パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

2012年の終りを迎えて

2012年12月31日 | 日記
今年も残りあと1時間になりました。
1年という月日は長いようで、でも今年も私には駆け足のような1年でしたね。
やはり昨年3月11日に起きた、東北地方太平洋大震災の影響がまだまだ残っておりますし、このような心に痛く残る出来事は忘れることができなく、未だ余震が時々ありまして、その度に恐怖心が募りもしかして、またもやあの大悲劇が起こるのではないかと疑心暗鬼に陥ります。
今年は、映画のブログをlivedoorからgooへと移転して、のんびりな性格なもんですから、中々映画のレビューも更新出来ずに、映画を鑑賞してから数日経っての投稿です。
それでも、何とか今年も終わりに近づき2012年の〆としてこうしてご挨拶できることを有難く思っております。
2012年のベスト10選出は、来年1月早々に更新しますので宜しくお願いいたします。
皆様には、よいお年をお迎えくださいませ。  
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ジャスト・ア・ヒーロー ★★

2012年12月31日 | DVD作品ーさ行
ケヴィン・スペイシーが製作総指揮と主演を務めたヒーローアクション。人生のどん底に追い込まれたサラリーマン・リーが、ピンチのたびに現れる謎の男・チャックとの出会いを機に、手製のコスチュームを身にまとい素人ヒーローとして世直しに乗り出す。新進気鋭の監督デイヤン・エン。 脇を固めるのはハリウッド超一流のスタッフ陣(Amazonより)

<感想>中国映画界がケヴィン・スペイシーを招いて作った素人ヒーローもの、否、「グリーン・ホーネット」のようにも。高級マンションの一室で、一人の男が首つり自殺を図っていた。会社の不正疑惑に巻き込まれ、住宅ローン地獄の苦しみ、ジャーナリストの妻は常に不在。そんな境遇を嘆いたリーが、まさに自殺を決行せんとしたとの瞬間、ドアをノックする音が。そこには隣の部屋に越してきた外国人チャックが立っていた。

チャックはCIAの殺し屋だというが、急速に親しくなる2人。チャックは正義感の強いリーに、その思いを素直に表すべきだとアドバイスをする。リーはミシンでお手製のコスチュームを縫いまるでスーパーマン気取り。そしてチャックの方はバットマンふうの出で立ちで、2人は珍妙なコスチュームに身を包み、夜な夜な悪人を懲らしめる戦いに出るのだが、・・・。

「キック・アス」とか「スーパー!」と同じ素人のヒーローものです。しかし、物語的にはそう思えるかもしれませんが、この辺りは香港映画お得意の、今作っている映画に流行りモノを取り入れただけ。それから先はまったく別の展開が待っているんですね。
不正や不道徳な行為が蔓延する世の中に鬱屈した思いを持ち、さらに不幸が重なって(両親が交通事故死、妻が流産など)自我崩壊の崖っぷちに立たされた男の逆襲劇です。それでいながら、自分自身との戦いを乗り越えて迎える爽やかなラストは好印象です。

だって、お隣に越してきたチャックって、リーの守護天使だったのですもの。だからチャックの姿はリーにしか見えません。チャックが屋上で緑の庭園を造って、癒しの空間にしているところとか、鏡にチャックの姿が映らないとか、隠しカメラにも映ってないのは、ここですべてリーにまだ死んではダメという守護天使が現れたというお話。
主演はジャッキー・チェンの後継者ダニエル・ウーだが、共演と製作総指揮はケヴィン・スペイシーが務め、ハリウッドの多くがサポート。ケヴィンがたどたどしい中国語で話すのはご愛嬌でしょう。まぁ、いい意味で香港映画らしからぬ作品となっている。
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トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2 ★★★

2012年12月30日 | アクション映画ータ行
人間の少女とヴァンパイアの禁断の恋を描いたシリーズ完結編。少女が産んだハーフ・ヴァンパイアの子を巡り、世界中のヴァンパイアを巻き込む最終決戦を描く。監督は前作に続きビル・コンドンが担当。出演は、本シリーズによって若手トップスターへと登り詰めたクリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー。

前作でエドワードとの子供、レネズミを出産。その壮絶なまでの難産を乗り越え目覚めたベラが、ヴァンパイアに転生した。目覚めてすぐに喉の渇きを覚え、エドワードとともに森へ。つまり人間の血を吸わないカレン家は、森に棲む動物たちをハントするわけ。それがヴァンパイアになったばかりなのに、森へ行くのにもの凄い速さで空を飛ぶわ、初めは鹿を狙っていたのに、その鹿を狙うトラをねじ伏せて獲物にしてしまう狂暴さには驚くよ。

そして絶壁に人間を見つけると、するすると登っていくのにもびっくり。さらには、力自慢の男と腕相撲して、負かしてしまうし、怒りにまかせてジェイコブも軽々とほ放り投げるほどのパワーを身に付けたベラなんですね。そしてもっと凄い能力が、どんなヴァンパイアの能力も遮断してしまうシールド的な力を持っていたとはね。
そして、二人の子供レネズミはあっという間に大きくなって、人間とヴァンパイアのハーフ。そのレネズミにオオカミ族の“刻印”を感じてしまうジェイコブ。運命の相手と出会った時感じる絆ようなものなんですが、以前にベラとそういった感情もありましたが、今度は本物のようです。まだ幼いレネズミなのに、ジェイコブが彼女の傍から一時も離れようとしない。

ところが、恐れた事態が発生。レネズミが森で狩りをする様子を見ていたカレン家のイリーナが、レネズミをヴァンパイア族を崩壊させてしまう伝説の“不滅の子”と勘違いして、イタリアにいるヴォルトゥーリ族に密告してしまう。つまり人間の子をヴァンパイアに転生させると、自分の正体を隠す抑制がきかずに、無差別に人間を襲い、知られてはならない一族の存在がバレてしまうというのだ。

以前にもヴォルトゥーリは、不滅の子とその一族を容赦なく抹殺してきた過去がある。だから、今回もヴォルトゥーリの長であるアロが、レネズミとカレン家を抹殺するために、ダコタ・ファニングらと共に、カレン家の住むフォークスへやってくるわけ。
そのことを、予知能力で見てしまったアリスが、レネズミを不滅の子だと勘違いしているヴォルトゥーリを説得するため、世界中からヴァンパイアを集結させる。今回初めて顔を見せるヴァンパイアたちが、それぞれ個性的で、南米の湿原に暮らすアマゾン派、最古に近い種族エジプト派、ヴォルトゥリーに恨みを持つルーマニア派、などなど覚えきれないし、見分けるなんてできないよ。エジプト派のベンジャミンは、火、水、木、土と大気の四大元素を自在に操るなど、様々な特技や能力がある。

それでも、ベラは我が子レネズミを守るために、刻印の相手のジェイコブとオオカミ族の仲間たちにも応援を頼む。だが、ヴォルトゥリーの勢力には数が足りないかもしれないと察知するベラ。ジェイコブの背中に乗るレネズミは、もう二人の将来が見えているかのようで、頼もしいジェイコブ。でもレネズミの成長が7年で大人になり、それからはそのままで永遠に生きるみたい。
レネズミが人間とヴァンパイアのハーフであることを証明するため、アリスとジャスパーがいなくなるのだが、ヴォルトゥリー族が押し寄せてきた時にはアリスが戻ってきて、アロと手を握りテレパシーで戦いのシーンを見せる。このヴァンパイア同士の戦いは、本当に首を切り燃やしてしまうという残酷なシーンを見せつけるのだが、それは予知夢として戦わずして、アロが納得するという展開で収まる。つまり、アリスが連れてきたレネズミと同じように、人間とヴァンパイアの子供、インディアンの女性と母親が証明したということなのだ。

何だかこんなにも長いシリーズになっているも、物語の核となるのはエドワードとベラの運命のロマンスなんですよね。アクション色の強い最終章だが、気になるところは二人がこれからどうなるのか?・・・という結末を知りたいだけ。だからって、二人は結婚して子供まで出来て、幸せかって、それは当たり前で、ベラが念願のヴァンパイアになったことで、二人はこのまま永遠ってことなのよね。二人が結婚するまではいろんなことがあったけど、それがとても刺激的で観ていて応援したくなるのは必然ですよね。
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レ・ミゼラブル ★★★★★

2012年12月29日 | ら行の映画
ビクトル・ユーゴーの同名小説を原作に、舞台では27年間もロングラン中の最高峰ミュージカルが、ついに映画化!19世紀のフランスを舞台に、主人公ジャン・バルジャンを中心とした激動ドラマが、名曲の数々とともに大スケールで展開する。
監督は「英国王のスピーチ」でアカデミー監督賞を受賞したトム・フーパー。彼の斬新な演出により、ヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウ、アン・ハサウェイら豪華キャストは、ミュージカルや歌の経験を重視して選ばれたので、実力は申し分ナシ。特にバルジャン役のヒュー・ジャックマンは、抜群の歌唱力を披露しております。

ミュージカル映画は、歌の部分をスタジオで“別録り”するのが常識だそうです。だが、完璧にレコーディングするため、本作はキャストが本番で演技をしながら歌を同録して、その音を使用している。
それとドラマと歌が地続きになっており、ミュージカルが苦手な人でもすんなりと入り込めるはず。それぞれの悲痛な運命が心を締め付け、圧倒的な歌のパワーで酔わせる。感極まる名演技がそのまま歌に表現されているので、より感動的なんですね。

プロローグ「囚人の歌」パンを盗んだ罪で19年間に渡る囚人生活を送るジャン・バルジャン。囚人たちが巨大な船を漕ぎ手として強制労働するオープニングから、いきなり荘厳な音楽と迫力映像で圧倒させます。
「独白」放浪し、再び盗みに手を染めたバルジャンを救ったのは教会の司教。罪を見逃してくれた司教に感銘を受けて改心する。名前を変え、別の人生に踏み出すことを決意する。

「1日の終り」市長となったバルジャンが経営する工場で、働いていた女性ファンテーヌは、仲間たちに反感を買い、騒ぎを起こした末に解雇されてしまう。「ラブリィ・レディ」シングルマザーのファンテーヌは、預けてある娘コゼットの養育費を稼ぐため、大切なペンダントや自分の髪の毛まで売り、アンがこのシーンのために、自慢のロングヘアをばっさり切ったそうです。もの凄い女優魂です。そして最後は娼婦に身を落としてしまう。
「夢やぶれて」を歌うアン・ハサウェイ、あれこれ夢見ていた幸せな少女時代を回想するシーン。現実はあまりに悲惨で彼女の涙は止まらない。アンの魂の歌声は前半の最大の見せ場で、彼女が魂の底から声を振り絞り、切実な歌詞と演技、歌の両方で表現するシーンに涙を誘う。

そこへ、バルジャンが現れ病に倒れたファンテーヌから愛娘コゼットを託され、ファンテーヌが息を引き取る。そこにバルジャンを追うジャベール警部の姿が、・・・。
「宿屋の主の歌」コゼットを預かるテナルディ夫妻が営む宿は、常に大賑わい。怪しい料理や酒が出され、夫妻が客の金をくすねるのが日常なのだ。この夫妻にはヘレナ・ボナム=カーターとサシャ・バロン・コーエンが演じている。

宿屋の主人からコゼットを引き取ったバルジャンは、彼女と新たな人生を送ることを心に誓う。未來を願う歌、「Suddenly」この曲のみ映画用に新たに追加されたそうです。
コゼットに一目惚れしたマリウス、彼にかなわぬ想いを寄せるエポニーヌは、コゼットの家に彼を案内し、「心は愛に溢れて」マリウスとコゼットは愛を確かめ合い、恋に落ちる二人。

エポニーヌの想い「オン・マイ・オウン」を歌うサマンサ・バークス、彼女は舞台版でもエポニ-ヌを演じており最高のキャスティングですよね。マリウスへの愛が消えないエポニーヌは、夜の街を彷徨いながら片想いの事実を受け入れるのだが、町では革命への気運が高まり始める。

そして有名な「民衆の歌」マリウスら学生が中心となって、国王の政治に反発。革命の闘士はパリにバリケードを築き始め、ジャベールやバルジャンらも学生たちと軍の激しい戦いに巻き込まれていく。しかし、街の人たちは巻き添えになりたくないと、扉を閉めて参加しないのだ。
そこで、エポニーヌがマリウスを庇って銃弾に倒れ死亡。マリウスも流れ弾に当たり重傷を負うが、バルジャンに助けられ地下道を這いずり回る。多くの犠牲者を出しながらも、無事だったマリウスとコゼットは結婚式を挙げることに。しかしそこには、バルジャンの姿はなかった。新郎新婦は恩人である彼を探すのだが、・・・。
母から子への愛や、革命に懸けた命、純粋なラブストーリー、そして男同志のプライドのぶつかり合いなど、いろんな要素がドラマチックに展開するので、必ず何処かで共感できるはず。
それに、曲と曲のつなぎ目も含め、ほぼ全編歌で語られるというのも、ミュージカル映画としては異例ですよね。そのすべてが美しいメロディやパワフルな曲調なので、有無を言わさぬ迫力となっている。
そして、全メインキャストに見せ場の曲があるので、それぞれの熱唱と熱演のテンションが半端じゃない。意外な美声を披露したラッセル・クロウなど、過去作品にない俳優の魅力もたっぷりです。圧倒されるスケール感が凄く、こんなミュージカル見たことないですよね。
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今日、恋をはじめます  ★★

2012年12月28日 | か行の映画
「るろうに剣心」の武井咲、「ツナグ」の松坂桃李共演で贈る学園ラブストーリー。真面目だが垢抜けない女子高生と学校一の秀才イケメンという一見不釣り合いな2人が出会い、愛を育んでゆく姿を描く。原作は水波風南の少女漫画。監督は「アナザー Another」の古澤健。全12組のJ-POPアーティストの楽曲が全編を彩る。

あらすじ:日比野つばき(武井咲)は、真面目が取り柄だが、ファッションセンスはイマイチのダサダサ女子高生。高校の入学式当日、成績トップに加え、ルックスも学校でナンバー1というモテ男、椿京汰(松坂桃李)と隣の席になる。ガリ勉地味系で“昭和女”の自分には、おしゃれや恋なんて縁がないと諦めていたつばきにとって、これがすべての始まりだった。クラスみんなの前で突然、京汰がつばきのファーストキスを奪った上に、“自分の彼女にする”と宣言。いきなりのキスに怒り、反発しながらも、軽薄な遊び人だとばかり思っていた京汰の隠された一面を目にして、つばきは次第に惹かれてゆく。初めてのデート、初めての恋、初めてのキス……。恋することを知り、少しずつ変わってゆく。そして京汰も、まっすぐにぶつかってくるつばきに徐々に惹かれ始める……。 (作品資料より)

<感想>原作も読んでないし、日比野つばきに椿京汰のラブストーリーなのね。今時おさげ髪している高校生っているのかなぁ~。オクテのダサいイメージというからなのか、でも武井咲ちゃんのおさげ髪と制服姿も似合ってました。清純さを出すためなのね。
入学式当日にいきなりファーストキスなんて、びっくりするよ。これじゃ惚れてしまうの分かる気がする。初恋は甘酸っぱいカルピスの味というからね(古いって)、しかし、初恋の相手と将来結婚までこぎつけるのは難しいのじゃないかしら。

相手は秀才でイケメンのモテ男で、松坂桃李くんが演じているんですが、かなり決まって見えました。中高生が見る映画だから、テンプレートな展開でいいのかな。恋愛もののセオリー満載で、胸キュンしてくれ~ッと言う映画です。とにかく武井咲ちゃんが可愛くて、ダサダサの女の子が恋をすることで、どんどん綺麗になっていくという少女マンガの王道世界を軽やかに駆け抜けていく中で、思春期の繊細な風が心地よく吹き抜けてゆくのが最高。私にもこいいう時があったなぁ~。

武井咲ちゃんが初めてのデートで、京汰に洋服をプレゼントされてファッションモデル並みに変身するシーンでは本当に綺麗でした。それと京太の過去に母親が家を出て行ったいきさつとか、二人がうまくいっていたのに、そこに割り込んでくる京太の元カノなど、二人の間に波風が立ち隙間ができるところも。
これって、前に見た吉高由里子と生田斗真の「僕等がいた」とストーリーが似てない。しかしながらこちらは、つばきを好きになるカリスマ美容師役の青柳翔も、京太の元カノ、菜奈役の木村文乃も、二人の恋路の邪魔にはならない。どうしてかって、二人は恋敵なんて目じゃないくらい大好きなんだから。ラストの絶対に二人は結ばれるって信じていたから、雪の降るクリスマスの夜、天文台で待っていたつばきのところへ京太が駆け付ける。白熊が二つぶら下がって、お似合いだよね。

人生80年時代って言うのに、中高生女子が自分の人生で一番大切なことは恋愛で、いかに男に選ばれるかであるという。繋ぎ止めるためのセックスなんてことを、夢見るように仕向けるのが少女漫画とその映画化なのかなぁ?・・・未来がないから、今よけりゃの傾向だとしても、見ればみるほど腹正しくなるって、そう思うのはおばさんのひがみってことなのかな(恥)
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グッモーエビアン! ★★★

2012年12月27日 | か行の映画
吉川トリコの同名小説を原作に「キズモモ。」の山本透が映画化。パンクバンドのギタリストだったシングルマザーとその娘、海外の旅から戻ってきた男が織り成す風変わりな家族を描く。出演は「モテキ」の麻生久美子、「探偵はBARにいる」の大泉洋、「告白」の三吉彩花、能年玲奈、「ペンギン夫婦の作りかた」の小池栄子。

あらすじ:中学3年生のハツキ(三吉彩花)は、名古屋市内のアパートで母のアキ(麻生久美子)と二人暮らし。以前パンクバンドでギタリストをしていたアキとハツキは友達同士のように仲がいい。桜が満開の頃、1年半前から「世界ツアーにでる」と言って音信不通になっていたヤグ(大泉洋)から葉書が届く。そこにはカンガルーの写真と共に「グッモーエビアン!」と書かれていた。
半年後。ハツキが商店街を歩いていると、世界放浪を終えて突然帰国した薄汚い格好のヤグに出会う。その日からアキとハツキ、そしてヤグの騒がしい3人暮らしが復活した。15年前、ヤグは自分が父親ではないにもかかわらず、ハツキを身ごもっていたアキにプロポーズ。
当時アキは17歳、ヤグは中学3年生。やがてハツキが無事に産まれ、3人は一緒に暮らし始める。アキとヤグはバンド活動も続け、籍は入れなくとも3人は家族同然だった。だが2年ぶりの3人暮らしにハツキは戸惑いを隠せない。仕事もせずにその日暮らしをするヤグと、それに対して文句も言わないアキにも理解できなかった。

<感想>大泉洋ちゃん大好き、ファンです。麻生久美子と共演した本作では、特に洋ちゃんが演じているヤグというキャラクターが、この物語のメッセージを独特のものにしているようですね。麻生久美子が演じるアキとは籍を入れてないけど一緒に暮らしていて、アキが17歳の時に産んだ中学生の娘・ハツキのことは、血が繋がっていないけど本当の娘のように可愛がっている。
それでいていきなり2年間、海外流浪の旅に出てしまったりする根っからの自由人なのだ。洋ちゃんが素の自分とは対極ともいえるキャラクターながら、このヤグに何とも言えない魅力を感じてしまうくらい役にハマっているのも納得。

本当にヤグの役は、洋ちゃんのキャラクターそのものずばりだと感じてしまった。好き勝手に生きているように見えて、でもそこはかとなく人を惹きつける魅力のあるヤグ。アキはヤグのこと大好きだし、バンドのボーカルもやっていて、なんか知らないけど公園に行ったらいつの間にかいろんな人たちと楽しくギターで歌って盛り上がってしまったりとか。ロックのボーカル役なので歌も披露して、上手いんです。
だけど、それなりに辛い過去を持っていて、それにどっか引きずられてる部分もあったりして、それでいてとにかく人のことが大好きで、自分の家族が大好きで、それを恥ずかしげもなくちゃんと言える人だし、なんかいろんな面で魅力的な人なんですよね、ヤグって。

でも、中学3年のハツキはちょうど思春期だし、親が子供の前でいちゃいちゃして、子供にとっては自分がここには必要ないんじゃないかと感じてしまう。それを母親がどういうわけか、大事な三者面談なのに学校へ行かないで、「あんたの人生なんだから、あんたの好きにしたらいいよ」なんて、簡単につっぱねられても、中学3年の15歳で世の中のこと何も知らないし、ハツキが高校進学をあきらめて就職の道を選んだ気持ちが痛いほど伝わってくる。三吉彩花ちゃんの演技が自然で感心した、上手いね。
英語の先生役の小池栄子がいつもながら上手かった。ちょっとだけのシーンだったけど、栄子ちゃんはメキメキ演技が上達していると思う。朝に教室で先生の挨拶。タイトルもここからきてるんだよね。
母親は簡単に親子なんだから、口で言って相談すればなんていって怒るけど、それって絶対に母親失格だと思う。母が17歳で自分を産んで、苦労して自分を育てたことは十分分かるけど、子供はまだまだ親に甘えたい年頃なんだよ。自立する時は、学校を出て就職して好きな人が出来てからでも遅くないのに。
それでも、母娘の間にいい塩梅にヤグが入って来て、それが飛んでもなく危なかっしくて、ハツキの親友が転校する日に、空港まで自転車で2人乗りで飛ばして行くから、トラックと衝突するのよね。もうダメかと思ったわよ。軽い怪我で良かった。
3人が一緒に家族になって暮らすことって、そんなに難しいことじゃないと思う。
最後のライブシーンは、ヤグも母親のアキも大いに発散しているみたいで、娘も音楽の道進むといいのに、なんて思ったわ。
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ディヴァイド  ★★

2012年12月26日 | た行の映画
何者かによってもたらされた終末世界を舞台に、地下シェルターに逃れ、生き延びた人々のサバイブが描かれる。映画『ゾンビ』のモールと違って、そこは水も食料も限られた殺風景な場所。シェルターに偶然逃げ延びたのは子どもを含む9人で、映画冒頭に明かされるのは、ニューヨークの都市が何者かによって破壊しつくされたことだけ。その理由や原因は一切明かされず、観客も9人の中に混じって息苦しいシェルターに閉じ込められる形となる。(作品資料より)

<感想>世界の終り終末もの映画、最近ではマヤ歴によると、2012年12月21日で世界が滅びるなどとマスコミが騒いでいる。この作品はそういった宇宙の仕組みで終末世界なのかと思って観てみた。ところが、核戦争が勃発して、大混乱の末ニューヨークの地下シェルターに逃れた9人の男女の物語である。

この地下シェルターの持ち主は、隠し部屋に大量の食糧を隠していたところから、人間とは生きるためには一緒に逃れた人間も殺すし、必ずといってくらいボスとなる人物が現れる。その男にへつらう子分たちと女。

食事もままならず、子供は実験のためか連れ去らわれ、その母親は狂気と化するのだが諦めてボスの女になる。
もうこの地下シェルターから地上へ出ることが絶望となるのだが、まず子供がさらわれる時に兵士を殺したその兵士の死体が腐って始末に困り、死体をバラバラにしてトイレに流すものだからトイレが詰まる。

それと食料は、持ち主を拷問にかけて在り処を見つけてまずは安心。その後が、常軌を逸した生活は、彼らの精神状態にゆっくりではあるが確実に変異が現れ始める。人間の脳神経が異常をきたし、地上へ出る希望という意欲がなくなる。焼身自殺をするものがいて核シェルターは火の海と化す。

それでもたった一人の女性が防護服を着て、トイレを破壊し下水から地上へ出てみるとそこは核戦争の後ですからね、人が住める状態ではないですよね。監督が「フロンティア」や「ヒットマン」のザヴィエ・ジャンなので、暴力描写や人の殺し合いムービーかと思っていたが、クライマックスでは美しい絶望的な世界を観ることができます。人間なんて愚かでどうしようもないことを知らされる作品。
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ソハの地下水道 ★★★★

2012年12月25日 | さ行の映画
第二次世界大戦中、ドイツ占領下のポーランドで貧しい労働者がユダヤ人を地下に匿った実話を映画化。監督はポーランド出身のアグニエシュカ・ホランド(「太陽と月に背いて」)。出演は「国家の女リトルローズ」のロベルト・ヴィエツキーヴィッチ。極限状態の人間模様をスリリングに描き、アカデミー賞外国語映画賞にノミネート。

あらすじ:1943年のポーランド。下水修理と空き巣稼業で妻子を養っている貧しい労働者のソハ(ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ)は、盗品を隠すために地下水道に降りていくと、そこにはホロコーストから逃げるユダヤ人の一段が穴を掘っていた。
ドイツ軍に売り渡して報奨金を手にするチャンスだったが、迷路のような地下水道の構造を誰よりも知り尽くしたソハは、彼らを地下に匿い、見返りに金銭を得ることを思い立つ。

ところが、子供を含むユダヤ人のグループは彼の手に負えるような規模ではなかった。面倒を見きれないほどその人数は多く、隠れ場所の移動や食料の調達さえ容易ではない。その上、執拗にユダヤ人狩りを行う将校が目を光らせ、ソハの妻子や若い相棒は処刑の恐怖に怯えるようになる。
自らも極度の精神的重圧に押し潰されそうになり、手を引くことを決意するソハだったが、時既に遅し。同じ生身の人間であるユダヤ人たちに寄り添い、その悲惨な窮状を目の当たりにしてきたソハは、自分でも信じ難い、彼らを“守る”という茨の道を選択するのだった……。 (作品資料より)

<感想>歴史に埋もれた実話を映画化し世界各国で絶賛された、第84回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品である。ナチス占領下のポーランドで、金欲しさにユダヤ人を匿った悪賢い中年男が、良心に目覚めていく姿を丁寧に描いている。
第二次大戦中、ポーランドのワルシャワではなく南東部、現在もウクライナの都市ルヴフを舞台にした実話だという。それも、地下水道に隠れたのは対独レジスタンスではなく11人のユダヤ人で、彼らを匿ったのはポーランド人の下水修理工であるソハだった。
この映画は、何よりもポーランド出身のアグニエシュカ・ホランド監督の力強い演出に引き込まれた。彼女の過去の作品「太陽と月に背いて」に比べて、これは抜群の力強さを持った作品になっていると思う。とても素晴らしい演出力に感服した。

映画にとって、戦後は永遠に終わらないのだろう。ナチスのユダヤ人迫害の映画は今までたくさん観てきた。豪雨によって地下水道に水があふれ出し、全身ずぶ濡れのソハの行き着いた先に、突然現れる分厚い鉄格子に思わず心を奪われる。だから見るたびに胸を強く打たれ涙が止まらなくなる。もう一つは、子供に外の空気を吸わせてやるシーン、最後にマンホールから一本の手が伸び光り輝く屋外に引き上げられるシーンなどが挙げたらきりがないほど胸を打つシーンでいっぱい。

主人公ソハがケチな悪党から変化していく設定が秀逸で、地下から、地上の様々な権力関係を通過していく展開。主人公のレオポルド・ソハを演じるロベルト・ヴィェンツキェヴィチの普通さを表現した演技も見事でした。
ユダヤ人をナチスドイツの魔の手から救ったのは、スピルバーグの「シンドラーのリスト」が有名ですが、シンドラーばかりではなかったのですね。この地下水道のような救出の実話は他にも例があるが、下手をすると美談に陥りかねないのだ。
が、そこはホランド女史、この地獄からの救出劇を、単に歴史上の一つのヒューマンな事件としてとらえるのではなく、それを人類普遍の生の問題へと昇華させている。つまり11人のユダヤ人と彼らを支えるポーランド人を、一つの社会として捉え、その中に生の営みを真面目な眼差しで見つめている。生の欲望と死の恐怖をまるごと描き出している。
それに、美術、撮影の見事さは言うまでもないが、つまり被写体のみを見せることに徹して、観客の疑似体験を誘うからなのだ。地下水道という極めて光の当たらない「画」になりにくい場所で、見事な「画」を作り上げた撮影も称賛すべきである。地下水道での息を潜めるユダヤ人が、相手の気配を察知したり、あるいは自分たちの気配を殺したり、ぐっと彼らの体験が身近に感じるのが印象的である。
映画の魅力とはどんなに苦痛な体験を描いても、映画としての甘美さが入り混じることなのだが、とはいえ、強制収容所への潜入とか複雑な状況下での見どころは多い。
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大奥 永遠 右衛門佐・綱吉篇★★★★

2012年12月24日 | あ行の映画
よしながふみの人気コミックを実写化した、異色時代劇『大奥』のシリーズ第2弾。前作の徳川吉宗から徳川綱吉の時代へと舞台を移し、男女が逆転した大奥で繰り広げられる愛憎と野望のドラマを壮大なスケールで活写。徳川家の繁栄という重荷を背負わされる女将軍・綱吉に『ジーン・ワルツ』の菅野美穂、大奥で権力を得ようと彼女に取り入る男・右衛門佐に『武士の家計簿』の堺雅人がふんする。波瀾(はらん)万丈な物語もさることながら、豪華絢爛(けんらん)な美術と衣装、ビジュアルにも目を奪われてしまうはずだ。

あらすじ:美しい容姿と才覚を持つ5代将軍・徳川綱吉(菅野美穂)による巧みな統治手腕によって、これまでにない栄華を誇る徳川幕府。だが、綱吉が一人娘を亡くして跡継ぎ作りに専念するようになったのを機に、大奥では正室と側室の派閥争いが表面化し、男衆の策略、陰謀が繰り広げられようとしていた。そんな中、貧しい公家の出身ながらも並外れた才気を認められ、右衛門佐(堺雅人)という男が大奥入りを果たす。権力闘争をくぐり抜け、綱吉の信頼をも獲得し、徐々に力を手にして大奥総取締となる右衛門佐だったが……。(作品資料より)

<感想>TVドラマ版「大奥 誕生 有巧・家光篇」(12年10月~12月放送)を見てなおさらのこと、この映画を観たくなった。京の都から大奥に連れてこられた僧侶・有功役の堺雅人のなんと気高きイケメンな男よ。こんなに時代劇の鬘や羽織はかまが似合う男はそういまいと思う。その堺さんが今度は映画で、また京から呼び寄せられた貧しい公家の右衛門佐を演じるのだ。
私には、堺雅人が演じる僧侶・有功の役も、右衛門佐の役も、同じように美貌と類い稀な野心と才覚で、存在感を見せつけて行く堺雅人の演技に、惚れ惚れとしてしまった。
確かに徳川綱吉役の菅野美穂の美しい顔立ちと才媛である気性の激しい女将軍を演じているのにはさすがにと感心しました。彼女は最近メキメキと演技の幅を広げて、どんな役でも呑みこみが早いというか、そつなくこなしてしまう。今回もまだまだ女として円熟美を増して、子宝が授からない綱吉の孤独と不安に満ちた役を熱演している。
それに当時を再現したという煌びやかな衣装や大奥の御鈴廊下などの荘厳な美術も見所の一つですよね。

しかし、将軍の父親桂昌院に西田敏行さんが、ベテランの粋を超えてユーモアたっぷりに貫録十分に演じて面白いです。御台所には、宮籐官九郎が京の公家の出ということで、やんわりとした草食系男子のような雰囲気でした。
側室の伝兵衛に要潤が、この俳優さんもなんか草食系男子で、綱吉との間に松姫をもうけたのだが、最愛の我が子を病気で亡くしてしまいます。将軍とは名ばかりで、世継ぎを産まなければならず、それが好きとか愛とかなんていうのは存在せず、ただ毎夜のごとく男と関係を持つのは、なんと愚かしいことなのか。
でも、後継者を巡る派閥争いこそないが、現在の皇室だってお世継ぎ問題で大変なのだからして。

それにしても、せっかく京からいい男がやってきたのに、綱吉も気に入って今夜の相手をと喜んでいたものの、男が35歳を過ぎるとお褥(しとね)滑りといって、夜の相手はできないのだ。これをいいことに、綱吉の機嫌のいいうちにと大奥総取締役の座を手にする。
桂昌院の西田敏行と、右衛門佐の堺雅人のそんな彼らが競い合うのは、どちらが先に綱吉に世継ぎを産ませるか。ただそれだけに焦点を当てて、莫大な費用(若い男に高い衣装を着せて)を費やしながら、互いに若い男を探してきては綱吉の前に差し出し、夜の相手をさせる。

だが、将軍綱吉が一向に妊娠の気配がない。父親の桂昌院が僧侶に尋ねたところ、以前若い頃、猫を殺生したことがあり、それが娘綱吉の懐妊の妨げになっているというのだ。そのことで、江戸中に生類憐みの令などというバカげた御触れを出し、生き物を殺してはならぬと、殺せば死罪を申しつけるなどと。これは本当にあったことで、お犬様だといい、野良犬だって放置して、野犬に噛まれて死んでもその犬を殺せないなんて。
そんなことより、綱吉もだいぶ年をとり、どうやら子供の生めぬ身体になってしまっていることに気が付かない愚かな父親。そんな綱吉でも、仕方なく夜の務めをするなんて、本当にバカげた話でございます。将軍とは名ばかりで、吉原の娼婦と同じようだと嘆く綱吉。

右衛門佐も本当は綱吉のことを愛しているのに、男の意地の張り合いなのか、年老いて白髪が目立つ年になって、やっと綱吉と愛を誓う仲になるという。切ないお話なのです。結局最後は、綱吉の姉の孫に将軍の座を譲ることになるのだが、ラストが哀しいですね。愛し合っていても、お互いに意地を張って好きだと思っていてもままならず、やっと綱吉も徳子に戻って愛しい右衛門佐の部屋へ走るのだが、・・・悲しゅうございます。一人の女としてやっと愛しい人の元へ遅かったのですね。
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カジノをぶっつぶせ! -僕と彼女のド田舎生活★

2012年12月22日 | DVD作品ーか行
カジノをぶっつぶせ! ギャンブルから始まるひと夏の恋! ?
★ラブコメ『そんな彼なら捨てちゃえば?』からアクション「ダイハード4.0」までヒット作多数のジャスティン・ロング主演作品! !
あらすじ:カジノ化計画から田舎町は守れるか?あの子は落とせるか?恋にカジノに熱くなる夏!
チェース・リバーは記念館で働くほど歴史的な自分の住む町を愛していた。だがそんな田舎町は目立った観光施設などもなく町の財政は悪化をたどる一方であった。そこで市長はインディアンの一族から依頼があった町にカジノを作るという計画を実行しようとするのであった。
だがカジノ建設は町の復興にはつながる一方、歴史ある土地を破壊することにもなってしまう・・・。カジノ建設を阻止しひと夏の恋のギャンブルにも勝つことができるか・・・・(Amazonより)

<感想>劇場未公開作品で、ジャスティン・ロング主演の田舎を守るべく市民運動を繰り広げる、ペ-ソスまったりのコメディ映画です。地元で郷土資料館を運営していたのですが、そこに降ってわいた「インディアン・カジノ」誘致による再開発話。
観光資源に頼った村おこし構想を温めていたチェースは、カジノなんてけしからんと、誘致反対のための住民投票を要求するのですが、・・・というか、彼の意見、お前何言ってんの?・・・みたいなレベルなんですもんね。
例えば、本作のロケ地となったノースカロライナのアクチュアルな事情を踏まえると、ちょうど本作が公開された年に、カジノ業界大手のシーザーズとチョロキー族が協力して、ハラーズ・チョロキー・カジノホテルを起工、地域経済の活性化に繋がっているという。
カジノはみんなが儲かるんだよ。後、ロングって奥手の爽やかな青年というキャラがあまり板についていないんですよね。貧弱なオブジェクションと慣れない態度、これでは同情できません。チェースは村八分にされ、愛車にオシッコかけられたり、職場に電凸されたりとかされて衰えていきます。っていうか、反対運動するにしても、具体的に新しい計画が示されていない。
ネタバレになりますが、この作品の村おこし的カジノを作るって話を、持ってきたインディアン一族っていうのが、実はくせ者で詐欺師たちだったってわけ。だから市長が100万ドル工面してインディアン一族に渡してしまう。そのインディアン一族が詐欺師だったってことは、チェースの父親がホテルを経営していて、そこインディアンたちが泊まっていた。まんまとお金をせしめて、ホテルを出て行った部屋に置き去りにされていたインディアンの扮装一式道具。それに指名手配の写真も。
先住民問題局の調査員役にジミ・シンプソンが扮しているのですが、こやつも詐欺師仲間だったとはね。やっぱり影でコソコソしてたから怪しいと思ったわ(苦笑)
日本ではこういうのって、「取らぬ狸の皮算用」っていうのよね。それにしても、町長役のハゲ頭のロブ・コードリーが、中々の町長役を好演していて、援交やり放題ってのが印象深かったです。相手がルーシーっていう堅物の女で通っているのだが、5デイズやアダムサンドラ―主演の「エージェント・ゾーハン 」に出ていたエマニュエル・シュリーキーなんですね。
これではチェースがアタックしてもなびかなかったわけか。彼女は別れた父親を探して、町長と肉体関係でその父親の住所を聞き出したってこと。それに高校の校長とも寝ていたというから、親父キラーなの。最後に、やっとチェースが「おら、こんな村やんだ~」って町を出て行くことになり、独り立ちするってことなの。
タイトルが「ラスベガスをぶっつぶせ」を思い出して、でも全然内容が違いますからがっかりです。
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ブロンソン  ★★★

2012年12月21日 | DVD作品ーな行、は行
『ドライヴ』監督ニコラス・ウィンディング・レフン×『ダークナイト ライジング』出演トム・ハーディが描く超絶バイオレンスアクション!

あらすじ:最高に最低な生きざま。1974年、19歳のマイケル・ピーターソンは有名になりたかった。
お手製の散弾銃を作り、郵便局を襲った彼はあっさり捕まり、7年間の刑務所暮らしを宣告される・・・。マイケルは自分を俳優の【チャールズ・ブロンソン】の分身であると主張、そのキャラクターを通し、その後、34年間に渡り刑務所生活をおくることとなった「イギリスで最も有名な犯罪者」を描くバイオレンスアクション!
【キャスト】トム・ハーディ(『Black & White/ブラック&ホワイト』『インセプション』『ダークナイト ライジング』)ルイ・アンドリュー(『バトル・シップ』)マット・キング
ジェームス・ランス (『マリー・アントワネット』)
監督・脚本 ニコラス・ウィンディング・レフン『ドライヴ』

<感想>「昔から有名になりたかった。でも、俺には歌の才能も演技の才能もなかった」と、そう叫ぶブロンソン。本名はマイケル・ゴードン・ピーターソン。彼は74年、19歳で郵便局に強盗に押し入る。7年間の獄中生活が決まった彼は、看守だろうが相手かまわずぶん殴る。エクストリームに暴力的悪名高い囚人№1に浮上、遂に精神病院に送り込まれ薬漬けにされる。
だが、今度はそこで大暴動を起こし、こんな無法者に税金を使いたくない政府は、「彼は正常」だと適当に理由をつけて、マイケルはシャバに舞い戻る。叔父の誘いで参戦したファイトクラブばりの闇ボクシングで、プロモーターから彼は「チャールズ・ブロンソン」というリング名、新しい名前とアイデンティティを獲得するも、たった69日間で刑務所へ逆戻りするという破天荒な男の話。
監督はニコラス・ウィンディング・レフンで、本作で名前を上げ、1作を挟んであのライアン・ゴズリング主演の「ドライヴ」で、世界に名前を轟かせたのが記憶に新しいですね。
主演のトム・ハーディも、「インセプション」に「ダークナイト ライジング」のベイン役をゲット、現在撮影中の「マッドマックス」最新作で主役のマックスに抜擢されるなど、今や大スターの仲間入りをした。

そんな2人が組んだ本作は、実話がベースで本人は現在も刑務所暮らしをしているらしく、トム・ハーディは刑務所に収監されている本物のブロンソンと対面したという。
全身凶器の狂気なバイオレンス野郎ブロンソンは、イギリスで最も有名な囚人。人生の36年以上を刑務所で過ごすという、誰も近寄りたくないカリスマ暴力男なのだ。
あの有名な映画スターにちなんだ、チャールズ・ブロンソンというオルターエゴを獲得し、変異を遂げていく波乱に満ちた人生の道のりを、キューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」ばりの、怒涛のバイオレンスで描いて、しかも時には全裸の真っぱだかで熱演しつつも、シリアスにより過ぎない、コミカルな芝居がかったシュールな構成で描いている。劇中で顔を白く塗りたくり、まるでピエロのような話術でユニークな半伝記映画でもあるようだ。本人は、やはり精神病患者なのか、それとも自暴自棄にならざるを得ない何かがそうさせるのか、映画を観てもなにも分からない。

「Black & White/ブラック&ホワイト」のハーディの面影がないですよね。
強靭な肉体改造を施したハーディの筋肉美と、大熱演がインパクト大で、未だ獄中のマイケル本人は知らないが、本当のこういう成りきり演技では、「ダークナイト ライジング」のベインよりも役にハマって見えましたね。
常にバイオレンス作品を描き続けてきたレフン監督にとって、格好の題材だったのには間違いないが、暴力行為を使命とする男の生き様は面白くても、同時になんかしら切なく感じた。
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フランケンウィニー ★★★.5

2012年12月18日 | は行の映画
「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督が無名時代に撮った同名短編作品をモチーフに、少年と犬の絆を描くモノクロ3Dストップモーション・アニメ。声の出演は「ホーム・アローン」のキャサリン・オハラ、「マーズ・アタック!」のマーティン・ショート、「エド・ウッド」のマーティン・ランドー、「シザーハンズ」のウィノナ・ライダー。

あらすじ:小さな街ニュー・オランダに暮らす少年ヴィクター(声:チャーリー・ターハン)は、学校から帰ると屋根裏に閉じこもり、科学の実験や映画作りに熱中していた。そんな彼の隣にはいつも最高の相棒──愛犬のスパーキーがいる。ヴィクターの映画に主演することを誇りに思うスパーキーは、ヴィクターの母スーザン(声:キャサリン・オハラ)や父エドワード、そしてヴィクターと一緒に完成した映画を観ることが何よりの楽しみであった。
ところがある日、不幸な交通事故がスパーキーの命を奪ってしまう。唯一の親友の死を受け入れられないヴィクターは、ジクルスキ先生(声:マーティン・ランドー)の科学の授業で習った“電気の実験”を応用して、家族にも内緒でスパーキーを生きかえらせることを決意。屋根裏の実験室でヴィクターは、雷のパワーも利用して、ついにスパーキーをつぎはぎだらけの“フラン犬(ケン)”としてよみがえらせる。
だが幸せな日々が戻ってきたのも束の間、スパーキーは自分が死んでいることに気づかぬまま家の外へと出てしまい、その“ありえない姿”をヴィクターのクラスメイトや街の人々に目撃されてしまう。やがて、ヴィクターのアイデアを知った子供たちは次々にペットや動物をよみがえらせ、街は大混乱に陥っていくのだった……。 (作品資料より)

<感想>100%、ティム・バートンのテイストである。ファンには涙もんの新作が完成した。主人公が科学オタクの映画少年という点で、すでにバートン・ワールドが全開、死んだ愛犬を蘇えらせ、町全体がモンスター・パニックに陥る展開には、バートン監督初期の「シザーハンズ」あたりの魅力も詰め込まれていると感じた。
やたら愛くるしい動きや表情をみせる愛犬のスパーキーや、主人公ヴィクターを囲むキモ可愛いキャラが、CGではなく、1コマずつマペットを動かすストップモーション・アニメで描かれており、温もり感も満点です。

「ティム・バートンのコープス・プライド」(05)に続くストップモーション・アニメ、つまり人形アニメ。お話は交通事故で命を落とした愛犬への少年の切なる思いが奇跡を起こすというもの。あまり人形アニメの作者たちが思いつかないストーリーの上、最後の方では日本の怪獣、ガメラまで登場させるサービスにバートンファンはいささか戸惑うものの楽しいですよね。
死んだ愛犬を紙箱に入れて埋める。箱に落ちる土の音。愛犬を亡くした人たちには特に思入れのあるシーンだと思う。
アメリカの一戸建ての家では屋根裏部屋があり、たいがい物置になっているのは「トイ・ストーリー」シリーズでも見る通りで、この作品の中でも主人公のヴィクターの居場所で、お母さんに「こんなに散らかして」などなど言われそうな作業実験をやらかすところにはもってこいの場所。

ここで少年は死んだ愛犬を墓から掘り出して、犬の体を置いて傍らの窓から雷雨の中へと凧を揚げるわけなんですね。これはフランクリンだよ、ってたちまち雷雨が、・・・その衝撃で犬は生き返るんです。
そもそも学校のジクルス先生が、死んだカエルに電気ショックを与える実験をして、ヴィクターにあるひらめきを与えたんですね。生理的にはこのカエルの足が動く場面の方が気持ち悪かったです。
生き返った犬は自分が死んでいたなんて思いもしないから、平常通りに振る舞うのが、まさにフランケンシュタインの怪物を思わせるツギハギ縫い目だらけで、体の背中に水玉模様の布が可愛いよね。水を飲むと縫い合わされた体のあっちこっちから水が漏るさまは本当に滑稽です。
少年のクラスメイトに日本人のトシアキがいるが、とても自然に描かれており、吊目だとか英語が変だとかが一切ないところが、バートンの良識を感じた。その彼はとても競争心が強くて、ヴィクターをライバル視する。いやはやハムスターが包帯でグルグル巻きなんだけど、どこかモスラに似てなくもないのがいい。
他にもネズミがでかくなって狂暴化したり、フシギちゃんの白い猫が蝙蝠を加えてきて、それがとんでも吸血鬼こうもり猫になるなんて思ってもいなかったし、小さい亀が巨大怪獣になるのもご愛嬌ですよね。

この話がいつものバートンタッチと少し違うのは、主役の少年の孤独だろう。彼自身は異状さなどない普通の子どもだが、彼が心を開いていたのは愛犬だけ。クラスメートの方がどこかしらみんな普通じゃない。蘇えった愛犬を見て少年をゆすり始める隣家の少年エドガーの気味悪さなどかなりのもの。まるでせむし男を小さくしたような。
しかし、この状況に付け込んで変な金儲けをたくらむとか、少年に危険な目を遭わせるとかいうような大人の悪役は登場しないのが好感もてた。それにしても、クライマックスの水車小屋での大パニックにしても、もうひとつスカッと観客を納得させる切れ味に乏しかった。

まぁ、子供向けにと思えば、何度も電気ショックで生き返る愛犬なんて楽しすぎるもんね。いろいろ文句つけても、心を揺すられる最後には、犬や猫と楽しく暮らしたことのある人たち、やがて辛い別れをした経験のある人には、主役の気持ちが痛いほど理解できるし、どんな姿であろうと、もう一度会いたいという思いが伝わってきます。
さらにモノクロで3Dなのだが、最近は高い金を払ってまで3D映画を観なくても2Dでも十分に満足です。全編に貫かれるのは少年と犬の絆で、笑って泣ける王道娯楽作品にしあがっている。
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ホビット 思いがけない冒険 ★★★★★

2012年12月17日 | アクション映画ーハ行
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のピーター・ジャクソン監督が、同シリーズの60年前を舞台にした小説を映画化するファンタジー3部作第1弾。中つ国を舞台に、ホビットのビルボ・バギンズが魔法使いガンダルフやドワーフたちと冒険を繰り広げる。出演は「銀河ヒッチハイク・ガイド」のマーティン・フリーマン。2D/3D同時公開。

あらすじ:ある日、ホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)から、スマウグという恐ろしいドラゴンに奪われたエレボールのドワーフ王国を取り戻すための壮大な冒険に誘われる。伝説的な戦士トーリン・オーケンシールド(リチャード・アーミティッジ)率いる13人のドワーフたちとともに旅に出た彼の行く手には、ゴブリンやオーク、凶暴なワーグや魔術師たちが跋扈する危険な荒野が待ち構えていた。
目指すは東にある“はなれ山”の荒れ地。険しい山々を越え、エルフ族のエルロンド(ヒューゴ・ウィーヴィング)やガラドリエル(ケイト・ブランシェット)との出会いを経て旅は続き、ゴブリンのトンネルで、ビルボは自分の人生を永遠に変えることになるゴラム(アンディ・サーキス)と遭遇する。
もともと控え目な性格のビルボだったが、地下の湖畔でゴラムと2人きりになったとき、自分にも知恵や勇気があったことに気付く。さらに、そこで彼が手に入れたのは、ゴラムが“いとしいしと”と呼びかけていた指輪だった。そのシンプルな金の指輪は、見かけからは想像できない大きな力を持ち、それはビルボが想像もできない形で、中つ国すべての運命に結びついていた……。 (作品資料より)
<感想>「ホビット 思いがけない冒険」から始まる三部作の主人公ビルボ・バギンズ。「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公フロドの養父であり、「ロード~」ではベテラン俳優イアン・ホルムが演じているが、今回はその若き日をマーティン・フリーマンが演じている。TV版「シャーロック」、「銀河ヒッチハイク・ガイド」(05)等コメディアンとして培ってきた軽妙な演技に定評があり、若き日のビルボ役にぴったりとハマっている。

ガンダルフ役のイーアン・マッケランを始め、「ロード~」のキャストの多くが続投し、本来は原作に登場しないフロド役のイライジャ・ウッドやレゴラス役のオーランド・ブルームなど特別出演する予定となっているそうです。今回は、エルフ族のエルロンド役のヒューゴ・ウィービングや、女王ガラドリエルのケイト・ブランシェットに、クリストファー・リー扮する白の魔法使いサルマンも登場する。
ビルボの旅の仲間は、13人の個性豊かなドワーフたち。最初っから彼らを全て覚えるのは大変だが、ドワーフの王子トーリン・オーケンシールドの名前くらいは頭に入れておきたい。彼がグループのリーダーであり、この旅の提唱者である。その他13人の中では、「ロード~」でおなじみのギムリの父親も出ている。

あれから10年の月日が流れてはいるが、再び中つ国に戻ってきたその後には違和感がなく、予告編で見たケイト・ブランシェットの姿はまさにエルフというか、女神のようで美しい。懐かしいのは登場人物だけではなく、実は「ホビットの冒険」と「指輪物語」は、ホビット庄から始まり、裂け谷の憩いの館(これはいつ見ても素晴らしい景観美だ)霧降山脈にモリアの坑道と、ほぼ同じルートを辿るのだから。
懐かしいあの場所、素晴らしい景観がまた見られるのも、今回の映画の楽しみの一つともいえるでしょう。それに、前作の旅の仲間は、魔法使い、ホビット、人間、エルフ、ドワーフと主な種族が揃っていたが、今回は、ガンダルフとホビットと13人のドワーフである。ガンダルフと14人ずんぐりむっくり、または、おっさんビルドと14人髭ずらを三部作見続けるには、正直言って余りに厳しいもんだ。

そこで監督は大胆にも、一番若いドワーフを美形に変更して、さらに彼とエルフの女性のロマンスが盛り込まれるというのだ。エルフとドワーフは犬猿の仲で、レゴラスとギリムの友情がレアケースであるという部分と、このロマンスとをどう折り合いつけるかも注目ですよね。物語の舞台は、「ロード~」の約60年前。気のいいホビット族のビルボが、魔法使いのガンダルフに誘われて13人のドワーフと旅に出る。その目的は、邪悪なドラゴン、スマウグに奪われたドワーフたちの王国を取り戻すこと。恐ろしいゴブリンやオーク、“一つの指輪”に憑りつかれたゴラムたちと繰り広げる大冒険。
今回の映画でビジュアル的に一番期待されるのは、なんといっても黄金竜のスマウグだと思う。この時期の中つ国に棲息する竜の中で最大のドラゴンであり、大きな翼を持ち、口から炎を吐き出しながら、宝石の山の上にとぐろを巻いて眠る。最後にドワーフからせしめた黄金金貨や黄金の宝の中で、目を大きく見開いているスマウグの巨大頭がいかにも俺に適うものはないと見えた。
第一部で期待したのは、ガンダルフの友人で、中つ国の森の守護者であり、偏屈でユーモラスな森の親父という印象の茶の魔法使いラダガストである。闇の森の奥で異変が起こりつつあると感じるというのだ。この茶色の魔法使いは、三部作終盤で「五軍の合戦」で、意外な姿で活躍を見せるというので楽しみだ。

そして最大の見どころは、もちろんビルボがいかにして“指輪”を手に入れたかとい部分である。ビルボが指輪を手に入れたという本当の経緯を、旅の仲間にもガンダルフにも隠し通して、その偽りが80年後の裂け谷での会議でも繰り返されることになる。指輪の虜になり、ダークサイドに転落したゴラムとビルボが転落したところで出会うシーン。なぞなぞ合戦をしてゴラムから奪った指輪をポケットにしまうビルボ。このなぞなぞ合戦のシーンでのゴラムの生き生きとした大きな目玉が印象的だ。そして、ビルボが指輪をハメると姿が消えることなど、まだこの時点では恐ろしい冥王サウロンの指輪だとは気付いてない。

原作の「ホビットの冒険」は子供向けということもあって、筋立ても描写も「指輪物語」に比べるといたって簡素だ。必ず物語の主人公たちは生きて生還するという前提で描かれているためか、森で出会うトロルや恐ろしいゴブリンやオークなどから逃れるシーンでは、15人が木の上に上り魔オオカミに襲われる危機の中で、ビルボが勇敢にも体当たりしてトーリン王子を助けるシーン、ガンダルフが蝶蝶で鷲を呼ぶシーンなど、ハラハラな見せ場も見どころの一つですね。
「ロード~」の魅力と言えば、中つ国を完全再現した幻想的で雄大な景色。今回もニュージーランド全土を横断する大掛かりな撮影が行われ、その撮影にはフルハイビジョンを超える高解像度の最新3Dカメラが採用されたそうです。前作を超える映像体験がリアルで見事です。
絶対に二部作の予告編があるとばかり思って、長~い長~いエンドロール待っていても何も無しかよ、少しでもいいから見せて欲しかった。
「ロード~」の三部作に続いてメガホンを取ったピーター・ジャクスン監督によれば、もちろんすでに撮影は終了しており、現在は編集作業に入っているとのこと。第二部は「ホビット ザ・デゾレーション・オブ・スマウグ」は2013年12月13日公開。完結編は、「ホビットゆきて帰りし物語」2014年7月18日公開されるそうです。
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ロード・オブ・ザ・リング「二つの塔」「王の帰還」 ★★★★★

2012年12月17日 | DVD作品ーま行、や行、ら行
2001年に「ロード・オブ・ザ・リング」が公開された。自宅にあるDVDを見直しても、3部作をぶっ通して見ると9時間強も要するのだ。だが、
12月14日公開の「ホビットの冒険」の前日譚でもあるので見直してみた。
簡単におさらいしてみると、物語はビルボ・バギンズ111歳の誕生日から始まる。誕生祝の挨拶をしたビルボは、養子のフロドに屋敷と1個の指輪を残して姿を消した。
やがて、フロドは魔法使いのガンダルフから、その指輪が世界を統一する力を秘めた「一つの指輪」であることを知らされる。この指輪が冥王サウロンの手に渡れば、世界は暗黒によって支配されることになる。

しかし、問題はサウロンだけではなかった。指輪の魔力はあまりにも強く、この指輪を手にした者は力に抗(防ぎきれず)しきれず、ダークサイドに落ちてしまうのだ。
世界を救うためには、この指輪を消滅させるしかない。そう考えたガンダルフは、その役割を単純で楽観的であるがために指輪を支配されにくい、ホビット族に託すことにする。
だが、指輪を消滅させるためには、滅びの山の火口に指輪を投げ込んで、焼き尽くすしかないと。こうして、フロドを中心に旅の仲間が結成され、滅びの山を目指す旅が始まったのだ。
フロドは友人のサム(ショーン・アスティン)、メリー(ドミニク・モナハン)、ピピン(ビリー・ボイド)と共に旅に出た。途中、剣の使い手である人間アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)に出会い、半エルフ族のエルロンド(ヒューゴ・ウィーヴィング)の館に向かう。そこで4人とアラゴルンは、人間のボロミア(ショーン・ビーン)、ドワーフ族のギムリ(ジョン・リス=デイヴィス)、エルフ族のレゴラス(オーランド・ブルーム)、そしてガンダルフと落ち合い、9人の旅の仲間が結成された。彼らは追ってくる魔物と戦いながら目的地を目指すが、途中でガンダルフは転落死、ボロミアは戦死。そしてフロドは、サムと二人だけで、サウロンが支配する悪の王国モルドールへとボートに乗って向かうのだった。

第2作目が「二つの塔」(02)物語:遥か昔の中つ国。三手に分かれてしまった旅の仲間。先を急ぐフロド(イライジャ・ウッド)とサム(ショーン・アスティン)の後を、ゴラムという奇妙な生き物がこっそりつけていた。彼は指輪の前の持ち主。指輪をねらうゴラムを捕らえて、フロドはモルドールへの道案内を命じた。フロドたちと離れ離れになったアラルゴン(ヴィゴ・モーテンセン)、レゴラス(オーランド・ブルーム)、ギムリ(ジョン・リス・デイヴィス)の3人は、太古の不思議な森ファルゴンで、白の魔法使いとして甦ったガンダルフ(イアン・マッケラン)と再会。4人で、サルマンの攻撃を受けている人間の国ローハンへと向かう。
一方、さらわれたメリー(ドミニク・モナハン)とピピン(ビリー・ボイド)は、オークの手から逃れて森に迷いこみ、樹木の牧者エントに会う。やがて、ローハン軍とサルマン軍の戦いの火蓋が切られた。ローハン軍にはエルフの軍隊がついたものの、ウルク=ハイの軍勢は圧倒的で、大量の死体が積もる壮絶な戦いに。ゴンドールでは、フロドもまた危機を迎えていた。指輪の魔力にもだえ苦しむフロド。ついに誘惑に屈して指輪をはめようとするが、サムがそれを阻止し、その場を切り抜ける。そしてフロドとサムは、彼らを陥れようと企むゴラムに案内をさせて、旅を続けるのだった。
しかし、度重なる試練と裏切りによって、やがて旅の仲間は2つに分裂。フロドは従者のサムだけを連れて滅びの山へ向かい、残りの者たちは戦場に身を投じ転戦する。

第3作目「王の帰還」物語:指輪を捨てるため滅びの山を目指すフロド(イライジャ・ウッド)とサム(ショーン・アスティン)。だが彼らを道案内するゴラム(アンディ・サーキス)は、二人の仲を裂こうと目論んでいた。ゴラムの策略でフロドはサムを疑い始め、彼らは別の道を行くことになる。
一方、冥王サウロンの軍が、人間の国ゴンドールに襲いかかる。ここが陥落すれば中つ国も滅んでしまう。旅の仲間はもちろん、ローハンの人々も、長らく国交が途絶えていたゴンドールを救うために立ち上がった。ガンダルフ(イアン・マッケラン)の必死の指揮にもかかわらず劣勢が続くが、そこに海賊船を奪ったアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)率いる亡霊の大軍が現われて驚くべき力を発揮し、多くの犠牲を出しながらもゴンドールは勝利する。
その頃、サムは巨大蜘蛛に襲われていたフロドのもとに駆け付け、彼らの信頼は戻った。しかしサウロンはたちまち兵を補強。アラゴルンは、フロドを少しでも助けようと、サウロンの目をそらすためにモルドールの黒門へ攻め込むことを決意する。まもなく、フロドとサムは滅びの山に辿り着いた。指輪を奪おうとしたゴラムがフロドに飛び掛かるが、結局、指輪はゴラムと共に火の中へ落ちていく。
するとモルドールは滅び、皆は無事帰還することに。アラゴルンは中つ国の王となり、アルウェン(リヴ・タイラー)を妃に迎える。ホビット庄に帰ったフロドは旅の体験を『指輪物語』として執筆し始めるが、やがて書きかけのそれをサムに託して、再びガンダルフらと共に旅立っていくのだった。
そしてついに人間の国ゴンドールで、冥王サウロンの軍勢20万との最後の決戦の火ぶたが落とされる。このシーンだけでも、手に汗握る戦いで、あのヴィゴ・モーテンセンの大活躍が見ものです。それに、最後までフロドと一緒に旅をしてきた友達のサムの存在感。指輪の力に心を蝕まれていくフロドを勇気づけ、最後まで信念を失わないそのサムの姿に、胸が熱くなります。
かなり大事なシーンを省略してしまったが、後程、詳しくレビューしたいと思ってます。
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ライク・サムワン・イン・ラブ ★★★

2012年12月14日 | ら行の映画
「桜桃の味」で第50回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督が「トスカーナの贋作」同様に母国を離れ制作した人間ドラマ。元大学教授が例えまやかしでも家族の愛に触れたいと願い女子大生と接触したことから、老境において愛へ執着する元大学教授を舞台やテレビドラマを中心に活動してきた「ディア・ドクター」の奥野匡が、その時々によって様々な顔を見せる女子大生を「生きてるものはいないのか」「GOTH」の高梨臨が、恋人を執拗に追いかけ束縛しようとする男を「永遠の僕たち」「それでもボクはやってない」の加瀬亮が演じる。第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式招待作品。

あらすじ:大学で社会学の教授をしていたタカシ(奥野匡)は、現役を引退し、80歳を超えた今では孤独の中に生きていた。ひとときでも家庭のぬくもりを味わいたいと考え、デートクラブを通して亡き妻にも似た女子大生の明子(高梨臨)を家に呼ぶ。タカシは食卓に桜エビのスープとシャンパングラスをしつらえるが、一方の明子は彼女に会いに田舎から出てきた祖母と会わずに駅に置き去りにしてきたことが心に引っかかっていた。翌日、タカシが明子を大学まで車で送ると、彼女の婚約者だと名乗るノリアキ(加瀬亮)が現れる。タカシを明子の祖父だと勘違いするノリアキ。明子とノリアキが、タカシを激しく動揺させることになる……。(作品資料より)

<感想>日本ロケをする外国の監督は、ネオンの煌めく光の夜の街に心を惹かれるらしい。イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の場合は、タクシーの中から見える街の夜景や、車の窓に映るネオンを丁寧に撮っているのが印象的だった。
デートクラブでバイトをするヒロインの孤独感が際立ち、ゆっくりと流れる時間がもどかしかったり、妙に心地良かったりするのも「トスカーナの贋作」を観てそう思ったので、同じ手法のように感じた。
ヒロインの高梨臨は、劇中で教授の家で壁にかかっている絵画の「教鵡」の女に似ているって言われるんですと言う。なるほどそう言われる似ているかもしれない。それに部屋の飾ってある奥さんの写真や、娘と孫たちの写真も彼女に似ているような気がしてきた。

そこで展開される老教授の老いらくの恋に似た何か?・・・これは亡くなった妻と良く似た娼婦の明子。孫ともいえる年の差など、この老教授にしてみれば残された人生の束の間の心が浮き立つ思いなのだろう。ジャズソングだけが優しく彼を包んでくれる。
この映画の舞台になる都市も、東京で見た花嫁姿の娼婦に触発された監督が、捏造した日本に似てそで似てないどこかなのか?・・・。新宿を走るタクシーは、瞬時に静岡駅前に到着して、文化放送からは、1977年の高田みずえの「ガラス坂」の歌が流れ、1時間かけて走行した距離は消滅する。電話の向こうの声が語るは、日本語に似た不気味な何か?・・・。
隣人の監視魔なおばさんの突然な独断場、レースのカーテンから透けて見える老教授のアパート。覗きながら孫娘と思われる女を部屋に連れ込むのを、監視している。それと、売春婦の明子の彼氏と思われるノリアキを演じた加瀬くん。学歴の中学卒を気にしているが、真剣に明子と結婚したい様子だ。老教授を明子のお爺さんと勘違いして、自分の思いのたけを話すが、この男が明子の素性を知り激怒して暴力を振るうところから話はややっこしくなる。
監督の分身ともいえる老教授の「なるようになるよ」というセリフは確かに真実だが、ノリアキが老教授の部屋に来て扉をドンドンと叩き、アパートの下に置いてある車の窓を叩き壊す音が恐怖を醸し出し、3階の窓辺から石のようなものが放り投げ込まれて、この唐突な結末には物足りなさが残ってならない。確か「トスカーナの贋作」での終わり方もそうだった。観客に思いめぐらせ想像させる憎い手法である。
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