パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー★★・5

2019年08月20日 | アクション映画ータ行

日本を代表する大人気RPG「ドラゴンクエスト」を、シリーズ初のフル3DCGアニメーションで映画化したアドベンチャー作品。「永遠の0」「STAND BY ME ドラえもん」を手がけたVFXの第一人者である山崎貴が総監督・脚本を務め、1992年発売のゲーム「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」のストーリーを原案に、親子三代にわたる壮大な冒険と愛の選択の物語を描く。シリーズの生みの親であるゲームデザイナーの堀井雄二が原作・監修を担当する。

あらすじ:魔物たちに連れ去られた母を取り戻すため、父パパスと旅を続ける少年リュカ。しかし、魔物たちの卑劣な策略にはまり、リュカの目の前でパパスは命を落としてしまった。10年後、故郷に戻ったリュカは未だ行方不明の母を救うべく再び冒険へと旅立ち、サラボナの町で2人の女性と再会する。幼馴染のビアンカと大富豪の娘フローラ、2人をめぐる運命の選択を経て、リュカは魔物たちとの壮絶な戦いに身を投じていく。

<感想>ネットでのみなさんのもの凄い酷評と、バッシングに何だか鑑賞した後に、レビューを書くのがどうでもいいように思えてなりませんでした。でもせっかく観たのだし、私なりの感想を述べてみようと思いました。

大人気RPG「ドラゴンクエスト」は、子供にせがまれて買ってやりました。すると次から次と新しいのが出て来て、結構高額だったのでどうすれば子供たちに買うのを諦めてもらうか、納得させるのに苦労した時代でしたね。高いお金を払って買ったゲームソフト、子供のいない時にこっそりと私も挑戦してみたものです。でも、子供ほどハマリませんでした。

タイトルの「~ユア・ストーリー」というのが単に雰囲気つくりのための修辞ではなく、文字通り“あなたの物語”としてメタ的に仕掛けられており、主人公のリュカが母親を見つけるために、天空のつるぎと、勇者を探す旅と、ビアンカとフローラの、どちらかとの結婚を選択する独自の物語が展開するのであります。

「ドラゴンクエスト」の新たな物語ですが、ゲームには魅力を感じない私にとっては、フルCGアニメの新作というイメージでしかない。だから、どのキャラクターも、全て初対面であり、そういう意味では新鮮と言えなくもないし、何よりも日本のCG技術の見事さに感心しました。

光、炎、風までもが立体的に映し出される。ブルー色の水滴型モンスター“スラリン”も可愛い。だが、異世界の初対面キャラに馴染むまでにはいたらないのだ。ただ、ボーっと観ているだけ。

それでもつくりごとでも、それは生きられた体験だと。とすることで、観客はより強くその世界に掴まえられてしまうのだが、本作の女性キャラクターは、いまだ90年代前半の男の子の願望と、妄想の中のものであったようだ。

オリジナルのままで良かったのは、結婚をして生まれた息子が、伝説の勇者だというところには感動しました。ここまでは非常に感動して興奮して、涙すら流しかけたものだったのですが、状況が一変してくると、なぜかいきなり物語の方向転換がやってくるのです。

それは、この世界が劇中のドラクエ世界が、すべてVRだったと言うのでした。

ただのマスコットキャラかと思われたスライムが、本当はアンチウィルスだった、ということでゲームの世界は復活する。自らの虚構性をあらわにするような、展開を見せるところには驚いた。主人公も見事にハッピーエンドを迎えるものの、何だか違和感が残り残念な結果となりました。

これは前に観た「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」と同じような感じを受けました。でも、実際には余命宣告を受けた父親が生きる力を失くして、息子が父親にゲームの世界で気晴らしでもしたら、とゲームをさせて親子の絆が強くなる物語。

テレビゲームに縁のない人たちにとっては、この映画の入り口は狭いように見えました。ですが、サブタイトルにわざわざ「あなたの物語」と付け加えている理由を知った時、これは単なる「ドラゴンクエスト」の映画化作品ではないことを悟ることになります。

そして、地位や名誉、金だけが全てではないという価値観の賛否両論が、自らの了見の狭さを反省するに至るのです。また、映像がフル3DCGに変化する瞬間の鮮やかさは、まるでモノクロがカラーに切り替わるファンタジーとでも言うのでしょうか、まさに現代の色彩とマジックのようなCGの力のなせる業でしょうね。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・121  アクション・アドベンチャーランキング

 

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チャイルド・プレイ(2019)★★★

2019年08月17日 | アクション映画ータ行

見た目の可愛さとは裏腹に、残忍な方法で人々に襲い掛かり、殺人を繰り返してきた凶悪人形“チャッキー”1988年に第一作が全米で公開されて以来、30年以上にわたって、世界中の観客にトラウマを植え付けてきたホラーが、「IT/イット“それ”が見えたら、終わり。」の制作コンビ、セス・グレアム・スミスとデーヴィッド・カッツェンバーグの手で今新たに甦る。監督は「ポロライド」でその手腕を買われた新鋭ラース・クレヴバーグ。脚本をタイラ・バートン・スミスが担当する。

また主人公となる少年アンディ役には、「アナベル死霊館の人形」のガブリエル・ベートマン、母親カレン役にはTV「レギオン」のオーブリー・プラザが扮している他、「アニマル・ハウス」のティム・マシンソン、「ビールストリートの恋人たち」のブライアン・タイリー・ヘンリーらが共演。またチャッキーの声を「スター・ウォーズ」シリーズのルーク・スカイウォーカーことマーク・ハミルが演じるのも話題を呼んでいる。

あらすじ:ヘンリー・カスラン社長がヘッドを務める最先端テクノロジー企業・カスラン社は、期待の新商品として“バディ人形”を制作する。現代の最新技術が詰め込まれたその人形は子供たちにとって、最高の友達になるはずの商品だった。シングルマザーのカレンは、愛する一人息子のアンディに、高解像度画像認証など様々なテクノロジーが搭載されたこの人形をプレゼントする。

自らをチャッキーと名乗るこのバディ人形は、実はある不具合で欠陥商品だと判明。アンディは、チャッキーの的はずれな受け答えに最初は呆れていたが、チャッキーが「君が一番の親友だよ」と話しかけると気持ちが揺らぐ。

13歳になっても親しい友人がいないアンディは、孤独な心を埋めてくれるチャッキーを始めての友達と感じたのだ。次第にチャッキーに夢中になるアンディだが、彼はまだそれが恐るべき殺人人形に豹変することを知らなかった。やがてチャッキーは、凶悪な本性を現していく。

<感想>あの殺人人形がバージョンアップして帰って来る!・・・今回新たに生まれ変わるチャッキーは、オリジナル第一作を基にしたリプートで、二作目以降は関係なしという設定。オリジナルのチャッキーは、殺人鬼チャールズ・リー・レイの魂がブードゥーの呪いでグッドガイ人形に乗り移る設定だったが、今度は最先端テクノロジー企業のカスラン社の研究室で生まれたハイテクAI搭載のバディ人形。

だが、ある不具合を持った一体が、主人公アンディの元に届いてしまう。見た目はジンジャーヘアーで、横縞柄の長袖シャツに青いオーバーホールというオリジナルと似た外見ながら、ボディの中には最先端のAIなどが埋め込まれ、一緒にゲームを楽しんだり、ドローンを使ったりすることもできるようだ。

今回のチャッキーは、お馴染みのナイフや包丁だけでなく、ホームネットワーク制御機能を活かした多彩な殺害方法を見せてくれる。自分のスマホから操作したり、人形が見ている場面をスマホに映し出す。ドローンも登場させるところなどは、まさに今の時代のAIハイテク人形だと思う。そのどれもが、我々の生活で身近になりつつあるものばかりなのだ。

チャッキーは、ベトナム工場で上司から虐げられた部下が、制御機能を外して出荷するのが起点なだけに、劣悪な労働環境で次々従業員の投身自殺が起きて報道された2010年当時の、iPhone最大工場フォックスコン社の事件を例えたものですね。

だが、子供向け人形に刃物を持たせると言う、初代からのアイデアが冴えてるだけにホラー色は薄まり残虐性は、そこそこ楽しめることうけあい。暴走するチャッキーを少年は止めなくてはならない。

しかし、一度は親友となった間柄、友情と正義の板挟みに少年は苦悩する。そんな切ない葛藤もホラーの中にあってか、アンディの成長過程に胸が熱くなる。2018年の『ビール・ストリートの恋人たち』で凄みがある演技を見せたブライアン・タイリー・ヘンリーがマイク・ノリス刑事役を演じていて、いい味を出していました。

超高性能AI搭載の人形・チャッキーが、周囲の人々をさまざまな方法で襲っていくところ。一度はアンディがチャッキーの電気系統を壊して廃棄しますが、修理工が見つけて直してしまいます。再起動したチャッキーが修理工を殺害する。

その過程のホラー描写は、芝刈り機で粉砕されたシェインの頭皮が飛び、置物の人形に乗っかるとか、残酷で鳥肌が立つほど怖いんだけど、爽快感すらあってなんだか笑えました。

 

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Diner ダイナー★★★・5

2019年07月31日 | アクション映画ータ行

日本冒険小説協会大賞と大藪春彦賞をダブル受賞した平山夢明の代表作『ダイナー』を「さくらん」「ヘルタースケルター」の蜷川実花監督が映画化したサスペンス・アクション。元殺し屋の天才シェフが仕切る殺し屋専門のダイナーを舞台に、殺し合いが日常の恐るべき世界でウェイトレスとして働くハメになったヒロインの壮絶なサバイバルの行方を、華麗な極彩色のヴィジュアルで描き出す。主演は藤原竜也と玉城ティナ。共演に窪田正孝、真矢ミキ。また本郷奏多、斎藤工、小栗旬、土屋アンナはじめ豪華キャストがダイナーに集う個性的な殺し屋役で登場。

あらすじ:日給30万円の怪しいバイトに手を出し、組織に捕まりとあるダイナーで新人ウェイトレスとして働くことになった少女、オオバカナコ。しかしそこは、客の全員が殺し屋というあまりにも特殊なダイナーだった。そして、そこで王のように君臨するのが元殺し屋の天才シェフ、ボンベロだった。イカれた殺し屋たちが次々と現われ、殺し合いさえ日常茶飯事のこの狂気の世界で、はたしてオオバカナコは生き延びることができるのか?

<感想>美味しいメシを食うか?それとも死ぬか?・・・蜷川実花監督の作品というと画像が『さくらん』に似ているような、まるでお伽噺のような、めちゃくちゃ美味しそうなグルメがグロテスクであり、激しいアクションも多いし、赤色を基調にした目にも鮮やかな極彩色の映像美であります。ですが、殺し屋だけが来る専用のレストランが舞台っていう、ユニークな舞台設定を活かしきれていない感じがしてならない。

今回もそれに負けず劣らず、真っ赤な血しぶきなのか背景が真っ赤なのか、来ている全員の衣装の奇抜さもさることながら、今は亡き著名な演出家・蜷川幸雄である父親の秘蔵っ子を主演にして、まるで演劇を観劇をしているように、全員が大声を張り上げてセリフを熱演しているのだ。

タイトル前に玉城ティナ扮するオオバカな、子の可哀そうな身の上話語るシーンが長すぎるのだ。お金欲しさに携帯闇サイトのバイトに手を出したことで、その日のうちに拉致・拷問され、最後には山中に生き埋めされることになるなんて、誰が予想できただろう?・・・上から土を被されるや果たして生き延びることが出来るのだろうか。

「何が得意だ」の問いに必死で考え「私、料理が得意なんです!」と叫ぶ。それが功を表したのか、そこから救い出されボンベロの店でウエィトレスで働くことになるのだが、そこは、やってくる客はみんな超危険人物ばかりで「殺し屋専用の定食屋《ダイナー》」だったのだ。

玉城ティナの、ウェイトレスのコスチュームがとても可愛らしくて、50cmちょっとの細い腰のくびれ具合にひたすら感動した。しかし、これまで在籍していた8人のウェイトレスは、みんな客の気まぐれで潰されたという。つまりだ、カナ子はいつ客に消費されるかわからない使い捨ての9人目だということ。

名前はバカ子でも頭は回転が速い、オーナーが大切にしている1億5千万円相当の「ディーヴァ・ウォッカ」を店の何処かに隠して「私が死んだら二度と見つからないわよ!」と脅すのだ。仕方なくボンベロは、敵からカナ子を守ることを誓うのだった。で、本当に何処へ隠したのか気になるよね、最後に明かされるのだが、実は元の金庫の中へすぐに戻して置いたということ。

人間一生のうちに、こういう“絶景”を撮ってもらえる機会というのはそうはないと思う。SFXでちっちゃく加工された本郷奏多のキッドも、やけに可笑しかった。

これが殺し屋たる彼のいわば武器だというのだが。実話怪談でお馴染みの、平山夢明のフィクションがスタイリッシュに変身を遂げていた。

監督は自分の父親の写真をボスとして、食堂の壁に掛けたりして紛れ込ませ、何だか芸が細かいが、原作の偏執的な感じが薄らいでいて、そこは残念であります。

そのわりに良く分からない脚本の構成部分。本筋では、藤原竜也演じるボンベロの馬鹿に派手派手しいレストランでの物語。

そこに登場する役者の扮する衣裳が、レストランの内装にも負けない華やかさで、目を捉えるものの、厚塗りのイメージを押し並べているわりには、画面の躍動感が乏しい気がした。

中でもやはり主演の藤原竜也が目立つが、共演に窪田正孝のスキン、小栗旬のマテバの奇抜な化粧と衣裳 で直ぐにきえてしまう。それに土屋アンナのマリアはすぐに分かってしまった。

ですが、次期親分の奥田瑛二のコフィと、さすがの宝塚歌劇団の真矢ミキの水を得た魚のような芝居も良かった。黒い衣装でまるで女剣劇を観ているよう。ですが、最後のドンパチが、香港映画と比べると力道感には遠く及ばないのだ。

それに最後までカナコ役の玉城ティナの可愛らしさがうけて、まさか店を開くとは、そこに死んだと思われる藤原竜也が現れるのも王道の脚色である。

蜷川実花監督の秋に公開される『人間失格 太宰治と3人の女たち』(9月13日公開)、大好きな小栗旬が主人公なので期待したいですね。

 

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天気の子★★★・8

2019年07月27日 | アクション映画ータ行

大ヒット・アニメ「君の名は。」の新海誠監督が再び川村元気プロデューサーとタッグを組んで贈るファンタジー長編アニメーション。天候の調和が狂っていく時代を舞台に、不思議な能力を持つ少女と出会った家出少年が運命に翻弄されながら繰り広げる愛と冒険の物語を描く。声の出演は主人公の少年少女に醍醐虎汰朗、森七菜。小栗旬、本田翼、倍賞千恵子、平泉成ら豪華キャストが脇を固める。

あらすじ:天候が不順で雨が降り続く夏の東京。離島の実家を家出した高校生の森嶋帆高は、なかなかバイト先を見つけられず、東京の厳しさに打ちのめされかけていた。そんなとき、小さな編集プロダクションを経営する須賀圭介に拾われ、住み込みで働くことに。さっそく事務所で働く女子大生の夏美とともに、怪しげなオカルト雑誌のための取材を任された帆高。やがて彼は、弟とふたりで暮らす明るい少女、天野陽菜と出会う。彼女にはある不思議な能力があった。なんと彼女は、祈るだけで雨空を青空に変えることができるのだった…。

<感想>これは―― 僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語。新海誠監督の作品とくれば観ない訳にはいかない。「君の名は。」の大ヒットに続き、今回も満員御礼の大盛況の映画館。しかし、期待していたものとは違っていて、ファンタジーではあるが、今一つ盛り上がりのない内容だった。

“愛にできることはまだあるかい”という曲が流れて、2人の男女が出会うのだが、明確に言えばこれは新海誠監督が「君の名は。」で伝わり切れなかったことを、もっと強くはっきりと伝えようと、「君の名は。」をも超える面白さと感動を、価値観を揺さぶる衝撃を、そして言葉にならなかったたくさんの違和感を言い当てて、誰かを救う愛の力を持っている、「愛にできることはまだある」と教えてくれるのだ。今作には何か、命がけの叫びのようなものがこもっていると感じた。

“愛”という男女の心の葛藤という、自分の命とか、自分の気持ちを全部使い切ってしまう、そういう少年と少女を物語の主人公にしている。こところ気候が変わって来て、夏はとても雨が多くなり水害も増えてきたし、心地よかった春や秋のような季節がどんどん短くなってきて、極端に寒い時期と極端に暑い時期が多くなってきて、明らかに気候変動が起きているわけですが、その気候変動の理由は、人によってはいろんな理由があると言う人もいれば、人間なんか一切関係なく、地質年代的に、あるいは太陽活動の影響なんだと言っている人もいるわけで、今の時代において、帆高と陽菜のような少年少女が真っ直ぐに生きて行って欲しいという想いがありますね。

いずれにせよ危ういバランスで天気と人間が共存している世界の中で、少年少女がどう生きていくかという、この映画はそういう話なんだと思った。

晴れ女の天野陽菜と出会い、ネットに投稿してアルバイトを始める森嶋帆高だが、彼は年齢を偽っていて本当は高校生で16歳の家出少年でした。晴れ女の天野陽菜も年齢詐称で実は森嶋帆高よりも年下ということになっていた。両親に死に別れて、生活してゆくために姉の天野陽菜が働かなければ食べていけないというのだ。

世界各地で異常現象の雨、豪雨つづきの転機により、毎日がうっとうしい日々が続く。そこで思いついたのが、一時的にお天気にさせるという晴れ女の天野陽菜の特技、能力をいかしたお天気商売を思いつくのだ。

天気をモチーフに重ねているわけで、単純にアニメーション映画らしく奇跡が起きるという映画にしている。その奇跡の在り方が非常に令和的な感じがしていて、それこそ80年代から自然と人間がどう生きていくのかというのは、アニメーションのテーマだったと思うんです。

ですが、この雨の天気を一時的にしろ、太陽を雲の間から見せてお天気にするというアルバイトは、意外なほどに順調に仕事が入るのだが、しかし、お天気を左右させるということは、天野陽菜の身体に何かしら影響を及ぼすものであり、つまり、だんだんと身体が消えてゆくというのだった。

折角、いいアイデアを思いついた帆高だったが、体が消えて無くなると言うことに対して、いつまでも天野陽菜に晴れ女としての仕事を続けさせるわけにはいかない。シオドキというべきな日数が明るみになってゆく。

異常気象によって水没した東京を、少年が疾走する本作の展開は、ある意味でさらに強引に引っ張ってゆく。そして、天空の世界へと連れて行かれる天野陽菜を追いかける森嶋帆高の姿が、何故にそんなに簡単に彼を、上空の積乱雲の上まで行けるのかが不思議だった。

そこはまるで天国のような世界観であり、つまりは天野陽菜が神の力とも言えるお天気を、自由自在に操ってしまったからではないのか。人間がなせる業ではないのだから。天野陽菜は人のために自分を犠牲にできる強い人。

だからなのか、帆高は天気を晴れにする陽菜の力、奇跡の代償が彼女の身体を蝕んでゆくということがあるとしたら、それは止めなければならない。何時までも続ける仕事ではないのだ。人間にとっては、結婚式とか、引っ越しとか、お爺さんの新盆には晴れて欲しい。

いろんな事情はあれど、晴れの奇跡を起こすために、それが一人の人間の命を亡くしてしまうのでは、犠牲が伴うと簡単に片づけることはできないのだ。ラストでは、陽菜を助けに帆高が雲の上まで行くのですが、あまりにもファンタジーすぎて良きに計らえとでも言いたくなる。

それにしても、最近の地球上のお天気はあまりにも異常気象が多く、日本でも最近では、豪雨が沖縄、鹿児島と何日も続き、その後、関東地方、東北地方と梅雨の季節でもあるので、雨が多いのは致し方のないことだが、それが去年もそうだったが、豪雨による被害(河川の氾濫、崖崩れ、鉄砲水)などが多いのだ。映画のように、ある人が奇跡で雨を止めて天気にするということが出来るのなら、それはあってもいいのではないかと。

2019年劇場鑑賞作品・・・109  アクション・アドベンチャーランキング

 

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トイ・ストーリー4★★★・5

2019年07月17日 | アクション映画ータ行

世界初の長編フルCGアニメーションとして誕生し、人とおもちゃの心温まる絆をユニークかつ濃密なストーリーで描いたディズニー/ピクサーの人気ファミリー・アドベンチャーのシリーズ第4弾。新たな持ち主ボニーの部屋から逃げ出したおもちゃを追って外の世界へと飛び出したウッディらが、驚きと感動の冒険を繰り広げる。声の出演は引き続きトム・ハンクス。「インサイド・ヘッド」の脚本に参加したジョシュ・クーリーが監督を務める。

あらすじ:ある日、新たな持ち主の女の子ボニーを見守るウッディ、バズたちの前に、彼女が幼稚園の工作で作った手作りおもちゃのフォーキーが現れる。しかし、フォークやモールでできた自分をゴミだと思い込んだフォーキーは、部屋を抜け出して逃走。ボニーのお気に入りであるフォーキーを連れ戻すため、ウッディたちは新たな冒険へと踏み出し、やがて、一度も愛されたことのないおもちゃとの出会いや、かつての仲間ボーとの再会を経て、初めて目にする新しい世界へとたどり着く。

<感想>劇中の「おもちゃにとって、幸せとは何なのか」という問いを通じて、「私たちにとって、幸せとは何なのか」というテーマをも描出してきた本シリーズ。世界中を情動の渦で包み込むであろう「トイ・ストーリー4」が、ついに幕をあける。日本語吹替版での鑑賞です。完璧な吹き替えの元祖って、今やもう、唐沢寿明&所ジョージしかありえませんね。

1995年にシリーズ第1作が産声を上げた「トイ・ストーリー」。もしもおもちゃが生きていて、人間に見られないよう生活していたら……。想像をかきたてられるユニークすぎる設定はもちろん、おもちゃなのに人間味あふれるキャラクターが繰り広げる冒険は、世界中の子どもたちのみならず、大人たちをも夢中にさせてきた。前作から約9年の時を経て公開される最新作「トイ・ストーリー4」は、私たちシリーズファンの期待を軽々と超える“本当の結末”をつむいでいく。

今回は新たな持ち主ボニーを優しく見守るウッディや、その大親友であるバズらお馴染みの仲間たちに加えて、シリーズ初の“手作りおもちゃ”のフォーキーらが新たに登場します。ボニーの一番のお気にいりのフォーキーを守る役目に必死のウッディ。

逃げ出したフォーキーを探すウッディたちの大冒険、かつての仲間ボー・ピープとの再会、そして最後にウッディが選択する“驚きの決断”が描かれていく。

“手作りおもちゃ”のフォーキーは、天然なのに鋭いその発言に爆笑必死!ウッディたちの持ち主の女の子ボニーが、先割れスプーンを使って作った手作りおもちゃ。自分のことをゴミだと思っていて、目を離すとすぐにゴミ箱の中へ入りたがる困ったフォーキー。

この手作りおもちゃに振り回されて、ウッディは一度も愛されたことのないおもちゃ、ギャビー・ギャビーという可愛らしい人形と出会い、彼女が製造不良のため、お喋りができない。その彼女がウッディの背中にあるお喋りの機械を盗もうと計画をする。これはちょっとした事件ですね。でも、大親友のバズが助けに来てくれました。

ウッディたちはボニー一家とともに、キャンピングカーで旅行することに。道中は楽しく順調で……なんてわけもなく、またまた騒動が勃発する。フォーキーが自分をゴミだと思い込んで逃げ出してしまうんです。

ボニーのためにフォーキーを探す冒険に出たウッディは、アンティークショップに迷い込み、ギャビー・ギャビーという女の子の人形と不気味な腹話術人形たちと出会うのです。彼女たちは、ウッディが持つ“ある物”を狙って襲撃。一方でバズら仲間たちにもピンチが降りかかり、“まさか”の事態に巻き込まれていく……。

キャンピングカーから飛び出したウッディとフォーキーを追って、バズがたどり着いたのは、おもちゃにとって楽園のような移動遊園地。轟音を立てて稼働するメリーゴーランドなどが子どもたちを楽しませるなか、バズはひょんなことから従業員に拾われ、射的場の景品として磔(はりつけ)にされてしまう。そこには可愛らしい見た目の、射的の景品のぬいぐるみ。フワフワ、モフモフの可愛らしい見た目のあひるのダッキーとウサギのバニー。毒舌ぬいぐるみコンビがいて、バズと“乱闘”を繰り広げるわけ。

そして、カナダのスタントマン人形、デューク・カブーン(声はキアヌ・リーヴス!)が反則級の面白さ!結構活躍するも、臆病で度胸がないのに笑える。それよりも大事件だったのが、「トイ・ストーリー2」以来20年ぶりにシリーズに再登場したボー・ピープ。

ウッディと心を寄せ合う存在だった磁器製の美しい羊飼い人形。アンティークショップで埃をかぶって飾られる2年間を過ごした後、自分の意思で外の世界へ飛び出したのだ。

フォーキーを探して、アンティークショップに飾られているボー・ピープを見つけたウッディは、心が躍るくらい嬉しくて、彼女と今後一緒に暮らすことを決断することに。これには驚きでした。ウッディが恋をしていたボー・ピープと、これからは、サーカスの車に乗って一緒に世界中を旅することに決めたのですからね。

注目すべきは、それらを描写する深みのある映像美ですね。技術の格段の進歩により、「トイ・ストーリー」の世界観を保ちつつも、これまで以上に豊かな映像表現が可能に。プロローグでの迫力ある豪雨、美しくもダークなアンティークショップ、約30000点のライトが点滅するノスタルジックな移動遊園地の情景など、美しい映像に満たされ、物語の感動をさらに盛り上げてくれる。

オモチャにとって一番に大切なことは、いつも子供たちのそばにいること。でも、この映画の中のオモチャは、人間のように心があるので、だから人生を変える出逢いや、見たことのない新しい世界など、いつも持ち主の子供の傍にいることよりも、“ウッディ“が自分の思い通りの人生を生きる決断をすることを、選ぶことだったのですね。小さな子供には、オモチャの“ウッディ“の選択なんて理解できるわけもなく、大人のための物語だったようです。最後のオチに、ボニーが幼稚園で、フォーキーのために手作りナイフの人形を、作ってくれたことですかね。

2019年劇場鑑賞作品・・・105  アクション・アドベンチャーランキング

 

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旅のおわり世界のはじまり★★★

2019年07月03日 | アクション映画ータ行

「岸辺の旅」「散歩する侵略者」の黒沢清監督が「もらとりあむタマ子」「イニシエーション・ラブ」の前田敦子を主演に迎え、ウズベキスタンで撮り上げた日本・ウズベキスタン合作映画。テレビ番組のロケでウズベキスタンを訪れたレポーターのヒロインが、異国の地で孤独に苛まれ、迷子になりながら繰り広げる心の旅路を、ウズベキスタンの美しい風景とともに綴る。共演は加瀬亮、染谷将太、柄本時生。

あらすじ:ウズベキスタンの湖に棲むという幻の怪魚を求めて番組クルーとやって来たテレビリポーターの葉子。本当は歌を歌いたいと思いながらも、レポーターの仕事をこなしていく葉子だったが、なかなか思い通りにロケは進まず、スタッフは苛立ちを募らせていく。そんな中、ふらりと一人で街に出た彼女は、いつしか美しい劇場へと迷い込んでしまうのだったが…。

<感想>私の心は迷子になった。ドキュメンタリーみたいな撮影をしていながら、それを映画が撮っている。本当のクルーと一緒に旅をしたことが、そのまま映し出されていて、前田敦子にしか成し得ない何かが映っていた。バラエティ番組撮影のため、超小編成のクルーと共にウズベキスタンを訪れたリポーターの葉子。

本作での前田敦子が素敵なのは、主人公が自分の「初めて」に出逢う瞬間が記録されているからだと思う。戸惑いも危険も、それが初めてである限り、感動を呼ぶのだということ。

葉子が街中に放り出された時、その差異が作品の中で一体化するのか不安だったという前田敦子。小さなバスに乗り、市場へと行くも、身振り手振りでやり通す葉子の図太さに感心した。市場で果物と水を買うも、お金のレートを知っているのか、適当に払っているようにみえた。

ところが、そのシーンでも、自分で勝手に考えてやってみるということが出来ず、監督の意図に全部引っ張られて撮影、だが、それが自然体で良かったと思う。始終、不愛想であるが監督に不愛想でいて欲しいと言われ、ドキュメンタリー的なシークエンスが主軸にあるとはいえ、映っているのは前田敦子の素ではないと語る。まぁ、こういう場面では不愛想でもいいと思うので。

そして、彼女がハンディカメラを持って、一人で街の中を散策するシーンもある。そこでは、街の中で迷ってしまい、警察が立っていて、カメラを撮ってはいけない場所で、見つかってしまい警官に追いかけられるシーンもある。

汚い遊園地でのグルグルと回る回転遊戯に一人で乗るシーンでは、本当に大丈夫なの?と思うくらいに激しい回転の仕方であり、現地人の係の人が、前田敦子を見て、背が低いし痩せているしで、まるで10歳くらいの子供だと認識して、「こんな遊戯に子供を乗せるんじゃない、脳が危険だ、破裂したら少女は死ぬ」と言って注意をするところもある。プロデューサーに染谷くんが扮していて、現地の人に「大人の女優ですから大丈夫です」と笑いながら言う。彼女も歯を食いしばって乗ってましたね。

それに、アイダール湖で魚を獲るシーンも、胸まで水につかって魚を獲るのだが中々獲れないのだ。現地の人が言うのは、湖のボートには女性が乗ってはダメだという決まりがあると言っていたのに。魚を獲るまでロケを止めない。

すると葉子が、山羊が囲われていて可哀そうだから、山に放してあげるのを撮影してみてはと提案する。それはいいと、山羊の持ち主へ金を払い、トラックに乗せて山へと行き、草原の草むらに山羊を放してやるという撮影をする。

ここでは、その山羊の飼い主が車で来て、山羊を野放しにしたら捕まえて帰るというのだ。そこで染谷プロデューサーが、金を払えば自由にさせてもいいのだろうと交渉する。この辺は、何でも金、金、金ですね。

そうそう、ウズベキスタンの地元の食事プロフを葉子が披露するシーンでは、米が生で硬くて食べられないし、野菜も肉も味付けが合わないのかマズイと言う。それを我慢して口に入れて食べ、「美味しい」とレポートする女優の意地の見せ方。

後で、食堂のおばさんが、その食事を柔らかく煮込んで持ってきて、それはプロデューサーたちが食べたのだ。カメラマンには加瀬さんが扮してた。

一番素敵だったのが、かつてシベリアに抑留された日本人捕虜たちが、太平洋戦争終了後、ウズベキスタンに送られて、「ナヴォイ劇場」の建築と劇場内部の装飾に携わり、苦労の末に見事に終わらせたというお話。

それを、葉子が放浪の果てに、道に迷いこみ「ナヴォイ劇場」に辿り着くという話になり、その劇場で、歌手を夢見た葉子がオーケストラの演奏で、「愛の賛歌」を歌い上げるシーンもある。オペラ歌手が歌う劇場なので、前田敦子が声を張り上げて歌っても、シャンソンの「愛の賛歌」は、軽々しく歌ってはダメだと思う。だが、監督が選んだ曲だから、頑張って前田敦子が歌ってくれた。このシーンは葉子が歌手志望ということで、一瞬の間夢を見たという設定だったというのだから。

しかし、結構本気で練習をしたというから、それは前田敦子の声量で歌い上げるというものでした。東京にいる恋人が消防隊で、TVで東京湾の火災に出ているので心配する葉子。携帯電話をしても繋がらないし、安否を気遣う葉子。

最後にもう一度山の上で、恋人を想いながら歌う「愛の賛歌」は良かったですね。もちろん、葉子が放牧をした山羊もいましたね。

いったいこの旅はどこに辿り着こうとしているのか、スクリーンから目が離せなかった。前田敦子が山の斜面を駆け上がり、草原を疾走し、凶暴な遊園地の機械に振り回され、疲れ果てて大の字に横たわる。遠く離れた恋人を想って涙し、そして愛の歌を歌う。これまで観てきたスクリーンのどの表情とも違う、彼女の顔がそこにあった。成熟でもなく、集大成でもなく、経験を積み重ねて新たな映画へ向けての旅のはじまりでもあったのだ。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・98  アクション・アドベンチャーランキング

 

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多十郎殉愛記★★★

2019年04月20日 | アクション映画ータ行

「木枯し紋次郎」シリーズ、「極道の妻たち」シリーズなどの大ベテラン中島貞夫監督が、京都撮影所の伝統を次世代に伝えるべく20年ぶりに劇映画の監督を務め、自身初のちゃんばらに挑戦し撮り上げた時代劇。主演は「横道世之介」「悼む人」の高良健吾。共演に多部未華子、寺島進。

あらすじ:時は幕末。かつては長州で名うての剣士だった清川多十郎。とある事情で脱藩した今は、京都の貧乏長屋で小料理屋女将のおとよに世話を焼かれながら無為な日々を送っていた。そんなある日、故郷から腹違いの弟・数馬がやって来る。一方、浪人の取り締まりを強化していた京都見廻組にその存在を嗅ぎつけられてしまう多十郎だったが…。

<感想>“巨匠”中島貞夫監督20年ぶりの最新作。59年の映画人生を次世代に受け継いだ、日本映画史に残る新しい「ちゃんばら映画」が誕生した。中島監督の優れたチャンバラ映画の中の短篇時代劇を見た時から、次なる展開を期待していただけに、堂々たる長篇として実現したのは素直に嬉しかった。

しかも配役も豪華だし、中でも主演の高良健吾扮する剣の達人が、幕末のご時世、腕の立つのに人を斬る気が無いという設定も気が利いている。監督はフィルムで撮りたかったらしいが、映画館にはフィルムの映写機がない時代なので、仕方なくデジタル撮影をされたということだった。

中でも清川多十郎が住んでいた京都の貧乏長屋の人たちの関西弁のやりとりがユーモラスでとても魅力的でしたね。彼に惹かれるおとよが、なにくれとなく世話をやく長屋の住居と、その周囲の路地を捉えた画面もよかった。全部セットなのだが、それを映すショットがいかにもうらぶれた街の一角という、空気を醸し出しているのだ。

それに小料理屋女将のおとよに多部未華子が扮していて、店の用心棒の役目もしているし、恋仲の様子が伺われた。自分の弟が故郷から京都に住んでいる兄の清川多十郎を訪ねてくるも、取り方たちに囲まれて目を斬られてしまい、おとよに頼んで医者にみせて、逃げるようにと指示をする。

おとよが、自分の故郷の高雄へ逃げる途中で、取り方たちに囲まれてしまい、もう逃げきれないことを悟る。

始めは、多十郎ものんびりと着物の柄を描く仕事をしていたが、食い扶ちにも困り果て、故郷長州藩から来ていた伊藤様から、多十郎の剣の腕を見込んで、京都にいる長州藩の侍たちの後継人として京都見廻組の相手をしてくれないかと頼まれる。

見せ場は、迫りくる竹林での、大勢の京都見廻組の取り方たちを切り捨てながら、逃げる高良健吾が人を斬るということに慣れていないので、どうしても躊躇してしまう場面もある。弟に言う言葉も「生きて、生きて、生きて、この世の中を見定めてくれ」という多十郎のセリフがある。

これは、多十郎の立ち廻りが「人を斬る」ためのものではなく、愛する女性と弟の数馬を逃がすための時間稼ぎのチャンバラだというのだ。

以前に観た、熊切和嘉監督が手掛けた「武曲 MUKOKU」も、人を斬るのが嫌だという侍がいたが、この作品もそのような感じであり、最後までバッタバッタと人を斬り捨てるというシーンは無かった。だから、取り押さえられて終わりである。取り方には、吉本興業の芸人たちの力を借りたそうです。そういえば、観たことのある取り方もいた。

ただし、問題は弟を護る為の殺陣、というコンセプトが何か煮え切らないのだ。凶暴さに欠けるというか。せめて騒動の発端となった2名のザコ町人役人はどうにかして懲らしめて欲しかった。音響も無音のところのあったが、時代劇に相応しい感じで中々良かった。

京都見廻組の取り方の親分として、寺島進が扮していたが、多十郎との一対一の闘いも迫力があってよいのだが、多十郎の勝利で良かったのではないかと思えた。

つい、時代劇で見慣れたと言えば、その季節のバックの景色と相まって、岡田准一の「散り椿」殺陣の見事さに見惚れてしまうのに、高良健吾の時代劇「多十郎殉愛記」、これはちょっと惜しい気もしました。

 

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ダンボ★★★★

2019年04月07日 | アクション映画ータ行

1941年製作の同名ディズニー・アニメをモチーフに、「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督が実写映画化したファンタジー・アドベンチャー。大きすぎる耳で空を飛べるようになった子象のダンボが、様々な人間たちの思惑に翻弄される中で繰り広げる大冒険の行方を、彼と心を通わせていくサーカス団の仲間たちが織りなす人間模様とともに綴る。出演はコリン・ファレル、マイケル・キートン、ダニー・デヴィート、エヴァ・グリーン。

あらすじ:経営悪化に苦しむサーカス団に象の赤ちゃんが誕生する。その子象は“ダンボ”とあだ名され、大きすぎる耳をみんなに笑われてしまう。そんなある日、元看板スター、ホルトの子どもたちミリーとジョーは、偶然にもダンボが大きな耳を羽ばたいて宙に浮く瞬間を目撃する。空飛ぶ子象の噂は瞬く間に広がり、ダンボで金儲けを企む興行師によって母親と引き離されてしまうダンボだったが…。

<感想>「羽ばたけ!」大きな耳を勇気の翼に変えて――。ディズニーといえばアニメーションだが、近年ではそのアニメーションを実写化する作品が増えてきた。本作もそうで、巨大な耳を持って生まれたがゆえに、サーカス団の皆から仲間外れにされたり、からかいの対象になってきた子象のダンボ。そんなダンボが、その大きな耳で空を飛べることに気づき、コンプレックスを逆手に人気者&ヒーローになっていく成長物語で大ヒットした。

これを元ディズニーのアニメーターで、「アリス・イン・ワンダーランド」などで知られるティム・バートン監督が、オリジナル脚本で実写化した。アニメーション版にはなかった人間の視点、ダンボの世話をするホルト親子の物語なども絡ませて、これまでにない家族の再生物語として不朽の名作を甦らせている。

また、バートン映画好きにはたまらない、エヴァ・グリーンやマイケル・キートン、サーカスの団長マックスに、ダニー・デヴィートといった常連組が出演。

さらには、コリン・ファレルがホルト役でバートン映画に初参加。そんな個性の強い俳優陣に負けないキュートさを見せるダンボの造形も見事ですよ。

サーカスの看板スターだったホルトは、留守中に最愛の妻を亡くし、残された2人の子供、ミリーとジョーと共に、ダンボの世話係として任される。始めはダンボに、火消しのショーをさせる。テントの中に松明を燃やし、それにダンボが鼻で水を汲み、消火するということに。しかし、失敗することもあったのです。

ある日のこと、ミリーとジョーが元気づけるため遊んでいると、言葉を失う出来事が起きる。大きな羽をミリーがダンボの鼻の前に持っていくと、ダンボがその大きな耳で飛んだのですね。

ダンボの世話をしていたホルト家の子供たちの前で、ダンボは大空へと舞い上がる。“欠点”だと思われていた大きな耳は、個性であり強さだったのだ。ここではやはり興奮してしまい、拍手をしたい気分になりましたね。

“空を飛ぶ子象”の噂は瞬く間に広がり、ダンボとホルトの一家は、大都会ニューヨークの巨大テーマパーク「ドリームランド」へ招かれたのです。そこで、テーマパーク「ドリームランド」の曲芸師、コレットのエヴァ・グリーン。空中ブランコの名手であるが、空を飛ぶダンボの背中に乗り、テントの上を飛び回る練習をする。始めは、ネットもなしで危険だというのに、コレットは自分から申し出てダンボの上に乗り、テントの上を飛ぶのだった。

空を飛ぶ子象の噂を聞いた興行師は、金儲けのため陰謀を画策する。愛する母親のジャンボと引き離されてしまうダンボ。それに、母親の象を殺処分しようとするのですからね。

寂しそうなダンボを救うため、仲間たちの大作戦が始まる。ホルト家の子供たちは、ダンボを母親のいるところへ連れて行こうと計画を実行します。マイケル・キートンがやり手の企業家に扮して、ニューヨークの巨大テーマパーク「ドリームランド」の経営者を演じている。

さすがにティム・バートン監督の演出だけあって、実写映画化のダンボが誕生するところからして、質感があって巧いですね。貧しいサーカス一座の哀愁と笑いもよく描かれていて、やがて一同が金のある大舞台に移行してゆく場面では、メリハリがあって見事でした。

サーカスのテントの群衆の頭上を、ダンボが大耳で風をきって飛んでいくのを見ると、感無量ですよね。

母親を亡くした姉弟と、母親と引き離されたダンボ、腕を失った曲馬師の父親と巨大な耳を持ったダンボ。人間のキャラたちとダンボの境遇を重ねた展開は、ウェルメイドしているが、空を飛ぶだけで終わりのアニメ版と比べれば、内容が充実していて泣けてくる。とってもかわいらしいダンボに癒され、ダイナミックな飛行シーンに心は躍り、温かなドラマに涙が溢れて来る。純粋無垢な子どもたちはもちろんのこと、大人たちにも夢見る心を取り戻させてくれる“至福”の時間をどうぞご覧ください。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・55  アクション・アドベンチャーランキング

 

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トラさん~僕が猫になったワケ~★★

2019年03月07日 | アクション映画ータ行

板羽皆の同名マンガをKis-My-Ft2の北山宏光主演で実写映画化したハートフル・ファンタジー・コメディ。ある日突然死んでしまったダメ夫の主人公が、1ヵ月の期間限定、しかも猫の姿という条件で家族のもとに戻り、大切な人たちに何かを残そうと奮闘する姿をハートウォーミングに綴る。共演は多部未華子、平澤宏々路、飯豊まりえ。監督は「Sweet Rain 死神の精度」の筧昌也。

あらすじ:売れない漫画家の高畑寿々男は、妻の奈津子と娘の実優を心から愛しているものの、いい加減で能天気な性格のままに、妻と娘に頼りっきりのお気楽な毎日を過ごしていた。ところがある日、交通事故であっけなく死んでしまう。そんな寿々男は“あの世の関所”で、裁判長から過去の愚かな行為を挽回するチャンスを与えられ、1ヵ月だけ現世に戻ることを許される。ただし猫の姿で。こうして猫として現世に戻った寿々男は、“トラさん”と名付けられ、どうにか高畑家の飼い猫になることには成功する。しかし言葉が通じず、誰も寿々男と気づいてくれない。そんなもどかしさを抱え、家族に何をしてあげたらいいのかも分からぬまま、現世での残り時間が減っていく寿々男だったが…。

<感想>死んで猫になったダメ夫が、愛する家族に残したいものとは――。主人公は売れない漫画家。と言う設定なのだが、板羽皆による同名人気漫画を実写映画化したものだそうです。中学生役でも演じられそうな童顔のKis-My-Ft2の北山宏光主演なので、何とも薄っぺらな父親役に見えてしょうがなかった。

一家の稼ぎ頭は、母親の多部未華子で家計をやりくりしているのに、パパはギャンブルでママから貰った小遣いを全部すってしまう。あげくに交通事故で死んでしまうとは。情けない父親役なのだが、この世にまだ未練があるのだった。

あの世の閻魔大王様に、バカリズムが扮していて、“次の命”を決める関所で目を覚ました寿々男は、日ごろのぐうたららな態度がたたり、地獄行きかと思いきや、『家族や自分の本当の心を見つめ直せ』と命じられ、ネコのトラさんとして転生することになるわけ。

運よく高畑家で飼われた寿々男は、「何気ない毎日がいかに幸せだったか」と痛感し、愛する家族のため何かを残そうと行動を始める。

ネコに転生した高畑寿々男は、まだ自分が本当の猫だとは気づいていない。そこへ真っ白い猫のお嬢様ネコ・ホワイテストが現れる。ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」などの飯豊が、白猫の姿で現れると何ともキュートな“ネコ姿”を披露しているのも良かった。

それに、寿々男の同期である超売れっ子漫画家・浦上栄剛役に扮しているのが要潤さん、見るからに美青年でかっこいいし、女性にモテモテなのだ。それに瓦割りやチェンバロ演奏にも挑戦してユニークな役どころ。「あかべこ」の富山は寿々男の担当編集者を演じ、コミカルな掛け合いを繰り広げている。

主人公の寿々男と、転生した姿である猫のトラさんを演じる北山くん。場面写真では、ボロボロの北山がダンボールハウスでうずくまり、なんとも言えない表情を浮かべているのだが。着ぐるみを着ている北山君は、顔面、二の腕、手の指は素肌がむき出しだが、体毛や足の肉球、爪などは猫そのものだ。映画初主演で超異色の役どころに挑んだ北山くんは、「撮影初日からいきなり“猫”だった」といい、「ですが実際に猫を演じてみると、寿々男であり猫であることの気持ちや感覚がリアルになってきて、もっとこんなこともできるのかなあって、毎日いろいろと発見もあります」と気に入って演技している。

それに、死んだあと、猫のコスチュームでトラさんとなった寿々男の、愛らしい仕草がたっぷりとおさめられている。現世に戻ってきたばかりの頃は「マジかよ……」とその姿を嫌がっていた寿々男だったが、家族とじゃれ合い、自由気ままな猫ライフを満喫。

一方では、奈津子が倒れたとき(実は妊娠をしていた)、実優が落ち込んでいるときに、そばにいるのに何も言葉をかけられない無力さを痛感する、猫である寿々男の切ない横顔も可愛い。

作詞に藤井フミヤ、編曲に亀田誠治という強力タッグを迎えた、「Kis-My-Ft2」が歌う主題歌「君を大好きだ」が優しく包み込む、ファンタジックであたたかい世界観を伝える作品でもあります。

クライマックスでは、寿々男が徹夜でひたすら漫画を描くことで、だがそれがちゃんと感動させるのも凄いと思った。パパの後を継いだ娘が、猫漫画で売れっ子になるのも良かったですね。

さらに新ビジュアルには、耳を触りながらこちらを見つめるトラさんのキュートな姿を大胆に配置。小さなコタツにおさまる高畑家の家族写真を背景に、「こんな姿。だけど、この冬最高の感動作――」というコピーが添えられた、ほのぼのとしたビジュアルに仕上がっていました。北山宏光ファンとお子様向けの作品かと。それでもいいのか。

2019年劇場鑑賞作品・・・34  アクション・アドベンチャーランキング

 

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翔んで埼玉★★★★

2019年02月28日 | アクション映画ータ行

『パタリロ!』の作者・魔夜峰央による埼玉県が徹底的に蔑まされ虐げられた架空の世界を舞台にした伝説のギャグ漫画を、「テルマエ・ロマエ」の武内英樹監督が主演の二階堂ふみとGACKTをはじめ豪華キャストを迎えて実写映画化したエンタテインメント・パロディ・コメディ。共演は伊勢谷友介、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、京本政樹。

あらすじ:埼玉県民は東京都民からひどい差別を受けており、東京へ入るのにも通行手形が必要で、手形がなければ即強制送還という屈辱の日々を送っていた。東京の超名門校・白鵬堂学院でも、都知事の息子で生徒会長の壇ノ浦百美によって埼玉県人は容赦ない迫害にあっていた。そんなある日、アメリカからの帰国子女・麻実麗が転校してくる。容姿端麗で洗練された立ち居振る舞いの彼だったが、実は隠れ埼玉県人で、埼玉解放戦線のメンバーだった。しかし、そんな麗にいつしか心惹かれてしまった百美は、正体がバレて追われる身となった麗と行動を共にしていくのだったが…。

<感想>空前絶後のディスり合戦開幕!過激なセリフが飛び交う、埼玉叩きが魅力のギャグマンガ「翔んで埼玉」が、発表から30年余年を経てついに実写映画化した。都会と地方の間で引き裂かれる埼玉版「ロミオとジュリエット」に、映画オリジナルで愛と革命のエピソードがたっぷりと加わったギャグアクション大作となっていた。

原作は未読ですが麗しき高校生二人に、二階堂ふみに男役をさせ、40代にもなるGACKTさまには高校生役といっても宝塚ふうの美しさ。

そして伝説の埼玉県人には京本政樹、謎めいた執事役の伊勢谷友介と、その他にも豪華なメインキャストも話題になっている。

埼玉県は現代でもたいへんな田舎で、県知事は県民から年貢を取り立て、東京へ行くには通行手形が必要なのだ。運よく手形が手に入っても都内で勝手な行動は許されず、高級百貨店に行こうものなら「埼玉狩り」に遭う、という破天荒な設定なのであります。

東京都知事の息子壇ノ浦百美が、學校の外にある埼玉県民の家の人間が病気になって病院へ行きたいと言うのを、「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせて置け」「埼玉なんて言っているだけで口が埼玉になる」などと、過激な埼玉ディすりが売りの物語。

原作者・魔夜峰央は所沢に住んでいたわけで、所沢は埼玉県ですが、西武線沿線には、漫画家が多く住んでいて、作者と編集長とが近くに住んでいたそうです。原稿回収が楽だというのが理由で、何もないネギ畑のド真ん中に4年も在住していた。見張られている感じで、早くそこから逃げ出したかったそうで、そんな鬱憤が基になって、地元埼玉をおちょくるギャグマンガが出来上がった。

冒頭にバレエシーンがあり、作者の魔夜峰央が登場していた。

埼玉県民をディするギャグが展開していき、間に“現代”のブラザートム家族(娘の結納に行く途中)が、車のカーラジオから聞こえる埼玉ディスリの面白話を、家族が埼玉県人なので娘は東京都民と結婚させたい。その話を埼玉県人を小ばかにしたパートを包み込むようにする、二重構造のドラマ仕立てにすることでいい味を出していた。

隠れ埼玉県人をあぶり出すために、草加せんべいを使って江戸時代の“踏み絵”をさせるナンセンスなギャグの数々に、思わず笑いが吹き出してしまう。とにかく埼玉、千葉、群馬、茨城をディスりまくる姿に大笑いしました。

二階堂ふみとGACKTさまのキスシーン、それに驚いたのが伊勢谷友介とGACKTさまのキスシーンにはびっくり。

もう始めから自虐的なギャグの連鎖で話が転がってゆく感じでしたが、中盤から百美と麻美の脱出劇に地方対地方、地方対東京という対立の構図が加わっていき、それが物語の原動力になっていました。

埼玉と千葉の抗争シーンでは、河川敷を利用して、地元で有名な俳優さんとか、知名度がある人物の顔が描いている旗を揚げては、対決するという。本作の根底にあるものは、今の日本人の心の中にも潜む地方出身者に対しての差別意識。いつでもどこでも、優越感や劣等感や差別意識は生まれて来るものですから。それに、東京都知事が埼玉県人から年貢に通行手形の金を取り立てていたのを、群馬の山奥に金塊としてプールしていたことを知る、東京都知事の息子壇ノ浦百美。自分でその金塊のある場所へと旅に出る。見つかるんですよ、それが。ギャグコントは、お腹を抱えて笑えるし、みんな演技が巧いので、後は劇場でご覧ください。

そういったものが根底に入っているから、ギャグ映画ですけどものすごく“人間的な映画”だという気がしました。だからなのか、この映画はどの地方の方が観ても、我がことのように共感して観られるのではないかと思いますね。

2019年劇場鑑賞作品・・・29  アクション・アドベンチャーランキング

 

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TAXi ダイヤモンド・ミッション★★★

2019年02月23日 | アクション映画ータ行

リュック・ベッソンが製作・脚本を手掛ける大ヒット・カー・アクション「TAXi」シリーズの第5弾。新たに主演を務めるのは本国フランスでは監督としても活躍し本作でも監督を兼任するフランク・ガスタンビドゥとフランスの人気コメディアン、マリク・ベンタラ。

あらすじ:パリ警察からマルセイユ警察に左遷されたスピード狂の問題児マロ。そこではフェラーリなどの高級車で宝石を盗むイタリアン・マフィアが我が物顔でのさばっていた。

地元のオンボロ・パトカーではとうてい太刀打ちできず、マロは時速300km超えの伝説のタクシー“プジョー407”を手に入れ対抗することに。そして、ダニエルの甥で、少々間抜けながら街を熟知するタクシードライバー、エディを相棒に、イタリアの強盗団に立ち向かっていくマロだったが…。

<感想>10年ぶりの新作「TAXi」シリーズの第5弾。下ネタありのお下劣コメディ映画、人気カーアクションの「TAXi」。主人公コンビの片方に以前のダニエルの甥を引っ張り出すことで、かろうじて本線を維持していた。

その間抜けなタクシー運転手エディ(マリク・ベンタルハ)が、叔父とは真逆のダメ男であり、旧4作におけるエミリアンの役割を担うのが面白い。

とはいえ、ギャグはベタベタで、奇人変人揃いのキャラを活かし切れていないのは相変わらずです。あの伝説のプジョー改造タクシーも登場しますからね。

ボタン一つで変形するカスタムタクシーがフランス・マルセイユの洒落た街を爆走する姿に燃え、ランボルギーニを乗りこなす凶悪強盗団との対決にハラハラ。新コンビが織り成すトボケた掛け合いには、まるで漫才コンビかと笑わされますからね。

そして、個性的な面々による体を張ったギャグに爆笑、アクションの仕掛けや、いささか下品なギャグまで含めてベッソン流です。舞台をマルセイユにしたところが効果的で、ですが、どういうわけかあのお馴染みのベルナール・ファルシーが名物ジベール署長から市長になっているという、謎のキャリアアップで生き生きと演じているのも笑わせる。

主人公の恋の相手になる女性整備工に、サブリナ・ウアザニが扮していて、美人でかっこいいったらなかった。笑えるところでは、マロが彼女の言葉に従い一つのボタンを押すと“プジョー407”が爆走し始め、その勢いのまま崖から飛び降るとプジョー407に翼が生え、敵が待ち受ける船に向かってダイブしていく。

インパネのタッチパネル化などの今風のバージョンアップを期待したのだが、タブレットを付けた程度でガッカリしました。ですが、新主人公の片方マロ、フランク・ガスタンビドゥは良かったです。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・26  アクション・アドベンチャーランキング

 

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天才作家の妻 -40年目の真実-★★★・5

2019年02月09日 | アクション映画ータ行

「ガープの世界」「アルバート氏の人生」のグレン・クローズが、長年尽くしてきた夫のノーベル文学賞受賞に複雑な感情を抱く妻を巧演して高い評価を受けた愛憎ドラマ。世界的な作家の妻が夫の晴れ舞台を目の前にして激しく揺れ動くさまと、次第に明らかになる妻の夫に対する激しい葛藤の軌跡をミステリアスかつ繊細な筆致で描き出す。共演にジョナサン・プライス、クリスチャン・スレイター。またグレン・クローズ扮する主人公の若き日を実の娘でもあるアニー・スタークが演じて話題に。監督はスウェーデン出身のビョルン・ルンゲ。

あらすじ:現代文学の巨匠ジョゼフ(ジョナサン・プライス)と妻ジョーン(グレン・クローズ)のもとに、ノーベル文学賞受賞の吉報が届く。ふたりは息子を伴い授賞式が行われるストックホルムを訪れるが、ジョゼフの経歴に疑惑を持つ記者ナサニエル(クリスチャン・スレーター)から夫婦の“秘密”について問われたジョーンは動揺を隠せない。

実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、あることがきっかけで作家になる夢を諦めた過去があった。そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の“影”として、世界的な作家の成功を支えてきたのだ。 ずっと心の奥底に押しとどめていたジョゼフへの不満や怒りがジョーンの中でわき起こり、長年共に歩んできた夫婦の関係は崩壊へと向かう。そして授賞式当日、彼女はこれまで通り慎ましく完璧な“天才作家の妻”を装うのか。それとも本当の人生を取り戻すために、衝撃的な“真実”を世に知らしめるのか……。

<感想>ノーベル賞の栄光に隠された【愛と嘘】。人生の晩年に差し掛かった夫婦の危機を見つめる心理サスペンスである。夫がノーベル文学賞を獲ったとなると、この上なくめでたいはずなのに。だが、妻が夫のゴーストライターだったら、あなたならどうする?。

名前だけの作家としての夫の小説がノーベル文学賞に選ばれたのだ。もちろん妻も嬉しいはずなのだが、内心は複雑、微妙な感じでもある。だって、自分が苦労をして書き上げた小説なんだから。もちろん、著作者の名前は夫である。

内助の功は確かに愛情であり、主題もずばり「愛と献身」。タイトルは原題のほうが良かったと思います。出版界や文壇が男性社会だった過去も描いた物語から見えるのは、女性はややもすると結婚で才能や機会を、自ら諦めてしまいかねないということ。

夫婦のかたちや、社会のなかの女性像を描いているから人間ドラマでもある。夫婦関係と個人の両立の難しさ、女性の社会参がの今昔の隔たりが産む虚無など。難問ばかりで「現在」の映画として見ごたえがあります。

文学の世界に限らず権威は虚構であるようだ。1901年から始まったノーベル文学賞だが、最初の10年は知らない書き手ばかりだったそうです。それが、いつからか著名人が受賞するようになり、多額の賞金を支払う後ろ盾があらわれ、誰もがほしい賞になっていった。

本作ではアメリカ人の小説家の受賞が決まり、妻や息子を連れてストックホルムへ行き、想像どうりの授賞式が行われるのだが、不穏な影がつきまとうのだ。1947年のグレン・クローズが演じた本作のヒロインから事態は、今でもほとんど変わってない。

劇中でクローズが幾度となく見せる、怒りと悲しみを、理性でくるんだような複雑な表情がすべてを物語っているのだ。どの瞬間も見事であり、今年の賞レースノミネートも決まっている。無責任で我儘で、依存心の強い夫を演じるジョナサン・プライスもなかなかの演技者である。

これは特殊な夫婦のケースではなく、すべての女性、そして妻という存在についての映画だからだと思う。若き日の妻の役を演じているのは、クローズの実の娘のアニー・スターク。親子共演とは素晴らしきものです。

だが、記者のクリスチャン•スレーターが出てくることで、一気に現実味を帯びてくる事態には、まさか長年の夫婦の秘密を嗅ぎつけるのではないかと?。

達者な俳優の共演ドラマの安定感に申し分はなく、祝福の声をかけられる度に、見せる妻のグレン・クローズの複雑微妙な表情が主題を象徴しているようだった。そして、妻の決断は無論、単に過去の否定ではないのだ。

2019年劇場鑑賞作品・・・18  アクション・アドベンチャーランキング

 

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テルマ★★★

2018年12月23日 | アクション映画ータ行

「オスロ、8月31日」「母の残像」のヨアキム・トリアー監督が、敬虔な家庭に育った少女のイノセントで危険な能力が戦慄の悪夢を引き起こしていくさまを詩的かつ幻想的に描いたサイコ・ダーク・ファンタジー。主演は一躍ノルウェー期待の若手女優となったアイリ・ハーボー。共演にカヤ・ウィルキンズ、ヘンリク・ラファエルソン、エレン・ドリト・ピーターセン。

あらすじ:信心深く厳格な両親のもとで育ったテルマは大学生になったのを機に、地元の田舎町を出てオスロでひとり暮らしを始める。ある日、大学で勉強していたテルマは、突然激しい発作に襲われる。その時、外では鳥たちがガラスに激突する異変が起きていた。病院で検査したものの、原因は分からず不安が募るテルマ。そんな中、同級生のアンニャと親しくなり、生まれて初めての刺激的な体験を重ねていくテルマだったが…。

<感想>ノルウェーからの本作は、北欧の新たなる才能、監督のヨアキム・トリアーは、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「メランコリア」の世界的な鬼才ラース・フオン・トリアーの甥っ子であります。15年の家族劇「母の残像」に続いて取り組んだ本作では、SFホラー的な新境地に挑み、確かな演出力を印象づけていた。アカデミー賞外国語映画賞のノルウェー代表作品に選出され、今後の国際的な活躍が期待される北欧の俊英でもある。

都会の大学に通うために田舎の実家を離れて、一人暮らしを始めた少女テルマを主人公にした、ミステリアスなドラマ。生活環境の変化や、同級生の女の子への恋を経験し、内に秘められた超自然的なパワーに目覚めていく、テルマの不安や混乱を描いている。

幼少期のテルマと父親が凍った湖の上を歩き、雪に覆われた森の中で鹿と出くわすオープニングから始まり、美しい映像に引き込まれる。さらには、大学キャンパスの上空を飛ぶ鳥の群が、突然荒れ狂うように落下して、窓ガラスに突撃する。図書館で勉強中のテルマが発作を起こす場面など、超常現象の描写もじつにユニークかつスリリングであります。

テルマと同級生のラブシーンも含め、始終、観る者の胸を“ざわめかせる“作品でもある。というこの映画を、ドキドキハラハラしながら、つまり完全に巻き込まれた状態で最後まで目が離せませんでした。

少女から大人へと変わりゆく微妙な年頃を生きるヒロインの成長物語に、超能力というモチーフを絡めた映像の世界は、不穏な緊迫感が張り詰める一方で、繊細にして瑞々しい情緒が息づいている。

あれっと気が付いた。ストーリーを形成する要素を描きだすと、「思春期」「恋愛」「宗教」「背徳」「家族」「遺伝」「幼少時」「常人ならざる力」と、こんなあんばいになるのだ。

そして、それらを描くにあたって、「水」「鳥」「風」、、、もっとあるけれども、そのようなモチーフが多々使われている。これはちょっと、定番すぎるでしょうに。いくらなんでも、ホラーでさんざん使われてきた要素をギュと集めたような、もはや「ホラーあるある」みたいな感じがした。

それがどこまで伝えてどこから伝えないのか」という押し引きのセンスが微妙なせいだと思います。

やがて、本当の自分を探し求めるテルマが、信心深い両親と向き合うクライマックスでは、衝撃的な展開が見られます。つまり自己に備わっているSF的な超常現象が現れるのも。つまり「X-MEN」的な超能力者ということも。

幼い頃に、弟が生まれて、両親はその赤ん坊を可愛がるのを見て嫉妬を覚え、家の前の湖の中へ沈めてしまう。その前にも、泣きやまない弟をソファの下に潜り込ませたり、いらないもの扱いをする姉のテルマ。それはまるで魔女か悪魔のようでもある。

青春、SF,ホラーといったジャンルの要素が入り混じりながらも、独創的な神秘と戦慄に満ちる映画体験は是非劇場でご覧ください。

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旅猫リポート★★★★

2018年11月25日 | アクション映画ータ行

人気作家・有川浩の同名ベストセラーを「曇天に笑う」「BLEACH」の福士蒼汰主演で映画化した感動ロード・ムービー。やむにやまれぬ事情で別れなければならなくなった1匹の猫とその飼い主の青年による、新たな飼い主探しの旅をハートフルに綴る。共演は広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介。また、猫のナナの声を高畑充希が務める。監督は「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」「覆面系ノイズ」の三木康一郎。

あらすじ:野良猫として誇りを持って生きてきたナナだったが、車にひかれて大ケガを負ったときに、猫好きの優しい青年・悟に助けられ、以来、悟の猫となる。悟の深い愛情に包まれ、幸せな日々を送るナナ。ところが一緒に暮らして5年、悟はある事情でナナを手放さなければならなくなる。そこでは悟はナナと一緒に愛車に乗り、新たな飼い主を探す旅に出るのだったが…。

<感想>1人と1匹の新しい飼い主を探す旅。ぼくは、最後まで、サトルの猫でいる。彼らの旅が終わる時、あなたはきっと幸せに包まれる――。原作は未読で鑑賞。泣ける映画と言っていたが、主人公のナナが死ぬのではなく、飼い主のサトルが、癌で死ぬということなのね。それで、一緒に住んでいるおばさん、母親の妹で検事なのかな、男勝りの気風のいい姉御肌の女性だ。でも、猫嫌いで、もうすぐサトルが病気で死ぬまでには、飼い猫ナナの里親探しをする旅。それも、昔仲良しだった友人を訪ねての旅です。時々、サトルの小学校から、高校生までの回想シーンが入ります。

本当だったら、おばさんの竹内結子が、ナナの世話を見てくれるといいのだけれどね。それが叶わないのだ。

高校時代の友人、写真館の澤田幸介に山本涼介が、2人で野良猫のハチを保護することになるも、幸介の両親は猫を飼うことに大反対されてしまう。

だから、ナナもダメで、猫好きの友人のところへと、そこには、すでに子猫をもらっていて2匹も世話が出来ないと言うのだ。

その次に、高校時代の友人である杉千佳子の広瀬アリスと、杉修介の大野拓朗のペンションへ泊まりに行き、ここでナナを世話してもらおうとするも、大きな犬と猫がいて、猫はすぐに仲良くなるも犬の方がダメで、結局は車に乗せて家へ帰ることになる。この時、サトルは千佳子にあの時は、君が好きだったことを告白する。修介に遠慮をして何となく言えなくていたのだった。

それにしても、猫が主人公なのだが、今時の“ぶさかわ”猫ちゃんでした。その声には、高畑充希さんが吹き替えをしていて、とても男の猫ちゃんなので、男意気というか、飼い主のサトルは本当に猫が大好きで可愛がり過ぎであり、猫の方はどちらかと言うと、ベタベタしてない自由主義という性格。それに、喧嘩ぱやくて、犬にも負けていないのだ。

しかし、飼い主のサトルの生涯といったら、まだ赤ん坊の時に、おばさんが検事をしているので、事件で子供を虐待して、捨てるという案件で、その赤ん坊を姉夫婦が引き取ることになる。小学校の修学旅行で、両親が不慮の事故で亡くなってしまう。なんていう悲劇なのか。それに、その時は、野良猫のハチを拾ってきて可愛がっていた。

おばさんが、サトルを引き取って育ててくれることになるも、おばさんは転勤が多くて、動物は飼えないというので、猫のハチは、遠い四国の人に里親になってもらうことに。そのハチも交通事故で亡くなってしまい、会いたいのに会えずになってしまう。心残りだよね。

その時に、サトルにおばさんが話すには、サトルは亡くなった両親の養子であることを知らせるのだ。だから、本当だったら、親せきの人たちやおばさんとも血の繋がりがないわけで、孤児院へ引き取られることになるはずだった。

それを、おばさんが、姉が本当に自分の息子のように可愛がって育ててくれたのを思い、自分が独身なのに引き取ることにしたわけ。旅の後半で、サトルは両親のお墓参りをします。

サトルの病名は明かされなかったが、余命数か月の癌であることに間違いない。猫とか犬と一緒に住む飼い主の物語というと、わりとほんわかとして、それにお涙頂戴のセリフがあり、観客もつい泣かされる。

しかし、この物語には最後の脚本が上手いので、誰でもが泣かされるに違いないと思う。飼い猫のナナが、サトルと分れるのが嫌で、病院の駐車場で行方不明になってしまう。それは、ナナがサトルにいつでも会えるようにと、考えた選択であり、つまり野良猫になることだった。誰かに貰ってもらうとサトルに会えなくなってしまうから。だから、サトルが病院の外へ車いすで散歩に出かけると、必ずナナが何処からともなく近寄って来るのだった。

病室で、あと数分でサトルが息を引き取るという時に、おばさんの竹内さんが、猫のナナを病院の玄関で見つけて部屋に抱いて行く。看護婦も先生も無言でうなずくところ、最後にナナを抱き、天国へと旅立つサトルの幸せそうな顔に、泣かされます。福士蒼汰さんのサトルは、素で演技をしているような、そんな感じの優しい青年の役でした。だから、猫のナナもサトルに懐いていて、他の飼い主なんて受け付けないし、最後まで義理堅い性格の猫ちゃんでした。

 

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チャーチル ノルマンディーの決断★★★

2018年11月05日 | アクション映画ータ行

「ボーン・アイデンティティー」「ジェーン・ドウの解剖」のブライアン・コックスが、ノルマンディー上陸作戦に最後まで抵抗した英国首相ウィンストン・チャーチルの苦悩を演じた歴史ドラマ。共演はミランダ・リチャードソン、ジョン・スラッテリー、エラ・パーネル。監督は「レイルウェイ 運命の旅路」のジョナサン・テプリツキー。

あらすじ:第二次世界大戦下の1944年6月。連合軍は米国のアイゼンハワー将軍と英国のモントゴメリー将軍によって計画された“ノルマンディー上陸作戦”の決行に向けて着々と準備を進めていた。そんな中、英国首相ウィンストン・チャーチルだけは、これに最後まで反対する。彼がそこまで強硬に抵抗した背景には、第一次世界大戦で自らの作戦の失敗によって多くの若い命が奪われてしまったことへの強い後悔があった。しかし彼の意見は顧みられることなく、次第に苛立ちを募らせていくチャーチルだったが…。

<感想>前の「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」の4年後の物語であり、多数の熱狂的賛同を得て勇ましい方向へと舵を切ったゲーリー・オールドマンとは、何もかもが正反対なチャーチル像である。

 

辻一弘の特殊メイクによるゲイリー・オールドマンも見事だったが、ブライアン・コックスの舞台仕込み演技は、迫力がありすぎなくらいで、老人の息づかいや佇まいで、チャーチルの孤立感をよく演じていた。それにしても、精神的に崩壊し、厄介者扱いされるチャーチルの哀れさが、観ていていっそう辛いのだ。

「ウィンストン・チャーチル~」は、ダイナモ作戦を主軸に置いたのに対して、こちらはノルマンディー上陸作戦の裏側が、学べるようになっている。こちらも、演説をクライマックスへと持っていく展開になっているので、既視感が炸裂するのだ。

 

1944年6月、チャーチルは連合国軍が決行を迫るノルマンディー上陸作戦に反対していた。英国王ジョージ六世が同席する前で、その意志を連合国軍最高司令官である、アイゼンハワーに伝えるが、即座に却下された。

四面楚歌になったチャーチルは、孤立を深めてゆくのだが、彼の強い姿勢の裏には、かつて第一次世界大戦時に自ら決断した“ガリポリの戦い”で、50万人もの若い兵士が死傷したという過去の悔いに基づく徹底した人道主義があったからなのだ。

追い詰められるチャーチルの、様子をみかねた妻のクレメンティーンは、彼の真のリーダーとして国民の前に立たせるため、愛のある厳しい行動をとり、チャーチルの心を揺さぶるのだった。

そして、ついに作戦決行の時がやって来る。夫人と秘書も、前作とは一味違っていた。脚本のチュンゼルマンが、歴史の細部をよく書き込んでいるので、ノルマンディ上陸作戦に関しては、チャーチルとアイゼンハワーが対立したという物語も、すんなりと観ていられるのだった。だからこそ、ノルマンディー上陸作戦後の演説は、観るものの心に沁みるのですね。

それは、あれほどの精神的危機に対して、彼が個人的勝利を収めた瞬間であるからだと思う。夫人や女性秘書が物語の上で、決定的な役割を果たすのも、スコットランドの風景とともにとても良かった。

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