パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

NY心霊捜査官 ★★★.5

2014年09月30日 | アクション映画ーナ行
元ニューヨーク市警の警察官ラルフ・サーキが、自らの体験をもとにつづった手記「エクソシスト・コップ NY心霊事件ファイル」を映画化した実録サスペンスホラー。ニューヨーク市警の刑事ラルフ・サーキは、動物園で子どもをライオンの檻に投げ捨てた女を逮捕するが、女は何かにとり憑かれたように震えていた。また、別の夜に逮捕した、妻に暴力をふるった男も同じ様子で、ラルフは全く別のこれらの事件を通じて、自分にしか見聞きできない何かの存在を感じとる。ジョー・メンドーサ神父からは、霊を感じる能力を捜査に生かすべきだと助言されるが、ラルフ自身は悪霊や霊感といったものを信じ切れない。しかし、それぞれの事件現場に残された「INVOCAMUS」という謎の言葉を見つけたラルフは、より一層、悪霊の存在を強く感じるようになる。主人公ラルフをエリック・バナ、メンドーサ神父を「ゼロ・ダーク・サーティ」のエドガー・ラミレスが演じた。製作は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジェリー・ブラッカイマー、監督は「エミリー・ローズ」のスコット・デリクソン。

<感想>冒頭で、2010年、イラクの砂漠地帯。3人の米国海兵隊員が、薄気味の悪い地下の洞窟の中へと入っていく。もちろん、手にはビデオカメラが。そこで彼らが見たものは、戦場よりも恐ろしいものだった。もう、最初っからおどろおどろしい映像で、これからどんなことが起きるのか楽しみって思ってしまった。
DVの通報を受けて急行すると、加害者の男は、イラクで冒頭の洞窟の中へと入っていき、撮影していた3人の中の一人のジミーである。

憑依された者が元軍人であるため、接近して戦う戦闘能力があり、ナイフやトンカチなどを用いたリアルなアクションも展開されます。動物園のライオンの檻に、我が子を投げ捨てて、泡を吹きながら“ドアーズ“の曲を口ずさむ謎の女ジェーン。その近くで落書きにペンキを塗る不審な男を発見。拘束しようとするも逃げられてしまう。

そして、何かを封印するように塗り込められた壁の下から出て来るラテン語とおぼしき呪文。無音の監視カメラから、ラルフにだけしか聞こえない子供たちの泣き声やノイズ。そして、自分にしか見えないビデオカメラ映像の最後に、頭を血にまみれた男の顔がアップされる。
気の狂ったようなジェーンは逮捕されるも、その後見人だというメンドーサ神父が立ち会う。

また、別の夜には、地下室で妙な音がするという通報で、ラルフらが訪れると、地下室の壁に隠された男の死体が出て来る。この男の身元はジェーンの夫で、イラクで洞窟の中へと入ったグリッグス。3人の残るは、動物園にいた男サンティノだったようだ。この男が、イラクから帰って3人で塗装屋を始めたらしい。
メンドーサ神父によれば、壁に書かれていたのは、バビロンの霊への伝言で、3人は“通り口”として憑りつかれたというのだ。ところが、悪魔の手先のサンティノの魔の手は、ラルフの妻子にまで伸びて、ラルフはメンドーサ神父と共に、ようやく逮捕したサンティノにエクソシズムを行うのである。
ラルフの娘が父親に何だか床下から変な物音がして怖いといっているのに、自分が刑事として取りかかっている仕事に夢中で、てんで相手にしないのがダメですね。

つまりは、エクソシスト、悪魔祓いの作品であり、物語りには科学による検証などの客観的視点がほとんどなく、主人公の刑事が生真面目に怪現象に立ち向かい、悪魔祓い活動にまい進していく姿に、眉唾感が多々あるのだが、監督の脚本は、原作のエピソードを一つにまとめて、原作にはない若い神父を登場させて、悪魔祓いの進行や悪魔の知識はそちらに任せて、エリック・バナ演じる霊感の強い敏腕刑事が、常識では考えられない存在を目の当たりにして、戸惑いながらもやがては悪魔との戦いに挑む覚悟を決めるという展開でもある。

何だか、「セブン」を彷彿とさせるダークでシリアスな刑事ものサスペンス・スリラーのよう。そこに強烈な残酷描写を含むリアルな恐怖や、ショックシーンが次々と飛び込んでくると言う仕掛け。監視カメラや、スマートフォンの映像なども駆使しながら、安易なPOVは避けて、異世界がじわじわと滲みだしてくるような恐怖感を煽っているのだ。

まったくホラーのイメージはないが、その題材そのものはホラーというより、怪事件ばかりを追う異形の刑事ドラマを見ているようだった。それに、この作品は、監督が10年間企画を温めていたそうで、近年の悪魔祓い映画では、特に記憶に残る「エミリー・ローズ」のスコット・デリクソンである。監督の代表作でもある、悪魔祓いを受けた少女が死亡し、裁判となった実話の映画化したものと、呪われた8ミリフィルムを見てしまったノンフィクション作家が体験する恐怖を描いた「フッテージ」の脚本兼監督作がある。どちらも練られた構成と、観ていて内臓に響くリアルな恐怖感に満ちたパワフルな映画だった。
エリック・バナが演じている主人公のラルフ・サーキは実在の人物で、彼の体験談をまとめた手記を映画化したもの。だからという分けではないが、この作品が、彼の過去作の集大成的な印象が漂っているのに納得がいく。

いやいや、主人公というよりも、悪魔に憑りつかれた人物が、狂い悪魔のようになる凄まじい形相演技が素晴らしくて良かったです。つまりは、この本作こそ、デリクソンが本当に撮りたかった1本であり、物足りなさは残るものの、そんな想いがしっかりと伝わってくる渾身の力作のような気がした。
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記憶探偵と鍵のかかった少女★★.5

2014年09月29日 | アクション映画ーカ行
他人の記憶に入り込める特殊能力を持つ探偵が、謎めいた依頼人の少女の記憶に隠された謎に迫るミステリー。スペインのホルヘ・ドラド監督が、巧妙な伏線がいくつも存在する不穏な空気漂うドラマを構築。『ビトレイヤー』などで存在感を放つマーク・ストロングが初めて単独で映画主演を果たす。彼を翻弄(ほんろう)するヒロインに『ブリングリング』などのタイッサ・ファーミガがふんするほか、『ボーン』シリーズなどのブライアン・コックスらが共演。
あらすじ:人の記憶に入れる特別な能力を駆使して、いくつもの難事件を解決に導いてきた記憶探偵ジョン(マーク・ストロング)。問題を抱えた16歳の少女アナ(タイッサ・ファーミガ)の記憶を探る依頼が舞い込み、彼女の記憶に潜入したジョンはショッキングな出来事の数々を目撃する。その記憶に隠された謎に迫るため事件の関係者たちを訪ねるが、どの証言もアナの記憶とは異なるものばかりで……。

<感想>本作品での主人公のマーク・ストロング、ガイ・リッチー監督の「リボルバー」「シャーロック・ホームズ」などに出演している英国俳優。私は、ハゲフェチなんだけど、やっぱりジェイソン・ステイサムの方が好き。どうもマークは、悪役のイメージが強くて除外です。でも、シェークスピア俳優だけに、安定感のある抜群な演技を披露しています。

ジョンの上司のセバスチャンに、「REDリターンズ」のブライアン・コックスが脇役で出演しています。

そして、米国俳優ヴェラ・ファーミガの21歳違いの妹で、タイッサ・ファミーガ。「ブリングリング」に出演するなど、これからの成長が楽しみな10代の彼女。本作では清純な色気を漂わせて、知能指数が非常に高いが、自傷癖があることから、両親によって自宅の個室に監禁されている。オヤジキラーぶりを発揮している。
人間の記憶とは非常に曖昧で、当人によって都合よく変えることが出来る。記憶を客観視しようとするジョンだが、逆にそのことが盲点となってしまう。

アナの記憶の中に入ったジョンは、継父による性的虐待、実母との刃傷事故。同級生が起こした殺人未遂。と、16歳の少女とは思えないほど悲惨な事件に遭遇している事実を目撃する。
アナが高校時代の親友だったというマウシーだが、高校の教師や同級生たちは「そんな子はいなかった」と証言する。アナは嘘をついているのか、正しいのはどっち。アナとの交流で彼女の守護者として慈愛に満ちた表情を取り戻した彼なのに、やがて、記憶と現実の袋小路に迷い込んでしまう。次々と襲い来る真実と仕掛けられた罠にうちのめされる。

継父は家の財産を狙っているようで、アナを精神病院へ入れようとしているし、実の母親はアル中で、オロオロとしているばかりでアナの味方をしない。少女アナは学校の寄宿舎で手首を切ったと屋敷に連れ戻され、1週間前からハンスト中。部屋に閉じこもり絵を描くだけだったが、その姿は監視カメラで24時間見張られている。

監視カメラの部屋にいる女を、階段から落とすということが、アナにはできるのだろうか。鍵をかけられた部屋にいるアナなのに。
しかし、そんな環境の中で、IQが非常に高く、鋭すぎる彼女だから。ここが盲点だったのですね。部屋から出られないと決めつけてしまう。しかし、いくらだって部屋から出ることができるのだ。

美術の教師を色気で陥れて、刑務所に追い払ってしまうとは。面会に行くと、「あの家族は悪夢だ。深入りしたら、何もかも失う」と助言される。また、殺人未遂の被害者であるアナのルームメートからは「アナは完全にイカレた女」だと言い放たれる。それでも、アナや他の生徒たちの裸を撮ったDVDが見つかる。そこまでするかね。

彼女のワナと知っていても、屋敷の中へと入ってしまうジョン。アナがジョンに預けた鍵は、監視カメラの部屋の鍵で、中へ入ったジョンは閉じ込められてしまう。母親と継父が血を流して倒れている。急いで911へTELするも、外へ走って逃げるアナの姿が監視カメラに映る。
殺人の容疑で逮捕されるジョン。刑務所の中で、自分も別の髭のある男によって、記憶の中へ潜入される。目が覚めて目の前にいる男が、どうやら自分を尾行している男だと勘違いしてしまったようだ。
どうやら、ジョンの心の中に、妻の自殺をトラウマにしているのを見つけてしまったアナが、ジョンを利用したようですね。映画自体の雰囲気は、結構怖い感じがしますが、ホラー映画ではありませんので、サスペンス映画と思えばいいかもしれませんね。最後がイマイチでがっかりでした。
絵画と同じように、記憶も見る人の思い込みによって、解釈がまるで違ってくるという着眼点がユニークでした。
2014年劇場鑑賞作品・・・301 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
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ジャージー・ボーイズ ★★★★

2014年09月28日 | アクション映画ーサ行
「ミリオンダラー・ベイビー」「グラン・トリノ」の名匠クリント・イーストウッド監督が、1960年代に世界的な人気を誇った伝説の米ポップスグループ「ザ・フォー・シーズンズ」と、その代表曲として知られる「君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off You)」の誕生秘話を描いたドラマ。2006年トニー賞でミュージカル作品賞を含む4部門を受賞した、人気ブロードウェイミュージカルを映画化した。アメリカ東部ニュージャージー州の貧しい町に生まれた4人の若者たち。金もコネもない者が町から逃げ出すには、軍隊に入るかギャングになるしかなかったが、彼らには類まれな美声と曲作りの才能があった。4人は息の合った完璧なハーモニーを武器に、スターダムを駆けあがっていく。ミュージカル版にも主演し、トニー賞でミュージカル男優賞を受賞したジョン・ロイド・ヤングが、映画版でも主演を務めた。

<感想>クリント・イーストウッド監督作品とくれば観ないわけにはいくまい。正直なところ、“フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンズ”というポップグループにさして関心はなかった。ところがである、その甘美な楽曲の数々が、ノンストップで頭の中を駆け巡り、予想をはるかに超える素晴らしさに驚嘆させられた。

とびきりソウルフルな声を持って生まれたイタリア系の移民の子、フランキーと田舎町育ちの悪ガキたちトミー・デビートに、ニック・マッシの3人の若者たちが、泥棒稼業というやんちゃの度がすぎて、警察のお世話になったりしながらも、音楽への情熱を燃やし続ける。そこへ音楽的才能の高いボブ・ゴーディオが入るわけ。
そんな青春篇がまず抜群のリズム感で展開されていくのだから。メリハリのきいた語り口と、活きのいい俳優たちの演技も見事に対応しているので、ストーリーが加速していくような感覚が痛快このうえないのだ。

しかし、「フォー・ラヴァーズ」などと名乗ってなかなか芽が出なかったグループが、あるきっかけで「フォー・シーズンズ」となる。その啓示にも似た瞬間を、一目瞭然のワンショットで示す演出の小気味よさといったらない。

ノリノリの青春篇から、やがてメンバーが大人になっていき、裏切りや挫折に見まわれる展開に、いささかのダレもなく描き切っている後半部分もまた凄い。
4人の中で多額の借金をした男のトラブルをはじめ、問題大アリのその男(トミー)がグループをダメにする。絶対に反省も謝罪もしそうにないその男を通して、「悪(マフィア)」の存在が浮上してくるあたりのスリル。

だが、もともと、彼らの後ろ盾にはニュージャジーを締める、クリストファー・ウォーケンというギャングのボスがいて、フランキーの歌手としての才能を評価していた。
綺麗ごとでは終わらなくなるあたりも、その中でフランキーが、全ての借金を一人で背負い込むかたちで苦悩の後半へと進んでいく。

もとになった演劇も良く出来ていたのだろう。オールディーズ・ミュージック好きなら、「シェリー」「恋のヤセがまん」「恋のハリキリ・ボーイ」などの大ヒット曲がスクリーンを彩る。それに、俳優たちがすべてその場で歌い、ステップまで踏んでの“ライヴ”であるのが最高。人間関係の葛藤がきっちり描かれているだけに、いっそうイザコザの一切を超えて、胸キュンであり続けるのだ。

ですが、この作品自体、魅力的な女優たちをキャスティングしていながらも、男女関係は少しもロマンチックではない。フランキーの妻となった女優さんなんて綺麗だし、その娘のフランシーヌも美人で歌手を夢見ていた。
だが、それだけでは収まらなく、フランキーの離婚や長女の麻薬中毒死などが絡んで生活が荒んでいく。それでも、借金を全額返済して、落ち込んでいるフランキーに新しく曲を提供するボブ。それが「君の瞳に恋してる」で、初めて聞いたような、前にも聴いているような素敵なラブソングでしたね。

ともすればフランキーが絶対的に中心人物になりそうな物語を、現在と過去が同一画面に同居して、人物のトミーが正視しながら「悪役」によるものも含めて、複数のバージョンの可能性が鮮やかに映し出されるのだ。そこにはユーモアも漂っているし、ステージの上で、ベーシストが演奏しながら観客を見ながら内幕を披露するなどと言う、何ともお茶目で愉快な作品であります。

ラストの電柱の下で歌う「フォー・シーズンズ」が素晴らしかった。ですが、フィナーレの群舞シーンでは、インド映画のような映像で、ギャングの親分役のウォーケンも歌と踊りに加わって一緒にステップを踏んでいるなんて。野暮な理屈なんて投げ出したくなります。これが映画として全編、驚くべき力を備えた作品であることは間違いありません。
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ママはレスリング・クイーン ★★★.5

2014年09月27日 | アクション映画ーマ行
人生に行きづまった女性たちが、プロレスを通して輝きを取りもどしていく姿を描いたハートフルドラマ。北フランスの田舎町。ある事件によって服役していたシングルマザーのローズは、出所後すぐに息子ミカエルと再会するが拒絶されてしまう。ミカエルがプロレス好きであることを知った彼女は、親子関係を修復するべくプロレスラーになることを決意。
スーパーマーケットの同僚である3人の女性と一緒にプロレスチームを結成し、メキシコの強豪チームとの対戦を目標に猛特訓を開始する。「わたしはロランス」のナタリー・バイ、「みんな誰かの愛しい人」のマリルー・ベリらフランスの人気女優たちが、過激な衣装でリング上を暴れまわる女子プロレスラー役を体当たりで演じた。監督は、ジャン=マルク・ルドニツキ。

<感想>昔、東映の映画で「ビューティ・ペア/真っ赤な青春」という映画があったが、女子プロレスの絶頂期といってもいいだろう。可愛くて美人でスタイル満点のヒロインの女子プロレス。いまや、タレントとしてTVに出ている北斗にしても、悪役でもかなりの人気を博した。

メインビジュアルから想像してた映画と、かなり違っていた。そもそもフランス映画だったことが予想外。北フランスでは、プロレス人気が高いことも初耳であった。そして、久しぶりに北フランスの街を舞台にした女子プロレス映画が作られ、65歳の女優ナタリー・パイまで登場することに驚いてしまった。それも、ワンダーウーマンの格好をして、お色気ムンムンで、登場するシーンではワイヤーを使って飛んで来るのだ。

それに、ゴスメイクのゴス・ファッションで登場する、肉切り包丁を振り回すコリンヌは、どうみても声も野太いし設定が、オカマかと思っていた。ところが、本人はいたって乙女チックで悪役なんてやりたくないといいい。隣のバレエ教室の女の子が、「悪役がカッコいいなぁ、悪者大好き」と懐いてくるので、仕方なく悪役スタイルを演じるとは。

そして、マッチョ男にしか興味のないアバズレのオドレイ・フルーマは、ビッチな女を演じてピュアな恋愛に陥り、ドギマギする仕草が可愛いというか綺麗な女優さん。4人のヒロインたちは、昼間はスーパーに勤め、それぞれに悩みを抱えている設定も良かった。

不安でいっぱいなタイトルなのに、前半は俳優たちのどぎついアンサンブルがとにかく楽しい。ローズが息子のために、みんなに頼んでプロレスやろうなんて誘ったのに、試合当日に何処かへ行ってしまうとはあんまりな展開だ。それでも、車でコーチが探しに行き、自分の亡くなった奥さんの衣装(海賊のコスチーム)を貸してやるのも良かった。

子供の信頼を取り戻すために、ママがリングにかける王道のストーリーながら、終盤の展開がなんだかいかにもな展開になっていて面白くなかった。だって、息子が見に来ているので「お願い勝たせて」なんてこと、相手に言っては絶対にダメですから。確かに、プロレスは暗黙のうちに技を決めて、勝ち負けをお互いに知っているようで、嘘みたいな設定なのだから、嘘みたいにドロップキックが決まり、嘘みたいに勝利して欲しかった。

そして、観客は、嘘みたいに涙を流して映画館を後にするのだ。そこにリアリズムはいらない。だが、驚きの連続の97分。登場人物たちが、会話の中で例えに出す名前が、全てアメリカ文化に驚き、プロレス技の本格的な訓練をした女優たちに驚き、懐かしいし、少しやぼったいフランス映画の香りに驚いた。それに、面白い顔が溢れる画面に驚き、この映画が初監督作品であることに驚いた。まだまだ人生これからって気分になれる、爽快な女子プロレス映画で、不思議に心が暖かくなる映画です。
惜しいのは、強敵のメキシコの巨漢軍団との対決が、主舞台とならなかったことが悔やまれる。もう少し試合を見たかった。
2014年劇場鑑賞作品・・・299 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
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サンシャイン 歌声が響く街★★★

2014年09月26日 | アクション映画ーサ行
2007年に初演されて大ヒットを記録したイギリスのミュージカルを映画化。スコットランドの人気バンド「プロクレイマーズ」が1988年に発表したアルバム「Sunshine on Leith」のヒット曲にのせて描かれる人生讃歌の物語。
スコットランドの田舎町リースに暮らすロブとジーンの夫婦は、結婚25周年を迎えた。そこへ息子のデイヴィーと、娘リズの恋人アリーがアフガニスタンでの兵役を終えて帰還し、一家はお祝いムードに包まれる。しかし、親戚や友人を招いたパーティで、ロブに24歳になる隠し子がいることが発覚。リズはアリーからプロポーズされるが、遠く離れたフロリダで働くという夢のため断り、恋人との新生活を始めたデイヴィーも、甘いだけではない現実を目の当たりにする。それぞれ傷ついた家族はバラバラになりかけてしまうが……。

<感想>冒頭で予想外に不穏なシリアスな戦争の情景から、映画が始まったかと思いきや、戦場である。それが、ミュージカルだったとは。スコットランドのフォーク・ロック・バンド、プロクレイマーズの楽曲を集めて作られたジュークボックス・ミュージカル(舞台作品)の映画化だそうです。
もの凄く感動したミュージカル映画と言えば「レ・ミゼラブル」。それに楽しい「マンマ・ミーア!」とか。そんな映画を期待してはダメですから。私には、ミュージカル映画としては物足りなさを感じましたね。
聞きなれない曲ばかりで、冒頭、アフガニスタンの戦場へ向かう兵士たちが歌う「Sky Takes The Soul」は、1987年(アフガニスタン紛争勃発の14年前)にリリースされたデビューアルバムの曲だそうで、死と背中合わせの不安を訴える歌詞は、若い兵士たちが前線の厳しさを歌に込めてミュージカルにする、これは新しい戦争映画なのかと思ってしまった。

それもつかの間、帰還した彼らを待っている歌は、この上ない甘いラブソングの数々で、まぁそれはいいとして、みんなそれなりに歌手なのに、歌い手によって下手な歌手がいるような、全員が上手いという感じがなく、余りミュージカル映画としては成り立ってないのではと思ってしまった。
しかしだ、物語がスコットランドのリースに住む家族を主人公にした物語は、三組の男女の愛の試練にスポットを当てている。結婚25周年を迎えた夫妻(ピーター・ミュラン&ジェーン・ホロックス)は、突然存在が明らかになった夫の隠し子騒動に揺れる。

一方、夫婦のアフガニスタン帰りの息子は、同棲まもない恋人との価値観の相違につきあたる。

さらに、彼の妹は、戦場から帰った恋人にプロポーズされたことで、看護師としてのキャリアをとるか、結婚をとるかの選択を迫られる。

この嫌な感じは、男と女を線引きされて、イエス又は、ノーを突きつけ合う彼らたち。これでは戦場と変わらない。それを間に合わせの幸福感で、ラストのモブシーン、ハリウッドならもっときっちりと演出するだろうなと。ヨーロッパ映画の緩さが分かる。それに、名優&名監督のピーター・ミュランも歌ってびっくり。公園で皆がダンスをしながら歌うシーン、これは圧巻でしたがね。
ちなみに、監督は「キック・アス」の個性派俳優デクスター・フレッチャーです。奥さんの職場でもある美術館で、職員同士で歌って踊るシーン。

アイルランドからアメリカへ渡った人々の歴史や、現在の両国間の距離も感じ取られ、それはいいとしてですよ。この国は日本以上に悩みの多い日常生活を抱えているようですね。恋人と別れても、アメリカへ行きたいと願う娘の気持ちも判らなくはない。それにですよ、25年前の夫の浮気で、娘ができていて父親に逢いに来た。奥さんとしては、即・離婚か迷ってしまう。

ですが、25年もの間連れ添ってきた夫婦。途中で別れたいとか思ったこともあったでしょうに。それを乗り越えてやっと25年に到達。銀婚式をする会場で、夫婦睦まじく、これは夫婦としての努力の賜物でしょう。
ですが、そんな物語なんてこじつけのようで、音楽に合わせてリズミカルに踊る男女や、絶好のタイミングで挿入される、撮影されたエディンバラ・リースなどの風景を見ていると、心が癒されて、美しい街だなぁと思ってしまった。一度は観光で行ってみたい場所ですね。
2014年劇場鑑賞作品・・・298 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
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柘榴坂の仇討 ★★★★

2014年09月25日 | アクション映画ーサ行
『鉄道員(ぽっぽや)』など数多くの著作が映画化されてきた人気作家・浅田次郎による短編集「五郎治殿御始末」所収の一編を映画化した時代劇。主君のあだ討ちを命じられた武士の不器用な生きざまを通し、幕末から明治へと時代が激変する中、武士として、人としての誇りと覚悟を持って生きる侍たちの姿を描く。監督は『沈まぬ太陽』などの若松節朗、音楽を映画音楽の巨匠・久石譲が担当。『壬生義士伝』などの中井貴一が主人公を熱演し、阿部寛、歌舞伎役者の中村吉右衛門ら実力派が共演する。
あらすじ:安政7年、彦根藩士・志村金吾(中井貴一)は主君である大老・井伊直弼(中村吉右衛門)に仕えていたが、登城途中の桜田門外で井伊は暗殺されてしまう。その後、あだ討ちの密命を受けた金吾は敵を捜し続けて13年が経過する。明治6年、時代が移り変わり時の政府があだ討ちを禁止する状況で、最後の敵である佐橋十兵衛(阿部寛)を捜し出し……。

<感想>2人の人生を左右する運命を決定づけた“桜田門外の変”。雪の降る初春、水戸浪士18人は登城中の井伊直弼の駕籠を急襲。警護をしていた金吾は刺客の一人、十兵衛と斬り合うが逃げられた挙句に、彼が傍を離れたすきに大老は暗殺されてしまう。
主演の仇討を13年も探し続けた男は、その相手と対峙したとき何を思うのだろうか。時代が変わろうと、人々の価値観が変わろうと、ただひたすら真っ直ぐに生きた男のものがたりであります。
そして、その不器用なまでに実直な男、金吾を演じたのが、侍のまげや羽織袴姿が似合う役者としてもベテランの中井貴一である。この惚れ惚れとする見事な中井貴一を目の前にして、思わず「感服いたしました」と頭が下がるほど、美しい時代劇でした。

本作の舞台設定は、時代劇のド真ん中ではなく、人気のある幕末でもなく、武士の時代がほぼ終わりを告げた「明治劇」または「維新後劇」とでも言いたいところだ。この微妙な時代のどこに、彦根藩士・志村金吾は、ただ頑なに主君の仇討を探して、墓前にそなえたく思ったのであろう。だが、“桜田門外の変”から13年もの経過である。時代の移り変わりに、“あだ討ちを禁止令”という復讐を禁ずるという法律が定められた。
それでも、時代が変わっても俺は変わらない、変われないと、頑なさに共感できるものとは、なんだろう。しかし、彼の悲劇は、井伊大老暗殺の死に対して切腹を許されなかった。それを背負わされたまま、時代を超えなければならなかった。

一口に13年間といっても、先の分からぬトンネルを進み続けたのか。その辛さを考えると、死ぬことは許されず、自分は時間を無為に過ごし、妻に食べさせて貰っている。その負い目は計り知れない。本当は、「支えてくれてありがとう」と言いたいけれど、言えない。その思いが最後の方で示す金吾の妻に対する愛である。金吾の妻セツを演じているのが、広末涼子。彼女は夫が仇討の本懐を遂げたなら、おそらくは切腹して死ぬことが分かっている。愛しているからこそ、苦労しているなどとは思わなかったのじゃないかしらね。
ですが、夫のとった行動は、仇討に決着をつけた後、妻を居酒屋まで迎えに行き、帰りしなに手を繋ぐという仕草に、この時代の男としてはあっぱれと言いたいです。現代でも50歳~70歳くらいの男は、妻に対して当たり前のように思い、このように「ありがとう」とか「手を繋ぐ」なんてことは、数少ないでしょうね。
現在の価値観でいえば、仇討も切腹も理不尽そのもの。ですが、これが是とした時代が過去にあり、その中で培われた日本人の精神構造がこの映画に凝縮されているといっていいでしょう。

そして、金吾が徐々に変わっていくのが、金吾の幕臣時代の上司でもある、藤竜也演じる秋元和衛と話すくだりである。庭に咲く寒椿を見て、「生きる」ということを問われるわけです。それに、秋元の家に行く時に、妻のセツに見送られるとき、「彦根に帰れ」というシーン。そこでは金吾の一つの覚悟を表していると思いますね。何も言わずとも、侍としての紋付きの身づくろいをさせて、見送るセツにも、夫の覚悟を感じとることが出来たと思われます。

大老・井伊直弼を演じた中村吉右衛門、“桜田門外の変”が起きた当日に、「すべてを受け入れるんだ」と家臣たちに言って、そこに主君の覚悟を感じ取る。何と言う、威厳と説得力のある演技にあっぱれとでも言いましょうか。
クライマックでも、金吾の心の半分は「赦す」という気持ちでいるはず。でも、相手を確かめたい。自分が思った通りの男なら「赦す」。違えば「斬る」という決断だったのでしょう。金吾は常に死を考えながら生きている。でも、車引きの佐橋十兵衛に会った時に、あの時初めて“生きる”を考えて、生きてさえいれば何かある。人間はどうやったっていずれは死ぬのだから、と。
人力車の車引きになっていた佐橋十兵衛には、安心して観ていられる演技者の阿部寛が演じており、13年間身を潜めて、名前も直吉と変えて、何時かは復讐に来るであろう仇討を待ち構えている。ラストでの、佐橋十兵衛の人力車に乗り込む金吾。雪が降りしきる中、二人が交わす会話の中で、これまでの彼らの人生が交錯するシーン。ここで、金吾は十兵衛が背負ってきたものの重さと辛さを理解するのです。

そして、13年前のあの日、十兵衛を追いかけて来て彼の肩に一太刀斬ったと思われたのに、生き延びて車引きをしている十兵衛。だが、金吾も彼なりに辛さを背負ってきたのだ。この二人が刀を合わせる時、十兵衛は刀を持っていない。金吾が自分の大太刀を差出し、自分は脇差の小さな刀で向かうのだが、これは、13年前にも同じことだった。雪が降り、合羽を着て、刀には袋を被せていたため、とっさの出来事に大太刀を出すことが出来なかったのだ。
だが、金吾はこの時、寒椿の花を見て、互いに生きること、死ぬことをどのように選ぶのか。その覚悟を持った同士の選択が、最終的メッセージとなっているようです。これは、時代劇の王道を存分に楽しみ、味わう映画であると思います。

大沢たかお主演「桜田門外ノ変」(2010)
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ゲッタウェイ スーパースネーク★★

2014年09月24日 | アクション映画ーカ行
妻を誘拐された元レーサーが、名車であるマスタング・シェルビーGT500スーパースネークを駆使し決死のカーチェイスに挑むカーアクション。ヒットメーカーのジョエル・シルヴァー製作総指揮のもと、『ダンジョン&ドラゴン』などのコートニー・ソロモンがメガホンを取る。主演はマスタングのファンを自任するイーサン・ホーク、共演に『スプリング・ブレイカーズ』などのセレーナ・ゴメスら。CGを排し、70台のカメラと22人のスタントマンが結集して撮影されたアクションシーンは迫力満点。
あらすじ:見知らぬ男から妻を誘拐したという脅迫電話を受けた元プロレーサーのブレント(イーサン・ホーク)。男に指示されるまま、指定の地下駐車場に置かれたマスタング・シェルビーGT500スーパースネークを盗み、猛スピードで暴走し街中を大混乱に陥れる。途中、車の持ち主だと話す少女(セレーナ・ゴメス)が同乗してくる。警察の追跡を振り切りながら男が次々に出す指令に従い、ブルガリアの首都ソフィアを爆走するブレントだったが……。

<感想>愛する妻を人質に取られた男が、最速のスーパーカーに乗って街中を爆走する。舞台がなぜか東欧ブルガリアの首都ソフィア。全編に渡ってカーチェイスばかりですから、アメリカのLAとかニューヨークでは採算がとれなくてと思ってか、それでも行ったことのないブルガリアなので、街並みや風景が綺麗なので楽しかったです。
謎の男の命じるまま、交通ルールを無視して街を暴走する。市内を大混乱に陥れる始末。ブレントが引退後に、一時犯罪に手を染めていたことを、知っている男。主演のイーサンは、殆ど車の中にいての楽ちんな役まわり。敵の車や、パトカーをクラッシュさせる。130台もの車をクラッシュさせたというから驚きですね。

でも、イーサンはきっとあまり運転技術はダメな方ではないかしら。だから、カーチェイスシーンでは、殆どスタントマンでの映像ですね。問題は、どうして奥さんが誘拐されたのか、始めはオジサンの声(ジョン・ヴォイト)が、車の画面からの指図で、どういった展開になるもんかと持っていたら、ぽっちゃり目のセレーナが乗り込んできた。この車は、父親にバースディ・プレゼントに買ってもらった大事な特別仕様車だというのだ。

イーサンの車に乗り込んできたのは、この車の持ち主で、投資信託銀行のCEOの娘というセレーナ・ゴメス。ジェームズ・ブランコの「スプリング・ブレイカーズ」に出ていたぽっちゃり美人。これがこの映画の伏線なのだ。
で、車のモニターの声の主からの指図で、あっちこっちと振り回されて、発電所へ向かい停電にするように命令される。イーサンが車を発電所の中へと踏み入れようとすると、変圧器に触れると車がどうなるか知っているの、と怒られてしまった。

同乗して来た娘は発電所の制御室から警察への通報を試みるも、その発電所には謎の男の手によって、爆弾が仕掛けられていた。発電所は大爆発して、市内はすべて停電となる。その爆発からかろうじて逃げ延びたイーサンと娘は、謎の男の狙いを知って驚く。
最後は、便乗していた娘の父親の銀行に行き、娘がPCとか機械関係に熟知しているので、銀行へ行くも、システムドライブを移動するという。犯人たちもバイクでやってきている。すばやくセレーナがドライブを盗む。

そして、逃げるも追い掛けて来るバイクを、車で飛ばして行く。電車のホームを暴走するし、真っ暗だし、貨物が爆発するし、セレーナがイーサンに車から降りるよう言う。自分の車なので、前のバンパーに付いてるコブラのバッチみたいなのは、カメラだった。それを動画画面にして、追跡して来る犯人たちの車とかを写し、ライブ配信とはね。頭いい娘だ。
しかし、敵もバズかー砲みたいな、ロケットランチャーみたいなので発砲してくるからたまったもんじゃない。あんなのに当たったら木端微塵になるよ。声の主のジョン・ヴォイトが、最後に顔を見せてくれる。
最後は、その銀行のドライバーと引き換えに奥さんと交換ということになる。
みるからにマスタング・シェルビーGT500スーパースネークはかっこいいです。でも、どちらかというと、主人公はイーサンではなくて、個人的には故ポール・ウォーカーか、スティーヴン・ドーフに演じて貰いたかったです。彼らならもっと展開をエキサイティングしてくれているでしょう。実にカーチェイスシーンが多くて、どちらかというと「ワイルド・スピード」シリーズの方が見ごたえあるので、ちょっと映像に疲れて興醒めしちゃった。
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ジゴロ・イン・ニューヨーク★★★.5

2014年09月22日 | さ行の映画
不況で経済状態の悪い友人同士の男性2人が金もうけに男娼(だんしょう)ビジネスをスタートしたところ、思わぬ騒動に巻き込まれていくブラックコメディー。監督業でも才能を発揮している『バートン・フィンク』などのジョン・タートゥーロ監督、脚本、出演で、彼の友人でビジネスパートナーを、数多くの名作を生み出した監督のウディ・アレンが演じる。そのほか『カジノ』などのシャロン・ストーン、歌手で女優のヴァネッサ・パラディ、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』などのリーヴ・シュレイバーなど多彩な面々が共演。

あらすじ:不況で店の経営に頭を悩ませていたブルックリンの本屋店主(ウディ・アレン)は、花屋を営む友人(ジョン・タートゥーロ)をジゴロにして男娼(だんしょう)ビジネスで金を稼ぐことを思い付く。早速友人を説得し開業すると、クールで男前なジゴロは裕福な女性たちにモテモテ。商売は繁盛するが、ジゴロがある未亡人(ヴァネッサ・パラディ)に恋をしてしまい、・・・。

<感想>14年ぶりに自身の監督作以外への出演をしたウディ・アレン爺さん。ジョン・タートゥーロ監督、脚本、出演というコメディ映画である。この映画のタートゥーロは、殆ど笑わないのだ。定職のない彼がアレン爺さんのマネージメントでセックスを売る男性となるのだ。

男娼の話なのに、清潔感のある可笑しみが浮かぶ。それがヘラヘラしながらチョコマカト動くアレン爺さんと好対照を形成しているのがいい。お客のレズビアン・コンビが、シャロン・ストーンとソフィア・ベルガラという贅沢さ。

でも本当のヒロインはユダヤの未亡人を演じるヴァネッサ・パラディ。彼女とタートゥーロが散歩する公園の美しさといったら。

殆どが自分の生み出したキャラクターの、セリフメイクと言っていいほどやりたい放題で、危なげのないアレン爺さんの芝居に、セックスシンボルとして君臨してきたキャリアの、葛藤を仄めかすようなシャロン姉さんのキャラクター。そして長年の事実婚を解消したヴァネッサは未亡人という役で、元フレンチ・ロリータも四十路をむかえて、重ねてきた年齢が、大人ならではのほろ苦い味わいを出している。

手数料に味をしめたアレン爺さんが、続いて声をかけたのが、自分が住むラビの未亡人のヴァネッサ。お堅い彼女に合わせて普通のデートから始めるも、それが原因で二人は恋に落ちてしまう。
その秘密がバレて正統派ユダヤ教の審議会にかけられてしまうアレン爺さん。戒律によるとポン引きの罪は石打ちの刑なのだそう。

ユダヤ教からみのお話になるのは、脚本兼監督のタートゥーロの出自のせいなのか。物語の背景となっているのが、現実にブルックリンにコミュニティが存在する正統派ユダヤ教徒の敬虔な暮らしぶりなのだ。イタリア系のタートゥーロは、ユダヤ系のアレン爺さんからユダヤ系のいろんなことを、教えてもらったことで、本作のリアリティのある映画として仕上げられたと思う。
未亡人に恋する警官には、奥さんがナオミ・ワッツであることを微塵にも感じさせない、ちょいとキモイ男を演じたリーヴ・シュレイバー。そういった脇役たちの見せ場もあり、なかなか良く出来ていて面白い。
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プロミスト・ランド ★★★

2014年09月20日 | は行の映画
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のマット・デイモンとガス・ヴァン・サント監督が再び手を組んだ社会派ドラマ。新たなエネルギー源として注目を浴びるシェールガス革命を背景に、脚本と製作もこなすマット演じる大手エネルギー会社の社員が、ガス採掘権を買収すべく訪れた田舎町で住民との交流を通じ、自身の人生を見つめ直していく。共演には『お家(うち)をさがそう』のジョン・クラシンスキーや、オスカー女優のフランシス・マクドーマンドら実力派がそろう。
あらすじ:寂れた田舎町のマッキンリーを訪れた大手エネルギー会社の幹部候補スティーヴ(マット・デイモン)。そこには良質のシェールガスが埋蔵されており、不況に苦しむ農場主たちから安値で採掘権を買収する交渉のため同地に来たのだった。住民を簡単に説得できるともくろんでいたスティーヴだったが、思いも寄らぬ障壁が立ちはだかり……。

<感想>脚本兼主演のマット・デイモンとガス・ヴァン・サント監督が、三度目のタッグを組んだ社会派ドラマ。天然ガス事業に対する企業と、地元住民の意識の隔たりと、ガスの採掘権の交渉者の情熱と葛藤をリアルに描写している。

見ながら、何だか米国流の資本主義って本当に悪いのか、と思ってしまった。それにしては、悪いと言う描き方が、昔から殆ど深化してないように感じられた。それが不思議でならない。
シェールガス開発をめぐるお話だが、開発のマイナス点は深く描かれず、開発、掘削会社の資本主義的な欺瞞のみが描かれる。それなら何十年も前から描かれてきた資本主義悪玉説から、一歩も進んでいないのではないか。

ちょっとズルしているなぁ、という印象は残る。シェールガスの採掘をめぐる重々しい環境時事問題を扱っているにしては、筋の動かし方がお伽噺的になっているようだ。
出世街道を走り順風満帆だったスティーヴ。田舎街へ入る直前に、わざわざポンコツ車とネルシャツに着替えて、住民に親近感のアピールを図るエネルギー会社の社員。それでいて、タグを切らないまま着てしまううかつさが、傲慢にして憎みきれない人柄を強く刻みつけている。
特別な説明もないのに、彼らがどんな人間で、これからどんなことが起きようとしているのか、自然と把握できるのだ。脚本家としてもマット・デイモンがやっぱり上手い。実際の交渉員と接したことがなくても、違和感を覚えさせない説得力の演技に感心した。

最終的には田舎が吸い取るという映画で、その意味ではやはりⅠ本のプロットが走っている。主人公の心の中で、おカネと力の価値観がぐらつき、虚偽から誠実さと自己尊厳、グローバルからローカリティの獲得、といった運動が起こるのだ。

で、その運動は、綺麗に、説得力をもって描かれているだろうか?・・・スティーヴの脱落には十分なドライヴがあるだろうか。しかし、田舎にやってきて、スティーヴたちの邪魔をする環境活動家のダスティンが、まさか自分の会社からの派遣とは、一生懸命に会社のためにと、地域の暮らしを良くしようと考えてのことなのに、会社からの命令で反対運動をするとはどういう料簡なのか。

だから、自分も田舎生まれの育ちで、農業をやっていてダメにしてしまい手放した苦い経験があるだけに、目の前に大金をちらつかせても、昔から住んでいる土地は手放すことはできないのだ。
それと、住民との対話集会で、スティーヴが劣勢に立った瞬間に、さりげなく背後に見える星条旗も悪くない。まずは、ハル・ホルブルック演じる、超エリートのスーパー老人、マサチューセッツ工科大を卒業し、その知見と弁舌と人情をもって、グローバルの倫理をぐらつかせるのだ。

もう一人は美人なのに人懐っこくて、清純なのに胸のボタンが一つ外れている小学校教師のアリス。「カンパニー・メン」で、ベン・アフレックの奥さん役を演じていた、ローズマリー・デウィット。本当に美しくてこんな田舎の教師にはもったいないと思った。ラストでスティーヴをローカルな生へと招くところが出来すぎのような気もしたが、二人の恋愛もほんわかでいいのだ。
特に、鳥のさえずりと、庭の緑色と、白い柵と、午後の光を浴びた子供たちのソフトボールに、小さな女の子が売る25セントのレモネードが、甘酸っぱい郷愁を誘っていていい。
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監視者たち ★★★★

2014年09月19日 | アクション映画ーカ行
監視を専門とする刑事と武装犯罪グループの手に汗握る攻防を描き、韓国でヒットを記録したサスペンスアクション。犯罪グループの統率者を『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソンが、凶悪犯の行動を見張る韓国警察特殊犯罪課の刑事を『シルミド/SILMIDO』などのソル・ギョングが演じる。共演は『王になった男』などのハン・ヒョジュと、2PMのメンバーであるジュノ。緊迫感あふれるストーリーとアクションに目を見張る。
あらすじ:韓国警察特殊犯罪課で凶悪犯の行動監視を専門とする班長ファン・サンジュン(ソル・ギョング)と、記憶力、洞察力、集中力に人一倍たけている新人刑事ハ・ユンジュ(ハン・ヒョジュ)。二人はジェームズ(チョン・ウソン)率いる武装犯罪グループを追っていた。しかし、ジェームズは巧みな戦略で彼らの監視網をかいくぐっていき……。

<感想>冒頭にて、地下鉄の車両の混みあう中で、席から立ち上がるやいなや、目の前の女性客と接触し悪態をつかれる冴えない中年のメガネ男。まさかこの男が刑事でハヤブサと名乗る班長とは思っても見なかった。そして、可愛い女の子が、その様子うかがっている。まさかこの女の子も刑事なのかと、やっぱり大当りで、しかも監視者としての試験の真っ最中だったとは。
何の変哲もない車内の風景を映しながらも、どこか緊張感のあり謎をはらませつつ、彼らがこの映画の主要人物であることを見せていく。

この映画にはオリジナルがあって、警察と組織の攻防を描いた2007年の香港作品。ジョニー・トー組の頭脳、ことヤウ・ナイホイ監督が手掛けた「天使の眼、野獣の街」のリメイク作品なそうです。
それにしても、冒頭でここまでオリジナルと同じように描くのはどんな理由なのか。文句なしの傑作であるオリジナルに敬意を表してのことなのか。全編を通してたぶんどれも正解であろう、つまりは、オリジナルのプロットの緻密さとその魅力を的確につかんだ上で、オリジナル以上のものに仕上げるとの意思表明なのかもしれませんね。
しかし、韓国映画としてさらには、エンタテインメントとして醍醐味をより高めることに挑戦したといえる。リメイクの鑑ともいえる姿勢を持つ作品なのだ。

そんな作品が、ありがちな題材ともいえる警察ものにして、斬新かつ現代的なのは、街中の監視カメラを駆使し凶悪犯の行動監視を専門とする刑事たちと、ボスがビルの屋上から全体を見渡し指示を与える犯罪組織の「天上の眼VS天上の眼」を描いている点であろう。
互いに接触することなく、しかし監視側は見失わず、組織側は監視の目を感じながらの、じりじりとした攻防が、後半で彼らが接近遭遇するさいの、緊張感を異常なまでに高めて、サスペンスとしてはまさに1級品である。
リメイクでありながちな、恋愛の要素は一切入れずに、より緻密な監視描写やダイナミックなアクションに費やした姿勢にも感心する。

それと、今回の配役にも驚いた。犯罪グループのボスの“影”を「私の頭の中の消しゴム』「レイン・オブ・アサシン」「デイジー」のチョン・ウソンが演じていて、あの優しい顔で悪役を演じるのが、また素晴らしい。

一人一人が耳に通信網を付け、ハヤブサ班長の采配を待つ。みなアダナで呼ばれて、新人のハ・ユンジュは小鹿と自分で決めたのに、子豚になってしまった。他にも、イケメン青年のリス(イ・ジュノ)がカッコ良かったのに、犯人のボス“影”に見つかってしまいナイフで殺されてしまう。その時に、子豚も傍にいたので早くに救急隊に連絡したいのに、リスの傍にたくさんの監視員が近寄ることは許されないのだ。
ロッカーに閉まってある警察の制服も、着るときは誰かの葬式の時だというのだ。それに、監視者が刑事であるのに、喧嘩やレイプとかを目撃しても、今追っている犯人の事以外は、何もしないという、手を出してはならないのだ。
さらには、韓国版独自の結末には、個人的には因果応報的なあっけなさに、むしろ唸ってしまった。韓国ならばこその熱さと最後に凝縮させたものとして、これもありかと感心してしまった。
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舞妓はレディ ★★★

2014年09月18日 | ま行の映画
『Shall we ダンス?』など数々の名作を手掛けてきた周防正行監督が、舞妓をテーマに撮り上げたドラマ。周防監督が20年前から考え続けてきた企画で、とある少女が舞妓を夢見て京都の花街に飛び込み、立派な舞妓を目指し成長していく姿を歌や踊りを交えて描く。主演は、半年に及ぶ選考とおよそ800名に上る応募者の中から選ばれた新星・上白石萌音。共演には長谷川博己、富司純子、渡辺えり、岸部一徳ら実力派がそろう。

あらすじ:古都・京都。お茶屋・万寿楽にある夜、絶対に舞妓になりたいと少女・春子(上白石萌音)が押し掛けてくる。春子は必死で頼み込むが、誰も相手にしようとしない。ところが偶然その様子を目にした言語学者の「センセ」こと京野(長谷川博己)が、鹿児島弁と津軽弁が混ざった彼女に関心を寄せたことから、晴れて万寿楽の仕込み(見習い)になる春子だったが……。

<感想>周防正行監督が最新作でミュージカルに挑戦。ヒロインはどうしても舞妓になりたいと京都に来た津軽弁を話す少女の春子。厳しい稽古で日本舞踊や三味線、礼儀作法を学ぶ春子だが、最大の壁は舞妓には必須の京言葉。
果たして春子は一人前の舞妓になれるのか?・・・本作はそんな春子の成長をミュージカルをたっぷり盛り込んで映し出す。お茶屋ファンタジーです。

しかし、これはもう「マイ・フェア・レディ」をベースにした映画と言っていいでしょう。ですが、監督はウディ・アレンの「世界中がアイ・ラブ・ユー」のように俳優自身が個性を存分に発揮して歌うというふうにしたかったそうです。もちろん振り付けは、パパイア鈴木が担当で、花柳流ではありません。
京野が春子のなまりを直そうと歌で教える場面も「京都盆地に雨が降る」という歌とか、「一見さんお断り」など花街の解説になる歌も入っている。

他にも、「Shall we ダンス?」の出演者の竹中直人に渡辺えりや、そうそう監督の奥様である草刈民代は、芸妓の里春を演じて客の高嶋政宏との掛け合いとか、百戦錬磨の恋へとつなぐなど、監督の奥様である草刈さんは、出番大目ですからね。何だか、故伊丹十三監督の映画には絶対に宮本信子さんが主演しているという定番でしたが、周防監督もしかり愛妻家であるので、奥様を綺麗に見せるシーンが多い、そうなんでしょうね。

そういっても、主役の春子を演じた新人の上白石萌音は、歌も踊りも台詞だって、これから映画に活躍することを期待できる女優さんになるでしょう。
ミュージカルということで、京都生まれのシンガーソングライターである、種ともこさんの力は大きいです。監督の書いた話し言葉やイメージを、京言葉や方言も活かしていることなど、きちんと歌える詩にしているのには感心しました。

舞妓や芸妓が仮装してサービスする節分のお祭りを、歌と踊りを交えて描いているシーンなど盛りだくさん。花街のお座敷でのシーンで、一番驚いたのは、草刈民代さんと田畑智子さんが、「しゃちほこ」と呼ばれる逆立ち芸を見たときです。舞妓さんというとおしとやかで優雅なイメージがあるのに、その舞妓さんが突然、足に着物を挟んで逆立ちですから。これは御座敷での余興で、お客さんを楽しませるためなんでしょうね。挟んだ着物が落ちたらそれもご愛嬌でしょうか。

岸部一徳が春子の夢の実現に一役かうことになる老舗の呉服屋社長を演じて、長谷川博己は、京言葉を研究する言語学者・京野を演じて、春子の方言を矯正し、京言葉を仕込む。

春子の“センセ”そして、東京育ちの“よそもん”として、春子の疎外感にそっと寄り添う人物でもある。
お茶屋のお母さんに富司純子、さすがに着物を着なれているので所作が美しい。それに、初恋の映画スターとの恋は、お母さんの富司純子さんの若い時の役には大原櫻子が歌って踊って上手いし、その憧れのスター俳優には、妻夫木聡さんが演じてました。

舞妓はレディ 舞妓はレディ 花となりましょう♪
舞妓はレディ 舞妓はレディ 明日に咲きましょう♪
ラストのシーンでは、みんなで小川にかかる橋を渡り、カメラが手前に向かって歩いて来る春子の姿にタイミングを合わせ、北野、京野がその両側にタキシードで並び、その他のキャストたちも全員入ってまさにミュージカル映画でしたね。
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2つ目の窓 ★★★

2014年09月17日 | は行の映画
『萌の朱雀』でカンヌ国際映画祭カメラドール、『殯(もがり)の森』で同映画祭グランプリを受賞した鬼才、河瀬直美が放つドラマ。奄美大島に暮らす16歳の少年少女と周囲の大人たちの姿を通じて、自然と人間との共存や命について描かれる。主演は、オーディションで抜てきされた村上淳の息子である村上虹郎と『あぜ道のダンディ』などの吉永淳。その脇を杉本哲太、松田美由紀、渡辺真起子ら実力派が固める。壮大で深淵なテーマをはらんだストーリーに加えて、奄美大島の自然を余すところなく捉えた映像も胸を打つ。
あらすじ:奄美大島で生活している16歳の界人(村上虹郎)と同級生の杏子(吉永淳)。ある日、島の人々の相談を受けるユタ神様として生きてきた杏子の母イサ(松田美由紀)が、難病で余命わずかなことがわかる。杏子を励ましながらも、神と呼ばれる者の命にも限りがあることに動揺する界人。そんな中、恋人のいる母・岬(渡辺真起子)が醸し出す女の性に嫌悪感を抱いた彼は、衝動的に幼少期に別れた父のいる東京へと向かう。久々に父子一緒の時間を過ごして島に戻った界人だが、岬の行方がわからなくなったという知らせが飛び込んでくる。

<感想>映画は奄美大島を舞台に、少年少女の恋、そして少女の母であり島のシャーマン的存在であるユタの死が描かれているため、次の世としてあの世をイメージする題名なのかと思えばそこまで単純ではないようである。
少年少女の成長の物語でもあるし、生命が生まれた海を一番と考えると陸が二番目という意味もあるようですね。
物語そのものは倫理的に組み立てられていて、分かり安かった。死にゆく母(松田美由紀)も、奄美の長老亀次郎(常田富士男)の「人は誰でも死ぬんじゃ」という台詞も、若い二人、界人と杏子を優しく見守り、命の繋がりの大切さを説いている。
そんな明快なメッセージを艶やかに見せているのは、木々や海を映し出すカメラだが、それだけだと、予定調和に終わりかねない世界に、唯一、違和感をもたらすのは、怪獣が吠えるような工作機械が、木々を噛み砕くショットであろう。

波も風もその媒介者であり、そして人間も。だから「セックスしようね」という話で、真理を本能的に体得しているのが主人公の少女である。少年はいつもタジタジで、つまりこれは、女による男への性教育映画なのだろう。
昔っから、河瀬直美作品の少年少女の瑞々しさときたら凄かったが、今回の主演二人にも目を見張ってしまった。実の父親で、しかも設定まで大きくかぶる村上淳との共演、という難役を演じたこれが俳優デビュー作となる界人役の村上虹郎もたいしたものだが、杏子役の吉永淳にいたっては、濡れた髪の毛の毛先の跳ね方までカンペキに見えた。

そして、何よりも河瀬監督の幼年ならぬ幻想の時代への視点のブレのなさ。奄美大島は、監督の母方のルーツの地である。自分のルーツを確認して再構築するというか、この先自分はどうやって命を繋げていくんだろうと言うことを考えているのではないかと。
界人が夏祭りの晩に、海辺で壮年の男の溺死体をみつける。その男の背中一面に彫られていた龍の刺青が、波に洗われユラユラと蠢く光景を何度も頭の中でリフレインする。物語が進むにつれ、界人の頭の中を占める刺青のイメージは、二人の男の存在から想起されていることが明らかになる。

一人は離婚して、今では東京で離れて暮らす実の父親。何故かというと、東京の父親の部屋には、刺青の図案らしきイラストがあちこちに貼られていて、どうやら、父親は刺青の彫師でもあるようだ。その父の背中にも手の込んだ彫り物の刺青があり、界人と父親が銭湯にいく場面でちらりと映される。
もう一つは界人がどこかで垣間見た、母親が情を交わした男の背中である。この男が海で溺死した男なのか、別れた父親なのか、または違う男なのかは説明がない。父の背中を知らずに育った子供の心もたなさ、捨てられた子供が、捨てた親をどう受け入れるのか。

そして、もう一人、親に捨てられる不安に怯える同級生の杏子だ。こちらの母子を引き裂くのは肉体の別れ、死である。杏子の母は余命を宣告され、娘の心は乱れる。自らの生を確かめるかのごとく、界人との肉体の交わりを求め、彼を困惑させる。10代のほとばしるような性と生を鎮めるかのように海に飛び込み、界人の身体にまとわりつく。
溺死の男の背中の筋彫り、そしてまだ女としての性の交わりなど、それに神話的な嵐など。沖縄をさらにミニマルな奄美の三味線の音に包まれて、生と死とともに、この映画の記憶さえ混濁としていく。
特に気になったのは、長老が若い二人に生と死を感じさせるためなのか、祝祭で使う山羊の屠殺に立ち会わせ、山羊の喉にカミソリの刃を当てて、肉体から生が抜けていく行程を見せるシーン、これは気分が悪くなってしまった。
甘口のラストは、ブルック・シールズよりも杏子の吉永淳の、ストレスフリーな泳ぎが素晴らしいく綺麗に映って見えた。
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猿の惑星:新世紀(ライジング)★★★.5

2014年09月16日 | アクション映画ーサ行
名作SF『猿の惑星』の前日譚(たん)『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編。ウイルスによって滅亡状態に陥った人類と、遺伝子の進化を経て知能や言語を得た猿たちとの対峙(たいじ)が思わぬ事態を引き起こしていく。前作に引き続き、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアンディ・サーキスがモーションキャプチャーを駆使し、猿のリーダーとなるシーザーを熱演。その脇を『ホワイトハウス・ダウン』などのジェイソン・クラークや『裏切りのサーカス』などのゲイリー・オールドマンが固める。人類が衰退した世界の衝撃的なビジュアルに言葉を失う。
あらすじ:自らが生み出したウイルスによって、人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーがゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、猿たちと対話すべきだとする者、再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、それぞれの考えに従って動き出す。一方、猿たちを率いるシーザー(アンディ・サーキス)は、人類と接触しようとせずに文明を構築していた。

<感想>人間との生活を完全に諦め、仲間のサルを率いて逃亡したシーザーは、どんな運命を辿ったのか?・・・。この続篇では、シーザーをリーダーにした猿たちが、さらに知性を進化させ、人類との激戦に突入することになる。
人間と同じ言葉を話し、馬や銃も使う猿たち。一方、ウイルスによって人間は絶滅の危機に。あらゆる要素がショキングな上に、猿と人間、それぞれの熱いドラマがアクションと絶妙に絡み、怒涛の感動も約束されます。

人間のキャストや監督は一新されたが、前作の意志は確実に受け継がれたと言って良い。そしてビジュアルの進歩には驚くばかりだ。2000頭もの猿の群れが襲ってくるバトルシーンを始め、前作とは比較にならないほどハード。
なす術もない人間の姿に目を覆うばかり。さらに猿の世界も内部分裂し、猿同士のバトルも壮絶を極める。それは、一瞬たりとも息つく暇のない展開に目を見張ること請け合いですぞ。
舞台は前作から10年後の地球。猿たちはサンフランシスコ近くの森で社会を形成。地球上では猿インフルエンザというウイルスが蔓延し、生き残ったのはわずかな人間たち。通信網や電気も途絶える。

猿と人類はそれぞれ社会を形成していた。ある日のこと、資源を求めてマルコムら人間が森の中へと侵入する。そこで、猿と人間が遭遇するわけ。
シーザーは人間に森に来ないように警告するが、森の中にある水力発電所の修復こそ人間の生きる術。マルコムは交渉の末、シーザーの協力を得るのだが。人間を受け入れ、共存の道を探っていたシーザーだったが、猿のコバは人間への増悪を募らせていた。そしてある事件が起こり、・・・。

コバ一派が暴走し、猿と人間の社会はパニック状態になる。そして、コバの銃撃で瀕死の重傷を負っていたシーザーは、運よくマルコムたちに助けられ、仲間を守るために、苦渋の決断を迫られるのだった。
その時に避難した家が、あの「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」で、射殺されたチンパンジーの赤ん坊シーザーを、こっそり自宅へ連れ帰って育てる科学者のジェームズ・ブランコ。二人の写真があり、ジェームズの愛情を受けて成長した思い出の家だった。
本作の特徴をわしづかみするならば、それは家族の問題に尽きると思う。前作が猿の知能増進や人類絶滅ウイルス開発など、SF的アイデアが溢れていたのに、今回は、どちらかというと異種族間闘争の色が強いかもしれない。だが、あらゆる国家、あらゆる民族の基本となる家族の問題を回避しては、民族間、国家間の戦争が相次ぐゆえんを理解するのが不可能であると思われます。

例えば、人間側の主人公となるマルコムは、妻に先立たれ今は恋人のエリーがいて、息子のアレキサンダーを溺愛している。一方では、猿の指導者シーザーの方も、妻のコーネリアスとの間の息子ブルーアイズを可愛がり次期指導者として育てている。双方の家族は平和を愛するも、その近辺には闘争を好む存在がいるのだ。

マルコムの傍らには猿の殲滅をもくろむドレファス(ゲーリー・オールドマン)がおり、シーザーの腹心には人類との正面衝突を望み指導者の地位を奪うべく謀略をめぐらすコバがいる。必然的に巻き起こった激戦なる闘争の果てに、人類と猿の未来に対して深い洞察がなされていく。
いや、ドレイファスのタワーに猿たちを集め、そこをダイナマイトで爆発するという計画には、驚きとともに、シーザーがコバが自分を殺してまで指導者になろうとする野心に、死闘を繰り返す様は圧巻であった。

猿と人間、どちらが地球の支配者として神に選ばれているのかという問いには、人類は同類殺しをするので「核戦争で地球を終わらせてしまう」という不安感ゆえの問いであろう。しかし、生存のため、無意味な衝突は、「戦争をやめられない人間の業」への問いかけには、そこにあるのは理念や正義のためではなく、「生き残りのための戦いでしかない」それは、これからも続くのであろうと考えられる。
人類滅亡への着実なカウントダウンは始まったのだが、・・・しかし、まだ最終局面には至らないところで、さらなる続篇への、・・・おそらくは前日譚三部作完結編への期待を高めつつ、ドラマは終わるのでしょう。
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るろうに剣心 伝説の最期編 ★★★★★

2014年09月15日 | アクション映画ーラ行
和月伸宏原作のコミックを基に『プラチナデータ』などの大友啓史監督と佐藤健主演で映画化したアクション大作の完結編。激動の幕末にその名をとどろかす伝説の人斬り・緋村剣心が大切な人と国を守るべく、日本征服をもくろむ志々雄真実一派との壮絶な死闘に挑む。主演の佐藤のほか、武井咲、伊勢谷友介、福山雅治、江口洋介、藤原竜也といった豪華キャストが共演。クライマックスを飾るにふさわしい未曽有のバトルに胸が高鳴る。注意:ネタバレです!
<感想>時代劇の常識を覆す、身体を張った壮絶なるアクションシーンの連続、しかもアクション一つにキャラクター個性が見え、ドラマを盛り上げる。今まで観た時代劇の歴史を確実に変えたと言っていいだろう。

剣心が浜辺に打ち上げられ、師匠の比古清十郎に助けられるシーンから始まり、山奥で隠居生活をしている師匠の元で、志々雄に向けての訓練のシーン。架空の剣術の流派、飛天御剣流・天翔龍閃の必殺技。凄いのは福山さんのブルース・リーみたいな蹴りを出したり、飛び跳ねてパーンと落ちるし、剣心と師匠の比古清十郎が負荷の高いアクション訓練を繰り広げるシーンには驚きました。さすがにNHKで坂本龍馬を演じたお方だと感心しきり。
元気になり江戸へと、ですが、江戸では剣心の似顔絵と手配書が出回っていた。
薫の道場に行くも、多数の警官隊の攻撃を巧みにかわしていく剣心。

案の定、恋人の薫も、浜辺に打ち上げられ漁師に助けられていたのだ。それに、田中泯の翁も、操の献身なる介護で起き上がるまでに。だが、伊勢谷くん扮する蒼紫とまた闘うのだが、そこへ剣心が来て一騎打ちになる。翁は剣心が蒼紫を倒すところを見届け息を引き取る。

蒼紫は、10年間剣心オンリーで、剣心のことしか考えていない。蒼紫の二刀流必殺技、回天剣舞六連を剣心に破られ、すぐに刀を捨て動きやすくし、また刀を拾い二刀流で刃向ってくる。これは、カッコいいですよ。剣心の必殺技、ここでも見られますが、余りにも素早い殺陣シーンに口あんぐり状態。さすがに特訓しただけあります。
しかし、剣心も追ってから逃げきれず観念して警官隊に捕まってしまい、伊藤博文とも会って斬首の刑になってしまう。浜辺でこれから、剣心の首切りが始まろうとしているところへ、あの斉藤(江口洋介)が、編笠に着流し姿で現れて剣心を助ける。その時の、斉藤が繰り出す牙突のシーンに、カッコいいーーなんて思ってしまって、普通は警官の制服で戦うのが、敵をバッサバッサと斬っていく。

そして、志々雄の軍艦まで舟で行き、もちろん舟の上では待ってましたとばかりの宗次郎との本気の勝負が始まります。京都編では剣心の刀が折れてしまい、負けてしまったようですが、剣心が師匠から極意を受けた飛天御剣流の必殺技でやっつけちゃうんです。神木くんの宗次郎も、いつもの足ぴょんぴょんと飛び跳ねたりして、でも剣心が師匠にやられた技をいくつか宗次郎にやり返すという。だてに山奥で訓練したわけじゃないと。
見所はやはり剣心と志々雄の一騎打ちなんですが、その前に武器を持たない者同士の肉弾戦といえば、佐之助と坊主の安滋(丸山智己)との血みどろの戦いですかね。

軍艦の中で政府軍の大砲がドーンと撃ち込まれるのに、中では着物で刀で戦うシーンが。志々雄が拳銃を使い撃ってしまえば、あっという間に終わってしまうのに、刀で戦うって侍の名残か、最期の武士魂か。剣心、佐之助、蒼紫、斉藤VS志々雄の決戦。焼けただれた手負いの狼、志々雄の死にもの狂いの剣法は、強いのなんの。

呼吸を計ったかのように繰り出されるアクションは、壮絶なるまでに容赦なく観客を緋村剣心の人生に並走される。それと同時に幕末で必要とされなくなってしまった人たちと、それを処分する人たちという見え方、明治という時代に深く考えを至らせるのは何なんだろう。最後の言葉は、「生きてさえいれば」

本物のアクションをアクション俳優ではない役者が演じるのが素晴らしい。佐藤健、藤原竜也はもちろんのこと、福山雅治、田中泯、神木隆之介、土屋太鳳、伊勢谷友介、江口洋介、青木崇高らのアクションが最高に素晴らしかった。

若い剣心は大きなものを背負い、それは背負わされるのではなく自ら背負う。だから国のためにという大義名分のもとにと言うのではなく、剣心は、かつて自分が殺めた清里の許嫁の悲鳴が忘れられず、志々雄が政権を取れば、その悲鳴が幾重にも幾万にも、なるかもしれないという極めて個人的な想像力で国を背負うのだろう。ヒーローとは孤独にして孤高なのである。お上の顔色を伺って生きてきた、民主主義と自由を得て日の浅い日本には、自分の足だけで凛と立つヒーローが、今でも必要だと思います。
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー★★★.5

2014年09月14日 | アクション映画ーカ行
犯罪歴のあるメンバーによって構成された、マーベルコミックス発の異色のヒーロー集団を映画化したSFアクション。無限の力を持つパワーストーンを盗んだ主人公が、刑務所で出会った凶悪犯らと共に宇宙滅亡を阻止するための戦いに挑む。メガホンを取るのは『スーパー!』などのジェームズ・ガン。主人公を『マネーボール』などのクリス・プラットが演じるほか、ゾーイ・サルダナやベニチオ・デル・トロが共演、ブラッドリー・クーパー、ヴィン・ディーゼルが声の出演を果たす。擬人化されたアライグマや樹木といった、個性的で凶暴なヒーロー軍団の活躍に注目。

<感想>マーベル作品から新たなチームが降臨した。銀河系の「お尋ね者」たちによる、豪快で奇想天外なアドベンチャーである。強大なパワーストーン「オーブ」を巡る攻防が、驚くような風景の惑星や、ハイテク武器に宇宙船を駆使したバトルで描かれ、めくるめくる体験が待ち受ける。監督は『スーパー!』のジェームズ・ガン。

強烈なキャラたち、命知らずの冒険野郎のピーター・クイル、地球生まれの人間で、9歳の時に母親が死に宇宙船で連れ去られた。その後トレジャー・ハンターになり、常に前向きで行動派で、ガーディアンズを率いっている。演じるは「マネー・ボール」のクリス・プラット。
美しき暗殺者ガモーラ。宇宙の暗殺者として育てられた、緑色のセクシー美女で、「闇の存在」の指令で、「オーブ」を狙っていたのだが、ピーターの仲間になると決意する。演じるのは「アバター」や「スター・トレック」で宇宙のアクションはお任せのゾーイ・サルダナ。

戦術の天才のロケット。天才的な知能を持ち、武器を操るテクニックも無敵で、宇宙で最凶のアライグマだ。体は小さいが性格はとにかく好戦的。だが、口も悪い。声はブラッドリー・クーパーが、ぴったりのハマリ役でした。

樹木型ヒューマノイドのグルート。手足を自由に伸ばして相手と戦う。枝が折れても再生可能。話す言葉は「私はグルート」のみだが、相棒のアライグマのロケットとは意思の疎通可能なのだ。声は、「ワイルド・スピード」のヴィン・ディーゼルが担当して声の妙技を見せている。
そして、野獣の力を宿し、体の色が赤茶肌で刺青をしているドラッグス。宇宙一の筋肉が自慢で極悪の囚人たちからも恐れられる存在。妻子を殺され、その復讐を果たすためにピーターと手を組むことになる。演じるは、元プロレスラーのデイヴ・バウティスタ。ド迫力の筋肉美を披露。
それに、悪役の「オーブ」を狙う「闇の存在」の親玉のサノス。宇宙の秩序を保つザンダー星を、オーブのパワーで破壊しようとしている。
そして、ガモーラと一緒に育てられた妹で、オーブを奪えないガモーラに苛立ち、ガーディアンズを攻撃してくる。

他にもザンダー星を統治する指導官役で貫録の演技を見せているのはグレン・クローズ。そして、ザンダー星の警察組織の一員で、ピーターを逮捕する男に「」のベテラン俳優ジョン・C・ライリーが。忘れてならないのが、オーブに興味を示す宇宙の収集家で、その怪しい雰囲気は、この人ならではというベニチオ・デル・トロのコレクター役である。宇宙服を着た犬がペットで、最後で助かっているので、続編でも活躍しそうである。

物語は、パワーストーンを集めているのが、闇のボス、サノスで、オーブを狙う「闇の存在」の親玉。サノスは「アベンジャーズ」でも最後に姿を見せている。そして、「アベンジャーズ2」と3にもパワーストーンの話が繋がっていく。6つのストーンが集まれば、抵抗不可能のパワーになるというわけで、今後の「アベンジャーズ」や「ガーディアンズ」の続篇でも、その動向が描かれるのは確実。

劇中で流れる60年代後半~70年代にかけての全米でヒットしたポップ・ナンバーの名曲がふんだんに流れてくるのに驚き。人間と宇宙人の間に生まれたピーターは、今までの超人的能力を得たヒーローとは違って、特殊能力を持ってない普通の人間。9才で母親を亡くした時、病院の廊下で聞こえる「アイム・ノット・イン・ラブ」。この当時はウォークマンで、カセットテープを聞くのが普通。刑務所脱走シーンではルパート・ホルムズの「エスケイプ」が流れる。それに、“ジャクソン5”の69年デビュー曲でもある「帰ってほしいの」。もっとたくさんあるのだが、70年代の名曲№が映画の中で聞けるのも中々いいもんだ。

その後、少年は宇宙人に拉致され、成長後は惑星間を渡り歩くトレジャーハンターになったのだという。超高額の秘宝「オーブ」を手に入れたピーターは横流しを図るも、その「オーブを欲する「闇の存在」一派のローナンが放った暗殺者のガモーラや、賞金稼ぎのロケットとグルートの二人組に狙われる。まとめて刑務所に捕えられた彼らは、ローナンへの復讐を誓うドラックスと出会う。一時的に手を組んで刑務所を脱走、行動を共にするうちに秘宝オーブで、惑星破壊を企むローナンの野望を知り、5人は団結してローナンに立ち向かう。
その「オーブ」の球体を割ると中には紫の石が、その石を握ると普通の人間であったはずのピーターが、驚きのパワーを発するのだった。

しかし、取り巻く敵味方の宇宙人も、原色に近い赤・緑・青の星人男女がいっぱいだ。まるでパルプフィクション全盛期のスペースオペラを連想させる。
愉快な5人組みの冒険として作られている漫画的発想。映画には底抜けの娯楽だって必要とばかりに、アライグマがぼやく、「何だって銀河を救いたがる」それにピーターが答える「だって俺がいる世界だから」。
この単純明快すぎる真理こそ、娯楽映画から欠けたものではなかったかと。そして、ピーターが最後に原典にある「スター・ロード」と名乗るこの映画は、マーベル・ヒーローの始まりの物語なのだそうです。
ピーターの父親も実は超人であり、「アベンジャーズ」や「マイティ・ソー/ダークワールド」に顔出ししているというのだ。だから「アベンジャーズ」続篇への興味を煽るところは、やはりマーベルの抜け目なさですよね。是非エンディングの最後までご覧ください。おまけの映像がありますから。
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