パピとママ映画のblog

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アメイジング・スパイダーマン  ★★★★

2012年06月25日 | アクション映画ーア行
アメコミから生まれた「スパイダーマン」シリーズの新章となる第1弾。主人公ピーター・パーカーの知られざるもうひとつの一面が3D映像で語られる。監督は「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ。出演は「アイム・ヒア」のアンドリュー・ガーフィールド、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のエマ・ストーン、「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」のリース・イーヴァンズ、「ラブ・ソングができるまで」のキャンベル・スコット。

あらすじ:13年前に父リチャード(キャンベル・スコット)と母メアリー(エンベス・デイヴィッツ)が失踪して以来、伯父夫婦であるベン(マーティン・シーン)とメイ(サリー・フィールド)に育てられてきた高校生のピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)。彼は、ニューヨーク市警警部キャプテン・ステイシー(デニス・リアリー)の娘で、同級生のグウェン・ステイシー(エマ・ストーン)を密かに慕っていた。
そんなある日、ピーターは自宅で父親の残していった鞄を見つける。中には、父の親友であった生物学者カート・コナーズ博士(リース・イーヴァンズ)と父の関わりを記したメモが入っていた。
父のことを知ろうと、ピーターはオズコープ社で遺伝子を研究するコナーズ博士を訪ねるが、そこで遺伝子操作の実験中の蜘蛛に噛まれてしまう。その翌日、ピーターの体内で大きな異変が起こり始める……。(作品資料より)

 注意:ネタバレありです、これからご覧になる方はご注意下さい。


<感想>23日先行上映にて鑑賞。世界中が待ちわびた「スパイダーマン」、何と言っても注目はシリーズ初となる3D映像。でもその映像美は後半に集中して、NYの街をスイングするスパイダーマンの視点で捉えた映像や、超高層ビルからダイブする躍動感溢れるピーターのスリリングなシーンには、自分が空を飛んでいるような感覚が味わえます。
主人公のピーター・パーカー役には、高校生役も違和感なく若手のアンドリュー・ガーフィールド。アクションに果敢に挑み、ヒーローの宿命を背負ったナイーブな青年の苦悩を、表情豊かに演じている。
科学の分野に強い興味を抱き、学校ではトップクラスの秀才だが、あまり目立たない存在。スケボーとカメラが趣味。コナーズ博士の研究所で、ピーターは特殊な蜘蛛に噛まれたことによって、驚異的な身体能力が宿り、壁や天井を自在に動き回れるようになり、危険を察知できる能力まで備わる。原作の設定どおり、本作では彼の開発による両手首の装置からウェブ・シューターで糸を放出、腕時計をパーツの一部に流用している。

蜘蛛に噛まれた直後、地下鉄で酔った客に絡まれたピーターは、驚異的な身軽さで彼らを叩きのめすのだ。食欲は無尽蔵に増大、学校では乱暴者のフラッシュにバスケ勝負を挑み、圧勝する。そんな折ベン伯父さんが銃を持った強盗に襲われ命を落とす。伯父を殺したのは手首に星型の刺青を入れた男。伯父の死に責任を感じたピーターは、犯人を探しに危険なエリアへと。

持ち前の強い正義感も相まって、街の悪を懲らしめるため、スパイダーマンとしてNYの自警活動に乗り出す。だが、スパイダーマンを街の平穏を乱す者とみなす警察に追われることになる。ピーターが夜なべをして、自分の着るタイツスーツをミシンで縫っているのには、「キャットウーマン」を思い出したよ。

また頼れるパートナーとしてピーターの力になるヒロインのグウェン役には、エマ・ストーンが、私生活でも恋人同士と噂される2人のコンビネーションは完璧。グウェンに好意を抱き、彼女の家へと、彼女の父親である警官のステイシーが、スパイダーマンを無法者と断じるのに反論する娘のグウェン。父親も大トカゲの鋭い爪で胸をザクっと切られ、初めてその時スパイダーマンの存在を評価するのだ。
そんな時、ピーターはトカゲ再生能力を医療に応用する、研究を進めるコナーズ博士に頭脳をかわれて協力する。父親のノートを基に研究に必要な数式を解き明かし、ネズミの足の再生に成功する。だが、その後事態は急展開。人体実験を強いるオズコープ社に反対して解雇されたコナーズは、トカゲの遺伝子を自分に移植し、右腕を再生するも、誤算が生じて怪物リザードに変身してしまう。

リザードの武器は鋭い爪と車をも容易に投げ飛ばすパワー。体は爬虫類の大トカゲ、動きはスピーディで天井に張りついたまま高速で移動する。全身に銃弾を浴びせられても、撃たれた箇所がたちどころに治癒するため、拳銃なんて効果無し。切れた尻尾もすぐに生え変わり攻撃に転じる。
コナーズ博士は正気を失くし、弱者を救うという彼の信念が間違った方向へ暴走。オオトカゲに変身したコナーズ博士、小さなトカゲもたくさん下水道から出てきておぞましい。下水道に残されたカメラから、スパイダーマンがピーターだと知ったリザードは、彼のいる学校をも急襲!生徒たちが大トカゲの出現に逃げ惑う。
リザードの狙いが細菌テロだと突き止めたピーターは、解毒剤を手に入れるようグウェンに頼み、スパイダーマンとなって彼の暴走を止めようとするのだが、銃も効かないリザードに、警察は防戦一方でらちがあかない。
コナーズは細菌を警察官やスワットに噴射、人間がトカゲに変身する。その解毒剤が間に合うのか、スパイダーマンは警官に脚を撃たれ、そこへ蜘蛛の巣を噴射、負傷しながらもリザード(大トカゲ)と戦う姿は、まさにヒーロー。コナーズ役のリス・エバンスの怪演に、サム・ライミ版に出ていた怪物たちを思い出してしまった。
スパイダーマン危し、NY市民で建築業の人達がクレーンを動かして、ピーターのジャンプ&スイングを手助けするシーンも見逃せませんね。
このシーンでは背景のマンハッタンとの距離感が3Dでリアルな映像となり、まさに目の前に飛び出してくる感じ!・・・爆発時の炎や、倒壊するビルもド迫力で襲いかかる迫力がハンパない。3D効果大いに楽しみましたよ。
監督は「(500)日のサマー」のマーク・ウエブ。スパイダーマンが、車泥棒には「そんな泥棒だと分かる格好でやるなんて」とからかい、リザードとの戦闘中も「警察が逮捕に来たよ、悪いトカゲだから」などと挑発する。コミカルな要素を散りばめながら、ハード・アクションのようなドラマを演出。
サム・ライミ版では描かれなかった、ピーターと父親のエピソードを盛り込み、エンドロール中に続編への布石となるシーンが用意されているので、本編終了後も席を立たないように。
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2 コメント

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スパイダーマンは暗めになるんですかね? (健太郎)
2012-08-19 15:25:34
こんにちは。

新シリーズ始まりましたね。
個人的に「暗さ」を感じるのですが、そこがスパイダーマンのカラーなのでしょうか?
元々、力の意味に迷うのがスパイダーマンなので、やっぱりカラーなんですかね?

サム・ライミ版とは両親の設定が大きく違うし、ヒロインも違うので、今後が楽しみです。
健太郎さんへ (パピのママ)
2012-08-20 15:26:00
確かに本作のスパイダーマンは暗いですね。
監督が違うと設定とか、脚本も書き換えてスパイダーマンも前と違う。
それは仕方がないことで、これからスパイダーマンも「アベンジャーズ」に出るかもしれないので、いろんな意味で後2作品楽しみです。

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