パピとママ映画のblog

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臨場 劇場版    ★★★

2012年06月23日 | アクション映画ーラ行
社会派ミステリ作家・横山秀夫の人気シリーズを原作に、鋭い眼力と執念で事件の真相に迫る検視官・倉石義男の活躍を描くTVドラマの劇場版。監督は「探偵はBARにいる」の橋本一.出演は「犬とあなたの物語 いぬのえいが」の内野聖陽、「BECK」の松下由樹、「ハードロマンチッカー」の渡辺大、「それでも花は咲いていく」の平山浩行、「脇役物語」の益岡徹。

あらすじ:都内で無差別通り魔事件が発生。だが実行犯は被害者遺族たちの願いも虚しく、心神喪失が認められ、刑法第39条により無罪となってしまう。その2年後、事件を無罪へ導いた弁護士と精神鑑定を行った医師が相次いで殺害される。
警視庁と神奈川県警の合同捜査本部が立ち上がり、2年前の通り魔事件の遺族に疑いの目が向けられた。
だが、検視官の倉石義男(内野聖陽)は死亡推定時刻に疑問を抱き、犯人が別にいると考える。果たして彼が追った先にある真相とは……。(作品資料より)

<感想>22日に仙台でプレミア舞台挨拶付きでの上映があり、チケットをゲットしました。満員御礼で、19:00からなのに、10分遅れで主役の内野聖陽と橋本一監督が姿を見せました。私には「Jin 仁」の坂本龍馬役の内野さんのイメージがだぶり、ワイルドな故松田優作を思わせる風貌でした。
テレビ版は未見ですが、映画版はお話がてんこ盛り状態で、始めにバスジャックが車内で二人を殺し、出てきてまたもや暴れてベビーカーの母親を殺し、赤ん坊を狙おうとする犯人に若い女性が「やめて」という悲痛な叫びとともに、その女性を何度も何度もナイフで刺す犯人の憎しみのような、無差別殺人鬼ともいうべき殺し方に呆気にとられてしまいました。

その裁判も非条理で、その犯人が心神喪失の精神異常者である限り罪に問われない、無実で精神病院送りだということ。殺された娘の母親の感情が身につまされ、これには私も憤りを覚え、いくら心神喪失の精神異常者でもそんな殺人鬼を世の中にまた放りだしたら、同じ事をまた繰り返し、殺人に快感を覚えているような精神異常者なんて、死刑にしてもいいのではないかと思います。

物語は、2年後にその殺人鬼を弁護した弁護士と、精神開医の二人が殺され、警視庁捜査一課は、通り魔事件の遺族による復讐と決めつけるが、遺体の衣類の不自然なシミに気づいた倉石は、犯人は別人だとにらむ。その犯人が同一人物だと検視官の倉石が断言した事から、警察や検察側が余計なことを言うなとばかりに攻め立てます。
検視官とは刑事訴訟に基づき、変死の疑いのある遺体を調査する司法警察員のこと。主人公の倉石は、過去に無差別殺人事件で、妻を亡くしていて、部屋の中はお花でいっぱい。それに金魚鉢がある。

検視の腕は一級品。必ず検視する前に、遺体に手を合わせて仏を弔う仕草には感動します。遺体には死亡推定時刻を狂わす細工が、ズボンのお茶の沁み。それに遺体の切り傷の大動脈へ到達する手際良さ、そして、検死官の倉石が単独で事件を調べ始め、医学に詳しい人間が怪しいと推理。自分の恩師でもある安永(長塚京三)に狙いを定めます。それは、遺体解剖した後の、遺体を縫った形跡で分かったのですね。

それと、息子が無実の罪で捕えられ、刑務所内で自殺した息子の父親に、平田満さんが、無念を晴らすべく息子を死に追いやった警部の段田さんを追いつめる。
内野さんが、冒頭で土砂降りの中、道路の真ん中に倒れ込み苦しみ出すシーン。テレビ版を見てないので分かりませんが、何らかの病気で余命幾ばくかの状態だったのでは。それに、ラストの教会で心神喪失者である殺人鬼の柄本佑さんが、狂ったように安永を刺し殺し、そこにいた倉石までも刺すという惨劇がある。こう言ったことが繰り返し起こらないように、警察も精神病院も安易に犯人を野放しにしてはいけないと思う。
ラストが意味深でしたね。果たして倉石は生きているのだろうか?・・・そんな終わり方でした。面白いとか痛快だとかそういう映画ではないので、遺体のリアルな特殊メイクの、刺し傷や、死斑が結構丁寧に描かれ、検視場面が本当のような錯覚を覚えるようで、恐ろしくなります。映画を見た後は食事なんて出来ませんね。
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2 コメント

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臨場してきました。 (健太郎)
2012-08-19 15:31:57
こんにちは。

私もTV版は未見なのですが、リアルな作りに驚かされました。
刑法39条や警察の理不尽さが観てて不愉快でしたが、ドラマも奥深く感じました。

最後どうなったのでしょうか?
奥さんの所に行っちゃったのでしょうか?
健太郎さんへ (パピのママ)
2012-08-20 15:15:43
検視官という仕事は、とても辛い神経にさわる仕事ですね。
普通の人なら、死体をみたら動揺して検死なんてできない。
死体から死亡推定時刻を割り出し、事件の犯人が同じ人物だと判定する。
鋭い勘と今までの熟練の賜物。
最後は、始めにその場面が出てきましたが、倉石が刺されているしで、観客の想像におまかせですね。
内野聖陽さんの検視官役、上手かったです。本人を目で見たせいか甘めの点数。

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