パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

逃走車 ★★★

2013年02月28日 | アクション映画ータ行
全編“車載カメラ”の視点で構成されたカーアクション。ヨハネスブルグを舞台に、国家ぐるみの犯罪に巻き込まれた男の逃走を描く。監督・脚本は、南アフリカで多くのCMを手掛けたムクンダ・デュウィル。出演は「ワイルド・スピード」シリーズのポール・ウォーカー、歌手・詩人としても活躍するナイマ・マクリーン。

あらすじ:アメリカ人のマイケル(ポール・ウォーカー)は、最愛の別れた妻を追って世界一危険な都市といわれる南アフリカ共和国・ヨハネスブルグへと辿り着く。セダンを予約したはずが、手配されたレンタカーはさえないミニバン。
だが地図を片手に先を急ぐマイケルは、その車内から携帯電話と拳銃を発見。不審に思った矢先、その携帯に刑事を名乗る男から電話がかかってくる。おとり捜査中の手違いで配車を間違えたので、すぐに交換してほしいという。
戸惑いながらも指定された場所に向かうマイケルだったが、その途中、車が泥道にはまった振動で後部座席から縛られた女が転がり出る。彼女は、自分がある重大事件の証人だと話すのだった。
そんな中、突如車が襲撃され、混乱しながらヨハネスブルグを爆走するマイケル。知らず知らずのうちに事件に巻き込まれ、警察に追われながら見知らぬ土地を逃げ回るマイケルは次第に追い詰められていく……。 (作品資料より)

<感想>主演を務めるのが「ワイルド・スピード」シリーズを主演の一人として大ヒットに導いたポール・ウォーカー。でも釈然としないものもあります。そうなんですよ、「ワイルド・スピード」がシリーズを重ねるごとに、ポールの存在感が薄くなってくる。まるで噛み続けたガムの味のように。普通はシリーズもののセンターって、どんどん有名になっていくものなのに。ハンサムで女子人気は高いのですが、男のニーズ的には、彼の魅力やハンサム度って、ヴィン・ディーゼルとかに負けている。いや負けてはいないと思うけどね。
今回は制作も兼務して体張って主演ですよ。でも見たんだけどちょいと惜しいですよ、内容が飲酒運転で事故をおこして服役。仮出所となった彼が、別れた妻アンジーって名前で、電話の声だけで姿は見せずの女。その元妻が暮らす南アフリカ、ヨハネスブルグへやって来た。自分に愛想をつかした嫁とよりを戻すために。
安っぽい人物像に、ここから始まるドラマでは、さらにポールの魅力が半減する展開が、・・・まずは元妻のもとへ向かうために借りたレンタカー、ここでちょっとしたアクシデントが発生。「元妻は、いつになったら会いに来るの、」とおかんむりだ。
電話の向こうで嫁が激怒しているし、それにポールは土地勘がないから、交通事情の慣れない南アフリカで地図を見ながらウロウロ。もう前見て運転しなさいよ、危ないったらないんだから。それに車の中に携帯電話と拳銃があって、そんなの捨ててしまえばいいのに、拳銃もね。それがお人好しのポールはケータイが鳴るのを取って、話を聞いて届けることに。これは何かワケありだよ。
それにトランクの中に縛られて隠れていた女性が出てくる。この時点でもうしどろもどろのポール。もう、車から降りたい、でも降りたらそこは犯罪多発の地帯。子供だってアメリカ人を金ずるとしか思ってない。スラム街のトンデモないところへ来たもんだ。
その拉致監禁されていた女性、レイチェルと言ったかな、秘書だったそうな。女性の話を聞くと、少女買春を警察署長や、その上層部のやつらがかかわっているとのこと。それを告発するため証人として裁判所へ行く途中に拉致されたらしい。とにかくパトカーに追われるし、車の運転得意なのに、この映画の中ではてんでダメ。危なっかしい運転で、怒涛のカーバイオレンス・ムービーへと変貌します。とにかく大型トレイラーにぶつからなくて良かった。

車内搭載カメラ撮影による、ハラハラ、ドキドキもんのオンパレード。災難だらけの車から降りられないポール、ガソリンスタンドで洗車機に入ってパトカーから逃げるし、車を安く(自分の時計で)塗装してもらい、見たら真っ赤な色で、目立つじゃないの。それでも、ポールは車から降りてしまうこともある。そんな時は、車の中からポールの姿を撮るわけなんですね。
とにかく、裁判所へ行こうと車を走らせるも、元嫁も大使館の中にいればいいのに外へ出るから危ないし、大使館へ行ってみるポールが嫁を見つけるも、警察の狙撃兵が狙って、証人の女に命中してしまう。瀕死の重傷ながら彼女がポールのケータイに録音してくれといい、話終わると息を引き取ってしまう。
困ったポールは裁判所へと、目の前が裁判所なのに、警察が取り巻いて証人を殺した殺人犯として逮捕するとか、署長は撃ち殺してしまえと言うし。そこにマスコミの男がいるのを、すかさず車の中へと人質みたいに。ところがスナイパーが撃ってきてポールの足に銃弾が、そうだと、いい考えがある。ポールは人質の男のマイクに向かって、亡くなった女の証人としての録音を流す。これが南アフリカの人たちや裁判所の判事に聞こえて、ポールは英雄になってしまう。ポールのカースタントは見れたけど、そんなに凄いってわけでもないし、有名な俳優って、ポールしか知らないし、安上がりなB級作品です。
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シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~★★★

2013年02月26日 | さ行の映画
パリの超高級三ツ星レストランを守るため立ち上った、問題だらけの寄せ集めシェフ軍団の奮闘を描くコメディ。監督・脚本は、「Les deux mondes」のダニエル・コーエン。出演は、「ダ・ヴィンチ・コード」のジャン・レノ、「変態“ピ”エロ」のミカエル・ユーン、「黄色い星の子供たち」のラファエル・アゴゲ。

あらすじ:“カルゴ・ラガルド”はパリ有数の超高級三ツ星フレンチレストランだったが、20年間三ツ星を守り抜いてきたベテラン・シェフのアレクサンドル(ジャン・レノ)のスランプで大ピンチを迎えていた。次の品評会で星を1つでも失えば店の運命は終わるというのに、新しいメニューが思いつかない。そんな折、アレクサンドルは老人ホームのペンキ塗りをしていたジャッキー・ボノ(ミカエル・ユーン)と出会う。ボノは、天才的な舌を持つ若いシェフだったにも関わらず、生意気な性格のせいで数多のレストランをクビになっていた。そんなボノのほか、老人ホームの厨房で働いていた素人シェフたちも加わり結成された、問題だらけの寄せ集めシェフ軍団は、由緒あるレストランを守るために立ち上がるが……。 (作品資料より)

<感想>この映画も2週間前に鑑賞したもの。ご馳走がたくさん映像で見れるので、食事の前に見るとお腹がグ~ゥ、グ~ゥなってきます。でも、よくよく見れば邦画の料理をテーマにした作品と比べると、ドアップ映像はあるもそんなに食欲をそそられるわけではない。
以前見たアニメの「レミーのおいしいレストラン」に近い作品になっている。中でも天才シェフのグストーにそっくりなアレクサンドル。グストーの体系になって貫録十分なジャン・レノが演じているのだから、そのアレクサンドルが自分のレシピを完全にマスターしているジャッキーに、自分の店をまかせる展開も同じで、内容が少しコメディ部分が強すぎるけれど、料理がみんなを幸せな気分にさせてくれるのは共通ですよね。
内容はドタバタコメディなので、アレクサンドルに扮するジャン・レノは殆ど料理しない。代わりに昔料理人だったジェッキーが、アレクサンドルのレシピを全部把握してそれを再現する料理の腕前の方が目立っている。彼には妊娠している婚約者がいて、今にも子供が生まれそう。なのに未だに定職につかずペンキ塗りのアルバイトをしている。

主人公のアレクサンドルが新メニューのアイディアが思いつかず、三ツ星レストランの★にかかわる一大事に。そこへペンキ職人のジャッキーと出会い、昔の自分のレシピのスープに出会う。自分の原点に戻るということなんですね。
ところがですよ、ミシュランの調査員が分子料理に関心が高い事を知り、この分子料理の店にジャンとミカエルが変装して出かけるんです。それがジャンが紋付き袴スタイルにミカエルが鬘を被り白塗りの化粧をして、まるで芸者スタイルの女装姿で、それにタドタドしい日本語をはなして、これって無理があります。ジャン・レノがいくら日本通だからといってやり過ぎですよ。この設定とドタバタ展開は、日本人には笑えるけど他の国の人たちには受けないんじゃないの。それと、新しい“分子料理”なるものが披露されるが、これって化学の実験みたいで美味しそうには見えない。まるで宇宙食ですね。
しかし、アレクサンドルが店の三ツ星を守ることより、娘の就職試験の朝に彼女に朝食を作ってやったり、面接についていったりする父親としての愛情と、自分にも新たに恋が芽生えたことの方が幸せに見えてよかった。ジャッキーだって、婚約者に子供が生まれ父親になるという幸せと、また得意のレストランのシェフに成れる喜びが伝わってくるのも素晴らしい。
なんでもそう、確かに新作料理って珍しさはあるものの、やはり伝統料理には勝てない。それを巧く融合して時代に沿うようにするのもいいかもですね。疲れて帰ってくると、温かい家庭の料理が食卓に並んでいる。それだけでも幸せな気持ちになれるもの。独身の方には、コンビニのおでんが一番だと思います。
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みんなで一緒に暮らしたら★★★★

2013年02月26日 | ま行の映画
人生の黄昏の時を迎えた親友同士の5人の老人たちの、笑いありトラブルありの共同生活を描くハートウォーミング作品。世界的な高齢化社会という世相を背景に、晩年を迎えた老人たちが共同生活を始める姿を、ユーモアとともに描いている。

出演は「帰郷」のジェーン・フォンダ、「ドクトル・ジバゴ」のジェラルディン・チャップリン、「イングロリアス・バスターズ」のダニエル・ブリュール。ステファン・ロブラン監督が、5年の歳月を費やして完成させた。
あらすじ:アルベール(ピエール・リシャール)とジャンヌ(ジェーン・フォンダ)の夫婦、ジャン(ギイ・ブドス)とアニー(ジェラルディン・チャップリン)の夫婦、一人暮らしのクロード(クロード・リッシュ)の5人は、パリの郊外に住む40年来の友人同士。クロードの75歳の誕生日、いつものようにアニー夫婦の一軒家に集まってワインで乾杯するが、それぞれ家庭の事情を抱えており、パーティーは早めに切り上げなければならない。“みんなで一緒に住めば問題はなくなる”と切り出すジャンに、耳を貸す者はいない。だが、記憶を失いつつある夫のアルベールを案じたジャンヌは、自分の病気の進行を知りつつも、夫には完治したと嘘をついていた。

一方、ジャンは高齢を理由にNPO活動への参加を断られた上に、妻にも相手にされないことを憤り、孫が遊びに来ないことを嘆く妻のアニーは、庭にプールを作ると言ってきかない。独身生活を謳歌するクロードは、若い女性に夢中で、趣味の写真撮影も女性のヌードばかり。そんなある日、愛犬オスカルの散歩中に転倒したアルベールが病院に担ぎ込まれると、娘が保健所に預けてしまう。その時、オスカルを密かに連れ戻したのがジャンとクロードだった。いざという時に頼りになる友だちの有難みを知ったジャンヌは、夫に共同生活を提案。 (作品資料より)

<感想>2011年フランスとドイツの映画で、原題「もしも私たちが一緒に暮らしたら?」この映画もだいぶ前にミニシアターで鑑賞したものです。
高齢社会となった日本でも、どのように老後を送るかは切実な題材。老いは悲しいとか、老人は哀れだとか、一体誰が決めたんだろう。友と語らい自由に生きる主人公たちを見ていると、日々の仕事に追われている自分たちの方がよっぽど哀れに思えてくる。

それにしても、死を前にしてもなお、愛だとか恋だ、男だ女だと“色”を追い求めるフランス人の気質には、呆れるやら羨ましいやら。かつてロジェ・ヴァディムのもとでセックスシンボルとなったジェーン・ホンダ。74歳にして「バーバレラ」さえ演じられそうな色気を放っているのには、ただただ感服する。
彼女が、ジェラルディン・チャップリンと共に、本作で人生の終わりをどう過ごすかを考える役柄を演じたことに驚くのだが、年齢にふさわしと言えばそれまでだが、ボケ、病、セックスなど、根源的なテーマを、ユーモアとともにあからさまに描き出しているのもフランス映画ならでは。

日本では、このように気の合った友人同士が年老いて一緒に暮らすには、まだまだ問題がありそうです。私も高齢者の仲間入りをするようになった時のため、友達と食事をしながらこういった話をするのですが、何しろ経済的な面と伴侶のことを考えると、日本人の気質や家屋といった事情に惑わされ、それに子供たちのことも。今から何か準備をしておかなければと考えさせられました。
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ジャッジ・ドレッド3D ★★★.5

2013年02月25日 | アクション映画ーサ行
スペインのカルロス・エズキエラと「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の原作者ジョン・ワグナーが生み出したイギリス発の人気SFアクションコミック『ジャッジ・ドレッド』。秩序の番人ドレッドが正義を取り戻すために戦う様を描き、1995年にはシルベスター・スタローン主演で映画化された同作が、「バンテージ・ポイント」のピート・トラヴィスを監督に迎え生まれ変わる。

今回新たにドレッド役に挑むのは「ボーン・スプレマシー」のカール・アーバン。ほか、「300〈スリーハンドレッド〉」のレナ・ヘディが敵役を、「抱きたいカンケイ」のオリヴィア・サールビーがドレッドの相棒役を演じる。脚本は「わたしを離さないで」のアレックス・ガーランド。
あらすじ:政府も国家も消えたアメリカは荒廃しきり、東海岸沿いに広がるメガシティ・ワンという暗黒都市だけが残っていた。そこでは4億人以上が住む誰もが犯罪者となりえる可能性を秘めている。そんな悪環境の中、秩序を守るため陪審員、裁判官、刑執行の権限を持つ“ジャッジ”という集団がいた。エリートの集まりではあるが、1分間に12件、一日にすると17,280件もの膨大な犯罪が報告される中で彼らが対応できているのはたった6%に過ぎない。そんな“ジャッジ”達のトップに立つのが、ドレッド(カール・アーバン)という男だった。ある日、ドレッドは新米ジャッジのアンダーソン(オリヴィア・サールビー)とともに、悪名を轟かせているマーマ(レナ・ヘディ)一派が支配するピーチ・ツリーという200階建てビルに乗り込む。マーマはビルを封鎖し、75,000人にもおよぶビルの全住人に対してジャッジを見つけ次第殺害するよう命令。絶体絶命の危機に陥ったドレッドは、正義を取り戻すために戦うことを決意する……。 (作品資料より)

<感想>イギリスの人気コミック誌「2000AD」の看板作品で、「ジャッジ・ドレッド」が誕生したのは1977年。舞台は、核戦争後のアメリカに造られた塀に囲まれた巨大都市メガシティ・ワン。主人公は、悪党を逮捕したら、その場で判決を下し、処刑できる権限を持った究極の法の番人ジャッジ・ドレッド。
そんなジャッジ・ドレッドが95年に映画化された際に、なぜスタローンが演じたのか?・・・これ見ました、17年経っているんですね。私も年をとったわけだ。実は95年版は当初、シュワルツェネッガーのために立ち上がった企画だったそうです。しかし、シュワちゃんが断ったため「誰か似ている人いないかな?」というアバウトなチョイスでスタローンに舞い込んでしまった。
スタローン自身は、出演依頼が来るまで原作を知らなかったそうな。そのためかトンデモナイことを言いだした。「ドレッドに人間らしさを加味しようと思う。マスクを取れば奴だって俺たちと同じ人間さ」と、原作ファンもぶっ飛びの驚きに、傷ついたのはファンだけでなく監督のダニー・キャノンも、スタローンの我儘のせいで、最初に用意した脚本とまったく違う映画になってしまった!、と憤慨しきり。
そうりゃそうだ、必要のない人間味というかスタローン風味が、ドレッドに大量にスパイスされた結果。スタローンがストーリーが進むごとに薄着になり、最終的にはタンクトップ姿で破壊活動をする、大味なスタローン映画に変貌してしまった。しかも日本公開時には、チャゲ&飛鳥の片一方によるオリジナル主題歌が流れ、さらなる追い討ちをかけてくれた。

ちなみに、ジャッジ・ドレッドは正義のために造られたクローン人間で、そのため、法を犯した者はたとえ友人でも厳しく処罰する、というようなハードコアな人間味のなさすぎる男である。そして、トレードマークであるマスクを、連載開始から一度も外したことがないのだ。そんなブレーキの壊れた正義の味方っぷりを描く、どこかブラックユーモア溢れる物語は、「デス・レース2000年」から多大な影響を受けている。ちなみにドレッドのマスク&スーツのデザインも「デス・レース2000年」の主人公フランケンシュタインからインスパイアされている。
本作の予算は、スタローン版に比べると画期的に少ない。そのため、スタローン版で意外と楽しめたローマスターバイクによる空中戦、イカス戦闘ロボ、片腕サイボーグの殺人鬼ミーンマシーンなどは描かれていない。その代わり、第二次大戦中、ヒトラーの電動ノコギリと恐れられたドイツの機関銃MG34を、二丁装備しているので豪快な殺人ショーを披露してくれます。
制作陣たちが心血を注いだのはドレッドをドレッドらしく描くこと一点のみ。その期待に応えるべく2代目ドレッド役に選ばれたカール・アーバンは「俺は少年時代からのドレッドのファンなんだ。ヤツに人間味はいらない。だから俺の素顔を見せる必要はない」と、ドレッドに成りきった、心強い個性禁止宣言だけでも、十分合格です。それに、ドレッドの相棒として、サイキックの超能力者で、妙にエロイ、ジャッジ・アンダーソン(オリヴィア・サールビー)が参戦。

気になる物語の設定は、「ザ・レイド」と「ダイ・ハード」の最初の作品と一緒で、極悪犯罪者たちの巣窟となっている200階建ての超高層マンションに、足を踏み入れてしまったドレッドの戦いを描くんですが、不思議なことに「ザ・レイド」とはまったく別次元の作品に仕上がっている。
その理由は、「ザ・レイド」のイコ・ウワイスはボテ腹の嫁が家で待っている身。だからマンションに閉じ込められた時も、「この建物は犯罪者だらけ、それなら脱出しなきゃ」と焦ってしまった。しかし、この映画では、ドレッドは違うんですね。要塞マンションに閉じ込められた瞬間、「この建物は犯罪者だらけ、つまり全員逮捕、もしくは死刑」と、ビタ一文も焦ることなく判断して、館内アナウンスを使って業務連絡を披露。
「建物の住民に告ぐ、このマンションを支配した気になっているが、お前らにその権限はない。俺が法律だ。今からお前らのボスを処刑する。俺の職務を妨害するやつは共犯者とみなす。以上、警告はしたぞ」って。職務を淡々と実行するプロフェッショナルなんだもの、かっこいいはずだ。

皆さんアクション映画史、コミック映画史にとっては事故としか思えないくらい、まったく動揺しないヒーローの誕生です。本来アクション映画にとって、ヒーローの心の揺れを描くことでドラマを盛り上げていくはずなのに。その基本ルールを徹底的に無視してまでも、ドレッドらしさを追求した物語。この手の映画は見つくしているので、普通かなぁ、でも極悪非道の女ボスに、「ターミネーター:サラ・コナークロニカル」のサラ役と、「300」の王女を演じたレナ・ヘディが熱演しているので、結構面白かった。
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草原の椅子  ★★★.5

2013年02月24日 | さ行の映画
宮本輝の同名小説を、「八日目の蝉」の成島出監督が映画化した人間ドラマ。人生の岐路に立つ大人3人と幼い少年が、最後の桃源郷と呼ばれる地で新たな一歩を踏み出す。日本映画初の長期パキスタンロケによる雄大な自然の映像に心が洗われます。出演は、佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子、小池栄子、AKIRA他。

あらすじ:バツイチサラリーマン遠間憲太郎(佐藤浩市)は、50歳を過ぎて取引先の社長・富樫(西村雅彦)や骨董店オーナーの篠原貴志子(吉瀬美智子)と出会い、互いに友情を深めていく。そんな折、彼らは母親から虐待を受けて心に傷を負ってしまった幼い少年と出会い、その将来を案じる。やがて偶然見た写真に心を動かされた彼らは、世界最後の桃源郷と呼ばれるパキスタンのフンザへと旅立つ。
<感想>厳しい現実に希望を見失いがちな現代の日本で、それでもこれからの人生に向かって、新たな一歩を踏み出そうとする人々の姿を力強く描いた感動作です。原作は芥川賞作家、宮本輝が、95年の阪神・淡路大震災による自宅全壊後に出かけた、6700㎞に及ぶシルクロードの旅に起因する同名小説。映画では舞台を当時の神戸から東日本大震災後の東京に移して、今を生きる私たちの心により響く内容にしながら、人生の岐路に立った者たちの姿をじっくりと見つめていく。

年頃の娘と2人暮らしの男が、彼が50歳を過ぎて親友として付き合うことになる同い年の経営者、富樫の西村雅彦。大阪に本社を置く「カメラのトガシ」の経営者。関西人らしく明るく人情にもろいが、経営する店が他店に押され業績が悪化し、苦渋の末リストラに踏み切るが、状況は好転せず、東京からの撤退を考えている。そんな悩みを遠間に語り、一緒にフンザへ旅をすることに。
そして遠間に惹かれていく陶器店の女店主、貴志子の吉瀬美智子。町でタクシーの窓越しに見かけた女性に心惹かれる遠間。彼女の店に通い高額な(18万円の壺)陶器を購入し、何度も店に通いづめ、2人で食事をする仲になった彼女に、フンザの写真集を見せられたのを機に、胸に秘めた辛い過去の話をする。
大人の3人がそれぞれ空虚な心を抱えながら、次第に交流を深めていく。そんな折、遠間は心を閉ざす4歳の男の子、圭輔と、あるカメラマンの撮ったパキスタンの風景と村の子供たちに老人のドアップ顔、4人はフンザの写真に魅了される。それは雄大な自然に、生き生きとした人々の顔。そこに106歳の老人の顔の写真があり、・・・。
実年齢52歳の佐藤浩市が、50歳の遠間役の実感をリアルに体現。元妻は女医さんで再婚しており、実は遠間の方が浮気をして、奥さんが家を出て行ったという。同じく52歳の西村雅彦がコミカルに演じた、関西弁の富樫と遠間の絶妙な掛け合いが大人の友情ドラマとして味わい深くしている。さらに吉瀬美智子の着物姿が綺麗で、凛としたたたずまいが美しいですね。

そして、圭輔の育児を放棄する母親役に、小池栄子の鬼気迫るすっぴんの演技に圧倒され、昨今立て続けに起きる凶悪な事件、子供への虐待や育児放棄の問題なども作品の中で、見る者に考えさせます。
今後の生き方を模索する4人は、遠間に、富樫、貴志子、圭輔を連れて“世界最後の桃源郷”と呼ばれるフンザへと、運命を言い当てる老人が住むパキスタンの山岳地帯へ、新たな自分を見つける旅に出る。

小さなバスで砂埃を舞いながら行く山岳地帯。羊飼いの106歳の老人が、「正しいことを繰り返しなさい」と説く。顔の皺に刻まれた年輪。そして夜の満天の星空。次の日、真っ白い砂の砂漠を登る4人。白い砂の山を真っ赤なシャツ姿で一生懸命に登っていく圭輔、幼い彼がこれからのことを思っているのか(孤児院へと)、それとも若くはないが新しい父親と母親を見つけた喜びだろうか、後姿の全身にその喜びを表しているように見えた。
この後に遠間と貴志子が、2人で圭輔を育てて行こうと決心するシーンがあります。この撮影の前の晩に吉瀬さんが裸足になって砂漠を歩くというので、撮影で綺麗な足首を見せるためゴシゴシと綺麗に磨き上げた足が見れるのですが、実は風呂場で転んで骨折していたのに、痛みをこらえての裸足の演技だったそうです。

思うに、主観の違いなのかもしれません。わざわざパキスタンのフンザまで行かなくても、自分が行きたいところへ旅に出て、毎日の仕事の疲れと心の洗濯をしに行き、リフレッシュして、リセットして、明日からまた頑張ろうと思う気力ですよね。
ラストの「未来を信じていいのかな」という台詞も、簡単に決めることではないけれど、遠間が惚れた陶器店の貴志子と一緒に育てることになるきっかけにも、貴志子が一度結婚して子供が産めなくて離縁されたこと。二人の間に圭輔という言葉を発しない子供が、年老いた二人で助け合いながら育てて行こうという、明るい未来があるのではないかしら。圭輔が心を開いて貴志子にすがりつく姿が、少しずつ言葉を話すようになる圭輔が愛らしいと思った。
タイトルの「草原の椅子」とは、フンザの山のふもとに歩き疲れたら一休みするようにと、木製のベンチがありました。それは、これから二人で夫婦として、圭輔を育てて行こうとする二人の姿があり、またフンザの人たちが仕事に疲れて一休みする椅子でもある。
フンザはパキスタン北西部に位置し、中国のウイグル自治区への通商路沿いにある地域。首都イスラマバードから陸路で20時間ほどで、景観の素晴らしさから最後の桃源郷と呼ばれる。宮崎駿の「風の谷のナウシカ」の舞台のモデルという説も。
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思秋期  ★★★.5

2013年02月24日 | さ行の映画
俳優のバディー・コンシダインの長編監督デビュー作。サンダンス映画祭で監督賞などを受賞。出演は「戦火の馬」のピーター・ミュラン、オリヴィア・コールマン、エディー・マーサンら。

あらすじ:失業中でやもめのジョセフ(ミュラン)はキレやすい上に感情をコントロールできず、愛犬を蹴り殺してしまうような男。そんな彼がある日、鮭でいざこざをお越してチャリティーショップに駆け込む。そこで働く信心深い女性ハンナ(オリヴィア)は天使のような優しさで失意のどん底のジョゼフは反抗的な態度を示すもののそれ以来、毎日のように彼女の店に顔を出すようになる。
自暴自棄なジョセフは、ハンナのことを裕福で満ち足りた主婦とみなしていたが、実はハンナにも夫のジェームズ(マーサン)との間に他人には言えない闇を抱えていた。普段は敬虔な信者のジェームズは嫉妬深く、日常的にハンナに暴力をふるっていたのだ。
苦しさから酒に逃げ込んでいくハンナ。ハンナとの交流との中で、次第に彼女の苦悩を知っていくジョセフ。やがて二つの顔を持つ夫に耐え切れず、ハンナはついに家を出る決心をしてジョセフの元に一時的に厄介になる。
だがその後、ハンナとジョセフの人生に衝撃をもたらす出来事が起きてしまう。

<感想>だいぶ前に鑑賞したのだが、忘れないうちにレビュー。2011年、イギリス映画で、原題は「ティラノサウルス」。邦題の「思秋期」とは「思春期」に対してのことだと思うが、よく考えたものだ。人生の折り返し点にさしかかった男女の不安定な心模様を指していると思う。この年齢になればそれは相応の分別を持っているはずなのに。
ここに登場するやもめの中年男は、酒と暴力に明け暮れて怒りの矛先を、つい弱いものに向けてしまうどうしようもない男、最低な男で生々しいダメっぷりが哀れにさえ見える。

演じるのは「マイ・ネーム・・イズ・ジョー」「マグダレンの祈り」で知られるピーター・ミュランの演技の巧さはハンパじゃない。一度見たら忘れられない超個性派だから、怒りに駆られて自分の犬を蹴り殺したり、四六時中隣人と騒ぎを起こしたりしてもすんなり受け入れてしまいそうな雰囲気の持ち主なのだ。

そんな単細胞の男やもめが出会うのは、夫の暴力に耐える中年女性のオリヴィアなのだからやりきれない。何とかしてあげたい、ワケありのハンナのようにね。2人とも酒浸りでパブで憂さを晴らすしかないとは、いささか気が滅入ってしまう。
まるで希望の欠片も見えないこの男女に、温かい目を注ぐのはバディー・コンシダイン監督。
もともとは俳優だが、この長編第一作がサンダンス映画祭などで受賞を重ねたことから、一気に注目を集めたのだ。なるほど彼の敬愛するケン・ローチ監督を思わせる手堅いリアリズム演出によってあぶりだされる。

なるほど、女性心理を分かっている監督だからか、しかしハンナの取った行為は許されるものではないと思う。何かしら方法があっただろうに。
それにしても登場人物たちが、子供も犬もみんな不幸っていうのは、・・・やっと灯りが見えてもこの辛さ対決は忍耐力が必要だと思った。
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HICK ルリ13歳の旅 ★★.5

2013年02月23日 | DVD作品ーま行、や行、ら行
両親の失踪を機に単身ラスベガスに向けて旅立った孤独な少女が、道中の様々な経験を通じて成長してゆく姿を綴ったファンタジックな青春ロードムービー。出演は「ヒューゴの不思議な発明」のクロエ・グレース・モレッツ、「マリリン 七日間の恋」のエディ・レッドメイン、「グリーン・ランタン」のブレイク・ライブリー。

あらすじ:アメリカ中西部のネブラスカ州。荒廃した農村地帯に住むルリ・マクマレン(クロエ・グレース・モレッツ)は、13歳の誕生日を迎えたばかりの少女。テレビで映画を見ることと絵を描くことが大好きだが、トラブルを抱えたアル中の両親からは相手にされず、友だちもない彼女は、熱心な映画鑑賞が育んだ想像力で現実逃避しながら、孤独で退屈な日々を送っていた。そんなある日、母と父が何も言わず、立て続けに突然蒸発する。1人残されたルリは、家を出て憧れの地ラスベガスに向かうことを決意。(作品資料より)
<感想>「キック・アス」のヒットガール役以降、自意識過剰な男どもを救うオルタナ・アイドルのクロエ・グレース・モレッツ嬢が、いよいよピンでの主演デビュー作です。演じるキャラはモロにイメージ通りのひねくれ系の思春期女子ルリ。

ネブラスカ州の田舎町で、周囲の環境になじめずもんもんとしている貧乏な家の娘の役。ママのジュリエット・ルイスはアバズレで、娘の13歳の誕生日を行きつけのバーで祝うというロクデナシも最高!・・・それにパパは出て行ったクズ男。友達もいないので退屈しのぎに絵を描いたり、テレビ放送で映画を見まくったり。なるほど、やっぱり「ゴーストワールド」のソーラ・バーチとか、「JUNO/ジュノ」のエレン・ペイジのラインで無難に行くのかなぁ~なんて思ってたら、彼女が旅に出た途端、雲行きが怪しくなってくるわけ。
鏡の前で「七年目の浮気」のマリリン・モンローや、「スター・ウォーズ」のレイア姫とか「サンセット大通り」のグロリア・スワンソンの物真似をしてみせる夢見がちな少女ルリは、両親の蒸発を機に家出を決心する。誕生日プレゼントにもらった、45口径の拳銃を持ってヒッチハイクを開始します。目的地は憧れの大都会ラスベガス。
ところが世の中、無防備なブロンド少女を、安全無事に届けてくれるほど甘いもんじゃございません。すぐさま彼女を拾ったのは、カーボイハットのエディ、あの「マリリン7日間の恋」のエディー・レッドメーン。弱っちいのに狂暴で、ルリをベッドに手足を縛る変態男で、「俺たちはボニーとクライドだ」とか、ロマンチックな寝言を一方的に押し付けてくるロリコン男。

怖くなり車から飛び降りて、次に出会ったのが派手な身なりのグレンダ。コカインを手放せない彼女には、大きな秘密と心の傷があるようだ。実は彼女もエディと関係を持っていたのが明らかになる。
世間知らずなルリも、さすがに彼が危険人物であることは早々に察知するのですが、しつこくて中々離れられず、気が付けばルリは地元よりハードコアな、ホワイト・トラッシュの世界に取り囲まれ、やがてエディの片想いもヒートアップする。後半では、実質、監禁状態になってしまう。なんか「完全なる飼育」みたいな感じがした。
エディが立ち寄った富豪のオヤジにアレック・ボールドウィンが、悪い人ではないようだが、どうでもいい役柄でした。このログハウスでルリは監禁状態になるんだけど、グレンダが助けに来てくれて、そこへエディが帰ってきて、グレンダが元カノと分かりエディが拳銃でグレンダを撃ち殺すし、「俺殺す気はなかった」なんて女々しい言い訳をするエディ。すかさず拳銃を奪い取りエディを射殺するルリ。
映画マニアのルリの発言からすれば、最初は自由への「脱出」を目指す映画だったのに、いつしか田舎の暗部からの「脱出」のサスペンスへと主題がスライドしているというのだ。女子の通過儀礼と呼ぶには、「知らない人についていちゃダメでしょ」というミモフタもない教訓あたりに落ち着く本作では、劇中に流れるボブ・ディランは少し大げさな気もします。
原題は「田舎者」なのに、邦題の付け方が上手いよね。しかし背伸びした乙女が大ピンチの連続に悶える、クロエちゃんの萌えっぷり映画としては、かなり完璧だと思います。でも、エディを殺しているし、どうみても正当防衛にはならないと思う。
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凍える牙 ★★.5

2013年02月22日 | DVD作品ーか行
直木賞を受賞した乃南アサの『凍える牙』。このベストセラーを韓国映画界が総力を結集して映画化。監督・脚本は『マルチュク青春通り』のユ・ハ。

主演には『殺人の追憶』のソン・ガンホ、『悲夢』のイ・ナヨンという実力派俳優が共演。出世競争に負けっぱなしで、妻は家出、公私ともに行きづまっている中年男サンギルと、典型的な男社会である警察組織で不当な扱いを受けながらもがく孤児ウニョンの、従来のヒーロー&ヒロインとは程遠いコンビが、難事件の裏に渦巻く闇に切り込んでいく様はスリリングかつドラマチック。殺人兵器に育てられたウルフドック“疾風(チルプン)”と共にウニョンが駆け抜けるシーンは心揺さぶられずにはいられない。
あらすじ:ソウルで奇妙な焼死体が発見された。停車中の車の中にいた男の体が突然発火、車ごと炎上したという。現場を訪れた中年刑事チョ・サンギル(ソン・ガンホ)は、班長から元白バイ警官の若き女性刑事チャ・ウニョン(イ・ナヨン)とコンビで捜査を行うよう命じられる。検証の結果、死体の太股には獣に噛まれた傷痕があり、尿からは覚醒剤が検出、ベルトのバックル内からはタイマーと点火装置が見つかり、引火性の強い化学物質が仕込まれていた。ヤクの売人から被害者の連絡先である塾の場所を聞き出したサンギルは、ウニョンとともに内部を捜査。隠し扉の奥のイメージクラブで、生前の被害者が未成年の少女たちを働かせ、薬物漬けにしていたことを突き止める。そんな中、新たな事件が発生。路上で大型犬に襲われて死亡した被害者は、麻薬と未成年買春の前科を持つナム・サンフンという男で、第一の被害者オ・ギョンイルとは知人同士であった。しかも首の傷痕と現場で採取された動物の毛を分析すると、ギョンイルは狼に噛み殺されたことが判明する。やがてミン・テシクという闘犬賭博に関わっている元ヤクザの存在が浮上、捜査チームはテシクの元恋人ミンジョンが出入りする売春組織のアジトへの手入れを敢行する。だがテシクは不在、車でその場にやってきたミンジョンは猛然と現れた狼に似た大型犬に襲われ、あえなく死亡。ウニョンはその捜査中に肋骨を折る大怪我を負う。(作品資料より)

<感想>景気よく燃え上がる人体自然発火で幕を開け、オオカミのような犬の噛み跡が遺体に残る連続殺人を追うクライム・サスペンス。第115回直木賞を受賞した、乃南アサのベストセラー小説「凍える牙」が韓国で映画化です。監督は「マルチュク青春通り」(04)で高い評価を得たユ・ハ。
これまで日本でも、主役の女刑事“音道貴子”を天海祐希や木村佳乃が演じ、TVドラマ化されてきましたが、どうやら原作者の乃南先生は改変などがお気に召さなかったご様子。しかし、今回の韓国版「凍える牙」は、著者の太鼓判つきだそうです。
本作の主演は、ソン・ガンホ。女刑事ものなのに、何故かガンホ推しな作品に仕上がっています。女房に離婚され出世が遅れている冴えない刑事で、同僚にからかわれたら見事な飛び蹴り炸裂!・・・「ガンホの飛び蹴りが見たい」という世界中の切なる要望に久々答えた豪快なキックですから。

馬鹿で無気力な刑事を演じさせたら世界屈指のソン・ガンホは、今回、大事件の手柄を独り占めしようとして、一人では抱えきれなくなり、大チョンボをカマすという期待を裏切らない活躍を見せています。
そしていつでも仲間がキレる心の準備ができているような、全力で速やかに仲裁する同僚など、韓国警察へ期待するものがありますね。ドロドロの出世競争で刑事が証拠や手柄として抱え込み、捜査が後手後手に回ってしまうなど、エゴが先に進むイヤーな描写も綿密で面白い。

ヒロインの女刑事ウニョンには、キム・ギドク監督作「悲夢」(08)などに出演した戸田恵梨香似の、イ・ナヨンが。男ばかりのチームへ新たに配属されて、想像を上回る露骨な男女差別の標的にされる気の毒な役なのだが、彼女が邦画の「英二」で長淵剛出演のヒロインだったことを思えばそれほどでもないのかも。
TVドラマの中で、カラオケルームで婦警が下着姿にさせられた神奈川県警ほどではないですが、やはり当然のようにセクハラをされ、拒絶すると今度はパワハラと、過酷な職場における容赦のないイジメが展開する。

職場の差別やイジメが怖いのは、情報を共有させてもらえないため、作業場でも孤立してしまうことです。特に警察では、頭の回る彼女が誰より早く容疑者を見つけても、彼女の発する言葉は黙殺されてしまい、犯人がいるかもしれない現場へ結局一人で乗り込むという、どう考えてもヤバいフラグが何度も立ちまくることになります。
そんな中で少しづつ、彼女の俊敏な頭脳に気付いてバディになりかけつつ、同時に男社会で虚勢を張らなければいけないガンホの戸惑いもさすがに芸達者だと思った。
そして狼犬(疾風、チルプン)の強く美しく、同時に犬の優しさを兼ね備えた姿。スカイブルーの獰猛な殺し屋の目をしながら、キューンと甘え声で鳴いたりするのが可愛いって。
結局、女が男社会な警察で居場所を確保する難しさや、原作にそもそもあった無理な設定が残されているのは欠点としても、イケメンが一人も出てこないのが残念ですよね。
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王になった男 ★★★

2013年02月21日 | あ行の映画
李氏朝鮮時代に実在した王をモチーフに、歴史に葬られた15日間を追う歴史大作。「悪魔を見た」「甘い人生」など韓国内ではもちろん「G.I.ジョー」など国外でも活躍するイ・ビョンホンが、暴君と呼ばれる王と操り人形とはならずに民を第一に考える影武者の一人二役をこなす。

ほか、「神弓 KAMIYUMI」のリュ・スンリョン、「アドリブ・ナイト」やTVドラマ『トンイ』のハン・ヒョジュ、「トガニ 幼き瞳の告発」のチャン・グァンらが出演。監督は「拝啓、愛しています」のチュ・チャンミン。脚本は第57回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞した「オールド・ボーイ」のファン・ジョユン。第49回大鐘賞で最優秀作品賞など過去最多となる主要15部門を制覇。
あらすじ:1616年.李氏朝鮮第15代王・光海君(イ・ビョンホン)は暴君として恐れられるその裏で、権力争いにより暗殺されるかもしれないと怯えていた。ある日、光海君が病に伏せ、妓生宿で腐敗した権力の風刺をしていた道化師のハソン(イ・ビョンホン/二役)が連れてこられる。重臣たちは光海君と瓜二つであるハソンを王の影武者として仕立て上げた。偽者ではないかと疑う家臣たち、急に人が変わったような王に戸惑う王妃。様々な思惑が潜む宮中で、ハソンは次第に傀儡ではなく自らの意志を持ち民について考える真の王として周囲を魅了していくが……。(作品資料より)

<感想>イ・ビョンホンのファンではないが、彼の映画を久しぶりに観た。宮廷歴史大作というから、コスチュームプレイの内容がない時代劇かなと高をくくっていたら、これが予想を覆してよくまとまっている。オーケストラの音楽にのせて王の身支度が始まり、格調高い高貴な気分に浸れる。出だしから上々の出来といっていいだろう。
まぁ、黒沢明監督の「影武者」を持ち出すまでもなく、王そっくりの影武者が本当の王をそでにしてがんばってしまうのだから、面白くないわけがない。

ビョンホンが演じるのは17世紀初頭に実在した朝鮮王朝の15代目の王・光海君と、その影武者に引っ張り出された王とうり二つの道化のハソン。暴君ゆえに毒殺の危機におびえる王の代わりに15日間だけ本物の王にすり替わる計画が実行に移されるが、さてその結末は?・・・。
この手の影武者のお話は最初のうちはうまくいくものの、やがて素性がばれてとんでもないことになるのが落ち。ここでも型通りの展開を見せるが、面白いのが本物の王になりすますビョンホンのコミカルな演技。あのイケメン俳優のこんな飄々とした演技は今まで見たことがなかった。それが危なげもなく淡々と演じて笑いを取るのだがら大したものだ。もっとも、ビョンホンの相手役のリュ・スンリリョンやチャン・グァンといったベテラン俳優の支えもあってのことだが。

しかし、何と言ってもこの映画が優れているのは、道化が王になって初めて見えてくるリーダーの真の役割を、チュ・チャンミン監督が的確に指摘している点にあると言っていいでしょう。
いきなり別人が王様になっているわけだから、なんで周りは気付かないの、って違和感を覚えてもおかしくないところなんだけれど、そういう感じにはならない。彼のために尽くす若い女官のサウォルも、名もない庶民たちの代表として見る者の共感を覚える。
ユニークだったのが、料理番をしている女官たちがいつもなら、王様の食べ残したお下がりを食べるのに、偽物王が食欲旺盛で食べ残しがなく全部たべてしまう。それを側近から聞き、残すようになる優しい偽物でもある。

王に仕える者たちが、偽物の王でも王座に座れば、それは、臣下たちの内面に植えこまれた服従を求める心のスイッチを入れさえすれば王は務まるという、描き方がなされていたからでしょう。臣下たちの「どうか殺してください」という台詞には、日本の切腹文化と似たものが朝鮮にもあったわけですね。
それに、王妃が偽物の正体に気付く場面も鮮やかで、本物の王には胸に矢の傷跡があることを、偽物にはそれがなかった。しかし、この偽物の王が、王妃の兄が反逆罪で囚われているのを助けたことで、王妃が偽物王を愛おしく思ってしまう。人間って不思議です。
本物の王も、ケシの毒で生死を彷徨い、元気になって公務をつとめることになり、自分のいない間に偽の王が政治をきちんとこなしていたことに感謝して、処刑することなく逃がしてやるという結末になっている。こういう設定の映画は、最後まで破綻のない風刺喜劇に仕上がっていて面白い。
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ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀 ★★★

2013年02月20日 | アクション映画ーハ行
1937年に起きたドイツ飛行船ヒンデンブルグ号爆発炎上事故をモチーフに製作された歴史ミステリー。爆弾が仕掛けられたとされる飛行船に乗り込んだ人々の運命と、事故の裏に潜む政治的陰謀を描く。出演は「寂しい時は抱きしめて」のローレン・リー・スミス、「そして、デブノーの森へ」のグレタ・スカッキ、「アメリカン・ヒストリーX」のステイシー・キーチ、「ドレスデン、運命の日」のハイナー・ラウターバッハ。

あらすじ:1937年、ドイツのフランクフルト。ツェッペリン飛行船会社の設計技師マーテン・クルーガー(マクシミリアン・ジモニシェック)は、操縦していたグライダーが湖に墜落、偶然居合わせた女性ジェニファー(ローレン・リー・スミス)に救助される。マーテンはひと目で恋に落ち、その夜、アメリカ領事館のパーティで二人は再会するが、ジェニファーはアメリカの石油会社社長エドワード・ヴァンザント(ステイシー・キーチ)の娘で、ドイツ貴族の息子フリッツ・リッテンベルクという婚約者がいた。
ジェニファーの母ヘレン(グレタ・スカッキ)は、夫がアメリカでヘリウムの輸出解禁に向け奔走中だとスピーチ。アメリカの輸出規制のため飛行船の浮揚ガスとして爆発の危険が高い水素を使用している現状は、ツェッペリン社の会長エッケナー(ハイナー・ラウターバッハ)にとってゆゆしき問題だった。パーティの最中、エドワードが倒れたとの報せが届き、ジェニファーは母と翌日のヒンデンブルグ号で帰国することとなる。(作品資料より)

<感想>1937年、着陸寸前に炎上し多数の死者を出したドイツの飛行船ヒンデンブルグ号の爆発事故。その事故を巡る謎を独自の解釈で描く歴史ミステリー・ロマンス。ヒンデンブルク号には爆弾が仕掛けられていたという陰謀説を基に、爆弾と犯人探しのミステリーに主人公のロマンスを絡めつつ、ヒンデンブルク号の炎上崩壊シーンをリアルに再現した迫力の映像で描き出している。監督はドイツのTVで活躍するフィリップ・カデルバッハ。

冒頭でのグライダーで飛行するマーテン、これは無茶なことをという感が当たって、川に墜落するのだが、そこに麗しき美女ジェニファーがいて下着姿のまま飛び込んでマーテンを助ける。これはもう、この初めの展開からロマンスが芽生えるのは必至ですね。しかし、彼女には貴族の婚約者がいたのです。

第二次世界大戦前夜のヒトラーが台頭する不穏な時代背景を活かしつつ、やはりCGとはいえどでかい飛行船に鍵十字のマークが、それを見るだけでも凄いと思った。まずは飛行船に仕掛けられた爆弾探しをするマーテン、惚れたジェニファーを助けるためにも飛行船の爆発をくい止めねばならない。しかし、婚約者のフリッツもその爆弾に関わっていたのか、トイレで二人は喧嘩になり誤ってフリッツを殺してしまう。そしてマーテンとフリッツのやりとりの一部始終を見ていた芸人ブローカ、もしやこいつが機密文書をもっているのか?、ぜんぜん関係なかった、ただアメリカへ渡りたかっただけ。助かったけど。

フリッツ殺しの犯人として飛行船の中で追われ、彼を助けてくれたのはまたもやジェニファー。彼女に爆弾が仕掛けられていることを話すと驚き、それに劇中の二人のセックスシーンなんていらないと思った。大怪我しているのに。
このドイツの飛行船は、アメリカの輸出規制のため浮揚ガスとして爆発の危険が高い水素を使用している。それにヘリウムガス輸出禁止のせいでジェニファーの父の会社が倒産寸前だと打ち明けられる。そして何者かに盗まれたドイツ軍の戦争計画を記した機密文書、ゲシュタボも飛行船に乗っていたのだ。なぜか不死身の男マーテンの活躍、時限爆弾を見つけて解除。だがすでに遅しで、飛行船の水素を入れてある袋が破れており、嵐で飛行船の中が放電状態で、いつ水素ガスに引火するか分からない危険な状態になる。

ドイツ軍の機密文書は、飛行船の船員が持っており、殺人犯として指名手配されていたマーテンの手に渡るが、最後の飛行船炎上で缶の中に入っていた機密文書が灰になっていたということは、疑問に思うのだが、結局戦争は起こってしまった。
このクライマックスの引火して爆破が起こり、悪い奴らが爆風で死ぬのはいいが、一般乗客も巻き添えになり死んでしまうのが悲しい。それと、嵐に遭遇することや、飛行船の作りがいまいち雑で、大勢の乗客を乗せて大空を飛ぶには、安易な設計上のミスが原因なのかもしれない。
爆弾を仕掛けたのが、ジェニファーの母親の差し金とは、いくら会社倒産の危機とはいえお粗末なお話。それに、炎上しながら墜落する飛行船、火傷を負いながらも助かったジェニファー、彼女を人質にまたもや父親の会社の存続をかけての駆け引きにはウンザリ。そしてどうしようもないラスト、父親が最後に敵と相撃ちで死亡するシーン、炎上墜落から助かったマーテンとジェニファーは、その後の戦争でまた命の危険にさらされるに違いない。
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レッド・ライト ★★★

2013年02月19日 | ら行の映画
30年間の沈黙を破り突如姿を現した伝説の超能力者と、超常現象を暴こうとする科学者たちの息詰まる攻防戦を描く「〔リミット〕」のロドリゴ・コルテス監督作。出演は「レイジング・ブル」、「キラー・エリート」のロバート・デ・ニーロ、「プルートで朝食を」「インセプション」のキリアン・マーフィ、「愛は霧のかなたに」のシガーニー・ウィーバー、「裏切りのサーカス」のトビー・ジョーンズ。

あらすじ:科学者のマーガレット・マシスン(シガーニー・ウィーバー)とトム・バックリー(キリアン・マーフィ)は、超常現象を科学の力で解き明かすため、研究を重ねる日々を送っていた。そんなある日、30年前に引退した伝説の超能力者サイモン・シルバー(ロバート・デ・ニーロ)が復帰するというニュースが世間を騒がせる。実は以前、マーガレットはシルバーに挑んだが、心の弱みを突かれて完敗を喫し癒えることのない傷を負っていた。それを知ったトムは、全てを解き明かすため、単独でシルバーのショーに乗り込むことを決意する。果たして、サイモン・シルバー復活の裏に隠された、真っ赤な嘘と真実とは……。 (作品資料より)

<感想>超能力は実在するのか、をテーマにしたサスペンス・ミステリー。超常現象の真相に迫るマーガレットらの前に、伝説の超能力者が現れるという、知的好奇心をくすぐる物語。デ・ニーロー、ウィーバーという大スターの迫真の共演も見ものだが、要所のドッキリ演出とともに導かれる、どんでん返しに唖然としてしまうこと間違いなし。
デ・ニーロと言えば伝説のボクサー、伝説のギャングの親分、伝説の怪物を過去に演じてきたデ・ニーロが本作で演じるのが、70年代に活躍したユリ・ゲラーを彷彿とさせる伝説の超能力者。あのデ・ニーロが超能力者役にどうアプローチするのか。かつてのデ・ニーロの神懸り的演技に心酔した人ほど、胡散臭く感じてしまう今回の超能力者役。

オープニングエピソードで、家具が揺れ、テーブルが浮遊する。“ポルターガイストの家”が登場する。超常現象バスターズである物理学者のシガーニー・ウィーバーと助手のキリアン・マーフィは、いとも簡単にポルターガイストの正体を解き明かすのである。「超常現象を信じる人がいるから超常現象は起きるのだ」と言うのが、バスターズの持論。
「トリック」の山田奈緒子と上田次郎コンビを、ゴージャスにしたようなバスターズがの前に立ち塞がるのが“伝説の超能力者”サイモン・シルバーことロバート・デ・ニーロ。目が見えないシルバーはいつもサングラスをかけ、怪しさ満点。スプーン曲げに心霊手術までやって見せるシルバーは、70年代に大人気を博したが、ぷっつりとマスコミの前から姿を消していた。
そのシルバーが30年ぶりに復活して、超能力ショーを開くだけでなく、超能力は実在するかどうか正式な大学の研究にも協力するというのだ。「シルバーにだけは近づかないほうがいい」というシガーニーの忠告に背き、キリアンはシルバーの化けの皮を剥ごうとする。しかし、突然シガーニー博士が亡くなり、一人でシガニーの隠れ屋を突き止めるのだが、ところがキリアンの周りで異常現象が頻発し、彼は精神的に追い詰められていく。果たしてシルバーの超能力は本物なのだろうか?

後半部分のシルバーのショータイムのシーン、彼の子分がキリアンをトイレで殺そうと殴りかかり、負けじとキリアンも格闘して相手を殺してしまう。そして、キリアンがシルバーが超能力者としての現象を始めようとすると、電球が破裂して暗闇に、それこそ超常現象が起きる。本当は、キリアンが超能力者であり、自分の力をまだ知らなくて、怒りと興奮でエネルギーが爆発したと思われる。これは、途中でシガーニー博士が感づいていたことと、見ている観客もこのことに気付いていて予想していたので、どんでん返しというよりやっぱりそうだったのか、という結末で安心した。
前半は博士と調査に奔走し、騙しのテクニックを暴く博士と助手のトム。霊媒や透視術、心霊治療師たちのハイテク機器を使った組織的トリックまで、イカサマを次々という間に科学的解明していく。その後のカリスマ超能力者シルバーの、予測不能の未知の超能力。復活のサイキックショーを開いたところ、思わぬ現象が起きる。シルバーの驚きの表情が絶妙でした。
近年は微妙な作品に出ることが多く、デ・ニーロ神話が揺らいでいる今だからこそ、逆にぴったりな役だなと言える。これからも、元気なうちにヘンテコな役とか、奇妙な作品に出て欲しいと思う。
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脳男 ★★★★.5

2013年02月18日 | アクション映画ーナ行
首藤瓜於の江戸川乱歩賞受賞作を「イキガミ」の瀧本智行監督が映画化。
主演の生田斗真が今までのナーブな美青年というイメージから一転、人間的な感情をもたない殺人者役を演じ、ダークな新境地を見せる。撮影はロバート・アルトマン作品などで知られる栗田豊通、脚本に「八日目の蝉」他で監督としても活躍する成島出が参加。
共演者として刑事茶屋に江口洋介、精神科医に松雪泰子、爆弾魔に二階堂ふみ、鈴木一郎の祖父に夏八木勲、老医師に石橋蓮司、精神科医の助手に甲本雅裕など、ベテラン陣が集結。
あらすじ:生田扮する脳男の出自、彼から感情を引き出したい精神科医の葛藤と、サイコな爆弾魔との戦い、複数の要素は絡み合いながら、思いがけぬラストになだれ込む。
東京近郊で無差別爆破事件が続発。刑事の茶屋は犯人のアジトらしき工場に踏み込むが、一味は入り口を爆破して逃走。確保できたのは現場に立っていた男だけだった。男は鈴木一郎という名前以外の身元は不明で、精神鑑定を受けることになる。(作品資料より)
<感想>感情を持たない“殺人ロボット”同然のダークヒーローが活躍するサスペンスドラマ。生田斗真扮する脳男は、人間らしい感情をもたずに育ち、犯罪者を自らの手で処刑することに全く躊躇しない。快楽のために無差別殺人を重ねる凶悪テロリストに立ち向かう脳男。

原作小説を読んでいるので、映画版では爆弾魔の緑川が男から女に変更。二階堂ふみが末期ガンで苦しみ、同性愛者で快楽殺人鬼の、レズっけ満々でレズビアンシーンを見せる辺りは、この女優の悪役に徹する豹変する眉毛のない顔が恐ろしく感じた。
二階堂と「ヒミズ」で共演した染谷将太が幼児愛変質者として出演。松雪精神科医の弟が、この男に虐待され辱められ殺された犯人なのに、精神鑑定の結果情緒不安というか、そういった精神の病という病気と判定。この男は憎き弟を殺した殺人鬼なのに無罪で、精神病院で染谷が更生したということで退院。これが後半で脳男の手で、染谷の幼児監禁虐待が続投していることが明らかにされる。
とにかく鈴木を演じる生田の殺人マシンのように強い彼が、茶屋や部下の警官たちと戦ってもトドメを刺さないことに疑問を持つのだが、やがて鈴木の過去を知る登山家からかつての鈴木にロッククライングで命を助けられたと聞き、彼が単なる殺人鬼ではないと確信。
爆弾を自作し、テロを繰り返す歪んだ知能犯の緑川。捕まる直前に鈴木と接触をしていた彼女は、虚無的な彼に一方的なシンパシーを抱き、鈴木奪還をするため護送車を襲う。混乱に乗じて鈴木は逃亡、緑川は彼を誘き出すため新たな事件を仕掛ける。茶屋の部下が怪我をして入院、その部下が緑川の標的となり時限爆弾を体に巻きつけられ、その爆弾処理が出来ずに壮絶な自爆死となる。このシーンは、原作では真梨子と親しくなった少女で、爆弾魔の標的になって脳男の鈴木が爆弾を解除して助けることになっている。
緑川のバス爆破から間一髪で逃れる精神科医真梨子、彼女には心の病を抱えた母親が、過食症で自宅にいるという設定も原作にはない。鈴木を鑑定した真梨子は、彼の機械的な受け答えに違和感をもち、その後、老医師の藍沢から鈴木が本当の名前の入陶大威(いりすたけきみ)であり、世の悪を憎む祖父に殺人者に育てられたと知らされる。これも原作と少し違う点があるが、映画版では細かく描写するには時間がなかったのでしょう。
大きな見せ場となるのが、後半部分の地下駐車場でのアクション。ここでの満身創痍になりながらも敵に向かっていく彼の動きは、俳優生田斗真のすごみを感じさせます。何度も車に跳ねられ、立ち上がりまた車に跳ねられ、酷い衝撃を受けて足の骨が折れ、それでも立ち上がりすぐ転ぶという動き、足を引きずりながらの後姿が壮絶。
生田くんの、悪とみなせば無表情のまま即座に相手を倒す格闘術はすさまじいです。クランクインまでの半年間、フィリピノカリやジークンドーを訓練。さらに徹底した筋トレと食事制限で肉体を絞り込んだそうです。
爆破シーンはCGではなく、実際に火薬を使った大々的なロケ撮影によるもので、邦画の枠を超えたアクション巨編に仕上がっているのも見どころ。ラストの精神病院での爆破の威力が本物であること必至。
脳男も爆弾魔も、家庭の温かさを知らずに育った似た者同士という、境遇が切ないですね。
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ダイ・ハード/ラスト・デイ ★★★★

2013年02月17日 | アクション映画ータ行
世界中で絶大な人気を誇るアクション大作「ダイ・ハード」シリーズ第5弾。毎回信じられない大災難が降りかかる“世界一運の悪い男”ジョン・マクレーン。

今回はその息子ジャックも父親譲りの運の悪さを発揮。どんな場面でも反りが合わないこのマクレーン親子が、モスクワで想像を絶する未体験の大事件に巻き込まれる姿を描く。主演はもちろんブルース・ウィリス。息子のジャックをジェイ・コートニーが演じている。監督は『エネミー・ライン』『マックス・ペイン』などアクション映画を得意とするジョン・ムーア。(作品資料より)
あらすじ:過去4度もアメリカ国内で凶悪テロを防いできたニューヨーク市警刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、ボヤキ交じりにモスクワへと旅立った。疎遠になっていた一人息子ジャック(ジェイ・コートニー)が、“世界で最もツイてない男”である父親のDNAを受け継いだかのように異国の地でトラブルに巻き込まれたのだ。だが“マクレーンの行く手に災いあり”の法則は今も生きていた。マクレーンはジャックと共に互いの命を守るため、数々の危機を切り抜けながら巨大な陰謀に立ち向かうことになる……。 (作品資料より)

<感想>言うまでもなくアクション映画は、見る者に熱い興奮をもたらすジャンルであり、本作の「ダイ・ハード」はその頂点を極めた超人気シリーズ。トムちんの「ミッション:インポッシブル」シリーズや「007」シリーズも大好きだけれど、今回は25年間、降りかかる不運を跳ね除け続けてきたマクレーン。特殊技能を持たないごく普通の刑事でありながら、行く先々で不運にもテロ事件に遭遇し、気が付けば孤立無援の極限状況の真っただ中。そんな世界一ツイてない男が、人間くさいボヤキをこぼしつつ、不屈のガッツを絞り出して戦い抜く姿が、ファンにとっては最大の魅力。
今回の大きなトピックは、マクレーン父子のまさかの初共演が実現したこと。そもそもマクレーンが行きたくもないモスクワを訪問した理由は、現地で警察沙汰を起こした息子ジャックを救うため。しかし、“親の心子知らず“のジャックは長らく疎遠だった父親に反抗的(父親をジョンと名前で呼ぶ)な態度を取り、どうやら彼は重大な秘密を抱えているらしい。

しかも息子のジャックは、運に見放され続ける父親の呪われたDNAを受け継ぎ、マクレーンも息子の抱えている秘密のとばっちりを食う形で最凶、最悪のバトルに巻き込まれてしまう。今回マクレーンを苦しめるのは、シリーズ最強の軍事を誇るテロリスト集団。悪の大物政治家に操られたその一味は、装甲車や武装ヘリを容赦なく繰り出し、大量破壊兵器(ロケットランチャー、ミサイル)まで隠し持って、その兵器を惜しみなくマクレーン親子目がけて撃ちこんでくる。

まぁ、いつもの不死身のマクレーンだからして、モスクワの市街地での敵の装甲車を激走させたカーチェイス、これは凄かったぞ。とにかくいつものように敵の車にぶつけるところから、高速道路から下の道路の車の上にダイブして、車の屋根の上をどんどんと進むし、それに惜しみない建物の爆破と軍用ヘリの銃撃戦など、ド派手な見せ場のラッシュ。モスクワが焼野原に、・・・息子のジャックはCIAのスパイだったのだ。これは想定内だったので驚かなかったけど。刑務所から移送される息子が、親父顔負けのような脱走騒ぎ。

助けた敵が狙っている親父も助けてモスクワのCIA隠れ屋へと。そこへ敵の装甲車を蹴散らして、ぼやきながらやってくる父親。息子にじゃまもの呼ばわりされても、可愛い息子を助けたと思い込んでいる親バカ。しかし、助けた親父は、実は悪党だったというわけ。
後半部分で、あの原発のチェルノブイリの廃墟を舞台にしたアクション。みんな防護服にガスマスクを着けているのに、いつもの服装で放射能汚染なんて気にしないって。それって大丈夫なの?・・・、最後に二人が大爆発とともに、窓ガラスを破って下のプールへと落ちるシーン。プールの水は汚染されているだろうに、息子は毛が抜けるだけなんて平気みたいだ。とにかく主人公ブルース・ウィリス親父の、ぶっ飛びアクションとユーモア溢れるぼやきが堪らなくいい。世界一ツイていないのに、世界一逆境に強い男の軌跡を、その手に汗握るスリルの体感温度の高さを実感して欲しい。是非劇場でご覧ください。
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ゼロ・ダーク・サーティ  ★★★★

2013年02月16日 | アクション映画ーサ行
9.11テロから10年、人々のビンラディンに対する記憶も薄れようとしている2011年5月1日、アメリカのネイビーシールズがビンラディンの隠れ家を急襲し、殺害する事件が起きた。

その裏に、ひとりのCIA女性分析官の功績が大きかった事が明らかになる。本作はその分析官マヤがパキスタンに赴任してからの8年間を追い、彼女が隠れ家を探し出す過程をリアルに描く。ビンラディンの隠れ家への急襲シーンは、まるでドキュメンタリーを観ているかのように再現されている。
主演のジェシカ・チャステインは、世界の映画賞を受賞したの納得の熱演を見せ、第85回アカデミー主演女優賞にもノミネートされた。
あらすじ:2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件の首謀者とされる国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディンは、2011年5月2日に捕縛、暗殺された。911からその日まで、実際にはどんな計画が立てられ、何が行われてきたのか。その鍵を握っていたのは誰だったのか。ビンラディン殺害の裏側に隠された真実が解き明かされる……。 (作品資料より)

<感想>アメリカ同時多発テロの首謀者であるオサマ・ビンラディン殺害、という衝撃のニュースが世界中を駆け巡ったのは、2011年5月1日のこと。もちろん国家最大の機密捜査であり、何でもYooTubeで翌日には見られるこの時代、私たちに届いた公式イメージは、その捜査を緊張の面持ちで見つめるオバマ大統領と側近の写真1枚のみであった。
『ハート・ロッカー』でアカデミー賞監督を獲得したキャスリン・ビグローが、同作の脚本家と再び組んだ軍事サスペンス。この映画が強烈なのは、その今世紀最大ともいえる事件の現場で、一体何が起きたのか?・・・を、この映画を通して世界が初めて目撃するということ。もう、それ自体が異例であり、さっそく映画の信憑性を疑問視する反発の声も出てはいるのだが、しかしだ、これ以外の真実を知らないわけだから、誰よりも早く映画化した“ドキュメンタリー“としての価値が高い。

しかも、この映画の素晴らしさも、その徹底したドキュメンタリー性にあると思う。ビンラディンを見つけたのは、20代の女性CIA分析官だったというのは衝撃的だが、誰をヒーローとして描くのではなく、淡々と任務を果たす人間の視点が貫かれている。ゆえに完璧とは思えないこともあるが、だからこそこの作品は、目撃するというよりは、とてつもなく生々しいリアルな体験を一緒にさせられるという、重い経験として観ている観客の脳にも体にも、ずっしりと心に残ってしまう体感映画でもある。

9.11同時多発テロ直後から10年間に及んだオサマ・ビンラディン捜索作戦の裏側を執念の追跡を続けた女性CIA分析官を軸に描き出しています。物語は、2003年、有能な20代半ばのCIA分析官マヤ(チャステイン)が、ビンラディン捜索チームに抜擢される。冒頭での、尊厳を無視した卑劣な拷問シーンを赴任してきたマヤに見せつける。有力な手がかりがつかめないまま数年がたったある日、協力を申し出たアルカイダ幹部と接触した同僚(女性)が自爆テロに遭い死亡。以来、マヤは異常なまでにビンラディン捜索に没頭するようになる。
マヤは人為的ミスで見逃した、一人のアルカイダ幹部、ファラジの資料がみつかり、調査を開始。当面のテロ対策に追われる支局長とも激しく対立することになる。ここでも、女だてらにと、女性蔑視のような男たちの目線。彼女だって好き好んでここへ赴任したのではない。

マヤのビンラディンの隠れ屋発見の意見に、上層部は過去の失敗に自分の地位や名誉を失くすことを恐れてのらりくらりと認めない。そんな確信のない情報ではダメだと言い切る男性社会のCIA。脚本は当事者への綿密な取材に基づいており、撮影でもブラックフォールのレプリカを作成し、リアルさを追求したという監督。公開されている設計図を基に、ビンラディンの隠れ屋まで建設したというのだ。

そして、クライマックスでの襲撃作戦。独自に開発した照明や赤外線ライトを駆使して、真っ暗な突入シーンを撮影。このシーンでは目を凝らしてただただ固唾を飲む思いだ。飛び出してくる人間、女性でも射殺してしまうからだ。怯えて泣く子供たち、悲鳴を上げる母親と思われる女性や子供たち。父親の射殺死体を見ながら、この子供たちは大きくなったらアメリカに報復、復讐に向かうであろう。どうにもビンラディンを射殺しても、気持ちは晴れないし、報復の連鎖が終わらない、やりきれない思いがしてならない。
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PARKER/パーカー ★★★.5

2013年02月15日 | アクション映画ーハ行
アクション俳優ジェイソン・ステイサムの新たな当たり役が誕生した。作家ドナルド・E・ウエストレイクが生んだ“悪党パーカー”である。

この職人気質の強盗は、完璧な計画を立て、彼なりのモラルに裏打ちされたルールにのっとって、一切の無駄を省き手際よくターゲットを奪い去る。そのストイックさは、完璧で美しい仕事ぶりだけでなく、セクシーなジェニファー・ロペス演じるレスリーの誘いをかわし、恋人クレア一筋な姿にも見て取れる。悪党なのに誠実なところが心憎い。人気犯罪小説シリーズの一作「地獄の分け前」を原作に、メガホンをとったのは『愛と青春の旅立ち』『Ray〈レイ〉』の名匠テイラー・ハックフォード。
あらすじ:天才的な頭脳と強靭な肉体を併せ持つプロフェッショナルな強盗のパーカー(ジェイソン・ステイサム)は、生い立ちも過去も謎のベールに包まれた冷酷非情な一匹狼で、自らに課した3つのルールに従って行動する。メランダー(マイケル・チクリス)率いる犯罪グループと大金が集まるオハイオ・ステートフェアを襲撃し、150万ドルを強奪するヤマも、パーカーの完璧な計画で成功するが、メランダー一味の不用意な行動から一般人を巻き込んでしまう。

このパーカーのルールに反した行動によって、メランダーから次のヤマの話を持ち掛けられたパーカーは拒否する。怒ったメンバーたちに何発もの銃弾を浴びせられたパーカーは、瀕死の状態で道端に置き去りにされる。何とか一命を取り留めたパーカーは、一味がセレブの集まるパームビーチに身を置いていることを嗅ぎ付け、テキサスの大富豪ダニエル・パーミットという偽IDを作り、報復のための追跡を始める。
島の豊富な知識を持つ不動産業者のレスリー(ジェニファー・ロペス)と出会ったパーカーは、彼女の助けを得て、一味が5千ドル相当の宝石を盗もうとしていることを知る。パーカーは、一味に宝石を奪わせて、それを横取りする計画を立てる。しかし一味はパーカーが生きていることを知り、シカゴを牛耳る殺し屋集団に彼の殺害を依頼する。最凶の刺客が送り込まれる中、パーカーは復讐を果たすことができるのか……。 (作品資料より)

<感想>犯罪小説「悪党パーカー」シリーズを、ジェイソン・ステイサム主演で映像化したクライムアクション。あれ、冒頭からステイサムが頭の毛がフサフサして増毛しているという、ショックな映像に始まり、要は強盗用に変装したズラなわけなんですけどね。やっぱり、今一番かっこいい髪形はハゲですよ。何だか最初っからかまされる本作では、強盗の天才かつ仁義を買う男「俺をなめんじゃねえ」という精神を原動力に、困難をものともしないタフな姿で今回も痺れに痺れさせるんですよ。

それに、とにかく痛そうで、銃に撃たれて走行中から転げ落ちて、その後でまた銃で撃たれ、瀕死の重傷を負って病院に担ぎ込まれる。治療を終えてICUで気が付いて、看護師の服を奪って病院から救急車に勝手に乗って逃亡。農道に止めて救急車の中にある点滴やモルヒネなど痛み止めでどうにか回復するんですがね。普通なら起き上がれる状態じゃない。
しかし、パーカーは痛みや怪我などものともせず、復讐の炎がメラメラと湧いてきて、「なめられて黙っていられるか。絶対に自分の取り分をきっちりいただく」という執念があるんです。そのためにはメランダーらが5000万ドル相当の宝石を盗む計画を企てている事を知り、その強奪品を横取りしたり、ところが一味が属する巨大組織が放った刺客に狙われ、次々と車を奪って乗り捨ててまた勝手に乗ったりする。

そしてさらに襲われて肩や手の平をナイフグサグサ刺されて、手の平なんて手の甲から指まで切られてるし本当に痛そうでした。ビルから落ちそうになってますます大怪我するけれど、不屈の執念でじわじわと敵に迫っていく。なんという並外れたタフガイ(死語です)不死身の男なんだろう。
そして、執念!大怪我してもステイサムなんだから、やるでしょうよ!だって「アドレナリン」のあの男なんですもの、ステイサムを裏切った男たちも言ってましたね「なんであいつ死なねえんだ」ってね(苦笑)逆の目線に立ってみると、殺したつもりなのに死なないなんて不気味極まりない。
でも本人は真面目に欲がない。前に見たメル・ギブソンの「ペイバック」も一本気な男でした。何故か自分の取り分7万ドルにこだわる律儀な男でした。

さて、この映画の中ではジェニファー・ロペスが借金まみれの不動産屋で登場します。彼女もパーカーの魅力にすっかりメロメロで、盛んに誘惑するのですがね、ジェニロペはアラフォーといっても相当な美熟女で、そもそも映画ですから、この二人の関係はどうなることやら。やっぱ40にもなると男より金ですかね。
パーカーには恋人がいるんですよ、ニック・ノルティがその恋人の親父役で出ています。その恋人はパーカーが電話すると飛んできて、怪我の手当てをしてくれるんですね。これはいくらジェニロペが色気振り撒いても、裏切るわけにはいきませんよね。
裏切り者に銃口を向ける悪党パーカー、ステイサム映画ではよくある緻密な構成に、リアルかつハードなアクション、すこぶる痛そうでストイックなアクションでハラハラしつつ、壮絶なバイオレンスにユーモアを交えながら描く伝説のダーティ・ヒーロー。
つまり本作も、なんだかんだ言っても安定の面白さを誇るステイサム映画に仕上がっています。この映画もステイサムでシリーズ化して欲しいですよね。
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