パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ひとよ★★★★

2019年11月20日 | アクション映画ーハ行

 「凶悪」「孤狼の血」の白石和彌監督が桑原裕子の同名舞台劇を実力派キャスト陣の豪華共演で映画化したヒューマン・ドラマ。最愛の子どもたちを守るために暴力夫を殺害し警察に出頭した母親と、事件によって人生を大きく狂わされた3兄妹の15年ぶりの再会の行方を描く。出演は佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、佐々木蔵之介、田中裕子。

あらすじ:タクシー会社を営む稲村家の母・こはるは、3人の子どもたちの幸せのためと信じて、家庭内で激しい暴力を繰り返す夫を殺害する。15年後、長男の大樹は地元の電気店の婿養子となり3兄妹でただ一人自身の家族を持ち、小説家を夢見ていた次男・雄二は東京でうだつの上がらないフリーライターとして働き、長女・園子は美容師の夢を諦め、地元の寂れたスナックで働いていた。それぞれに事件によって運命を狂わされ、心に深い傷を抱えたまま今の人生を送っていた。そんな3人の前に、出所したこはるが突然姿を現わすのだったが…。

<感想>この作品は、壊れてしまった家族が再びつながることは可能なのかを探る、正真正銘の血のつながった家族の物語である。大雨の降る夜のこと、子供たちを守るために粗暴な夫を、母親が乗せてきたタクシーで轢き殺してしまった。子供の大樹、雄二、園子の母親こはる。この“一夜”の出来事によって、取り返しのつかない傷を負った3兄妹のもとに、15年後のある日突然、母親のこはるがつとめを終えて帰って来る。

そんな胸が苦しくなるような物語を、主人公は母親のこはるにしたものだったところを、次男の雄二(佐藤健)をメインとした3兄妹の視点からの物語に変更したというのだった。

雄二は一人実家を飛び出して、残された兄妹とも距離を置いて、ほとんど実家へは帰らなかった。雄二は東京でしがないフリーライターをしているんですが、自分の仕事や親や地元の人が、ちゃんと理解できていないあの感じって、私にはよく解らない。ですが、血が繋がっていれば、本人の意志にかかわらず、どうしたってその関係(母の夫殺し)からは逃れられないわけで、今回そういう関係性に正面から向き合ってみた雄二の心境も描かれている。

15年前に、陰惨な暴力をふるう夫から子供たちを自由にしてやりたいと、夫を殺してしまったのだ。何故に殺人を、子供たちを連れてこの家を出て行くことだってできたであろうに。

いくら何でも子供たちの為だとはいえ、実の父親を実の母親に殺されたうえ、母親の服役により取り残された幼い兄妹たち。しかし、その後、想像を絶するような辛酸をなめ尽くしだろう彼らであるのに、思いがけずに帰ってきた母親を前にすると、拒絶もできず、かといって歓迎もできずに、ましてや本音をぶつけるなどとうていできずに、そんないたたまれない空気を、兄妹の佐藤健(次男雄二)、鈴木亮平(長男の大樹)、末っ子の園子(松岡茉優)、そしてもちろん母親のこはるの田中裕子が、あまりにも絶妙に醸し出していくのである。

言いたいことも、言うべきことも、みんなが言えずに悶々とする中で、後半では、とうとう母親のこはるがアクションを起こすのだが、その流れの先にある、ふっと緊張がやわらぐ場面がそれである。

子供たちが、自分が良かれと思って父親を殺したことで、自分は刑務所の中で何も知らないで罪を償っていたとばかり思っていた。だが、違うのだ。残された子供たちの世間からの冷たい仕打ちに、そのことを話せば母親が傷つくと黙っていたが、母が帰って来ると、近所の人たちからの制裁がまっていたわけで、住んでいる家の周りや、タクシー会社をしているので、その商売道具の車にペンキで、人殺し母親、鬼の母親とか、描かれていて、それを消すのに一苦労する。必死になって貼られたビラを取り去り、ペンキの落書きを消す娘の園子を抱きしめる母親のこはる。

そんなのは、当たり前で、もっと酷い仕打ちを受けた子供たちや親類の人たち。母親の身勝手な判断から、良かれと思って夫を殺したことで、自分だけでなく、残された子供たちが虐められるとは。それに長男の大樹の鈴木亮平は、妻と離婚話でもめているのだ。そこにも、夫の母親が父親を殺したことを黙っていたことも離婚の原因になっていた。しかし、長男の妻はそのことを調べることだってできたのに。祖母が人殺しでは、孫が虐められるし、自分も納得がいかなかったのだろう。

母親が出所したことを週刊誌の記事に載せたのは、次男の雄二だ。15年もの間、世間さまからの辛い仕打ちを受けて、身体と心を痛めた子供たちにとっては、母親が家に帰ってくることは嫌だったに違いないのだ。それを口に出さずに、黙っている子供たちや、親せきの人たちの心情たるや。

そこへ、佐々木蔵之介がタクシーの運転手として働くことになり、またその佐々木にも、言えない事情があり、そのことで悩み、佐々木の息子が現れて親子関係が引き裂かれることになり、佐々木が飲酒運転で自暴自棄になり、それをみた母親のこはるが、助手席に乗り、2人で死のうと決心したみたいで、車を走らせていく。それを止めようと雄二が、後を追い佐々木の車に激突するのだ。

 

幸いケガ人は出なかったが、それでも、親子は親子だ。家の狭い中庭で3人が座りながら煙草を吸うシーン。これを観て、親子がまた許し合い絆を深めて暮らしていくだろうと。

人間は衝突しなければ分かり合えないのだろうか。顔と顔を合わせて語りあわないからこそ、生まれる新たな衝突や増悪があることは、誰もが感じていることではないだろうか。

2019年劇場鑑賞作品・・・171  アクション・アドベンチャーランキング

 

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ターミネーター ニュー・フェイト★★★★

2019年11月15日 | アクション映画ータ行

ジェームズ・キャメロンが生み出したSFアクション「ターミネーター」のシリーズ通算6作目で、キャメロンが直接手がけ、名作として人気の高い「ターミネーター2」の正当な続編として描かれる。キャメロンがプロデューサーとなり、「ターミネーター2」以来にシリーズの製作へ復帰。「デッドプール」を大ヒットさせたティム・ミラー監督が新たにメガホンをとった。リンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーも28年ぶりにカムバックし、シリーズの顔であるT-800を演じるアーノルド・シュワルツェネッガーも出演。グレース役に「ブレードランナー 2049」のマッケンジー・デイビス、ダニー役にコロンビア出身の新鋭女優ナタリア・レイエス。

あらすじ:人類滅亡の日である「審判の日」は回避されたが、まだ危機は去っていなかった。メキシコシティで父と弟とごく普通の生活を送っていた21歳の女性ダニーのもとに、未来から最新型ターミネーター「REV-9」が現れ、彼女の命を狙う。一方、同じく未来からやってきたという女性戦士グレースが、ダニーを守るためにREV-9と壮絶な戦いを繰り広げる。何度倒しても立ち上がってくるREV-9にダニーとグレースは追いつめられるが、そこへ、かつて人類を滅亡の未来から救ったサラ・コナーが現れる。

<感想>暴走した人工知能スカイネットの指揮する機械軍が、敵対する人類側のリーダーを、“生まれなかった”ことにするため、未来からターミネーター、T-800を現代に送り込む。ジェームズ・キャメロンによる画期的なSF設定と、アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800の圧倒的な存在感で、世界的に大ヒットした「ターミネーター」。そして、悪玉T-800がヒーローとして戻って来る衝撃の展開と、自由自在に姿を変える新たな強敵T-1000の映像表現にド肝を抜かれた「ターミネーター2」。あれから約30年、シリーズ生みの親ジェームズ・キャメロンが制作でシリーズ復帰を果たした「T2」の正統な続編が出来上がった。

舞台となるのは、スカイネットによる人類への核攻撃が実行される“審判の日”が回避されてから約30年後の世界。未来からやってきた新型ターミネーター、「REV-9」と強化型の女性戦士グレースが、ダニーという女性の命を巡って激突する。シュワちゃんはもちろんんこと、2作目以降シリーズ出演のなかったリンダ・ハミルトンが参戦する。レジェンド3人に、「デッドプール」を大ヒットさせたティム・ミラーが監督として加わり、シリーズの最高を更新する。

「T2」のラストでT-800は、自身にも使われているサイバーダイン社製のマイクロチップをこの世から消滅させるため、自ら溶鉱炉へと入り消滅したはずなのに、彼は一体どうやって復活したのかが不思議でしたね。

つまりは「T1」と「T2」のT-800が別の個体だったように、今回も異なる個体なのだろう。そして、何故に老いた姿なのかが、謎でした。

「T1」では嵐がやってくる“不穏な未来を予見していたサラ・コナー。「T2」では守護者のいなくなった世界を生き抜くために、元グリーンベレーや傭兵から格闘技や武器の扱いを学び、屈強な女戦士へと変貌する。そして、本作ではターミネーター・ハンターという設定で登場し、このヒロインパワーアップが止まらない。

それに、「T2」でジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングの名前があったこと。将来人類抵抗軍の指導者となる設定で、ターミネーターの標的だったジョンは、本作ではどのような形で登場するのだろうか。

そういえばT-800を苦しめた強敵と言えば液体金属製で、どんな形にでも変わる「T2」のT-1000(ロバート・パトリック)だが、その進化系ともいえるのが「REV-9」なのだ。液状になって移動したり、腕を“剣”状に変形させるのはT-1000と同じだが、液状の外皮部分と金属炭素製の内骨格=エンドスケルトンに分離できるのが違いであります。2体が連携しながら攻撃してくるのが見ものですから。

それと「REV-9」に命を狙われるのが、メキシコシティの自動車工場で働く21歳の女性ダニー。これまでの標的は、人類の救世主となるジョンとその母親サラだったのだが、この標的変更が意味するものとは?・・・彼女が未来において、人類存亡の鍵を握る重要な人物になることに、つまり聖母マリアのような女性かな。

「REV-9」に襲われたダニー(ナタリア・レイズ)の危機を救うのが、未来からやってきた強化型人間のスーパー・ソルジャーのグレース(マッケンジー・デイビス)。この構図は「T2」のサラ&カイル(マイケル・ビーン)と、「T2」のジョン&T-800と同じですね。ということは、彼ら同様に“守るべき者”のために殉じるのか、・・・グレースの決断を見届けたいですよね。

見どころは、しつこいまでのアクションですかね、カーチェイスはもちろんのこと、飛行機での逃亡にしつこくついてくる「REV-9」。回避するのに、飛行の中にある車の中に乗り込み、輸送機の後ろからダイブするシーン。

驚いたのは、新型ターミネーターの「REV-9」が2体に分裂して、独自に動けるのですから。これまでにもいろんなタイプのターミネーターが出てきましたが、まさか分裂できるとは。それが普通に動くんですから。T-1000の液体金属要素も兼ね備えているし、破壊力も修復力も抜群であります。あれは完全に反則ですよ。さらには、異常なまでのタフネスを誇り、何度、斬り刻まれても、至近距離から顔面に銃弾の雨を食らっても、まったくダメージを負っていないんですから。ヤツを倒す術はあるのだろうか!?

ラストが楽しみですね、グレースにサラ、そしてシュワちゃんがダニーを守るために全力を尽くして「REV-9」と戦うシーンでは、迫力満載でつい手に力が入りますから。やはり今回は、“強き女性”3人が、アクションとドラマを輝かせていくのが良かったです。

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アップグレード★★★・5

2019年11月13日 | アクション映画ーア行

「ソウ」シリーズの脚本などを手がけ、「インシディアス 序章」で監督デビューを飾ったリー・ワネルの監督第2弾となるSFリベンジ・アクション。近未来を舞台に、最愛の妻を殺され自身も全身麻痺となってしまった男が、開発段階の最新AIチップを体に埋め込むことで驚異的な身体能力を手に入れ、壮絶な復讐に立ち上がるさまを描く。主演はローガン・マーシャル=グリーン、共演にベッティ・ガブリエル、ハリソン・ギルバートソン。

あらすじ:近未来。愛する妻アシャと幸せな日々を送っていたグレイ・トレイスは、ある日突然、謎の組織に襲われ、妻を殺され自身も全身麻痺の重傷を負ってしまう。犯人への怒りを募らせながらも何もできずに失意に暮れるグレイのもとに、巨大企業の天才発明家がやって来て、彼が開発中の最新AIチップ“ステム”を使えば、再び体を動かせるようになると提案する。グレイはこの提案を受け入れ、ステムを体内に埋め込む極秘手術を実行する。こうして再び体の自由を取り戻したグレイは、脳内で対話することもできるステムの力を借りて、憎き犯人の行方を捜し始めるのだったが…。

<感想>“全身麻痺の男がAIの力を借りて超人になる”というアイデアのもと展開される、新感覚の“高次元アクション”が楽しすぎる。そして、作品の手触りは「ヴェノム」のようであり、「エクス・マキナ」のようでもある。そこまではいかないとしても、映画は日々“進化”しているのだ。

近未来が舞台なのだが、景色は現代と殆ど変わらない。しかし、家の中ではお喋りなAIが幅をきかせている。それに車は自動操縦なのだ。これって現代でも早くやって欲しいよね、「トヨタ」さん頼みますよ。

もはや人間は手を煩わせることなく、喋ることだけ全てがOKということになる。ソウルスト、人間の惰性や怠慢がひどくなり、することがなくなり、生活があじけなくなる。

それに面白いのが主人公のグレイが、超アナログ人間ときてる。だから、仕事は自分で昔の車を整備し、手直ししてモノ好きな人間に売るのだ。だから、油まみれの毎日、でも仕事があるだけましだよね。

妻のアシャは、バリバリIT企業で働いていて、オール電化の推奨派である。夫婦の価値観は実に対照的であるが、それでも2人は幸せに暮らしている。

それに、グレイの顧客である大IT企業の社長のエロンに、1970年代のマッスルカー、ポンティアック・ファイヤーバードを届ける仕事を終えて、その後束の間のドライブを楽しんでいた夫婦が、実は妻のハイテクカーに乗っていたのに、その車が暴走事故を起こして横転してしまう。

そこへ、なんと街のチンピラたちがやってきて、事故で動けなくなったグレイの目の前で、妻のアシャが殺されてしまう。それから3ケ月後、全身麻痺のグレイのところに、大企業のエロン社長がやってきて、エロンが開発をしたSTEM(ステム)という高性能AIを体内に埋め込むことで、全身が動けることになるというのだ。

悩んだグレイだったが、妻を殺したチンピラたちに復讐をしたいので、手術台の上に乗ってしまう。それから、虫みたいな機械を埋め込まれ、手術は成功して動ける体を取り戻したグレイは、一気にアップグレードするのだった。

ところが、驚いたのが、グレイが何処からともなく聞こえる声に驚く。それは埋め込んだSTEM(ステム)が話しかけてきたのだ。だから、グレイはそのSTEM(ステム)に頼むことにした。

するとグレイの身体は、完全にSTEM(ステム)に乗っ取られてしまい、突然スーパー殺人マシーンに変貌してしまった。動きも素晴らしく、キビキビとしていて、だが機械なのでやり方は超残酷なのでした。

それにプラスしていて、人間への身体へ埋め込んだSTEM(ステム)は、極秘実験だったので、誰にも知られてはいけないとのこと。

だが、思いがけなく巨大な力を手にれてしまったグレイは、妻殺しのチンピラに復讐をやり遂げたいと捜し始めるが、それが敵はただのチンピラじゃなくて、なんと元軍人だったのでした。それに、その元軍人はグレイ以上に、戦闘用ロボットみたいに改造されていたサイボーグ戦士だった。

見た目は普通の人間のようだが、腕は銃のように改造されており、肘の穴に弾丸を差し込んで手の平から発射、バーンとね。さらには、くしゃみをするとその唾一つ一つから刃が、シャキーンと出て来るんですよ。人間の体内に入り込み殺してしまうという。優れものなんですから。

ホホウ、何だか羨ましいくらいの機能が付いているサイボーグ。まるで、アーノルド・シュワルツェネッガーが演じている「ターミネーター」の、殺人的なロボットのようで、錯覚してしまうほどでしたね。

「ゲット・アウト」の使用人役が超怖かったベティ・ガブリエルが、事件を追う刑事役で出演していた。そして、STEMを開発した若き天才エロンを演じたのは、ハリソン・ギルバートソン、狂気みなぎる顔が印象的でした。

アクションの格闘シーンでは、コンピューターのような正確さで、カメラでサイボーグ化された人間同士が、人工知能で操作されている感覚を再現。空を飛びかう警備用のドローンなど、数年後には当たり前になってそうな景色で非常にリアル感が満載でした。

しかし、エロンが人間にステムを埋め込んで、最初から全てを仕組んだ首謀者であり、妻を死へ追いやった張本人だったのです。しかし、人造人間・ステムはテーザー銃のショックから復旧して、グレイの体が元どうりになって、手に刺さっていたナイフでエロンを殺すのです。

そして、グレイは自分に銃を向けて引き金を引き自殺する。ラストが意外な終わり方でした。どうにも納得できません。人間の身体を支配したステムは、身体はグレイでも中身は、もうステムに入れ替わっていたというお話でした。

2019年劇場鑑賞作品・・・169  アクション・アドベンチャーランキング

 

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フッド:ザ・ビギニング★★★

2019年11月13日 | アクション映画ーハ行

有名なロビン・フッドの伝説を、レオナルド・ディカプリオがプロデューサーを務め、新たな解釈で描き直したアクション・アドベンチャー。正義の盗賊ロビン・フッドの知られざる誕生の物語を、弓矢を使った華麗なアクション満載に描く。主演は「キングスマン」のタロン・エガートン、共演にジェイミー・フォックス、ジェイミー・ドーナン、ベン・メンデルソーン、イヴ・ヒューソン。監督は英国のTVドラマを中心に活躍し、本作が映画デビューのオットー・バサースト。

あらすじ:イングランドのノッティンガムで恋人マリアンとともに優雅な暮らしを送っていた若き領主のロビン・ロクスリーだったが、十字軍の遠征に兵隊として出征することに。4年後、帰国したロビンは、自分が戦死したことにされ、領地も財産も没収されてしまったことを知る。そんな彼の前に、戦地で敵として戦ったジョンが現われ、2人は手を組み腐敗した政府への反逆を開始するのだったが…。

<感想>反逆者か、ヒーローか。誰もが知っている英国の英雄譚「ロビンフッド伝説」を、新たな視点から映像化したアクション・エンターテインメント。主演は「ロケットマン」の好演も記憶に新しいタロン・エガートンで、表の顔は領主、裏の顔はフッドをかぶった盗賊という二つの顔を持ったヒーローが、敵も味方も鮮やかに大胆に欺く姿をスタイリッシュに描きます。

そのロビンを猛特訓で弓の名手に仕上げる戦士ジョン役に「ベイビー・ドライバー」のジェイミー・フォックスが、十字軍の戦いで息子を殺され復讐に燃えるジョン。敵でありながらも息子の命を救おうとしてくれたロビンを見込んで、1秒で2本射る戦闘スキルを伝授するのだ。

そして、ロビンの永遠の恋人マリアン役には「ブリッジ・オブ・スパイ」のイヴ・ヒューソンが、彼女はロビンが戦死したと伝えられていたので、指導者のウィルと恋仲になり結婚する。戦死したとばかり思っていたロビンが帰って来て驚き、ロビンへの恋心がちらつく。

そして、マリアンの夫となるウィル役には「フィフティ・シェイズ」シリーズのジェイミー・ドーナンが。

それに、ロビンを憎み戦死したことにして、彼の領地を奪い取る酷いヤツ。冷酷な州長官役には、威圧的なコワオモテ悪役を演じさせたら目下ナンバーワンの「キャプテン・マーベル」のベン・メンデルソーン。枢機卿役に「アマデウス」のF・マーリー・エーブラハムといった実力派が共演している。

戦争のためと嘘をつき、民衆を奴隷のようにコキ使うノッティンガム州長官をはじめとする領主たち。ロビンは州長官に近づきながら、頭巾をかぶった義賊フッドとして、ジョンと共に領主たちの富を奪い、貧しい人々に還元していく。

本作撮影にあたって、タロンは現代最強の弓使いと評されるラーズ・アンダーソンから指導を受けたという。その結果、接近戦やハイ・ジャンプしながらなど、どんな体勢からでも素早く弓矢を射るようになった。自動火器のように矢を放つクロスボウ、30本連射式な威力抜群のガトリング式など、独創的な弓矢をキャラクターに合わせてカスタマイズした多彩な引きが揃う。

だから、『キングスマン』シリーズのスパイガジェットを駆使するアクションとは一味違う、正統派の肉体アクションも繰り広げられ、タロンの新たな魅力を存分に味わえる作品に仕上がっています。

過去にいくつも作られた「ロビン・フッド」の映画とは違う物語にしたいと思ったというオットー・バサースト監督。それにレオナルド・ディカプリオがプロデューサーを務めているのだ。

頭巾をかぶって弓矢を使い、話し方も昔ふうなのだが、有名な伝説がまったく新しい解釈で構築されていて、ロビンを一人の人間として、まだ大人に成り切れていない青年として描いている。

中世のイングランドが舞台だけれど、現代にも通じる内容が多く、伝説の形をとりながら、現代社会を描くというところにも魅力を感じましたね。笑えるところもあり、感動的なところもあり、適度にシリアスもある。

産業革命の話だけれど、鋼鉄製のものが大量に登場するのにも驚きた。それに、マリアンとのラブストーリーも、従来のものからアレンジされているのも良かった。若い二人は幸せだったのに、彼らを取り巻く状況のせいで、その関係が壊れてしまう。でもそれが引き金となって、ロビンの心に火がつき、ヒーローになっていくんですね。

ただ、甘いだけの関係だけではなく、互いに怒りも覚えているし、憎んだり笑い合ったりして、リアルなカップルになってゆく。

もちろん、ジョン役のジェイミー・フォックスの存在があればこそだが、カリスマ性があり、コメディーもできるし、存在感があるのだけれど、みんなを引っ張っていく力もある。

誰も見たことが無いようなスタイルで、映像化されているし、馬車のチェイスやファイトシーンも大迫力で、衣裳もかっこいいときてるし、全てが完璧なので楽しみました。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・168  アクション・アドベンチャーランキング

 

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マチネの終わりに★★★・5

2019年11月11日 | アクション映画ーマ行

芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラーを「そして父になる」の福山雅治と「死にゆく妻との旅路」の石田ゆり子の主演で映画化した大人のラブストーリー。東京・パリ・ニューヨークを舞台に、世界的天才ギタリストと女性ジャーナリストが、運命に翻弄されながら繰り広げる6年にわたる切ない愛の軌跡を、美しくもほろ苦い筆致で綴る。共演は伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行。

あらすじ:天才クラシックギタリストの蒔野聡史は、その名を世界に轟かせる一方、キャリアの節目を迎える中で自分の音楽に迷いが生じて苦悩を深めていた。ある日、公演を終えた彼は、パリで活躍するジャーナリストの小峰洋子と出会い、強く惹かれてしまう。しかし彼女には婚約者がいた。それでも洋子への高まる想いを抑えきれない蒔野は、やがて洋子の前で素直な気持ちを言葉にするのだったが…。

<感想>クラシックギタリストの蒔野と、パリ在住のジャーナリスト洋子、二人は愛し合いながらも、ある大きなすれ違いから、離れることになる。その数年後に、蒔野と洋子のすれ違いは、古風な悲恋ものとは肌ざわりが異なる。

あるコンサート会場で、舞台の上には男性がいて、客席には女性がいる。その二人だけに“分る”ある想いがある。そういう場面がクライマックスとして浮かび上がる。そこまでの展開が、必ずしも上手くいかなくても、この物語の核と雰囲気がうまく実現されていれば、最後の場面での二人が非常に美しい映像になっているのを観てすごく嬉しくなりましたね。

この二人の恋の物語は気持ちがいいのですが、じれったくもあり、心が洗われるようなのは、たぶんお互いに本質的に引っ張られているからじゃないかと。それに、音楽家と言うのは無条件に素敵なんですよ。しかもクラシックギターの世界的な名手であり、ギター一本で2時間弾きっぱなしなんですからね。

そういう意味でも運命の男女であり、東京、パリ、ニューヨーク。運命的な出会い、6年にも及ぶかくも長き別離、逢瀬はたった数回でより募る思い、果たして再会は?・・・要するに逢えない時間が愛を育むという形式で、恐らくはプラトニック・ラブのまま。

最近では軽妙な役柄も演じている福山雅治だが、少し憂鬱な役の方が断然似合うのだ。今回のスランプに陥った天才ギタリストは、実にハマリ役だった。ただし、ハマリ過ぎて「世界のどこかで君が死んだら。僕も死ぬ」という青臭いセリフには笑ってしまった。

そして、ヒロインの石田ゆり子のジャーナリスト役が、どこか危うく守ってあげたい薄幸の風情が人気なのだろうが、天然なのかもしれないが、イメージとかけ離れた役柄。なにしろ運命の出会いでお互い意識し合うが、相手ののめり込み具合に比べ、彼女は冷静で決して恋に溺れず、ジャーナリスト精神を優先させる。

テロの渦巻くフランスで取材し、画一的な答弁を繰り返す長官に激しく迫ったり、ビルのフロアで爆弾テロの起こる中、閉じ込められたエレベーター内で、すかさずテロの状況を自撮りし緊急現場生中継し、ブンヤ魂を発揮する前半の彼女に魅了された。そして、英語、フランス語の流暢なことといったら、素晴らしかった。

そこに、福山のマネージャーとしての三谷早苗の桜井ユキの存在感。しっかりと物申す職能女性で、なおかつ強くて、蒔野の師匠である古谷一行が心臓発作で倒れる。

その日が、洋子が離婚をして日本へ帰ってくる日だった。絶対に空港へ迎えに行くと決めていたのだが、師匠の病気では行くことが出来ない。そのことをマネージャーの三谷に頼んでしまう。

都合よく、三谷のところへその時が舞い降りた。大好きで恋をしている蒔野を手放すまいと、必死で嘘のメールを洋子に送るのだ。それが決め手となって二人は別々の結婚して子供をもうけるのだった。

しかし、洋子の夫である伊勢谷友介、日系アメリカ人と言う設定にも全く無理が無く、嫉妬心から浮気をして身勝手な男となる。いわば唯一の悪役なのだが、自分の浮気で離婚後の、あっけらかんとした態度なんか、何だか憎めない。

離婚後に、洋子の母親の風吹ジュンが、父親との離婚を話すシーン、妻や子供に迷惑を掛けたくないがための離婚であったことを話す。

実に効果的クラシックギターのBGMの音色に乗せて、悩む福山、動く石田、妬む伊勢谷、結ぶ三谷が交錯する物語。その中で、冒頭の背中と、ラストのアップを務めるのが石田ゆり子なのである。

女性としてそういう人に惹かれるのも当たり前だと思うし、二人が惹かれ合っているのも何の疑問もなくわかる。人生で3度しか会ってないのに、とても幸せな関係だと思うんです。お互いに、相手のことを奪い取らずに、本質で惹かれ合っていて、私にはすごく幸せな物語だと思ってます。

 

豊かさこそが幸せ。どの時代でもそう考えられて来たと思うのです。たくさんの収入があれば、少なくとも生活をする上での不幸は回避できる。では、精神的な幸せとは何か?、心の豊かさとはどういうことなのか。このテーマも「マチネの終わりに」には描かれていると思います。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・167  アクション・アドベンチャーランキング

 

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最高の人生の見つけ方★★★

2019年11月08日 | アクション映画ーサ行

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの共演で2007年に製作されたハリウッド映画「最高の人生の見つけ方」を、主演に吉永小百合と天海祐希を迎え、日本を舞台にリメイクした感動コメディ・ドラマ。偶然同じ病室になり、ともに末期ガンを宣告された平凡で真面目な専業主婦と仕事一筋のワンマン女社長が、ひょんなことから病院で出会った少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”を2人で実行していく冒険の行方をハートウォーミングに綴る。共演はムロツヨシ、満島ひかり、前川清。監督は「のぼうの城」「引っ越し大名!」の犬童一心。

<感想>あなたのせいで残りの人生楽しくなるなんて!米ハリウッドの名作を、吉永小百合&天海祐希という“日本を代表する名女優”の共演で再映画化。ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンが共演したオリジナル版は、世界中を感動させた“名作”。果たして“日本版”の出来栄えは……?

製作過程で最も苦労したのは脚本作りだそうで、なかでも「死ぬまでにやりたいことリスト」の扱いに難航したという。年齢が上がってくると「自分が本当にやりたいこと」が「自分にできそうなこと」とかをなかなか乗り越えられない。そこで、病院で出会った難病を抱えた12歳の少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を実行するという設定にすることで、余命宣告された幸枝とマ子が、大胆な行動を起こすことへとつながっていく。

そんな吉永演じる幸枝の“相棒”マ子は、吉永からのアイデアで天海がキャスティングされたそうです。2人は2001年公開の「千年の恋 ひかる源氏物語」で共演した際、「いつか『テルマ&ルイーズ』のようなロードムービー映画を一緒にやりましょう」と話していたそう。撮影現場では、身長差のかなりある2人が仲睦まじげに語り合う微笑ましい姿が度々見られ、信頼関係の深い2人だからこそ、役柄に説得力が生まれていた。

小岩井氏自身、「恥ずかしながら、これは私の家族の話です。おそらく、この映画で一番号泣した観客は私の家族だと思います」と思い入れの強い作品になった本作。ハリウッド版との違いはあれど、「最高の人生の見つけ方」という物語が持つ核は、確実に継承されているのですね。

あの有名なジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンが共演した「最高の人生の見つけ方」(07)そんな作品を、設定や展開に手を加えることで、“日本人ならではの物語”として巧みに再構築しているんです。

特に主婦・幸枝の“家庭”の描写が印象的でした。夫の前川清は、家事も気づかいもまったくできず、娘の満島ひかりは、仕事人間で実家に寄り付かない、そして息子は引きこもってゲーム三昧……。

日本の典型的な諸問題を抱える主婦に、観客は自然と感情移入してしまいます。そして“生きること”を見つめ直す旅の最後に待ち受ける、大輪の“奇跡”が、日本人の心を優しく撫でるようなハートフルなドラマに、きっと胸がいっぱいになるはずです。

最高の人生とは、果たして何なのでしょうか? そして、どうすれば手にすることができるのでしょうか? 2人の女性がたどった“道”を追体験すれば、その答えがきっと、見つかるはずです。

余命宣告を受けた主婦・幸枝(吉永)と一代で巨大ホテルチェーンを築き上げた剛腕女社長のマ子(天海)。2人は病室で出会い、たまたま手にした12歳の少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”を実行していくことに。これまでの人生でできなかった“さまざま”を体験し、彼女たちはあることに気づいていきます。

まずは、やりたいことを諦めずに、チャレンジする心 。人生のほとんどを家庭や仕事のために捧げてきた幸枝とマ子が、“本当に自分がやりたいこと”を実行していく姿――。非常に多くの共感を呼びました。「人生を生きることを大切に思い、希望をもって実行することは大事だと思いました。

それでも、やはり経済力があるのは絶対ですよね。会社経営者のマ子が、2人分のお金を全部出してくれたからいいようなものですが、それに、年齢にもちょっと「スカイダイビング」なんて心臓に悪いしね。余命を縮めることになるのでは。

それに、「ももクロライブ」に行くのも、私なら「オペラ」や「クラッシックのコンサート」に行きたいです。それと、旅行もピラミッドを観光するのに、プライベートジェット機をチャーターして、さすがに大会社の社長のマ子さんですね。私なら、イタリア、パリ、スペイン、プラハ等、に行きたかったです。

京都では、2人で和服を着て、嵯峨野や京都の寺院を満喫して、食事も贅沢でしたね。これは羨ましく思いました。

余命宣告されて、「自分が死ぬまでにやりたいこと」を実行するのはとてもいいことです。同じ悩みを持っている女子の友達と、一緒に旅行できるのは最高に思い出に残ることでしょう。

中でも正反対の生き方をしてきた2人の女性が、意見をぶつけ合うシーンには、すべての女性を讃えるメッセージが込められていて、自分の生き方を見直すことにもなりますね。

 

特に吉永小百合さんのウェディングドレス姿が、とても素敵でしたね。いつもお茶ら気ぎみの、ムロツヨシが演じるキャラクターも、今回はとてもいい感じで、お二人の間に入り笑えるスパイスになっていて良かったと思います。

そして最後にリストに残ったのが『宇宙旅行をする』ことでしたが、先にマ子社長が亡くなってしまい、遺産相続人に幸枝さんにと、全部の相続権が遺言でありました。それで、筑波のジャクサに残りの遺産を全部投資して、二人の名前を付けたロケットが、宇宙へ向けて飛び立つのですね。

最後に、幸枝が病院へ行ってみると、あの亡くなったとばかり思っていた、少女が生きていて、彼女が書いた「死ぬまでにやりたいことリスト」を差し出すと、自分にはもう必要がない。ようするに早とちりで、死ぬような病気ではなかったようでした。笑い話のようなオチでラストを終わらせるのは、ちょっと残念な気がしました。

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イエスタデイ★★★★

2019年11月08日 | アクション映画ーア行

「トレインスポッティング」「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督と「ノッティングヒルの恋人」「ラブ・アクチュアリー」の脚本家リチャード・カーティスの初コラボで贈る音楽ファンタジー・コメディ。ある日突然、自分以外の誰もビートルズの曲を知らない世界に迷い込んでしまった青年が、彼らの名曲の数々を新曲として発表し一躍大スターとなっていく興奮と戸惑いの行方を描く。主演は英国の人気TVシリーズ「EastEnders」に出演のヒメーシュ・パテル。共演にリリー・ジェームズ、ケイト・マッキノン。またエド・シーランの本人役での出演も話題に。

あらすじ:売れないミュージシャンのジャックが夢を諦めたその日、世界規模で12秒間の大停電が起きる。その瞬間、交通事故に遭い、意識を失って病院に担ぎ込まれたジャック。彼が目覚めると、そこはなぜか歴史上からビートルズの存在が完全に消えた世界になっていた。ジャックが仲間たちに弾き語りでビートルズの『イエスタデイ』を披露すると、幼なじみで友人のエリーは初めて聴く美しいメロディに驚き、大感動してしまう。やがてジャックが歌うビートルズの名曲の数々は、彼の持ち歌として世間の注目を集め、瞬く間にスターへの階段を駆け上っていくジャックだったが…。

<感想>世界中の12秒間の停電により、昨日まで、世界中の誰もが知っていたビートルズが、存在しない世界に迷い込んでしまったジャック。この世とは別の宇宙が多数存在しており、そこにもう一人の自分がいるというマルチバース的宇宙論。ビートルズという集団の創作を一人でこなしている振る舞いは、一見対極に映る。しかし、それは同義なのだ。

ダニー・ボイルとリチャード・カーティス。この2人の“独創的な天才”が紡いだのは、「もしも「ビートルズ」と彼らの音楽が突然消えたら、唯一それを知るミュージシャンはどうするのだろうか?

そんな“IF”のドラマを、幼馴染の女性との恋を重ねながら描いている。昨日まで当たり前だと思っていたものの、存在に大きさに、なくしてしまって初めて気付く青年の心の旅路でもある。

誰もが想像と期待で胸が膨らむこの物語は、日本公開決定前から話題を集めていた。「絶対に見るべき」と、自信をもって断言できる一作。いつも混んでいて鑑賞できずにいたら、とうとう最終回に鑑賞した。

鳴かず飛ばずのシンガーソングライター、ジャック役に抜擢されたのは、オーデションで「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」を独特のスタイルで披露する姿に、ボイルがピンときたというヒメーシュ・パテル。現場では口パクなしで、ライブ・レコーディングに挑戦したそうです。

しかし、なぜか自分だけがビートルズを知っている。戸惑いながらも、ジャックは彼らの名曲を口ずさんでみる……。本作の面白さは、ユニークな設定から始まる“騒動”にある。ビートルズがいない世界では、どういうことが起こるのか。ジャックが、幼なじみの親友エリー(リリー・ジェームズ)ら友人たちに、超有名曲「イエスタデイ」を歌いながら弾き語ってみる。すると、彼女らは雷に打たれたような、傑作の誕生を目撃したような表情を浮かべる。

「何その歌? 素敵な曲ね」「ビートルズだって? 誰だよ」「そんなマイナーバンド、みんなが知っていると思うなよ」。全員、ビートルズを知らないのだ。

その後、ジャックは「レット・イット・ビー」「抱きしめたい」「イン・マイ・ライフ」などを、自分の曲としてライブで歌う。

あれよあれよと世界中で人気が爆発し、ついにはエド・シーランが本人役で出演するも、ジャックが記憶を頼りにビートルズの曲を思い出しては演奏し、SNSやマスコミで大反響を巻き起こす。その楽曲のクオリティの高さには、“エド・シーラン”も脱帽するのだった。ジャックは歌詞とメロディを必死に思い出しながら、“ビートルズを知らない世界”に楽曲を発表し続ける。

ジャックが「The Beatles」とGoogleで検索すると… 表示されるのは「甲虫(beetle)」のWikipedia記事。え、嘘だろ、じゃあポール・マッカートニーは? なぜか「ヨハネ・パウロ二世」しかヒットしない。本当に、この世界には存在しないんだ。絶句するジャックの姿が、おかしくてたまらない。

ということは、連鎖的に“あのバンド”も存在しないってことに。ジャックは検索ボックスに、思いつく限りのアーティストを打ち込んでいく。デビッド・ボウイは存在している。しかし、ビートルズに強く影響を受けている「オアシス」はいない。他にも、さまざまなものが消えてなくなっていて。豊かなユーモアを湛えた物語が、絶えず観客を“良作を見る喜び”で包み込んでくれる。

本編にふんだんに盛り込まれたライブシーンでは、観客の体がリズムに乗って揺れる。ジャックはビートルズの歌詞や曲を懸命に思い出そうとするんですね。サビやいくつかのフレーズは覚えていても、全体を思い出すのは難しいと思います。お気に入りの曲であっても、歌詞を完璧に覚えていることは滅多にないはず。ですが、ジャックはとにかく曲の全てを思い出さなければならないと苦悩する。

その曲を主演のヒメーシュ・パテル自身が歌います。彼の演奏と歌声は、彼は曲に対して非常に大きな尊敬の念を持ちながら、自由な精神で演奏し歌う。

彼の声で、彼なりのバージョンでありながら、捻りを加えたような楽しいカラオケバージョンでも、独自の解釈を与える分けでも、リメイクという訳でもない。なのに、とても新鮮に聞こえて来る。ヒメーシュが演奏をすると、よく知っているビートルズの曲であっても、なぜか初めて聴くような感覚におそわれた。

ですが、やはりジャックは最後に、観客の前で本当のことを発表するのですね。実際にジョン・レノンの家を訪ねて行く。普通に仕事をしていて、確かに以前にそのような音楽の曲を出したが、全然売れなかったという。「もし、君が僕たちの曲を歌って、世界中に広めてくれるのなら嬉しいよ」と言ってくれた。だから、ジャックは自分の曲ではないことと、盗作でもなく、ジョン・レノンたちのグループ、「ビートルズ」のことを世界に発信するのだった。

 

この現象、過去には「ボヘミアン・ラプソディ」「ロケットマン」などでも見られただけに、本作の高揚感は“折り紙付き”と言えるでしょう。だから、鑑賞後には、すぐに「ビートルズ」の音楽に浸りたくなること間違いありませんね。

「ビートルズ」の“思い出”を蘇らせる数々の名曲が、のべつ幕なしに押し寄せるため、鑑賞後、すぐさま家へ帰ってCDを引っ張り出して聴きたくなりますね。

 

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IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。★★★

2019年11月06日 | アクション映画ーア行

2017年に空前の大ヒットを記録したスティーヴン・キング原作ホラー「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の続編にして完結編。前作から27年後を舞台に、再び現われたたペニーワイズに立ち向かうべく再結集した大人になった“ルーザーズ・クラブ”の仲間たちを待ち受ける衝撃の運命を、過去と現在を行き来しつつ、ユーモアやエモーショナルなタッチを織り交ぜ描き出す。出演はジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・チャステイン、ビル・ヘイダー、ビル・スカルスガルド。監督は引き続き「MAMA」のアンディ・ムスキエティ。

あらすじ:小さな田舎町デリーで起きた連続児童失踪事件の恐怖が過ぎ去って27年。“ルーザーズ・クラブ”のメンバーでただ一人デリーに残り、事件の調査を続けていたマイクが、かつての仲間たちに連絡を取る。ついに、あのおぞましきピエロ“ペニーワイズ”が再び町に戻ってきたのだ。イギリスで脚本家として活躍するビルや、ファッション業界で成功を収めたベバリーたち大人になったルーザーズ・クラブの面々は、27年前の約束を果たすべくデリーへと戻ってくる。そして久々の再会を喜び合う一同だったが…。

<感想>2017年のヒット映画「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」に続く完結編です。前作ではホラー映画史上NO.1ヒットになっただけに期待が高まります。原作小説は読んでいませんが、原作によると過去の少年時代の話と現在の大人たちの物語が、錯綜して描かれているけれど、映画ではきっちりと時代を分けて描いているから、とても分かりやすい構成になっています。

時代設定も、原作とは違うそうですから。原作が出版されたのが1986年だから、現在が85年、過去が57年と言う設定。

前作では少年少女がとびきり怖い体験をするジュヴナイルだったが、今回は27年後に再結集した一同が、思春期をもう一度卒業し直す、泣かせる青春映画になっていた。極限の想像力をVFXの職人芸が克明に具象化する恐怖の演出も、あの手この手はゴージャスそのもの。

嫌らしい女体の奥のイメージが少年の性夢を思わせており、子供は大きなものが恐ろしかったのだと記憶を再生してくれる。メッセージは「それはあなたの心の中にいる」ということ。ですが、クリーチャーというか、化け物というか、それは、観る人によっては笑える描写になっていた。

もともとスティーヴン・キングの小説は、小道具などのディテールを描くことによって、作品内の世界を現実的にする効果がある。映画版もそれを踏襲していて、前作では80年代末の風俗や、音楽、ゲームなどが丁寧に描かれていて時代感覚を出していたというから凄い。

今回も描写は丁寧であり、その分長くなっているのだ。2時間49分もあり、前作から続けて観ると5時間越えになりますね。

前作では「ルーザーズ・クラブ」が生まれるまでを、少年少女の出会いから、それぞれが抱える問題までをも含めてきっちりと描いていて、青春映画の雰囲気もあった。

ホラー版の「スタンド・バイ・ミー」なんて言っていたくらいだからね。今回の作品は、それに比べると、グットホラーとしての強烈さが増していて、血まみれのシーンも増量されていた。時代設定以外にも原作とは違う部分が多いときている。

ベンの妻の女優とか、ビバリーのDV夫みたいに、他の街から来るキャラクターは、映画では冒頭のみの登場で、ストーリーには絡んでこない。でもペニーワイズの精神攻撃はグンと派手さを増しているから、原作を知っていても新たな驚きを楽しめるというわけ。

「遊星からの物体X」へのオマージュみたいなシーンもある。スティーヴン・キングが、もの凄い蜘蛛嫌いということがよく解ったよ。

それから原作には倫理上問題のある描写があるというが、それは上手く脚色されていたそうです。ルーザーズのメンバーが、一人一人を、内面描写も含めてじっくりと描いていたので、この尺の長さになったのだろう。ちょっと間延びした感じがしたがね。出たがりの原作者スティーヴン・キングが出ているのだけれど、しっかりとマカヴォイくんとの絡みもありますからね。お見逃しなく。

劇中で、ジェームズ・マカヴォイと、ジェシカ・チャスティンが並んでいると、一瞬、あれって、「X-MEN:ダーク・フェニックス」みたいと、思ったりするけれども、ラストでは洞窟の中を破壊するような天変地異が起きるんだけれど、映画の中では、ルーザーズVSペニーワイズに絞って描かれていて、見せ場も展開もスリリングです。

でも、この作品には、前作のおさらいみたいなシーンはないので、できればDVDで前作を観直してから行くといいですね。

 

前作では、89年、メイン州デリーの街で、子供の失踪事件が頻繁にあった。ビルの弟、ジョージーも雨の日に行方不明になった。様々な理由からいじめられっ子になっていた7人の少年少女は、“ルーザーズ”(負け犬)というクラブを結成する。町の怪異に立ち向かうことを決意するのだった。

デリーには27年ごとに大量の失踪事件が起きていて、その陰には道化師の姿をした怪人ペニーワイズの姿があったのだ。しかもそいつは、人の恐怖心を食い物にして、あらゆる物に姿を変えることができるのであった。

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ホテル・ムンバイ★★★★

2019年11月03日 | アクション映画ーハ行

2008年に無差別テロの襲撃を受けたインドの5つ星ホテルで起きた衝撃の実話を映画化した実録群像サスペンス。テロリスト集団による凄惨な殺戮が繰り返される中、ひとりでも多くの宿泊客を救うために命がけで行動した誇り高きホテルマンたちによる奇跡の脱出劇を緊迫感あふれる筆致で描き出す。主演は「スラムドッグ$ミリオネア」「LION/ライオン ~25年目のただいま~」のデヴ・パテル。共演にアーミー・ハマー、アヌパム・カー、ジェイソン・アイザックス。監督は本作が長編デビューとなるアンソニー・マラス。

<感想>多くの命を救うために戦った“英雄”たちの愛と誇りを映した衝撃の感動作でした。今も各国でテロ事件は絶えることはないが、2008年、世界中を震撼させる事件が起きた。インド最大の都市ムンバイでの、イスラム武装勢力による同時多発テロです。

ムンバイのCST駅やレストランなど、テロリストによる襲撃事件が発生。十数か所で銃撃や爆発が起こり、ムンバイの象徴でもあるタージマハル・ホテルでは、優雅なひと時が流れていたホテルも、武装したテロリストたちが侵入し、状況が一変する。人質になった500人以上の宿泊客と従業員が3日間、生死の境をさまよう恐怖を味わったのであります。

そのホテルを中心に実際の事件を再現した本作。観る者は、異様なレベルの緊張感の中で、スリリングな現場を追体験することになる。ロビーや客室、エレベーターでの犯人たちによる容赦ない攻撃は、目を覆うばかりだが、宿泊客たちを守り、脱出させようとするホテル従業員の勇気が、とにかくドラマチックであります。

テロの脅威を受けてなお、従業員たちは取り残された宿泊客たちを守るため、ホテルの中にとどまることを決意する。レストランの給仕中に異変を察知したアルジュンは、隙を見て客を従業員通路から安全なVIPルームへと非難させる。戦ってどうこうできる相手じゃない。次々と銃弾に倒れて行く人々。

彼らにできることは、テロリストにバレないように隠れるだけだ。だが、頑丈なVIPルームに宿泊客を集めたオベロイ料理長。しかし、部屋の中では不安に駆られた宿泊客たちの間で、いざこざが発生する。そんな中、テロリストが部屋の存在に気づいてしまったのだ。ドアをこじあけようとするテロリストたち。その上で緊迫感を煽るシチュエーションが用意されている。

ホテルには、外へ抜ける非常口がある。しかし、「自分たちだけが逃げるわけにはいかない」と、献身的に戦う彼らの行動には、最初から最後まで胸が揺さぶられっぱなしでした。

名もなき英雄たちの活躍、そして客同士の団結や自己犠牲、赤ん坊を守る攻防と、胸を打つ衝撃の展開が続いていく。レストランの優秀な給仕アルジュン役には、「LION/ライオン ~25年目のただいま~」のデヴ・パテル。

妻と赤ん坊の息子の命を決死の思いで守るアメリカ人建築家のデヴィッドには、「君の名前で呼んで」のアーミー・ハマーが、妻とレストランで食事をしているところへ、襲撃があり初めは夫婦で助かると思っていたが、父親であるアーミー・ハマーが、6階の部屋にいる息子とベビーシッターを助けたくて、一人で部屋に行き、息子の無事を確認するも、そこからがテロたちに見つかり、ベビーシッターと息子を助けるために、命を投げ出して自分が率先して人質になり殺されるのだ。

ところが妻も見つかり、人質になるも、テロたちと同じ人種のイスラム教徒であり、死の間際に祈りを捧げる妻に、実行犯の若者たちは、その妻を助ける。もちろん、ベビーシッターと赤ん坊は、用具室に閉じこもり助かるし、最後には母親の腕に抱かれる赤ん坊に、涙がこぼれましたね。

そして、特殊部隊が到着して、ホテルの中にも入り、やっとホテルの中にいた客や従業員たちが解放された。中でも給仕アルジュンが、一目散に自転車で家へと帰る姿が、そして家族と再会して抱き合う姿が、印象的でした。

 

それに、苛立つのが警察や、テロ対策の特殊部隊たちの出番が遅いときてる。テロ実行犯たちは、若者5、6人なのに、ホテルには拳銃やショットガンなどの武器が一つもないのだ。反撃するにも、ただ逃げ惑うだけ。それも、金持ちのアメリカ人客を狙って殺しているのだ。ホテルの中で銃を乱射して、爆発物を爆発させて、火事を起こすのだ。大きなホテルとはいえ、逃げ惑う人たちの恐怖は計り知れない。

123分間ずっと緊張感で、ハラハラ、ドキドキ状態でした。実話であることを思いながら観ると恐ろしくなる。エンドクレジットの中で、従業員たちの死者が多かったという。ご冥福をお祈りいたします。

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ジェミニマン★★★・5

2019年11月02日 | アクション映画ーサ行

ウィル・スミスが引退を決意した伝説のスナイパーと、それを狙う30歳近くも若いクローンという2役を演じるアクション・エンタテインメント。最強の暗殺者と、彼を倒すために極秘に生み出されたクローンとの壮絶な戦いの行方を、最新技術を駆使した驚異の映像表現で描き出す。共演はメアリー・エリザベス・ウィンステッド、クライヴ・オーウェン、ベネディクト・ウォン。監督は「グリーン・デスティニー」「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」のアン・リー。

あらすじ:政府の下で数々の暗殺に手を染めてきた伝説のスナイパー、ヘンリー・ブローガン。ついに引退を決意した彼の前に謎の刺客が現われる。なぜか自分のあらゆる動きが予測されてしまい、苦戦を強いられるヘンリー。やがて彼は、アメリカ国防情報局の潜入捜査官ダニーの力を借り、謎の刺客の正体が、秘密裏に創られたヘンリー自身の若いクローンだという驚愕の事実に辿り着くのだったが…。

<感想>あなたは、もう一人の自分(クローン)と戦えますか?=ウィル・スミスが演じるのは、2キロ離れた地点から、時速288キロで走行する列車内の人間を狙撃できる史上最強のスナイパー、ヘンリーだ。政府に依頼されたミッションを遂行中、何者かに襲撃されるヘンリー。銃撃戦のさなか、奇妙な感覚にとらわれていた。襲撃者と自分の挙動が、まるで鏡合わせのように重なってしまうのだ。

51歳のウィル・スミスVS23歳の若いクローンのジュニア!異例の一人二役でした。・・・ベテランの暗殺者とスピードで勝る若き自分のクローンが真っ向から勝負する!。その神出鬼没の敵は、謎の組織“ジェミニ”が創り出した自分のクローンであり、23歳のジュニアだった。一進一退の攻防が、最新の3D映像によって活写される。

観るべきものは、何と言っても同じタイミングで銃を抜き、同じ狙いでトリガーを引く。決着がつかない。膠着状態のなか、襲撃者が不用意にも物陰から頭を出した瞬間、ヘンリーは勝利を確信した。だが、撃てなかった。スコープ越しに目撃した襲撃者の顔、そして体つきやたたずまい全てが、若いころの自分に瓜二つだったからだ。

何だか知らないが、映画の内容よりもクローンの若返ったウィル・スミスが、スクリーン上でどのように再現されるのか?。それが気になって仕方なかった。ジュニアはヘンリーを殺そうとするけれど、ヘンリーはジュニアを救おうと奔走する。そのコンセプトは、これは人間の傲慢さについてのお話。この映画は、人間が神になろうとすることの狂気が語られている。

23歳のジュニアはクローン。ロボットではなく人間だから、無邪気さや純粋さもある。クローンには魂や感情はあるのか?・・・そうなのであれば、本当の人間との違いは?・・・そういった人間の本質を、娯楽作品という体裁を保ちつつ探るわけ。

23歳のウィル=ジュニアは、若く見せるためCGや顔の入れ替えではなく、完全にデジタルで作られている。演技はウィル・スミス自信のものが投影され、シームレスな接近戦も観られますよ。

大迫力の“バイフー”:二人のウィルによるバイクのチェイスシーンは、コロンビアのカルタヘナで撮影されたそうです。自在かつアクロバティックなバイクアクションを、監督はカンフーならぬ「バイフー」と命名した。

そして、新たなメイクアップ技術:撮影に使用するカメラは、俳優の顔の血管の動きまで見えるほど高性能なため、従来のメイクは不可。そこで表情の機微を伝えられる新たなメイク・アップ技術が開発されたのだ。

それと、主人公を監視する潜入捜査官には、メアリー・エリザベス・ウィンステッドが演じており、かなりハードなアクションシーンも観れる。

「ドクター・ストレンジ」(16)でベネディクト・カンバーバッチ演じる主人公の魔術の修行を助けるウォン役を演じ、「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」(18)にも同役で出演しているベネディクト・ウォンが、ヘンリーの相棒役のようなバロンとして出演している。

そしてジュニア、クローンを育てた父親にはクライヴ・オーウェンが演じており、史上最強のスナイパー、ヘンリーのクローンをたくさん作りたいと思い、手始めにジュニアのクローンをヘンリーのDNAを、女性の身体に入れて産ませたものらしいです。だからそっくりさんだったのです。しかし、人間としての魂や感情もあり、純粋さや無邪気さも兼ね備えており、自分そっくりのヘンリーと闘うのが辛くなる。

そして、2体目のクローンは、ヘルメットをかぶったロボットのように、感情のない戦力だけのクローンも出て来るが、ヘンリーはそれには真っ向から向かっていき仕留めてしまうのだった。だから、ジュニアは自分の肉親であり、本当の息子だと実感するわけですよね。

本作で初めて使用された3DHD映像は、毎秒60フレームという通常の2・5倍のフレーム数で撮影され、実際にその場にいるかのような、超リアルで超高画質な映像なんで、観ている間中は臨場感が味わえましたね。映像のクオリティが肉眼で観る光景にあまりにも似ているので、ウィルがまったりと会話しているシーンになると、彼のプライベートを覗き見しているような錯覚した気分になりますね。この映画の一番の見どころであることは、間違いありません。

2019年劇場鑑賞作品・・・162  アクション・アドベンチャーランキング

 

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