パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ワイルド・スピード ICE BREAK3D「IMAX」★★★★

2017年04月30日 | アクション映画ーワ行
世界的大ヒット・カー・アクション「ワイルド・スピード」シリーズの第8弾。謎の女サイバーテロリストと手を組んだドミニクの裏切りでファミリーが最大の危機を迎える中、世界各地を舞台に繰り広げられるファミリーとドミニクの攻防の行方と彼らの運命を壮大なスケールで描き出す。キャストにはヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲス、ジェイソン・ステイサムらお馴染みのメンバーに加え、シャーリーズ・セロン、スコット・イーストウッドらが新たに参加。監督は「ミニミニ大作戦」「ストレイト・アウタ・コンプトン」のF・ゲイリー・グレイ。

あらすじ:束の間の平穏を味わうドミニク(ドム)、レティら固い絆で結ばれたファミリーたち。ところが誰よりもファミリーを大切にしてきたドムのまさかの裏切りでホブスが投獄され、ファミリーは崩壊の危機に。そしてドムの背後には謎の女サイバーテロリスト、サイファーの存在が。ドムの暴走を止め、連れ戻そうとするレティたちだったが、到底太刀打ちできない。そこで最後の手段として、ファミリーは宿敵デッカード・ショウに協力を要請するが…。

<感想>冒頭でシリーズお約束のキューバのハバナで、ドムがボロ車でのストリート・カーレースに痺れて、それからは、どういうわけかボブスの要請でドミニクが出動、ベルリンで車をかっ飛ばし今回の任務は、武器商人に奪われた大量破壊兵器・電磁パルス砲の奪還作戦である。ですが、彼らのファミリーにはお手の物で、難なく作戦成功。

ところが、どうしたことか、帰り道でドミニクがボブスの車を襲撃して、電磁パルス砲を奪って逃走してしまう。主人公がダークサイドに寝返る、これまでとはかなり違うストーリーが展開する。

それで、ファミリーの中のホブス(ドウェイン・ジョンソン)が投獄され、刑務所の中でデッカード・ショウ役のジェイソン・ステイサムと出会も、取り合え仲良くなり手を組むことになる。これって大丈夫なの、だって彼は弟を痛めつけたドムの家に爆弾を仕掛けて復讐の鬼になってたんですからね。

それと、フアミリーの助っ人として、「ヘイトフル・エイト」のカート・ラッセルが、そしてリトル・ノーバディ「スーサイド・スクワッド」のスコット・イーストウッドも参戦という最強軍団が出来上がる。

どうしてドミニクが裏切り行為には理由があってのことで、敵役として謎のサイバーテロリストのシャーリーズ・セロンが登場するという。実は、ドミニクの元恋人エレナが男の子を産んで一人で育て、その親子をサイバーテロリストのシャーリーズ・セロンが拉致して、ドミニクを誘い自分に力を貸してもらおうとする。初めて知った我が息子にメロメロのヴィン・ディーゼルは、恋人のレティが子供を欲しがっていることも考えて悩む。

まずはNYでのドミニクをファミリーが追うカーチェイス。シャー子さん演じるサイファーは、一般車に搭載されているシステムに侵入して、遠隔操作で立体パーキングの車を動かし、次々にビルから落下させるんですから。追走していた警察の車は、まさに車の雨の直撃で潰されていくわけ。

このサイバーテロリストの悪役は、シャーリーズ・セロンにぴったりのハマリ役で、ドミニクの目の前で母親のエレナを殺害し、助けに入ったジェイソン・ステイサムまで殺してしまう。ですが、このステイサムを助けるのが、まさかのあの人(ヘレン・ミレン)が、ステイサムの母親役で出演にびっくり、それにしても、ジェイソン ステイサムが、ドムの赤ん坊を救出してアヤしながら敵との格闘技を披露します。ステイサムが相変わらずキレキレのアクション満載で見せてくれいるし、もう一人の主役って感じがしたわ。

物語に出て来る“神の目”とは、世界中のコンピューター・システムに侵入して、特定の人物を探し出すというプログラム。開発者のラムジー(ナタリー・エマニエル)は、今やドミニク・ファミリーの一員。だから、シャー子に連れ去らわれた息子も、ドムが首に掛けていた十字架にGPMが取り付けられていたわけ。だから、潜水艦だろうと、飛行機の中だろうと直ぐに探知してしまうのだ。

最近は、ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソンと、ジェイソン ステイサムの3人が、ツルッパゲの筋肉マンで活躍してもう言うことなしって感じがした。今作からは、悪役は似合わないステイサムが、ファミリーに仲間入りするということですかね。

見せ場は、ラストの極北ロシアの氷上チェイスです。シャー子が乗っている潜水艦を浮上させながら氷を砕き、その上に無人戦闘車まで参戦。氷の上を走っているファミリーの車をなぎ倒すというド派手さ。それでも、車のテクニックは一流揃いですからね、氷の山など難なくクリアして走り去るという腕の良さに惚れ惚れしますから。
意外なストーリーの展開や、新たな豪華キャストの登場といった変化は、見ていて観客が最も喜ぶ材料かもしれませんね。ラストでドミニクが息子の名前を“ブライアン”と名付けたのは、故ポール・ウォーカーが演じていたブライアン・オコナーから取ったものですよね。赤ん坊がヴィン・ディーゼルにそっくりなのが可愛い。

2017年劇場鑑賞作品・・・95アクション・アドベンチャーランキング
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スレイブメン★★

2017年04月29日 | アクション映画ーサ行
『片腕マシンガール』『ヌイグルマーZ』などの井口昇監督が放つヒーローアクション。気が弱くパッとしない自主映画監督が悲劇のダークヒーロー“スレイブメン”に変身し、1人の少女の運命を変えるべく奮闘する姿を描く。主演は、『仮面ライダー電王』シリーズなどの中村優一。ヒロインには『血まみれスケバンチェーンソー』などの奥田佳弥子がふんするほか、『HiGH&LOW』シリーズなどの阿部亮平、ベテランの津田寛治らが共演。
あらすじ:何をやってもうまくいかず、周囲からバカにされてきた映画青年しまだやすゆき(中村優一)は、ある日街で見掛けた小暮彩乃(奥田佳弥子)に恋心を抱く。それ以来、彼女に自分が作る映画に出演してほしいという思いが募り、意を決して彩乃に声を掛けようと近づく。その瞬間ナイフを持った不気味な男が現れ、しまだは刺されてしまい……。

<感想>「電人ザボーガー」「ヌイグルマーZ」の井口昇監督が、ワークショップから発展して撮り上げた異色のヒーロー映画。主演は平成ライダーシリーズに出演していた中村優一、ヒロインに奥田佳弥子、津田寛治他。エロとグロと笑いを合体させた、クレイジーなワークショップでゾンビやオネエになって、面白かったという井口昇監督。

その流れで制作した作品だというが、主人公が映画オタクの青年・しまだやすゆきがヘタレで、街で偶然見かけたメイド姿でティッシュ配りをする美少女・小暮彩乃に一目惚れしてしまう。以来、彩乃の隠し撮りを続け、やがて彼女に自分の映画への出演を依頼しようと決意する。その時、鉄製のマスクを装着した通り魔が現われ、しまだもその犠牲に。

ところが、いくつもの偶然が重なり、マスクがしまだの顔に装着されてしまう。不思議なエネルギーを注入されたしまだは、謎のヒーロー“スレイブメン”として復活を果たすのだったが…。

と、一応物語の流れがそうなんですが、これってヒロイン彩乃の夢落ちってことになっている。ヒロイン彩乃が撮影所で掃除夫をしていて、自分の将来に悲観して屋上から身を投げて、自殺をするシーンが何度か回想シーンである。それに、主人公しまだも、自主映画を作りたい、けれど女優さんが見つからない。などと一向に映画製作が進まないのだ。そこへこのタイトルの「スレイブメン」なる、ヘルメットが出て来る。
そのヘルメットを、敵が被っていたマスクを、しまだが取って自分が被ると“スレイブメン”に変身しちゃうという、かなりハチャメチャな設定。

それに笑いの部分が、相手の顔を5秒間スキャニングできたら敵を消却できるというもの。それに、彼を待ち受けていたのは現実世界が変化した異空間だったということに。お姉さんがスレイブヘッドをバックに入れて持ち歩くし、いきなりその辺にあったり、二つ目のスレイブヘッドが出てきたりと、なんて都合のいい展開なんだと思いました。

マンガ的な面白さはあるのだが、例えば、スレイブヘッドというヘルメットをかぶると、ナビゲーターの声が聞こえて、スキャニング・カメラの作動法を指示したり、スキャニングされそうになった相手が、それから逃れようと金槌で顔を隠したりするとスキャニングが出来ないのだ。それに、スキャニングされて消却された敵が、「マッドマックス」のような顔で出てきたりして。

井口監督の作品の常連さん、ベテランの津田寛治が悪役の親分で出て来て、自分もそのマスクを被るシーンがある。
実に大真面目でやっているところはいいのだが、バカバカしいといえばそうなのだ。主人公しまだやヒロインの彩乃の妄想(自殺志願者)が反転して、この世界が現実化するといったことになるような話だったら良かったのに。

ラストに主人公しまだと、ヒロインの彩乃が知らない同士ですれ違うシーンがあるが、そこでも、何かしら「あれ、見たことある」って振り返るとかすれば良かったのに、なんて思いましたね。

2017年劇場鑑賞作品・・・94アクション・アドベンチャーランキング
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アシュラ ★★★

2017年04月28日 | アクション映画ーア行

「MUSA -武士-」「FLU 運命の36時間」のキム・ソンス監督が実力派豪華キャストの共演で贈るノワール・エンタテインメント。架空の暗黒都市を舞台に、腐敗市長と悪徳検事との板挟みで追い詰められる汚職刑事の運命を、過激なバイオレンス描写満載にスリリングに描き出す。出演は「グッド・バッド・ウィアード」のチョン・ウソン、「国際市場で逢いましょう」のファン・ジョンミン、「私は王である!」のチュ・ジフン、「弁護人」のクァク・ドウォン。
あらすじ:あらゆる汚職が蔓延した街、アンナム市。末期ガンの妻の治療費が必要な刑事のハン・ドギョンは、市長パク・ソンべの悪事の後始末を請負い、汚い金を手にしていた。一方、市長の不正を暴こうと躍起になっていた検事のキム・チャインと検察捜査官ド・チャンハクは、ドギョンの弱みを握り、市長の不正の証拠を手に入れろと脅迫するのだったが…。

<感想>都市再開発に巣くう利権、市長に司法と、警察のみつどもえの抗争、各陣営の狭間を泳ぎ回る悪徳刑事の主人公。悪徳市長と手段を選ばず彼を捕まえようとする検事という、二つの悪の間でもがいている刑事ドギョンのような“取るに足らない悪党”は、いやおうなしに悪の時代に巻き込まれている、現代社会の中年男性とも重なって見えましたね。

極辛のコリアン・ノワールのようだが、香港のジョニー・トーを頂点とするこのジャンルで、目立つためには、とにかくバイオレンス描写を極辛化するしか方法はないのだ。韓国映画にはこれまでもユニークな武器(金槌とか金棒)が登場してきましたが、今回はカッターナイフとかが、リアルに痛いと言う感じのものが工夫されていましたね。
そして、隠し味はいつも“鬼の目に涙”とくる。本作も例外ではなく、その塩っけは相当なもので、ただそこが、ドライとウェットと天才的に使い分けるジョニー・トー監督と他の作り手を隔てる分かれ目になっている。

これがアメリカ映画だったら、最後の最後に知恵を絞って大逆転になるだろうに、もうやられっぱなしで、その終始を受け身のところが、韓流的といおうかアジア風味とでも言おうか、登場する人物のキャラも単純で一色。
悪いやつはひたすらに悪いし、表裏なく裏ばっかなの。ゆえに展開は、ただただ濃厚になっていくばかり。だからこうなったら、行き着くところまで行っちまえ、見たいなヤケッパチのようで、もう少し頭を使ってくれればね。
この作品は犯罪アクションスリラーですが、アクションシーンはそれほど多くなく、観客が楽しめるシーンが少ない。ですが、クライマックスの地獄絵も凄いが、迫力の雨の中でのカーチェイスや中盤までの人間描写に、緩~いアクションを絡ませる演出も良かった。

チョン・ウソンが演じた刑事にも、選択権はそれほどなくよりよい道を選んだ結果として、阿修羅の道にいってしまったというのが、人生の不思議であり、悲しさなんだろうなぁと。そうしないと生き残れないと考えたんでしょう。悪党が支配し、彼らに利用される世界の果てで待っているのは、絶望だけなんですが、それを知らずに、男たちはそうやって生きていくのでしょう。
俳優陣は圧巻でしたね。チョン・ウソンの熱演に、最近良く観る悪代官顔の「弁護人」のクァク・ドウォンという顔ぶれでした。

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哭声/コクソン ★★★★

2017年04月27日 | アクション映画ーカ行
「チェイサー」「哀しき獣」のナ・ホンジン監督が、静かで平和な村を舞台に贈る戦慄のサスペンス・スリラー。謎の日本人中年男性の出現と相前後して原因不明の不気味な殺人事件が立て続けに発生する中、捜査を担当する地元の平凡な警察官を待ち受けるおぞましくも不条理な運命を、予測不能の展開で衝撃的に描き出す。主演は「弁護人」のクァク・ドウォン、共演に「国際市場で逢いましょう」のファン・ジョンミン。また、國村隼が謎に包まれたよそ者の日本人を怪演し、韓国を代表する映画賞のひとつ“青龍映画賞”でみごと助演男優賞に輝き、同映画史上初めての外国人受賞者となる快挙を果たした。

あらすじ:のどかな田舎の村。いつの頃からか、山の中の一軒家に一人の日本人が住み着き、村人たちの間にこのよそ者に対する不気味な噂が広まり始めていた。そんな中、村人が自分の家族を惨殺する謎の猟奇事件が連続して発生する。いずれの事件でも、犯人の村人は体中を奇妙な湿疹に覆われ、正気を失った状態で現場に残っていた。気のいい村の警察官ジョングは、よそ者の日本人が関係していると睨んで捜査を進めるが、ある日自分の幼い娘ヒョジンにも犯人と同じ湿疹を発見する。娘だけは何としても守らなければと、祈祷師のイルグァンを村に呼び寄せるジョングだったが…。

<感想>小さな村で起きた凄惨な殺人事件をきっかけに湧き上がった謎が、別の謎と共鳴しながら、予想もしなかった世界へと見る者を運んでいく本作。映画の中では“謎そのもの”というべき存在の“よそもの”を演じた國村隼は、脚本を読んだ段階で「こんな世界観の映画は観たこともない」と興味を持ったと言うのだ。しかしながら、ある理由からしばしの間、出演を躊躇したというのだ。

実は、映画の中ではふんどしを付けて出て来るが、脚本の段階では真っ裸という設定だったそうだ。その上、「山中を四足歩行で、まるで獣のように走り、鹿の生肉をガブガブと食らう」と脚本に書いてあったという。本人曰く、これは自分にできるのかと悩んだそうです。日本人俳優の國村隼さんは、「チェイサー」「哀しき獣」のナ・ホンジン監督は凄いと、是非にでもやりたいと申し出たそうです。
人里は離れた山中のボロ家にたった一人住むよそ者は、日本人らしきみかけはしているものの、正体は不明。動機がわからぬままの殺人事件が続くにつれ、「そういえば、あいつが村の近くに現れてから、おかしなことが起こるようになった」という噂が村中を駆け巡るようになる。日本語通訳を務める若者が、神の言葉を媒介する存在、それは教会の助祭でもあることや、画面や挿話に現れるいくつかのシンポリズムからして、これはキリスト教的な意味での「信じること」と「疑うこと」についての物語でもある。

何度観てもどのように観ても謎が残る。パズルのラストピースがピタリと嵌まり、謎が解けて留飲下がってカタルシスを得るようなタイプの映画ではないのだ。だが、しかしである、だからこそこの「哭声/コクソン」は面白いのであります。のどかな田舎の村に謎の男が住んでいる。以来、村では悪霊に取憑かれたかのような者が、家人を惨殺する事件が続発。捜査にあたった警察官の幼娘も悪霊に取り憑かれて、祈祷師が呼ばれるのだが、・・・。

それは、連続殺人事件の被害者たちが、全身に湿疹が出て来て、みんなゾンビみたいになっていく。主人公の警察官ジョングの娘が、どんどん壊れていくのは怖かった。韓国版「エクソシスト」か、「ゼブン」にも、はたまた「ゾンビ」にも見えるものの、しかし、そのいずれでもなく、単なるホラーでは括りにくい、観たことの無い映画なのである。
中でも一番の謎は、何故に山中のよそ者が國村隼さんで、何故にパスポートまで提示して日本人と規定されているのかである。中国人でもよかったのではないか、監督の希望で日本人の俳優を使いたかったようで、肝心の國村隼さんは一つのカットで、中国の仮面劇、変面のように様々な表情や演技を見せることが出来る俳優であると。

さすがに、この國村隼さん演じるよそ者は、祈祷師による霊視で悪霊とみなされます。それ故に、一見、反日的な作品とも見紛うのだ。ですが、よくよく見れば、反反日をこそ意図した映画なのではあるまいか。祈祷師がトランス状態に入り込み、喧噪的なお祓いを繰り広げるシーン、本作中で圧倒的な見せ場の一つですからね。

ファン・ジョンミンの名演による祈祷師の狂騒ぶりは、反日という呪縛に囚われる人々に重なって見えて来るのである。しかし、犯人が誰なのかはっきりとしない点、一回死んだのに、よそ者の鬼として生き返った國村隼さんなのか、謎の女(チョン・ウヒ)なのか、それともマスコミとか警察が発表した毒キノコのせいなのか?・・・判らないのが不思議。???マークが見た後に付くわけだが、監督によると、「解釈は観客の判断に任せる」ということなのか。

呪い術に翻弄され、混乱してゆく町の者たちと、観ている者をシンクロさせる「羅生門」的構成が実に巧みであった。結局は、祈祷師は後に、霊視間違いだったことを告げるわけで、韓国がこうした呪縛から逃れる必要性を説いているのではないかと思うのだが。本当の犯人は、悪霊が憑いたよそ者の國村隼さんなのかもしれないし、祈祷師なのかもしれない。
たしかに前2作とは違ったスタイルではあるが、ナ・ホンジンならではの“追いつ追われつ”なシンはしっかりと用意し、吹き出す血の量も赤黒配合色で大量にアップしている。「エクソシスト」など、他の映画からの引用はあるものの、2時間半を持たせるのは、撮影の細部がいいせいだと思った。

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3月のライオン 後編★★★・5

2017年04月26日 | アクション映画ーサ行

羽海野チカの人気コミックを、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が、神木隆之介主演で実写映画化した2部作の後編。孤独な青年棋士が三姉妹との出会いを通して成長していく姿を描く。主人公を癒す三姉妹を倉科カナ、清原果耶、新津ちせが演じ、ライバルの二海堂を特殊メイクによってまるで別人に変身した染谷将太が熱演する。

あらすじ:桐山零(神木隆之介)が川本家と出会って1年が経ち、今では家族の一員のように3姉妹と自然に食卓を囲んでいる。今年も獅子王戦トーナメントの季節が始まったが、幸田柾近(豊川悦司)は引きこもってゲームばかりしている長男・歩を叱り反対に突き飛ばされてしまい、頭のケガで緊急入院して不戦敗となる。

長女・香子(有村架純)は仕事も続かず、不倫相手のプロ棋士・後藤正宗(伊藤英明)への想いを持て余し、幸田家は崩壊しかかっていた。一方、後藤は入院中の妻の容体を案じていた。二海堂晴信(染谷将太)は実は難病を抱えていたが、それでも戦うことを望んでいた。初タイトルを目指す島田開(佐々木蔵之介)は故郷・山形の人々のプレッシャーに押し潰されそうになり、“将棋の神の子”と恐れられる宗谷冬司(加瀬亮)も重大な秘密を隠していた。そんななか、川本家の次女ひなた(清原果耶)のクラスでいじめが発生する。さらに3姉妹を捨てた父親が現れ、とんでもない要求を押し付ける。大切な人たちを守るため、零はトーナメントに挑む。

<感想>将棋に生きるすべを求めるしかなかった孤独な少年の成長物語というだけでなく、2つの家族の物語を入れ込んで前後編となっているわけだが、後篇ではその2つの家族の話が全面化する。それでも、前編ほど回想シーンが多くない分良かったかなぁと。川本家と知り合ってから1年が経過し、食卓を囲む姿もすっかり板についた零。
肝心の師子王戦も順調に勝ち進むのだが、周囲の人々にはそれぞれの転機が訪れて、長らく病床にあった後藤の妻を対局中に亡くした後、不倫の仲だった幸田家長女香子と別れ、将棋一筋で生きていくことを決心する。

そして、川本家の高校生の次女ひなたが、学校で虐めにあっていることで苦しむひなたを見て、何もできない自分に腹を立てる零。それでも、ひなたは虐めの話を聞いてくれただけで良かったと言ってくれた。ひなたが手造りの黒猫メガネの人形をくれたが、一度はゴミ箱へ捨てるも、宗谷冬司との対局戦で袋から出して横へ置いたのには驚いたね。続編でもあったなら、ひなたとの結婚も夢ではないぞ。

そこへ、6年間も家族を捨てて女のところへ行った父親が帰ってきて、一緒に住もうと言い出す。家族はすぐには返事が出来ず悩むが、零がその父親に金目当てで帰って来たなら、自分が賞金800万円くらい稼いで積み立てしているので、その金を上げると。そして、次女のひなたと結婚をすると宣言をするのだ。しかし、家族間の問題に零は他人であり、話の仲間には入っていけずモガキ苦しむ。

零が幸田家に来たために、初めは姉弟、零と将棋戦で切磋琢磨でいい関係だったと思うが、姉の香子が零との闘いに負けて、零を平手打ちして悔しがる。そして家出に後藤と不倫関係になるという。それに、弟の歩も登校拒否をして部屋に閉じこもりゲームばかりしている。父親が窘めたところ喧嘩となり、父親が頭を強打して入院。零は自分が幸田家に入り込んだばかりに、すまないことをしたと、養父に詫びを入れ歩の部屋へ行くも、返事がない。

ですが、零が師子王戦に勝って、宗谷冬司との対局戦のチケットを歩むに渡すシーンは最高。幸田家の家庭崩壊と、川本家の話で尺を取る後編では、これが必要かどうかは意見が分かれるところだろう。根本の桐山零の、彼が挑むことになる王者の弱点が単なる雰囲気に終わっていて、かなり肩透かしを食らってしまった。

だが、それぞれの時間に限りがある中で、先のことを考えに考え抜いた彼らは、次の一手を選び前へと進んでいく。それでも、師子王戦トーナメントを軸に、登場人物たちの苦しい過去にもがきながらも、未来へと進む姿が描かれてるのは良かった。

見どころは、後藤との師子王戦での対局である。極限状態で頭を自分の拳で殴りながらも、涙を流しながら本気の一手を選び取る零。将棋はルールに沿えば駒を進めるも戻すも、自分次第の競技。目の前には対局相手がおり、相手の駒を奪って自分のものにすることもできる。そして、投了と言う自分で負けを認めた瞬間に終わるという掟。

人と関わりながら、時には奪ったり奪われたりするけれども、自分が諦めるまで良い未来へ向かおうとするのだ。とにかく最後まで諦めないことの大切さを届けてくれる。ラストは、宗谷冬司との対局戦であり、幸田の養父があつらえてくれた和服姿で、山寺(立石寺)へと、一段一段と階段を上っていく零が清々しく見えました。

2017年劇場鑑賞作品・・・91アクション・アドベンチャーランキング

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たかが世界の終わり ★★★・5

2017年04月24日 | アクション映画ータ行
「わたしはロランス」「Mommy/マミー」のグザヴィエ・ドラン監督が、38歳の若さでこの世を去ったフランスの劇作家ジャン=リュック・ラガルスの戯曲を豪華キャストで映画化した家族ドラマ。自らの死を告げるために帰郷した34歳の主人公と、それを迎える家族の葛藤と、不器用ゆえの切ない心のすれ違いを緊張感あふれる筆致で描いていく。主演はギャスパー・ウリエル、共演にナタリー・バイ、レア・セドゥ、ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール。

あらすじ:人気作家のルイは12年ぶりに帰郷し、疎遠にしていた家族と久々に顔を合わせる。目的は不治の病に冒され死期が迫っていることを伝えるため。幼い頃に別れたきりの妹シュザンヌは兄との再会に胸躍らせ、母マルティーヌは息子の大好きな料理で歓迎する。一方、兄のアントワーヌはひたすら刺々しく、その妻カトリーヌは初対面の義弟に気を遣いつつも戸惑いを隠せない。そうして食事を囲みながらの無意味な会話が続き、なかなか帰郷の目的を打ち明けられないルイだったが…。

<感想>第69回カンヌ国際映画祭グランプリを獲得した作品。グザヴィエ・ドラン監督の作品は好きかと言えば、好きだと言える。20代の若き天才監督が手掛けたとは思えないほどの、驚く演出に圧倒されます。
観ていて言えるのは、主人公のルイを演じたギャスパー・ウリエルの、ほとんど感情を露にしない存在感が素晴らしかった。その透明感のある抑圧された顔の演技は、あたかも静かな鏡のように、家族の欲望を反映している。

兄の妻カトリーヌを演じるマリオン・コティヤールはさすがの貫禄であり、内気でおどおどした主婦を堂々と演じているのも良かった。ルイとカトリーヌの間に漂う奇妙な連帯感は、二人が何らかの抑圧を受け続けてきたことと、ともにこの家族にとっては、よそ者的なポジションを共有していることによるのだろう。子供の名づけを巡る二人の応酬は、ルイの同性愛傾向に触れそうで触れないスリリングな場面でもあります。

母親は成功した息子を誇らしく思い、久々の再会を前に念入りに化粧し、手の込んだ料理を用意するのだ。妹にとってもルイは限りなく他人に近い存在だが、それでも自慢の兄の記事はまめに切り抜き、兄から送られてきた絵葉書は大事に保管してある。
だが、一方の兄アントワーヌの心情は複雑である。煌びやかな成功を収めた弟に劣等感を感じていて、工場勤務の自身には何の関心もないに違いないと決めつけている。だから、母親と妹が手放しで歓待するのが、面白くない兄との間には、強い葛藤がある。

舞台が家屋と車のみに限定された、舞台劇の原作をなぜに映画化として描くのか?・・・。ドラン監督の狙いは明確であります。それは、俳優たちの顔を主役とするためだろう。顔そのもののクローズアップが多いのだから。
狭い屋内で繰り広げられる家族関係の息詰る閉塞感と緊張感を、顔のアップのカットバックと、畳みかけるようなテンポの編集で見せている。ドランのライフワークとも言える家族の映画。
非難と罵倒を応酬するルイの家族は、エゴと感情をぶつけ合う。だから、自分の余命を報告にきたはずのルイの居場所は、迷い込んだ小鳥すらも、文字通り窒息させてしまうほどである。自身の病について打ち明けることは、家族の争いの火種になるだけだと知り、ルイは無言で家を後にするのだ。

それでも、余命宣告されたルイが家族の元へと帰ってきたのに、彼の悲痛な言葉を発せないままに、家を去ることになろうとは、何日かして彼が亡くなったという悲報が届くまで。これが家族と言えるのだろうか、日本人は理解に苦しむはずだと思う。
家族がぶつかり合い傷つけ合い抱きしめることが、嘘のない繋がりであり、その時間こそが愛おしい“今”であると。死さえも超えてしまうもの、誰にでも平等に与えられた時間というものが、同じ場所で過ごす煌めきを刻むのだから。
歪んで見える家族の一人一人が、描き分けていく脚本、戯曲を原作としているが、主演のギャスパー・ウリエル、兄のヴァンサン・カッセル、兄嫁のマリオン・コティヤールに、母親のナタリー・バイと妹のレア・セドゥなど、芸達者な俳優たちの表情を追うカメラが、家族間の緊張を着実に拾う。ドラン監督が一貫して描いてきた家族のテーマであり、完全にドランのものになっており、彼の力量が証明されたと言えよう。

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バーニング・オーシャン ★★★★

2017年04月23日 | アクション映画ーハ行
2010年4月、メキシコ湾で作業中だったBP社の石油掘削施設ディープウォーター・ホライゾンで起こった大事故を映画化したスペクタクルドラマ。施設内に閉じ込められた作業員たちの決死の脱出、救出活動の行方が描かれる。命の危険を顧みずに救出作業に挑む主人公マイクをマーク・ウォールバーグが演じる。
あらすじ:2010年4月。チーフ技師マイク・ウィリアムズ(マーク・ウォールバーグ)はメキシコ湾沖80キロの海上に浮かぶ石油採掘施設ディープウォーター・ホライゾンに向かう。安全テストが終わっていないにも関わらず、石油会社の幹部ヴィドリン(ジョン・マルコヴィッチ)はスケジュールの遅れを理由に掘削再開を迫った。突如警報音が鳴りだし、採掘口につながったバルブから濁った海水と原油が噴出。さらに海底油田から逆流してきた天然ガスが引火爆発し、作業員126名がいるディープウォーター・ホライゾンはたちまち炎に包まれてしまう。閉じ込められた作業員たちは被害拡大を食い止めようとするが……。

<感想>未曽有の“人災”事故の裏側と決死のサバイバルを完全映画化している。凄まじい爆発と大火災によって、周辺の自然環境や住民の生活に甚大な被害を与えたこの事故は、市場最悪の“人災”事故でもあった。その知られざる真実と作業員たちのサバイバルを実話をモチーフの「ローン・サバイバー」を成功させたピーター・バーグ監督だからこそ、その事故発生の原因と具体的に経過を劇化することにあると思いましたね。

ですが、事故が起きるまでのシークエンスが異様に長いので、いざ事故が起きると、待たされただけのことはある猛烈なスペクタクルが、これでもかとスクリーンに釘付けにされてしまうのだ。
ですが、正直、どこで誰が、何とやっているのかが分からないショットも多いのだが、巨大セットを実際に建設した迫力あるは相当なもので、闇を引き裂いて次々とほとばしる炎のエネルギーを鑑賞しているかのようだった。
個々のエピソードに重点を置いているので、ドキュメンタリーの映画時間とは一致していないと思うが、美術スタッフが造形したディープウォーター・ホライゾンが緻密なので、観ている方にしては、火災の現場を観ている気分になる。

金のために作業する人間を追い詰め、人災事故をつくる資本家側の代表者を演じたジョン・マルコヴィッチが悪夢のように怖かった。
それに、マーク・ウォールバーグが電気系の技師を演じており、工期の遅れを取り戻そうとする雇い主、BP社の幹部ヴィドリンが、重要な安全確認テストを省略し、強制的に稼働を指示する。掘削作業の最終段階を迎えたその夜、大量の原油が逆流し引火、取り返しのつかない事態になってしまう。

もしも自分が極限状況下に置かれたら?・・・突然の大惨事に襲われ、人間性が試される126名の作業員たちの姿が生々しく、自らを重ねずにはいられない。彼らの前に立ちはだかる“権限”という名の壁、無事を祈る家族の苦悩や生存者のトラウマにも目くばせしたい問題作であります。

主人公のマーク・ウォールバーグの妻には、ケイト・ハドソンが扮して、夫が常に危険と隣り合わせの仕事にも心配し、経済的に収入がいいためなのだが、それにしても、何か月間も海の上にある石油掘削施設で暮らすわけで、何が起こるか分からない不安はある。

チーフ技師マイク・ウィリアムズの上司には、カート・ラッセルが扮していて、安全管理を何よりも重んじ、責任感も人一倍のためジョン・マルコヴィッチ扮するBP社の幹部ヴィドリンと衝突する。爆発が起こった時に、シャワー室におり、ガラスが砕けて裸の身体全身に刺さる。マイクが助けに来てくれるので、助かり、救命ボートに乗ることが出来た。

他にも、マイクが助けた作業員たちはたくさんおり、最後に残った女性技士と一緒に石油掘削施設の上まで登り、下の海面は油が燃えている中に飛び込むということになるも、女性が飛び込むのは嫌だというのだが、一刻を争う事態の中で、マイクが女性を海へ落としすかさず自分もダイブするシーンが、圧巻でした。

あくまでも実録ドラマに徹しており、それゆえに嫌な奴が無残な死に様を見せるみたいな、因果応報な盛り付けはしていない。そうかと言って、事故を起こした企業を強く批判するわけでもないのに不満。
その不満を吹っ飛ばすのが、事故描写の数々であり、泥水、原油、火災、爆風が一緒くたになった果てに、石油掘削施設が崩落するさまは、実際の事故映像よりもエグ目になっていたと言う点は、良かったのではないかと。

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美女と野獣IMAX3D ★★★★★★

2017年04月22日 | アクション映画ーハ行
ディズニー・アニメ不朽の名作「美女と野獣」を「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソン主演で実写映画化したファンタジー・ラブ・ロマンス。魔女の呪いで醜い野獣に変えられた王子と、聡明で心優しきヒロインの真実の愛を、アニメ版の名曲の数々に加え、新たに書き下ろされた新曲とともに絢爛豪華なヴィジュアルで描き出す。共演はダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンス、ケヴィン・クライン、イアン・マッケラン、エマ・トンプソン。監督は「ドリームガールズ」「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」のビル・コンドン。

あらすじ:美しいが傲慢だった王子が魔女の呪いによって醜い野獣に変えられてしまう。呪いを解くためには、魔女が残したバラの花びらがすべて散る前に、誰かと心から愛し合わなければならなかった。以来、王子は城に籠り、絶望の中で心を閉ざして時を過ごしていた。一方、田舎の小さな村で父モーリスと暮らす美しい女性ベル。

読書家で進歩的な考えを持ち、広い世界を見たいと願う彼女は、周囲から変わり者と見られてしまう。そんなある日、モーリスが森で遭難し、迷い込んだ城で野獣に捕らえられてしまう。モーリスを探して城までやってきたベルは、野獣の姿におののきながらも、父の身代わりとなり城に留まることを決意する。そんなベルを、呪いで家財道具に変えられてしまった城の住人たちが優しくもてなすのだったが…。

<感想>2014年フランス版のバンサン・カッセルとレア・セドゥの美女と野獣は、イマイチでしたが、今回のは実写ならではの魅力も盛り込んでいて、IMAXで鑑賞したので素晴らしかった。愛情深い女性ベルが、魔女の呪いで野獣となってしまった王子の心を溶かしていく様をファンタジックに描くラブストーリー。

何といっても主人公ベル役のエマ・ワトソンのハマリ度には驚いたわ。ベルの“変わり者”と村の人に言われてもブレない芯の強さや、美しさがエマにぴったりで、ダンスのシーンでは野獣を見つめながら『美女と野獣』の曲と共に踊るところは、2人が恋に落ちて、恋愛関係が始まるシーン、二人の踊る姿が美しすぎて、いつの間にかスクリーンに吸いつけられていました。主演のエマ・ワトソンの、優しさや芯の強さがベル役にぴったりでしたね。

野獣役のザ・ゲストのダン・スティーヴンスは、野獣の王子の心の変化や感情はアニメより深く描かれており、村人たちが城へ押し寄せて来る時にダンが歌う『ひそかな夢』まさに現代版『美女と野獣』でした。野獣を演じるダンが、鋼鉄の高い靴を履き演技する中で、ダンスが一番難しかったそうです。それに、ラストで魔女の呪いがとけて王子になるダンのハンサムぶりも良かった。ですが、イケメンの王子に戻ったのに何故か、ベルが「髭をはやしたら」何て王子に言うのです。きっと野獣の王子に惚れたのが良かったのでしょうかね。

そして、城の使用人たちは魔女の呪いで家具や調度品に姿を変えられており、しょく台のルミエール(マクレガー)、置き時計のコグスワース(マッケラン)、ティーポットのポット夫人(トンプソン)の姿が描かれていた。ポスターでは羽ぼうきのプリュメット(ググ・バサ=ロー)、洋服ダンスのマダム・ド・ガルドローブ(オードラ・マクドナルド)、ハープシコードのカデンツァ(スタンリー・トゥッチ)も登場しており、ベルと野獣の恋路を見守る屋敷の住人たちが勢ぞろいしている。

脇を固める芸達者な名優たちもまた 歌や会話のやり取りを楽しませるなかでも、野獣の城の給仕頭ルミエールは、魔法でろうそくの燭台にされてしまったものの色男ぶりは健在で、アニメーション版でも「ひとりぼっちの晩餐会(Be Our Guest)」を魅力たっぷりに歌い上げたユアン・マクレガーが、野獣の城で心細く思っていたベルを豪華なディナーでもてなし勇気づけていた。

ところが、実写版でも同じように、魔法で燭台にされたルミエールをユアンくんが歌ってくれてやっぱり巧いと頷き、他の野獣に仕える城の住人たちも、イアン・マッケランの(置時計の執事コグスワース役)、エマ・トンプソンの(ポット夫人役)ポット夫人役のエマ・トンプソンが歌う主題歌「美女と野獣」は優しく響いて格別ですね。それに驚いたのが、オペラ歌手と思えるほどの歌唱力で歌う、オードラ・マクドナルドの素晴らしさにうっとり。

村娘のベルに言い寄るイケメンの青年役のルーク・エヴァンスが、ベルにフラれてしまうも、何度もベルにアタックするところとか、それに、野獣の城の中の図書室で、ベルがパリの写真を見てベルの母親と、彼女が亡くなってしまった理由の部分を知る辺りとか、アニメーションでは、字も読めなかった野獣が、実写版では教養があり読書好きな男に変更され、彼が我儘ほうだいに育った背景にも触れられます。特に、野獣とベルが城の庭で雪合戦をするシーンとかは微笑ましかった。

新たな魔法の道具には、望んだものが見られる鏡や、野獣のバラのほか、行きたいところへ連れて行ってくれる魔法の道具が登場します。

18世紀のフランスと言う設定をベースにセットや豪華絢爛の衣装、ダンス・シーンのボールルームは、人工大理石を敷き詰めた巨大セットが組まれ、ベルの黄色いドレスには、2160個のスワロフスキーが施されているというから、来年のアカデミー賞では、何部門かノミネートされ、エマが主演女優賞を獲得するのは間違いないでしょうね。
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フレンチ・ラン★★★★

2017年04月21日 | アクション映画ーハ行
革命記念日を控えたパリを舞台に、CIAのはみ出し者捜査官が、ひょんなことから天才スリの若者とコンビを組み、凶悪なテロ組織に立ち向かうクライム・アクション。主演は「パシフィック・リム」のイドリス・エルバ、共演に「シンデレラ」のリチャード・マッデン。監督は「バイオレンス・レイク」「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」のジェームズ・ワトキンス。
あらすじ:パリ、革命記念日前夜、市街で爆弾テロが発生。容疑者として浮上したのは、スリの若者マイケル。捜査を担当することになったCIA捜査官ブライアーは、イラクで命令を無視し、テロリスト6名を射殺した当局きってのアウトロー。いち早くマイケルを確保したブライアーは、彼が無実であることを感じ取る。ブライアーはマイケルの抜群のスリテクニックを買い、自らの無実を証明するために、捜査に協力することを持ちかける。誕生した“CIAとスリ”による前代未聞のコンビは、真犯人を探すため、パリの街を疾走する!そして、「36時間後の革命記念日にパリの街を制圧する」という犯行声明が出たことから、事件はフランスの国家的危機へと発展していくー。真犯人は誰なのか?事件に隠された巨大な陰謀とはー?

<感想>冒頭からモンマルトのサクレ・クール寺院の階段の人込みの中を歩いて来る全裸の若い女、つまりこれはマイケルが呆気に取られている客のポケットからパスポートや高級腕時計、金属類など、金目のものをスルためのパフォーマンスだったのだ。

次が、凄腕のスリのマイケルが、パリで女から盗んだバックの中身が、テロが仕掛けた爆弾だったというところから始まり、すぐにパリ市警から追ってが来て、パリの古いアパートの屋上から屋根の上を駆けまわる序盤の追跡シーンの素晴らしさには、まるで「ジェイソン・ボーン」かと思うほどの迫力に大興奮でした。

パリのリアルな現在を切り取ったかのような物語にしているのもいい。屋根の上から、一歩間違えると十数メートル下に落下するスリルとともに、ハイスピードで駆け抜ける追跡劇が描かれるのだが、よくあるバディもののチェイス・アクションだが、陳腐さは感じられなかった。もうこれだけで満点を付けたくなる。

まずはCIA捜査官ブライアーの、イドリス・エルバのならず者っぷりが素晴らしい。単身で敵地へと乗り込んでいくイドリス・エルバを、武器も腕力もない若い男女2人が、援護するシーンのアイディアには、何やら猛烈に感動してしまった。CIA捜査官ブライアーがすばやく殴る、撃つ、通りすがりの車を奪う。普通ならドン引きものの悪辣さだが、次期
「007」候補なのも納得できる、イドリス・エルバのクールでワイルドな魅力を堪能できるのは良かった。相棒のスリ役のリチャード・マッデンも小物さ、情けなさと有能さ、タフさのバランスのいい感じに取れていて最高。彼のバーでの一連の動きは一見の価値あり。テロリスト犯の仲間と思われ指名手配されるし。

彼はテロリストではないと確信するCIA捜査官のブライアー。そこで二人はバディとなり、犯人を追うことになるわけ。しかしながら、パリ市警もガミュー(ジョゼ・ガルシア)を責任者として犯人を追う。ところがその部下である、警察の特捜隊ラフィ隊長(ティエリ・ゴダール)には裏の顔があるんですからね。

どうしてかって、パリの爆弾テロリストの一員となっているし、実はそのリーダー格なのである。そしてあろうことか、ここからが観ていてバレバレの最大サプライズなのだが、その頂点に立っている大ボスが、パリ市警のガミューその人なのであるからドン引きですよ。
さらには、移民問題、テロ、右翼の台頭、それに対するデモ行進の描き方など、パリ市民がどう思うかが気になるほどだが、この監督は、結局面白いものは何でも取り入れる演出が好きなのね。

とはいえ、スリであるマイケルがその技を駆使するクライマックスは、観客を存分に楽しませるし、パリ市警国立銀行の金庫に突入する。

銀行の金庫の中って、案外簡単に開くようになっているのね。金の延べ棒がずらりと棚に並んでいても、それは盗まない。それは、隊長率いる特捜隊の連中が、5億ユーロのネットマネーを略奪するのだから。だが、ブライアーらの活躍で見事阻止されるシーンでは、イドリス・エルバとのバディもばっちし決まっていて爽快でした。
敵も味方もやることなすこと他人を一切顧みないので、敵の最終目的があまりにしょうもなくてびっくりしたけれど、現実世界でも案外そんなものかもしれないと思うとゾッとする。
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バーフバリ 伝説誕生★★★

2017年04月20日 | アクション映画ーハ行

「マッキー」のS・S・ラージャマウリ監督が伝説の戦士バーフバリの数奇な運命をVFXを駆使した迫力の映像で描く歴史アドベンチャー大作。本作は2部作の前編。本国インドでは歴代興行記録を塗り替える大ヒットとなった。

あらすじ:胸に赤ん坊を抱いた老女が大勢の兵士たちに追われた末に滝へ追い詰められてしまい、老女は自らの命を犠牲に赤ん坊を救おうとする。村人に拾われた赤ん坊はシヴドゥと名付けられ成長。たくましい青年となった彼は巨大な滝の上の世界に興味をひかれ、ついにたどり着く。そこで出会った女戦士アヴァンティカと恋に落ちるシヴドゥ。アヴァンティカの一族が暴君バラーラデーヴァが君臨する王国と戦い続けていることを知り、自ら戦士となって王国に乗り込んだところ、王国に25年もの間囚われている実の母がいること、そして自分こそがこの国の王子バーフバリであることを知る。

<感想>制作国インド映画であることで、アメリカでも大ヒットを記録したと言うのだが、東北ではミニシアターで2週間の上映であります。客席もまばら状態でありこれでは2週間がやっとでしょうね。

物語が、伝説のバーフバリの3代に渡る運命をスペクタクルに描いている超大作であります。王の忘れ形見が市井で怪力筋肉青年に成長し、父親から王座を奪った伯父一族に対抗するインド産の戦国絵巻には楽しめました。序盤で主人公に滝登りをさせるという上昇運動の、豪快な視覚化が見事であり、そこに綺麗な美女が現れたりと、お馴染みの歌って踊っていつもの趣向もピタリと、いいところにハマって心が躍ります。

拾われた赤ん坊が成長し、滝登りもして上へ行くとそこは真冬で雪化粧。美しい女戦士アヴァンティカと恋をして、やがて自分の血筋の因縁深い過去を知りことになる怒涛の展開が描かれて、主人公のシヴドゥが、大木から樹の皮を剥がしてソリ替わりに雪山を滑走するシーンにぞくぞくとした。

それに、いつも思うのだけれど、女性は若くて美人なのに、男優さんはどうして中年の太目のおっさんなのか、インドの男優さんにいるのに、もっと若くてイケメンの男優を出してよね。

主人公が初めて滝登りをして都へと乗り込んでいき、民衆を味方につけていくシーンのカタルシスも清々しい。そして、主人公の生い立ちである父親の時代の戦闘シーンも描かれていて、弓矢を駆使した知力戦ありの、剣や鉄球をブン回す肉弾ファイトありのと、兵士の数では負けているも

甲冑姿の王子も戦闘にたち、まるで関羽のように両手に長い槍を持ち敵を蹴散らし、これでもかと大戦闘シーンの痛快さ、馬とともに数万の敵軍に向かって突撃し、一撃、数十人の兵士を吹っ飛ばす。いやはや、張り扇の音がパンパンと弾けるような威勢の良さに驚き、ドラマの部分が重くならないのもいい。

ドラマとミュージカルとVFXとCGを駆使した、アクションてんこ盛りで描かれていく。その重量級の濃さは、間違いなく見応えはあるのですが、かなり満腹状態になります。と思っていたら、何と、これは第一章とのこと。エンドロールでの音楽も途中で切れてしまい、続きの予告でもあるかと期待して最後まで見ていたら何も無しとは、がっかりでした。

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夜は短し歩けよ乙女★★★・5

2017年04月19日 | アクション映画ーヤ行
第20回山本周五郎賞、第4回本屋大賞第2位に輝いた森見登美彦の小説をアニメ映画化。京都の移りゆく四季を背景に、パッとしない大学生と彼が片思いする後輩の恋の行方を、個性的な仲間たちが起こす珍事件と共に描く。主人公の声を、テレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などの星野源が担当。監督の湯浅政明をはじめ、脚本の上田誠、キャラクター原案の中村佑介ら、森見原作によるテレビアニメ「四畳半神話大系」のスタッフが再集結する。
あらすじ:クラブの後輩である“黒髪の乙女”に恋心を抱く“先輩”は、「なるべく彼女の目に留まる」略してナカメ作戦を実行する。春の先斗町に夏の古本市、秋の学園祭と彼女の姿を追い求めるが、季節はどんどん過ぎていくのに外堀を埋めるばかりで進展させられない。さらに彼は、仲間たちによる珍事件に巻き込まれ……。

<感想>京都を舞台にした、一夜のほろ酔い気分な青春幻想譚。お酒を愛する好奇心旺盛で少し天然であり、瞬く間に周囲を巻き込む黒髪の乙女と、彼女に恋する絶妙にダメ男な先輩。この作品の世界は、主人公は“先輩”じゃなくて彼女を中心に回ります。

“黒髪の乙女”に想いをよせる“先輩”は、彼女とお近づきになるべく「ナカメ作戦」いわゆる(なるべく彼女の目にとまる)を実行していますが、「偽の電気ブラン」や「ラ・タ・タ・タム」などに心を奪われている“乙女”は、中々振り向いてくれません。

夜の先斗町を、下鴨の古本屋を、学園祭の人込みの中を迷わず歩む“乙女”と、それを追う“先輩”。風変わりな人々と共に夜を駆ける彼らの爽快な青春模様に、ときめかずにはいられないのですから。

森見登美彦の原作小説を、湯浅政明監督ら「四畳半神話大系」チームが、劇場アニメ化したこの作品。森見作品とアニメの相性の良さは「四畳半」などで証明ずみではありますが、本作もまたアニメになることで、、水を得た魚のように生き生きとするお話でありました。

“乙女”と“先輩”が交互に語り手を務める原作は、彼ららしい言葉が小気味よく連なることで、その性格や摩訶不思議な出来事への想像を掻き立てましたが、劇場版で明らかにしたのは、彼らのその「テンポ」です。しこたまお酒を呑み、へべれけな人々と夜の街を歩く“乙女”のテンポなんですね。「偏屈王」役を奪いとるために爆走する“先輩”のテンポと。

それらはある意味で、言葉以上に彼らの心情を知り手掛かりとなりました。そして、「声」もやはり同様の役割を果たしています。
黒髪の乙女の花澤香菜の愛らしく抜けの良い声は、“乙女”のまっすぐさを裏づけていますし、“先輩”の星野源はさすがに偏屈だけど、ピュアな男に命を吹き込む天才、“先輩”へのヘタレな」部分を、上ずったり震えたりしながら、完璧に表現していましたね。

他にも「詭弁踊り」や「偏屈王」のミュージカルなど、映画ならではの見どころを上げたらきりがありません。
とにかくも、奇妙奇天烈でちょいと粋な夜の住人から、物の怪の類までもが入り乱れる摩訶不思議な物語が、ポップアートのような大正ロマンといった形で、カラフルなアニメーションで綴られていきます。
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ReLIFE リライフ★★★

2017年04月18日 | アクション映画ーラ行
アニメ化もされた阿相クミコの人気コミックスを中川大志主演で実写映画化した青春ストーリー。27歳ニートの主人公が、“リライフ”という謎めいた実験に参加し、1年間の期間限定で2度目の高校生活を送る中で、クラスメイトたちと織りなす青春模様を綴る。共演は平祐奈、千葉雄大、市川実日子。監督は「今日、恋をはじめます」「クローバー」の古澤健。

あらすじ:ある事件がきっかけで社会に絶望し、ようやく就職した会社を5ヵ月で辞めてしまい、27歳にしてニート状態の海崎新太(中川大志)。そんな彼の前にリライフ研究所の夜明了(千葉雄大)と名乗る若者が現われ、“リライフ”という社会復帰プログラムの被験者にスカウトする。それは、特殊な薬で外見を10歳若返らせ、1年間限定で高校生活をやり直すというもの。半ば自暴自棄となっていた海崎はこの怪しげなプログラムへの参加を決意する。こうして実際に10歳若返ると、サポート&監視役の夜明とともに2度目の高校3年生をスタートさせる海崎。しかしクラスメイトは本当は10歳も年下。社会でそれなりの経験を積んできた海崎からすると皆まだまだ幼く、最初はそんな彼らと距離を置いて1年間をやり過ごそうと考えていた。ところが、成績優秀だけど極度のコミュニケーション音痴の日代千鶴(平祐奈)が、自分の殻を破ろうと懸命にもがいている姿に心打たれ、彼女が友だちをつくれるようサポート役を買って出る海崎だったが…。

<感想>コミックを実写化したラブストーリーもので、今年はタイムリープモノが大いに映画化されている。この作品もどちらかと言うとその手でのもので、27歳のニートの海崎が、ある薬を飲んで過去の17歳に逆戻りするという不思議なもの。
実際にこんな薬が発明されたなら、私も選ばれて試してみたいですね。10年前の高校三年生の1年間に逆戻りすると言う体験は、主人公が現在は27歳で社会人であり、会社でイザコザがありそれで、先輩の女性が自殺をしたということで、陰でいろいろと噂をしていた男たちのこととかで会社を辞めてしまう。学校生活でも虐めとかあるし、社会人になってもそういうことって絶対にあるので、それを悲観して絶望的になっている主人公。

その前に現れるリライフ研究所の夜明了、海崎を10年前の17歳の高校生に戻してやり、その生活費も、1年後の就職もすべてみてやるというので承諾する。というか、酒を飲み過ぎて記憶が定かでなく、いつの間にか薬を飲み朝になって鑑を見ると若返っていて17歳になっていたということに。嬉しいやら戸惑いの方が強い海崎、学校へ行くと若い17歳の女子高生が眩しくて、お話をするのも躊躇する始末。
身体や見かけは17歳でも心は、大人の27歳の海崎であり、みんなに気を使いしどろもどろのところもある。それに、何故かリライフ研究所の夜明了もクラスに生徒として監視役でいる。

主人公の海崎に扮した中川大志は、実際には1998年生まれなので高校生役は違和感がないのだが、なんだか大人に見えてしまう。変えってリライフ研究所の夜明了の千葉雄大君の方が年上なのに、高校生役が似合って見えるのだ。
クラスメイトの日代千鶴(平祐奈)が、ツンケンして優等生ぶっているが、何故か笑いが不自然。後で分かることなのだが、日代千鶴はリライフ生活2年目なのだそう。それを知って、リライフって会社は金持ちの会社なのか、それにもっと数多くの被験者がいるわけであり、相当な人数になるのだろう、なんて深読みしてしまった。

とにかく、高校三年生というと、大学進学とか就職する人は就職活動を始めなければいけないので、恋愛なんてそんな感じにはならない。だから、私はサークル活動なんて止めてしまい、塾通いをしながら大学受験の勉強ばかりしていた。それに、女子高だったので、3年生のいい思い出なんてゼロですからね。
まぁ、それは別として、この海崎は真面目タイプなので、折角10年も逆戻りをして若返ったことを、「今を大切にする」という彼は、女性と付き合うのも真剣になり、「好きです」なんて告白もできない。

それに、リライフ期間の1年後には、好きになった日代千鶴の記憶から、自分は消えてしまうというリスクがあり、中々近寄りがたくなってしまう。それでも、夏祭りには、女子が浴衣を着て綺麗だし、帰りに雨に降られるのも海崎が熱を出して学校を休む。心配した日代千鶴がやってきて、おかゆを作ってくれるし、「あ~んして」なんて食べさせてくれる。

いろいろと観ていると、クラスの中にはリライフで被験者となっている生徒がたくさんいるようだ。だから、卒業旅行といって、仲良し5人組が動物園とか遊園地とか、海崎が計画をしてきた順番にいくのだが、途中で女の子がここが好きだからゆっくりしようと時間をのんびり過ごしてしまうし、最後にはバスに乗り遅れるてしまう、というか、わざと仲間が海崎と日代千鶴の2人をくっつけようとバスに乗せなかったのだ。バス停で2人は、自分の思っていることをいいながら「好きだ」といい、キスをする2人がいた。

リライフ研究所の夜明了が言うには、途中で脱落して辞めてしまう人もいるそうで、中には次の年も希望する人(日代千鶴がそうだ)もいるという。この辺が、イマイチ飲み込めなくて、いったいこの会社は、高校三年生の1年間をリライフすることで人生に何かいいことがあるというのだろうか。会社側の儲けとかは一切描いていないので、1年リライフ期間が終わったら、奨学金制度のように後で働きながら返金していくのか、なんて思ってしまった。
確かに、楽しい思い出も記憶から消えてしまうかもしれないが、写真を撮って、その時が一番良かったと心の中に残るように。

卒業式に、新たに新生活をしようと海崎が、引っ越しをすることに。リライフ研究所の夜明了が、うちの会社に入りませんかと進めてくれたが、海崎には、やりたいことがあった。それは高校の教師になることでした。
しかし、1年後に28歳になった海崎が、前の会社で自殺をした女子が、実は死んでいなかったとはね、これいかに。それに、リライフ研究所の夜明了の千葉雄大くん、いつ見ても若いし可愛いよね。高校生になっていても不自然じゃなかったよ。教師になった海崎と日代千鶴は、記憶にはないが出逢いがあるんですね、自然と恋人同士になるのではと思ってます。

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2017年に入って、最近の我が家のコロン

2017年04月17日 | 愛犬コロンの日記
4月に入ってだいぶ温かい日が続いて、コロンも大はしゃぎですよ。外へ散歩には連れて行ってないので、リビングのガラス越しに散歩をしているワンコに、愛想を振りまいて賑やかです。

コロンの体調の方は、今でも1か月に2回ぐらいは、若林救急動物病院へ通ってます。なにしろ慢性の膵炎で、すぐにお腹がゴロゴロと音がして苦しそうに丸くなります。かなりお腹が痛い状態ですね。注射と点滴で半日入院。

昼間にまだ大丈夫だと思っていると、夜の9時ごろにお腹が痛み出し、電話をして病院へ。エコー検査に血液検査、そして注射に点滴、抗生物質の薬にお腹の痛め止め。この日は夜間ということで、1万5千円かかりました。

最近では、5月からのフェラリア予防の薬をもらいに行った時に、血液を取り検査で、体内にフェラリアの卵がないかとか分かるそうですよ。4月の末から飲ませて、11月まで8か月分と、3か月に1回のノミダニ予防の薬に、整腸剤30日分、それに、目薬と、全部で1万4千円です。保険入ってないので仕方ないですよね。それでも、今年の6月10日で7歳になります。長生きしてくれると嬉しいのですがね、こればかりは分かりません。


我が家の春の花の開花です。つばきにれんぎょう、ヒヤシンス、江戸彼岸サクラ、ソメイヨシノと、春爛漫ですね。


2017年愛犬コロンの日記・・・1アクション・アドベンチャーランキング

宮城県美術館 ルノワール展★★★★

2017年04月17日 | 日記
今年の1月14日より~4月16日まで開催されたルノワール展へ行ってきました。前にも72点ものルノワール展示会があった時も足を運びましたが、

今回は、前に展示していなかった1874年の油絵「バレリーナ」ワシントン・ナショナル・ギャラリー所有、を拝見することができとても感銘しました。
その他にも少女が主題で、メトロポリタン美術館所蔵の「雛菊を持つ少女」、「ピンクと黒の帽子を被る少女」、チューリッヒ美術館所蔵の「花飾りのついた帽子」、「珠遊びをする子供たち」他、イスラエル美術館所蔵の「母と子」「ボネットを被る女性」
その他、裸婦では、東郷青児記念、損保ジャパン日本興亜美術館所蔵の「浴女」
埼玉県立近代美術館所蔵の「三人の浴女」他。
チューリッヒ美術館所蔵「母と子」(ジャン・ルノワール作)
ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵「オレンジのかごを持つ少女」「魚籠を持つ少女」、ベルン美術館所蔵「洗濯女」
その他にも、静物やリンゴとキジ、オレンジとレモン、リンゴとイチジクの静物画。
都市と田園の部では、諸橋近代美術館所蔵の「パリ郊外、セーヌ河の洗濯船」
ラングマット財団所蔵「小さな桟敷席」、群馬県立近代美術館所蔵「読書するふたり」全部で53点のルノワール展示でした。
その他にも、クレーとカンディンスキー:神々との交信・・・30点
1階の画廊では、特集:勝平得之と小関きみ子のコレクション展示されていました。

昨年の11月紅葉の時にも宮城県美術館へ「モネとピカソとシャガール展」を鑑賞しに行きました。

その時は紅葉がとてもきれいで、雨の日でしたが素敵でした。

そして、昨年の12月には、ピーター・ラビット展を鑑賞。お土産にはぬいぐるみ3点と絵本を2冊購入しました。

今年は、まだまだ絵画展が開かれるので、今から楽しみです。

2017年宮城県美術館絵画展鑑賞・・・1アクション・アドベンチャーランキング

グレートウォール3D★★★・8

2017年04月16日 | アクション映画ーカ行

世界的な建造物である万里の長城を題材にしたアクション。その建造に秘められた目的と戦いを、壮大なスケールで活写する。メガホンを取るのは『上海ルージュ』『HERO』などのチャン・イーモウ。『ボーン』シリーズなどのマット・デイモン、『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォー、香港のスター、アンディ・ラウらが結集。国際色あふれるキャストが織り成すストーリーに引き込まれる。

あらすじ:世界を旅するウィリアム(マット・デイモン)ら二十数名の傭兵部隊は、シルクロードの中国国境付近で馬賊に攻撃された上に謎の獣に襲われる。生き残ったウィリアムとトバール(ペドロ・パスカル)は、禁軍が守る万里の長城にたどり着くものの降伏を余儀なくされる。戦略を担うワン(アンディ・ラウ)によって処刑を免れたのち、自分たちを襲った獣が饕餮(とうてつ)という怪物であり、万里の長城がその群れを都に入れないための防壁だと知るウィリアムとトバール。やがてすさまじい地響きと共に無数の獣が迫ってきた。

<感想>万里の長城を舞台に、大地を埋め尽くす凶暴な怪物、饕餮(とうてつ)の群れと、都への怪物たちの流入を防ごうとする禁軍の激闘を描いている。中でも主演のマット・デイモンが流浪の弓矢の名手として熱演し、相棒のスペイン人のペドロ・パスカルと25年前に捕えられウィレム・デフォー。この傭兵たちは、コソ泥で火薬を盗みたくてはるばる中国までやってきたのに、怪物を遭遇して、怪物退治の仲間に加わることになる。禁軍の大将の弓の名人は、獰猛なバケモンに食われてしまう。

しかし、ペドロとウィレム・デフォーに2人は、早く火薬を盗んでここから逃げ出そうと思っているのだ。みんなが戦っている隙に馬に乗って出て行くも、途中で馬賊に出会い盗んだ爆薬も取られてしまい、砂漠に放りだされてしまう。

だが、ウィリアムだけは確かに火薬を盗みに来たのだが、怪物退治で命を奪われるのを見るにつけ、彼の人生観が大きく変わることになる。禁軍の全員が、ウィリアムがこれまで考えたこともないような、大義のために生きているのを見るにつけ、兵士の中には彼に感銘を受けるものさえ出て来る。それは、自分自身のためだけに生きるよりも尊いことだと、彼も気づくことになるわけ。

60年に一度現れる圧倒的な攻撃力をもつ謎の敵である饕餮が、威嚇してくるのを前に、「大義のためなら死をも恐れない」と決意を固めた禁軍の将軍と、『キングコング 髑髏島の巨神』で本当に何もしてなくて目立ってなかった、科学者だったジン・ティエンが、リン隊長に扮していて綺麗でした。それに、万里の長城の先に扇型で、バンジージャンプのように落下して、化け物目がけてダイブするシーンには驚いた。まるで日本の特攻隊のよう。

しかし、頭のいい化け物たちが、地下にトンネルを掘り首都の宮殿まで襲って来るとは。だから、最終決戦が首都の宮殿の中でも怪物にやられる兵士たち。偉いさんたちは、檻の中に入った怪物を見て喜んでいるが、仲間を助けに来たのか宮殿まで襲って来るとは思っていなかったのでは。

ところが、美女だけで構成されたバンジージャンプ部隊がいて、弓の名手のマット・デイモンがバンジーの手ほどきを受けるシーンまである。それに、熱気球型灯篭に乗って、怪物の大ボス目がけて、空の上から火のついた弓矢を射るという手法が、弓矢の名手である。ウィリアムの得意技であり、ボスを殺せば他の大勢の化け物たちが静かになることを熟知しているから。

それに3Dで見たかいはあったと思いますね。万里の長城には行ったことありませんが、奥行きが深く、立体感のある万里の長城とモンスターとの闘いを見ることができ、映像体験としては満足です。巨匠チャン・イーモウ監督が、壮大かつ華麗なアクション演出に腕を振るった娯楽作品でもあります。
なにが素晴らしいって、長城を守る精鋭部隊のビジュアル感が素晴らしい。太鼓のBGMもマッドマックスのようでテンション上がるし、専門ごとに赤・青・黄とカラフルに色分けされた軍隊の甲冑の綺麗さ、そのデザインは素晴らしかった。
2017年劇場鑑賞作品・・・84アクション・アドベンチャーランキング

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