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死霊館のシスター★★★・5

2018年10月04日 | アクション映画ーサ行

大ヒット・ホラー「死霊館」シリーズのスピンオフ作品。「死霊館 エンフィールド事件」に登場した悪魔のシスターに焦点を当て、シリーズの全ての恐怖の原点を描き出す。主演はオリジナル・シリーズに主演したヴェラ・ファーミガの実妹タイッサ・ファーミガと「エイリアン:コヴェナント」のデミアン・ビチルがバーク神父に。監督は「ザ・ハロウ/侵蝕」のコリン・ハーディ。

あらすじ:1952年、ルーマニアの修道院で若いシスターが自ら命を絶った。不可解な点が多いため、バチカンはバーク神父と見習いシスターのアイリーンを派遣する。さっそく調査を開始した2人は、やがて修道院に隠された恐るべき秘密に迫る中で、悪魔のシスター“ヴァラク”の存在に行き着く。そして自らの命と信仰をかけたかつてない恐怖と対峙していくバークとアイリーンだったが…。

<感想>「死霊館」とはアメリカに実在する超常現象研究家、エド&ロレイン・ウォーレン夫妻が体験した実話をベースにしたホラー映画「CONJURING」(呪文を唱えて霊を呼ぶこと)。そのいまいちピンとこない原題を、文字通り死霊に呪われた館と、証拠の呪いの品を集めた資料館、史料館をダブルミーニングしたナイスな邦題。実際、資料館は亡き夫に代わりロレインによって管理されているという。

前回の「死霊館 エンフィールド事件」の中に登場した謎の尼僧。一体あれは誰だったのか?・・・50年代にルーマニアで起きたある事件を描きながら、「死霊館」「アナベル」シリーズの恐怖の始まりを明かす最新作。

やはりシリーズものは観なければと、期待して見に行きました。本作は「エクソシスト」系でしょうかね、幾らでもお話は作れるので、信じるも信じないもあなた次第ですから。

バチカンから依頼された神父バークと見習いシスターのアイリーンが、悪魔祓いの儀式をするためにルーマニアに派遣されるも、修道院の中にいる尼僧全員が悪魔に取り憑かれているような気配を感じるのだが。共に捜査を進めるうちに、バチカンの指令の恐るべき秘密を暴いてしまう。

ルーマニアの修道院では、悪魔のシスター「ヴァラク」のことを知った若いシスターが、悪魔が這い出て来る地下の井戸の鍵を手に握りしめて、首つり自殺をする。本当は首つり自殺ではなく、助かりたいために窓からロープを垂らして逃げようとしたのに、そのロープが悪魔の力で首に巻き付けられて死亡。

バチカンはバーク神父は、少年のダニエルが悪魔に身体を乗っ取られてしまい、神父が悪魔祓いをしても力が及ばずに死なせてしまう。

シスター見習いのアイリーンは、実は悪夢を毎晩のように見て悩まされている。

信仰と自らの魂をも賭けて、その修道院に潜む邪悪な力と対決することになるバーク神父たち。それに、村の若い青年のフレンチ-「エル ELLE 」(2016)のヴァンサンに扮していたジョナ・ブロケが、怖がりなんですが、二人の力強い味方をしてくれます。ラストにフレンチーの首の後ろに、悪魔が身体に取り憑いた印があるのに驚かされます。

バーク神父も、悪魔シスター「ヴァラク」を見つけるのだが、自分が悪魔祓いをして出来なかったダニエル少年が修道院の中に現れて、神父を悩ませる。つまりは、自分の頭の中にある幻覚や妄想が取払ってないので、力にはならない。

どちらかというと、アイリーンが大活躍をして悪魔のシスター「ヴァラク」を退治することが出来るのですが、そのためにも、バーク神父に神と結婚をする儀式、本当の尼僧になる儀式をしてもらう。

真っ白い尼僧服と、修道院にいる尼僧や悪魔の「ヴァラク」も真っ黒のシスター服なので、かなり差があり、悪魔祓いの儀式に使う、キリストの聖水(血)を捜して手に持ち、悪魔のシスター「ヴァラク」と対峙するシーンでは、聖水(血)の入ったガラスの入れ物が壊れてしまい、中身が水の中に流れ出た模様。それが、自ら上がるアイリーンが、口の中に含んだキリストの血を「ヴァラク」に吹き付けるとは、お見事な頭脳プレイでやっつけましたよ。

しかし、なにしろ修道院にいた数十人の尼僧たち全員が、悪魔に身体を乗っ取られているので、まだまだこの修道院には近づかない方がよさそうです。

とにかく、ドドーンとか、恐怖感を煽る恐ろしい音響が凄まじくて、それに修道院が薄暗いし、必ずといって神父や青年、アイリーンの後ろに悪魔のシスター「ヴァラク」がぴったりとくっついているんですからね。怖くないと言ったら嘘になるでしょう。悪魔の棲みかとなった修道院に、バチカンから依頼された悪魔祓いの二人を、何とかして「ヴァラク」は、人間たちの身体に憑依しようとするわけですね。

本当のところ、日本人にはその悪魔憑きという憑依のことが半分ぐらいしか理解できないので、恐怖も半分ぐらいしか伝わらないのが、いかんともしがたいですよね。悪魔は精神的に弱い人に取り憑き、弱った心は悪魔の栄養分になるという教訓にはなるでしょう。

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