パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン ★★

2012年07月31日 | アクション映画ーサ行
「APPLESEED」「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」の荒牧伸志監督が、元の作品の世界観はそのままに、最先端のパフォーマンス・キャプチャーなどの技術を駆使して臨場感溢れる映像に仕上げている。
脚本はTVシリーズ『地上最強のエキスパートチームG.I.ジョー』『戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー』を手がけたフリント・ディル。また、「スターシップ・トゥルーパーズ」シリーズの脚本家エドワード・ニューマイヤーやジョニー・リコ役を演じてきたキャスパー・ヴァン・ディーンが製作総指揮を務めている。

あらすじ:小惑星上にある地球連邦軍の砦フォート・ケイシーが、昆虫のような姿をした連星クレンダスの惑星に生息するバグによる攻撃を受けた。強襲艦アレジア号の兵士たちが到着したときには砦は混乱をきたしており、超能力戦略担当大臣カール・ジェンキンスは重要な貨物とともに戦艦ジョン・A・ウォーデン号を半ば強引に自らの指揮下に置き女性艦長カルメン・イバネスを残して逃げる。
アレジア号の兵士たちはすんでのところでカルメンや砦を守っていたK-12部隊のわずかな生存者を救出。生存者の中には、部下を守ろうとしてカールの命令に背き反逆罪に問われているヒーローと呼ばれる囚人ヘンリー・ヴァロー大佐もいた。砦から脱出したアレジア号に、今や将軍となった戦士ジョニー・リコから、行方不明になったジョン・A・ウォーデン号の捜索と調査をするよう命令がくだる。

任務を遂行する代わりにヒーローを指揮官として復帰させるようを願うK-12部隊のトゥルーパーズの意を汲み、リコはそれを認める。やがて完全な停止状態にあるジョン・A・ウォーデン号を発見するが、応答はなく、艦内は静まり返っていた。電気系統も止まっている艦内へ足を踏み入れると、そこには激しい戦闘の爪痕が残っていた。
積荷室でカールを発見したものの、カールは激しく怯えており、灯りはつけないように言う。しかし別版が電気系統を復旧させてしまい、閉ざされていた隔壁が一斉に開いてバグの大群が艦内へとなだれ込む。熾烈な戦闘を繰り広げる中、ジョン・A・ウォーデン号が何者かによりコントロールされ、アレジア号を撃沈する。
ヒーローやカルメンたちはバグがひしめくウォーデン号に残るしかないが、制御が失われたままのウォーデン号は地球へと向かっていた。そしてこれが、地球の命運を分ける争いへと発展することになる……。(作品資料より)

<感想>ロバート・A・ハインラインの小説『宇宙の戦士』を原作にした1997年の第1作以来、カルトな人気を誇るSFアクションシリーズの第4作。前作の3本を娘が好きで劇場へ観に行った記憶があります。今回は映画化15周年を記念してフルCGアニメで登場。「アップルシード」の荒牧伸志監督が、第1作の世界観を踏襲した新たな物語を描いている。
将軍に出世したジョニー・リコをはじめ、過去シリーズで活躍したメンバーが登場して、宇宙生物“バグ”と地球の存亡を懸けた死闘を繰り広げる、実写版と同じような過激映像に酔いしれます。
第3作で登場したパワードスーツや、マローダーの新型がお目見えするなどファンへのサービスも満載です。ですので復習として前作の3作品を見ることをお薦めします。そうすることで、より一層この映画を楽しむことが出来ると思います。
映画版で活躍したヴァロー大佐が、反逆罪に問われ囚人として獄中にいた。しかし事態が急変しヘンリー・ヴァロー大佐指揮する部隊が、バグと対決して大活躍なのだが、パワードスーツを着ていてもバグには通用しないのね。簡単にやられてしまうのには、ちょっとゲンナリ気味でした。
その中でも、女狙撃手の存在感といったら、名前忘れたけどカッコ良かった。男たちよりも、数段勇気あるわ。
アニメとはいえ、将軍に出世したアイパッチのジョニー・リコが、最後に特別仕様のパワー度スーツを着込み、バグの頭に乗りまたもやバグの親玉、“クイーンバグ“を退治する場面は、まるで「エイリアン」をパクったような感じがしたのがいなめない。
そして宇宙戦艦ジョン・A・ウォーデン号の指揮官にカルメンが、リコとは喧嘩していたようだが、このアニメ版で仲直りです。
しかしだ、超能力戦略担当大臣のカールが、新しい“バグ”を改良したのか最後に地球のトンネルに現れたバグはきっとそれだろう。地球に大量発生したバグが、またもや人間に襲いかかるシーンは見られなかったが、これは続編を作るつもりなのかもしれない。どちらかと言うと、実写版での続編をお願いしたい。
2012年劇場鑑賞作品・・・74  映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング


BRAVE HEARTS 海猿   ★★★★★

2012年07月25日 | アクション映画ーア行
伊藤英明(「アンダルシア 女神の報復」)主演で海上保安庁の潜水士たちの活躍を描いた大ヒット海洋アクション劇場版第4弾。特殊救難隊に配属された仙崎たちが、火災事故によって東京湾沖に着水した旅客機の救助に挑む。共演はNHK大河ドラマ『平清盛』の加藤あい、「天地明察」の佐藤隆太。監督は「ワイルド7」の羽住英一郎。

あらすじ:世界最大級の天然ガスプラント“レガリア”爆発事故から2年。仙崎大輔(伊藤英明)は自ら志願し、海難救助のエキスパートであり最も危険な事案に従事する“特殊救難隊”で、後輩の吉岡(佐藤隆太)と共に海難救助の最前線にいた。嶋副隊長(伊原剛志)の指導の下、日々苛烈な任務をこなしながらも、充実した日々が過ぎてゆく。
大輔の妻・環菜(加藤あい)は2人目の子どもを身籠り、吉岡にはキャビンアテンダントの美香(仲里依紗)という恋人が出来ていた。そんなある日、羽田空港に向けて飛行中のジャンボ旅客機のエンジンが炎上する事故が発生。飛行困難な状況に陥った旅客機の救助方法が検討される中で、総合対策室の下川救難課長(時任三郎)は、夕闇が迫り視界が悪くなる状況にもかかわらず、前代未聞の東京湾への着水を提案する。

しかし、海上着水に成功したとしてもジャンボが浮いていられる時間はわずか20分。機体が沈む前に乗客乗員346名全員を助け出す事が出来るのか!?さらに、その飛行機には美香も乗務していた。特救隊や現場に駆け付けた第5管区の服部(三浦翔平)、警察、消防、現場周辺の関係機関を巻き込んだ空前の大救出計画。日本中が固唾を飲んでその行方を見守る中、旅客機の村松機長(平山浩行)は東京湾着水に向けて降下を開始する……。その先には、予想もしない事態が仙崎たちを待ち受けていた……。(作品資料より)

<感想>伊藤英明の当たり役となった仙崎大輔が帰って来る。海難事故の人命救助にあたる海上保安庁の潜水士=海猿の仙崎は、この最新シリーズで、最も危険な事案に従事するエキスパート集団、特殊救難隊に所属している。精神的にも肉体的にもシリーズ中、最も頼れる柱としてストーリーの中心に存在している仙崎と、今回はバディの吉岡とその恋人との物語が絡み、“仲間との絆”と“愛する人を守り抜く”という、シリーズを通してのテーマを大迫力のアクションと、壮大なスケール映像と共に熱く描いている。

「最後まであきらめない」・・・海に沈みゆくジャンボ機から乗員乗客を、限られた時間で救うという極限のミッションに挑む海猿の、勇気ある行動に、原作コミック最終話の「ジャンボジェット機の海上着水」を題材に、海難救助のエキスパートたちが、命懸けの任務を描いている。
天然ガス・プラント「レガリア」爆発事故から2年、今や仙崎は、精鋭36名からなる特殊救難隊の一員として、第三管区海上保安本部で訓練に励んでいる。冒頭では、荒天の大阪湾でコンテナ船の海難事故が発生し、彼は吉岡らと共に現場に出動。
そこで救助方針を巡り、仙崎と嶋が衝突する。コンテナ船で海に投げ出された仙崎。だが嶋が、冷静な判断で誰も死なせたくないという、思いが勝る仙崎の姿勢を厳しく非難する嶋。この時は、1人の死亡者を出してしまった。

しかし救助する立場でありながら、仙崎自身が要救助者となった過去2回の救難活動も失敗だと断じられる。嶋の厳しい言葉に、仙崎は迷いを感じるのだ。
それに前半部分で、仙崎家族のところへ、吉岡と美香が遊びに来ていて、日常のシーンが描かれ、家族って本当にいいなぁとつくづく思いました。
そんな時に、吉岡からのプロポーズを断った美香が乗る、206便のエンジンが上空で突如爆発。ただちに対策本部が設置され課長の下川たちが、着陸の可能性を探る一方、特救隊に出動命令が下る。だが油圧系統も故障した206便は、胴体着陸すらできない最悪の状況に陥る。

そこで下川課長の決断で海上着水へと、だが残された時間はわずかなのだ。仙崎が問題点の解決策を示した東京湾への着水作戦が、警察や消防、港湾関係者の協力を得て決行されることに。しかし、206便が無事に着水できたとしても、機体が海に沈むまでの猶予はわずか20分なのだ。その間に全員を救出できるのか?
このシーンは本当にリアルで、見ていて祈る思いでした。私もよく飛行機を利用しているので、いつこのような事態に遭うとも限らないので、全員助かって欲しいとそればかり願っていましたね。キャビンアテンダントの皆さんも手際よく乗客を誘導してましたし、救難活動もキビキビとしていて見事でした。

やはり物語の展開として盛り上げるためか、見事に海上着水させたパイロットの足が挟まっていたのを、機体が直角に傾いた時には必ず助けるだろうと、仙崎が絶対に助けると思いながら信じていましたね。
それに、吉岡の恋人美香さんが取り残されて、それを吉岡が助けに行く場面では、きっとどちらかが助からないのではと思いましたよ。最後に沈んだ機体に取り残された吉岡の遺体を「引き揚げに行くぞ」と仙崎が海に飛び込んだ時には、もしかして飛行機には、救命具と酸素マスクが必ず付いている。きっと生きていると信じて、仙崎が見つけた時には本当に嬉しかった。

特救隊は救助活動の最後の砦ですし、特救隊の先輩である嶋さんの台詞にあるように「スキルと冷静な判断とハート」が必要不可欠。仲良しごっこじゃダメだ。と厳しく叱る伊原剛志さんとも、最後は仲直りという展開にホッとしました。
今回は仙崎の成長を描いているような、今までの仙崎だったら、要救助者がいたら後先考えずに突っ込んでいくタイプだったんですけど、今回は直ぐには行動に出ない。以前のような危なっかしさがないし、救助する側の人間として全てを手に入れたのではと感じましたね。もちろん遭難している人を救いたいという精神は、特救隊でもそうじゃなくても変わらないが、最前線で戦う場所という意味では、より責任感を持った仙崎が見られてよかった。感動する映画としてはハズレのない作品です。
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メリダとおそろしの森3D ★★★

2012年07月23日 | アクション映画ーマ行
自分の願いを叶えるため、森の魔法を使ってしまった王女メリダ。王国に恐ろしい災いをなすその魔法を解くため、メリダは自らの運命に果敢に立ち向かう。「トイ・ストーリー」「カールじいさんの空飛ぶ家」などのディズニー/ピクサーが初めて女性を主人公にした最新3Dアニメーション。
彼女の名はメリダ。スコットランドの一国の奔放な王女である。伝統に反発してタブーとされる森の魔法を使ってしまった彼女が、王国を襲う呪いに立ち向かう。ピクサーの重鎮、ジョン・ラセター制作総指揮の下、監督を務めたのは、これが長編デビュー作となるマーク・アンドリュース。

あらすじ:伝統の儀式をかき乱し、母親と大喧嘩。自由奔放な娘メリダに頭を悩ます王妃エレノアは、強引に娘を結婚させようとする。だが、メリダが婿選びのための伝統の儀式をめちゃくちゃにしたために、二人は腹の底に溜まっていた本音を互いにぶちまけて大喧嘩。メリダは母親の宝物である肖像を描いたタペストリー(手縫いで刺繍をほどこした大きな布の壁掛け)を引き裂いてしまう。
母への怒りがおさまらないメリダは、森の中で鬼美に導かれて魔女の小屋へ。「自分の運命を変えたい」と願ったメリダは、魔女から魔法のかかったケーキを貰う。ソ城に戻り、そのケーキを仲直りを装って母親に食べさせる。すると、母親は熊の姿に替わってしまったのだ。
あわてたメリダは、魔女の小屋へと戻るのだが、すでに魔女は姿を消していた。メリダは残されたメッセージから、母親を人間に戻すには「傲慢さが引き裂いた絆を縫う」ことが必要で、さらには2日目の夜明けを過ぎたら母は、心まで熊と化することを知る。メリダが母親を元の姿に戻すために行ったこととは?・・・。

<感想>なんだか「おおかみこどもの雪と雨」を見た後だったので、母子がテーマで気の強い娘が、母親と大喧嘩。そして家出だ。人間の世界でもよくある話なので、すんなりと共感する。主人公の王女はボリュームのある赤毛のカーリーヘアー。弓矢の名手で、休みとあらば愛馬にまたがって森を駆けまわる。メリダの日本語吹替えを担当したのは、AKB48の大島優子ちゃん、中々キャラにぴったりマッチして良かったですね。
映画の中にもしばしば登場する太古の魔法が息づくスコットランドの神秘の森。そこに鬼火や魔女、呪いといった要素がふんだんに盛り込まれ、これまでのピクサーにはなかった、ファンタジーの要素で観客を引き込む。魔法がかかった時のドタバタ劇は、お尻の大きな熊なんて、見ているだけでワクワクしますよ。
それに熊退治に執念を燃やす父王に、魔法で熊化してしまった母親が見つかってしまう大ピンチの場面や、魔法のケーキを盗み食いしてしまった三つ子の弟も熊に変身、それが可愛いのよね。

プリンセスものだが、ラブストーリーはない。メリダが求めるものは、ハッピーエンドじゃなくて自由。彼女の特徴である赤い巻き毛は、そんな自由奔放なキャラクターを象徴しているようだ。だから、伝統を重んじる母親はメリダの髪の毛を、奇麗にまとめようとするわけ。確かに婿選びの席で、髪をアップにして王冠を付けたメリダも美しい。ウエストをコルセットで締め付けた、水色のドレスも素敵です。
母親を熊に変身させてしまった呪いの魔法を解くカギは、「母親の宝物である肖像を描いたタペストリー」メリダが刀で引き裂いてしまった。それを裁縫なんてあまりしないのに、なんとか縫い繕う姿、2日目の日の出までに縫いあげて母親に着せてあげなくちゃ~。魔法が解けて母親も3つ子も素っ裸には、笑いが止まりません。

母娘の絆という大人でも楽しめる世界観と、アニメ的な騒動とをひとつの作品に同居させ、誰にも楽しめる作品に仕上がっているのがいいですね。エンドロールの最後におまけの映像があります。それはメリダが魔法使いに、ネックレスと交換に小屋にあったたくさんの木彫りを買ったので、それがお城に届くというおまけです。
冒頭の恒例の短編「ニセものバズがやって来た」レストランでキッズ・メニューのおまけに付けられていたミニチュア版のバズが、本物と入れ替ってしまう。果たして偽物のバズの狙いとは?・・・「トイ・ストーリー3」のその後を描くスピンオフ第2弾。
「月と少年」ずっと疑問を感じていた祖父と父親の仕事を、ついに手伝うことになった少年。小船に乗って海に出た彼は、大きな月を前にして不思議な体験をする。第84回アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされた。
「月と少年」のイマジネーションあふれるお話は、小船に乗って海の上で、ハシゴで登ってゆく先は大きな月。そしてほうきで星屑を掃き、すると流れ星が飛んできて大きな星が小さな星屑になりそれを祖父と父親と少年とで、掃除して帰ると三日月になっているではないか。はぁ~なんとも夢のある素敵な想像力ではないか。
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苦役列車 ★★★★

2012年07月21日 | か行の映画
お金も学歴もなく、彼女もいないダメ男だけど、どこか人間臭くて放っておけない19歳の日雇い労働者の主人公、北町貫多のバイト生活をユーモラスに描いた青春映画。芥川賞受賞小説を、山下敦弘監督が、森山未來、高良健吾、前田敦子と旬のキャストを揃えて映画化。

まず森山未來の凄まじいずば抜けた演技力に圧倒された。
大ヒット「モテキ」の後に、本作を選んだ彼が、タバコや酒の匂いが漂ってきそうなダメっぷりがスゴイ。それに「あそこが臭い」などのお下劣卑猥な言葉が次々と飛び出して、稼いだ金も風俗通いですぐに使ってしまう。挙句に家賃をため込んでアパートを追い出される日に、部屋に○○○をお土産に残す仕草にも驚かされ、その変身ぶりが素晴らしかった。

これは私小説だから、主人公貫多を演じることは作者の西村さんを演じていることになるわけで、淡々としたお話の中で世界観としては暗いけれど、どこかで19歳という年齢を感じさせ、ねじれてはいるんだけれど青春の一区切りとしての若さが感じ取れた。
父親の事件がきっかけで一家離散するなど、10代のころの貫多は情状酌量の余地がある。溜め込んだ負のエネルギーを、プラスに転化できる日がくるのか。

同じ日雇い労働者の仲間に、高橋という歌が上手い中年のおっさんがいる。彼の夢は歌手になること。高橋が現場で足を骨折し指を切断という大怪我するが、貫多とは似た者である高橋のその後にも注目したい。それは貫多を導いてくれる役回りだから。

親友とはお金を貸してくれる、女友達は、セックスさせてくれる、と言う短絡思考のために、次々とトラブルを起こす貫多。原作にはない、古本屋でアルバイトをしている大学生の康子と握手したら、いきなり手を舐めるとか行動が唐突です。

貫多は、友達という関係が分からないんですよね。女性と出会って食事したり、映画を見たり遊びに行くというプロセスを知らないから「友達として」という関係をイメージしても、風俗まみれで経験も知識もない。だからああいう行為にでてしまうのではないかと。
3人でボーリングに繰り出し、高良さんと前田敦ちゃんと季節外れの海へ出かけてはしゃぐシーンは、思わず「青春だなぁ」と甘酸っぱい気持ちにさせ、貫多の青春にとってはピークでしょうね。本当に楽しそうでした。バカ丸出しで、自分にとことん正直な生き方は以外と気持ちいいかもですよね。
AKB48からの卒業を控えた前田敦ちゃんが、下着姿やキスシーンに挑んでいるのも見どころ。だが貫多とはキスは敦ちゃんの頭突きで破れるのだ。明るいハッピーエンドとは異なるが、芥川賞を受賞した男のサクセスストーリー、見終わった後に前向きな気持ちになれる。
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おおかみこどもの雨と雪  ★★★

2012年07月21日 | アクション映画ーア行
アニメ界の未来を担う若手として注目される監督細田守。ヒット作「サマーウォーズ」から3年、細田守監督の最新作、今作の主人公は最愛の人を失くした女性と、その二人の子供たち。おおかみおとこを愛した女性が母親になり、おおおかみこどもの姉弟と共に成長していく物語だ。
「時をかける少女」では親友、「サマーウォーズ」では親戚とひと夏を描いた細田守監督。13年の月日を描く今作は、おおかみおとこを愛した女性の人生の長い時間経過そのものを、作劇の中心に据えて丁寧に描いています。それはお伽噺のような子育てストーリー。

描かれるのは、一人の女性が結婚。出産、子育てを通して成長する姿と、その子供たちの誕生から、それぞれ生きる自分の生きる道を見つけて行く過程。
明確にあらゆる世代の女性に向けて、特にシングルマザーを題材にしている内容にはとても感動しました。
今作のテーマは子育て、アニメ向きの題材なのかと思うかもしれませんが、監督はおおかみをスパイスに、日常の一瞬一瞬をドラマチックに切り取ってゆき、勝ち負けとか、悪を滅ぼすとか、明確に決着をつけるような結末をあえて作らずに、主人公たちの人生の続きを予感させつつ穏やかに終わる。後からジワジワときて、気持ちのいい後味なんですよね。

幼いころから数々の悲しみを乗り越えてきた主人公の花。愛した彼が不慮の事故で亡くなり、たった一人で我が子を育てようと奮闘するヒロイン像は、とても新鮮に映ります。“泣きたくなったら笑え”という父親の言いつけを守り続ける花の笑顔。その孤独に胸が締め付けられる。アニメの場合、子供を産むとヒロインになれない展開が多いのですが、そんなお約束を裏切っているのもいいですよね。

主人公花には宮崎あおいさんが、おおかみおとこには、大沢たかおさんが、そして都会から山間部へ引っ越して、そこで偏屈爺さんの菅原文太さんが上手い。もちろん子供の雪の幼少期には、大野百花ちゃん、大きくなって黒木華ちゃん。弟の雨の幼少期には、加部亜門くん、成長した雨には西井幸人と、子役の存在感にも圧倒される。
彼を亡くした花が、打ちひしがれながらも子供たちをしっかりと育てようとするが、彼らが成長するにつれ、人格が形成されと同時に遠吠えなどオオカミとしての習性も発揮し、二人の子供たちが興奮して走り回る姿は子犬のようだ。

だが、都会では暮らしにくくなり、山奥の古民家に引っ越しをする。自然に囲まれた生活の中で、雨の方は、学校に行っても虐めに遭い、登校拒否をするようになり、森の中へいき老キツネと仲良くなり、気弱だった弟の雨の野性の本能が覚醒する。
一方、お転婆だった姉の雪は人間の女の子らしく成長するが、転校生の男の子に獣臭いと虐められ、野獣の本性を現わして彼を威嚇し、男の子の耳を鋭い爪で引っ掻く。大怪我を負った少年の母親が学校に怒り心頭。それで雪は登校拒否をするようになる。でも、その少年は、雪が好きで近寄ってきただけ。雪もその少年に自分がおおかみの子だと本当のことを言うのだ。その少年、「知っていたよ」と、雪と親密になる。
人間だって大人になってゆくプロセスは、波乱万丈がつきもの。子供が自立して家を出て行く時は、親として誰にでも感じるものがあります。だから、花が息子の雨が森へ入って行くのを追い掛けて、「いつでも貴方を守って上げたい」と心配することは、どの親でも同じではないかと思うんですね。子離れできない親っていわれるけれど、何時かは巣立ってゆくのを温かい気持ちで見送ってやることも大事なんだと思いました。
今作の主な舞台は山間の小さな集落。四季を通して描かれる、雄大な自然描写も見どころの一つ。アニメの背景は静止画が多いですが、草花や木の枝がいつも揺れていたり、雪景色など何気ないところまで丁寧に描き込まれた映像美もさすがです。
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グスコーブドリの伝記 ★★★★

2012年07月15日 | アクション映画ーカ行
東北が生んだ国民的作家宮澤賢治は37年という短い人生の中で、三陸沖地震を含む大きな地震や大規模な冷害に何度も見舞われていた。それほど厳しい環境でも、賢治は故郷を愛し、作品中に登場する架空の理想郷に「岩手」をエスペランド語風にした<イーハトーヴ>と名付け、その美しいイーハトーヴの森を舞台に、困難に直面した故郷と大切な人たちを守る主人公の成長を描いたアニメーション。
声のキャストは、主人公・グスコーブドリ役を「岳 ガク」の小栗旬、ブドリの妹・ネリ役を「マイ・バック・ページ」の忽那汐里、ブドリの父・ナドリ役を「エクレール・お菓子放浪記」の林隆三、ブドリの母親役は「ダンシング・チャップリン」草刈民代。原作発表から80年、名作映画「銀河鉄道の夜」のチームにより映画化。

あらすじ:イーハトーヴの森の木樵の息子として両親と妹と穏やかに暮らしていたブドリは、森を襲った冷害のため家族を失くし、ひとりぼっちになってしまった。それでもブドリは、生きるために一生懸命働き、やがて成長し火山局に勤めるようになる。そこに再び大きな冷害が襲ったが、悲劇を繰り返さないため、ブドリは決心する。(作品資料より)

<感想>宮沢賢治の童話を杉井ギサブロー監督がアニメーション映画化。「銀河鉄道の夜」のスタッフが再集結し、5年をかけて制作した。小栗旬が主人公の声優を担当。過酷な運命を乗り越え、たくましく成長するキャラクターを爽やかに演じている。
イーハトーヴの森で両親や妹と幸せに暮らしていたグスコー・ブドリ。夏には過程菜園で収穫したトマトで作ったスープがご馳走だ。真っ赤に熟れたトマト、木々の鮮やかな緑、棚田の整然と植えられた稲など、日本の雪国の自然が色彩豊かに映像美を彩っています。

だが、冷害が原因で両親は出て行き、二人は食べるものにも事欠く始末。森の中では飢餓寸前の時に謎の男にさらわれた妹。私には、ブドリの両親は冷害で食べるものもなくなり、これでは家族が餓死してしまう。だから両親も自己犠牲で森の中へと消えていったのだと思いましたね。それに妹が謎の男にさらわれたとありましたが、この謎の男は紫色のマントをなびかせて、まるで死神のようにも見えた。だが、ブドリはイーハトーヴの街のサーカス小屋で妹ネリと良く似た少女を見かける。

中盤で宮沢賢治の故郷、岩手県のくわの木に繭玉がキラキラと光るシーン、自分の家が手ぐす工場になっていた夢のシーンが印象的でした。
森で一人になったブドリは里へ降りて行き、親切な農家の赤ひげおじさんのところで働くことになります。稲の病気で石油を田んぼに流すという赤ひげおじさん。そんな話聞いたことないし、結局稲は全滅でそこへ蕎麦を植える機転のよさがいい。

そこでもブドリは生きるために精一杯働き、その後、近未来と過去が混じったイーハトーヴの街へと。戦後の人間が描いていたような未来理想都市を彷彿とさせる。
やがて火山局に勤めるようになります。そこは近代的な建物の地熱発電所のようなところ。自家製飛行機のような乗り物に乗る博士は、まるでレオナルドダ・ビンチのようなイメージがした。
ところがサンムトリ火山が噴火寸前で、溶岩がイーハトーヴを襲うという。溶岩の被害から街を救うため科学の力で街ではない方向へと流すことに成功します。
やっと平穏な暮らしができたのに、そこにも冷害が襲ってくるのです。森での悲劇を繰り返さないためにも、火山を人工的に噴火させ、その熱で防ぐしかありません。それには山の上にある火山局に、誰か犠牲となって残らなければならなくブドリは決心するのです。
そこへまたあの紫色のマントを着た死神のように人物が現れ、まさにブドリの自己犠牲愛でイーハトーブの街を救おうと、大自然との戦いに向けて山へと向かいます。
この後半でのイーハトーヴの街を襲う寒気というのは、科学で防げることはできないほどもっと大きな現象でなんですね。これは人間の力ではどうすることも出来ない。
ブドリは森での幸せだった家族との時間を、二度と取り戻せない現実の悲しみを背負って生きてきた。前向きには生きているけれどふとした表情に大きな悲しみが宿っている。でも、いつだって希望を失わない。故郷を守るために勇気ある決断をして奇跡を起こすのです。
昨年東北地方の沿岸部を襲った大震災と大津波。昔も今もこの作品の中での伝えるメッセージは、自然との脅威に人間はどのように向かって行かなければいけないのか、を考えさせてくれる。
最後に「生まれ来る子供たちのために」を歌う小田和正さんの澄み切った声と、その歌詞の言葉一つ一つが、物語のメッセージを伝えているように素晴らしく思いました。
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リンカーン弁護士 ★★★★

2012年07月14日 | アクション映画ーラ行
お金を積めば誰でもOK!・・・腹黒弁護士、高級車リンカーンの後部座席を、事務所代わりにしている型破りな弁護士を主人公にした法廷サスペンス。
あらすじ:お金儲けが大好きな弁護士ミックは、美味しいクライアントを紹介される。資産家の息子ルイス。お金の匂いがプンプン、毎度ありがとうございます。
ルイスは売春婦から「暴行された」と訴えられていた。一方、ルイスは逆に暴行を受けたと主張。シロかクロかは別にして、ミックは依頼を受けてしまう。

ミックが以前手掛けた殺人事件の手口がどうも今回とも似ているように思えてきた。となると、ルイスが殺人事件の真犯人だった?・・・ミックどうする?
ルイスの過去を調べていた探偵のフランクが銃殺された。さらにミックが持っていた拳銃が紛失したことも判明する。弁護中のミックに殺人の容疑がかけられる。(作品資料より)

<感想>米国でスマッシュヒットを記録し、続編化&テレビシリーズ化が決定しているというのだ。リンカーンに乗ってLA中の法廷を駆け巡る弁護士ミックは、お金のためなら胡散臭い相手からの依頼でも引き受けるちょいワル男。
簡単に大金が手に入りそうだと踏んで、資産家の息子ルイスの殺人未遂事件を弁護することに。ところが調べていくと、過去にミックが担当していた殺人事件の真犯人がルイスである可能性が強いことがわかる。

ルイスが訴えられた殺人未遂事件の裁判が進むに一方、ルイスの過去を調べていた探偵のフランクが殺される事件が発生。ミックにその容疑が掛る。すべてはルイスが仕組んだ罠だった。ミックはどう反撃するのか?・・・。
ロースクール出身のマシュー・マコノヒーにとっては、出世作となった「評決のとき」(96)の新米弁護士役以来、久々の適役である。弁護士ものにハズレなし、最後まで緊迫感あふれる展開も面白い。練り込まれた脚本、敵味方に分かれた明快なキャラクター、多彩なキャストを交通整理するブラッド・ファーマン監督の、演出手腕が必要なため、法廷劇はどの作品も完成度が高いのだ。

演技派たちが脇を固めて好演!・・・ミックの妻に「レスラー」での好演が光っていたマリサ・トメイ。ミックの友人で、探偵のフランクを演じたウィリアム・H・メイシーやリンカーンの運転手のローレンス・メイソンも良い感じである。
危険な依頼人ルイス役のライアン・フィリップも、二面性のあるキャラで印象深いし、ルイスの母親にも注目しないと、これが伏線になろうとは、金持ちなんだから殺し屋でも雇って自分の手を汚さなくてもね、と思ったわ。

いつもはお金次第で弁護を引き受けているミックだが、友人のフランクが殺され、一人娘の命も狙われ怒り心頭のミック。だが弁護士には依頼人に関する守秘義務があるから、さぁ~どーする!二転三転する展開に、とにかくスリル満点で楽しめるのが最高。
法曹界以外の者を味方にするミックのやり方。悪賢いミックは、金を渡してマスコミを手なずけている。場合によっては敵対する人間さえも巧みに利用してしまうのだ。依頼主であるルイスとの騙し合いは、裏技づくしの逆転劇。果たしてどちらに軍配があがるのか、見てのお楽しみと言う事で、ネタバレはしません。

マイケル・コナリーの小説の映画化であり、人気法廷シリーズの第1作の映画化。一風変わったやり手の弁護士が、罠にハメられて苦闘する法廷サスペンス。第2作「真鍮の評決 リンカーン弁護士」と、シリーズ化を期待したいものですね。
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崖っぷちの男  ★★★★

2012年07月12日 | アクション映画ーカ行
30億円のダイヤモンド横領罪で服役し脱走した元ニューヨーク市警官が、高層ビルから飛び降りようと身を乗り出す中、次第に彼の目的が明らかになっていくサスペンス。主演は「アバター」「タイタンの戦い」のサム・ワーシントン。ほか、「スリーデイズ」のエリザベス・バンクス、「リトル・ダンサー」「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」のジェイミー・ベル、「ポロック 2人だけのアトリエ」をはじめ4度アカデミー賞にノミネートされたエド・ハリスらが出演。監督は本作がデビュー作となるアスガー・レス。また、「トランスフォーマー」「RED/レッド」で製作を務めたロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラとマーク・ヴァーラディアンが本作でもタッグを組む。

あらすじ:30億円のダイヤモンドを横領した罪で服役しているニューヨーク市警の元警察官ニック・キャシディ(サム・ワーシントン)は、脱獄し、高級ホテルの高層階に現れた。そして窓枠を越え、飛び降りようとする。大勢の人が固唾をのみながらニックを見守る。
ニックは要求を伝えるための交渉人としてニューヨーク市警の女性刑事リディア(エリザベス・バンクス)を指名する。ニックからある依頼を受けた弟(ジェイミー・ベル)、元同僚のニューヨーク市警警官たち、ニューヨークでも指折りのダイヤモンド王と呼ばれる実業家(エド・ハリス)らの様々な思惑が交錯する中、ニックの本当の目的が明らかになっていく……。(作品資料より)

<感想>「タイタンの逆襲」を始め、今年は5作目以上もの公開があるサム・ワーシントン。「アバター」で知名度を上げた後は、アクションからラブストーリーまで幅広く出演している。肉体派のイメージから脱却して、どんな作品にも挑戦し続ける彼が魅力的です。
その男は、なぜビルの上に現れたのか?・・・ダイヤモンド横領罪で収監されていた元警官が脱走。父親の葬式に参列し、隙を見て脱走したのだ。その逃走劇もさることながら、高級なルーズヴェルト・ホテルに部屋を取り、その部屋の窓から外へと出て姿を現したのだから、下にいる野次馬たちが気付いて大騒ぎ。
まさか自殺か、ダイヤモンド横領の罪で刑務所入り。無罪を主張して汚名を晴らすべく飛び降り自殺か?・・・実はこの男を罠にはめた真犯人を、いかに出し抜くのか、その駆け引きが一番のポイントなのだ。
高所恐怖症ゆえヒヤヒヤなんてもんじゃない。設定が怖すぎですから。サムが高所に立つ場面の大部分は、高所恐怖症のサムを実際にルーズベルト・ホテルの外壁に立たせて撮影。クレーンを使って空中からサムを撮り、本物ならではの恐怖と緊張感をひきだしたそうです。

まぁ、撮影はそんなにリアルじゃないので安心しましたが、男の行動の裏側が見えてくると、確かにサスペンス&アクションの色が濃くなり、あっちもこっちも崖っぷち状態に。
特に、計画がバレないように実行する彼の弟と彼女の、決死の行動が無数の赤外線に触れないようにダイヤを盗む場面は、その一分一秒を争うまるで「ミッション:インポッシブル」を彷彿とさせ、手に汗を握るスリリングな展開をもたらすのだが、いかんせん素人なので見ていて辛いものがある。

ニックの弟には「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」のジェイミー・ベルが扮して、彼女が黒いタイツでダクトに忍び込みダイヤのある金庫へと、そこでコメディさながらの展開も面白い。中盤からは、主人公より脇役の活躍が目立つという珍しい作品だった。
結局は苦労して忍び込んだ金庫には、目的のダイヤは無い。女がその辺のダイヤモンドを頂いていこうとするも、弟はダメだとその場を立ち去るも、さすが警報機を鳴らして社長のエド・ハリスをおびき出し、本当のダイヤの隠し場所を見つけ、エド・ハリスは心配になりダイヤをポケットにしまう。
その後は、そのダイヤを弟が盗み、ホテルのクローク係に渡し、それをまたもやエド・ハリスに取り返されのドタバタ騒動が繰り返される。

最後は、サムが交渉人の刑事リディア(エリザベス・バンクス)の手を振り切ってビルの下へダイブするのには、ヒヤヒヤもんでした。サムとエリザベス・バンクスとの心理戦も見事です。そこの現場に、しゃがれ声のエド・バーンズが刑事で出演。これといった活躍もなく、もったいない配役です。
それに何気ない登場人物が、最後の方で明るみになるのだが、男の計画に関わっていたり、前半の小さな伏線をラストで回収したりと、見るものの予想を覆し、どんでん返しというより爽快感を与える脚本が秀悦なので面白かった。
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バッド・ティーチャー ★★★

2012年07月11日 | アクション映画ーハ行
玉の輿に現をぬかす中学教師が、お金持ちの代理教師が赴任してきたことをきっかけに、彼をあの手この手で落とそうとするラブ・コメディ。「メリーに首ったけ」や「ベガスの恋に勝つルール」などでラブコメに定評のあるキャメロン・ディアスが、欲望に忠実に、なりふりかまわず突っ走る崖っぷち女子を痛烈かつキュートに演じる。
ターゲットとなるお金持ちの教師を演じるのは、グラミー賞・エミー賞を受賞したミュージシャンである一方、近年では「ソーシャル・ネットワーク」「TIME/タイム」に出演するなど俳優業にも進出するジャスティン・ティンバーレイク。監督は青春コメディ「オレンジカウンティ」(劇場未公開)のジェイク・カスダン。

あらすじ:お金も夢もない中学教師のエリザベス(キャメロン・ディアス)は、仕事ではなく、ただ玉の輿こそ女の幸せとばかりにお金持ちの結婚相手を探すことにのみ熱意を傾ける日々を送っている。
ある日、彼女の勤める中学に代理教師のスコット(ジャスティン・ティンバーレイク)が赴任してくる。スコットがお金持ちだと知ったエリザベスは、スコットを振り向かせるために豊胸手術を画策。ありとあらゆる手段を使い、手術費用を荒稼ぎする。スコットを振り向かせるために時には突拍子もないアプローチをして猪突猛進に突っ走るエリザベスだが……。(作品資料より)
<感想>生徒への愛情も教育への執着もない、彼女の頭にあるのはただ一つ。玉の輿に乗ることだけだった。キャメロンの演じたような“バッド・ティーチャーは本当に存在するの?・・・アメリカは飛び級制度があり、出来る子はどんどん新級して12歳で大学に入ったりすることもあるのだ。
その一方で、公立のハイスクールをドロップアウトする生徒も多く、高校を卒業出来ないという結果が出ている。生徒の成績の良い学校には、政府からの支援金を送り、悪い学校には支援金を渡さないなどの、アメとムチ政策をとっているのだ。
そのため、支援金を絶たれることを恐れるがゆえに、教師がテストの成績を改ざんして、落第点を取った生徒に偽の点数を与え、落第すべき生徒も卒業させてあげることも少なくないと言うのだ。

アメリカの公立高校の生徒の成績が悪い最大の原因は、やる気のない教師が多すぎるから。この作品の中での“バット・ティーチャー”でキャメロンが演じているような、やる気のない教師が本当にたくさん存在するんですから、映画になっても仕方ないですよね。でも、毎日映画のビデオを見せる授業、よく学校の校長やPTAから文句言われないのが不思議。
冒頭で金持ちと結婚するので学校をやめるというシーンから始まります。スタイルいい、羨ましいよ。乗っている車は真っ赤なベンツ、家に帰ると夫の母親が現れ金使いが荒い嫁はいらないと追い出される始末。それでまたもや、元の中学校へ逆戻りだ。
アメリカでは公立学校の教員組合の力があまりにも強いために、教員組合が民主党に巨額の寄付をし、そのお返しとして終身雇用、解雇不能、医療費は政府負担、巨額の年金など、他の職種では絶対に有り得ない驚くべき恩恵を得ているそうです。これには日本の教師の方達はどうなっているのか、知りたくなりました。
キャメロン先生モテまくりですから、体育教師に言い寄られるも、やっぱり若い男で金持ちの代理教師のスコットの方がいい。かなり強引にアタックします。
美容整形手術の費用を工面するため、生徒の親へ個人授業料を請求したり、学校の課外である洗車デーの学校の収益を着服したりして豊胸手術代の足しにするのだ。車の洗車を生徒たちとするのだけれど、キャメロンのナイスバディが眩しくて、いつも彼女は身体を鍛えているのだと感心しましたね。

確かに、キャメロン先生もお金が欲しくて、色気を振りまいて教育委員会の男を騙して、部屋に入り共通テストの答案用紙をコピーして盗みます。それで生徒に答案を丸暗記させて試験を突破。そして賞金をゲットするのも何だかなぁ~。
そのお金も胸をボインにする美容整形手術費用に使うというのだからね。呆れかえります。最後は、学校の中で彼女に敵対視している女先生が、悪事をばらしてしまうのですが、そこは教育委員の男のあられもない裸のシャメを撮り、本人に送りつけて口封じというわけ。
でも、やっぱりそんなことしても後味悪いよね。自分にとって本当に大切なものに気づかされるエリザベス。だから彼女はそのお金を返して美容整形手術もせず、学校に戻り生活指導の先生にカムバックする。
この映画の中でキャメロンとメガネっ子のジェスティンが恋人同士になりベッドインするのだが、実生活でも約4年間交際していたお二人さん。恋人同士を演じる二人の息があった奇妙なベッドシーン(洋服着たままで)は必見ですから!
それにもう一つ爆笑のセルフパロディーになっているのが、ジャスティンの歌を歌うシーンだ。プロである彼が何と、下手に歌おうと努力している姿は、本当に笑えた。
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ただ君だけ   ★★★

2012年07月09日 | た行の映画
「マジシャンズ」のソン・イルゴン監督が、チャップリンの名作「街の灯」をモチーフに作り上げたラブストーリー。暗い過去を持ち、心を閉ざしたボクサー崩れの男と、視力を失いつつも明るく生きようとする女性が出会い、愛を育んでゆく姿を描く。出演は「ソフィーの復讐」のソ・ジソブ、テレビドラマ『トンイ』のハン・ヒョジュ。
あらすじ:チョルミン(ソ・ジソブ)は、かつて将来を期待されたボクサーだったが、今では夢を諦め、昼間はミネラルウォーターの配達、夜は駐車場の料金所で働いていた。ある雨の夜、料金所で1人、テレビを見ていると、若い女性が現れる。
人懐こい笑顔で話し続けるその女性はジョンファ(ハン・ヒョジュ)といい、目が不自由なために、チョルミンを以前働いていた老人と勘違いしていたのだ。別人と気づき、杖をつきながら立ち去ろうとする彼女に、雨宿りしていくよう勧めるチョルミン。それ以来、2人は毎晩のように一緒にテレビドラマを見るようになる。ドラマを見て無邪気に笑い、“主人公の心が見える”と涙するジョンファに、戸惑いながらも徐々に惹かれていくチョルミン。

しばらくして、チョルミンは自分の過去を彼女に語る。彼はボクシングをやめた後、借金の取立て屋として働いていたが、傷害事件によって一時期、刑務所に服役していたのだ。
ある日、自宅で職場の上司から襲われそうになるジョンファ。通りがかったチョルミンに助けられたものの、会社は退職。彼女を励まそうと、チョルミンは子犬をプレゼントする。
ジョンファとの未来を思い、ボクシングへの再挑戦を考え始めるチョルミンだったが、彼女の両親の墓参りに同行した時、自分とジョンファの過去に忌まわしい接点があったことを知る。
数年前、ジョンファが失明し、両親を亡くした日。チョルミンが借金取り立てのために追い詰めた男が、焼身飛び降り自殺を図り、落下してきた男を避けようとしたトラックがジョンファの車に衝突したのだ。罪の意識に苛まれるチョルミン。
一方、ジョンファの視力は急速に悪化し、1ヶ月以内に完全に失明すると医師から宣告される。チョルミンは、彼女の角膜移植手術費用を捻出するため、昔の仲間に海外での賭博格闘技試合出場を依頼。別人になりすますと試合の地タイへ旅立つ。だがそれは、ジョンファの手術当日だった……。(作品資料より)

<感想>この作品は韓国映画の王道をいったラブストーリーだ。必ずといってくらい泣かされるシーンがふんだんにある。泣くまいと堪えていても、自然に映画の中に入り込み涙が止まらなくなる。
特に目の不自由なジョンファが、障害に負けず明るく振る舞って気丈に暮らしているところ。その目が失明する原因が、ボクサーのチョルミンが関係していることで、彼は悩みなんとかして彼女の目の手術の金の工面をしてやりたい。それにはまた、元のボクサーに戻り八百長試合で賭け金で稼ぐことなのだ。
彼女がまだ目が見えないころ、二人が愛し合うまでの物語が自然でいい。初めてのデートに美容室で髪にパーマをかけようと相談したら、なんとアフロヘアーのようなパーマを掛けられてしまった。そんなこととは知らないで、花柄のワンピースとか何着も試着するのだが、結局着ていったのは、カーディガンにTシャツ姿で、そんな彼女が微笑ましい。そして彼の思い出の川岸を散歩して、小石を拾いお守りにする二人。

彼女の家は坂の上のアパートの2階に住んでおり、脚をくじいてしまった彼女を背中に背負い坂道を登り、階段を上がるチョルミンの若さと純粋さが伝わってきて好感が持てた。ジョンファの方は、目が見えなくなる前は、大学生で良いところのお嬢様だったのに、彼女が運転する車で事故に遭い、両親は亡くなり彼女だけ助かる。
仕事は一般人と一緒に電話を取り、苦情を聞きPCをタイプする仕事。上司がセクハラで、ジョンファが奇麗なこともあり、自宅まで来てレイプするところを、運よくチョルミンに助けられた。でも仕事をクビになると泣く女。こんなことは日本でも良くある事情だ。弱みにかこつけて女子事務員と関係を持とうとする上司は。
彼女の目の手術費を稼ぐためタイまで行くチョルミン。名前も変えてもし試合で自分に何かあったなら、二度と彼女には会えないのだ。彼女のために盲導犬にもなるようにと子犬をプレゼントする。

愛する彼女のため、名前を変えてタイまで行ってボクシングの試合をするチョルミン。試合は負ける予定だったのに、自分の意地と勇気で勝利してしまう。それが裏目に出て、マフィアに半殺しの目に遭うチョルミン。一重の目が印象的な男らしい顔立ち、そして182cmという高い身長と鍛えられた体も魅力的なソ・ジソプだが、ボクサーという役作りのためにさらにトレーニングを強化し格闘家ボディを作ったそうで、見事なまでに惚れ惚れするくらいの逆三角形型。
そのころジョンファの目の手術は成功して、彼女は目が見えるようになる。恩返しがしたい、彼に逢いたいと願うも、そのころ彼は瀕死の重傷を負っていた。病院を回って、マッサージのボランティアをしている彼女。いつもマッサージをしている男性の隣に、チョルミンが寝ていたことを知る由もなく、マッサージをしてあげる彼女。叶わぬ恋、チョルミンの体が小刻みに震える。
でも、もうジョンファは目が見えるのだから、彼チョルミンの体を触ったら分かるはずなのに、と思ったのだがやはり無理だったようですね。
二人が再会するのは、やはり思い出の河原のシーンです。そこには机と椅子が置かれてあり、点字で「ロミオとジュリエット」の言葉だったでしょうかね、以前彼女が好きな言葉だったと思いました。いずれにしても、韓国映画の王道をいく作品であり、けれど純愛なんですね。これだけは見る人の心を揺さぶります。愛は強い、泣かせられもう何も言えません。
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ミッシングID  ★★★

2012年07月06日 | アクション映画ーマ行
自分のアイデンティティーを疑わざるを得なくなった高校生の、真実をするための闘いを描くサスペンス・アクション。主演はトワイライト・シリーズの、狼男テイラー・ロートナーで、それに「ブリースト」のリリー・コリンズ。「テンペスト」のアルフレッド・モリナ、「アバター」のシガーニー・ウィーヴァー。「ミレニアム」シリーズのミカエル・ニクヴィスト。監督は「ワイルド・スピードX2」のジョン・シングルトン。

あらすじ:ごく普通の高校生ネイサン(テイラー・ロートナー)は、ある日、誘拐児童を載せたサイトに13年前の自分の写真を発見する。どこにでもある幸せな家庭で暮らす自分がなぜこのサイトに載っているのか。全てを疑い始めた瞬間、彼の周りの人々が謎の組織に消され始め、それまでの日常が全て仕組まれたものであることを知る。
敵も味方もわからず、自分さえも信じることのできない壮絶な逃亡劇の中、潜在的な戦闘能力を発揮するネイサン。なぜ自分が、追われるのか……。そんな時、ネイサンは国家を揺るがすある暗号の存在に行き着くのだが。(作品資料より)

<感想>俺ってもしかしたら、この家の子供じゃないかも、誰しも思春期の頃に一度は考えた覚えがある、本当の自分探しがテーマのサスペンス・アクション。「ボーン・アイデンティティー」シリーズのスタッフによる新企画。
平凡な高校生が失踪児童サイトに自分の幼い頃の写真があることに気づき、自分の出生を確かめようとしたところ、CIAや裏社会の殺し屋たちに追われるハメに。
仲間の協力を得て、謎の真相を探る「トワイライト」シリーズの“狼族”でお馴染みのテイラー・ロートナーが、過去にジュニア空手大会を制した自慢の格闘技をいかんなく発揮しているところが見所です。

一緒に逃避行する行動派のガールフレンドに、フィル・コリンズの娘リリー・コリンズが、二人ともフレッシュな魅力を放ち、次世代スターとして注目の存在になりそうですね。二人が逃亡するシーンで、川の中に入り林の中でずぶぬれになりながら一晩過ごすシーンに、着替えくらいどうにかなっただろうと思った。テイラーはどうやらアドレナリン全開の体を使ったアクションが得意なようですね。
だからなのか、本作ではクレイジーなアクションシーンが満載で、育ての父親との格闘技も本気モードで、後でそのことがとても意味のあることが分かる。

野球場の大きなガラスの坂を滑り降りるシーンもスタントなしで自分でこなしたと言う若さだね。列車内での激しいファイトを繰り広げたり、カーチェイスに爆破とタフなロートナーのアクションが凄い。でも太い眉ときつい目が、狼男テイラーとダブって見えちょいと気になるよね。しかし、相手役のリリーちゃんのまゆ毛も濃いので、いいかもです。
良かったのが、劇中でパイレーツ対メッツのゲームが実際にプレーされているところとか、球場が満員で試合中に撮影を終わらせないといけなかったそうで、結局時間内で撮影が撮り終えることができなくて、その後球場を借りきって撮影を続行したそうです。
この作品では、アクションもさることながら、テーラ扮する主人公ネイサンの成長も見所ころの一つ。高校生のネイサンが、友達と冗談をい合ったり、パーティではしゃいだり、喧嘩したりとごく普通の高校生を演じても年齢的には違和感がなかった。
育ての親が殺され、実の父親は敏腕工作員で、父親が入手したある秘密を狙って犯罪組織が自分に近づいてきたのだと知る。CIAにも秘密があると睨んだネイサンが、単身組織に挑んで行く。

ネイサンが賢いのは、その状況に適応していきながら成長し、最後には多くの経験を積んだ若者に成長して行くっていうこと。
ネイサンをサポートするベネット医師に、シガニー・ウイーヴァーが演じており、だいぶおばさんになっているが存在感はある。それにネイサンを追うコズロフに、「ミレニアム」で有名になり最近良く顔を出すミカエル・ニクヴィストが演じて、アクションでも中年太りも気になることなく頑張っている。
ラストの球場で、実の父親が現れるのだが、背中と脚だけ、ちょっと姿を見せるだけという、ネイサンとの再会を期待したのだが、どうやらシリーズ化になるような気配がする。しかし、シネコンの館内はお客さん6人と、気の毒なくらい少ない。これでは無理だわね。
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一枚のめぐり逢い ★★★

2012年07月05日 | アクション映画ーア行
イラク戦争の最中、見知らぬ女性が写った一枚の写真のおかげで命を救われた軍曹が、任務終了後にその女性を探しに行き恋に落ちるが、ある事情により二人の間が引き裂かれるラブストーリー。「きみに読む物語」の原作者で知られるニコラス・スパークスのベストセラー『ザ・ラッキー・ワン』を、「シャイン」で第69回アカデミー賞作品賞・監督賞などにノミネートされた「アトランティスのこころ」「幸せのレシピ」のスコット・ヒックスが映画化。脚本は「リメンバー・ミー」のウィル・フェッターズ。「ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー」「きみがくれた未来」のザック・エフロン、「肩をすくめるアトラス PART1」のテイラー・シリング、「ミート・ザ・ペアレンツ」のブライス・ダナーらが出演。

あらすじ:イラク戦争に派遣されたアメリカ海軍軍曹ローガン・ティボー(ザック・エフロン)。ふと、見知らぬ女性が写った一枚の写真が落ちていることに気づき拾ったところ、それまで彼が座っていたところが爆破され、彼は九死に一生をえる。
多くの仲間たちが戦争に散っていく中、ローガンは3度の任務派遣を終え無事に帰国する。帰国後、戦争の後遺症に苛まれる彼だったが、写真の彼女に会いに行こうと思い立つ。
写真の景色から場所を特定したローガンは、戦地での相棒ゼウスとともに彼女を探しに行く。とうとう写真に写る本人・ベス(テイラー・シリング)に行き着くが、ちょっとした誤解から、写真を手渡すことができないまま彼女が祖母と営むケンネルで仕事をすることになる。(作品資料より)

<感想>久々にザック・エフロンの映画を見た気がする。彼の爽やかな笑顔、好青年ですよね。今回は海軍帰還兵という役どころで、ラブストーリーです。イラクの戦地で一枚の女性の写真を拾い、その写真が自分の守り神のような存在となり、無事帰国してから戦争の後遺症に悩まされ、その自分の命を救ってくれた写真の女性を探して旅に出る。
相棒の犬ゼウスと共に、写真の風景を頼りにルイジアナにいることを突き止め、辿り着くのですが、彼女はバツイチで幼い息子と祖母が、犬の調教とペットホテルを経営していた。
ベスと言う名の彼女、すぐに戦場で拾った写真のことを言えずに、そのペットホテルの従業員として働くことに。だが、離婚したベスの元亭主がそこに割り込む。
彼は街の有力者である判事の息子で、保安官補のキース。ちょっと利己主義なところがあり、気が短くカッとなり暴力的な性格。高校生の時に恋愛したらしい。

ベスとローガンは、最初は距離を置いていたが、ベスが次第に彼の誠実さに惹かれていくようになり、ローガンの方もベスの彼女の気丈さと美しさに強く惹かれて、二人は次第に愛し合うようになる。ちょっと気になったのが、ベスが老けて見えた、もっと若い女優さんでも良かったのではと感じましたね。

ところが、それを知って元亭主のキースは、息子のベンの親権をたてに彼女を思うように操ろうとするのだが、キースがあの写真をローガンの部屋で見つけて彼女に見せつける。
そのことで、二人を結びつけたあの写真が、今度は二人の間を切り裂くことになろうとは。誤解をしてしまった彼女、弁解することもなくその場を去るローガン。
ところが、ある日のこと大雨が降り、息子のベンが母親と父親が喧嘩しているのを見て、森の中の小屋へと行ってしまう。川が氾濫をして、そこへ助けに父親のキースが来て、吊り橋が落ち危なくベンが川に落ちそうになり、キースが助けに川の中へ入り、ローガンも助けに川に飛び込み、間一髪のところをローガンが息子のベンを助ける。キースはそのまま川に呑みこまれてしまう。

そして、ローガンがこの土地を去る時、彼女ベスがローガンを追い掛けてきて、誤解が解けて二人は結ばれるという終わり方が良かった。
この作品の中で、犬がたくさん出ています。家にもワンコ(ヨーキー)がいますが、この中で重要な役割を果たしているのが、戦地から戻ったローガンが唯一心を通わせる愛犬ゼウスなんですね。
ゼウスを演じているのが、6歳のジャーマン・シェパード、ロウディ。この映画のアニマルトレーナー、ブーン・ナーに1歳の時から調教され、すでに「キャット&ドッグス 地球最大の肉球大戦争」などで活躍している。この作品のなかでは、体重70キロを超すアナトリアン・シェパードから、3キロぐらいのチワワミックスまで、アイリッシュ・テリア、ゴールデン・レトリーバーなど様々な犬種が登場しています。映画の中にワンコが出てくるだけでも癒されますね。
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ラム・ダイアリー  ★★★

2012年07月02日 | アクション映画ーラ行
ジョニー・デップが敬愛してやまない“伝説のジャーナリスト”ハンター・S・トンプソンの自伝的小説の映画化。監督は「ラスベガスをやっつけろ」でもジョニーから監督を依頼されたブルース・ロビンソン。本作は彼の約20年ぶりの監督復帰作。
これはトンプスン自身がまだ無名のジャーナリストだったころの実話を基にしたストーリーで、ジョニーが扮するポール・ケンプは、もちろんトンプスン自身が投影された役どころ。

物語は1960年、彼がプエルトリコのサンファンに到着するところから始まる。ニューヨークからこの南米の街に転がりこんできたケンプは、ロッターマン編集長に雇われて地元のサンファン・スター紙の記者となる。飲んだくれのカメラマン、ボブ・サーラと意気投合したやはり飲んだくれのケンプは、彼の導きでこの土地の夜の世界に繰り出して行く。
そこはのめり込むほどにカオスの状態になっていく快楽と危険が隣り合わせに存在する世界。そこで彼はシュノーという美女と出会う。一目で魅了されたケンプだが、彼女は地元で豪華な生活を送るアメリカ人実業家サンダーソンの婚約者だった。サンダーソンは、ケンプが自分のベンチャー事業の役に立つと思い、彼を仲間に引き込もうとする。
夜の街でボブと不祥事をやらかしたケンプは、実刑判決の危機を救ってくれたサンダーソンに負い目を持ち、しぶしぶ事業に携わることに。だがそれは島の住人を追い出し、リゾート地帯を建設する謎めいた開発事業で、ケンプは内心疑問を持つ。サンダーソンの正体は、一見すると知的な紳士のようだが、自然環境を破壊する違法なリゾート開発を進める、拝金主義者だった。

一方サンファン・スターは倒産の危機に瀕し、特ダネを発表する場所を失いかねない状況に。飲んだくれのケンプにも、ジャーナリスト魂に火が付き始める。
ハチャメチャでありながら、不正には黙っていられない、根っからのジャーナリストであるケンプを演じるジョニーは、特に美女シュノーと絡むシーンで、久々に素顔の二枚目ぶりを存分に披露してくれる。とはいえ、ケンプの乱れた生活ぶりは、常軌を逸したところもあり、半分コミカルな要素も加わっていて、一筋縄ではいかない映画であることは間違いない。
そんなジョニーとトンプスンの共犯的な映画の脚色と演出に引っ張り出されたのは、監督業を引退していたブルース・ロビンスン。「キリング・フィールド」でアカデミー脚本賞にノミネートされた実力派で、監督作「ウイズネイルと僕」は今も語り継がれるそうな。知る人ぞ知るカルトムービーだそうです。
彼のファンだったジョニーが、直々にロビンスンに白羽の矢を立てたというだけあって、万事独特なトンプスンの文体を見事に脚本&映像化。

さらには共演陣も凝った面面が集められた。事業家サンダーソンには「ダークナイト」のアーロン・エッカート、神経過敏なロッターマン編集長には、「扉をたたく人」のリチャード・ジェンキンズ、カメラマンのサーラには、「キック・アス」のマイケル・リスポリ、奇怪な行動を取る記者のモバーグには「アバター」のジョヴァンニ・リビシーといった曲者個性派がずらりと熱演。

美女シュノーを演じるのは「ドライブ・アングリー」の注目株アンバー・ハードで、妖艶な演技でジョニー=ケンプを惑わせる。
こうした一流の顔ぶれが揃ったおかげで、一見はちゃめちゃにも見える、一人の破天荒な男の物語に、奇妙なバランス感覚が生まれた。これはトンプスンとの約束を貫き通したジョニーの執念によって誕生した友情の映画ともいえるだろう。
とはいっても、拍手喝采するほどでもない。ジョニーファンだから観れる作品。物語も、記者といっても同僚のカメラマンと、昼間っからラム酒をあおる毎日。ぐだぐだ酔っ払いながらも、違法なリゾート開発の方棒を担がされたり、美女との危険なアバンチュールを体験したりと。

トンプスンに若かりし頃の姿であるケンプを演じるジョニーが、他では見られないほど生き生きしているのがいい。ポンコツカーでのカーチェイスや、口から酒を吹き出しての火炎放射など、お茶目なアウトロー役が彼には良く似合う。
あまり変化もなく、いつものジョニーが好きなように演技をしている。そばにはお気に入りの美女を従えて。はっきり言って眠くなるほどつまらなかった。
たまにはこういう当たり外れもあるもんだ、と思いながら最後まで見てしまった。
そうそう、事業家サンダーソンの豪邸には、背中の甲羅にスワロスキーが散りばめたペットの亀がいるのには驚いた。
この作品が、彼の友人である故ハンター・S・トンプスンの原作であり、「ラスベガスをやっつけろ」を撮影していたころ、トンプスンの家を訪ねたジョニーが偶然見つけた小説の原稿。これを小説として世に出し映画化しようと約束。残念ながらトンプスンは、05年に拳銃自殺してしまうが、ジョニーはこの時の約束を忘れることなく、本作では、企画・制作・主演と思いれの深い映画となったようです。
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