで、徹底的に老いと向き合いながら、そこに新たな美が形成されていく。最もビジュアル的な現象の一つである老いを、人間の老いについては、年齢を重ねた人物を画面に登場させるだけで語ろうとするのは、余りにも無頓着すぎるのではと思える。

女性マッサージ師の素手で揉み解される老境の音楽家の肌、マラドーナを思わせる巨漢の男の体積と重力たるや。これみよがしに美の価値観を表すミス・ユニバースの若さあふれた肢体よりも、ずっと豊で雄弁であります。

ラストのイギリス女王の前で、不朽の名曲『シンプル・ソング』をオーケストラと共に、指揮をするマイケルの堂々たる人生を物語るようで、絶対に歌手は自分の妻でなければならぬと決めていたのに、妻は認知症で歌を忘れたカナリアであった。だから、アジア系のオペラ女性歌手の歌う場面では、本当に見とれてしまった。

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バラの咲くブリティッシュヒルズの1日 ★★★★

2016年06月16日 | 日記
パスポートの要らない英国へ、ここには本物の「異文化空間」が広がっています。以前から行ってみたいと思っていたので、ツアーで申し込んで仙台駅からバスで東北道をひた走り、2時間半でブリティッシュヒルズへと。
実は、娘が昨年の秋に行っており、私にとても素敵だったと、だからバラの咲く6月頃にもう一度行きたいと言っていたので。




約7万3千坪の広大な敷地には、シェイクスピアの銅像が玄関の前に、マナーハウス(荘園領主の館)、パブ、ティールームや、12世紀から18世紀に至る建築様式のゲストハウスが点在しており、中世英国の街の雰囲気を醸し出しています。


早速マナーハウス見学へと、ここでは、日本語禁止で、英語で話さないといけません。娘は英会話は出来るのですが、私は単語を並べて身振り手振りでね。中はゴシック建築やバロック建築のような、フランスのベルサイユ宮殿とは違い、どちらかというと落ち着いた雰囲気の豪邸という感じですか。入り口を入ってすぐに大広間のアプローチ、そこには円形のペルシャ絨毯が敷かれて、約1000万円くらいの特注ですって。天井にはシャンデリアが綺麗に光り輝いており、土足で踏むのに気を使います。

中には、最近の映画高台家の人々で応接室とか玄関のエントランスなどをロケの撮影に利用したそうで、映画を観た後だったので感慨ぶかく拝見しました。それに、嵐の松本潤が出ていた「花より男子」でも屋敷の中や中庭などをロケで撮影したそうです。

お昼には、映画「ハリーポッター」で出てくるホグワーツの食堂とそっくりな作りになっているのに驚き、食事は英国式コース料理もおいしかったです。もちろん、ウエイターはイギリス人の学生さんです。


バラの咲く庭園の自由散策、買い物、バラック物見塔見学など、3時間30分滞在。我が家にもある、父が養種園から苗木を買ってきて植えた、クィーンエリザベスも咲いてましたよ。

広い敷地を歩いて、足が疲れましたが、素敵な英国気分を満喫してきました。


帰り道で、柏屋開成店「銘菓薄皮饅頭」へ、お土産はとびきり新鮮なミルクとやさしい「クリームチーズの檸檬」6個入り、父と母の仏壇へは「銘菓薄皮饅頭」を購入しました。

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二ツ星の料理人★★★・5

2016年06月15日 | アクション映画ーハ行
傲慢な性格が災いしてすべてを失った元二ツ星シェフが、三ツ星を目指して再起を図る中で少しずつ成長していく姿を描いたドラマ。主演は「世界にひとつのプレイブック」「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパー。共演にシエナ・ミラー、オマール・シー、ダニエル・ブリュール。監督は「カンパニー・メン」「8月の家族たち」のジョン・ウェルズ。
あらすじ:パリの一流レストランでミシュランの二ツ星を獲得した伝説のシェフ、アダム。腕は確かだが私生活に難ありで、ついには突然姿を消して店を潰してしまう。3年後、死んだと思われたアダムがひょっこり姿を現わし、かつて散々迷惑をかけたオーナー親子に自分をシェフとして雇うよう迫る。当然最初は拒絶されるも、少々強引な策を巡らし、まんまとロンドンの新レストランでシェフの座を手にする。さっそくパリ時代の同僚や才能溢れる料理人たちをスカウトし、三ツ星目指して念願のレストランをオープンさせるアダムだったが…。

<感想>主人公のブラッドリー・クーパーファンなので観てきました。レストランや料亭などの料理長は、ほとんどといって料理に完璧を求めているのか、それとも自分の地位がそうさせているのか、とにかく怒りっぽくて、利己主義で、自分が常に正しいと信じているので、周りの意見は聞かずに、何か言えば癇癪を起し怒鳴り散らします。というのも、私も日本料理店の厨房で仕事をしてきたので、料理長のガナリ声が響き渡り、下で働く者たちはいつもピリピリとして、顔色をうかがいながら気を抜くなんて出来ませんでしたね。どうみても、店長よりも偉ぶってましたから。

で、この作品のアダムもそうなんですね。自分がこの店を全部背負っているのだと言わんばかりの我儘言い放題。市場で下働きをしてお金を貯めて、パリのジャンの店に雇われて、そこで修行をし腕を上げたわけなのだが、そのジャンの娘と恋仲になり、酒に麻薬に夢中になりパリの店を飛び出してしまう。
そして、一応自分のしたことを全部償おうと思い3年間の下働き、生ガキの殻を100万個むき終えた後、ロンドンでホテルを経営しているパリでの友人トニー(ダニエル・ブリュール)の元へと。

「俺は3つ星を取って世界一になる」と、強引にトニーのホテルのレストランのシェフに名乗り出て、こいつは横柄なやつだと思った。でも、トニーもまんざらでない様子。もしかして、トニーが同性愛者でアダムのことが昔から好きだったってことなの。いつもアダムを見つめている目が本物だし、最後の方でアダムがキスをしてくれたので、本当に嬉しそうな顔のトニーが観られました。

それに、トニーはアダムの旧知のレストラン評論家シモーネ(ウーマ・サーマン)を使った策略にもハマリ、結局雇うことになります。

厨房の料理人もパリ時代の同僚ミシェル(オマール・シー)、無理矢理ヘッドハンティングした女性料理人エレーヌ(シエナ・ミラー)、ロンドンでスカウトしたデイヴィッドなど、才能あふれるスタッフをアダムが勝手に決めて連れてくるし、ですが、3年のブランクの間に、調理方法からレストランの内装に至るまで、料理界のトレンドは劇的に変化していたのですね。一度、トニーにホテルの部屋を追い出されて、デイヴィッドが恋人と住むアパートに転がり込んだアダムの姿も。

女性料理人エレーヌ(シエナ・ミラー)は、言うことはハッキリ言う働く女性としての姿や、幼い娘を持つシングルマザーとしての生き方、そして徐々にアダムを受け入れていく優しさにもしかして、アダムに恋しているかも。

トニーがエレーヌの娘の誕生日祝いにレストランへ招待したのですが、アダムにその娘のためにケーキを作ってくれと頼む。そのケーキは、ピンク色のクリームでバラの花びらを作り、まるでバラの花束のようなケーキでした。娘の批評は二番目に美味しいと言います。もち一番はママなんでしょうね。
アダムの料理はもちろん一級品の腕前ですが、とにかく厨房でのアダムの態度が恐ろしく怖くて、怒鳴ってばかりいて、これでチームワークとれるのかなぁって心配しました。だから、「ミシュラン」の調査員が店に来たときに、出した料理のソースの中に唐辛子を入れてダメ出しを食らうアダム。それは、パリ時代にアダムに虐められた仕返しとして、ミシェル(オマール・シー)が入れたもの。もう、それからアダムの落ち込みようは半端なかった。

料理人エレーヌの持ち込み料理機材には、スーヴィード:映画の中に出てくる最新の調理装置で、ジップロックのバッグに入れた材料を装置内のお湯につけると素材を壊さないぎりぎりの温度を保って調理してくれる。
このビニール袋で真空パック調理法は私も知ってましたが、アダムが敵対しているリース(マシュー・リース)の店へと向かい、彼にもエレーヌと同じことを言われて、頭にきてビニール袋を被り窒息死しようと目論むアダムのバカさ加減というか、一途な性格、頑固一点ばりなのね。

その他には、厨房で働くアダムのところへ、パリ時代の麻薬の未払いの督促で来るヤクザふうの男2人。アダムがこてんぱんに殴られて倒れているところをエレーヌに助けられる。トニーも詳しく聞きたいし、金を都合つけて支払ってあげようとするも断るアダム。結局は、リースの新しい店の祝いに来ていた恩師ジャンの娘、「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダーが支払ってくれたのだ。リースの店で再会する元恋人2人、パリ時代に麻薬中毒になりどうしようもない2人には、もう元どうりに戻るすべはないのだ。この2人の恋物語も詳しく見たかったのに。

これは、アダムの人生のやり直す物語でもあるんですね。彼はもしかして鬱病気味なのかも、それでトニーの紹介の精神分析医のエマ・トンプソンのところへ出かけていたのですね。

だから、最終場面に近づくと、自分ひとりで出来ることには限界があると。それに気づいたアダムは、仲間との絆の大切さに気が付いて、本物のミシュラン調査員が店に来た時には、アダムも本気を出して腕を振るって、みんなも協力をしてくれる。やっぱり、みんなで力を合わせて、店を繁盛させることは大事なことだと思う。

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レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展

2016年06月14日 | 日記
宮城県美術館にて、もっと早くに行こうと思っていたのに、最終日にやっと駆け込み見学でした。
さすがに混んでましたね。

ここでは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「アンギアーリの戦い」で凶暴な闘争の表現を追求する傍ら、同じ時期に、

著名な「モナ・リザ」や本展に出品されていた「聖アンナと聖母子」、「レダと白鳥」にみられるような優美で女性美が表れた作品も描いている。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」(ルーブル美術館所有)は展示されていませんでしたが、ポスターでありました。


その他にも、「聖アンナと聖母子」(ウフィツィ美術館所有)、「レダと白鳥」(ウフィツィ美術館所有)は本物こそみられませんでしたが、忠実に模写された作品ですが、それなりに見ごたえありました。運のいいことに、2007年、4月5日から10日間、イタリア旅行をした時に、フィレンツェのウフィッツィ美術館を見学して、実物を見てまいりました。
「聖アンナと聖母子」は、背景や前景に独自表現を加えつつ、聖母マリアとその母である聖アンナ、幼児のキリストを描いている。キリストが抱きかかえている子羊は「受難」を象徴していると思われ、聖母は子羊から守り遠ざけるために、我が子を抱き寄せているように見えた。

アンギアーリの戦いとは:1440年、現イタリアのトスカーナ・アンギアーリ地域で繰り広げられた領土攻防戦。14世紀後半から15世紀前半にかけて、支配領域拡大に乗り出したミラノ公国に対して、フィレンツェ、ベネチア、ローマ教皇が同盟を結んで応戦し、攻防が続いた。同年、アンギアーリで両者が激突し、連合軍が勝利。これによりフィレンツェは、ミラノ公国の脅威から脱することができた。戦闘の様子は同時代の年代記など多くの記録に残され、戦闘場面を描いたさまざまな絵画も伝わっている。
17世紀初頭、「アンギアーリの戦い」、ウィーン美術アカデミー絵画館にて所有。

本展ではさらにミケランジェロが構想した壁画の原寸大下絵を模写した、同じく日本初公開の16世紀の板絵《カッシナの戦い》が出品されます。原作が失われた二大巨匠の壁画が、いずれも本邦初公開の貴重な16世紀の板絵作品により500年の時を超えてならびあう、イタリア美術史上初の展示が日本で実現します。
その他にも、レオナルドの馬や立体復元の研究などや、アンギアーリの戦いとルーベンス

シニョリーア宮殿=現在のヴェッキオ宮殿 「五百人大広間」の内景。ここにダ・ヴィンチ、ミケランジェロの壁画を飾る計画があったそうです。
レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ。煌びやかな大広間を勇ましい大壁画で彩る構想は夢半ばでついえたが、板絵やデッサンに残された二大巨匠の技量は、多くの芸術家に影響を与え続けた。模写され、派生した傑作の数々は、今も私たちを魅了してやまない。
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教授のおかしな妄想殺人 ★★★

2016年06月13日 | アクション映画ーカ行
『ミッドナイト・イン・パリ』など数々の傑作を生み出してきた巨匠ウディ・アレン監督が、人生における不条理さを独自の考えのもとに描いたブラックコメディー。アレン監督とは初タッグとなるホアキン・フェニックス。彼に恋心を抱く女子大生を、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのエマ・ストーンが演じる。
あらすじ:アメリカ東部の大学。孤独で気力のない哲学科の教授エイブ(ホアキン・フェニックス)は、ある日不快な判事についての話を聞く。自分がその判事を殺害するという完全犯罪を妄想した途端、よどんでいた彼の人生は鮮やかに色づき始める。一方、エイブのことが好きな教え子ジル(エマ・ストーン)は、教授が奇妙な殺人妄想に夢中になっているとは知らず、恋心を募らせていくが……。

<感想>ウディ・アレン監督の映画は大好きで、ほとんどの作品を観ております。これは、初めは大学教授と生徒のラブストーリーかと思ったら、サスペンスタッチで殺人事件が起こり、ミステリーのようでもありました。

哲学科の教授エイブに扮したホアキン・フェニックスは、アレン作品では初めてでしたが、「her 世界でひとつの彼女」彼の演技が良かったので、まさか鬱病を患っているような無気力状態の教授で、殺人を犯す役とは思ってなかった。そして、アレン監督のミューズでもある、憧れを抱いて近づく若い女子学生のジルにエマ・ストーンが。

エイブには、前から付き合っている人妻の大学の同僚の女性とも、あちらの方がままならず困っていた。それに、若い女子大生が自分に言い寄ってきて、チャンスなんだけどあちらの方がテンで役に立たないのだ。精神的なストレスかもと思っていたが、ある時、ジルとデートをしている時に、後ろの客が裁判所で自分の子供の親権を取るのに、判事が夫の方に味方をしてどうにもならないと言っているのを盗み聞きして、じゃ、その判事を殺してしまえば、裁判で判事が代わって妻の側に親権が取れるかもと、2人で相談する。

それが、教授エイブがその判事の毎日の行動を調べて、朝にジョギングすることを突き止めて、ジョギングの後で公園で必ずオレンジジュースを飲む習慣があることを突き止める。まさか、そのジュースに毒を入れて、公園のベンチの横に座りジュースのカップをすり替える犯罪をやってしまうとは、そのことを、女子学生のジルに打ち明けて、意気揚々と前の自分に戻りセックスも元気そのものに回復してしまう。

だから、女子大生のジルの誘惑にも乗って、ベッドインをして、浮気相手の大学の同僚の女とも上手くいっている。だが、ジルは教授のエイブに夢中になり、恋人がいるのに、彼とは別れてしまう。
そうこうしているうちに、ニュースで裁判官が毒殺されたというニュースが流れ、ジルはもしかしてエイブが殺人を犯したのではと疑う。すると、教授もウソが下手で自分が殺したと白状してしまう。

ジルに知られてしまい、殺すしかないと決めて、浮気相手の同僚とスペインでも知らない国へ逃避行しようと計画する。それからは、ジルが何度も「人を殺したのなら自首しなさいよ、知らんぷりするのは良くない」とエイブを責め立てる。困ったエイブは、ジルの口封じをしようと、ピアノ教室へ通っているジルの後を追いかけて、その教室のエレベーターに、箱が上へ行かないように地下でエレベーターに細工をする。
ピアノ教室から出たジルを待ち構えて、エレベーターの前に来て、ドアが開くと、箱がないことを知っていたのでジルを腕づくで、エレベーターの中へと押し込もうとする。押し込めば、ジルは真っ逆さまに階下へと落ちて死んでしまうから。

何という単純な発想の教授である。ダイナーで盗み聞ぎした話を真に受けて、その判事を殺害してしまうとは。人生とは何かがわからなくなった哲学教授が奇妙な生きがいを見つけたことで、生きる喜びを取り戻していくさまを描いている。
前と違って人生が変わったように、犯罪計画に新たな生きる目的を見いだす主人公にはホアキン・フェニックスが。だから、今度も、殺人のことをしっているジルを殺そうと、またもや意気揚々と元気になり行動に移すバカ者。

ですが、アレン監督のマッチポイントという作品の中でもそういう感じの脚本でした。今度は、どういうわけか、殺人犯の教授が、ジルのバックが開いて中から、懐中電灯が出てきて、その懐中電灯に足を取られた教授エイブが、反対にエレベーターの中へと真っ逆さまに落ちて行くのですから。やはり悪いことをすると、自分に跳ね返ってくるということなんですかね。二番煎じのようで、つまらない。
しかし、女は強いですね、ジルは元彼とよりを戻して仲良くなっているし、教授の浮気相手の女性は、旦那と離婚してなかったしね。

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