パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ★★★★

2017年07月31日 | アクション映画ーハ行
「バードマン」のマイケル・キートンが世界最大級のファストフード・チェーン“マクドナルド”の“創業者”レイ・クロックを演じる伝記ドラマ。マクドナルド兄弟が始めた片田舎のバーガー・ショップを世界的巨大企業へと急成長させたビジネスマン、レイを主人公に、成功のためには手段を選ばない彼の冷徹な信念と飽くなき情熱を、職人気質の兄弟との対立を軸に赤裸々な筆致で描き出す。共演はニック・オファーマン、ジョン・キャロル・リンチ、ローラ・ダーン。監督は「しあわせの隠れ場所」「ウォルト・ディズニーの約束」のジョン・リー・ハンコック。
あらすじ:1954年、アメリカ。レイ・クロックはシェイクミキサーを売り歩く52歳の営業マン。ある日、1度に8台もの注文が入り驚くレイ。さっそく店を訪ねてみると、そこはマクドナルド兄弟が経営する大繁盛のハンバーガー店だった。レイはその無駄のない合理的なシステムに感服し、ビジネスとしての可能性を見出す。さっそく兄弟にフランチャイズ化による全国展開を提案し、晴れて契約を取り交わすレイだったが…。

<感想>この映画で描かれるマクドナルドの起源は、まったくもって知らなかったし、たぶん殆どの人が知らないんじゃないかと思う。レイ・クロックのことはもちろん、マクドナルド兄弟が存在したことも知らなかったのだから。この映画では、家族経営の小さな店を世界的企業に成長させた起業家レイ・クロックを題材にした驚くべき実話なのであります。
たちまち引き込まれましたね。これは、世界で初めてブランディングを行った男の物語と言っていい。今、世界でブランドが溢れているように、レイ・クロックは文化を変えたと言っても過言じゃないと思いますね。

彼には千里眼のようなものがあったようだ。それに、レイ・クロックに共感できるのは、一度何かを決意したら、信念がびくとも揺るがない点だ。何とも彼の衝動や勤勉さを尊敬したいものだ。ただし、彼の場合は、ビジネスを拡大していくうえで、悪魔と取引をしてしまう。すると、途端に別の人格が現れてくる。こうした面については、尊敬できないけれども。

マクドナルドと言えば、言わずと知れた世界最大級のファーストフードチェーンだが、もともとはカリフォルニア州サンバーナディーノにあるハンバーガー店だったことは余り知られていない。

マイケル・キートン演じるレイ・クロックが世界最大級のファーストフードチェーンを築き上げるサクセス・ストーリーであり、革新的システムを発明したはずのマック&ディック兄弟が、利益追求の波に飲まれ、「本家」衰退に追い込まれる話でもあります。

プロデュ-サーのドン・ハンドフィールドは、既に他界した兄弟の孫に会ったと言う。そして、一族がこの話に光を当てられることを待ち望んでいたことを知る。兄弟が人生の紆余曲折を経て作り上げた手作りのハンバーガー店、マクドナルドは、彼らの美意識と徹底した簡略化によって成功していたが、対するレイ・クロックの底無しの野望は破格だったのではないか。

結果的には兄弟のアイデアを横取りしたレイだが、彼の類まれなる経営センスが、目的のためなら手段を選ばない潔さ、信念の強さに圧倒されるはず。目からウロコの経営ノウハウやカリスマの名言がつまった、働く人こそ突き刺さる作品でもあります。
30秒で商品を提供するシステムに勝利を見出したレイは、兄弟とフランチャイズ化を強引に契約。本店の存在を無視して、完成した店を”1号店”ととしてオープンする。

マクドナルドに商機を見出したレイ・クロックが、野心と情熱でフランチャイズ化を推し進めていく姿は、まさにアメリカンドリームの体現です。しかし、監督は単なる美談では終わらせない。主人公の独善的な行動が引き起こす数々のダメージを併せて描くことで、資本主義経済や、競争社会の負の側面を炙り出すことに成功しているからなのです。

金持ちの友人に見栄を張りたいために、「マクドナルド・システム」なる会社を設立して、兄弟への相談なしに事業を拡大する。
それに、プライドも人一倍であり、全財産をつぎ込み、自宅を抵当に入れて資金を作り、全米へ進出を果たすのです。しかし、売り上げは増す一方で、採算が悪化していることに着目したレイは、利益を追求するためシェイク用の粉末を勝手に導入してコスト削減。これが兄弟との決裂の始まりだった。

その先見性と反骨精神は、起業家の手本とも言うべきだろう。誰にでも可能性の開かれたアメリカン・ドリームの体現だ。しかしながら、家庭的ではなかった。妻を一人家に置き去りにして、自分はアメリカ中を飛び回り、自分にあったタイプの女性を見つければ、人妻でも手をつけてしまうような男なのだから。愛妻家ではなかったのだ。妻にはローラ・ダーンが扮しているも、夫の長い不在に寂しそうな顔が可愛そう。

だが、一抹の不安がよぎるのだ。金儲けとは、人件費もさることながら、アイスクリームを保存する冷凍庫の電気代に悩まされ、粉末のミルクで代用すれば、電気代が浮くし、コストも安いと。せっかく兄弟が品質保持のために努力したのに、これではなんにもならなくなってしまう。

しかしながら、世界をリードしたアメリカという大国が辿る道筋を、我々は目撃しているのだから。歯車の軋みから経済破綻に陥り、幾分元気がなくなり、最近ではカリスマ実業家のドナルド・トランプ氏を大統領に選んだ国。少なからずも、アメリカという国を冷静に見る手段を与えるというところにあるに違いない。
複雑な余韻を残すラストに注目して下さい。
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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女★★★・5

2017年07月29日 | アクション映画ーサ行

ユニバーサル・スタジオが同社の誇るクラシック・モンスターたちを豪華キャストとスタッフで甦らせる一大プロジェクト“ダーク・ユニバース”の記念すべき第一弾として、1932年の「ミイラ再生」を1999年の「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」に続いて、今度はトム・クルーズを主演に迎えてリブートしたアドベンチャー・ホラー大作。砂漠の地下深くに封印された邪悪な“王女”の恐るべき復活劇を壮大なスケールで描き出す。共演はアナベル・ウォーリス、ソフィア・ブテラ、ラッセル・クロウ。監督は「M:i:III」「スター・トレック」など数々のヒット作の脚本や製作を務めてきたアレックス・カーツマン。長編の監督としては本作が2作目となる。

あらすじ:貴重な遺物の横流しに手を染める米軍関係者のニック・モートンは、激しい戦闘の続く中東で、地中に埋もれていた古代の遺跡を偶然発見する。それは何世紀も昔に、この世への激しい憎しみを抱えたままミイラとなった王女アマネットの墓だった。

さっそく考古学者のジェニー・ハルジーと棺の調査に乗り出したニックだったが、気づかぬ間に封印されていたアマネットの呪いを解放してしまう。やがて棺をイギリスへと輸送するため一緒に飛行機に乗り込んだニックとジェニーだったが…。

<感想>久しぶりのトムちんの映画なので、IMAX3Dで鑑賞。この映画でトム・クルーズが演じるニック・モートンは、泥棒なんですね。古代の遺物を盗んではそれを闇取引して金儲けをしている。普段は軍人だけど、その軍人としての特権を利用して、誰よりも早く遺跡を発掘してブラックマーケットに売り捌いているわけ。
ニックは歴史にはまったく関心がなく、自分が取り扱うものについての知識も理解もない。そしてある時、恐怖に満ちた冒険に巻き込まれてしまうという物語。とにかく迫力満点のアクションに、心を揺さぶるスリル、そして恐怖に溢れている。

それと同時にキャラクターたちにはユーモアのセンスがあり、こういった映画に相応しいダークなユーモアが。アマネット役のソフィア・ブテラはミイラ役としては、エキゾチックな魅力とパワーを、この美しいミイラのアマネットにもたらしている、最高のキャスティングでした。

とにかく、ソフィア・ブテラの恐ろしくも妖艶な彼女のパフォーマンスは、圧倒的に凄かった。

ジキル博士のラッセル・クロウも、パワフルであり素晴らしい俳優であり、ジキル博士もハマリ役でした。中盤でトムちんとのファイトシーンがあるのですが、まるで格闘技というより相撲を取っているかのようでした。

ロンドンの地下に眠る十字軍の墓地のシーンも素晴らしく、また中東の戦闘地帯で古代エジプトの棺が発見される。

水銀の池に沈んでいる棺を引き上げると、米軍の輸送機でロンドンに運ばれることになるのだが、一緒にいった考古学者のジェニーは、この棺はエジプトの王女アマネットのものであることを棺の文字から解読する。

しかし、輸送機は大量のカラスの群に襲われ、操縦室のガラスは破られ墜落することになる。この時、1ケしかないパラシュートをジェニーに付けてやり自分は飛行機もろとも墜落し、死亡とみなされるのだ。

それが、どういうわけか、ニックは無傷のまま死体安置所で目覚める。このシーンでは、トムちんの筋肉隆々の素っ裸が見られますからね。ところが、飛行機と棺は修道院へ落下し、そこで棺の中から5000年前のエジプトの王女アマネットのミイラが甦るというか、水銀の池から出してくれたニックを操って、復活しようとしていたわけ。

ニックは、謎の組織である“プロディジウム”に拉致され、そのリーダーであるジキル博士に協力して、王女アマネットの呪いを払って彼女を倒す手助けをすることになる。このジキル博士の研究室は、ロンドンの自然史博物館の地下に古くからあるという設定だが、これをリアルに見せるためスタジオには、1400平方mもの広さのセットが組まれたそうです。

王女アマネットが復活するシーンは、まるでホラー映画であり、警察の男から人間の生き血を飲み干し蘇るし、その男はゾンビとなって王女の家臣となる。それに、ニックもジェニーを助けるために、自ら短刀で自分の心臓を一突きして、ゾンビ?・・・悪魔の化身のようになるわけ。ニックは、完全に王女アマネットと同化したように、目ん玉が蛇のような眼球でした。

それに、なんといっても圧巻なのが、ロンドンに砂嵐が押し寄せて来るシーンですね。

面白い俳優さんでは、ニックの相棒である米軍兵伍長のヴエイルですかね。アマネットに取り憑かれるてしまい、ゾンビになるも、ニックの前にだけは妄想と言うか幻覚で現れる。最後にも、ニックと一緒に砂漠へ逃げていくところなんかも、気の毒といいたい。
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心が叫びたがってるんだ。★★★

2017年07月27日 | アクション映画ーカ行
2015年に公開され、ヒットしたアニメ『心が叫びたがってるんだ。』を実写化。他人と関わることが苦手な男子高校生が、地域向けミュージカルを通して、言葉を発するのを避ける同級生の女子と心の距離を縮める。監督は『近キョリ恋愛』などの熊澤尚人。主演に『黒崎くんの言いなりになんてならない』などの中島健人、共演にNHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」などの芳根京子、『スプリング、ハズ、カム』などの石井杏奈らが顔をそろえる。

<感想>アニメ映画「ここさけ」の実写化。といっても、アニメは全然見ていませんから、何も分からずにただ、青春ものと思って鑑賞。オリジナルのファンの方にはハードルが上がるでしょうが、実写では生身の人間ならではの表現によって、この物語のメッセージがより強く浮かび上がっているようですね。

主人公の高校生の成瀬順は、小さい時に自分の言葉が原因で両親が離婚してから、喋ると腹痛が起きるようになり、言葉で会話ができない。幼少時に発した何気ない言葉で、両親を傷つけ家族をバラバラにさせたことから筆談でしか会話できない成瀬順。子供のころって、大人の顔色を見て話すなんてことはしない。だから純真な気持ちで、まさか父親が浮気をしていたことが、娘の口から出た言葉でバレてしまい、そのことで母親が傷つき離婚ということなる。これは、子供が全面的に悪いのではないのに、何故か子供が思っていたことを口にして、大人が困ったことになり、最悪の離婚となる。まさか、その原因を自分が言った言葉で、と真剣に思ってしまい話すことを止めてしまうとは、大人ってダメな人ばかりだ。それでも、いつまでもそのことを引きずって大人になり切れない成瀬が、最後には成長するのを見届ける母親がいたのも良かった。

その吃音ぽい、たどたどしく発する言葉には、力が漲っており、口で言ってしまえば、傷つくこともある。しかし喋らないでは、前には進まないのだ。成瀬の自分の心を表していくのが良かった。

そして、人との付き合いが下手で、本音で話すことができない高校3年生の坂上拓実を演じている中島健人。彼も子供のころに、両親が一人息子の進学のために、ピアノ教室に通っていたのを止めさせることで喧嘩をする両親。そのことで、母親と父親は険悪な仲になり母親は家を出ていき、父親も別に住むようになる。実は坂上拓実も幼少期にそんな両親との別れがあり、祖父母に育てられ彼もネクラの仲間入りなのだ。

ある日彼は、全く接点のないクラスメートの成瀬順に扮している芳根京子と共に、担任教師である荒川良々から、地域ふれあい交流会の実行委員を任される。
言葉が話せない成瀬に戸惑うも、拓実は地域向けの演目となるミュージカルの準備を進めるのだ。

一方の成瀬は、自分が幼い頃に物語を作った、山の上にあるお城に、ダンスパーティに行きたいお姫様がいて、という物語をミュージカルにしようと発案して、そのヒロインに選ばれた成瀬は、拓実にある言葉を掛けられたのを機に、自分の思いを歌で伝えようと、普通の元気な女子高生になろうとするわけ。

うつむきがちで喋らない、でもその表情で、成瀬の心の中は丸見えと言うヒロインは、アニメのキャラとしては分かりやすいと思うのだが、実写版では、芳根京子が、どもりながらも声を発して、思いを絞り出そうとするさまは、思い切りぎこちなくて、心臓を素手で掴まれるような痛みを感じるのだ。だから、本人も言葉を発すると、お腹が痛くなりしゃがみ込んでしまう。
それは他の人物にも共通する、生身の人間ならではの「ぎこちなさ」が、言葉で傷つけ合い、言葉で救い合うことの重さに、いっそう身体的な感触を持たせるのだ。10代の子供たちの思いや人間関係は、総じてぎこちないものなのだ。
こじれた親子関係も、怪我で引き裂かれた野球部の仲間たちの約束も、ミュージカルのシーンも、そのぎこちなさが美しかった。

成瀬の影響で、自分の心に素直になっていく拓実を演じる中島健人は、そんな中でもちょっと特殊であり、成瀬も優しく接してくれる拓実を、本当の王子様と勘違いしてしまい、心はルンルンなったのに。拓実が石井杏奈の前で本心を言うのが最高でした。

最後に石井杏奈が拓実と恋仲だと知ってしまい、成瀬には気づかなかった心の痛手が来て、つい、ミュージカルをドタキャンしてしまう。だから、成瀬の目に映る拓実の、キラキラとした王子様っぷりもすごく良かったと思う。
ミュージカルに間に合ったからいいようなもので、成瀬のいつまでも純真な心が、時にはうざったくなる。今時の女子高生ってこんなもんなのかも。
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怪盗グルーのミニオン大脱走★★★・8

2017年07月26日 | アクション映画ーカ行
イルミネーション・エンタテインメントが贈る大ヒット・アニメ「怪盗グルー」シリーズの第3弾。3姉妹とともに妻となったルーシーを家族に迎え、悪党稼業から足を洗った主人公グルーが、新たなライバルや生き別れた双子の兄弟を相手に繰り広げる大騒動の行方を描く。声の出演はスティーヴ・カレル、クリステン・ウィグ、トレイ・パーカー。監督はシリーズすべてを手がけるピエール・コフィンとスピンオフ作品「ミニオンズ」からの続投となるカイル・バルダ。

あらすじ:かつては世紀の大泥棒を夢見ていたグルーだったが、今では養女に迎えたかわいい3姉妹に、妻となったルーシーも家族に加わり、良き家庭人としての生活を送りながら、“反悪党同盟”のエージェントとして活躍する日々。そんな彼の前に、ハリウッドに恨みを持つ80年代の元人気子役バルタザール・ブラットが立ちはだかる。グルーはダイヤモンド強盗を働いた彼を捕り逃してしまい、反悪党同盟をクビになってしまう。

一方ミニオンたちは、これを機にグルーが再び悪の道に戻ってくれるのではと期待するが、きっぱり否定する彼に失望し、新たなボスを求めて悪党探しの旅に出る。そんな中、グルーに生き別れた双子の兄弟ドルーがいることが判明し、さっそく家族を連れて会いに行くグルーだったが…。
1作目「怪盗グルーの月泥棒

2作目「怪盗グルーのミニオン危機一発2013年9月24日

<感想>「怪盗グルー」シリーズの三作目。悪党稼業から足を洗い、ミニオンたちも呆れるほどのマイホームパパに落ち着いたグルー。極秘組織“反悪党同盟”の一員として働いていたある日、大悪党バルタザールを取り逃がしたことが要因で、無職になってしまう。生活費を稼ぐためにフリーマーケットを開く娘たちを見て、グルーパパのプライドはズタズタに。

末っ子の娘アグネスが、あろうことかガレージセールで大好きなユニコーンを売り渡してしまいます。そのせいもあってかユニコーンが実在すると聞いて森の奥深くにユニコーンを探しに行きます。

ポニーテイル、オーバーオール、ストライプのTシャツがトレードマークの彼女は、人懐っこく、誰にもすぐに甘えるアグネス。森の中でユニコーンを見つけることが出来るのでしょうか。真っ白いフワフワの毛で、頭に角がある子ヤギをユニコーンだと思い込み、家へ連れて帰るんですから。

そんなグルーの前に現れたのは、髪の毛もフサフサで莫大な資産を相続し、養豚場を営む大富豪であり、広大な屋敷に住む双子の兄弟ドルー。自分とは正反対のセレブ生活を目の当たりにし、グルーは落ち込むばかり。一方、天下の悪党に憧れるドルーは、亡き父親が遺した大量の最新ガジェットを地下室に所有しており、グルーを再び悪の世界へと引き込もうとするのだ。

時を同じくして、バルタザールは世界最大のダイヤモンドを宝石鑑定家と言って、盗むことに成功。その目的とは?・・・テレビドラマの子供悪党役で人気を博した男。過去の栄光が忘れられずに、自分を見捨てたハリウッドを巨大なダイヤモンドを使って、レーザー光線を発射させハリウッドを切り取って、地球から放り出そうと企んでいるのだ。

そこで、音楽&ファッション、バルタザールがまとう80年代のテイスト。かつてTVシリーズの天才子役として一世を風靡した彼が、肩パット入りの紫のスーツに身を包み、マイケル・ジャクソンやマドンナ、a-haら80年代ヒットナンバーをBGMに、ムーンウォークを披露するなど、いまだキレキレの身のこなしで、相手を翻弄しながら泥棒を働きます。それに、ルービックキューブやバブルガム弾、キーボード+ギターの“キーター”を武器に闘い、グルーには唐突にダンス対決を強制するし、この時代錯誤なウザったい80年代ノリこそ、バルタザールの戦闘スタイルなのだ。

そして悪の道に戻る気のないグルーに不満タラタラのミニオンたちは、新たなボスを探す旅へ出るわけ。行く先々でお約束のトラブルを巻き起こすミニオンたち。町を彷徨ううち、
ひょんなことから歌のオーディションに紛れ込む。ミニオンたちがひょんなことから迷い混む撮影現場。そこではオーディション番組「Sing シング」の撮影が行われていますが、もちろんこれはイルミネーション・エンターテイメントの作品「SING/シング」とアメリカのリアリティー番組をミックスしたものです。歌って踊れる生粋のエンターテイナーの血が騒ぎ、即興でパフォーマンスを披露したミニオンたちに、会場からは拍手喝さいの嵐が、ですが、彼らは不法侵入の罪で刑務所へ入れられてしまう。

人数の多いミニオンたちは、刑務所でも大いばりで他の囚人たちをビビらせて、その内にやっぱりグルーたちのことを想いだして、刑務所から脱走をすることになるわけ。囚人服を盗んで、器用にバルーンを作って、脱走するんですね。

空の上で、グルーたちが悪党バルタザールの屋敷へ行くのとすれ違うんですよ。
ドルーの屋敷の地下室から、ロケットのような車に乗り、バルタザールの紫の城へ乗り込む双子の兄弟。グルーは、船で待っていろと弟のドルーに命令するも、一緒にくっついて来てはドルーの足を引っ張るのだ。

だから、ピンチになるとやはり、グルーの妻になったルーシーが助けに来てくれるんですね。まぁね、笑いとユーモアはあるけれど、全篇違う人が書いた脚本みたいでした。ミニオンたちのミュージカルシーンはとても良かったのですがね、とにかく、ミニオンの出番が少ないし、始終ドルーがドタバタしてグルーの邪魔をするしね。
吹き替え版で観たので、グルーは笑福亭鶴瓶さん、ドルーには生瀬さん、悪党バルタザールには松山ケンイチさんが、グルーの妻、ルーシーには中島美嘉さんに、末っ子アグネスに前っからの芦田愛菜さんが、中学生になっても可愛い声で良かったです。
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トンネル 闇に鎖(とざ)された男★★★★

2017年07月24日 | アクション映画ータ行
全長1.9kmのトンネルで崩落事故に巻き込まれた男を主人公に、その過酷なサバイバルの行方を、家族や救助隊、政府関係者それぞれの思惑が交錯する人間ドラマとともに描き出したサスペンス・ドラマ。主演は「チェイサー」「お嬢さん」のハ・ジョンウ、共演にペ・ドゥナ、オ・ダルス。監督は「最後まで行く」のキム・ソンフン。
あらすじ:自動車ディーラーのジョンスは、今日が誕生日の娘と妻セヒョンが待つ我が家へと車を走らせていた。ところが運悪くトンネルを走行中に崩落事故に遭遇、生き埋めとなってしまう。どうにか携帯電話がつながり救助を求めるが、やがて救出までには相当の時間が掛かることが明らかとなる。しかしジョンスの手元には、バッテリー残量78%の携帯と水のペットボトルが2本、それに娘へのバースデーケーキが1つあるだけだった。そんな中、ニュースで夫の身に降りかかった惨事を知る妻セヒョン。一方、キム隊長率いる救助隊の奮闘もむなしく、ジョンス救出は一向にはかどらず…。

<感想>トンネル崩落事故で生き埋めになった男の運命は?・・・コンクリートの残骸に閉じこめられた一人の男をハ・ジョンウが演じていて、窮地に陥った彼を救おうとする救助隊長のオ・ダルス。夫の生還を信じる妻には、ペ・ドゥナ。次第に孤独感と喉の渇きがその身を蝕んでいく。撮影は閉鎖されていたオクチョン・トンネルを改装して行われたそうです。

昨年、ハ・ジョンウとペ・ドゥナというトップスターの出演も相俟って、韓国で700万人を動員する大ヒットを記録したキム・ソンフン監督作。

食糧は娘の誕生日にために買ったバーデデーケーキと、ガソリンスタンドのサービスで渡されたペットボトルの水2本、バッテリー残量に限りのある携帯電話。崩れ落ちたトンネルの車内に閉じ込められるという極端な閉鎖状況で、2時間の上映時間をどうやって持たせるかが見ものでした。

ハ・ジョンウがペットボトルの水をもらって受け取るや、ぞんざいに後部座席へ放り投げる。この演出とハ・ジョンウの芝居による伏線が効いていると思う。
映画の中で笑いのシーンがあるのも良かった。彼がもう一人の生存者の女の子を見つける。トンネル内で愛犬のパグと閉じ込められている若い女性がいることが判明する。その女が「水をください」といって、彼のペットボトルの水をごくごくと飲み干して、ハ・ジョンウにしてみれば、心の中で残り少ない水をぐびぐびと一人で飲みやがってと思ったに違いない。

それに、犬にも水をと、彼はブツブツと文句を言いながらも、水を上げてしまう。その後にも、その犬が、大事な食糧のケーキを全部食べてしまうんですからね。結局は、その女性は救出前に死んでしまうんですがね。外にいる救出隊長が、「水がなくなったら小便を呑むと言い」と言うんですよ。冷やせば飲めるとも。最後に、その犬とハ・ジョンウが救出されるのも良かった。

閉じ込められた彼の恐怖と地上で展開する大規模な救出作業とカットバックさせながら、最後まで緊張感を持続させ、家族愛、国家と個人といったテーマを、浮かび上がらせた脚本・監督のキム・ソンフンの手腕は見事といっていい。

ニュースになると思ったら、なんでもやる外にいるマスコミ関係者や、手抜き工事をやったやつら、人の命よりも金や名誉を大切にする政治家、そんなやつらに「お前らはみんなクソだ!」と叫ぶハ・ジョンウに、スカーットした。
この手の映画は、アメリカが独占しているが、始終一人芝居で人間的魅力を発揮したハ・ジョンウがいい。韓国の大統領が、個人の命は地球より重いという国家的欺瞞を皮肉るのも効果的で良かった。

危機下での一人芝居は、「テロ・ライブ」での実績がある彼の独断場かと思いきや、安心の救助隊長のオ・ダルスと、手際の悪い部下とのやりとりを映像的なコミカルさに繋げるなど、センスを感じるが、中盤以降は結末から逆算したご都合主義感が否めず、持ち駒を活用されていないのが惜しかったかと。
それでも、やはり主人公のハ・ジョンウの演技がハマっていて、妻のペ・ドゥナは少し疲れた雰囲気が魅力的でしたね。トンネルの中の孤独感と、外の大騒ぎのコントラスも効果的でした。ありとあらゆる小道具と伏線と役者たちの絶品な演技の妙が魅せるドラマには、「閉塞感」なんて皆無。ラストの憎い演出まで、しっかり楽しませてくれる傑作でした。

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ジェーン・ドウの解剖★★★・5

2017年07月22日 | アクション映画ーサ行

前作「トロール・ハンター」が世界的に注目を集めたノルウェー人監督アンドレ・ウーヴレダルが、ブライアン・コックスとエミール・ハーシュを主演に迎え、記念すべきハリウッド・デビューを飾ったホラー・サスペンス。謎めいた身元不明の死体が持ち込まれたことから、次第に恐るべき怪現象に見舞われていく検死官親子の運命を、死因を巡るミステリー要素と戦慄の恐怖演出で描き出していく。

<感想>毎日の猛暑でうんざり。で、ホラー映画でもと思って鑑賞。かなり冷房が効いていて、音響がそれらしく背筋がゾワゾワとする音で中々良かった。
検視官には、『ボーン』シリーズのベテラン俳優のブライアン・コックスが、それに、息子には、『イントゥ・ザ・ワイルド』のエミール・ハーシュが、久々に観ましたね。息子の恋人エマには、オフィリア・ラヴィボンド、その他には、保安官に、マイケル・マケルハットン。死体のジェーン・ドウにはオルウェン・ケリー。

冒頭映像から、一家が殺害された家の現場検証の様子から。いかにもな惨殺死体があり、床にはどす黒い血が流れ、そして3人の惨殺死体が。そのうち1体の傍には、血まみれの受話器がぶら下がり、地下室の保安官が死体を発見とのこと。降りてみると、土に埋められた美女の死体を発見する、本当に美しい。
その映画の中心になる、「世にも美しい死体」を演じているのは、モデルや女優業のオルウェン・ケリーである。タイトルの“ジェーン・ドウ”とは身元不明者に対して一般的に付けられる名前のこと。

検視官のブライアン・コックスが、慣れた手つきで、検死の手順を踏んでジェーン・ドウの胸部を開き、骨を折り、皮を剥いでいくことで、徐々にその遺体に隠された戦慄の真実が明らかになっていく様は、何とも言えないくらい恐ろしかった。
父親の検視官は、眼球の色が灰色と、血液の色などで、死体の生きていた時刻からの経過とか調べて分かるのだが、まるで生きているかのような肌艶、口の中を開けると舌が切り裂かれていた。そして両手足首が骨折しており、それに開腹すると、麻酔薬代わりに薬草というか花が臓器のなかに入っていた。

コルセットでもしていたかのような、細いウェスト。肺の中は焼けただれて真っ黒、心臓には布に包まれた歯のようなものが。女性器の中は誰かに乱暴された後のように傷だらけだという。この死体が司法解剖されていく過程が、かなりリアルな解剖シーンが満載であり、グロいのが苦手な方には観ない方がいいかもです。

その最中には、外は夜更けで嵐が来ており、雷が轟き、たまに電気が停電するし、自家発電機が作動していないのか。それに、遺体置き場のドアが、かってに開いたりするし。廊下では物音がするし、誰かがいるようだ。何が出て来るのか分からない。まるでお化け屋敷のように怖い。
二人で廊下へ出て、地下室の中から外への扉を開けるも開かないのだ。そして、息子が換気口の中を見て、飼い猫の死骸を見つける。これも怖かった。可哀そうに、誰に殺されたのだろう。焼却炉の中へ入れて燃やす父親。

死体のジェーン・ドウのところへ戻ると、父親はこの遺体は魔女だと言うのだ。これまで不可解な出来事は、すべて遺体から発する邪悪な力によって起こったこと。父親は解剖を中断して遺体を焼こうとします。燃やしてしまおうと、焼却炉のところまで運ぼうとするもダメで、じゃあ、ここで油をかけて燃やしてしまおうとする。すると、火は天井まで燃え広がり、慌てて消化器で消す。ジェーン・ドウはそのままなのだ。

父親が言うには、300年前に魔女狩りがあったというのだ。検視作業を再開します。頭蓋骨を開き血液検査をすると、ジェーン・ドウの脳組織細胞は、生きている人間と同じく依然として活性していたのでした。つまり“生きている肉体”であり、セイラム魔女裁判の犠牲者であると。


注:1693年にニューイングランドで起きた、セイラム魔女裁判の犠牲者であることを突きとめました。セイラム魔女裁判とは、あらぬ疑いをかけられた女性達が「魔女狩り」にあい、次々と拷問を受け火あぶりの刑にされた歴史に残る大虐殺。

結局は、300年も前のセイラム魔女裁判で、拷問にかけられ火あぶりにされた魔女を掘り起こしてしまい、その遺体を解剖してしまった。しかし、魔女なので、なんらかの力で、検視官の父親と息子にその恋人は、ジェーン・ドウという魔女に殺されてしまったということ。

翌朝には、保安官たちが来て、父親と息子、そして恋人は間違って、ビビリの息子に殺されてしまったその死体と、ジェーン・ドウの遺体袋を車に積み、走り去る車の中では、ジェーン・ドウの指が動いているのでした。わぁお、これはきっと、魔女だったんですね。

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ザ・ダンサー★★★

2017年07月22日 | アクション映画ーサ行
19世紀末ベル・エポックのパリで、革新的ダンスを披露し一世を風靡した伝説のダンサー、ロイ・フラー。“モダン・ダンスの祖”と呼ばれる彼女の知られざる感動の実話を、フランスの人気歌手ソーコの主演で映画化。夢を叶えるために全てを懸けるロイの不屈の情熱と、若き天才ダンサー、イサドラ・ダンカンとの愛憎入り交じるライバル関係の行方を描く。共演はギャスパー・ウリエル、リリー=ローズ・デップ。監督は、これが長編デビューのステファニー・ディ・ジュースト。
あらすじ:女優を目指してニューヨークの舞台に立つロイ・フラーは、ある時初めて喝采を浴び、ダンスに目覚める。そして彼女の才能を見抜いたドルセー伯爵の支援を得てパリへ渡ると、オペラ座で踊るという夢に向かって突き進む。彼女の独創的なパフォーマンスはパリの観客を魅了し、ついにオペラ座からのオファーが舞い込む。さっそく無名ながら才能に溢れた若いダンサー、イサドラ・ダンカンを共演者に抜擢し、誰も見たことのない舞台を作り上げるべく邁進するロイだったが…。

<感想>子供のころは、田舎の森の中で酔っ払いの父親に育てられ、大きくなったら女優になるのだと夢を描いていた。そんな時に、借金取りだと思うが、馬に乗った男2人に拳銃で撃たれた父親を、バスタブに入れて火をつけて、NY,ブルックリンへと母親の住んでいるところへ行く。
その後は、厳しいカトリック教の母親の教えに堅苦しい生活、長い髪の毛は櫛を通してないので、絡んでしまう。だから、母親はハサミで短く切ってしまう。本当の名前は、マリー・ルイーズ。だが、ロイと短めに自分で付けて、それからはロイ・フラーとなる。性格は男勝りで、一本気、それにこうと決めたら他の誰が何といおうとやり通すのだ。

創作ダンスをやりたいと母親に言うも、時代的に女性が踊りで食べていくのは、娼婦だけだと言われ、家を出ていく。劇場のオーディションを受けたくて、劇場の裏階段で寝泊まりし、劇場の支配人らしき男に見つかり、自分から体を売って男に恩義を作り、オーディションでは一人舞台のように、白い布を纏ってクルクルと回り、長い裾を踏んでしまい布を両手で掴んで上へと上げ、開いたり閉じたりして綺麗ではあるが、人々の想像を掻き立てて幻想を与えた。そういうところが興味深く、男の客には高評を得る。だが、女性客にはなんて卑猥な、はしたない女だと烙印を押されてしまう。

そんなロイの踊りを舞台の端っこで観ていた、ドルセー伯爵に見出されパトロンになり、生活の面では楽になる。部屋には、花やドレスの布地が贈られて、幸せなロイ。だが、やはりパリへ出て自分の踊りをオペラ座で公演したいと思い願って、パリへと旅立つ。
だが、ロイの踊りは、自分流の鑑ばりの舞台装置に、照明や踊りの振り付けと、頭を悩ませて、疲労こんぱい。踊っている時は無我夢中であり、終わると気を失うくらいに倒れてしまうのだ。
ロイ・フラー役には、ミュージシャンで大ブレイクして、女優としても活躍中のソーコ。体力を消耗する踊りなので、3日おきにしか踊れなかったという、ロイのダンスを見事に自分のものとして、不屈の精神力を強く演じきっている。

ミステリアスなドルセー伯爵には、「たかが世界の終わり」でセザール賞を受賞した美形で実力派のギャスパー・ウリエルが、気品高く貴族のように振る舞い、最後には車の中で火を付けて自殺をしたようである。

ロイに見出されて、後には最大のライバルとなる伝説のダンサー、イサドラ・ダンカンには、父親がジョニー・デップと母親がバネッサ・パラディの娘として知られるリリー=ローズ・デップが共演。彼女の小悪魔的な魅力を駆使するリリー=ローズ・デップもダンカン役は、まさにハマり役といっていい。

しかし、ロイも初めは、バレエを習っていたわけでもなく、ダンサーになる肉体を持っていたのでもなく、自分の夢を叶えるために努力でダンサーになった人。コンプレックスを持っていた肉体を、白い布で隠すことによって、表現者として自分の思いを伝えることができた。彼女が毎夜、肉体をトレーニングする機械で、体に筋肉をつけダンスに備えるのだ。

19世紀末から20世紀にかけて、パリの社交界では、照明を生かした彼女の暗闇から光の花が現れ、それは自ら色や角度を設計した光の照明の中で、シルクの衣装が様々な形を織りなす、誰もが初めて目にするダンスであったと思う。それが蝶々のようにも見え、世界に一つのダンサーとして熱狂を巻き起こした。

パリのドルセー伯爵の豪邸に住み着き、ダンスの練習に励むロイと、助手たち。楽しいのもつかの間、年齢も30歳を超え、照明の光で瞳孔が開き、眩しくて眼球も見えなくなりメガネをかけないと見えなってくる。それに、毎日の舞台で踊るダンスが、肉体的に衰えてきて、いつまでも持ち応えることはできない。

ダンカンは、まだ無名だったのにロイが目をかけてあげ可愛がり、だがロイを利用する形で彼女は、自分の自慢の裸を透け透けのドレスを着て、その妖艶な魅力でのし上がっていく。そして、男たちにもてはやされ、ロイのところを去って行く。
パリのオペラ座での公演も打ち切りになり、伯爵の豪邸の庭で開いた粗末な舞台、日本人の踊り子まで呼び三味線で踊ってもらい、中継ぎをしてまで自分のパフォーマンス舞踊をどこまで残したいのだろうか。パリで、自分の踊りの特許を取るために、必死になって自己流のダンスを確保した実話だというから、それが念願の特許が受理されて、ロイの終焉となったように思える。
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兄に愛されすぎて困ってます★★★

2017年07月21日 | アクション映画ーア行

夜神里奈のコミックを実写化した青春ラブストーリー。ふられてばかりいた中でモテ期が到来した女子高生に対し、彼女に思いを寄せる血のつながらない兄、女子高生の前に現れる研修医、そのほかのイケメン男子たちが恋の駆け引きを繰り広げる。メガホンを取るのは、『俺物語!!』などの河合勇人。『orange−オレンジ−』などの土屋太鳳が主演を務め、人気グループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の片寄涼太、『黒崎くんの言いなりになんてならない』などの千葉雄大が共演する。切ない物語に、引き込まれる。

あらすじ:恋に恋するところが災いし、連続で12回も告白してふられている高校生の橘せとか(土屋太鳳)。玉砕してはしょげる彼女を、ヤンキー系でツンデレな血のつながらない兄はるか(片寄涼太)が見守っていた。彼の気持ちも血のつながらないことも全く知らずにいたせとかだったが、初恋の人で超ドSキャラのセレブ研修医・芹川高嶺(千葉雄大)が数年ぶりに現れていい雰囲気に。それを機に人生初のモテ期へと突入したせとかは、次々と年上のイケメンたちから注目され……。

<感想>キラキラ少女漫画の映画化に足を運ぶのは、ほとんどが中高生の女子みたい。しかし、公開されてからだいぶ経って鑑賞したのに、満員御礼状態で客席は空いてないんですから、殆どはカップルで観に来てましたよ。私のお隣さんも、前の席もカップルでいい雰囲気になると手を繋いでいましたね。
主人公の橘せとかを演じた土屋太鳳さんは、最近は女子高生役にハマっていて、これまた演技が上手いと来てる。それに、お兄のはるかに扮している片寄涼太くんって、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」なのね。どうりで背が高くてイケメン男子でした。

それに、一人だけ高校生じゃなくて、せとかの初恋の相手として、セレブ研修医・芹川高嶺の千葉雄大くんも、かなりの好感度大でイケメンとうよりも可愛い好青年ですね。千葉雄大くんの浴衣も似合っているし、土屋太鳳さんは花柄ピンク色の浴衣が素敵でしたね。
美人で可愛らしい妹がいるって、兄貴としては悪い虫がつかないか心配で仕方がないのは当たり前。それに、兄貴はだいぶ前から妹のせとかと血が繋がってないことを、つまりせとかが1歳の時に養子で橘家に貰われてきたと言う設定なので、兄貴としては女性として妹を見てしまっているのだ。
そんなことなど知らない妹のせとかは、何でも兄貴に相談して、小さい頃から仲良しで、妹が「大きくなったらお兄ちゃんと結婚する」なんて平気で言うのだから。はるかにとっては、本気モードで妹を誰にも渡したくないと、ガードを張る訳なんですね。
ノンスタ井上演じる教育実習生の講師が、生徒のせとかを好きになり、積極的に英語で「愛している、好きだ」とかアプローチをしてきて、壁ドンを何回もするし、笑わせてくれるので、せとかを好きな男子生徒たちが積極的なのを、ノンスタ井上が上手く緩和させてくれていて良かった。

やっぱ、一番素敵なのは初恋の相手で、高嶺の花だった千葉雄大くんで、せとかに猛突進してくれるし、アウディの外車で学校へ乗りつけ「勉強をさぼって海までドライブしよう」なんて積極的に誘ってくれるのもいいですね。

兄貴としては、経済的にも自立している大人のセレブ研修医・芹川高嶺に対して、ぐうの音もでない。高校卒業して働くにしても、全然宛てがなくて予測がつかない。

映画の初めに、バス通学のせとかが乗ったバスが、くねくねと曲がる坂道を登ってゆく。それは、映画全体の構成脚色そのものを表現しているようなもので、本作では、血縁の手段に依らない兄妹の恋心を描いているのだが、家族関係の多様性を掲げる現代社会においては、二人の関係はある意味で、血縁関係に依らない家族関係でもあると言える。

その道程が、紆余曲折を迎える後半部分では、映画の冒頭で示されているが、ラストカットでは兄妹の行く末が困難であることを示唆して見せているのだ。
心も体も成長していき、大人になる前の17歳、18歳の年頃では、兄妹という血縁関係の法律に縛られて、キス以上は進んで行かないのも良かった。

もしかして、それ以上の男女の関係に発展してしまったら、妹の方がもっと早くに血の繋がりのことを知るべきだし、両親も子供だと思って、二人が恋愛関係になっていることを知らないことも、母親がもっと早くに気づくべきだと思ったのに、母親から最後に意外な返事が返って来るとは驚きでした。
それでも、二人の目前に広がる大海原、それは前途多難を匂わしているようにも取れるのも良かった。

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カーズ/クロスロード★★★・5

2017年07月19日 | アクション映画ーカ行

自動車たちの世界を舞台に、スポーツカーのライトニング・マックィーンの活躍を描いた人気シリーズの第3弾。最新型のレーサーに勝てなくなった上に、事故でクラッシュしてしまった彼が引退を考えて苦悩する姿を、仲間たちとの絆を絡めながら追う。監督を務めるのは、『カーズ』シリーズなどに携わってきたブライアン・フィー。シリーズ前2作の監督でもあるジョン・ラセターが製作総指揮を務める。
あらすじ:迷い込んだ田舎町ラジエーター・スプリングスで、ドック・ハドソンをはじめとする心優しい仲間との触れ合いを経て、自分勝手だった性格を改めたスポーツカーのライトニング・マックィーン。目覚ましい活躍を見せてきたマックィーンだったが、最新型レーサーが次々と台頭してきて苦戦を強いられる。いつまでも第一線にいたいという焦りに駆られたマックィーンは、ある日レース中にクラッシュ事故に遭遇。運にも世間にも見放され、頭の中に引退という文字がちらつき……。

<感想>車が人間のように生活しているという、ディズニー/ピクサーの総師ジョン・ラセターが創造したユニークな世界観をベースにした、人気アニメーション・シリーズが6年ぶりに復活。1,2作目で監督を務めたジョン・ラセターは、今回は制作総指揮に回り、前二作でストーリーボード・アートストとして作品を牽引してきたブライアン・フィーが監督デビューを飾っている。
ホント久しぶりの「カーズ」でした。華々しい活躍を続ける天才レーサー、ライトニング・マックィーンは、スデニピストン・カップで5度目の優勝経験を持ち、ずっと第一線で走り続けるものだと思っていた。だが、あるレースでマックィーンは、新人レーサーのジャクソン・ストームに逆転勝利を許してしまった。ストームは最新テクノロジーを限界まで追求し、比類のないスピードを実現した新世代のレーサーで、マックィーンのファンだと公言しながらも、彼に対して不遜な態度を隠そうともしない。

この“敗北”は、マックィーンにとって人生を揺るがす挫折をもたらしたのだった。そして、同時代のレーサー仲間たちが、次々と引退に追い込まれる中、シーズン最後のレースでマックィーンは大クラッシュを起こしてしまう。

あのマックィーンが大クラッシュを起こすなんて、レース界に君臨してきたマックィーンだったが、新世代レーサーたちの台頭によって焦りが生まれたのか、思いもよらないクラッシュを起こしてしまったのだ。それは、タイヤ交換のタイムを省こうとしたことが原因による、摩耗したタイヤ破裂による制御不能状態からの横転事故というものだ。

数か月後、マックィーンは傷は癒えたものの、失意のどん底にいた。レース界にもう自分の居場所はないのではないか?・・・そんな彼に挑戦する勇気を取り戻させてくれたのは、ラジエーター、スプリングスの仲間たち。親友のメーターや恋人のサリーの励ましで、マックィーンは再びレースへの意欲を取り戻すのであった。
再生へ向けた最新テクノロジーを駆使したラスティーズ・レーシングセンターで行われるが、旧世代のマックィーンにはどうにも馴染まないようだ。トレーナーはポジテブ思考のクルーズ・ラミレス。憧れのマックィーンと共に再生へと挑むのだが、現実は厳しい。次世代向けのプログラムに馴染めない彼は、思うように結果が出せず、スポンサーでビジネス第一主義のスターリンから引退を勧告されてしまう。

トレーナーのクルーズは、レーサーになろうとしていて、それを諦めた過去もあり、マックィーンと共にチャレンジすることで次第に自分の殻も破っていくことになる。
トップに返り咲けば走り続けられる。だが、負ければ、クルーズとマックィーンの二人三脚の激しい特訓が展開されていく。
自分の運命は自分で決めると、そう決心したマックィーンは、次のレースにすべてを賭けることにした。最新テクノロジーの知識と情熱を兼ね備えた若きトレーナー、クルーズ。これまで才能ある若きレーサーたちを最新のツールで武装させ勝利に導いて来たが、マックィーンの挑戦に参加をしてスピードが全てではないことに気づかされる。

ですが、最新鋭のレーシングシミュレーターでの訓練で、慣れないマックィーンは全く操作ができず、挙句の果てにシミュレーターを壊してしまうのです。それを見ていたオーナーのスターリングは、彼にレースを諦め、マックィーンという知名度を利用して、グッズ販売を展開しようと。
マックィーンは、もしかして、シーズン初戦のフロリダでのレースで勝たなかったらば、引退をしてグッズ販売のマスコットになることを、承知するという取引をするのですね。
それからは、近くの浜辺でトレーナーのクルーズと一対一対のトレーニングを始めるのですが、砂浜を走ったことのないマックィーンは、全然ダメでクルーズの訓練になってしまうのだ。
浜辺でのデモリッションダービーに参加するのですが、何とかマックィーンが優勝するも、最後のダートレースでは、マックィーンが横転事故のクラッシュバックが頭に浮かび、クルーズに追い抜かれてしまう。

それでも、負けん気の強いマックィーンは、自分の引退が懸かっているレースに出るため、フロリダへと向かう。このレースで自分が最後の舞台だと感じたマックィーンは、初めは自分で走ってましたが、最後の周でクルーズに走るように命令して、それをストームが嫌がらせを始めて来て、クルーズの車を壁際へ追いやり、その横にストームがぴったりくっついて走るという。ですが、感を働かせたクルーズは、壁を利用して車を宙返りさせて、見事にストームの内側に入り込み、そのまま走り切り1位でゴールという、彼女に華を持たせて自分は引退をするという決断を決めていたのですね。若者に先を譲り、自分はクルーズのトレーナーとして若きレーサーたちを育てる側にまわる役目に、徹することにしたのは大いに良かった。

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パワーレンジャー ★★★★・5

2017年07月18日 | アクション映画ーハ行
日本の“スーパー戦隊”シリーズの英語ローカライズ版としてアメリカで放送され、長年にわたって人気を誇るTVシリーズをハリウッドの一流スタッフで映画化したヒーロー・アクション大作。かつて地球を守った5人の戦士の超人的パワーを受け継ぎ、地球の危機に立ち上がる5人の若者たちの活躍を、最新VFXを駆使した圧倒的スケールのアクションで描き出す。出演は主人公の5人にデイカー・モンゴメリー、ナオミ・スコット、RJ・サイラー、ベッキー・G、ルディ・リン、共演にブライアン・クランストン、エリザベス・バンクス、声の出演でビル・ヘイダー。監督は「プロジェクト・アルマナック」のディーン・イズラライト。

あらすじ:紀元前の太古の地球で世界の運命を決する大きな戦いが繰り広げられ、ある5人の戦士によって地球は守られた。それから遥かな時を経た現代。小さな町エンジェル・グローブに暮らすごく普通の5人の高校生ジェイソン、キンバリー、ビリー、トリニー、ザックは、偶然手にした不思議なコインによって超人的なパワーを与えられる。

戸惑う彼らの前に、かつて地球を守った5人の戦士=“パワーレンジャー”の一人ゾードンとおしゃべりな機械生命体アルファ5が現われる。ゾードンは太古の戦いで封印された悪の戦士リタ・レパルサが復活し、再び世界が危機に直面していると明かし、5人はその脅威に立ち向かうべくゾードンたちの後継者として選ばれた新たな“パワーレンジャー”だと告げる。突然のことに困惑しつつも、リーダーに指名されたジェイソンとともに自分たちに課された重大な使命と向き合う彼らだったが…。

<感想>日本のTVの1992~1993まで、お子様向けの「恐竜戦隊ジュウレンジャー」というのが、アメリカで「マイティー・モーフィン・パワーレンジャー」として爆発的人気を得て24年。毎年シリーズを更新され、アメリカの子供たちを虜にしたのが、今回とんでもない姿で凱旋帰国を果たした。

何だか、昔「5レンジャー」みたいなのをTVで観た記憶があるが、日本では子供向けに作られていたようですが、これが実に面白かったです。それにしても高校生が5人揃って、鉱山に遊びに行きそこで偶然出会った鉱山の壁にゾードンが。

それにお喋りな機械生命体アルファ5が現れ、エンジェル・グローブの町をリタから救うべく5人の戦士=“パワーレンジャー”となる物語。

このマスター的存在の、ゾードンのモーションキャプチャーを演じているのが、名優ブライアン・クランストン。彼はTVシリーズ「マイティー・モ-フィン・パワーレンジャー」で様々なモンスターの声を演じていたというのだ。

主人公である5人のレンジャーたちの人種の異なるなど、ハリウッド映画らしい変更が見受けられる一方で、ブルーレンジャーのビリーのASD(自閉症)や、女性メンバーのイエロー・レンジャー、トリニーの場合のセクシャルな過去など、日本の特撮作品では敬遠されるキャラクター設定を重視した物語であります。

主人公であるレンジャーたちが住んでいる小さな田舎町。だからこそ、もっと大都会へ行きたいとか、この町から逃げ出したいという、考え方や多種多様な人種たちが現実にいるのを、10代ならではの問題を考慮しての映画。

5人の高校生が、運命に導かれるように、それぞれ、レッド、ピンク、ブルー、ブラック、イエローの不思議なコインを手にすることから始まり、スーパー・パワーとコスチュームを得た10代の少年少女たちの不安と勇気。新しい成長段階へのイニシエイションが、ここでは描かれていく。

まずは5人が揃って変身できるとは限らない。初めは変身するための修行シーンが描かれて、訓練用モンスターとの戦いに明け暮れるのだ。初めは青レンジャーことビリーが初めに変身をするが、そのスーツの出来栄えが素晴らしくて、彼の個性が際立っておりさすがにハリウッド、金が掛かっているのだ。

リーダーは、フットボールのスーパースターのジェイソンで、レッドレンジャーです。だから、前半はその5人のことで、みんなが変身できるまで時間がかかる。

そこへエリザベス・バンクス扮する悪のリタが、海中から魔女のようないで立ちで蘇り、地球を滅ぼそうとしていた。黄金のものを欲しがり貴金属店へ押し入り、それで黄金の杖のようなものを作り出す。

5人の方は、みんなが揃って変身するころには、町はリタの力で岩の怪物がたくさん出て来て大暴れして、人々は恐怖に包まれるのだ。5人のメンバーがパワーレンジャーのコスチューム姿に変身しても、戦闘の最中でも、5つ色の戦隊メンバーの顔をすっかり隠すことなく、コスチュームの違った色彩よりも、戦闘中の彼らの表情が、はっきりと透けて見えて映し出されており、日本のスーパー戦隊ものでは滅多に使われない表現があるのも面白い。

色とりどりのスーツに変身するところと、傍には怪獣が付いていて、ところが、リタの黄金の怪獣がデカくて強くて歯が立たない5人。めちゃくちゃにやられてしまう。エリザベス・バンクスのリタの一人舞台のような感じですよ。
映像は、まるで「パシフィック・リム」や「トランスフォーマー」のようで、スクリーンに惹き付けられますから。

5人の若者たちの性格の弱さや強さ、その苦しみと悩みをまさしく「スパイダーマン」のように描きつつ、彼らの個性のぶつけ合いから生まれるチームワークの力で出来上がる。そしてマグマたぎる地底から登場する、最強力で、でっかい“メガゾード”への合体シーンが、ですが、この合体シーン自体をハッキリと映し出していないのが不満ですからね。これが見たかったのにね残念。
一人ではできないことがチームだったら達成できるということが、この作品をアメリカらしい青春映画にしているのも良かった。だからこそ、子供から大人までが楽しめる映画になっていると思う。続編では、もっともっとレンジャーモードでの戦いが、見られると思いますね。

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銀魂 ★★★★★

2017年07月16日 | アクション映画ーカ行
宇宙からやって来た天人(あまんと)が台頭するパラレルワールドの江戸を舞台に、黒船ならぬ天人によって開国させられた江戸で万事屋(よろずや)を営む主人公 “銀さん” こと坂田銀時が、かつての同志・桂小太郎の失踪に端を発する事件の解決に奔走するさまを描くSF時代劇コメディ。

あらすじ:街には高層ビルが立ち並び、空には無数の宇宙船が飛び交う江戸時代末期。宇宙からやってきた “天人(あまんと)” の台頭と廃刀令により、かつて隆盛を極めた侍は衰退の一途をたどっていた。そんな時代に侍魂を堅持する少々変わった男・坂田銀時(小栗旬)は、ひょんなことから廃れた剣術道場の息子・志村新八(菅田将暉)と、戦闘種族である夜兎(やと)族の少女・神楽(橋本環奈)に出会い、万事屋を営むことに。
そんな中、江戸では謎の妖刀を使った辻斬りが横行し、銀時の旧友である攘夷志士・桂小太郎(岡田将生)がその凶刀に倒れ、行方不明となるなど、新八の姉・妙(長澤まさみ)や、真選組の近藤勲(中村勘九郎)、土方十四郎(柳楽優弥)、沖田総悟(吉沢亮)らを巻き込みながら、様々な事件や騒動が起こり始め・・・。

<感想>原作もTVアニメも観てませんが、坂田銀時の小栗旬と、志村新八の菅田将暉、桂小太郎の岡田将生、近藤勲の中村勘九郎と、他にもキャスティングが最高なので鑑賞しました。主役の坂田銀時・小栗旬の見栄えが良くてかっこ良かったし、鼻くそホジホジするし、普段はぐーたらだが、仲間のピンチには無類の強さを発揮する銀ちゃんに痺れました。

機械兵器・妖刀“紅桜”による辻斬り事件に巻き込まれ、空飛ぶ戦艦で黒幕と対峙する展開には、スクリーンに釘付け状態になるし、物語のベースは、原作の「紅桜篇」だが、銀時と新八の出会いや、冒頭部分のカブトムシ狩りのエピソードには、参ったね。

みんなカブトムシが金になると知り、それに将軍様の黄金のカブトムシが逃げて、それを捕まえると賞金がもらえると張り切ったりして、ここで、一番目立ってたのが、真選組の近藤勲の中村勘九郎が、全裸にハチミツを塗りたくって、黄金に輝くふんどし姿もキモイし、道場ではまたもや全裸で素振りをしたり、筋肉を見せびらかしたりする場面が多くて、目のやり場に困りましたね。

それに、岡田将生の桂小太郎はストレートロン毛のズラをつけただけで、そのまんまイケメン剣士の桂小太郎の役を演じてましたね。オバケのQ太郎みたいな、エリザベスというペットを連れているし。イケメンの沖田総悟の吉沢亮が、大きなカブトムシ着ぐるみを付けての登場には、何をやってもイケメンは特ですよ。


女子では、変顔を披露する神楽の橋本環奈が、チャイナ服を着て可愛いし、キレキレの動きで拳銃の弾丸をかわすし、着物姿の長澤まさみの捨て身のコメディエンヌぶりも絶妙で良かった。

そして、幕府の転覆を企む高杉晋助の堂本剛の部下である来島また子の菜々緒は、いつものバイタリティ溢れる二挺拳銃でハマっていた。

宇宙一笑えて泣けるマンガ、「銀時」を、宇宙一バカな大人たちが実写化したもので、すべてギャグやTVのアニメ、ジブリのアニメ(ナウシカ)のパクリとか、ボケるし、ツッコむの大騒ぎ。爆笑のオープニングでは、小栗旬の歌が聞けるし、物語の大筋は、妖刀「紅桜」をキーとして、万事屋、桂、高杉らが対峙していく展開へと。それに、銀時たちの過去、兄妹愛、男の見栄と女の器量、万事屋の信頼関係など、ドラマやロマンが濃縮された物語。

高杉の堂本の鋭い眼光や、新井浩文の狂気じみた強さが土台をささえつつ、キメる部分もふざける部分も、全力振り切る万事屋の銀ちゃんに新選組のやつら、桂の岡田さんにお妙の長澤まさみ、らがバランスを取り、

佐藤二郎の武市変平太、や妖刀「紅桜」を造った刀鍛冶の安田顕の大声台詞に唾が飛ぶ飛ぶシーン、ムロツヨシ発明家平賀源外たちが、真面目にやればやるほど笑える。

見どころは、ラストの高杉の堂本剛と、銀時の小栗旬との対峙の緊張感に思わず息をの呑むただならぬシーンに目をパチクリ。
結論から言ってさすがの一言です。この映画「銀魂」への期待を高めると同時に、原作コミックへの熱さを徹底的に語りつくして、映画に向けて盛り上がって行こうじゃないか、という思いが伝わっていましたね。もう1回、絶対に観に行くよ!!

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ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。★・5

2017年07月15日 | アクション映画ーマ行
Facebookでの出会いを通じて国際結婚した日本人男性と台湾人女性の実話を、俳優の中野裕太と台湾の女優ジエン・マンシューの主演で映画化。原作は、2人の遠距離恋愛や結婚生活をつづり、32万人以上のファンを持つFacebookページ「雖然媽媽説我不可以嫁去日本。」をブログにまとめ、後に書籍化した「ママは日本へ嫁に言っちゃダメと言うけれど。」(新潮社刊)。テレビドラマ「拝啓、民泊様」を手がけた谷内田彰久監督がメガホンをとった。
あらすじ:日本のドラマやアニメが大好きで、大学では日本語を専攻している台湾の女性リン。ある日、彼女のFacebookに、モギという名の日本人青年からメッセージが届く。モギは、震災の復興支援で日本に友好的な台湾に興味を抱き、まだ見ぬリンにメッセージを送っていた。これをきっかけにFacebook上で交流を始めた2人の仲は、急速に縮まっていく。

<感想>実話だというし、遠距離恋愛をして国際結婚までした夫婦の物語なのだ。若いっていいよね、Facebookで知り合って、リンちゃんの台湾まで友達と遊びに来た。その時からリンちゃんは、モギ、一筋で何処がどう好きなのか分からないくらいに、ただただ、大好きでいつも思いにふけっているリンちゃん。

こんなふうだから、リンちゃんが占い師に相談したら、絶対に日本へ行ってはいけないというし、そう言われると余計にモギと結婚したくなる。

相手のモギは、どちらかというと、イケメンではないし普通の男で、でも優しい感じがして、性格は飄々としていて、存在感が余り感じない。

リンちゃんの母親は、娘が日本の男に取られてしまう、日本へお嫁に行くのだけは嫌とばかりに、リンちゃんの元カレを引っ張り出してきて、リンちゃんの誕生日に大きな白い熊のぬいぐるみと、バースデーケーキのプレゼントを持って家へ来るのだ。

リンちゃんは、早速日本のモギへこのプレゼントの写真を撮って送ってしまう。見せつけというか、モギがハッキリとしないので、イライラしたリンちゃんが、わざと送ったみたいですね。それに、モギへの誕生日のプレゼントに、白い缶を贈ったのは?・・・。

モギも、友達が言うには、元カノのプレゼントを今でも大事に持っていることを知らされて、それがリンちゃんの引き金になったのかも。

だから、好きになったら、一直線に結婚まで行き着くこと。っていうことなのかもしれないですね。モギが優柔不断だから、リンちゃんの行動力が幸せを運んでくれたってことなのね。モギの父親に蛭子さんが扮してました。

この映画のいいところは、台湾の観光めぐりと、日本の観光名所を案内してもらうことかな。それだけでも、楽しいし、二人の熱々のキスシーンとか、ホテルでのHとかは描かれていないので、さらっとした恋愛映画。
エンドロールで、写真でリンちゃんのお腹に、赤ちゃんの画像が映っているってことは、幸せに暮らしているってことなのね。

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リヴォルト ★★

2017年07月14日 | アクション映画ーラ行

荒廃した地球を舞台に、記憶をなくした元兵士と医者を名乗る女が逃避行を繰り広げるSFアクション。CMやプロモーションビデオを手掛けてきた映像作家のジョー・ミアーレが、最新のVFXを駆使しスリリングなドラマを作り上げた。押し寄せるロボットの襲撃をかわしながら希望を捨てずに戦い続ける男女を、『ホビット』シリーズなどのリー・ペイスと、『007 スカイフォール』などのベレニス・マルローが熱演。

あらすじ:記憶を喪失した状態で目覚めた男(リー・ペイス)は、留置所と思われる場所で戸惑う中、隣の房の女(ベレニス・マルロー)から地球が何者かに侵略されたことを知らされる。やがて男が軍の兵士だったらしいことが判明し、医師と名乗るその女と共に檻の外に出たものの、そこには巨大ロボットの大群が人々に襲い掛かる光景が広がっており……。

<感想>舞台は南アフリカ、ケニアのナイロビというと、未だに紛争地域なのかと思ってしまった。ちがうんですよ、その土地に、宇宙から侵略者がやって来て、地球を滅ぼそうという話なんです。B級作品でがっかりでした。

アメリカ人兵士が目がさめたのは、鉄格子のある牢獄で、隣にはフランス軍の女医がいて、その牢獄から出たいと思い大声で騒ぐと、アフリカ人の乱暴な男たちがやって来て、親切に開放するとかではなく、女医をレイプしようとするし、男は何か持ってないかと乱暴されるし、女医さんの方が強くて乱暴する男たちから銃を奪い取りそこから逃げるわけ。外へ出ると、なにやら奇怪な宇宙ロボットが襲って来るしで、説明不足で、見ている観客が勝手にその場面を見て理解するしかない。

この映画では、このアメリカ兵のボーと、フランス軍医のナディアの物語と言ってもいいでしょう。ですが、ナディアは、途中で空からの宇宙船に吸い込まれてしまう。ですので、後半部分は、このアメリカ兵のボーが一人で、民間人の男たちと、宇宙ロボット相手に戦うわけ。途中でアメリカ軍の兵士とか、他の国の兵士でもいいから出て来てもよさそうなのに。

とてもかないっこないのに、武器だってあることはありますが、宇宙ロボットのパワーには敵わないわけで、ボロイ機関銃とか、ロケットランチャーも一機だけ。それにしても、みんなで力を合わせて宇宙ロボットを退治するのかと思えば、悪いやつらが大勢いて、行き着くところには必ず質の悪い悪党がいて、アメリカ兵とみると人質にして、宇宙ロボットの的にしようと2人を繋いで、先に2人からやられるようにするという。だから、宇宙ロボットから逃げるのもそうなんですが、先に歩いて行った先にいる悪いやつらに捕まってしまう方が難題なんですね。

アメリカ兵の基地があるところまでは遠くて、車を探しては行くのだが、途中で悪いやつらに捕まったり、逃げ出してもまた歩くという。やっと基地に辿り着くも、そこは宇宙人に襲撃されてしまいもぬけの殻。武器も何もない中で、何とか、真面目に宇宙人たちと向き合って戦おうという男たちと出会うのが良かったですね。

その男たちが、宇宙船を撃墜するEMP爆弾を作っていた。しかしEMP爆弾の有効射程は100m。宇宙船の真下で爆発させないと効果がない。最後まで観ていて、これはこのアメリカ兵のボーがEMP爆弾を使って、絶対に宇宙船を撃墜するに違いないと思った。

途中で旅客機の残骸や誰もいない荒野を車で走っていると、瀕死の戦場カメラマンと出会うも、彼はすぐに楽になりたいと、だから拳銃で撃ってくれと訴える。女医のナディアが、素手でカメラマンの首を絞めて楽にしてやるのだ。カメラに写っている基地はすでに襲撃されており、宇宙ロボット目がけて、石を投げつけてやる写真が目に焼き付く。そのロボットは、体からビームを発射して人間に命中すると、人間は跡形もなく消えてしまう。

しかし、体の中心部を光らせて襲って来る宇宙ロボットは、実はアメリカの兵器であり、国境近くのレーダー基地の電波で操ってるというのだ。だから兵士だった主人公は、ロボットとの戦闘中に体に光るビームを浴びせられても平気で死なない。腕の印はそのロボットから命を守るための印だったのかも。

しかし、宇宙船がやってきて、基地のレーダが攻撃されてしまい、ロボットはアメリカ軍の命令を聞かなくなり、宇宙船に操られていたということなのかも。
巨大な蜘蛛のような形の宇宙船が、EMP爆弾の攻撃で撃ち落とされるとは思っても観なかった。

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ラプチャー 破裂 ★★

2017年07月13日 | アクション映画ーラ行
突然何者かに拉致されたシングルマザーが、謎の研究施設に監禁され、恐怖の人体実験の餌食となるさまをミステリアスに描くサスペンス・スリラー。主演は「ミレニアム」シリーズ、「プロメテウス」のノオミ・ラパス。共演にピーター・ストーメア、レスリー・マンヴィル、マイケル・チクリス。監督は「セクレタリー」「毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト」のスティーヴン・シャインバーグ。

あらすじ:蜘蛛が嫌いなシングルマザーのレネーは、正体不明の男にいきなり拉致され、怪しげな研究所に監禁されてしまう。そして目的も知らされぬまま、恐るべき人体実験の被験者にされてしまう。それは、ひたすら一番嫌いなものを与え続け、極限の恐怖を引き出すというあまりにも謎めいた実験だったのだが…。

<感想>被験者に「生きている中で一番嫌いな物」を与え続ける人体実験の物語。幸せに暮らしていたシングルマザーのノオミ・ラパスこと、レネーは、クモが大嫌いで、ある日のこと、突然スタンガンで襲われ気を失って、かなり遠くへと連れて行かれる。そこでは、自分だけではなく、かなりの人数の人間が拘束され、身動きがとれない状態で、自分の一番嫌いな物を顔、腕に浴びせさせられる。レネーはクモが大嫌いだったので、執拗なまでのクモ攻めに遭う。誰が何の目的でおこなっているのか、一切不明なこの異様な実験の果てに、レネーの体は驚くべき変化を見せ始める。

これは意外なゲテモノを人間に浴びせて、狂い死にする人もいるだろうに、それでも、血液とか採られているので人体実験には、特別なDNAを採取し、女性には妊娠をさせて特異体質な人間を造るというオゾマシイ実験なんです。
見ていて、蜘蛛や蟻とか蜂、虫が苦手の人は絶対に観れない映画ですよ。実はミニシアターで上映していたのですが、観客は私が一人という、これってDVDスルーでも良かったのでは。この施設は、実は森の中にある古城で、部屋も幾つもあって、レネーが持ってきたカッターナイフで、腕のゴミバンドを切り、足枷も取り除き、換気口から聞こえる隣の部屋の男の声がする。

その換気口のネジを取り除き、伝って通路を這いずりながら男の部屋へと行き、そこでは男は蛇が嫌いで、白いニシキヘビがいて、怖がっていましたね。その男を助けるわけでもなく、次の部屋を覗いたりして、廊下へと出てしまう。
そして、研究室みたいな部屋へ行き、そこへ来た科学者のレスリー・マンビルの顔が歪み、まるで蛇のような眼球になり、顔は元のように戻るのです。怖くなって逃げようとするも、上へのはしごを上り屋上へ出るも、金網が邪魔で外へは出られない。

しかたなく、諦めて、自分の部屋と戻り、研究員のいいなりになりながら、ヘルメットのような器具を顔に被せられたレネー。器具内にクモ(タランチュラ)が流し込まれると、絶叫する彼女の顔面を無数のクモが這い回る。

睡眠薬を注射をされ、大量の蜘蛛が顔じゅうにたくさん這いずり回り、気持ちが悪いったらない。彼女も悲鳴を上げて助けてくれと懇願する。そして、ピンク色の照明が変わり、彼女が“破裂”したというのだ。結局は、彼女も顔面が歪んで眼球が、蛇の目玉になっているという。
映像のボンデージ要素は濃厚であるものの、蜘蛛責めをはじめとする猟奇プレイの描写を他は映さないので、つまらない。これがなんとも緊迫感不足というか、投げやり感が満点で、のめり込めなかったのが残念でした。中には顔面が崩れて焼けただれている人間を一体映すだけ。

監禁先の設備や、科学者ふうの一味の服装や外見の奇妙にレトロ感があるのを見るにつけ、1950年~から60年にかけてのB級サスペンス映画のような感じがする。当時、その種類の映画には、冷戦期のパラノイアが表現されていたと言われるが、そこまで念頭に置いてその現代性を主張した作品かどうかははっきりとしないのだ。

低予算のSFホラーながら、一人息子を育てるシングルマザーのノオミ・ラパスの変身していく姿の描き方は良かった。しかし、囚われて、恐怖の事件を繰り返される映像に、戦うノオミ・ラパスならば、絶対にそこから脱出をして、一人助かるという終わり方の方が良かったのでは。それをあてにして見ていたのでがっかりでした。知っている俳優さんって、科学者の親分に、最近よく脇役で出て来るピーター・ストーメアだけ。
結局は、研究員たちはなんなんだ?・・・という、意味でのモヤモヤ感を残すことになるのもダメダメ。

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ライフ ★★★★

2017年07月12日 | アクション映画ーラ行
『デンジャラス・ラン』『チャイルド44 森に消えた子供たち』などのダニエル・エスピノーサがメガホンを取ったSFスリラー。国際宇宙ステーションを舞台に、火星で発見された生命体の脅威にさらされた宇宙飛行士たちの運命を追う。『ナイトクローラー』などのジェイク・ギレンホール、エスピノーサ監督作『デンジャラス・ラン』にも出演したライアン・レイノルズ、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』などのレベッカ・ファーガソンらが出演。宇宙船内での手に汗握る展開に息をのむ。

あらすじ:世界各国から6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに集結し、火星で採取された地球外生命体の細胞を極秘調査することに。まさに神秘としかいいようのない地球外生命体の生態に驚がくする彼らだったが、細胞は次第に進化と成長を遂げ高い知能を誇るようになる。やがて地球外生命体に翻弄(ほんろう)され、宇宙飛行士たちの関係が揺らぎ始め、ついには命を落とす者も出る。助けを呼べない宇宙で追い詰められた彼らは……。
<感想>宇宙環境でさまざまな観測や実験を行なうため、日本を含む世界各国が共同で運用している国際宇宙ステーション(ISS)。本作ではその実在する巨大研究施設を舞台に、科学の歴史上はじめて地球外生命体を発見した宇宙飛行士6人が、想像を絶する悪夢に見舞われていくSFホラーになっていた。

実際にISSで働く宇宙飛行士たちが国際色豊かであることを反映し、アメリカ人、ロシア人、イギリス人などの多国籍キャストが集結している。主人公のジェイク・ギレンホール、すぐに死んでしまうライアン・レイノルズ、黒人のアリヨン・バカレに、日本からはクルー最年長のシステム・エンジニアとして、ムラカミ役で真田広之が登場し、妻のお産でその出産シーンを衛星テレビで映すシーンもあります。あいにく、真田さんはカルビンと名前が付けられた未知の生命体に襲われて死亡ということに。

無人探査機が火星で採取した土壌から見つかったアメーバー状の微生物が驚くべき成長と変化を遂げて行く過程を映像化。やがて人類を敵とみなした未知の生命体と、その凄まじい暴走を阻止しようとする宇宙飛行士たちとの攻防が、息が詰まるようなスリルたっぷりで展開します。

つまり、その小さな火星の未知な生命体を可愛いなんて言って、アリヨン・バカレがゴム手袋をして触っている。油断大敵であり、そのカルビンは知能を持っておりアリヨンの右手に絡みつき絞りあげて筋肉、骨を破壊してしまう力を持っていた。その次の捕食される乗組員は、ライアン・レイノルズで口から体内に入り込み内臓を破壊するなど凶暴化・巨大化していく。それは背筋も凍るほどのショッキングさですから。

そして、密閉されたラボの外へと逃げだしていく。ここまでくると、もう「エイリアン」と同じだなんて思ってしまう。そしてISSの燃料が欠乏し、ISSは地球へと近づいていくというわけ。

宇宙飛行士たちが過ごすISS内部の居住設備や事件スペース、複雑に入り組んだ通路などを大掛かりなセットで再現し、さらには、ISS内の無重力状態をリアルに映像化して、その巨大な密室の浮遊感や臨場感がひしひしと伝わってくるのも凄い。まるでその場にいるような体感をするからだ。

生命体の凶暴性を目の当たりにしたクルーは、この緊急事態を地上の管制塔へ報告しようとするが、通信システムが故障して、底知れぬ本能をむき出しにした生命体は、人間をエサにするかのように、一人また一人と乗組員たちを葬っていく。これは、乗組員たちの弱さ、未知なる生命体に対する武器とか毒液とか、戦うための戦略がまったくないということが命取りになったということ。

細胞分裂を繰り返して成長し、まるでヒトデ型の透明な生命体は、ブヨブヨした伸縮自在で、ゴムのようだ。それが電気ショックを受けた途端に暴走。その未知なる生命体は、すべての細胞に脳や筋肉や眼などの機能を備え、あらゆる環境への順応に優れているカルビンこと、火星の生命体も、機能性を極めすぎて誰も観たことのないエイリアンの誕生という、恐怖感も倍増してしまった。

ISSがコントロール不能に陥り、崩壊へと向かうクライマックスも目が離せません。何しろ、いっさい音を立てないで静かに獲物狩る姿に、音響がオドロオドロしくない無音に近い。

そして、ラストのトラウマ級のエンディングです。2つの脱出ポットがあると、ミランダを地球へ帰してあげよう。ジェイク・ギレンホールが、「自分はカルビンと一緒に宇宙の果てまで飛んでいくよ」なんて言っていたのに、火星の生命体“カルビン”は実に頭が良くて、ジェイクを操り地球まで操縦させていたのですね。このジャンルの名作「エイリアン」を連想させる内容ですが、より現実味を重視した設定や作風が、決して絵空事ではない恐怖を醸し出しているのが良かった。
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