パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

9人の翻訳家 囚われたベストセラー★★★・5

2020年04月20日 | アクション映画ーカ行

世界的ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」をはじめとするダン・ブラウンの小説「ロバート・ラングドン」シリーズの出版秘話をもとにしたミステリー映画。シリーズ4作目「インフェルノ」出版時、違法流出防止のため各国の翻訳家たちを秘密の地下室に隔離して翻訳を行ったという前代未聞のエピソードを題材に描く。

あらすじ:フランスの人里離れた村にある洋館。全世界待望のミステリー小説「デダリュス」完結編の各国同時発売に向けて、9人の翻訳家が集められた。翻訳家たちは外部との接触を一切禁止され、毎日20ページずつ渡される原稿を翻訳していく。しかしある夜、出版社社長のもとに「冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。要求を拒めば全ページを流出させる」という脅迫メールが届く。社長役に「神々と男たち」のランベール・ウィルソン、翻訳家役に「007 慰めの報酬」のオルガ・キュリレンコ、「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」のアレックス・ロウザー。「タイピスト!」のレジス・ロワンサルが監督・脚本を手がけた。

<感想>世界的ベストセラーミステリー三部作の完結編「デダリュス」を世界同時発売するために、9か国の翻訳者たちが集められる。彼らは情報漏洩を防ぐためという理由で、洋館の地下室に完全に閉じ込められが、冒頭の10ページが流出する。SNSも禁止されている中で、出版社社長のもとに、”500万ユーロ”をし支払わなければ、全ページが流出すると、メールが届く。

このユニークなプロットのミステリーは、なんと「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの第4作目「インフェルノ」出版の際に、さまざまな国の翻訳者たちが隔離されて作業をした、実話からアイディアを得たものだというのだ。誰が犯人で、どんな手口を使って原稿を流出させたのか。時系列を組み替えて、ドンデン返しで驚きと興奮を感じさせてくれる極上のミステリーになっていた。

出版社社長をカリスマ性たっぷりに演じたは、仏国の名優、ランベール・ウィルソン。集められた翻訳者たちには、各国の有能だが曲者ぞろいの翻訳家たちであり、起こる事件も「ベストセラー小説の流出」というのは、かなり捻りがあって面白いし、真相から逆算して考えると少々無理があるお話も、構成的なギミックや、現実から巧妙にずらされた独自の空気感によって、ある種のパラレルワールドで起こっている物語として、楽しめるように計算されている演出もお見事。

小説のヒロインと同じコスチュームでないと仕事ができない、ロシア語担当のオルガ・キュレンコ、かと思えば給料の支払いがままならないというギリシャ語の担当者。危機的な状況にあった国の経済政策への批判もチクリ。等々、会話はかなり意味深だ。そして、エドゥアルド・ノリエガなど、個性豊かな俳優たちが集結していた。各々が怪しい雰囲気を醸し出し、最後まで真犯人が分からないミステリーに仕上がっていた。

監督と脚本は「タイピスト!」で注目を集めたレジス・ロワンサル監督。実話から着想を得て、数々の傑作にインスパイアされて脚本を書いたと語っている。「めまい」「レベッカ」をはじめとするヒッチコック作品のようなサスペンス、「オーシャンズ11」の爽快感、「ユージアル・サスペクツ」のドンデン返しなど、全編に名作への想いが散りばめられている。

物語は、謎に包まれた作家、オスカル・ブラックの空前の人気ミステリー三部作「デダリュス」の第3部作の刊行をめぐるもの。「デダリゥス」を独占的に出版して、一財を成した出版社社長アングストロームは、9名による各国翻訳者チームを結成させて、24時間監視体制の中で翻訳作業を進行させるという。

しかし、何故か新作の原稿の身代金の要求がアングストロームのもとに届き、要求に応えなければ、さらなる原稿の公開を続けるという脅迫を突き付けられる。アングストロームは事態の収拾に対応しつつも、翻訳チームに疑惑の目を向けて、翻訳者チームの中でも誰が犯人なのかという疑心暗鬼が繰り広げられる。地下室の拷問部屋のようなところで、一人ずつアングストロームが拷問をしては、脅し虐めつける。一番若いアレックスに目を付けたアングストロームが、じわじわとアレックスをなぶり拷問するさまが恐ろしかった。

序盤から細かい伏線も張り巡らされているので、観る側にも犯人捜しに追い立てられることになるが、中盤でなんとなく犯人が分かる。冒頭で新作の「デダリュス」を書いた若い作者が、先生と呼ぶ老小説家に自分の名前を出さないようにと頼むのだ。その若い作者が翻訳者の中にいた彼であり、「ベストセラー小説の流出」というのも彼の仕業だから。

ですので、ことごとくにこちら側の予想が裏切られていくところが、何処までも痛快であります。「タイピスト!」で注目された監督・脚本のレジス・ロワンサルの緻密な構成と、現代的な意匠を凝らしながら、映画では難しいと思われるミスリードの繰り返しで観客を驚かせていくところも。

終わってみれば、「なんだ、そういうことだったのか」と、ちょっぴり拍子抜け感もあるとはいえ、ラストに至るまでの密室会話劇としてみれば、集められた9か国の翻訳者たちのキャラが面白かった。

 

 

2020年劇場公開、鑑賞作品・・・36  アクション・アドベンチャーランキング

 

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犬鳴村★★★

2020年04月17日 | アクション映画ーア行

「呪怨」シリーズなどで知られるホラー映画の名手・清水崇監督が、福岡県に実在する心霊スポットを舞台に描くホラー。主演は「ダンスウィズミー」の三吉彩花。主人公の奏役を三吉が演じ、坂東龍汰、大谷凛香、古川毅、奥菜恵、寺田農、石橋蓮司、高嶋政伸、高島礼子らが脇を固める。

あらすじ:臨床心理士の森田奏の周辺で奇妙な出来事が次々と起こりだし、その全てに共通するキーワードとして、心霊スポットとして知られる「犬鳴トンネル」が浮上する。突然死したある女性は、最後に「トンネルを抜けた先に村があって、そこで○○を見た……」という言葉を残していたが、女性が村で目撃したものとは一体なんだったのか。連続する不可解な出来事の真相を突き止めるため、奏は犬鳴トンネルへと向かうが……。

<感想>コロナウィルス感染により映画館が開いているところが少ない。それに、観たい作品は全部依然に観てしまい、仕方なくこの映画を観ることに。物語は、心霊スポットとして知られる「犬鳴トンネル」が題材です。ここは本当に実在するところで、旅行好きな私は、まだ行ってないところ。

足を踏み入れたら二度と生きて戻ることはできない!恐怖の都市伝説「犬鳴村」がまさかの映画化です。都市伝説にはマイノリティに対する後ろめいた気持ちが「噂」として立ち上がったものが多い。そこには社会から隠された何かやましい出来事、言ってはいけないタブーが潜んでいる。清水崇の最新作「犬鳴村」が一筋縄でまとめられないのは、まさにその点を鋭くえぐっているからである。

都市伝説はもはや素朴な怪談として楽しく消費する代物ではないのだ。そのモデルとなった場所は、「犬鳴トンネル」心霊スポットとしても知られている。「血筋と因果」というテーマで、実在する心霊スポットを舞台にするとは過激な企画ですよね。

映画は犬鳴村にまつわる都市伝説で、最も有名な「この先、日本国憲法は通じず」と書かれた看板を見つけるところから始まる。

犬鳴村に肝試しに行ったばかりに、不幸が立て続けに起こる森田家。父親(高嶋政伸)は「この家に入り込んだ汚れた血が原因だ」と謎の発言をする。血筋の話がまさか心霊スポットと繋がる発想がこうして生まれて、今までにない結びつきの映画となったわけ。

土地と血縁を巡る因果の物語とは、まさに横溝正史的な世界。戦前、戦中に怪しい施設が片田舎にあったとか、今では誰も知らない謎の集団の存在。過去におぞましいことが起こって、その責任を取ろうとしない誰かしらの思惑や風習、人間の悪しき部分が「この先、日本国憲法は通じず」の看板を生んだ。隠された歴史があるという設定ならば、舞台は九州の犬鳴峠に限られることはない。調べて行けば日本国中、どこにでも存在するものになるのだが。

犬鳴トンネルが心霊スポット化した最大の理由は、80年代に不良たちがリンチ殺人事件を起こした場所として新聞報道されたことが大きいという。その後ネットの時代になって、そこに行くと禁忌に触れる、行ったらいけない場所。現在はブロックの壁で封鎖されたトンネルしか残ってない。

犬鳴村村自体は実在していた。ダム建設により水の底に沈んでしまい、村の名前を刻んだ石碑がある。その村人たちの怨念か、しかし、実は村の山に棲んでいる山犬が原因で、村の女性たちがその山犬と交わり、人間と犬との子供が生まれるという不気味な物語。フィクションでありながら、何とも不気味でありミステリーなところもある。

「わんこがねぇやにふたしちゃろ」というわらべ唄、この歌の意味をどう思うのか?・・・クライマックスで歌に隠された本当の意味がわかる仕掛けになっていた。

ホラーせいが強いフィクション映画であり、過去に起こった忌まわしい出来事を見せている。ゾンビや幽霊、見える人には見える過去に生きていた人の霊などぞろぞろと出現する。今回もおぞましいことが写っているフィルムが劇中に出てくる。それは隠ぺいされた過去があり、その証拠としてフィルムが現存する。

見てはいけないという部分をどう見せるかが問題になっているが、それは劇場でご覧いただくとして、隠れた土地と因縁の鎖でつながれた一族の、呪われた運命の焦点を見せていく。

霊感ヒロインを取り巻く家族関係は、隅々まで厭な味付けが濃厚であり、淀んだ空気が漂う大豪邸。不気味なわらべ歌を口ずさみながら、小便を漏らして徘徊する少女。電波塔から自殺志願者が飛び降り、都市伝説を思わす無残な死。背後に忍びより、走る車の中へ駈け込んでくる幽霊たち。

高密度な心霊描写の連打に目を奪われるが、この物語には幾重にも積み重なる禁忌が仕込んであります。結構、観た後で嫌~な雰囲気が頭の奥にこびりついて、実際にこんなことが、昔にはあったのかと思わせるような雰囲気です。まるで吸血鬼のような牙が、最後にあのヒロイン三吉彩花の歯が、犬歯という牙が2本ニョキと生えてきて、笑みをもらす。

2020年劇場公開、鑑賞作品・・・35  アクション・アドベンチャーランキング

 

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仮面病棟★★★

2020年04月16日 | アクション映画ーカ行

現役医師で作家の知念実希人によるベストセラー小説を、坂口健太郎と永野芽郁の共演で映画化。ピエロの仮面をかぶる凶悪犯に占拠され、鉄格子で閉ざされた空間となった病院を舞台に、残された医師らによる決死の脱出劇が繰り広げられる。

先輩医師から頼まれて一夜限りの当直をすることになった速水だったが、その夜、ピエロの仮面をつけた凶悪犯が病院に立てこもり、速水らは病院に閉じ込められてしまう。犯人に銃で撃たれて傷を負った女子大生の瞳を治療した速水は、瞳とともに脱出を試みるが、かたくなに通報を拒む院長や、院長とともに何かを隠している様子の看護師、さらには身元不明の入院患者や隠された最新鋭の手術室など、次々と不可解な事態に直面する。映画単独初主演となる坂口が速水に扮し、ヒロインとなる瞳を永野が演じる。監督は「任侠学園」「屍人荘の殺人」の木村ひさし。

<感想>コロナウィルス感染で、映画館も閉鎖しており、開いていた映画館で観たのがこの作品。普通だったら絶対に観ない作品なのに、仕方ありませんね。まずピエロの仮面を被ったコンビニ強盗事件が発生し、通りすがりの永野芽郁が、拳銃で撃たれて病院に強盗と立て籠るわけ。一夜限りの当直の速水医師を演じた坂口健太郎くんは、それなりに外科医として永野芽郁の銃創傷を処置する手際よさに感心。しかし、その時に見た永野芽郁のお腹の横の傷跡に目がいった。もしかして腎臓移植でもしたのか?

その時に思ったのが、手術室が頑丈な鎖で縛られ、南京錠がかけられ使用不能であった。その手術室のカギを壊して中へ入ると、手術室の中はすぐにでも手術可能なくらい医療道具が準備がされていた。それに警察へ電話をしようとするとダメだと婦長や院長に止められるのだ。何か不都合なことがあると感じた。

病院は、元精神病院であり、階段は鉄格子で鍵がかけられている。患者は認知症患者ばかり、それに上の階には入院患者もいた。看護婦長のテキパキとした応対と、病院院長の高島さんのキレ具合はいつものことですから。この病院は何かあると感じさせる微妙な展開。それに永野芽郁さんは、入院患者でしたね。あのカツラと化粧で化けてたのですね。

コンビニ強盗のピエロの仮面は、もっと他になかったのか?・・・最後まで被っていたので、笑えるような仮面に笑えずじまい。いつも拳銃をぶっ放す男で、院長に拳銃を向けて現金を出せと脅かす。この病院の金庫には多額の札束が保管されていた。

物語が、強盗が立てこもる訳というのを知ってくると、認知症患者の中には、まだ中年の若い男たちがいて、薬で寝むらされている感じ。臓器移植を平気で行っている病院ということが分かると、おのずともしかして復讐劇ではと勘ぐってしまう。

看護婦長がナイフで刺されて殺されていたり、寿退社の看護師の内田理央ちゃん可愛い。でもすぐに殺されてしまい、演技の場面が少なかったのが不満。

ピエロの強盗がこの病院に立て籠った原因が、何なのか?田所病院は身元不明の患者を受け入れ、麻酔で眠らせて勝手に臓器を摘出し、他の患者に臓器移植をしていたのだ。そして、摘出された臓器は元総理の国平にも、移植手術を行っていた。

それに加担していたのが田所院長に、看護師の東野と、婦長の佐々木の3人。ピエロの目的とは、臓器移植を受けた患者のリストファイルを捜すことでした。ピエロの目的に気付いた速水は一芝居うって、ピエロに協力しリストを見つけさせることに成功。ピエロ自身が警察を呼び、それを公表しようと計画する。

だが、院長が患者のリストファイルをピエロに渡すものかと反撃をするのだが、速水がピエロの強盗は先輩の小堺なのではと勘違いして、火事騒ぎをおこしてスプリンクラーを作動させ、煙が充満する中で、速水はスタンガンで意識を失ってしまう。救急車で搬送の中で速水は意識を取り戻し、あの少女・永野芽郁がいないことに気づく。実は臓器移植で入院していた女の子で、上の階の病室へ戻っていたわけ。

永野芽郁と姉は交通事故に遭い、姉は亡くなる前に臓器を、国平大臣に移植されてしまったのだ。自分の腎臓も一つ移植ですでに取られていたことに気づき、小堺医師を殺そうと計画していた。この物語の主人公は、川崎と名乗る永野芽郁ちゃんであり、憎き小堺医師を殺すことだった。速水が小堺の手当てをしている間に、外へ逃げてしまう女。

次は姉の腎臓移植をして助かった国平大臣を殺すこと。演説中の大臣を狙う彼女。しかし、速水がTVに出て説得し、彼女の国平大臣殺害を止めるのだった。

全編を観て思うには、捻りのあるミステリー殺人事件であり、謎ときも楽しく見れて良かったのですが、突っ込みどっころもあり、川崎演じた永野芽郁がすべての犯人だったとはね、捕まらないしで警察も丸め込まれたって感じですか。

 

2020年劇場公開、鑑賞作品・・・34  アクション・アドベンチャーランキング

 

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一度死んでみた★★★

2020年04月09日 | アクション映画ーア行

             

大嫌いな父親に「死んでくれ!」と毒づく女子大生と本当に死んでしまった父親が巻き起こす騒動を、広瀬すず主演、堤真一、吉沢亮共演で描くドタバタコメディ。「犬と私の10の約束」「ジャッジ!」で知られる澤本嘉光のオリジナル脚本で、auの人気CM「三太郎」シリーズを手がけてきたCMディレクターの浜崎慎治が長編映画初監督。

あらすじ:大学4年の野畑七瀬は、製薬会社社長の父親・計(はかる)と2人暮らし。何かと口うるさく干渉してくる計が大嫌いな七瀬は、日々「一度死んでくれ!」と毒づいていたが、計は偶然開発された「一度死んで2日後に生き返る薬」を飲み、本当に「一度死んで」しまう。それは会社乗っ取り計画を耳にした計による、社内に潜んでいるであろうスパイ社員をあぶりだす秘策だった。おばけとなって姿を現した計、薄すぎる存在感から「ゴースト」と呼ばれている計の秘書・松岡、そして七瀬の3人は、会社乗っ取り計画阻止と計を無事生き返らせるミッションに挑むのだが……。

<感想>父親が2日間だけ死ぬ薬を飲んでしまったことによって、反抗期の娘・すずちゃんが巻き込まれていく騒動を描いている。デスメタルバンドのボーカル役でコメディ初挑戦の広瀬すずちゃん、今までにない真面目な役柄からコメディ路線への女王になるかもです。とにかく面白かった。映画館は鑑賞する人たちが少なくて、ガランとしたシアターの中で、チケット売り場では、すでに一つずつ席が消されている状態で、空いている席っていっても、観客はたったの2人でした。

それでも久々の映画館鑑賞だったので、本当だったら選ばない作品ですが他に観る者が無かったので仕方りませんね。とにかく、すずちゃんの大学生のデスメタルバンドの音響がけたたましくて、耳鳴りがしてうるさかった。それに、大学生になっても親に罵声を浴びせてる娘っているんだね。少々、親バカで娘を甘やかしていたためなのかも。母親が早くして病気で亡くなり、その看護や死に際にもこない父親に対しての恨みがあるのかもです。

でもラストでの、告別式ですずちゃんが歌うバラードは上手かったですよ。娘を監視する社員の吉沢亮くんも良かった。なにしろ配役が豪華すぎですからね。

死んだ父親が、天国への案内人のリリー・フランキーさんと、浮かんで見ているのに爆笑もの。何度も2人で出てくるので、本当はまだ生きているという実感がする。

とにかく、父親の会社で作っている若返りの薬で、「2日間だけ死んじゃう薬」を実験として飲んでしまった父親。会社を乗っ取ろうという社員の小澤のたくらみで、2日間だけ死ぬという「ジュリエット」という薬の開発をしている松田翔太君扮する藤井さん、本当は80歳なのに、何度もその薬をためしに試飲しては若返っていて、今では20代の姿になっていた。だから、社長は研究員の藤井さんを爺さんと呼んでいたのだ。なるほどとこれって伏線ですかね。

悪役の小澤が、敵会社へ合併をもくろみ、その若返りの薬「ロミオとジュリエット」を製品化して儲けて、自分が社長になるという陰謀を企んでいたわけ。だから、2日間だけ死んでしまう薬を飲んだ社長を、時間ギリギリで焼却してしまおうと葬式も出さずに焼き場へと急ぐわけ。

しかし、社員たちや娘がやはりお通夜とか告別式とかを、盛大にあげてやりたいと思うのだ。小澤は、そんなことをして時間を稼いだら元も子もなくなるので、葬式場とか葬儀屋に電話をして満員だということにする。

そのことを知った娘は、大きなホテルで自分のデスメタルバンドの披露といいながら、盛大に葬式を執り行うのだった。

時間ギリギリで間に合わなければどうするのだ、それは娘のお目付け役の吉沢亮君が、静電気バリバリの通電役で、社長にキスをして早く蘇らせようとするわけ。何故か棺桶に入った社長は、宇宙服を着ていた。焼き場での蘇りも笑えますよ。

こんな火葬場でのドタバタ騒ぎとか、娘が時間稼ぎをしたせいで父親は無事生還というメデタイ若返りの実験成果で、しかし、若返り薬を飲んで寿命を長くしても、命の選択は自分では出来ませんよ。ラストは、父娘が仲良くなり父親の会社で働くことになる娘のすずちゃん。

ホテルの支配人に妻夫木さんが演じていて、その他にも、リリー・フランキー、小澤征悦、嶋田久作、木村多江、松田翔太、嶋田久作が通う高級クラブのボーイ役で佐藤健、キャバクラ嬢の池田エライザ、志尊淳、古田新太、大友康平、竹中直人、妻夫木聡、その他にも柄本時生、前野朋哉、清水伸、西野七瀬、地獄ラーメン屋のでんでん、警備員に城田優、掃除のおばさんに原日出子、ワトソン製薬の用心棒に新日本プロレスの真壁刀義、本間朋晃、JAXA宇宙飛行士の野口聡一などの豪華版でした。

 

2020年劇場公開、鑑賞作品・・・33 アクション・アドベンチャーランキング

 

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サーホー★★★・5

2020年04月06日 | アクション映画ーサ行

              

「バーフバリ」シリーズで主人公バーフバリを演じたプラバース主演による、架空の都市を舞台にしたクライムアクション。

あらすじ:いくつもの犯罪組織が街を支配する大都市ワージー。ある日、組織の頂点に君臨するロイが交通事故と見せかけて殺害された。組織内では実力者の1人であるデウラージがロイの後継の座を狙うが、ロイの息子も父を引き継ぎボスとして名乗りを上げる。そんな中、200億ルピー相当の大規模な窃盗事件が発生。潜入捜査官アショークは女性警察官アムリタ―らとともに事件の捜査を開始する。窃盗団を追う中で、アショークは裏組織が隠し持つ金庫の存在にたどり着く。

<感想>日本を始め世界中でヒットした「バーフバリ」でブレイクを果たした濃ゆ~い顔の俳優プラバース。その最新作は、凄腕の捜査官が活躍するアクション。ボスの死を受け犯罪シンジケートで後継者争いが勃発する。捜査に乗り出した特別チームは、意外な真相にたどり着く。

まさにハリウッド級の大作感ある娯楽作品になっていた。さらには、インド映画でおなじみのパブリック・イメージとなる突然のミュージカルシーンが始まり、ラブストーリー勃発、お遊び的な幻想的ともいえる、久々に多種多彩に盛り込んだアクション映画。

「バーフバリー」では男気あふれる戦士を演じたプラバースだが、今作でも鍛え抜かれた肉体とみなぎる自信、比類なきダンディズムで存在感を発揮していた。格闘戦や銃撃戦、バイク&カーアクションから、スカイダイブまで超絶アクションを披露しており、カジュアルからフォーマルまでと多彩なファッションにも目を引かれる。

さらには、波乱万丈すぎるドラマはまだ序の口で、これでもかと詰め込まれた見どころの数々、スリリングなスパイ戦に家族の絆、裏切りと復讐の群像劇になってました。運命の女性とのロマンスに加え、歌って踊るミュージカルシーンで、お腹一杯な気分に浸れますからね。

しかし、インドではこの手の中年おっさんが売れっ子俳優とは、驚いたわ。お相手は、今までの派手なメイクでスタイル抜群の姉ちゃんではなく、すらりとした細身の体で、顔もインド人女優らしくなくて美しいマンディラ・ベーディーちゃん。アクションも踊りも上手でした。

華麗でハイテンションなカーアクション!万能すぎるアショークのドライビングテクニックはもちろん超ハイレベルだし、ワイスピメンバーも驚愕必死のカーアクションを見せつけるのだった。

ホテルの部屋での銃撃戦では、「ターミネーター」をTVで流したりして、ホテルの部屋の内と外に、分かれた銃撃戦。息がバッチリ合った男女のコンビネーション。アショークとコンビを組む美女捜査官アムリタとの相性は抜群であります。ブラピ&アンジーにも負けないくらいの圧巻のコンビネーションで敵を倒していく。

荒廃とした世界で多勢に無勢の戦闘を繰り広げるさまは「マッドマックス」級さながらでした。クライマックスでの大型トラック、リフト、ブルドーザー、バイクを巻き込んでのカーチェイス・アクションは、「ワイルドスピード」並みのメガトン級のアクション・シーンだった。

そして、死と隣り合わせのスカイダイビング&バトル。パラシュートもつけずに空中だいぶしたり、空飛ぶ敵とビル群で戦ったり、イーサン・ハントにも引けを取らないくらいの超人ぶりに圧倒されます。でもこれってCGじゃないの。

終末感あふれる世界で孤軍奮闘の大立ち回りと、テンポのいい場面転換といいたいが、ちょっと目が追い付かないくらい支離滅裂な感じで疲れた。とにかく3時間弱と長いので、最後の二人が歌って踊って幸せになるのは、いつものインド映画でこれはいらなかったのではと思った。

2020年劇場公開、鑑賞作品・・・32 アクション・アドベンチャーランキング

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バーフバリ王の凱旋(2018)

 

バーフバリ伝説の誕生(2017)

 


AI崩壊★★★

2020年04月05日 | アクション映画ーア行

              

「22年目の告白 私が殺人犯です」の入江悠監督が自身のオリジナル脚本で、AIを題材に描いた近未来サスペンス。大沢たかおが主人公・桐生を演じるほか、賀来賢人、広瀬アリス、岩田剛典、松嶋菜々子、三浦友和らが共演する。

あらすじ:2030年、天才科学者の桐生浩介が亡き妻のために開発した医療AI「のぞみ」は、年齢、年収、家族構成、病歴、犯罪歴といった全国民の個人情報と健康を管理していた。いまや社会インフラとして欠かせない存在となった「のぞみ」だったが、ある時突然、暴走を開始。AIが生きる価値のない人間を選別して殺戮するという、恐るべき事態が巻き起こる。警察庁の天才捜査官・桜庭は、AIを暴走させたのは開発者である桐生と断定。身に覚えのない桐生は逃亡を開始する。桐生は「のぞみ」を管理するHOPE社の代表で、義弟でもある西村悟とひそかに連絡を取りながら、なんとか事態の収拾を目指すが……。

<感想>最近のスマホは爆発的に普及したので、2030年ぐらいまでに変わるものは何だろうというと、実際に「AI崩壊」に登場するシステムは、全て技術的に実現可能だというから驚いた。しかし”のぞみ”が人間の殺戮を始めた原因を巡る構成は、最終的に落としどころはどこだろうと考えたところ、この内容がベストだと思いました。

主人公の大沢たかおとは、穏やかな草食系優男から、強面肉体派の刑事や任侠、果ては最強の武人まで変幻自在に化けて見せる俳優大沢たかお。本作で彼が挑んだのは、これまでありそうでなかった某リーアム・ニーソンばりの「最強のパパ」的なヒーローなのだ。

桐生が亡き妻のために開発した医療AIが、突然制御不能に陥り、娘を密室に閉じ込めた挙句に、人々の命を奪い始めてしまう。開発者である桐生は、ウィルスを仕込んだテロリストとして疑いをかけられ、警察の目をかいくぐりながら真相の究明に走る__というわけで、天才プログラマーの頭脳戦サスペンス+(がっつりと銃撃戦あり)ド派手な逃亡劇アクション+娘のためなら不死身のパパという、属性盛りだくさんの超エンターテインメントに仕上がっているのだ。

主人公が追いつめられて逃亡する話が好きなんですがね、逃亡劇も規模感が問われるし、全国各地での地方ロケとかは実現不可能だと思ったらしく、近未来モノと逃亡モノを合わせてましたね。逃亡劇での巨大な船、海って生物にとっての母たるものと考え、人工知能の産みの母は人間なので、人間誕生の源でもある”海”は外せなかったという監督。国民の個人情報と健康状態を管理する”のぞみ”は、桐生の弟である西村(賀来)が管理運営をするHOPE社の代表取締役を務めている。

とにかく追いつめられるほどにタフガイとなり、悲壮感が色気に変わる大沢たかおの熱演が堪らない。スタントではなく自分でこなしたというから「キングダム」王騎に続いて本作では、50代にしてアクション俳優としての魅力を高めている彼と、邦画では珍しくオリジナル脚本のアクション現代劇が見事にマッチしていた。

今回の映画に出てくる自動運転の車とか、眼鏡に地図などを表示するシステム、24年に大阪の地下鉄に導入される顔認証の技術とかも進んでいたと思います。

リアリティを感じたのは、AIが判断する「生きる価値のある人間と、ない人間の選別」の描写が恐怖を感じました。人の命の価値を赤の他人やAIが計るってやはり怖いです。だからフィクションのドラマが作れたともいえる。

警視庁サイバー犯罪対策課を率いる桜庭(岩田)は、捜査AI”百目”を駆使して桐生を追い詰めるわけ。所轄の刑事、会田(三浦)と奥瀬(広瀬)は、足を使って桐生を追う。三浦友和と広瀬アリスの刑事コンビが、桐生たちとは真逆のアナログな人間の設定なのも面白かったです。なんか、二人を観ているホッとしてきて、昔の刑事ものを観ている感じになり、何とも言えない空気を作ってくれていましたね。

あの結末を見て観客一人一人が、自分はどんな未来を望むかな?と考えるところも良かったですね。

2020年劇場公開、鑑賞作品・・・31 アクション・アドベンチャーランキング

 

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弥生、三月 -君を愛した30年- ★★★

2020年04月01日 | アクション映画ーヤ行

                

ヒットドラマ「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」などの人気脚本家・遊川和彦の「恋妻家宮本」に続く監督第2作となるラブストーリー。運命で結ばれた一組の男女の激動の30年を、それぞれの年の3月の日々だけでドラマティックに描き出していく。主演は「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」の波瑠と「愛がなんだ」の成田凌。共演に杉咲花、岡田健史、小澤征悦、黒木瞳。

あらすじ:波瑠と成田凌演じる2人の男女の出会いからの30年間を3月の出来事だけで紡いでいく恋愛ドラマ。1986年3月1日、運命的な出会いを果たした弥生と太郎は、互いに惹かれ合いながらも、親友であるサクラを病気で亡くしたことから思いを伝えることができずにいた。2人は、それぞれ結婚し、家庭を持ち、別々の人生を歩んでいった。しかし、離婚や災害、配偶者の死など、厳しい現実を前に子どもの頃から抱いていた夢の数々はもろくも絶たれてしまう。人生のどん底を味わう中、30年の時を超えて、今は亡き友人サクラからのメッセージが届く。弥生役を波瑠、太郎役を成田が演じるほか、杉咲花が親友のサクラに扮した。

<感想>3月だけを30年間で紡ぐ物語。3月にこだわりたかったのだろうが、時間の軸が行ったり来たりするので、少し分かりづらい感じがした。高校生のころの初恋ともいえる2人の出会いから、卒業したらきっとこの2人は、結婚するのだろうと思っていたのだが、それが思うようにいかずに2人とも別々の人生を送るわけ。この2人の間に、サクラという同級生がいて、彼女は白血病で卒業間近に亡くなってしまう。

普通は、初恋だから結ばれるとは限らない。卒業をしたら離れ離れになり別に道を進むという、それでもいいだろうと思うのだが、それが男の山田太郎が出来ちゃった結婚をするのだ。彼がサッカー選手になるとばかり思っていたら、息子の交通事故を防ぐために自分が体を投げ出して、足首を骨折する。これで、サッカー人生は終わりだとばかりに、太郎は家で落ち込み、働かないので夫婦喧嘩の末に離婚してしまう太郎。みんなは、太郎のことをサンタと名付けて、いつもサンタという。

弥生のほうは、父親が借金をして家が経済危機に陥り、両親や姉妹のお願いで、銀行の重役の息子との縁談が進み、強引に家の借金返済のために好きでもない男と結婚させられることになる。しかし、結婚式の日に、サンタがしゃしゃり出てきて、その時のサンタは離婚して無職状態。映画の「卒業」のように弥生をその式場から奪い去りたい気分だったのだろうが、弥生は奮起を起こして、自分で式場から脱走するのだ。父親のメンツが台無しになり、家出をして東京でバイトをしながら大学へ進み、高校の教師になる頑張り屋さんの弥生。

その後、医師の男と結婚をするのだが、何故か3月になると弥生とサンタは出会い、会えば恋心がくすぶり始めて、つい弥生とサンタが結ばれてしまう。その夜は太郎の家に泊まってしまった。朝帰りの弥生は、バツ悪そうに家に帰るも、夫には何となく弥生に男がいると察してしまう。その後は、きっとギクシャクとした夫婦生活だったのだろう。そんな時に、3月11日、あの東北地方大震災が起きるのだった。不遇にも医師の夫は震災で死亡してしまう。夫の死を自分のせいだと悔やむ弥生は、その後、太郎の愛を受け入れられなかった。

本当だったら、弥生が医師の男と結婚をしないで、仙台に来てサンタと結婚をすれば良かったのに。それが、まったくもって情けない男のサンタだから、いつまでもサッカーを忘れられなくて、ちびっ子たちにサッカーを教えているのだ。だから金銭的にも苦しい。女ごころの分からないサンタというのか、なんだか観ていて歯がゆい男と女の関係にイライラした。

ラストで、亡くなったサクラの父親が娘のメッセージテープを弥生に渡してくれる。そこには、きっとこのテープを聞いている時は、太郎と弥生が結婚しているんでしょうね、なんて言っているのだ。

その後で、弥生がサンタの後を追いかける。30年経ってもなおのこと、3月のさくらの満開の日に必ずといっていいくらいに、この二人は再会し「愛している」のを確信するのだった。

太郎の母親に黒木瞳が演じており、我が宮城県の泉市で食堂を経営している頑張り屋さん。父親は出てこなかったと思う。ラストで出てくる不思議なシーンに驚いた。その黒木の母親と、弥生の母親が出産の日が同じようで、病院で子供が2つ並んでベビーベットに寝ているシーン。それが太郎と弥生なのだ。不思議な巡り合わせでもあり、この二人はいつの日か一緒になるべくして生まれてきたのだと思えた。

映像に「見上げてごらん夜の星を」の曲が流れて、3月になると、サンタと弥生が出会い、またはすれ違いを繰り返し、最後にはきっと一つになることを願う。

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