パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

F/エフ ★

2016年05月09日 | DVD作品ーあ行
英国産「学園スラッシャー・ホラー」、英国が直面する現実の恐怖とダブって見える異色作です。
監督:ヨハネス・ロバーツ2010年 イギリス / 79分
出演:デヴィッド・スコフィールド、イライザ・ベネット、エマ・クレズビー
ミレーヌ・セイント・サーバー
あらすじ:.北ロンドンの高校、教師のロバートは授業をさぼっていた学生に
注意をしたところ暴力を振われ、大けがを負う。
成績もよくなかった彼には当然のこと、F単位(落第点)を与えた。
しかし、学校からは学生への過渡な扱いをしたとされ、ロバートが注意を受けることになり、同じ職員たちからも冷ややかな目で見られることになる。
それから1年が経った今、ロバートは学校は、もちろん、家庭内でも上手くいかなくなっていた。同じ学校で在学中の娘ケイトまでも父のロバートを無視している状況が続く。
そんなある日、学校内に不審者が侵入した。放課後の校内を出没するフードパーカー姿の殺人鬼。校内に残っていた人たちが次々と殺されていく。
夜の閉鎖された校内を、ロバートは娘ケイトを助けるべく、必死に走り回る。果たして、犯人の正体は・・(作品資料より)
<感想>これも未公開作品。たまに当たりのいい作品があるのだが、これはB級路線ばりのダメダメ作品。学園ものホラーとなってますが、父親がこの学園の教師で、娘が生徒であり、かなり娘を溺愛している父親。
まぁ、娘可愛さのあまりのお父さんって設定はどこにでもありますが、この作品の中では異常なくらい娘だけ助けて、自分一人では太刀打ち出来ない事態になっているのに、最後が酷過ぎる。
母親が娘を心配して学校へ探しに来たのに、殺人鬼の餌食になることが分かっているのに。
学校では得体のしれないパーカー姿の殺人鬼が、学校に居残っている掃除係の人とか、先生、生徒など血祭りにあげていく。このタイトルの「F エフ」っていうのは、F単位(落第点)のことなんですね。

すから、この得体のしれない殺人鬼とは、きっと落第点をとった学生だと思うんですが、学校への仕返しとか、鬱憤晴らしとか、若さのやり場のない学生が学校の先生とかを殺す事件は日本でもありましたね。
教師の父親は、警察に応援を電話するとかしなかったのか?、・・・何度も電話をしていたのでこの先生「狼少年」呼ばわりされて、警察には信用してもらえなかったのですね。
もちろん学校には警備員が二人いるのですが、なにせ若い生徒だし強いしでこてんぱんにやられる。仕方なく自分でこの殺人鬼と闘うのですが、何せ先生はひ弱な身体で、犯人は一人ではないし、鉄パイプとかバットとか持っていて敵いっこない。何だか見ていてイライラする。誰かこんな悪を退治する男が出てくるのか、なんて思ったらダメですからね(苦笑)
惨殺された女性教師の死体がいかにもホラーっぽい。娘は男子生徒の彼とトイレで煙草吸っていちゃいちゃしているところを狙われるも、何故だか少々怪我をしたくらいで助かる。
父親の教師が娘が無事だったのを幸いに思い、娘を連れだし病院へ行こうとする時、母親がそこへ駆けつけるのだが、娘が「ママが危ない」と叫ぶのに父親は母親を助けることもなく車を走らせてお終いという展開。結局犯人は生徒だったのか、捕まったのかの真相は分からずじまいで、ポカーンと肩透かしをくらったような感じがする作品でした。

2016年DVD鑑賞作品・・・36映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング