パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

マーウェン★★★★

2019年07月25日 | アクション映画ーマ行

暴漢に襲われ記憶障害の後遺症に苦しむ男性が、セラピーの一環として始めた第二次大戦下の架空の村のジオラマ作りを通して少しずつ回復していく姿を追ったジェフ・マルムバーグ監督による2010年の感動ドキュメンタリー「Marwencol」を、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ/一期一会」のロバート・ゼメキス監督が劇映画化したヒューマン・ドラマ。主人公の葛藤と再生の物語を、彼が作り出したミニチュアの村を最新技術で再現したファンタジックな映像を織り交ぜ描き出していく。主演は「フォックスキャッチャー」「ビューティフル・ボーイ」のスティーヴ・カレル、共演にレスリー・マン、ダイアン・クルーガー。

あらすじ:バーからの帰り道に5人の男たちの襲撃を受け、瀕死の重傷を負ったマーク・ホーガンキャンプ。一命は取り留めたものの、脳に障害が残り、記憶を失ってしまう。PTSDに苦しむ彼は、セラピーとして自宅の庭に第二次大戦下の架空の村を作り、“マーウェン”と名付けて、自分や周囲の人々を模したフィギュアを置いて写真を撮り始める。次第にマーウェン作りに没頭していくマーク。そこでは自分の分身であるホーギー大尉と様々な女性たちが、日夜ナチスの兵士たちと過酷な戦いを繰り広げていた。やがて、現実世界でも心身共に少しずつ回復していくマークだったが…。

<感想>実話をもとに描いたヒューマンドラマであるが、ロバート・ゼメキス監督の新たなる挑戦ともいえる実写と、パフォーマンス・キャプチャーの両方を取り入れたヒューマニズムと、壮大なる空想世界が融合する力作である。

5人の男から暴行され、脳に障害をおった実在の男性、マーク・ホーガンキャンプの物語である。マークは、たまに女性のハイヒールを身に着けるクロスドレッサーで、ヘイトクライム(増悪犯罪)の被害者になってしまったのだ。かといって、彼はゲイではない。そういう趣味の男に対しての偏見が、暴力沙汰を起こしたようだ。

昏睡状態から覚めた彼は、大人になってからの記憶が殆ど奪われ、退院後は襲撃のPTSDに悩まされるが、リハビリで始めたフィギュアの撮影で、彼の中の何かが動き出す。

その空想の世界“マーウェン”では、彼はホーギー大尉となり、女性の友人そっくりに作ったバービー人形軍団が、ナチス親衛隊と日々戦いを繰り広げ、彼を絶体絶命の窮地から救うのだ。それを撮影して、写真展を開くことを進める女性にダイアン・クルーガーが扮している。

演じているスティーヴ・カレルは、マークのドキュメンタリーを見てどのような形でも本作に関わりたいと申し出たというのだ。コメディもシリアスもこなすカメレオン俳優であるカレルだが、今回の役は実在しており、しかも尊敬に値する勇気ある人物だということで、責任を伴うと感じたようです。

お迎えに引っ越して来た女性ニコルに恋をして、彼女の人形も作り、ホーギー大尉の恋人のように車の隣に乗せている。それに、本当にニコルに恋をしてしまったマークは、結婚の告白をするのですが、指輪ではなく勲章を彼女に上げて「結婚してください」と申し込むのです。すぐに断られるマーク。

それに、ニコルの元恋人がいつも来ており、マークとニコルが仲良くしてお茶をしていると、意地悪をしてオモチャの人形や、庭の模型を壊してしまう。

それに、暴行した5人の男の加害者との裁判があり、その時も神経が麻痺して頭の中では、ナチとの戦場になり裁判が成り立たなくなるのだ。しかし、最後には、勇気をもって、薬を飲み暴力で自分のような人間が二度と出ないようにと、裁判官に向かって述べるシーンもありました。

やはりカレルは素晴らしい俳優であります。イノセントでアーティスティックな男が、スクリーンに現れ、ゼメキス監督の作るファンタジーの世界と交わりながら、希望を失わず葛藤する姿があった。思わず熱いものが込み上げてくる。

マークの闘いは、勿論自身の再生であるが、また同時にヘイトクライムに屈しないという偏見社会へ向けた戦いでもあります。

戦場はどこか遠くにあるのではなく、人形たちが息づくのは、マークの質素な自宅の庭なのだから。家のすぐ隣に自分で作った箱庭が戦場であり、主人公の家や酒場などが模型で作られてあるのが良かった。

6/1フィギュアが、人生に苦悩する多くの者たちのために、戦い続けているのだ。セクシーで強い美女たちが守ってくれると思うと、ちょっとくすぐったいような不思議な気持ちになるのだが、・・・。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・108  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

  トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

 トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30710124


町田くんの世界★★★・5

2019年06月22日 | アクション映画ーマ行

安藤ゆきの人気少女漫画を「舟を編む」の石井裕也監督が、ともに映画初主演となる細田佳央太と関水渚を起用して実写映画化したハートフル青春ストーリー。何事にも不器用で地味でありがら、どこまでもピュアで善意に満ちた町田くんが、その無自覚な優しさで周囲を包み込んでいくさまと、町田くん自身の成長をハートウォーミングに綴る。共演は岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子。

あらすじ:物静かでメガネの男子高校生・町田くんは、その見た目に反して勉強が苦手で、しかも見た目どおり運動はまるでダメ。自分ではまったく取り柄がないと思っている町田くんだったが、人が好きで誰に対しても心の底から優しくできるという最強の才能を持っていた。ある日、授業中にケガをした町田くんは、保健室でサボっていた猪原さんと出会う。“人が嫌い”と言い放つ猪原さんのことが気になり始める町田くん。一方の猪原さんも、いつしか町田くんに恋心を抱くようになるのだったが…。

<感想>この世界は悪意に満ちている。でも――町田くんがいる。「そもそも町田くんって誰?」、そう思う方もいるだろう。町田くんとは、安藤ゆき氏の人気コミックを「舟を編む」の石井裕也監督が映画化した本作の主人公。「全人類を家族だと思っている」ほどの超・親切さんで、困っている人を放っておけないお人好しな男子高校生だ。

この町田くん、“親切”のスケール&熱意が半端じゃない。その規格外の優しさで、出会う人全員を幸せにしてしまう「ヒーロー」なのだ! 「え!? 気になる」と思ったアナタは、以下に記載する体験者の“声”に耳を傾けてほしい!

 “人を愛する才能”と“人から愛される才能”を持つ男子高校生・町田が、“人間嫌い”のクラスメイト・猪原奈々(関水渚)と出会い、生まれて初めての感情と向き合いながら、周囲を取り巻く人々の価値観までも変革していく姿を描いていく。オーディションで抜てきされた細田と関水が主演を務めているのも良かった。

みんなをトリコにする“とにかく今、気になる男”・町田くん。しかし本作の真の実力は、そこにとどまらない! “魅力的なキャラクター”に加え、“常識をぶっ壊す展開”が見た者の間で大きな反響を生み、これほどの“熱狂の渦”に成長しているのだ。

一番気になったのが、モテモテの高校生の氷室を演じた岩田剛典が、町田につかみかかるシーン。自身に好意を寄せる高嶋さくら(高畑充希)からのプレゼントを捨てる氷室に対し、町田は「君はもっと人の気持ちを大事にしなきゃだめだ。これはゴミなんかじゃない。君は自分の気持ちを考えないから、人の気持ちもわからないんだ、もっと自分を大事にしたほうがいい」と“町田語録”をぶつけていく。これって、勇気のいる行動ですよね。

町田につられヒートアップしていく氷室は「なんでおまえはいつも一生懸命なんだよ! そんなに必死こいて生きても意味ねえぞ!」と胸ぐらをつかむ。町田との出会いを通して氷室が変化していく瞬間を切り取った、重要なシーンになっている。

それに、町田くんの家族構成の、母親に松嶋菜々子が扮している。お腹が大きい妊婦役である。父親は北村有起哉が扮していて、家にはいつもいないし、仕事は学者のようだ。兄弟姉妹がたくさんいて、一が長男なので父親が不在の間は、弟や妹たちの面倒を良く観ているのだ。

それだけでも大変なのに、學校でも登校する間にも、みんなに親切にするのだから、こんな人間になってしまったのは、両親の教えか教育のせいなのかもしれませんね。

中でも、町田くんの心の代弁者で語り部的な役割をも担うのが、栄りら役の前田敦子であります。手のかかる主役カップルの成り行きに、いちいち口を添えるスケバン系キャラの怪演である。ひねくれ者の応援団であり、出番は多くないが、ジレったがっての一言が、話の軽い節目となり実に笑える。

もう一人、人物造形に深みを持たせた高畑充希の演技アプローチが秀逸でしたね。純粋でいることが、これほど困難な時代であるという事実に、絶望させられるがゆえに、町田くんの猪突猛進な姿は、みんなに希望を抱かせるのもいい。

善意の天使の町田くんと、人嫌いの女性徒との綱引きドラマは、さして珍しくはないが、緑と水辺のロケ地が、新人コンビの真っ直ぐな演技を、ビジュアル的に支えていて、この映画の余裕にもなっていた。

町田くんがお気にいりの川べりの場所で、ヒロインと追っかけあう遠景のカットとか、こういう画面としての遊びはかつてVシネマ時代の黒沢清映画で、しばしば見たように覚えているが、それが邦画の進歩かどうかは分らないが、変化ではあると思う。

 

週刊誌の記者、吉高洋平(池松壮亮)は世界に絶望していた。したくもない仕事に追われ、妻ともすれ違いの日々です。上司からは次のスクープを獲ってこいとせがまれ、書きたいものが書けなくなっていました。そんな彼の前に“劇的イイ人”な町田君が現れ、彼の心を大きく揺さぶります。町田くんの影響で、生き方をリセットする週刊誌の記者、池松壮亮が嘘っぽく見えた。

氷室に冷たくされ、町田くんに優しく慰められるさくらは、町田君に好意を持ち始める。積極的にさくらに好きだと言われる町田くんは、恋愛について初めて考えます。ただ、さくらの気持ちはまだ氷室のもとにあるのではと、感じています。

やがて、町田くんの心に変化が生じて、猪原という存在によって彼の心の中には、今までにない感情が芽生えていることに気付き、戸惑う彼ですが、その一方でいよいよ臨月を迎えた母親のことも心配で、いつになく頭がいっぱいです。

六人目の弟である六郎の誕生に合わせて、世界中を飛び回っている生物学者の父親が帰ってきます。一は父親に、自分の気持ちについて相談を持ち掛けるのですが、ついに、猪原のへの気持ちが恋だと確信しました。しかし、猪原は海外留学を決めてしまうのです。

空港に向かう電車の中で、猪原は週刊誌の記者・吉高に『町田くんの世界』というタイトルの原稿を渡される。そこには、世界には絶望で溢れている、しかし“町田くんの見る世界は美しいに違いない”と綴られていたのですね。

町田くんの初めての恋、必死になって猪原を追いかける姿に、彼のその背中を前田敦子や最初に恋の相談をした西野。そして、毎日のように彼からの善意を受け取った人たちが、町田くんの背中を押してくれのです。

空港では、『町田くんの世界』を読み終えた猪原が、町田くんに会いたくなったと感想を伝えます。その時、必死に追いかけてきた町田くんの手が、彼女の手を掴むのでした。もう離さない、これからはいつも一緒にね。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・92  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

  トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30659376


マローボーン家の掟★★★

2019年06月20日 | アクション映画ーマ行

「永遠のこどもたち」「インポッシブル」の脚本家セルヒオ・G・サンチェスが、同作の監督J・A・バヨナの製作総指揮の下、記念すべき監督デビューを飾ったサスペンス・ホラー。母を亡くし子どもたちだけになったマローボーン家の4兄妹を待ち受ける哀しくも恐ろしい運命をミステリアスな筆致で描き出す。主演は「わたしは生きていける」のジョージ・マッケイ、共演にアニャ・テイラー=ジョイ、ミア・ゴス、チャーリー・ヒートン。

<感想>マローボーン家の4兄弟が、守る“掟に隠された謎”が打ち破られた時、あなたは衝撃の結末を目撃する!まず本作は登場人物、とくに子どもたちの面々が非常に素晴らしいです。ローズが連れてきたジャック、ジェーン、ビリー、サムの4人。見えない何かに怯える兄弟の対立と愛を描いた作品です。

かなり細かく作られた内容なので、ホラー映画というよりはストーリーの展開を楽しむ映画になっています。特に時系列をよく理解することが大切ですね。母親のローズが亡くなるまえに、長男のジャックに法的に大人になる21歳になるまで、この家のことを頼みます。と遺言します。それが、マロンボーン家の掟、(1)成人になるまでは屋敷を離れてはならない (2)鏡を覗いてはならない (3)屋根裏部屋に近づいてはならない (4)血で汚された箱に触れてはならない (5)“何か”に見つかったら砦に避難しなくてはならない の5つ。 

全ては「大人になるまで、屋敷を離れない事」という、母親の遺言でもある第1の掟を守る為に作られた約束事です。中には「鏡を覗かない事」「屋根裏部屋に近づかない事」など、不可解な掟も存在します。しかし、これら全てには意味があり、兄弟たちが屋敷内で安全に暮らすには不可欠なのです。家族は、長男のジャックに長女のジェーン、それに弟のビリーと末っ子のサム。そして、友達になったアリーという少女です。

母親の死後6か月に黒服の男が銃を屋敷に向かって発砲します。恐怖におびえる子供たち、長男のジャックは天井の上や、屋根裏部屋、鏡の中の存在を異常に気にするようになる。この家の弁護士であるポーターが、ジャックたちと友達になった美少女アリーに恋愛感情を抱くのですが、アリーがジャックと恋愛関係になっていくのです。

ポーターが家の手数料の200ドルを請求するのですが、この家にはお金はありません。仕方なく、死んだ父親が遺したあの秘密の古い缶を思い出し、それが海の近くの洞窟の中にあることを想いだし、見つけに行く。古い缶の中にはイギリスの紙幣であるポンドの札束が入ってました。

そのお金を娘のジェーンが綺麗に洗ってアイロンをかけ、兄のジャックはそのお金をポーターに渡すのですが、小切手でくれと言うのですね。そして、母親のサインがいるとのこと。困ったジャックは、ポーターには、母親が病気で部屋で寝ていると嘘をついていたので、困ったジャックは、妹のジェーンに母親のサインを真似るように練習をさせます。

何度も練習をして、母親のローズと言う字に真似て書き、渡すのですが、それが後で、偽物のサインだということが見破られるのです。それでも、ジャックはこれでこの家に安心して住んでいられると大喜びです。その夜は兄弟、妹でパーティを楽しむのです。でも、末っ子のサムが何だか幽霊がいるといい、その存在を感じるのです。

次男のビリーは、父親のお金を使ったから幽霊が出たのだといい、ジャックはその古い缶を屋根裏へ置いてこいとビリーに命令をし、ビリーは怖がりながらも屋根に上り、煙突から屋根裏部屋にその古い缶を落とすのですね。

そのころ、ジャックはアリーと恋仲になり、海岸でデートを楽しみキスをしてお互いの愛を確認するのですが、家へ帰ってみると、下の弟2人と妹たちが、ジャックばかり遊んでと怒り、しまいには兄弟げんかになってしまう。

末っ子のサムは、亡くなった母親の部屋に入り、そこで昔の新聞記事を見て、そこに父親の写真を見て、お化けだといい気を失うわけ。ジャックはそのことを知っており、父親の弔いをしていないので、化けで出てきたのかもと言う。幽霊の正体は、そのせいかもなんて思ってしまう。

それに、弁護士のポーターは、アリーを旅行に誘うのですが、アリーはジャックの事が好きなので、断ります。すると、ポーターは、古い新聞記事に載っていたジャックの父親のことを知り、父親が逃走中だと判り、家の事もまだ母親に会ってないので、何か隠し事をしているのかと疑い始める。

ジェーンが、屋根裏部屋の隙間に動物がいることを知り、それがアライグマだということがわかり安心します。ですが、次にジャックがそのアライグマが隙間から顔を覗かせたと言うのを信じて、自分ものぞくとそこには、人間の手があり、アライグマを捕らえて消えたのです。

弁護士のポーターは、契約書のサインが母親のサインではないことを見抜いて、きっと娘のジェーンによる偽造だと知ってしまう。だが、ポーターは自分が出世をするために、別の弁護士事務所に行くのには、投資金が必要だということで、新聞記事で読んだジャックたちの父親が10,000ポンドの大金を盗んだと言うことがわかる。

そうして投資金の金策に、ポーターはジャックに偽造したサインのことを非難して、その代わりに、1万ポンドの口止め料を支払えと迫るのです。

困ったジャックは、弟のビリーに屋根裏へいって、またあの古い缶を持ってこいと命令するのですが、ビリーは怖くて屋根裏部屋には行きたくないと断るのですが、仕方なく屋根裏部屋へ降りて行くと、死んだと思っていた父親が、やせ細った幽霊のような男が潜んでいて、傍には、アライグマの死骸や鳩などの死骸が散乱していて、どうやら、父親は屋根裏部屋で、動物を食べて生きていたのですね。

ビリーは、その父親と思われる幽霊男に乱暴されて、血だらけになって戻ってくるわけ。長男のジャックは、そのことを知り失神してしまう。

ここからが重要なシーンで、実は母親が亡くなった後に、家に男が銃を持って現れて、家族のみんなを恐怖に陥れます。それからが、実はこういうことだったのね、という結末が想像されます。

だって、家族は、どうやって食べていままで暮らしてきたのか?・・・ジャックにしろ、ビリーとジェーンにして、學校へも行かないで、お金は誰が働いているのか、今までに、食事の風景が映っていなかったし、これって、生きているのは、長男のジャックだけってことなのでは、と思ってしまう。

つまりは、その後に、父親が家の中に入って来て、兄弟妹の3人を殺してしまう。本当は、父親はとんでもない悪党で、子供たちよりも、盗んだ金が欲しくて帰って来たらしい。家族全員を射殺して、金を持ってここで一人で暮らすことを考えたのでしょう。

長男のジャックが失神したのは、そのことを全部思い出して、ポーターは、屋根裏部屋から出てきた父親に殺されてしまい、アリーも父親に見つかり殺されそうになるも、ジャックが勇気を奮い、父親に銃を向けて殺してしまう。結局は、今までアリーの前では、ジャックはビリーやジェーンにサムと3人の兄弟たちと想像の世界でお話をして暮らしてきたのですね。

精神科医の医師が、ジャックの精神病のことを想って、いままでの記憶を忘れてしまう薬をアリーに渡します。これで、ジャックは嫌な思い出を忘れて暮らせると。でも、アリーの優しさが、ジャックがいつまでも兄弟と幻覚の中で暮らすことを選び、薬を飲ませることはしませんでした。

すみませんね、ネタバレですが、何だかこれでは、あまりにも残酷過ぎて、ジャックの思い出の中でこの後も死ぬまで生きていくことになるというのも、悪くないなぁって思いました。

これまでのお話の展開では、少なくとも『永遠のこどもたち』が好きな人は、この映画も大好きな作品となるでしょう。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・91  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

  トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30656193


メン・イン・ブラック:インターナショナル★★★・5

2019年06月19日 | アクション映画ーマ行

ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが地球に生息するエイリアンの監視と取締りに当たる最高機密機関“メン・イン・ブラック(MIB)”の敏腕エージェントを演じて大ヒットしたSFアクション・シリーズのスピンオフとして、MIBのロンドン支部を舞台に贈るシリーズ第4弾。

主演は新たに「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワースと「クリード チャンプを継ぐ男」のテッサ・トンプソン。共演にリーアム・ニーソンと前作「メン・イン・ブラック3」に続いての登場となるエマ・トンプソン。監督は「ストレイト・アウタ・コンプトン」「ワイルド・スピード ICE BREAK」のF・ゲイリー・グレイ。

あらすじ:ニューヨークに本部を置く最高機密機関“メン・イン・ブラック(MIB)”の女性エリート新人、エージェントMは、ニューヨーク本部を率いるエージェントOに命じられ、危機に直面していたロンドン支部に派遣される。彼女はそこで、イケメンでチャラ男ながら、ロンドン支部でエースを張るエージェントHとコンビを組むことに。そんな2人はやがて、MIB内部に潜伏するスパイの陰謀に巻き込まれ、次第に追い詰められていくのだったが…。

<感想>地球は、ド派手に裏切られる。地球上に生息するエイリアンを取り締まる最高機密機関“MIB”の活躍を、ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズ共演で描き、シリーズ三作品が制作された大ヒットSFアクション「メン・イン・ブラック」の7年ぶりの最新作。

今度はイケメン先輩エージェントと新人エリート女子というMIB初の男女チームが新たなミッションに挑んでいく。主人公の男女コンビに扮するのは「マイティ・ソー バトルロイヤル」でもタッグを組み、「アベンジャーズ/エンドゲーム」に続く再共演が話題の、クリス・ヘムズワース&テッサ・トンプソン。

また、共演にリーアム・ニーソンと前作「メン・イン・ブラック3」に続いての登場となるエマ・トンプソン。監督は「ワイルド・スピード ICE BREAK」のF・ゲイリー・グレイ。

待望の最新作は、豪快さ、ユーモア、スペクタル、そして驚異のビジュアルという「MIB」のあらゆる魅力がアップデートされていた。地球上に暮らすエイリアンが多様化し、彼らを取り締まるMIBも戦力を増強。

ところがそのMIB内部にスパイが潜入するという、あってはならない事態が発生する。そんな危機に立ち向かうのは、優等生タイプの新人エージェントのMと、有能&経験豊富なようで、実は適当なイケメンの先輩エージェントのH。

どうみても息が合わない男女チームの活躍に、興奮と笑いは加速するばかり。お馴染みのガジェットは機能が進化し、エイリアンとのバトルもスケールが拡大。まさに新時代型のエンタメSFアクションがここに誕生。銀河系最大の戦いを繰り広げる快作を堪能せよ!!

新シリーズでも不変のトレードマークである、MIBと言えばブラックスーツとサングラス。本作でもそのスタイルで颯爽と街を駆け抜けるのだ。今回は、ポール・スミスがスーツのデザインを提供。シンプルなスーツをサラリと着こなすエージェントたちの姿はいつ観てもかっこいいのだ。特に際立っていたのが、クリス・ヘムズワースが痩せていて、スタイル抜群なのね、これじゃ、人間の女性だけでなく、エイリアンの女性にもモテモテなのが分かる。

二人が魅せる抜群のコンビネーション。優等生でまじめタイプのMと、腕は確かだがチャラい性格のHはまさに水と油。その場のノリで行動してしまうHに、Mはイライラしてしまう。事あるごとに言い合いになってしまうので、この凸凹コンビにMIBの命運を任せて本当に大丈夫なのか心配です。

思わず欲しくなるスタイリッシュなガジェットの数々。ピカっと光るエイリアンに遭遇した人間の記憶を消す“ニューラライザー”や、スタイリッシュに改良された車や、空を飛ぶ高速バイクなど。

ニューヨークのMIB本部とロンドン支部を繋ぐ地下鉄もMIB仕様であり、地球の国を周るのに、宇宙飛行船のような、ワープをして最短な速度で、見た目も宇宙新幹線みたいでカッコいい。

それにエイリアン戦闘銃“スペースガン”もたくさんあって、愛車ジャガーに隠されてるミラーや、パーツを組み合わせて作るスペースガンなどが、いたるところに隠してある。一つ欲しくなってしまう。青い光線を放ち、エイリアンを倒す新型の“スペースガン”など、かっこいいガジェットに興奮が止まらない。今回は砂漠も吹っ飛ばしてしまう超強力なウェポンが登場する!

特に、エージェントMが、エイリアンのヴァンガスに託される小さい紫色した花ビラの形をしている新兵器は、威力が物凄くて、ほんの少し押しただけでも、もの凄い砂埃と共に、デカイ穴が開きあっと言う間に敵を倒すことが出来るしろもの。

その新兵器を狙って、エイリアンの謎の美女(レベッカ・ファーガソン)。3本の腕を操るクレオパトラのような美女で、冷酷な兵器ディーラーでもある。それが、エージェントHの元恋人なのだ。要塞のような豪華なお城に住み、エイリアンの用心棒タランシアンを傍に置き、敵としてもっとも手強い相手である。その女が、Mからあの紫の花びらのような最大の武器を奪ってしまうのだ。

砂漠の国、そこへエイリアンのヴァンガスを助けにいく2人のエージェントだが、任務の極秘情報が漏れていたことで、MIB内部に裏切りものがいることが判明する。HとMは世界中を飛び回りながら独自捜査を進める。

地球を救った伝説の大物、ハイTのリーアム・ニーソンは聡明であり、歳は取っているが素晴らしい動きでアクションをこなす優れもの。パリのエフェル塔での、エイリアンとの戦いが見ものです。

そして、MIBニューヨーク本部を率いるOのエマ・トンプソン。ロンドン支局の不穏な空気に気づき、Mを送りこむのだが。そのエージェントの中にいるスパイが、意外な人物なので唖然としまうから。どうやら、凶悪なエイリアンに身体を乗っ取られてしまったらしい。

Mが子供のころに、エイリアンのタランシアンと遭遇して、両親はMIBの記憶消去を受けてしまう。しかし、彼女だけが、偶然にもその記憶消却を免れて、ずっと憧れていたMは念願が叶ってMIBの新米エージェントとしてロンドン支局に赴任する。

その時にまだ子供だったエイリアンのタランシアと、モロッコで大人になって強くなったエイリアンのタラアンシアが、謎の美女(レベッカ・ファーガソン)の用心棒になっていた。

だから、本当だったらMはとてもエイリアンとの戦いには勝てないのだが、そのエイリアンのタランシアや、小さいおもちゃみたいなエイリアンの、ポーニィに手助けしてもらい、強くなっていく。そして毎度おなじみタバコとコーヒーが大好物のお調子者エイリアン集団ニーブルたち。

それに、影の主役とも言えるエージェントFことパグ犬エイリアンのフランクが登場する。 可愛い見た目からは想像ができない、厚かましさと皮肉っぽさは今作でも健在ですよ。入り口にいましたね。

やはり「メン・イン・ブラック」というだけあってか、前作の男性2人組の方が魅力があって良かった。女性を入れて悪いというわけではないが、ちょっとイメージが合わないと思う。

地球に潜伏するエイリアンは多種多様。彼らはMIBの施設内だけでなく、人間社会にも変装して溶け込んでいるのだ。殆どは隠れて暮らすだけの無害な存在なのだが、中には人間に危害を及ぼす凶悪なやつらもいるのだ。あなたの近くにも、いるかもしれませんね。ご注意下さいな。

2019年劇場鑑賞作品・・・90  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

  トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30653994


マイ・ブックショップ★★★

2019年05月30日 | アクション映画ーマ行

ブッカー賞受賞作家ペネロピ・フィッツジェラルドの『ブックショップ』を「死ぬまでにしたい10のこと」「しあわせへのまわり道」のイザベル・コイシェ監督が映画化。保守的な時代のイギリスの田舎町で、激しい妨害に遭いながらも、町で初めての本屋を開こうとした女性の奮闘の物語を丁寧な筆致で綴る。スペインのゴヤ賞では、みごと作品賞・監督賞・脚色賞の3冠に輝いた。主演は「メリー・ポピンズ リターンズ」のエミリー・モーティマー、共演にビル・ナイ、パトリシア・クラークソン。

あらすじ:1959年、イギリスの海辺の小さな町。戦争未亡人のフローレンスは、夫との夢を実現するために動き出す。それは、これまで町に一軒もなかった本屋をオープンさせるというもの。精力的に準備を進めるフローレンスだったが、保守的な町ではそれを快く思わない人も少なくなかった。そして地元の有力者ガマート夫人の執拗な嫌がらせを受けるフローレンス。それでもどうにか開店にはこぎ着けたものの、なおも続くガマート夫人の妨害工作で、次第に経営が立ち行かなくなっていく。そんな中、町外れの邸宅に40年も引きこもっている読書好きの老紳士ブランディッシュ氏が、フローレンスの本屋経営を支援し始めるのだったが…。

<感想>1959年イギリス。まだまだ女性が一人で店を持つなんてことは無理な時代であり、お金があってもどうにもならない地域での嫌がらせや、男女平等の時代ではないので、女性が一人で店を持つことに偏見を持っている時代でもある。だから、主人公のフローレンスが自分の力で、それも知らない土地で店を開くことは並大抵の努力では上手くいかないと思った。

長い間、放置されていた「オールドハウス」を買い取り、夫との夢だった書店を開く。店の看板には、「THE OLD HOUSE BOOKSHOP」と描かれていた。店は小さくても古い家を内装して、地下室もあるのでそこで寝ているようだ。本には湿気が一番の悩みなのだが、それもなんとかクリアしているみたい。始めたばかりの店は、レイ・ブラッドベリの「華氏451度」など、先進的な作品を精力的に紹介し、書店はもの珍しさもあり多くの村人が詰めかける。

予想以上に賑わいをみせ、それに店の手伝いをしてくれるのが、10歳くらいの村の少女クリスティーン(オナー・ニーフシー)が、安い給料で店の手伝いをしてくれる。

観ていて、やっぱりね、意地悪をしてくる土地の有力者であるガマート夫人(パトリシア・クラークソン)が、書店を廃業させるべく、さまざまな策謀をめぐらせ、彼女を窮地に追いやっていくのです。どうやら、彼女が店を始めた場所に、芸術センターを構想するのですが、それにしても、どうしてそんな小さな土地を芸術センターにしようとするのか理解できない。本当に嫌がらせとしか思えないのですね。

そして、フローレンスには嬉しい知らせが舞い込んで来る。40年も邸宅に引きこもっている読書家の老紳士ブランディッシュ(ビル・ナイ)が、小さな本屋に目を付けてやってくるのです。それからは、その老紳士とフローレンスとの麗しいまでの書物愛の交友が深まってゆくわけなんですね。

このふたりを、親密に結びつけるきっかけとなるのがレイ・ブラッドベリの「華氏451度」であることは興味深い。それ以外にも、重要な役割を演じているナボコフの問題作「ロリータ」である。彼女が場違いな本を選び、たくさん仕入れてしまい経済的に困難に陥るのです。

老紳士に相談を持ちかけて、彼の屋敷にお菓子を持って通う彼女の嬉しそうなことといったらない。そのことも村の評判になり、妬みや嫉妬から土地の有力者であるガマート夫人の耳にも入ることになる。そしてガマート婦人が、村のプレイボーイを彼女の本屋へと向かわせて、店の様子や営業内容をチクイチ報告させるのですね。

それからほどなくして、ガマート婦人が嫌がらせを始めるのです。自分の屋敷で行われるパーティにフローレンスを招き入れ、客人たちに紹介でするのですが、こういう派手なパーティは苦手の彼女、屋敷の中でうろうろと自分の居場所がないことを知らされます。それに、パーティへ行くために新しくドレスを新調するのに、ガマート婦人に相談をして真っ赤な生地のドレスを仕立てて、いそいそと出かけます。しかし、真っ赤なドレスは、余りにも目立ちすぎて派手であり、場違いの色でありました。

たくさん新書を仕入れた、「ロリータ」という本は少女愛の内容なので、村人たちの反撥を受けて、書店は経営難に陥ります。そして、老紳士のブランディッシュは彼女を救おうとして、心臓が悪いのにガマート夫人の屋敷に行き、抗議を申し込みに行き、その帰り道に心臓発作で亡くなってしまうのです。

結局は、ガマート婦人の策略により、書店は村のためにならない、本屋にするには、湿気が多いなど難癖をつけて、村の役場から立ち退きを命じられ、フローレンスは泣く泣くその土地をカバン一つで立ち去ることになるのです。

ヒロインのフローレンスを演じたのは、最新作「メリーポピンズ リターンズ」(19)のエミリー・モーティマー。意志の強さと柔らかな雰囲気、はにかんだ笑顔をバランスよく配合し、誰もが共感し応援せずにいられないヒロイン像を見事に演じていました。

世の中に、こんなにも理不尽で、悔しくて悲しいことってあるのか、・・・店で働いていた女の子、クリスティーンがフローレンスの仇を見事に果たしてくれる、意表を突く最後でありました。

2019年劇場鑑賞作品・・・81  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

  トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

 トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30620791


名探偵ピカチュウ★★★・5

2019年05月11日 | アクション映画ーマ行

日本が世界に誇る大人気コンテンツ“ポケモン”をハリウッドがシリーズ初の実写映画化したミステリー・アドベンチャー大作。同名の人気ゲームソフトを原作に、行方不明になった父を捜すため、父の元相棒だったポケモンの名探偵ピカチュウとコンビを組み、父が巻き込まれた事件の謎に立ち向かっていく青年の姿を、ミステリアスかつ迫力のアクション満載に描き出す。主演は「ジュラシック・ワールド/炎の王国」のジャスティス・スミス、共演にキャスリン・ニュートン、渡辺謙、ビル・ナイ。また見た目はカワイイけれど中身は“おっさん”の名探偵ピカチュウの声を「デッドプール」のライアン・レイノルズが担当。監督は「シャーク・テイル」「グースバンプス モンスターと秘密の書」のロブ・レターマン。

あらすじ:ある日、青年ティムは敏腕刑事だった父ハリーが事故で亡くなったとの知らせを受け、荷物を整理するためライムシティにあるハリーの部屋へと向かう。するとそこでハリーの元相棒だったという名探偵ピカチュウと出会う。彼は事故の衝撃で以前の記憶を失っていたが、ハリーはまだ生きていると確信していた。そこで2人は協力してハリーの行方を追うのだったが…。

<感想>世界中で愛されている日本生まれの“ポケモン”がついにハリウッドで実写映画化された。人間とポケモンが共存する街“ライムシティ”を舞台に、ピカチュウたちが新しい表情を見せる楽しい作品。

主人公はもちろんピカチュウなんですが、ここでは保険会社に勤めるティムと言う青年であり、離れて暮らしている父親が事故死をしたという連絡を受けて駆けつける。荷物を整理するために父親の部屋を訪れたティムの目の前に、父親のパートナーだった名探偵ピカチュウが現れるのだ。

この見た目はふさふさとした毛並みと可愛らしい瞳、ティムにしか聞こえないおっさんの声(ライアン・レイノルズ)で話す言葉にギャップがある。もちろん、コダック、バリヤード、ミュウツー、フシギダネにルンパッパといったポケモンたちが、ストーリーにどう絡むかにも注目であります。

青年ティムとピカチュウは、人間とポケモンたちが共存するライムシティへと向かうのだが、・・・。そこで起きる事件の謎とは?新米記者のルーシーの力も借りて手がかりを追って行く内に、大事件の衝撃的な真相に辿り着くのです。

他にもティムの父親ハリーの同僚だったライムシティの刑事、ヨシダ(渡辺謙)と出会い、彼は残されたティムのことを気に掛けているのだ。ですがあまり出番は少なかったです。それと、悪役にビル・ナイが出ていました。

いやぁ、驚いたのがピカチュウの声が“ピカピカ”というTVアニメなどで慣れ親しんだ声ではなく、おっさんの声であること。TVアニメでしか観たことのないファンには、しょうがないところだが、この設定は本作のベースとなるゲームに則っており、ゲームのピカチュウも中年男性の声なのだそうです。

誰もが夢見たポケモンと人間が共存する世界を現実にするため、ロンドンをメインにして、主にイギリスで撮影を敢行。市街地でカメラを回した場面もあれば、スタジオに建設された街並みを収めたシーンもあり、そのビジュアルは実に多彩です。スコットランドでも行われたロケでは、高原や湖、森の場面も収められ、辺境の様子もリアルに映し出されていた。ライムシティは、バラエティに富んだルックを持っているのだった。

自分の大好きなキャラのポケモンが、いつも傍にいるなんて最高ですよね。それに、事件を調べて行くうちに、父親が最後に行ったポケモンの遺伝子研究施設へと。そこでは、ハワード(ビル・ナイ)が捕まえたミュウツーから、自分の頭に精神を移してミュウツーの頭脳の能力をハワード自身に宿そうとしていた。

その遺伝子研究施設へ行き、ピカチュウが窮地に追い込まれて、体が動かなくなるような、死んでしまうようなシーンもあります。心配しながら、ライムシティへ運び、どうなるかと思っていたら、なんとあの“ミュウツー”が現れて、ピカチュウの身体に電流を流し入れて、無事に元どおりに回復するシーンは、感激でした。

ミュウツーがまたもやハワードの息子ロジャーに捕らえられてしまい、ハワードの頭脳を宿して人間やポケモンたちを襲うシーン。ハワードがライムシティでは、火を吐くラドン型のモンスターを使って、ポケモンたちと戦わせるという決闘シーンもあります。しかし、ティムとルーシーたちが、ハワードの頭のバンドを取ると、操られていたミュウツーが自分を取り戻すのです。

やはり何と言っても“ミュウツー”が強いのなんのって、可愛いモフモフでぬいぐるみのピカチュウが戦うのも見どころですね。

少しずつ強まっていく彼らのバディ感が、父親捜しのミステリーを盛り上げていて、お馴染みのポケモンたちが、次々と登場するライムシティの臨場感やアクションのスケール感は、ハリウッド映画だからこそですね。

5,6歳ころに母親が亡くなり、お婆ちゃんと暮らすか父親と暮らすかの選択に、お婆ちゃんと暮らす方を選んだティム。仕事に没頭していた父への、複雑な想いを抱えるティムの心の旅も描かれており、親子の物語としても見ごたえのある作品になってました。ラストは、ティムが父親へのわだかまりも消えて、仲良くなるのが良かったです。

2019年劇場鑑賞作品・・・73  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

  トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

 トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30589665

 


メアリーの総て★★★・7

2019年02月11日 | アクション映画ーマ行

「マレフィセント」「ネオン・デーモン」のエル・ファニングがわずか18歳で『フランケンシュタイン』を書き上げた女流作家メアリー・シェリーを演じる伝記映画。19世紀のイギリスで、なぜ若い女性が恐ろしい“怪物”の物語を書くことが出来たのか、その傑作誕生に秘められた彼女の波乱の人生を、差別や偏見に立ち向かった一人の女性の物語として描き出す。共演はダグラス・ブース、ベル・パウリー、トム・スターリッジ。監督は「少女は自転車にのって」の女性監督ハイファ・アル=マンスール。

あらすじ:19世紀、イギリス。高名な思想家で小説家のウィリアム・ゴドウィンを父に持ち、自身も小説家を夢見るメアリー。父の再婚相手の連れ子クレアとは本当の姉妹のように仲良かったが、継母とは折り合いが悪く、見かねた父によって友人の家へと預けられる。メアリーはそこで、異端の天才詩人と噂されるパーシー・シェリーと出会う。互いの才能に強く惹かれ合った2人は、たちまち激しい恋に落ちるのだったが…。

<感想>ここでいう「メアリー」とは、19世紀の英国の作家メアリー・シェリーのこと。著名な詩人の妻と言うよりも、あの怪奇小説の古典「フランケンシュタイン」の生みの親と言った方が通りがいいのかもしれない。

それに、作品は少女の成長物語でもあるし、家族の影から外の世界へと踏み出してゆく女の子の物語でもあると思う。彼女の父親は偉大な作家で、彼女の母親はフェミニズムの先駆者。メアリーはそんな偉大な両親の陰に隠れて生きていて、怪奇小説が好きな村の鼻つまみ者として、父親でさえ怪奇小説なんて馬鹿らしいと言われていた。そんな女の子が、いまや誰もが知っている「フランケンシュタイン」を生み出すまでの物語となっていた。

この小説の誕生秘話については文学史上だけでなく、映画でも取り上げられた、ケン・ラッセル監督の「ゴシック」(1986)である。それと同様にここでも「フランケンシュタイン」が生まれるきっかけとなったスイス・ジュネーブの詩人であるバイロンの別荘での出来事が詳細につづられていくが、その一方で映画はメアリーが小説を書くに至った、波乱万丈の人生を丁寧に描いて行っている。

自分が産まれるまさにその瞬間に、文学的な才能豊かな母親が死んだという罪悪感や、妻子のある詩人シェリーと駆け落ちで奪い、その妻を自殺に追い込んだという自責の念、さらには自分の娘の病死や、バイロンの愛人となった義理の妹との奇妙な友情と生活。妹はバイロンの子供を妊娠しているが、バイロンは結婚をするとは言わないし、子供を認知すると言うのだ。そして、妹が出産の後死亡。

主人公のメアリーは、自由な精神を持っているしパワフルで感受性が豊かで、常にアンテナを張り巡らせて、あらゆることを必死にキャッチしようとしている。作家になるために生まれてきたような人だと思う。細部にわたるまで物事をこと細やかに見ようとする好奇心旺盛で、観察力が鋭い、特別な女の子だ。その過酷な人生経験をすべてぶっつけるように書かれたのが「フランケンシュタイン」だったのだ。

逆に言えば、「フランケンシュタイン」という小説の中には、自由への憧れや因習からの解放を目指す女性作家の悩みや苦しみなど、内面の葛藤が込められており、単なる怪奇小説の域を超えていると思います。

きっかけとなったのは、人間を死者から甦らせるという奇術を観た時から発想を得て、幼子を病死させた苦しみを小説に蘇らせようと描き、それが人造人間「フランケンシュタイン」である。

いうなれば、女性解放ののろしは現代人、それもまだまだ男女差別の激しい国や、地域の人々に大いなる刺激となったはずで、この映画の監督にサウジアラビア出身の若手ハイファ・アル=マンスールという女性監督が起用されたのも偶然ではあるまい。

200年前の女性作家と現代の女性監督が心を通わせるのも、時空を超えたこの小説世界だからこそであったと思います。

しかし19世紀初頭が舞台のこの作品に、新鮮な空気を吹き込んだのは、ズバリ21世紀を生きる女優エル・ファニングに違いない。文学的な才能あふれる信念と情熱の少女、これほどメアリーにぴったりなハマリ役のエル・ファニングの存在感に驚くばかりであった。

2019年劇場鑑賞作品・・・19  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

 トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30409639

 


メリー・ポピンズ リターンズ★★★・5

2019年02月06日 | アクション映画ーマ行

ディズニー製作の1964年の名作ミュージカル「メリー・ポピンズ」の55年ぶりとなる続編。前作から25年後の大恐慌時代のロンドンを舞台に、3人の子どもの父親となったバンクス家の長男マイケルの前に、再びあの美しい魔法使い“メリー・ポピンズ”が現われ、子育てと借金問題に苦しむバンクス家の窮地を救うさまを、実写とアニメを融合した映像と華麗なミュージカル・ナンバーとともに描き出す。主演はエミリー・ブラント、共演にリン=マヌエル・ミランダ、メリル・ストリープ、ジュリー・ウォルターズ、コリン・ファース、ベン・ウィショー、エミリー・モーティマー、ディック・ヴァン・ダイク。監督は「シカゴ」「イントゥ・ザ・ウッズ」のロブ・マーシャル。

あらすじ:不況の嵐が吹き荒れる陰鬱なロンドン。かつてわんぱくな少年だったバンクス家の長男マイケルは、今では3人の子どもを育てる父親となっていた。しかし妻を亡くしたばかりで悲しみに暮れる日々。しかも折からの大恐慌で生活は火の車。追い打ちを掛けるように借金返済の期限が迫り、大切な我が家を失う危機に陥ってしまう。そんな時、魔法使いのメリー・ポピンズが風に乗って舞い降りる。昔と変わらぬ姿に驚きを隠せないマイケルと姉のジェーンに対し、涼しい顔で子どもたちの世話をしにきたと宣言するメリー・ポピンズだったが…。

<感想>1964年に公開された「メリー・ポピンズ」は、ミュージカル映画史に燦然と輝く永遠の名作となっている。劇中に登場した数々の名曲「チム・チム・チムリー」とか、ディズニーの夢と魔法がいっぱい詰まっていて、今の時代に観てもまったく古びていない。観ている間に自分も一緒に歌い出したくなっちゃうのだから。究極のハッピー映画なのである。

本作は、そんなメリーポピンズのその後の物語を描いた「実は55年ぶりの続編映画なのです。舞台は前作の物語から20年後のロンドン。今ではすっかり大人になったマイケルの危機を救うために、魔法使いのメリー・ポピンズが再び空から舞い降りてきたというわけ。

メリー・ポピンズと言うとパラソル片手に舞い降りて来るイメージがありますが、今回は末っ子の男の子が手放した凧を掴んで降りて来るんです。これも、前回のラストが凧あげというシーンだったからで、繋がっているってこと。

この凧が問題の鍵を解くヒントですね。銀行の株券が屋根裏部屋のどこかにあると、必死になって探すも見つからない。借金の返済期限が迫って来るし、家を追い出される家族たちはどうなることやら。

さすがに50年以上経っているから俳優は変わっている。新たな、エリー・ポピンズ役には、ホラーの「クワイエット・プレイス」(18)のエミリー・ブラントが。余りにも有名な役だけにプレッシャーもあったと思いますが、彼女なりにしっかりとメリー像を作り上げていた。ミュージカルは初めてなのに、ダンスと歌も上手いし、役柄にハマっていましたね。

そして、新キャラの街灯点灯夫のジャックには、リン=マヌエル・ミランダが良かったです。その他にも、コリン・ファースに出番は少ないけれど、メルリ・ストリープの歌とキレッキレなダンスもお見逃しなく。

でもマイケルの姉ジェーン、家政婦のエレン、隣の家に住む提督など、演じる役者は違っていても同じキャラクターが出て来るから、前作を知っているとさらに楽しめるようになっていました。

それに前作とは違う役だけれど、ディック・ヴァン・ダイクが特別出演(マイケルの叔父さん役)というファンには嬉しいプレゼントもありますから。父親のマイケルにはベン・ウィショーが扮していました。

監督はミュージカル映画の「シカゴ」や「イントゥ・ザ・ウッズ」のロブ・マーシャルで、本作では振り付けも担当していて、ジャックが仲間たちと街灯を点灯する群舞など、ダイナミックな見せ場はさすがでした。

メリーが子供たちをお風呂へ入れるところで、バスタブから海へと行ったり、絵画の世界へ飛び込んで動物たちと遊んだり、すべてが逆さまの家に入ったりと、豊かなイマジネーションの世界がいっぱい。子供だけじゃなく大人も童心に返って楽しめます。

音楽は、「ヘアースプレー」(07)のマーク・シェイマンが作曲を手掛けた劇中のミュージカルナンバーは、すべて本作のために書き下ろされた新曲。

でも、それらの曲のところどころには、64年版「メリー・ポピンズ」のメロディが織り込まれているから、新しいストーリーを堪能しつつ、旧作の素敵な思いでもフラッシュバック的に甦ってくる。だから懐かしいディズニーと最先端のディズニーを同時に楽しめる、2倍おいしい映画なのですね。

2019年劇場鑑賞作品・・・16  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

 トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

 トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30401469


ミスター・ガラス★★★・5

2019年02月02日 | アクション映画ーマ行

鬼才・M・ナイト・シャマラン監督が「アンブレイカブル」「スプリット」の続編として描く衝撃のサスペンス・スリラー。“スーパーヒーロー”は実在するのか、という問題を研究する精神科医のもとに“特殊な能力を持つ”と自称する3人の男が集められたことから巻き起こる予測不能の物語がスリリングに展開していく。主演はブルース・ウィリス、ジェームズ・マカヴォイ、サミュエル・L・ジャクソン。共演にアニヤ・テイラー=ジョイ、サラ・ポールソン。

あらすじ:フィラデルフィアのとある施設に自分をスーパーヒーローだと信じる男たちが集められ、精神科医のステイプルによってその真偽を確かめる研究が行われようとしていた。集められたのは不死身の肉体と悪を感知する能力を持つデヴィッド・ダン、凶暴で超人的な“ビースト”を含む24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン・ウェンデル・クラム、非凡なIQと生涯で94回骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラスという3人。ステイプルは彼らが精神を患い、あらぬ妄想に取りつかれているのだ、ということを証明しようと試みるのだったが…。

<感想>シャマランの最新作、前作の「スプリット」と怪作「アンブレイカブル」の、その後をまとめて描く奇想天外なサーガの完結編である。ホラーとスリラーのテクニックを自在に操り、観客を惑わしながらも「実は○○でした」と思わぬジャンルに誘導する達人なのだ。

一見怖いシャマラン映画だが、どこでギャグがぶっ込まれるのか分からない。明らかにやりすぎなシチュエーションや、突拍子もないセリフなど常に油断大敵であります。

シャマランはハリウッドで活動せず、ほとんど監督作の舞台を自宅がある米フィラデルフィア近くに設定する。地元への強いこだわりも個性を生む要因の一つ。本作でも3人が集められたのは、米フィラデルフィアにある研究施設です。

「アンブレイカブル」ではミスター・ガラスのシーンで、鏡やガラスの映り込みを巧みに使ったシャマラン。脚本だけでなく、映像演出にも凝りまくるのが彼の特徴なんです。鏡を駆使した演出は本作でも踏襲。不穏なムードを掻き立てるのだ。

それに「シックス・センス」の大成功から、最期に衝撃のどんでん返しというのが、シャマランのお約束と思われがちですが、ここでもどんでん返しを重ね意表を突く裏技を繰り出すこともあります。

物語は過去2作から生まれた3人の“超人”が一つの精神病院に集められる。すべては彼らの妄想だと証明しようとする精神科医ステイブル(サラ・ポールソン)によって“禁断の研究”が始まる。彼女は何を考えているのかさっぱりわからず。極めて不気味です。

果たして勝つのは精神科医ステイブルの理論か、それとも人智を超えた3人のパワーなのか?・・・。寒々とした色調とおかしなカメラアングルが、緊張を否応なく増すなかで、予想の斜め上下をいく物語となっていた。これぞシャマランと言うしかない。

主演は「アンブレイカブル」で運命の宿敵を演じたブルース・ウィリス&サミュエル・L・ジャクソンと、「スプリット」で24の人格をもつケヴィンを怪演したジェームズ・マカヴォイ。

ブルース・ウィリスのデヴィッド・ダンは、パワーを正義のために使うと決意。自身が遭遇した列車事故などがミスター・ガラスの計略だったと見抜き、彼を警察に突き出した。その後、何故か彼らと共に拘留される身に。能力は傷を負ってもすぐに治るなど人間離れした治癒能力と怪力をもち、また触れた相手の悪事を察知する能力も備えている。死んでもしなないスーパーヒーローの誕生物語だった。

 

サミュエル・L・ジャクソンのミスター・ガラスは、極端に身体が弱く、ガラスのように壊れやすいという理由で“ミスター・ガラス”を自称。アメコミに造詣が深く、自分と対立するような力をもつヒーローの存在を妄信している。能力は、ひ弱すぎる身体と引き換えに人並み外れた知能を得たと信じており、IQも非常に高い。手の込んだ陰謀や策略を得意とする。

 

ジェームズ・マカヴォイのケヴィンは悲惨な環境に生まれ育ち、23人の人格を宿すようになった。24番目が“ビースト”という凶暴な人格が覚醒したことで、人類に害をなす恐るべき存在となる。能力は、ビーストが覚醒することで、人格だけでなく体格も変化する。ショットガンの弾も通さない恐るべき肉体をもつモンスターと化すのだ。部屋の壁を這いずり回り、天井にもまるで蜘蛛人間みたいに自由自在に動くモンスターと言っていい。

また「スプリット」で、ケヴィンに監禁された美少女ケイシーのアニヤ・テイラー=ジョイの登場も明らかに。シャマランならではの一筋縄ではいかないサスペンスの全貌に、過去の作品を手掛かりに迫る。

完結編の「ミスター・ガラス」では最小限のヒーローとヴィランの対立の構成。シャマラン的な大風呂敷は控え目だが、それでも胸に迫るものがある。

「アンブレイカブル」ではブルース・ウィリス扮する“壊れない男”と、サミュエル・L・ジャクソン扮する“壊れやすい男”が、それぞれヒーローとヴィランとして設定されていた。ですが、今回の設定はそんなに単純ではないのだ。「スプリット」に登場した24人格者の超人的な人格ビーストの参入により、ある意味三つ巴の戦いにも発展する。もはや善悪の判断を超えた領域にドラマは踏み込んでいく。

誰が真の勝者なのかは観てのお楽しみだが、そこは意外性の王シャマラン。例によってバカらしくもあるのだ。ですが、この世界にキチンとオチを付けるばかりか、必死に行動する弱者の奔走でも夢中にさせるのだ。

アメコミを視野に入れつつも、その王道パターンとは異なる結末のヒネクレぶりも潔いのであります。

2019年劇場鑑賞作品・・・15  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

 トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30395171

 


マイル22 ★★★・5

2019年02月01日 | アクション映画ーマ行

「ローン・サバイバー」「バーニング・オーシャン」「パトリオット・デイ」のピーター・バーグ監督&マーク・ウォールバーグ主演コンビの4度目のタッグで贈るサスペンス・アクション。東南アジアの某国を舞台に、CIAのトップエージェントが、重大な極秘情報を握る男を無事に国外脱出させるため、様々な刺客が待ち受ける空港までの22マイルを護送していくさまを、迫力のアクション満載に描く。共演はジョン・マルコヴィッチ、ローレン・コーハン、ロンダ・ラウジー、イコ・ウワイス。

あらすじ:政情不安定な東南アジアのとある国。CIAのトップエージェント、ジェームズ・シルバ率いる精鋭特殊部隊が米国大使館に集まっていた。任務は、盗まれた危険な核物質の行方を知る唯一の重要参考人を亡命させること。しかし空港までの22マイルには亡命阻止を狙う敵が所狭しと待ち構えていた。こうして周りを刺客に囲まれた極限状況の中で、ついに究極の護送作戦が始動するのだったが…。

<感想>ミッションは、重要参考人を22マイル先の飛行場へ護送せよ!盗難アジア某国を舞台に、ある重要人物を護送することになったCIA特殊部隊の極秘ミッションを映像化。わずか22マイル先のルートを移動中に敵勢力の襲撃に見舞われ、戦場と化した街を突破しようと試みる彼らの壮絶な運命を描いている。

マーク・ウォールバーグ率いるCIA機密特殊部隊がアメリカ東海岸の街でロシア諜報部を相手に秘密作戦を敢行するところから始まるのだが、構成はいつの間にか複雑化し、架空の国インドカーが舞台になっており、盗まれたセシウムをめぐり、当時の警官、リー・ノア(イコ・ウワイス)を無事にアメリカへ亡命させるミッションへと物語が切り変わる。

まぁ、二つの話は繋がっているのだけれど、その間にさまざまな武器を使った銃撃戦やイコの格闘技が入り、カメラも多面的にショットを重ねているので、結構、筋をおおうのが大変なのです。

周囲を巻き込みまくるジェームズ・シルバだが、実は自分の内にも“爆弾”を抱えていた。何故か体の内から湧き上がる破壊衝動を押さえられない彼は、腕に巻いたバンドで「ゴムパッチン」を常に行い、自らに痛みを与えることで暴走を防いでいるわけ。

感情的にブチキレやすい半面、戦闘時には凄うでぶりを発揮する部隊の天才的リーダーを、マーク・ウォールバーグ主演がハイテンションで熱演している。

極限の臨場感を追求したピーター・バーグ監督の演出も冴え渡り、まさかの衝撃が待ち受けるラストまで一瞬たりとも目の離せない快作になっていた。

盗まれたセシウムの在所が記録されたハードドライブを手にした男が米大使館に現れる。妻子を殺した国への復讐を口にする男ノア(イコ・ウワイス)は、パスワードを教える代わりに亡命を要求する。最高にかっこいい儲け役をしたのが、イコ・ウワイスであり、特に医務室での素晴らしい格闘シーンは必見。

アメリカ側が、ノアの条件を受け入れるが、危険な任務との判断が下され、CIA機密特殊部隊が駆り出される。シルバたち実践舞台は司令官ビショップ(ジョン・マルコヴィッチ)の指示のもと、ノアの護送作戦に挑む。

司令官ビショップ(ジョン・マルコヴィッチ)は、無人航空機などを駆使し、実戦部隊に指示を与える戦略チーム・マザーの司令官。その所在はアメリカ最高機密。

途中デ、ノアを乗せた車をバイクで追う刺客とのカーチェイス、建物内での激しい銃撃戦など、手に汗握るアクションが連発する。実戦部隊が携帯する銃器は実際に世界各国で使用されているもので、本物の武器を使用した銃撃シーンは見せ場となり、アイテムなど細かな部分にも注目したい。

その中でも紅一点のアリス、的確な射撃技術を持つ実戦部隊のメンバーであり、一児の母親で、離婚調停中の夫から娘を取り戻せるのか思い悩んでいる。

戦略チームが信号機を遠隔操作するなど、シルバたちは順調に飛行場へと。だが、市街地ではノアを取り戻そうとする武装集団が彼らに襲い掛かり、車を降りての銃撃戦となる。

監督は“護送もの”を撮りたかったのだろうが、大使館、市街地、店舗など場所をめまぐるしく移動させて、刺客たちとの攻防も銃撃戦、爆破、格闘、爆撃など多様多彩で飽きさせないのは中々に立派でした。

ですが、最も戦いが派手に行われるのが高層アパートなんです。だから戦いのシーンもスタントもアクションも、どうしたら最もリアルに見えるかを追求している。そこで止めればいいのに、さほど驚かないどんでん返しを入れ込んだせいか、興ざめしてしまった。

2019年劇場鑑賞作品・・・14  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

 トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30393528

 


マスカレード・ホテル★★★★

2019年01月20日 | アクション映画ーマ行

ベストセラー作家・東野圭吾の同名ミステリーを木村拓哉と長澤まさみの主演で実写映画化。新たな殺人の犯行現場として予告された一流ホテルを舞台に、連続殺人事件を解明すべく潜入捜査に乗り出したエリート刑事と、その教育係を務める一流ホテルマンのヒロインが、怪しげな宿泊客が次々と現われる中で、互いに高いプロ意識ゆえに激しい対立を繰り返しながらも、次第に事件の核心へと迫っていくさまを、小日向文世、渡部篤郎、笹野高史、松たか子をはじめとする豪華俳優陣の共演で描き出す。監督は「HERO」「本能寺ホテル」の鈴木雅之。

あらすじ:都内で不可解な3つの連続殺人事件が発生し、現場に残された暗号から次の犯行場所としてホテル・コルテシア東京が浮かび上がってくる。しかし犯人への手がかりは一切なく、警察はコルテシア東京での潜入捜査を決断、エリート刑事の新田浩介がホテルのフロントクラークを務めることに。そこで優秀な女性フロントクラークの山岸尚美が新田の教育係として就くが、そんな2人の前には“仮面”で素性を隠した怪しげな宿泊客が次から次へとやって来る。犯人逮捕のことしか頭にない新田と、あくまで“お客様第一”の尚美は、ことあるごとに衝突を繰り返してしまうのだったが…。

<感想>「グランドホテル」と呼ばれる形式があるように、物語の世界におけるホテルほど、ドラマに生まれるに相応しい場所はない。それぞれの人生を背負い、そこに集う不特定多数の人々が、さまざまな人間模様を織りなしていく。

洗練された一流のホテルの様子や、怪しげな宿泊客の雰囲気などが、見事なまでに映像的に脳内に再現されるドラマであったと思う。

その主人公、つまり一流ホテルのフロントクラークに成りすまして、潜入捜査を行うエリート刑事・新田浩介を演じるのには、一体誰がふさわしいのか。その答えはすでに原作者の頭の中にあったようです。余ほどのことが無い限り映画化にゴーサインを出すつもりはなかったという原作者の東野圭吾さんが、実は小説連載中に新田を描く際に漠然と思い浮かべていたのが、まさに木村拓哉だったという、素晴らしいハマリ役であることは言うまでもない。

原作のミステリ部分は、冒頭からかなり凝った作りになっている。品川の駐車場、千住新橋の建設現場、葛西の道路上と、立て続けに起きた3件の殺人は、殺害手段も絞殺、扼殺、撲殺とバラバラで、一見共通点がなかった。

しかし、すべての現場に犯人のものと思われる暗号のような数字がメモ書きされていたため、警察は連続殺人事件と断定する。

物語の舞台となる一流ホテル・コルテシア東京が、刑事の潜入捜査を受け入れたのは、メモを解読した警察が、近々に同ホテルで次の事件が起きると判断したからだ。

複数の捜査官が従業員を装い配置されるが、フロントに就いた新田浩介は、ホテルクラークの山岸(長澤まさみ)とコンビを組まされる。にわか作りのホテルマンとやり手の教育係という男女が出会う場面から、映画が始まるのだが、二人の丁々発止の掛け合いはテンポもよく、まるで万歳コンビのようでもある。

お客様を信じることが仕事と胸を張るホテルマンと、人を疑うことが身に着いた切れ者の刑事。水と油の双方が呉越同舟よろしく散らす火花が、男女のバディもののテンションを、これでもかと高めていくのだ。

だが、新田にはもう一人の相棒がいる。小日向扮する品川署の能勢は、飄々とした感じでホテルに現れ新田を戸惑わせる。しかし、ホテルのフロントの持ち場を離れることが出来ない新田の手足となり、事件解決に向けてベテラン刑事らしい活躍を見せてくれる。

クライマックでは、緊張感が高まり、意外な真相に息を呑むが、それらは濱田岳や、松たか子、菜々緒、生瀬勝久たちのエピソードによって活かされた結果であろう。

さらには、山岸が怪しげな宿泊客(菜々緒)に対し毅然と接客する様子や、ホテルで結婚式を挙げる女性客(前田敦子)、

彼女を付け狙う“ストーカー”(勝地涼)の姿も出て来て、ホテルの中では大捕り物合戦が繰り広げられる。

宿泊客の中の誰かが連続殺人犯であるという限定されたシチュエーションでのミステリーですが、怪しい宿泊客とホテルスタッフのヒリヒリとするようなやりとりや、華やかな客室やフロントの裏でホテル側のさまざまな思いが交錯する様子など、「ホテルあるある」的な内情にも触れていて、その人間関係にこそこの物語妙味はあるように思いますね。

華やかなホテルで“誰でもない自分”が束の間の贅沢を楽しむ。宿泊客はみな素顔を隠し仮面を付けているからだ。そして宿泊客の素性を知りながら黙ってそのマスカレードを演出するホテルマンたち。彼らもまた仮面を付けているのだから。映画を見終えた後、ホテルに泊まるのがいろんな意味で少し怖くなる気もする。

2019年劇場鑑賞作品・・・9  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

 トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30373077

 


Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~★★★

2018年12月31日 | アクション映画ーマ行

英国の文豪チャールズ・ディケンズを主人公に、不朽の名作『クリスマス・キャロル』の誕生秘話をファンタジックなタッチで描いた伝記ドラマ。主演は「美女と野獣」のダン・スティーヴンス。共演にクリストファー・プラマー、ジョナサン・プライス。監督はTVドラマを中心に活躍するバハラット・ナルルーリ。

あらすじ:1843年、ロンドン。かつてはヒット作を連発していたチャールズ・ディケンズも今やすっかり落ち目となり、経済的にも苦境に陥っていた。次回作での起死回生を目論むディケンズは、アイルランド人のメイド、タラが子どもたちに語って聞かせるクリスマスの物語をヒントに新作の構想を練り始める。そして偶然出会った老人の“くだらん”という言葉にインスピレーションを得て、偏屈でケチな老実業家という主人公のイメージが固まっていく。出版までの期限が迫る中、主人公の名前を考えていた彼が“スクルージ”とひらめいた時、目の前に主人公の老人が現われる。次第に筆が進み始めるディケンズだったが…。

<感想>こちらは英文学作家のチャールズ・ディケンズがいかにして「クリスマス・キャロル」という名作を誕生させたかという物語です。若くしてベストセラー作家となったディケンズだが、1843年、ロンドンに暮らす31歳当時は、概に落ち目になっていたという。

3作品は当たらず、家族を抱え生活は苦しくなっていくばかりなのに、出版社には原稿料の前金も出し渋られるという切迫状況。次作での起死回生を目論むものの、日程はギリギリで自費出版するしかない。資金繰りがどうにかなったとして、肝心の作品は?・・・と構想を練る作家の頭の中の覗けるが本作の面白いところ。

ご存知のように「クリスマス・キャロル」は守銭奴の男3人の亡霊が現れ生き方を変えさせる話であるのだが、人生を知り尽くした大作家ディケンズが、下々の庶民に苦言を呈した指南書であるような気がしていたのだが、本作を観るとどうも違うらしい。

彼自身が長年胸に巣食うトラウマと戦い、必死に救いを求めていた結果だったことがわかる。金にだらしなくトラブルメーカーだった父親。極貧の少年期に靴墨工場で働き家族を支えなければならなかった過去。

彼にとってこの新作を執筆することは、自分の人生と向き合うことであり、当時暗いイメージだったクリスマスを、明るい光を灯す日に変える役割を担っていたのだった。

小説と同じようにディケンズの周りには3人の亡霊が現れる。亡霊といってもおどろおどろしいものではなくて、コミカルで作家に助言を与える友人のような存在なのだ。

創造する者の試行錯誤の象徴だが、生みの苦しさと興奮を視覚化したものに見えて、とても楽しいのだ。またクリストファー・プラマー演じる守銭奴スクルージの重々しいけれども何処か滑稽なキャラクターや、プラマーが画面に登場する度に、画面に躍動感が生まれてきて作品に深みが生まれているのも、その1つと言って良いのかも知れない。若々しくアクティブなディケンズを見せてくれたダン・スティーブンスも素晴らしかったですね。

2018年劇場鑑賞作品・・・248  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

 トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30248171

 


マイ・サンシャイン★★・5

2018年12月26日 | アクション映画ーマ行

長編デビュー作「裸足の季節」でアカデミー外国語映画賞にノミネートされるなど世界的に高い評価を受けたトルコの新鋭デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督が、ハル・ベリーとダニエル・クレイグを主演に迎えて初の英語作品に挑んだサスペンス・ドラマ。

あらすじ:様々な事情で両親と暮らせない子どもたちを育てているホストマザーを主人公に、1992年に起きた歴史的なLA暴動に巻き込まれた主人公とその子どもたちの運命を描き出す。

<感想>1992年のロサンゼルス暴動を背景に、家族と一緒に暮らせない子供を引き取って育てているホストマザーの一家と、その隣人を描く社会派ドラマ。主演は、「キングスマン・ゴールデン・サークル」のハル・ベリーと、「007 スペクター」のダニエル・クレイグ。年長の子供たちには、ラマー・ジョンソン、カーラン・ウォーカー、レーチェル・アヒルソンが扮してストーリーを牽引している。

まずハル・ベリーの自分が産んだ子供でもないのに、たくさんの幼い乳幼児から15,6歳になるまでの子供たちを育てているのに驚く。しかし、ミリーのように新しい家族の形を模索する、民衆がいることがアメリカの救いなのだろう。確かにお金は一人あたり政府からいくらか貰っているのだろうが、経済的はともかくとして、大きくなると問題児が増えて気苦労が絶えないのだ。

もう一人、隣人というか,2階に住んでいる独身のオビーを、ダニエル・クレイグが演じており、なにも彼でなくても良かったのになんて思ってしまった。

この作品の原題が「KINGS」という映画の題名からして、92年のLA暴動のきっかけとなった、ロドニー・キングを意識し、人種や貧困の問題が深刻化する現題では、さらに多くのキングがいることを意味していると受け止めていいと思う。けれども少女から女性になる季節を、瑞々しく描いた監督デビュー作の「裸足の季節」とは勝手が違ったようですね。

子供たちはともかくとして、主人公のミリーと隣人オビーについては、脚本での掘り下げ方が浅かったようだ。と言うのも、この2人は、嫌いではないようで、ミリーはオビーを愛しているように見えた。だから、この二人はよく警察に捕まり、電灯に両腕を手錠で縛られて身動きが出来ない状態が何度もある。いちゃいちゃとしているようにも見て取れた。コメディのような、このような恋愛劇はいらないと思うのだが。

小さな子供たちが表で遊ぶのに対して、夕ご飯の時間になっても家に戻らない子供たち、その子供たちを叱りとばして、家の中へ入れないミリー。暫くして心配になり、外へ子供たちを探しに行くも、何処にもいないのだ。そのころ子供たちは、ミリーに叱られて、腹をすかしては、近所のスーパーへ万引きに入り、お菓子やら食べ物、飲み物を盗んでしまうのだ。そのような鼬ごっこみたいな行動が多いが、これは貧しいからだろうか、それとも、仕方なくそうするしか生きられないからなのかも。

ある日、ミリーは母親が逮捕された少年ウィリアムを保護するも、さらに家族の面倒を見ている年長者のジェシーが淡い恋心を抱いている高校の同級生ニコールにも、救いの手を差し伸べて一緒に住むようになる。とにかく家の中は狭いのに、ギュウギュウ詰め状態であり、小さい乳幼児はともかくとして、5,6歳の子供たちが手に負えないのだ。

1992年、前年に起きたロドニー・キング事件とラターシャ・ハーリンズ射殺事件への判決がでるが、ラターシャにいたっては、万引きのような仕草を見せる彼女も悪いのだ。店の主人は、ついオレンジジュース1本だが、ポケットの中へ入れたのを見ていたので、お金を払わないと思い、つい銃に手をつけて、射殺してしまう。

あまりにも突然のことで、何しろ、万引きが日常茶飯事なのだから、きっとスーパーの主人は目を白黒して疑ってしまうのだ。裁判での判決が、あまりにも不公平な判決に、LAのサウスセントラルでは暴動が勃発した。スーパーやお店から無断で品物を盗んで喜んでいるやつら。奇声を上げて、まるでキチガイのようでもあった。

ミリーたちの家族というか、子供たちもその暴動に巻き込まれていく。ウィリアムと、ジェシー、それに、女の子のニコールが車を強奪して暴動から逃げようとするも、ウィリアムがニコールとセックスをしているのを見つけたジェシーが、嫉妬して、ウィリアムを地面に落ちているガラスの破片で腹を刺してしまう、それが大出血で、苦しむウィリアムを病院へと運ぼうとするも、救急車を呼んでも黒人と聞くと救急車は来てくれないのだ。それで、ウィリアムは命を落としてしまう。

最後がコメディのような、ミリーとオビーが電柱に手錠で縛られて身動きが出来ない状態。その横では、警官たちと暴動した人たちが拳銃で撃ちあいするし、とても危ないし、流れ弾に当たったら、死にぞこないだろうに。

 

2018年劇場鑑賞作品・・・245  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

 トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30238973

 


マイ・プレシャス・リスト★★★

2018年11月20日 | アクション映画ーマ行

超天才だけどコミュニケーション能力に難ありのヒロインの幸せさがしの悪戦苦闘をユーモラスに描いた青春ラブ・コメディ。主演は「ミニー・ゲッツの秘密」のベル・パウリー。監督は「さよなら、僕らの夏」の本作が長編初監督作品となるスーザン・ジョンソン。

あらすじ:ニューヨークのマンハッタンに暮らすキャリー・ピルビーはIQ185の超天才少女。ハーバードを飛び級で卒業したものの、実はコミュニケーション能力に乏しく、引きこもり気味で、読書するばかりの孤独な毎日を送っていた。そんなキャリーを心配したセラピストは、彼女に“ペットを飼う”“友だちをつくる”など6つの課題が書かれたリストを渡し、それをクリアするようアドバイスする。半信半疑ながらも、ひとまず外へ出て一つずつ課題をクリアしようとするキャリーだったが…。

<感想>「幸せになるためのリスト」はじめます。女性のリアルな本音を描き、現状を変えようとする主人公の姿に励まされる前向きなメッセージが詰まった作品。主人公のベル・パウリーの丸顔と背格好が、いかにも18歳でハーバード大を飛び級で卒業したIQ185の超天才少女にピッタリとハマっていた。

本作のベルはロンドン育ちの屈託した少女役で、独特のクィーンズ・イングリッシュのアクセントがNYでは浮いているように見えた。と思って観ていたら、エル・ファニング主演の「メアリーの総て」では、ベルがバイロン卿と火遊びをして妊娠をする義理の妹を演じていると言うのだ。「メアリーの総て」は、12月にミニシアターで上映されるので、今から楽しみです。

IQ185の超天才少女の悩みなど想像もできないが、コミニケーション能力に問題のある辛さは理解できる。要は、高知能=万能女子ではないと言うことだ。

セラピスト(演じているネイサン・レインがなぎら健壱にそっくりなのにびっくりした)が、提示した幸せになるためのリストが、果たしてどれほどの効き目があるかは疑問だが、やたらコミュニケーションの必要性が論じられる現代でもある。

コミュニケーション障外のこじらせ女子は、結局イケメンに気に入られなければ幸せにはなれないのか。学力と実力が比例しないのも、ありのままの自分で生きるにはそれなりの覚悟が必要なのも納得できるのだけれど、自分の能力を生かせる場所や、相手を探す方がよっぽど現代的なのではないかと思う。

ただし、主演のベル・パウリーのキャスティングが良かったので勝ちですよね。ファニーフェイスなのに、プリンセス感があってこの手のヒロインにぴったりなだけに、前時代的な価値観に基づいたドラマに説得力を持たせてしまっているのが皮肉ですよね。

キャリーのリストは「ペットを飼う」「子どもの頃好きだったことをする」「1番お気に入りの本を読む」などと、すぐに実行できそうな項目が多いが、6つの課題リストをきっかけに、戸惑いながらも成長していく姿を描く感動作。

最初に登場する大学教授のハリソン教授(コリン・オドナヒュー)は、孤独だったキャリーに手を差しのべてくれた、大人の魅力あふれる男性。

その次に出会いのシーンが映されるマット(ジェイソン・リッター)は、2カ月後に結婚を控えた恋人がいるにも関わらず、新聞に恋人募集の広告を載せていた男性。キャリーは怪しく思い偽名を使いながらも、リストの課題をクリアするためにデートをする。

最後はキャリーの隣に住むサイ(ウィリアム・モーズリー)が登場し、路上で怪しげな楽器を弾いているサイに文句をつけたことで知り合う。「ナルニア国物語」での美少年から、現在はぐっと大人の魅力が増したモーズリー。本作では、キャリーの背中をそっと押してくれる隣人のサイを演じている。キャリーが幸せを見つけたとき隣にいる男性は誰なのか、本編の結末を期待させる映像になっている。

引きこもりだったキャリーが意を決して外に出てみると、実は世の中に、自分と同じような「ヘンな人」がけっこういるものだ――というあたりが、あったかくていい。それは「人と会わずにすむ」という理由で集う深夜バイトの仲間だったり、MIT卒の優柔不断すぎるイケメンだったり。そんな人々との関わりから、キャリーは自然と一歩、おとなの階段を登るのだ。その他にも、キャリーの父親を演じたガブリエル・バーンが渋い。

恋も仕事も自分には関係ないと決めつけていたキャリーだったが、リストをきっかけにやがて人生が変わっていく。天才だがリストをこなすのに苦労するキャリーを身近に感じ、本作の鑑賞後には実際に自分用のリストを作成した人々が多いそう。リストに従い克服するヒロインは嫌味がなく感じが良かったのも好感がもてる。

 

2018年劇場鑑賞作品・・・226  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

 トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30175463


 


マガディーラ 勇者転生★★★

2018年09月27日 | アクション映画ーマ行

インド映画史上歴代最高興収を達成し、日本でもロングランヒットを記録した「バーフバリ」2部作のS・S・ラージャマウリ監督と、「バーフバリ」のスタッフが集結し、2009年に製作されたスペクタクルアドベンチャー。

あらすじ:1609年、ウダイガル王国・国王の娘ミトラ姫と愛し合っていた近衛軍の伝説的戦士バイラヴァは、王国とミトラ姫を手中に収めようとする軍司令官ラナデーヴの陰謀によって、無念の死を遂げる。それから400年後のインド・ハイデラバード。バイクレーサーのハルシャは町で偶然にある女性の手に触れた瞬間、かつての記憶が脳裏に現れ、自身の前世が戦士バイラヴァであることを自覚する。やがてハルシャは、ミトラ姫の生まれ変わりであるインドゥと400年の時を経た再会を果たすが、2人の仲を引き裂いたラナデーヴもまた、インドゥの従兄弟ラグヴィールとして転生していた。

<感想>バーフバリを観たあとだから面白く感じたのかもしれない。もし「マガディーラ」(2009)を先に観てたら、バーフバリを観ようとは思ってなかったと思う。バーフバリあってこそですね。

この映画の軸は、時空を超えた無敵の戦士バイラヴァと、美しき国王の娘ミトラ姫の輪廻転生・ラブストーリーである。これに横恋慕した軍司令官のラナデーヴの策略が、のちに悲劇的な結末を導き出し、舞台は現代へと移ります。バイラヴァはバイクレーサーの若者・ハルシャに変わり、ミトラ姫は女子大生・インドゥに転生する。

顔も合わせたことのなかった2人がハイデラバードの街中で偶然指と指が触れ合うという演出が心をくすぐり、ラブコメディのような展開を見せるのも胸を躍らせてくれる。2人の指が触れ合った瞬間、電気のようなものがビリリと走るというのも、ちょいと古い感じがするでもないが、そこはラージャマウリ監督マジック。

主人公のハルシャがその電流によって前世の記憶が断片的に浮かび上がり、彼が自分の内に秘められた“何か大切なもの”に気づくと同時にインドゥと恋に落ちるという、見せ方はもはや演出の古臭さがと文句を言う気にもならない。

見どころはやはり歌と肉体を駆使した強烈なダンスシーンに尽きます。ミュージカルシーンの始まりがわかるようになっているので、でも、あのブレイクダンスには、ちょっと古いのじゃないかしら。それでも、キレのあるダンスに、ケバイ衣装、ストーカーぎりぎりの純愛ラブストーリーや、チャウ・シンチーも卒倒しそうなギャグとか、目まぐるしく移り変わる展開を見ているうちに、最初は思わず笑ってしまっていたそれが、癖になっていたりして。

それでも後半部分に、古代篇で盛り上げており、ヒロインの姫が可愛いし、北村一輝にちょい似ている軍曹が強いのなんの。意外とイケメンだったりして好みです。常識外れの鬼畜ぶりが衝撃的な悪役のラグヴィール。

ラージャマウリ監督ならではの超現実的離れした演出で、増幅されたテルグ映画の特徴をガッチリと踏まえており、歌と踊り、笑いに暴力満載のマサラ・ムービーとして楽しむのがいいと思いますね。

インド映画の原点みたいな、しつこく踊って歌って、テンポに乗り元気になれるから、そして登場人物たち全員で揃って踊るところも圧巻なり。バーフバリよりも踊りがメインとなっているシーンが多いですし、「このシーンは一体何なの」となる瞬間もあるかもしれません。

『バーフバリ1 伝説誕生』と、少し物語が似ているような印象を受けました。いきなりクライマックスな怒涛の断崖絶壁オープニンから、キャスト&スタッフ総出演による映画史上最も楽しい、カーテンコール風なダンシング、エンドクレジットまで全篇ハイテンションで突っ走るノンストップ・エンタテインメントであります。

2018年劇場鑑賞作品・・・189  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30072753