パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

イノセント・ラブ ★★★

2016年05月05日 | DVD作品ーあ行
『めぐりあう時間たち』でピューリッツァ賞を受賞したマイケル・カニンガムの原作を、『マイアミ・バイス』のコリン・ファレル主演で映画化。兄弟同然に育ったボビーと親友のジョナサン。ふたりの友情は次第に形を変え、ついに肉体関係を結んでしまう。
『S.W.A.T.』『アレキサンダー』のコリン・ファレル主演による、性を超えた新しい愛の姿を模索する2人の男と1人の女の物語。両親を亡くしたボビーは、親友・ジョナサンの家に引き取られ、2人は兄弟同然に育つ。やがて2人の友情は形を変え、ついには肉体関係を結んでしまう。高校卒業後、ジョナサンはボビーから逃れるようにニューヨークに行ってしまうのだが、・・・(作品資料より)

<感想>劇場未公開の作品。監督は本作が初メガホンのマイケル・メイヤー、脚本は原作者であるマイケル・カニンガムが書き下ろしている。主演はボビーにコリン・ファレル、クレアにロビン・ライト・ペン(美しい人)、アリスはシシー・スペイセク(美しい人、スタンドアップ)。ジョナサンにダラス・ロバーツは、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』のレコーディング・ディレクター役が印象的です。

いつものワイルドなコリン・ファレルのイメージとは大違いで、何か可愛いイメージのコリン。コリン・ファレルってあまり興味はなかったのですが、あの目でじっと見つめられるとほっとけないですよね。特にこのボビーは純真で一途な若者という設定で、どうしようもないくらいセクシーなコリンにはハマリ役です。

あとダンスシーン、男同士ですがやっぱり良いですね!「ブエノスアイレス」のダンスシーンを思い出しましたよ。依然見た「ブロークバック・マウンテン」と同じような二人、そして一緒に住むクレアと奇妙な三角関係?。。。。。ストーリーは決して派手ではありませんが、3人の間で友情と恋愛、信頼関係が微妙に揺れ動くさまが見事に描かれていて、その中でも驚いた事がボビーがクレアとベットインするとき童貞喪失なんて事があり、コリンが演じたのにはちょっと驚きがありましたね。
ボビーの少年時代を演じた少年は、コリンにそっくりで眉毛が特に似ています(笑)。小さい頃お兄さんの影響で、墓場でマリファナを吸ったりお兄さんと同性愛の関係になったりして大きくなったボビー。

幼馴染みのジョナサン(ダラス・ロバーツ)と、高校生のころマリファナを吸ったりしてお互いに好きになり同性愛の仲に、・・そして大人になってニューヨークでジョナサンと再会するのですが、・・・ボビーは、高校生のころジョナサンの母親アリス(シシー・スペイク)とも関係をもっている。
ボビーはジョナサンのいるニューヨークへ行き、クレア(ロビン・ライトペン)と出逢い恋仲になり、始めて女性との関係をもつ。つまり童貞喪失?。。。そこへジョナサンが現れて、3人の奇妙な生活が始まるのです。するとクレアが妊娠していることが分かり、「パパ1、パパ2」って喜んで微笑ましい!

男同士は喜んで、3人は一緒に暮らし始めるのですが、クレアが父親の遺産でウッドストックに家を買い、新しい生活を始める。女の子が生まれ、「レベッカ」と名前をつけて3人で育てることになります。ボビーがジョナサンとお店「ホーム・カフェ」を始めます。
お店の経営も順調で、そこへジョナサンの母親アリスがやってきて、「アリゾナには遺灰を持っ帰れない」と言い、亡くなった父親の遺灰を置いていきます。ボビーが赤ちゃんを抱っこしてあやしたり、オムツを取り替えたりホント上手です。クレアは、ボビーに「貴方は何処でも生きていけるわ!」と言い、ボビーは「一人では生きていけない」と言う。
そんな夜、ジョナサンの身体に(お腹)斑点が出来て、もしかしてエイズでは?・・・ボビーが心配して病院で診てもらへと言うのですが、・・・ジョナサンは笑いながらダンスを踊ろうと、二人で抱き合っている所をクレアがジッと見つめている。
クレアは、二人が一番愛しあっている事に気づき、レベッカを連れて出て行きます。残された二人は次の朝、雪で真っ白なそんな凍てつく日にジョナサンの父親の遺灰を野原に撒き、ジョナサンが「僕の遺灰もここに撒いてくれ」とボビーに言いながら家路につきます。ジョナサン、自分の命の短さを悟ったような素振りが哀しい。結局ボビーは、ジョナサンなしでは生きていけない。それが分かってクレアが去っていったのですね。原作は読んでいませんが、邦題が「この世の果ての家」というタイトル。そっちの方がこの作品にはあっていると思います。

2016年DVD鑑賞作品・・・34映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング