パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

エンド・オブ・キングダム★★★★

2016年05月31日 | アクション映画ーア行
アクションサスペンス『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編。テロ集団が占拠したホワイトハウスを奪還した敏腕シークレットサービスが、今度はロンドンで発生した同時多発テロに挑む。監督は『セッベ』などの新鋭ババク・ナジャフィ。ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマンら前作のキャストに加え、シャーロット・ライリーやジャッキー・アール・ヘイリーらが出演。次々と爆破される建造物、市街地での銃撃戦やカーチェイスなど壮絶な見せ場の連続に圧倒される。
あらすじ:イギリスの首相が謎の死を遂げ、ロンドンで行われる葬儀にアメリカ合衆国大統領ベンジャミン(アーロン・エッカート)が出席することに。2年前にテログループによるホワイトハウス陥落に立ち向かったシークレットサービスのマイク(ジェラルド・バトラー)も彼を護衛するために同行する。各国首脳がロンドンへと結集する中、彼らをターゲットにした同時多発テロが発生。歴史的建造物が次々と崩壊し、犠牲者が続出する。マイクとベンジャミン大統領は世界を混乱から救おうと立ち上がるが……。

<感想>タイトルに「キングダム」と付いているくらいだから今回の舞台はイギリス。ホワイトハウスが破壊される前作も凄かったけれど、今回はバッキンガム宮殿での銃撃戦、って、あの近衛兵の中に敵のテロ集団が混じっていて、この辺りがちょっと変ですから、これは信じられません。それにセントポール大聖堂が爆撃されて、ロンドン・ブリッジも爆破されて崩壊するなんて。そのブリッジには、日本の総理大臣が乗っていた車が襲撃されテムズ川にドボン!この総理は普通のオジサンだった。

しかもそれはロンドンに集結した世界各国の首脳を狙って引き起こされたテロによるもので、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、日本のそれぞれトップが暗殺されてしまうという非常事態に、・・・。そうそう、イタリアの首相は愛人を連れて、屋上からテムズ川にかかるロンドン・ブリッジや、ビッグベンなどを眺めていたところを、ビルが爆撃されるのだから、現実の人物を思わせるキャラ設定なのに笑ってしまう。

見せどころが、アメリカ大統領を守ってロンドン中を逃げ惑うSPのジェラルド・バトラーを、襲う危機また危機の連続は、ほぼノンストップ映像で凄かった。銃弾も爆薬もふんだんに使って、この迫力はハリウッド映画ならではと感心しまくりでした。

この間開催された日本での伊勢志摩サミットを題材にして、邦画でアクションサスペンスを撮れるかというと、無理でしょうね。不謹慎だと企画の段階でボツでしょうから。
前作での敵は北朝鮮のテロリストだったけれど、今回はイスラム国を思わせる連中で、敵はパキスタンの武器商人となっている。空爆で家族の命が奪われたために今回のテロを計画。息子たちをロンドンに派遣して、後方で指揮をとる父親の武器商人。最後に、父親の居場所もバレてしまい空爆されてしまう。

それにしても、今作でのバニングの強さは半端じゃなかった。まさに世界最強のシークレットサービスであります。そして、ロンドンで警察すら信用できない中でバニングが唯一頼れる、紅一点のバニングの旧知の友人であるMI6エージェントの、ジャクリーンに扮したシャーロット・ライリーの活躍。

前作では下院議長だったが、今作では副大統領に昇格したモーガン・フリーマンの配慮も、すぐに大統領の安否を気遣い、居場所を見つけてアメリカから秘密工作員を送るのだが、MI6の隠れ屋に敵のテロ部隊が先回りをして押し寄せる。
そして前作でも登場したシークレットサービスの長官、リンを演じたアンジェラ・バセット。バニングの妻が妊娠中であり、その子供の名付け親になるからと、だが、ロンドンでのテロ襲撃で亡くなり、生まれた娘にリンと名付けるバニング。

前作からレベルアップであり、最初のロンドンでのセントポール大聖堂の前での、テロリストの攻撃から怒涛の展開には驚いた。それに、イギリスでは誰を信用したらいいのか、どこへ向かったらいいのかさえ決断出来ないままにカーチェイスを逃げ切り、ヘリに乗るもミサイルに狙われ墜落。

主人公の2人は助かり、MI6への隠れ屋へ。そこも安全ではなく、MI6のジャクリーンの車で逃走に成功、ところが町中で銃撃戦に遭い車も滅茶苦茶になり、助かった2人がそこから生き延びるためにひたすら走る。エキサイテングの場面が多くて、手に汗握るハラハラ場面になり、観客も刺激されアドレナリンが体中を駆け巡るのだ。アクション大好きな観客向けの映画でした。

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スノーホワイト/氷の王国 ★★★・5

2016年05月30日 | アクション映画ーサ行
“白雪姫”の物語を大胆にアレンジしたファンタジー・アクション「スノーホワイト」の続編。前作でスノーホワイトを助けた“ハンター”エリックと、邪悪な女王ラヴェンナとその妹フレイヤを巡る壮大な宿命の物語が描かれていく。出演はクリス・ヘムズワース、シャーリーズ・セロン、エミリー・ブラント、ジェシカ・チャステイン。監督はVFX畑出身で、これが監督デビューのセドリック・ニコラス=トロイアン。
あらすじ:スノーホワイトによって滅ぼされた邪悪な女王ラヴェンナには、かつてフレイヤという心優しき妹がいた。しかし、ある事件をきっかけに心を閉ざし、姉のもとを離れ、凍てつく北の大地で自分だけの“氷の王国”を築いていた。恐ろしい氷の魔法を操る彼女は、掠ってきた子供たちを鍛えて強力な軍隊を作り上げていく。その中には、後にスノーホワイトのラヴェンナ討伐を手助けする少年エリックの姿も。やがて青年となったエリックは、同じようにフレイヤの兵士として育てられた女戦士サラと許されぬ恋に落ちるのだったが…。

<感想>戦う白雪姫の逞しい姿が話題になったスノーホワイト」(12)実は、その物語のもっと昔、「鏡よ鏡」で有名な邪悪な女王には、心優しい妹いたというのだ。タイトルが「スノーホワイト」なのに肝心の「スノーホワイト」は出てきませんからね。もちろん邪悪な女王にはシャーリーズ・セロンが扮して、永遠の美しさに異常に執着する強欲で邪悪な女王ラヴェンナを演じています。スノーホワイトによって滅ぼされたはずだが、魔法の鏡によってまさかの復活です。前半部分だけ多く出ていて、後半には鏡の中から、その恐ろしい姿を映し出します。

妹のフレイヤ姫には、エミリー・ブラントが扮して、家臣と恋におち、やがて妊娠をしたフレイヤが娘を出産する。家臣との駆け落ちを計画していたフレイアが、愛した男性から裏切られ子供を失い、それをきっかけに二度と人を愛さないと誓った妹のフレイヤは、その瞬間に眠っていたパワーが目覚め、すべてを凍らせる力が備わり、北の地方に氷の王国を築き強大な軍を率いる冷酷な女王として君臨するのでした。

ですが、本当は姉のラヴェンナが、魔法の鏡に「世界で一番美しいのは誰?」と聞いた時に、「妹の娘が、世界で一番の美しい女王になる」と魔法の鏡が答えるので、悔しくてその妹の子供を恋人に殺させてしまい、妹の愛する男も殺してしまう。そうなんですね、鏡の中へ閉じ込められてしまった、信じられないくらいおバカなラヴェンナなんですよ。

長い月日が経ち、姉の死を知った氷の女王は、恐ろしい魔力を持つ“魔法の鏡”を奪還しようと画策。エリックは森で鏡を見つけるが、そこへ現れたフレイヤの軍団に魔法の鏡を奪われてしまいます。鏡の中に閉じ込められていた姉のラヴェンナが出てきて、ついに再会した姉妹は、世界征服に向けて動き出すのです。

幼少期にフレイヤのもとでサラと兵士として訓練を受けたのだが、二人が愛し合うことをフレイヤに知られて、エリックとの中を氷の壁で裂かれて、彼の目の前で殺害された。しかし、実は生きていて、再びフレイアの軍団の戦士としてエリックの前に現れるわけ。

その企みに気づいたハンターのエリックと、一度は別れたと信じていた最愛の女性・サラが一緒に壮絶な死闘に挑むのです。弓矢の名人であるサラが、氷の女王の前で、エリックめがけて弓を射るのですが、それはエリックが大事に首にかけていたサラから貰ったペンダントめがけて、弓を射ったので命は助かったのですね。

前作で「スノーホワイト」と共に戦った戦士エリックには、クリス・ヘムズワースが、恋人のサラにはジェシカ・チャステインが扮してその2人の恋と冒険を主軸にした、スリリングなドラマが展開する。

ダークファンタジーの形を作りつつ、前作でもそうだったが、今回もやっぱり本格的なアクションシーンでは、クリス・ヘムズワースのパワー系アクションが、どうしても「マイティ・ソー」を思い出すけれど、ソーの時よりは体系がスリムになった感じでキレキレ度もアップしてます。それに、女戦士サラとのロマンスも、まるで青春ものを見ているような初々しさで、クリスのファンにはたまりませんね。
それに「ロード・オブ~」のドワーフの騎士との友情もありの、ゴブリンまでも出てきて、怖すぎる姉妹の喧嘩ありと、エンタメ要素が盛りだくさんで、前作を観ていなくても気軽に楽しめるのが嬉しいです。


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デッドプール ★★★★

2016年05月28日 | アクション映画ータ行

『[リミット]』などのライアン・レイノルズを主演に迎え、マーベルコミックスの破天荒ヒーローを実写映画化したアクション。人体改造により人並み外れた治癒能力と不死身の体を手にした主人公が、ジョークを口にしつつ暴れまくる姿を描く。共演は『トランスポーター イグニション』などのエド・スクライン。現実世界とフィクションの境を越えて、観る者を自分の世界に引き込む風雲児の活躍に胸が高鳴る。
あらすじ:元特殊部隊の傭兵のウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は、今は悪者を気まぐれに痛めつけては金を稼いでいる。すっかり正義のヒーロー気取りの彼は恋人との結婚も決まり幸福の絶頂にあったが、いきなり末期がんと診断され、謎の男の申し出を受け治療に臨む。だが、彼らの正体は、兵士に人体実験を施して、人間兵器として売りさばくという恐ろしい組織だった。
それを知ったウェイドは超人的能力を得た後に、施設を脱走して、顔が醜く変化したウェイドは、マスクを被り、デッドプールと名乗って復讐を誓う。

<感想>お先に試写会で鑑賞しました。アメコミのヒーロー映画も遂にここまで進化したかと嬉しくなってしまう。正義対悪の正統派から悩み多きダークなヒーロー、そしてお茶目でいけない「デッドプール」へと、時代は彼を待っていたのだった。

自分がキャラであることを自覚しつつ、いきなり観客に向かって本音トークを始める「第4の壁」を超えるなんて。「デッドプール」はシリアスになり過ぎたスーパーヒーロー像のガス抜きをするような間違いだらけのアンチ・ヒーローなんですね。「X-MEN」系のキャラクターだが、本家と異なる血みどろ上等のアクション、お下劣なセリフやギャグ満載で、お子様厳禁のR指定(日本はR15)。

だが、彼が持つ能力は、傭兵の戦闘スキルを持ち、ミュータント化で驚異的な治癒能力を得て、戦いの最中でもへらず口をたたくおしゃべりで、自己中心的な無責任野郎。これでもヒーローなのって、軽口や下品なギャグを飛ばし、末期ガン治療の過程で変貌した姿をマスクとコスチュームで隠している。

人に見せられない顔になり、愛する恋人ヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)にも会えなくなる。物語は彼をそんな顔にしたミュータント、フランシス(エド・スクライン)への復讐劇になっている。
「デッドプール」を演じるライアン・レイノルズは、そのイケメンな顔をマスクでほとんど隠しての演技ですが、そのおかげでこれまで過小評価されてきた彼の演技力が爆発してるのだ。気づいたらワナにはまるような愛すべきキャラが完成したのですね。

銃器はハローキティのバッグに入れて持ち歩くほどお気に入りで、「スター・ウォーズ」は、旧3部作しか認めないし、痛覚を消失したミュータントで自分を改造したフランシス、その部下の怪力女のエンジェル(ジーナ・カラーノ)をぶちのめすのがデッドプールの今の願いなのだ。
敵に対しては容赦しない彼の銃の腕前はピカイチで一発の銃弾で複数の敵の頭を撃ち抜くし、背中の二刀流を操り襲い来る暴漢の首を撥ね飛ばす。頭にきた相手には殺した後も銃弾を撃ち抜くなどエグいこともやる。

それに、映画ネタをちょいちょい挟んできて、高所から片膝ついて飛び降り着地するエンジェルを、“ヒーロー着地“と茶化したり、「プロフェッサーXはマカヴォイだっけ?、スチュワートかい?」と混乱したり。ヒュー・ジャックマンに媚びをうってこの映画を作ったんだと、観客に話しかけるし。最後に恋人にマスクを外して顔を見せる時に、ヒュー・ジャックマンのお面を被って笑いをとるのだ。
X-MENのコロッサスと少女ミュータントのネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドにスカウトされるも、復讐が第一だと、取り合わないのだ。だから「ヒーローかくあるべし」を説くコロッサスのことはウザがっているのだ。
そのアクションシーンも過激で、首がぽんぽん飛んだり凄まじい迫力。悪役のフランシス(エド・スクラインは、“トランスポーター”の二代目)も強そうだし、エンジェルのジーナ・カラーノも、元女子格闘技界の第一人者だしね。
主演のライアン・レイノルズは制作も兼任しているし、今回の「デッドプール」では、ドライだし思いっきり暴力的であり、それが鋭くて痛快で、多少はやりすぎでも笑って許してあげよう。

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偉大なるマルグリット★★★

2016年05月27日 | アクション映画ーア行
「情痴 アヴァンチュール」のグザヴィエ・ジャノリ監督がアメリカに実在した“音痴の歌姫”フローレンス・フォスター・ジェンキンスのエピソードにインスピレーションを得て撮り上げた切なくも感動的な人生ドラマ。主演は「地上5センチの恋心」「大統領の料理人」のカトリーヌ・フロ。
あらすじ:1920年、フランス。パリ郊外にあるマルグリット・デュモン男爵夫人の邸宅で、チャリティを目的としたサロン音楽会が開かれていた。いよいよ主役のマルグリット男爵夫人が登場し、威風堂々と歌い始める。邸宅に忍び込み貴族たちに紛れ込んでいた新聞記者のボーモンは、その歌声を聴くや己の耳を疑った。彼女は破壊的なまでの音痴だったのだ。しかし、富豪のマルグリットに対し、誰もそのことを指摘できる者はいなかった。やがてボーモンの誘いを受け、初めて一般聴衆の前で歌う機会を得たマルグリット。これが彼女の歌心にさらなる火を付けてしまい、夫ジョルジュの心配をよそに、ついにはパリでリサイタルを開くと決意、その実現に邁進していくマルグリットだったが…。

<感想>1940年代に実在したアメリカの歌手を、1920年代のフランスに置き換えているこの映画のなかで、ヘタうまというのは、特に説明を越えた魅力に富むもの。憎めない有産階級者の大音痴を、おおらかに笑い飛ばすカーニバル的な喜劇かと思いきや、こんな恐ろしい映画は近頃初めてではないかと感じたので笑えなかったです。

本作ではそんな才能で人気を博した実在のオペラ歌手をモデルにしているというのだが、背景は違うし、夫婦愛が裏テーマにあるので、別物ととらえた方がよいかと思いますね。
自分の音痴に無自覚で歌い続けるこのヒロインは、主人公の絶妙な音痴具合と、演じるカトリーヌ・フロの何とも言えない無垢と貫録と、謎めいた味わいが素晴らしい。

刃の切っ先を弄ぶような残酷物語でもあります。無垢な存在を前にした人間の悪意についての映画だときづかされます。作品そのものの「悪意」も感じるから。
ヒロインが金持ちであり、その取り巻きたちが金儲けの為に音痴であることを内緒にして、儀礼上、無反応を装っているのだから。

それにしても、自分の実力を正確に認知するほうが難しいのだ。人畜無害な人間の勘違いとは、罪なのだろうか。いつかは、本人にそのことを知らせるのが良いのだろうが、ラストの自分の歌声を録音したレコードを聴かされて、その真実を突きつけるやり方が、酷く残酷に思えました。

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更年奇的な彼女 ★★.5

2016年05月26日 | アクション映画ーカ行
韓国の「猟奇的な彼女」日本で製作された「僕の彼女はサイボーグ」のクァク・ジェヨン監督が中国で製作したラブ・コメディ。失恋のショックから若年性更年期となり心身のバランスを崩してしまったヒロインと、彼女を献身的に支える元クラスメイトのお人好し青年の波瀾万丈の日々を綴る。主演は「小さな中国のお針子」「ウィンター・ソング」のジョウ・シュンと「レッドクリフ」「最愛の子」のトン・ダーウェイ。
あらすじ:女子大生のチー・ジアは同棲中の恋人にサプライズでプロポーズを計画し、ウェディングドレス姿で卒業式に出席するが、公衆の面前で結婚を断られてしまう。そのトラウマを引きずったまま26歳になった彼女は、医者から早めの更年期だと診断される。ある日、ひょんなことから大学時代の冴えない同級生ユアンと再会したチー・ジアは、帰る場所がないというユアンを家に連れて帰り、そのまま同居することに。やがて、大好きな元恋人が結婚すると知ったチー・ジアは、略奪婚をするべく元恋人の結婚式に乗り込むことを決意する。

<感想>「猟奇的な彼女」や「僕の彼女はサイボーグ」、「アジアの彼女3部作」の完結編として中国を舞台に描かれたラブコメディであり、監督・脚本は前2部作品と同じのクァク・ジェヨン。破天荒なヒロインを「クラウド アトラス」のジョウ・シュン、彼女を献身的に支えるユアンを「ロスト・イン・北京」のトン・ダーウェイが演じるなど、キャストには中国の人気俳優が集結した。

クァク・ジェヨンと言えば、四十路の女優であり、どうみても女子大生には見えないし、26歳という設定にも前髪パッツンの髪の毛を、おかっぱ頭にして無理に若く見せているようだ。確かにジョウ・シュンのヴィジュアルは、相変わらず若いし可愛いのだが、しっかり血肉となったキャリアの経験慣れには初々しさは感じられなくて残念。だいたいにしてもう、「タイトル」の若年性更年期障害にしても、ジョウ・シュンにしてみれば現実に更年期にさしかかっているのだからと、笑えない気持ちにもなる。
破天荒なヒロインと、彼女にどんなに振り回されても支え続ける男のトン・ダーウェイ。この二人が同居するも、「セックスの無いのも若年性更年期障害の一つの要因だ」という医者の台詞が出てくるが、この青春喜劇にはそんな色っぽさはないのだ。
始めの大学の卒業式へ、ウエディングドレスで出席するのも、それからフラれてだいぶたち、北京へいってしまった元彼が結婚式をするというのを、まだ未練たらしく結婚式にウェディングドレスで略奪婚を目論んで殴り込みって、これはないでしょう。返って自分がみじめになるだけなのに。いいかげん過去の栄光にはあきらめろといいたい。

だからインパクトに欠けており、病院通いも、鬱病的な展開のベタっぷりにはいっそう気の毒にという気になれないのだ。可愛いからいいでしょうでは済まないのだ。
それでも、面倒をみてくれるトン・ダーウェイが上海へいくことになり、その前にも、せっかく彼が結婚指輪を持ってプロポーズをしようとする時も、彼女がいつもの病気のせいでダメになるのだ。
上海へ行ったトン・ダーウェイを追いかけてと、思ったら、従妹が上海で病気で見舞いに行ったというし、そこでユアンと再会したチー・ジアが、運命の結婚相手だと気づくのが、絵画展での二人のキスの絵であった。
どうかすると、韓流のベタな恋愛ごっこになっているのだが、ラストで目出度くゴールインというので楽しいんじゃない。

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ビューテフル・デイズ ★★★

2016年05月25日 | DVD作品ーな行、は行
恋と友情のはざ間で揺れ動く17歳の高校生を描く、切なくもさわやかな純愛ストーリー。主演は本作のヒットでインドネシアの国民的な人気女優の仲間入りをしたディアン・サストロワルドヨ。メガフォンをとるのは、これが劇場用映画監督デビュー作となるルディ・スジャルウォ。すがすがしい気持ちにさせてくれる青春映画。
あらすじ:詩を書くのが大好きな高校生のチンタ(ディアン・サストロワルドヨ)。だが校内の作詩コンクールで優勝を飾ったのは、ちょっとクールで大人びた少年ランガ(ニコラス・サプトラ)だった。
以来、ランガが気になるチンタは、自分が所属する新聞部の取材でランガにインタビューを試みるが、あっさり断られてしまう。ランガに不躾な態度にチンタは怒り、最初は快く思わなかった二人だったが、インドネシアの国民的詩人ハイリル・アンワルについて書いた一冊の本を通じて、次第に心惹かれあうようになっていく。

生まれて初めての恋に、胸をときめかせるチンタ。しかしランガと親しくなればなるほど、それまで仲良く付き合ってきた親友たちとの関係がギクシャクしてしまう。
そんなある日、チンタは親友の一人アリアからの電話に嘘をついて、ランガとのデートへ出かけてしまう。デートから幸せいっぱいで家に帰ったチンタの元へ、思いもよらぬ悲しい知らせが届く。それは家庭内暴力に悩んでいたアリアが、自殺を図ったというものだった。
幸い命には別条はなかったものの、その一件でチンタと親友たちとの関係はさらに悪化してしまう。
自分が許せないチンタは、ランガと別れる決心をする。やがて親友たちとの仲は時が解決し、再び女友達との昔のままの学園生活を取り戻したチンタ。しかし、彼女のこころの奥ではランガへの想いがさらにつのっていたのである。(作品資料より)

<感想>2004年インドネシアの作品。人気者の少女チンタが少年と出会う。第一印象は最悪。だけど、何故か彼の事が気になる。顔を合わせれば憎まれ口ばかり。仲良くなればなったで、彼をとるか親友をとるかで悩むのだ。70年代~80年代の少女マンガで何十回と読まされてきたようなプロットが続く。
だが、ラブストーリーに限って言えば追体験が多ければ多いほど、かってに想いを馳せやすくウキウキするってものなの。主人公のチンタという名前は、インドネシア語で「愛」を意味するそうです。
少年ランガに扮するニコラス・サプトラは、物憂げでクールな初恋の相手として“ここで会ったが百年目”的な、ベスト・キャスティングと思うし、女の子たちのダサ可愛い今っぽさもいいですね。
純愛ときけば韓流のようなベッタリ、不健康な持ち味が主流のご時世にあって、インドネシアというお国がらか、作品のキレはどこまでも伸びやかで、見るだけでヘルシーになれそうな初恋物語になっています。

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海よりもまだ深く ★★★.5

2016年05月24日 | アクション映画ーア行
「そして父になる」「海街diary」の是枝裕和監督が、夢ばかり追い続けて妻子にも愛想を尽かされた甲斐性なしのダメ男を主人公に贈るコメディ・ドラマ。冴えない人生を送る男が、ひょんなことから年老いた母の家で、別れた妻子と一晩を過ごす中で織りなすほろ苦くも心沁み入る人間模様をユーモラスなタッチで綴る。主演は「歩いても 歩いても」「奇跡」「ゴーイング マイ ホーム」に続いて4度目の是枝作品出演となる阿部寛。共演に真木よう子、小林聡美、樹木希林。

あらすじ:自称作家の中年男、篠田良多。15年前に新人賞を受賞したものの、その後は鳴かず飛ばず。ギャンブル好きで、今は“小説のための取材”と称して探偵事務所で働く日々。当然のように妻の響子には愛想を尽かされ、一人息子の真悟を連れて家を出て行かれてしまった。その真悟との月に1度の面会が何よりの楽しみでありながら、肝心の養育費はまともに払えず、おまけに響子にも未練タラタラで、彼女に恋人ができたと知り、本気で落ち込んでしまう始末。そんな甲斐性なしの良多にとって頼みの綱といえるのが母の淑子。夫に先立たれ、団地で気楽なひとり暮らしをしている彼女の懐を秘かに当てにしていた。そんなある日、真悟との面会の日を淑子の家で過ごす良多。やがて真悟を迎えに響子もやって来るが、折からの台風で3人とも足止めを食らう。こうして図らずも一つ屋根の下で、一晩を過ごすハメになる“元家族”だったが…。

<感想>ある団地に一人住まいをする母親と、和菓子屋に嫁いだ姉、文学賞を取ったけれど鳴かず飛ばずの売れない作家の良多と、彼の別れた妻と息子が織りなす家族ドラマ。家族のことを思い浮かべるのは、だいたい食卓の光景ではないだろうか。

この映画の中でも、団地に住む母親が筑前煮を作っているシーンで始まる。息子の良多は母親を訪ねるために駅前で立ち食いソバを食べる。ケーキをみやげに買ってゆき、団地につくと仏壇の大福を食べ、亡き父親の形見の品物とか、金目の物を物色し、挙句には母親のヘソクリ探しをする。そこへ母親が帰って来て、息子がいるのを嬉しそうに喜ぶ母親が映し出されるのだ。

母親はカルピスを冷凍庫で凍らせてアイスクリームの替わりにする節約家だ。そんな年金暮らしの母親の家を訪ねて、お金の無心をする息子に阿部寛が扮している。主人公の良多は、15年前に賞を獲ったきり鳴かず飛ばずの小説家。小説の題材のためにという言い訳で、興信所で探偵として働いているが、妻子にも見捨てられそれでも元妻に未練タラタラであり、良多が生活に困窮してもがく姿が、見ていて情けなくなるくらいこれでもかというくらいに、容赦なく現実的に描かれている。真面目に働いていればこういうことにはならなかっただろうに。一攫千金を狙って、有り金はたいてギャンブルをする男っているんだよね、世間には。

生活費と養育費と息子へのプレゼント代の工面をしようと必死な良多が、興信所に内緒で危ない取引をしたり、それで得た金を迷わずに競輪につぎ込むというクズっぷりは、コミカルなタッチながらもかなり悲惨なのだが、あらゆる細かなディテールの積み重ねが、不思議に共感のような心配のような妙な感情を揺さぶってくるのだから。

月一度の息子との面会に、元妻に渡す養育費とプレゼントの野球のグローブとスパイクを買うための金の工面に四苦八苦するのが辛い。それでも、何とか若い同僚に金を借りて息子にプレゼントを買ってやる。

嬉しそうな顔の息子を見て、元妻に男ができて再婚の話が持ち上がっているのを耳にして、そっと探偵事務所の仕事のついでに後を付けて、その男の品定めをするのだ。

それに、母親には樹木希林が扮しており、この2人を見ていると「歩いても歩いても」の親子を思い出すが、蝶々の話もここでも亡き夫が迷い出て来ると言う設定で、「いなくなってからいくら思ってもダメよ、目の前に居る時にね大切にしないと」、離婚というテーマも盛り込んでおり、「幸せってのはね、何かをあきらめないと手にできないもんなのよ」という、「私は海より深く好きになった人なんていないけどさ」樹木希林の母親と阿部寛の息子とのやりとりが絶妙であり、「こんなはずじゃなかった」と、人生は思い通りにならないものだが、人や物への執着を捨てれば少しは楽に生きられることを、喩えて語るのが良かった。その他の配役もベテラン揃いでさすがに上手いと思いました。
家族と人生というテーマを掘り下げているのだが、監督自身が19年間住んでいた団地がメインの舞台ゆえか、作品のタッチが軽やかであり、カレーうどんを作って、昔のように家族揃って食べる風景に、そこへ台風という嵐が登場して、帰れなくなった元妻との間を取り持つ母親の健気なところが自然でさすがに大御所と拍手。そして、そんなクズな男の良多に愛着さえ湧いてくるなんてね。それは、彼が本当に欲しいものは金ではなく、叶えられなかった“夢”だからだろう。

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COP CAR/コップ・カー ★★★★

2016年05月23日 | アクション映画ーカ行
ケヴィン・ベーコンがイタズラでコップ・カーを盗んだ少年2人組を容赦なく追い詰める狂気の悪徳保安官を演じる不条理スリラー。無邪気な出来心が原因で、絶対に関わってはいけない男から追われる身となってしまった少年たちの危険な冒険の行方を、ブラックなユーモアを織り交ぜスリリングに描く。監督は前作「クラウン」でデビューし、次回作ではソニーとマーベルが手がける新スパイダーマンの監督に大抜擢され注目を集める期待の新鋭、ジョン・ワッツ。
あらすじ:こっそり家を抜け出したやんちゃ盛りの悪ガキ、トラヴィスとハリソン。空き地で一台のコップ・カーを発見し、恐る恐る近づくと、誰もいないのを確認して中に乗り込む。すると、ラッキーにも車のキーまで見つかる。もはや運転せずにその場を立ち去ることなど出来るはずもない。さっそく2人はマリオカートで磨いた腕前を発揮して、コップ・カーを公道で大暴走させる。しかしそのコップ・カーの持ち主ミッチ・クレッツァーはただの保安官ではなかった。しかも、あまりにも最悪なタイミングで盗んでしまったとも知らず、すっかり大はしゃぎのトラヴィスとハリソンだったが…。

<感想>コロラドの荒地を10歳の男の子が二人、ワイセツな言葉遊びをしながら歩いていると、有刺鉄線を越えてさらに進むとパトカーが乗り捨てられている。この映画は、最後まで登場人物が少ないのだが、車の運転も銃を手にするのも初めてという少年2人が軸となり、パトカーからの無線の声が連絡のトリックとして最後まで緊張を維持させていくのが見事でした。
監督は「スパイダーマン」の新シリーズに抜擢された若手のジョン・ワッツ。視点も雰囲気も70年代ぽさが濃いし、一昔前の監督の卵の良く出来た習作といった感じだ。
脚本の発想は面白いです。余計な説明を拝し、人物のバックボーンに感心を寄せない潔さも好ましい。ですが、短編として撮るべき映画をむりやり伸ばした感じが否めず、中盤が停滞しているのだ。

少年2人が、びくびくしながら車を運転し、対向車線からおばさんが乗った車が通し過ぎて驚き顔をして、警察へ知らせるも問題なしという回答。子供らが、防弾チョッキを着て、拳銃遊び、弾丸が出てこなかったからいいようなものを、運転もメチャクチャで道路の中央を走るし、挙句にトランクの中のヤクの売人悪党を助けてしまい、反対に捕まってしまう。

悪徳警官役のケヴィン・ベーコンは、パトカーのトランクから死体を引きずり出し、地面に掘った 穴に放り込んでいた。ようやく死体を処理した警官は車のもとに引き返すが、先ほどまであったはずのパトカーが こつ然と姿を消しているのを目にし呆然とする。鍵も車の中だし、拳銃も何もかも車の中とは、バカ丸出し警官。

そして、何者かに車が盗まれたと気づき焦る彼だが、まずは森を出て街へ戻る手段 を見つけなければならない。どうにか車を盗みだした警官は、街へ戻ると警察無線を探り当て何喰わぬ顔で通信指 令部に連絡をとる。冷静さを装い自分の失態を隠そうとする彼は、指令部との会話から自分の車に起きた事実を知り、怒り に燃えた警官は、無線を使い、無謀な盗人たちに今すぐ自分の車を返すよう警告する。

まさか、子供たとだとは気付かずに、目印は風車のある道路と教えられ駆け付ける警官、まさか、トランクの中から麻薬の悪党が出ているとは、子供たちもパトカーの後部座席に押し込まれて身動きできずにいる。

撃ちあいが始まるのだが、あのおばさんが現場へと心配して来たのだが、その悪党の拳銃の弾に当って死んでしまうし、警官と悪党もお互いに撃たれてしまう。子供たちは、後部座席から出たいともがくも、外は夜になり暗くなる。どうにか、少年の一人が拳銃を隠し持っていて、それで窓を撃ちぬこうと試みるも、弾が出てこない。

その内に拳銃をイジリ回しているうちに、車の天井を拳銃の弾が発射する。それをいいことに、窓を撃ちぬくのだが、片方の少年の腹に拳銃の弾が跳ね返って当たり、苦しむことに。慌てたのんびりムードの少年が病院へと車を走らせるも、ライトの付け方も知らず、真っ暗の夜道をパトカーのサイレンを鳴らして走り去るところで終わる。

少年を演じる2人の子役たちが、これまた懐かしい風情をたたえて、しかも難しい内面を見事に表現しており中々良かったです。悪徳警官役のケヴィン・ベーコンの、年を重ねて増々生生しい、変てこな男くささに希薄を感じた。
終盤まで何もを自覚しない少年達の、無知からくる危機にはらはらドキドキの連続という感じで、他人を傷つける怖さと痛みを知り大人になっていく少年2人、怖さを乗り越える勇気を得た少年と、成長が見えるラストが良かった。
それにしても、アメリカの国土は広い。真の主役は悪の放逸さを許す、かの国の広大さかもしれないですね。
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ガルム・ウォーズ ★★★★

2016年05月21日 | アクション映画ーカ行
『攻殻機動隊』『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シリーズなどの鬼才・押井守が、構想15年にも及ぶ企画を自らの手で実写化したSF。部族間の抗争が続いている星を舞台に、それぞれの部族の男女3人が奇妙な絆を育みながら繰り広げる旅と戦いを活写する。スタジオジブリの鈴木敏夫がプロデューサーとして参加、メラニー・サンピエール、ランス・ヘンリクセン、ケヴィン・デュランドらが出演、日本語版の声を朴路美、壤晴彦、星野貴紀が務める。壮大なストーリーや、実写とアニメーションが融合した圧倒的ビジュアルも見どころ。

あらすじ:天空から飛来する謎の存在「セル」のために、滅亡の淵に立たされた惑星アンヌーンの住民「ガルム」たち。“ガルム”と呼ばれるクローン戦士が生息し、果てしない争いが続く星、アンヌン。かつて8つあった部族は、激しい戦いの末に今では3部族だけとなっていた。
数世代にわたる戦いの中で、マスクを被り、身体を機械化し、記憶はデータによって受け継ぎ、戦闘に特化した種へと変貌していた。情報呪術部族の士官ウィドは、「ドルイド」の末裔ナシャンとともに、「セル」の謎を探る旅に出るのだが……。

空の部族“コルンバ”の女性飛行士カラは、戦闘中にテクノロジーの部族“クムタク”の老人ウィドと陸の部族“ブリガ”の兵士スケリグと出会う。やがて彼らの間に奇妙な連帯感が芽生え、自分たちガルムのルーツを探るべく、3人は犬・グラとともに、この星の聖地を目指して海の向こうのはるか彼方にある伝説の聖なる森、「ドゥアル・グルンド」を目指す旅に出る。

<感想>冒頭から息をのむような美しく幻想的で、独創的な独特の雰囲気に驚かされる。それゆえに好みが分かれる部分はあるかもしれないが、映像美と壮大な世界観にハマれれば、押井ファンならずとも文句なく楽しめると思います。
始めに「ガルム」をはじめ「コルンバ」「ブリガ」「クムタク」「ドルイド」など、それに主人公のカラに扮したメラニー・サンピエールはいいとして、男たちの名前も分かりずらいのが難点。カタカナ文字のオンパレードで、前半は部族間の戦闘が描かれておりCGの描写が半端なくて、美しさに度肝をぬかれる。

カラの空母の中にあるクローンの睡眠部屋、カラと同じ女性が床下から出てくるのは美しい。これは、「バイオハザード」のアリスと同じような設定なのかも。その他では、ジブリの宮崎駿作品と被っているようなシーンもあるし、『アバター』の後でって、どういうことなんだろうって。ただし、キャラクターの造形や登場人物の衣装も押井監督が「今までとはケタ違いにお金がかかった」というだけあって、作品の世界観を邪魔することなく違和感のない仕上がりではあります。

オール北米ロケを敢行して完成させたSFファンタジーであり、日本人は監督の押井を含む7人のスタッフのみで、キャストには「エイリアン」シリーズのビショップ役で知られるランス・ヘンリクセンがウィド役で、

兵士スケリグにはケヴィン・デュランドが扮しており、彼の記憶にあるのはレギオンでガブリエルを演じた俳優だということ。他にも外国人俳優が起用されている。
後半で敵同士だった彼らの間に奇妙な連帯感が生じ、カラとスケリグは次第に引かれ合うようになるシーンが。しかし、2人は身体を機械化し、記憶はデータによって受け継ぎ、クローンであり人間ではないのだ。彼らは大砲を搭載した高速移動戦車で「ドゥアル・グルンド」の森へと移動する。

創造主はなぜこの星を去ったのか?老人ウィドが問う、「我々ガルムとは一体何者なのか?戦いの果てに我々には一体なにがあるというのか?」兵士として生まれてから戦うことしか教えられてこなかったカラに、スケリグもそんなことは今まで考えたこともなかったのだ。

「ドゥアル・グルンド」の森の中には、巨人兵が2人を見つけると、おもむろに巨大な斧を振り下ろし襲いかかってきた。カラと兵士スケリグの2人で撃退するも、スケリグが巨人にやられてしまう。カラは巨人兵の背中に動力エネルギーを供給している”パイプ”を見つける。彼女が巨人兵1体のパイプを切断すると巨人兵は動きを止める。
これが奴らの弱点だったのだが、それからも、もの凄い数の巨人兵が地下から這い上がって襲ってくるのだ。

老人ウィドが連れているナシャンは、大きなフードをかぶり顔は見えないのだが、銀色のフードの後ろからは美しいブロンドの髪が見えていた。
そのナシャンが「ドゥアル・グルンド」の聖なる森の中へ入ると、大きな樹の聖地の”泉”の前で、ウィドの身体を乗っ取り、ナシャンの本性「マラーク」となり、黒々とした大蛇となって大木に巻き付きカラを襲ってくる。

カラが「マラーク」に質問するが、それは「ガルムの存在に意味などないこと。ガルムには子孫を残す価値すらないこと。彼らの戦争は終わらないこと。本当の戦争はこれからであること。」カラが老人ウィドの身体を乗っ取った「マラーク」に向けて銃を発射する。

時は流れ、いがみ合っていた「コルンバ」と「ブリガ」、「クムタク」は互いに手を取り合い大きな戦いに備えていた。対する勢力は巨人兵の超大軍団であり、これから種の存亡をかけガルムと巨人兵たちとの最終決戦が開始されるのだった。

で、終りなんですが、まだ続篇があると思われます。全編を通して嫌いじゃない映像美に惹かれ、ですがもう少し情感もあっていいのではと。それに、「ドゥアル・グルンド」の森の中にあのバセット犬のグラが取り残されていたのですから。
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夏をゆく人々 ★★★

2016年05月20日 | DVD作品ーな行、は行
2014年のカンヌ国際映画祭でグランプリに輝いたドラマ。イタリアの人里離れた土地で養蜂業を営む一家の昔ながらの暮らしぶりと、徐々に訪れる変化の中で12歳になる4姉妹の長女の大人への成長を丁寧な筆致で描く。監督は、これが長編2作目のイタリアの新鋭アリーチェ・ロルヴァケル。
あらすじ:イタリア中部、トスカーナ地方。人里離れた自然豊かなこの土地で、昔ながらの方法で養蜂を営む一家があった。ドイツ人の父ヴォルフガングと母アンジェリカ、4人の娘たちに、居候の女性ココという家族構成。長女のジェルソミーナはまだ12歳ながら養蜂の技術に優れ、いまや頑固一徹な父の助手として欠かせない存在となっていた。ある日、一家はテレビ番組のロケ現場に遭遇し、ジェルソミーナは女性司会者の華やかな美しさにたちまち心奪われる。そんな中、一家は14歳のドイツ人少年を預かることに。それは、少年更生プログラムによるもので、ヴォルフガングが勝手に決めてしまったことだった。戸惑う女性陣をよそに、まるで息子ができたようでご機嫌のヴォルフガングだったが…。

<感想>イタリアの新鋭女性監督アリーチェ・ロルバケルの長編2作目。製作時に若干32歳。主人公のジェルソミーナと同じくドイツとイタリアの混血で、養蜂家の家族で生まれ育ったロルバケル監督の半自伝的作品である。
人里離れた土地で、養蜂を営みながら、自然との共存を目指して暮らす、ほとんど何も劇的なことは起きていないような、ゆるやかな時間と空間の中で描かれる養蜂業一家の姿の物語。

頑固な父親、優しい母親と小さな妹たち。ドキュメンタリーのような趣も交えて、自給自足の家族の日常を、主に長女のジェルソミーナの視点から柔らかくユーモラスに描いている。それはフェミニンな脚本だからなのだろう。

伝統と時代の移り変わりを、12歳の長女の年齢にして、テーマとして深く掘り下げずに、瑞々しくも豊かに表現できる才能には末恐ろしいほどです。
この映画を観て「ミツバチのささやき」のアナが幼年期の終りとともにあったとするならば、この主人公ジェルソミーナは、過ぎゆく夏とともに少女期の終りを迎えているようにみえる。
12歳でありながら、養蜂業の仕事に厳しい父親の手伝いをしている。いつも威張っている頑固者の父親、そしてすべてを包むような母親の優しさと、3人のすばしこい妹たち。監督の実姉であり、「眠れる美女」で鮮烈な印象を残したアルバ・ロルバケルが母親を演じている。それに謎の同居人で未婚のおばさんココの存在も、彼女はただこの家のやっかいもののような存在にしか見えない。

ふいに現れた口笛の上手い少年と笑顔が素敵な女神のようなTV番組の司会者の女優。地中海の島での撮影の「ふしぎの国」。テレビ番組の司会役では、モニカ・ベルッチも出演しているのだ。

ある日のこと、この村に、テレビ番組のロケーション・クルーがやってきます。番組はイタリアの地方を巡って、いろんな特産品を紹介し、もちろん賞金もあり、一回ごとにその土地のチャンピオンを決めようというもの。そんな時に、ジェルソミーナの家には、行政の方から、蜂蜜の製造施設を衛生面に考慮してリフォームするようにと、勧告が来てたのです。リフォームするには、高額なお金がかかる。どうみても養蜂業だけでこの大家族を養っていくには、大変なことで、そこでジェルソミーナが、こっそりと父親に内緒でこのTV番組への申し込みをしてしまうのです。

そうなんですね。どうみても不衛生としかいえない蜂蜜の製造法で、父親はすべてを長女のジェルソミーナに任せて、重いバケツや遠心分離機のような蜂蜜を濾過する機械など、始終見ていないとバケツの中が一杯になり、疎かにすると蜂蜜がバケツから溢れて漏れ出し、床一面に蜂蜜だらけ。
大事な家計を支えている蜂蜜、瓶詰作業もジェルソミーナと小さな妹たちで作業するんですからね。だから、時おり、バケツを替えるのを忘れてしまい、床一面に蜂蜜が広がってしまう。こりゃ、父親に叱られると慌てて、床掃除をするジェルソミーナ。母親は、畑の野菜作りの仕事で手が回らないらしく、蜂蜜製造にはかかわらないのだ。
その一家の中では、あらゆることが起きていると言えて、自然の風景を含む全体に、ある悲しさが漂っていることで観ていて泣きたくなってくる。

背中に蜂の針が刺さっているのに、“天然で純粋で自然”という言葉は、自分の仕事に対するプライドをもつ父親だからなんでしょうね。でも、TVの美人司会者の前では、恥ずかしそうに言葉を詰まらすし、それに、お金で買えないものを大切にする家族愛と、仕事に前向きな頑固親父。
結末では、父親が子供たちのためにとラクダを買ってきて、家の財産が無くなり怒る母親。離婚騒ぎが起きても、それでも、夏で家の中で眠るには熱すぎるのだろう、庭に置いたマットレスに家族全員で重なり合って寝ている。それはまるで彼らが作る黄金色の蜂蜜のように濃密なのだ。
そして、家からは家族が消え、誰もいなくなっているのだ。きっと家族の時間の儚さを描きたかったのだろう。この作品も人間のありようを描いた作品として受け止められたのだと思います。

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マクベス ★★★

2016年05月19日 | アクション映画ーマ行
シェイクスピアによる四大悲劇の一つである戯曲を、マイケル・ファスベンダーとマリオン・コティヤールらの共演で描くドラマ。中世のスコットランドで、欲望と野心に燃える戦士マクベスとその妻の生涯を映す。メガホンを取るのは、『スノータウン』のジャスティン・カーゼル。共演には、『華麗なるギャツビー』などのエリザベス・デビッキ、『NY心霊捜査官』などのショーン・ハリスなど。圧倒的なスケールと繊細な描写や、マイケルとマリオンたちの熱演が見どころ。
あらすじ:中世のスコットランド。マクベス将軍(マイケル・ファスベンダー)は、ダンカン王(デヴィッド・シューリス)に仕えていたが、戦いで勝利を収めた際に「マクベスは領主になり、王になるだろう」という魔女の予言を聞く。そのときコーダーの領主が死亡し、マクベスを領主にする勅命が下る。王座への欲望が少しずつ心に広がっていくマクベスに、妻(マリオン・コティヤール)は……。

<感想>有名なシェイクスピアの戯曲の一つですが、舞台劇も映画も見た事ありません。原作はもちろん読んでいますが、主人公をマイケル・ファスベンダーが演じて、妻をマリオン・コティヤールと言うので観賞しました。
画面から観る雄大なスコットランドの山々と領地、そこに空が真っ赤に染まり王位を狙って悪事を働くマクベスの心のような風景が印象的に映し出されます。初めに、マクベスの妻との間に生まれた子供が病気か何かで死に、葬式が映し出されます。

そして、戦争へと駆り出され、マクベスは勇猛果敢だが小心な一面もあるという。その将軍マクベスが妻と謀って主君を暗殺し王位に就くが、内面・外面の重圧に耐えきれず錯乱して暴政を行い、貴族や王子らの復讐に倒れる。実在のスコットランド王マクベス(在位1040年–1057年)をモデルにしている。

実際に17年間もの間スコットランドの王位に就いたマクベスなのだが、本当のマクベスは、「人間らしい優しさ」をもつ小心な男だったようです。ですが、どうやら王位に就いたその地位は、戦場で目の前に現れた3人の魔女と妻との言葉の力、その暗示力に惑わされて、邪悪な心を強めて非道な男となっていった結果なのでしょう。

自分の手を真っ赤な血で染めて、何度も寝ているダンカン王を短刀で刺し殺す。その短刀を持って妻のところへ逃げ帰るところは、まさに小心者といっていいでしょう。妻が、ダンカン王の側近たちを睡眠薬で眠らせておき、夫がダンカン王を殺す手はずを整えたのに、殺した短刀を持ちかえってくるとは。妻がその短刀を手に、またもや夫が殺したダンカン王の寝室へと向かう気丈さも、お妃の座を狙う女の意地とも言えるから。

それに、卑怯なのが、朝になるとダンカン王の側近たちが殺したといい、即座に側近たちを打ち首にする。そして罪をきせられた王子マルコムは、イングランドへと亡命する。
バンクォーの子孫が王になると言う魔女の予言を思い出して、その予言を阻止する為に刺客を送り込みました。しかしバンクォーの命を奪う事には成功しましたが、息子のフリーアンスには逃げられてしまうのです。
その夜、晩餐会の席上でバンクォーの不気味な幻影を目の当たりにしてしまい、マクベスは、錯乱状態に陥ってしまう。マクベスは、完全に魔女に言われた言葉に支配されてしまい本来の自分を見失ってしまいます。

精神状態を追い詰められた錯乱状態のマクベスは、これからどうすればよいのかと、荒野の3人の魔女の所へと行き、そこで新たな予言を魔女から受けるのです。その予言とは、「マクダフに用心せよ」、「「女から生まれたものは誰一人マクベスを倒せはしない」、「バーナムの大森林がダンシネインの丘に向かって攻め上って来ないかぎり」と聞き、それでは、マクダフの妻と子供たちを捕らえて火あぶりにして殺してしまう。
そしてマクベスの妻もどんどん衰弱していき、夜中に起き出しては手を洗う仕草を繰り返す。「血の匂いがする、この小さな手、アラビア中の香料をふりかけても いい匂いにはならない」。それから、夫と同じように魔女に会いに行き、精神状態も良くなく遂に息絶えてしまいます。

妻の亡きあとに、魔女たちの言葉に安心したマクベスだが、バーナムの大森林が押し寄せてくるのを見て、自ら戦場に向かい剣を揮うが、「早産の母の死の直後、腹を掻っ捌いて出てきた」と言う、敵将マクダフの前にひるんでしまい、マクダフの手で斬死された。
それにしても原作どうりに、王位を欲しいがために、王様を刺し殺して王子にその罪をなすりつけて、自分が王位に就くとは驚きな展開ですが、それも、魔女や妻の言いなりになりマクベス自身が完全に魔女や妻の言葉に踊らされていたようですね。
確かに人間とは、常に自分の欲望の間で生きてるわけで、占い師とか預言者や魔女のように、未来が見えてるかのような、甘い囁きや言葉を信じてしまい、目の前の現実が見えなくなったのでしょう。
キャスティングは大変良かったと思います。それに、森が真っ赤に燃えて、イングランド勢が押し寄せてくる戦争シーンは、まさにおどろおどろしさが出ており、暗黒の世界を映しだしているのがいい。最後もマクベスの心情を現すような、真っ赤な空の色がどぎつく映りだしたりして、映像美も良かったですね。

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たった一人のあなたのために ★★★.5

2016年05月18日 | DVD作品ーた行
本当の幸せを探しに…レニー・ゼルウィガー主演最新作!
新たな恋と 本当の幸せ探しの旅を描く 珠玉のラブストーリー!
出演は、レニー・ゼルウィガー、ケヴィン・ベーコン、クリス・ノース、シリーズローガン・ラーマン、ニック・スタール、マーク・レンドール、エリック・マコーマック
監督:リチャード・ロンクレイン「ウィンブルドン」「ファイヤーウォール」
あらすじ:1953年のニューヨーク。バンドマンで女好きの夫ダン(ケヴィン・ベーコン)の元を去り、お金持ちの再婚相手を探しに2人の息子とキャデラックで全米各地を回るロードトリップに出たアン(レニー・ゼルウィガー)。若い頃に数々の男たちを虜にしてきたアンは、2人の息子を抱えた今もその魅力が通用すると思い込んでいたのだが、近づいてくる男はことごとくダメンズばかり。
お金を盗む男、若い女に寝返る男、結婚詐欺師・・・。災難はまだまだ続き、挙げ句の果てにはバーで知り合った刑事に売春婦と間違われ逮捕されてしまう。“何事もうまくいく”が口癖のアンは、その後も息子たちを巻き込み、新たな恋と女の幸せ探しの旅を続けるのだが・・・。(作品資料より)

<感想>もう1本、大好きなレニー・ゼルウィガー主演なのに劇場未公開作品。彼女の舌ったらずの声と、あのはにかんだ様な仕草が堪らなく好きです。
この作品は、1953年が設定なので、アメリカの生活も戦後の苦しい時代なのだが、この主人公は南部のお嬢様ということで貧困の生活をしたことない。夢見る夢子さんなのだ。しかし現実は厳しい。

バンドマンの夫にケヴィン・ベーコンで、冒頭で出てくるパンツ姿のあばら骨浮き出るやせっぽちなケヴィン。この俳優さんも近頃は劇未の作品が多く出ている。
でも、スクリーンに出て来なくなるとファンとしては寂しい限りで、未公開作品でもDVDで鑑賞できるので頑張って欲しい。

で、この主人公アンは、夫の浮気に激怒して息子二人を連れて家出。銀行からお金と貴金属類と拳銃を持ちだし、車もアメリカ社会では3500万ドル高級車を、2950万ドルに値切ってこの車で何処へ。早速次の夫を捜しにアメリカの東から西へとロードムービー、ノスタルジックな雰囲気が印象的です。
初めは、ボストンの知り合いって、元恋人だった男に会いに、ところがその男が会社が倒産して金無し男で、トイレに行っている隙に財布取られてしまうお粗末。
そこで運よく軍服をきた大佐(クリス・ノース)が助け舟を、お金を支払ってもらって彼の邸宅へと。結婚しようという大佐。
この大佐はあの「セックス・アンド・ザ・シティ」のキャリーの夫。金持ちなのでこれはシメタと思ったアン、500ドルのおこずかい貰ってデパートへいくと、貧乏な子供たちを憐れみ可哀そうになって500ドル全部あげてしまう。これに激怒する大佐、ケチな男なんですよ。それでこの男から逃げてピツバーグへ。
もうお金も底をつき早く夫を見つけないとと焦るアン。安いアパートを借りて暫くここで夫探し、昔の恋人オリバーと出会いデートに行くも、帰りのタクシーで体を触られて憤慨するアン。これも結局ダメで息子のジョージが、パパからお金送ってもらえばというも、「ダメよ私があなたたちのパパを捜してくるわ」なんて本当に世間知らず。二男のジョージには、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のローガン・ラーマンが演じています。
大きな息子たち二人とも、どうしてこんな母親に付いてきたのだろう、なんて考えたわ。母親にとっては、息子達は幾つになっても子供扱いだからね。

そこへ、またもやママの友達ウィリアムという金持ちの男からお誘い。早速親子揃って豪邸に出かけるも、若い彼女といちゃいちゃの彼、でもホテルで食事でもとデートに誘われて浮き浮きのママ。懲りない女っていうか、世間知らずの女なんですね。
ホテルで待てどくらせど来ない彼、若い女を連れてアンのことは忘れてしまったみたいだ。
仕方なくバーへ行くと、男が一人でカウンターで飲んでいる。そこで声をかけると、なんと彼は刑事でアンのことを売春婦と間違われて留置所へ入れられる。見元引受人にアパートの青年に来てもらう。優しいいい男だ、ママのことブロンドの髪が素敵だし奇麗だと褒めてくれる。
仕方なくママのお姉さんの家へ、姉妹は仲が悪く皮肉をいいながら居こご地が悪い。アンがそこでウェイトレスの仕事を見つけるも、客がスケベで尻を触るのでコーヒーをかけてしまう。即刻クビになり途方にくれていると、壁紙とか売っている荒物屋さんへ。
そこでおばさんの客が面倒な注文をするのを、店の店員が困り果てて、そこへアンがアドバイスをして直ぐに雇われ、店の売り上げも伸びて社長もびっくり。
その社長、アンを気に入って求婚するのだが、問題がおお有りで婚約しようとピクニックへ皆で行くと、そこへ奥さんという女性が現れて、社長は精神を病んでいて病気だというのだ。
慰謝料をもらって、結局そこから今度はロスへと向かうわけ。

その途中でも客を車に乗せて乗り賃稼ぎ、中には乗り逃げ泥棒もいて大変な目にも会うしで、とにかく長男のためにハリウッドへ、俳優として成功することを夢みて。
二男のジョージは姉の家にいることになったのですが、旅の途中で泥棒にあい、お金が無くなりジョジーに電話をする。ちょうど弟のジョージもママと兄貴と一緒に居たいと思っていたところで、喜んで飛んでくる。
ジョージもやっぱり家族揃って一緒に住みたいのだ。最後はみんな揃って、家族っていいなぁって、辛いことがあっても分かち合えばどうってことない。そんな幸せが一番なんだよね。
ロスに着くと、NYにいるパパが心臓発作で亡くなり、ジョージだけNYへ帰ることに。どうしてって、長男のパパは違う男だから。
タイトルの「たった一人のあなたのために」と言うのは、バンドマンの夫が作ったヒット曲なんだそうです。このヒット曲が、劇中で何度もかかるのですが、とてもロマチックなラブソングですね。ちなみに、往年の名優ジョージ・ハミルトンの少年時代を描いた作品だそうです。
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ベティ・サイズモア ★★★.5

2016年05月18日 | DVD作品ーな行、は行
メロドラマの主人公を追いかける女性を描く、空想と現実がブレンドされたドラマ。監督はニール・ラビュート。脚本はジョン・C・リチャーズとジェームズ・フランバーグ。撮影は「クレイドル・ウィル・ロック」のジャン・イヴ・エスコフィエ。
出演は「ふたりの男とひとりの女」のレニー・ゼルウィガー、「ディープ・インパクト」のモーガン・フリーマン、「ドグマ」のクリス・ロック、「ユー・ガット・メール」のグレッグ・キニア、「エリン・ブロコビッチ」のアーロン・エックハート、「チャーリーズ・エンジェル」のクリスピン・グローヴァーほか。2000年ゴールデン・グローヴ賞ミュージカル・コメディ部門最優秀主演女優賞、同年カンヌ国際映画祭最優秀脚本賞受賞。

あらすじ:カンザス州の田舎町に住むベティ・サイズモア(レニー・ゼルウィガー)は、ウェイトレス。夫のデル(アーロン・エックハート)は車のセールスマンだが、どうしようもない奴だ。だが昼の連続メロドラマ『愛のすべて』の大ファンであるベティは、いつか看護婦になって、そのドラマの主人公であるデイヴィッド(グレッグ・キニア)のような素敵な医師と結ばれる日を夢想していた。
そんなある日、麻薬を横取りした夫が、プロの殺し屋チャーリー(モーガン・フリーマン)と子分のウェズリー(クリス・ロック)に殺される。そのショックで、ベティは夢と現実の境をひょいと飛び越し、昼メロの世界に飛び込んだ。自分を看護婦だと思い込んだベティは、夫を殺した2人に追われていることも知らず、6年前に別れたデイヴィッドとの愛を今こそ貫こうとハリウッドへ車を走らせる。
ロサンゼルスに着いたベティは、偶然ケガ人を救ったことで本当に看護婦の職についてしまうが、しかしドラマ上の恋人が現実に存在するはずはない。だがやがて彼女は、デイヴィッド役の俳優であるジョージ・マクコードとめぐり逢う。こうしてドラマと現実がごっちゃに絡み合っていくのだった。

<感想>だいぶ前になりますがレニーちゃん大好きなので中古のビデオを購入。これ面白かったですよ。ラブコメかと思いきや、サスペンスありのロードムービーなのだ。主人公のベティちゃんが毎日見る昼メロの医者ものラブロママンスに夢中。
夫の殺人現場を目撃し、毎日見ているTVのその医者のデイヴィッドと結婚すると妄想というよりも、現実離れして虚構に走っている。これはとんでもないことなのだけど、物語はスムーズに進んでベティちゃんはTVの医者役のいるハリウッドへと向かう。

それを追いかける殺し屋がモーガン・フリーマンと子分のクリス・ロックの凸凹コンビ!。
原題が「ナース・ベティ」というから、本当に自分が看護士のつもりになって、ロスに着くと交通事故の怪我人をERみたいに喉に穴開けてストローで息を吹き返させたりするんですから、見ていて本当の看護婦よりやるじゃないのって思い込んでしまうから不思議ですよね。
見ていてとんでも設定なのに、何だか彼女がこんな役演じると、あの声でとってもキュートで可愛いし、さまになっていていいですよね。
ちょっとオツムが変な女の子って、旅をしている時でも食堂のお姉さんが優しく応援してくれたり、職場(元ウェイトレス)でも上司とか仲間がベティの見方だしね。
だから殺し屋のモーガンも彼女に惚れちゃったりしてしまうんです。肝心の医者のグレッグ・キニアって、確かに二枚目だけど「恋愛小説家」とか最近では「ラストソング」に出ていたっけ。

彼も、もの凄いファンのベティちゃんに、いやストーカーのように追いかけられたと思いきや、ドラマの視聴率が落ちてきて、そんな時(慈善パーティ)にベティちゃんが現れ突然看護婦役でドラマに出演って、これはとんでもですわ。
思い込みの激しいベティちゃん、こんなことって有り得ないでしょうが、突然の事故に遭遇して重傷を負った人を助けるシーンで、もうすっかり救命看護士になりきっての大活躍。これもTVで見たことを真似しただけなのに、それが幸を転じて人助けになるとは。それで看護士の免許もないのに病院へ勤務することになるんですからね。

TVを見ていた故郷の人たちや、途中で出会った人たちも大喜び。しかしね、それが殺し屋たちに居場所を教えることになるんですからね。
モーガン・フリーマンも渋くてユーモアが効いてて良かった。でもすぐに殺されたベティの夫のアーロン・エックハートは勿体ない役だったね。
それと、頭の足りない可笑しな娘に惚れてしまった、モーガンの妄想シーンが面白いんですよ。グランドキャニオンでベティを抱いてキスをするシーンが夕闇に映えて美しかった。でも、現実は殺し屋。最後はベティと向き合い、自分をさらけ出すモーガンのロマンチストな所が垣間見えて、さすが演技派上手いんですね。
夢見る夢子さんが現実に変えると、いつもの生活が待っている。でもこれからは地に足を付けて生きて行くことでしょう。

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世界から猫が消えたなら★★★★.5

2016年05月17日 | アクション映画ーサ行
『るろうに剣心』シリーズなどの佐藤健と『ソラニン』などの宮崎あおいが初共演を果たし、川村元気の小説を原作に描く感動のドラマ。余命宣告された主人公が、悪魔と取引して世の中から一つ何かを消すことで一日の命を得るという不思議な物語を紡いでいく。『ジャッジ!』などの永井聡監督がメガホンを取り、『サケボム』などの濱田岳が共演。佐藤の一人二役による熱演はもとより、斬新な映像で描かれる胸を打つ物語に引き付けられる。
あらすじ:ある日、余命いくばくもないごく平凡な30歳の郵便配達員(佐藤健)の前に、自分と同じ容姿を持つ悪魔(佐藤健)が出現する。その悪魔は、彼の身の回りの大切なものと引き換えに一日の命をくれるというのだ。次々と電話や映画や時計などが消えていく中、彼は初恋の女性(宮崎あおい)と再会し、共に過ごした日々を振り返る。

<感想>ある日、この物語の主人公の青年に訪れる余命宣告。残酷な響きだが、だれでもが何時かは死ぬ日が訪れるのだから。ですが、この青年には、自分とそくりの悪魔が現れて、1日寿命を延ばすのと引き換えに、この世界から何か一つ消すことを持ちかける。電話が、映画が、時計が、次々と消えてゆく。

「何かを得るためには、何かを失わなくてはならない」そんな苦い哲学を含んだ寓話のような作品だった。

悪魔と2役を演じた佐藤健くん、つまり悪魔とは主人公の僕の中の1人格で、分身にも見えるのだ。突然の自分の死を受け入れられなくて、自分の中の別の人格が悪魔として現れ、命を1日引き延ばす代わりにこの世から大切な物を消してしまうという取引に応じるのだ。

始めの電話にしても、元付き合っていた恋人との出会いが、間違い電話であり、それから映画が大好きだということもあり付き合うことになる。そして、映画にまつわる思い出がたくさん出て来て、同級生の濱田岳演じるDVD屋の店員、ツタヤと呼ぶ親友なのだが、映画のことを良く知っており、レンタルする映画を選んでもらう。

特に「メトロポリス」の地底の水浸しのシーンとか、チャップリンの「ライムライト」にしても、夢破れたバレエダンサーが自殺するのを止めるために次々と言葉を投げ掛ける。生きていくことは美しく素晴らしいと。

「ブエノスアイレス」の映画も、2人で旅行をしたアルゼンチンの世界遺産「イグアスの滝」で“生きてやる!“と、叫ぶシーンが印象に残る彼女との思い出の映画であり、とても消し去ることは出来ないのだ。

時計は、亡き母親が大切にしていた金の懐中時計、父親が時計屋をしていたので、壊れると修理をして母親に「治ったぞ」と渡す。嬉しそうな顔の母親。それをいつも目にしていたのに、時計を消してしまうなんて。

最後は、猫だ。これは、小学校の時に雨の降る日、学校から帰る道で捨て猫を見つけて拾ってきた僕が、家では飼えないと言う猫アレルギーの母親に、父親が飼おうと言ってくれ、レタスの段ボール箱の中に入っていたので、名前は『レタス』と付け、母親が大事に可愛がっていた。

そしてレタスが死に、病気になった母親は日増しに衰え、見かねた父親が貰ってきた猫を『キャベツ』と名付けて、それからは、母親が元気になり温泉旅行にも行き、その温泉旅行は予約をしてなかったのでボロ旅館だったが、それでもいい思い出になり、海を見に母を連れだし、写真を撮る父親の手が震えてぼやけた写真になってしまう、懐かしい写真。

母親の希望で温泉旅行も海へ行ったのも、僕と父親に仲直りして欲しかっただけなんだと。
自分の命と引き換えに愛猫「キャベツ」を消し去ることなんて出来ないと、雨の中を探し回り見つけて嬉しそうな僕。

そして、母親からの手紙を、元彼女から受け取る。その手紙には、僕のいいところが10個書き出してあった。息子を愛する母親からの最期の手紙だ。
僕の主人公は、結局は自分の死を受け入れて、絶縁状態だった父親に「キャベツ」を託して、自分の病気のことも言って、父親のことを嫌っていたことを許してもらいに行こうと自転車に乗って父親の時計店に行くところで終わる。
私は猫も好きだし、今は犬を飼っているのでこの世から動物を消し去ることなんてできません。明日にでも死ぬ時がやってきたならば、限られている時間を精一杯に生きてみるということ。ですが、やっぱり、死にたくないとかやっぱりもう少し生きたいなんて後悔するのだろう。たくさんの些細な後悔や、叶えられなかった夢を思い出しながら。あとどれくらい生きるかなんて誰にも分らない。全ての人間にとって寿命は未知なのだから。

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HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス★★★.5

2016年05月16日 | アクション映画ーア行
あんど慶周のコミックを基にした実写化企画の第2作で、鈴木亮平演じる頭にパンティーをかぶることでパワーを発揮する主人公が新たな危機に挑むアクションコメディー。世界からパンティーが消失してしまうという非常事態に立ち向かう変態仮面の活躍を描く。監督は、前作に続いて『明烏 あけがらす』などの福田雄一。ヒロインの清水富美加やムロツヨシといった続投組のほか、柳楽優弥、水崎綾女らが出演する。鍛え上げた鈴木の肉体と俳優陣のコミカルな演技や、“変態秘技 苦悶蜘蛛地獄”などの新必殺技にも注目。

<感想>3年前の前作も観ていたので観賞したいと思い、レイトショーで観賞したのだが、満席で驚いた。結構ファンの人たちがいるんだと感心しきりです。主人公の変態仮面に扮する鈴木亮平君、『俺物語!!』の猛男で体重を増加させての頑張りようでしたが、今回は見事なプロポーションの仕上がりで筋肉美を披露してくれました。アクションは、まるで「スパイダーマン」のようにロープを使いビルからビルへと飛び移り、いつもの変態ドSロープ締めももちろんのこと、今回は股間のおいなりさんパワーもアップしてたくさん見せ場を披露してました。

大学生となった色丞狂介も大好きな姫野愛子から変態呼ばわりされ、変態仮面のパワー全開となるパンティを返してしまうのだ。だから、敵に向かって変態仮面に変身するには何を被ればいいのか?・・・ガードルでは前が見えないし、それが誘惑された女教授の部屋へ付いて行き、つい盗んでしまった教授のブルーのパンティを被ってしまう。それが教授と生徒との禁断の恋を連想させて、パワーアップして戦えるようになるも、やっぱり戦力には愛子ちゃんのパンティでなくては全開で戦えずに倒れてしまう色丞狂介。ですが、愛子ちゃんは、色丞狂介からパンティを返してもらい複雑な思いになり、ニューヨークへと行ってしまう。

悪役の大金玉男のムロツヨシも、前作で死んだと思われていたのに、頭だけ大丈夫だったようで、ロボットとして登場。その大金玉男の手下になった柳楽優弥が、タラバ蟹とロボットが合体したダイナソンとなり変態仮面と対峙するのだ。しかし、今回だけは、相手の力が増しており、強力な磁石のようなパワーで、東京だけでなく日本の女性のパンティが空を飛び盗まれるという驚くべき敵の力に惑わされるのだ。
その他にも、パンツを吸い上げるミスター・バキュームという、掃除機を背負ったバケモンが出てくるが、これは色気女の大学教授のパンティを被って、フライングキックに棒縛り、股間を押し付ける変態秘技で退治する。大活躍の変態仮面こと色丞狂介は、大学で女子にモテモテであり、モテキがやって来たと大喜びするバカな色丞狂介。
やっぱり見どころは、愛子ちゃんが大好きで、大金玉男のその子分となった柳楽優弥が、タラバ蟹とロボットが合体したダイナソンになっての大乱闘にあるでしょう。

アメリカにいる愛子ちゃんを追ってNYまで駆け付けたのに、すでに愛子ちゃんは大金玉男に誘拐されて日本へと連れ去らわれてしまったのだ。ここで、CGによるNYのビル街を「スパイダーマン」のように、高層ビル街を飛び回る鈴木亮平がいたのに驚いたのなんの。
ところが、相手の大金玉男の強いので、変態仮面は愛子ちゃんのパンティがないからパワー消失で負けちゃうし、こうなったら、お色気女教授のヒョウ柄パンティでもいいかと被って戦うも、女教授も敵である大金玉男の味方であり、ヒョウ柄のパンティは“呪“がかかっていて、色丞狂介は肉体が痩せ細りゾンビのようになり、結局はコテンパンに負けてしまう。

前回では、ニセ変態仮面の安田顕との壮絶な戦いは爆笑もんでしたが、今回では山奥で仙人として奥義を伝授する師として、それに、祖父だったとはこれいかにで、登場シーンからヤバすぎって感じの変態ジジイでした。山籠もりをして頭にブラジャーを被った爺ちゃんからの特訓?を受け、超音波を身に着けて、ピンクの新品のパンティを貰って下山する。気分はエクスタシー、フォー、クリスワールドなんてね、元気になる色丞狂介。

大金玉男のアンドロイドは、愛子ちゃんと結婚式をするといい、長方形のケーキの中に変態仮面がはいっていたとは。ですが、変態仮面も爺ちゃんから貰った「てんぐ」のお面を股間に取り付けて、それが拳銃の弾を弾き飛ばして面白いのなんの。
ですが爺ちゃんから貰った新品のパンティでは、力が尽きてしまい肝心なところで変態仮面もギブアップ。それを見た愛子ちゃんが、自分の持っていたパンティをすかさず穿いて色丞狂介に渡すと、あっという間に変態仮面に変身という。変態仮面のハリケーン・バンジーってロープで飛ぶし、柳楽優弥のタラバ蟹とロボットは破れたり。それに、大金玉男アンドロイドの口から変態仮面が中に入り込み、下の股間のところで金の玉を握り潰すという残酷な結果になってしまう。

最後は変態仮面の禁断の秘技、“苦悶蜘蛛地獄”などの新必殺技を見せてくれて、まるで本物の「スパイダーマン」に負けないくらいの強くなっていた。
ですが、女教授がスタコラと逃げていくのを見て、これは続篇がありと思いましたね。内容がくだらなさ過ぎて、エロエロと下ネタ満載で大笑いだし、マーベルコミックのネタをパクッているのが、気が引けたけど面白かったし、続篇があるというので今後も楽しみです。

 2013年公開HK/変態仮面
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