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「シザーハンズ」に始まり「アリス・イン・ワンダーランド」まで風変わりだけれど目が離せない映画を作り上げているジィニー・デップ×ティム・バートン監督のコンビ。2人のコラボ8作目は、両者が少年時代から愛してやまないTVドラマの映画化だ。
ヴァンパイア映画は数多くあるものの、やはりジョニー流は一味違う。18世紀に埋められたバーナバスだが、子孫に掘りだされたのは20世紀後半。カルチャー・ギャップに驚きながら、没落したコリンズ家を再建するため、彼は末裔たちと奮闘する。
なんとなくいい話しを匂わせる展開だが、一筋縄ではいかないところがバートン×ジョニー映画のお楽しみ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/51/144267385eb3a42429f532a1a3e66ef6.jpg)
あらすじ:1772年、アメリカのメイン州にあるコリンウッド荘園に暮らすバーナバス・コリンズは、自分に想いを寄せていた使用人で魔女のアンジェリークの恨みをかい、ヴァンパイアとなる呪いをかけられる。
最愛の人ジョセッテも殺され、生き埋めにされてしまったバーナバス。それから200年後、ひょんなことから目覚めたバーナバスだったが、・・・。
プレイボーイだったバーナバズの唯一の過ち、それは恐るべき魔女アンジェリークを失恋させてしまったことだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/6d/3e326ccdc71ef9e4c7f5d7c4db1bfa8b.jpg)
<感想>今回の映画の原作となるTVドラマ版の、熱烈なファンだったと公言する、ジョニーの念願のリメイクとなった。キャリア初となるヴァンパイアキャラに挑戦。これまでの数多くの作品で描かれてきた、人を襲う恐怖の存在ではない、一風変わったヴァンパイア像を演じている。色塗りで長い爪と見た目は不気味だが、その表情は人間味たっぷりである。ジョニデの大ファンであるので、評価は甘めで採点。
ひとくせもふた癖もあるキャラが織りなすこのダークなファンタジー。バーナバスを始めとするコミック風のキャラデザインや、ゴシック調とポップな70年代が混合した世界観、主人公の生き埋めにされた裕福なプレイボーイのバーナバスの、ジョニー・デップ、狂気的な陰謀を企てる精神科医のヘレナ・ボナム=カーター、らバートン組。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/f3/12586df21fdccc7f1c4a8fd4916d1596.jpg)
個性的すぎる脇役も印象的で、女主人のエリザベスにミッシェル・ファイファー、彼女の弟で怠慢なくせに金に目がないロジャーには、ジョニー・リー・ミラー。反抗期が甘っちょろく思える暗い秘密を抱えた思春期のエリザベスの娘、クロエ・グレース・モレッツら。それにロジャーと亡くなった妻の忘れ形見デイビッドのガリヴァー・マクグラスというコリンズ家の4人。
そしてバーバナスのしもべとなるヤバそうな使用人のウィリーにジャッキー・アール・ヘリー、さらには、デイビッドの家庭教師であり、ジョセッテに瓜二つの容姿のヴィクトリアにベラニが二役を演じて、一筋なわではいかない個性派キャラクターが紡ぐ家族愛が、おかしくもせつない。
心に渦巻く愛憎を生きる糧とする、美魔女のアンジェリークを演じるエヴァ・グリーン、現代の彼女はこの一帯を支配する権力者となっていた。その地位を利用して今も未練を残すバーナバスに接近してくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/05/b4d956e296b93d998148007b0a12cf48.jpg)
原作は60年代に誕生し、国民的人気を誇ったゴシック調のソープ・オペラ、要は昼メロ。1972年、ひょんなことから200年ぶりに復活したバーナバス。かつて所有していたコリンウッド荘園に戻るも、幽霊屋敷のように朽ち果てた邸に住むのは、気位の高い女主人エリザベスを始め、コリンズ家の末裔に会ったバーナバスは、彼らがそれぞれ暗い過去を持ち、それを隠して暮らしていることを知る。
亡き父ジョシュアの「唯一の財産は家族」という言葉を胸に、一族にかつての繁栄を取り戻そうと動き出すバーナバス。彼のやや暴走気味な奮闘ぶり、そして物語が進む中で固く結ばれていく家族の絆が、楽しくも感動的である。
なにせ200年もの間、世間から切り離されていたバーナバス。見るもの聞くもののすべてが「何それ?」状態で、TVを魔術の産物と思い込んで壊したりするなど、ズレまくりな言動で末裔たちを振り回していくことに。
しかし、サングラスと日傘があれば日中も出歩けるドラキュラも驚きの設定。普通に歯を磨いたり、吸血鬼なので鏡に映らないのだが、鏡の前で驚くのがクセ。しだいに新生活に順応していくのだが、寝床がないためタンスなどで寝るハメに。でも、元々はプレイボーイだったバーナバス、かつての最愛の人そっくりなヴィクトリアにドキドキする。そんな彼らの掛け合いがシュールな笑いを誘います。
あらゆる手を用いて、復活したバーナバスを我がものにしようとするアンジェリーク。コリンズ家の再建活動を、缶詰工場を燃やしたりして邪魔をするが、没落と思われた家の暖炉の地下に隠し部屋があり、そこにはコリンズ家のお宝がたくさんあるのを知っているのは、もちろんバーナバス。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/33/0a4c1fa352ee8b4142ec168b11193938.jpg)
魔女のアンジェリークも酷いが、自分の容姿が衰えるのを気にして、バーナバスをヴァンパイアと知って、輸血をしてあげると言いながら、実は自分がバーナバスの生き血を採血して、ブァンパイアとなっていく精神科医のヘレナ・ボナム・カーター。
本作でのクロエ・グレース・モレッツの活躍は、反抗期の少女じゃ終わらない。最後に見せる狼少女の姿をご覧あれ。少年デイビッドも、幽霊となって我が子を見守る母が見せる力。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/5c/a5712d7624000c9badd9c11359d850a2.jpg)
家族の命を脅かしたり、ついでに色仕掛けに惑わされそうになったりと、天敵な彼女との戦いの行方は?・・・。アンジェリークの妖艶な色気の攻撃も、マネキン人形のようにまるでメッキが剥げ落ちるかのように壊れて行く様は、憐れ魔女の最後。
全編イギリスロケによるセットはとにかく豪華です。壁や柱の至るところに、彫刻や絵画がほどこされ、荘厳でちょっとダークなコリンズ邸はもちろん、物語の舞台となる港町コリンズボートの風景まで、驚くほど緻密に作り込まれている。
それにキャラクターの衣装にも注目、クラシックなバーナバスのスーツや、ミッシェル・ファイファーら女性陣のドレッシーなファッションまで、「アリス・イン・ワンダーランド」コリーン・アトウッドが手掛けた、登場人物たちのコスチューム多彩で豪華。
そしてバートン監督によるこだわりの映像美など、まさに見所だらけの本作の世界に、ハマること間違いありませんから。
2012年劇場鑑賞作品・・・47・・・
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ヴァンパイア映画は数多くあるものの、やはりジョニー流は一味違う。18世紀に埋められたバーナバスだが、子孫に掘りだされたのは20世紀後半。カルチャー・ギャップに驚きながら、没落したコリンズ家を再建するため、彼は末裔たちと奮闘する。
なんとなくいい話しを匂わせる展開だが、一筋縄ではいかないところがバートン×ジョニー映画のお楽しみ。
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あらすじ:1772年、アメリカのメイン州にあるコリンウッド荘園に暮らすバーナバス・コリンズは、自分に想いを寄せていた使用人で魔女のアンジェリークの恨みをかい、ヴァンパイアとなる呪いをかけられる。
最愛の人ジョセッテも殺され、生き埋めにされてしまったバーナバス。それから200年後、ひょんなことから目覚めたバーナバスだったが、・・・。
プレイボーイだったバーナバズの唯一の過ち、それは恐るべき魔女アンジェリークを失恋させてしまったことだった。
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<感想>今回の映画の原作となるTVドラマ版の、熱烈なファンだったと公言する、ジョニーの念願のリメイクとなった。キャリア初となるヴァンパイアキャラに挑戦。これまでの数多くの作品で描かれてきた、人を襲う恐怖の存在ではない、一風変わったヴァンパイア像を演じている。色塗りで長い爪と見た目は不気味だが、その表情は人間味たっぷりである。ジョニデの大ファンであるので、評価は甘めで採点。
ひとくせもふた癖もあるキャラが織りなすこのダークなファンタジー。バーナバスを始めとするコミック風のキャラデザインや、ゴシック調とポップな70年代が混合した世界観、主人公の生き埋めにされた裕福なプレイボーイのバーナバスの、ジョニー・デップ、狂気的な陰謀を企てる精神科医のヘレナ・ボナム=カーター、らバートン組。
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個性的すぎる脇役も印象的で、女主人のエリザベスにミッシェル・ファイファー、彼女の弟で怠慢なくせに金に目がないロジャーには、ジョニー・リー・ミラー。反抗期が甘っちょろく思える暗い秘密を抱えた思春期のエリザベスの娘、クロエ・グレース・モレッツら。それにロジャーと亡くなった妻の忘れ形見デイビッドのガリヴァー・マクグラスというコリンズ家の4人。
そしてバーバナスのしもべとなるヤバそうな使用人のウィリーにジャッキー・アール・ヘリー、さらには、デイビッドの家庭教師であり、ジョセッテに瓜二つの容姿のヴィクトリアにベラニが二役を演じて、一筋なわではいかない個性派キャラクターが紡ぐ家族愛が、おかしくもせつない。
心に渦巻く愛憎を生きる糧とする、美魔女のアンジェリークを演じるエヴァ・グリーン、現代の彼女はこの一帯を支配する権力者となっていた。その地位を利用して今も未練を残すバーナバスに接近してくる。
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原作は60年代に誕生し、国民的人気を誇ったゴシック調のソープ・オペラ、要は昼メロ。1972年、ひょんなことから200年ぶりに復活したバーナバス。かつて所有していたコリンウッド荘園に戻るも、幽霊屋敷のように朽ち果てた邸に住むのは、気位の高い女主人エリザベスを始め、コリンズ家の末裔に会ったバーナバスは、彼らがそれぞれ暗い過去を持ち、それを隠して暮らしていることを知る。
亡き父ジョシュアの「唯一の財産は家族」という言葉を胸に、一族にかつての繁栄を取り戻そうと動き出すバーナバス。彼のやや暴走気味な奮闘ぶり、そして物語が進む中で固く結ばれていく家族の絆が、楽しくも感動的である。
なにせ200年もの間、世間から切り離されていたバーナバス。見るもの聞くもののすべてが「何それ?」状態で、TVを魔術の産物と思い込んで壊したりするなど、ズレまくりな言動で末裔たちを振り回していくことに。
しかし、サングラスと日傘があれば日中も出歩けるドラキュラも驚きの設定。普通に歯を磨いたり、吸血鬼なので鏡に映らないのだが、鏡の前で驚くのがクセ。しだいに新生活に順応していくのだが、寝床がないためタンスなどで寝るハメに。でも、元々はプレイボーイだったバーナバス、かつての最愛の人そっくりなヴィクトリアにドキドキする。そんな彼らの掛け合いがシュールな笑いを誘います。
あらゆる手を用いて、復活したバーナバスを我がものにしようとするアンジェリーク。コリンズ家の再建活動を、缶詰工場を燃やしたりして邪魔をするが、没落と思われた家の暖炉の地下に隠し部屋があり、そこにはコリンズ家のお宝がたくさんあるのを知っているのは、もちろんバーナバス。
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魔女のアンジェリークも酷いが、自分の容姿が衰えるのを気にして、バーナバスをヴァンパイアと知って、輸血をしてあげると言いながら、実は自分がバーナバスの生き血を採血して、ブァンパイアとなっていく精神科医のヘレナ・ボナム・カーター。
本作でのクロエ・グレース・モレッツの活躍は、反抗期の少女じゃ終わらない。最後に見せる狼少女の姿をご覧あれ。少年デイビッドも、幽霊となって我が子を見守る母が見せる力。
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家族の命を脅かしたり、ついでに色仕掛けに惑わされそうになったりと、天敵な彼女との戦いの行方は?・・・。アンジェリークの妖艶な色気の攻撃も、マネキン人形のようにまるでメッキが剥げ落ちるかのように壊れて行く様は、憐れ魔女の最後。
全編イギリスロケによるセットはとにかく豪華です。壁や柱の至るところに、彫刻や絵画がほどこされ、荘厳でちょっとダークなコリンズ邸はもちろん、物語の舞台となる港町コリンズボートの風景まで、驚くほど緻密に作り込まれている。
それにキャラクターの衣装にも注目、クラシックなバーナバスのスーツや、ミッシェル・ファイファーら女性陣のドレッシーなファッションまで、「アリス・イン・ワンダーランド」コリーン・アトウッドが手掛けた、登場人物たちのコスチューム多彩で豪華。
そしてバートン監督によるこだわりの映像美など、まさに見所だらけの本作の世界に、ハマること間違いありませんから。
2012年劇場鑑賞作品・・・47・・・
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美白男子ってどんなもんでしょ(苦笑)
本作のバーナバス見て、ふとそんなことを思い出しました。
微妙なイギリス・ネタや全体に漂う70’Sの香が作品自体によくマッチしていたように感じました。
時代は変われど、最近は男性でも化粧している人いるからね(苦笑)
演技はともかく、容姿もともかくファンの人多いからね。
私もその一人なんですがね(苦笑)
バートン監督がジョニーと組むと、最高に当るというが、たまには外れもあるわね。
本作ではヴァンパイアというので、特にお気に入りな役です。