パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

アリラン ★★★

2017年05月02日 | DVD作品ーあ行
2008年の「悲夢」を最後に、3年間の沈黙を保っていたキム・ギドク監督が、隠遁生活を送る山中の一軒家を舞台に、その間の生活や心情を語るセルフドュメンタリー。単なる告白にとどまらず、それに対して疑問を投げかける自分や客観的に分析する自分を登場させるなど、観客の目を引きつける様々な趣向が凝らされている。
あらすじ:カンヌ、ベルリン、ヴェネチア、世界三大映画祭で高い評価を獲得してきた鬼才キム・ギドク。年1本以上のペースで精力的に映画を作り続けてきた彼が、2008年の「悲夢」を最後に表舞台から姿を消した。3 年間、彼は一体どこで何をしていたのか……?なぜ映画を撮らなかったのか……?その謎が明かされる。

隠遁生活をおくる雪深い山小屋、栄光の影で人知れず傷を深めていった人間の心の叫びが、カメラに向かって語られる。しかし本作は、一監督の悲痛な心情の吐露だけでは終わらない。尋ねる自分と答える自分、そしてそれを客観的に分析する自分と、阿修羅像も顔負けの一人三役を演じるだけでなく、自身の影も登場させるなど、観客を楽しませる仕掛けが満載。さらには殺し屋にまでなってしまうという奇想天外な展開もスリリング。転んでもタダでは起きない精神と、鬼才の面目躍如な大胆不敵な演出で、異色のエンタテインメントへ昇華してゆく。人間誰しも自信をなくし、殻に閉じこもってしまいたくなるほどの痛みを抱えて生きている。その痛みと正面から向き合うことで、それもいつしか自分の血肉になるということを本作は証明した。
ひとりの人間の心の叫びが、唯一無二の作品へと結実していく様はある種の感動を呼ぶ。『アリラン』とは、“自らを悟る”という意味を持つ代表的な朝鮮民謡。“アリラン上り坂 下り坂”という歌詞は、上って下る人生そのものを表現している。その旋律は、監督自身の栄光と挫折だけでなく、現代を生き抜こうとする私たちの胸にも染み入ってくるに違いない。

<感想>キム・ギドクの3年ぶりの監督作。前作「悲夢」の撮影中に女優が命を落としかけた事故により、映画を撮る意味を見失ったギドク。その彼が、山間の粗末な小屋で隠遁生活を送っていた。「何かを撮らなければ幸せになれない」と、自分自身にカメラを向けて撮りあげた作品。
あのあくの強い、強烈な個性のある作品。ファンならいざ知らず、彼の監督作を一度も見たことがない人にとっては、二の足を踏むような内容だが、これが結構面白いのだ。私は前作の「悲夢」も「サマリア」も見ているので、いつものように知らず知らずの内に、彼の術中にハマリ、ずるずると最後まで引っ張って行くいかれてしまうのだから、映画は見てみなければ分からないのだ。
そのそも山小屋に籠ったのは、以前自分の映画「悲夢」の撮影中に自殺シーンで女優が危く命を落とす寸前まで追い込まれたという、ある事件に由来するという。カメラに映し出される質素な日常。やがてギドクは、今の心情を語り出す。いったい自分は何をしているのか。映画を撮るとはどういうことか。映画監督と言う自分とはいったい何者なのか。一匹の猫を友に、眠り、起き、顔を洗い、食べ、そして考える日々。

これはドキュメンタリーなのか、ドラマなのか、それともファンタジーか。映画を撮れと鼓舞する“第2のギドク”さらにその2人を客観的に見つめる“第3のギドク”が登場し、それはまさに自問自答。キム・ギドクが自分自身を演じ、撮影し、編集し、心中を赤裸々に語りつつも、商業映画の道を選んだ弟子の行為を侮辱と呼び、悪役を好む俳優たちを罵倒して、さらには自作の「春夏秋冬そして春」の「アリラン」が流れる場面を見て号泣する。
突然、ギドクはみずから部品を組み立てて拳銃をつくり、車に乗り込み、街へと繰り出す。「アリラン」を熱唱しながら街に出かけた彼は、ある決意を胸に車を降りる。
「アリラン」は韓国民謡であり、そのタイトルには“みずからを悟る”という意味があるそうだ。何と言う巧妙な語り口だろう、観客の前で素の姿になり、鬼才が内に秘めていた鬱積をさらけ出す。観客はあれよあれよと言う間にキム・ギドクの世界へと引きずり込まれてしまう。あろうことか、終幕の犯罪劇にまでドキドキさせられる始末。
明らかにこれは、彼が物語性のドラマに仕上げ、新たな作劇法を生みだしたものであるに違いない。それにしても、映画が撮れない自分をさえ、1本の映画にしてしまうこのしたたかさ。この開き直ったギドクの物語に、果たして共感を得るだろうか。どうみても、過剰なまでの演技をしているギドクにしか見えない。

2017年DVD鑑賞作品・・・8映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/

ヴィジット 消された過去★★★

2017年01月19日 | DVD作品ーあ行
2015年 イギリス映画で未公開作品。監督:アダム・レビンス。キャスト:主人公ジャニュアリーにエイミー・マンソン、ジェームズ・コスモ 、ジェームズ・ランス、サイモン・ウォーターマン。原題:Estranged 劇場未公開作品で、WOWOWにて放映。
あらすじ:若い女性ジャニュアリーは恋人のカラムとリオデジャネイロを旅行中、交通事故に遭って記憶を失った上、車椅子に乗るように。カラムとともに英国の郊外にある実家に帰るが、彼女は6年前に家出をしたのにその理由を覚えていなかった。しかも父親アルバートや母親マリリン、ジャニュアリーの兄や妹はカラムを歓迎していない様子だった。カラムが去った後、ジャニュアリーはリハビリに励むが、幼いころにあったある大事件を思い出す。

<感想>ホラーというよりもサスペンスであり、これって、女性の立場で見ると怖かったです。使用人一家が、主人を銃殺してそのまま屋敷に住み込んだというお話。何故かと言うと、屋敷の主人が使用人の妻を強姦して孕ませて、女の子ジャニュアリーを産み、その屋敷の子供として妻に育てるように命令。
屋敷のその妻は、娘が6歳くらいになると猟銃で自殺してしまう。その後、その事実を知った娘のジャニュアリーは、屋敷を出て行き、放浪の旅に出てカラムという男と知り合い恋人になる。その後、バイクの交通事故で、記憶喪失になり屋敷に帰ることになるわけ。

突然屋敷に帰って来た娘ジャニュアリーが見たものは、本当の母親である使用人の妻とその夫、息子に妹と一緒に屋敷を乗っ取り家族として住んでいた。父親と思っていた男は実は使用人であり、昔気質の厳格な男。母親も何だか痴呆症のような、夫に気を使い始終オドオドとしている。妹は、姉のジャニュアリーが帰って来たことで、父親がジャニュアリーを可愛がるのでヤキモチを焼く。虐めが酷いのは、姉に化粧をしてやるといいながら、ビューラーでジャニュアリーのまつげを引っこ抜くシーンは痛そう。兄は、精神状態が幼稚でジャニュアリーに近親相姦でもしようかと迫って来るアホ。

初めは優しくしてくれ彼女が記憶を失くしているので、使用人が父親気取りで娘を迎えるも、その内、邪魔者が帰って来たとばかりに、地下室で傷ついたジャニュアリーを強姦して孕ませる。自分の妻がご主人様にされたようにと、復讐なのだろう。
これは惨めだし酷い仕打ちだと思う。この使用人の男の娘と言うことではなく、妻が本当の母親なのだから、帰って来たジャニュアリーを犯して孕ませるのがこの使用人の復讐なのだろう。よほど、屋敷の主人は陰険で怖い存在だったようだ。近所には建物がなく森林地帯で、逃げるのも大変だ。
長年勤めている執事のトーマスだけが、一部始終を知っているのだが、自分もこの使用人家族が怖くて屋敷から出ていけない。ですが、ジャニュアリーに新聞記事を見せて、一部始終が解ると言う具合。
記憶がすこしづつ戻って来るジャニュアリーは、恋人のカラムを探しに屋敷を抜け出して森の中を探すも、洋服が脱ぎ捨てられて盛り土がある。殺されて埋められたのだ。自分も子供を産んだら殺されると思った。
ハラハラさせるシーンは、彼女が何度も屋敷から逃げ出そうと試みるも、腹ぼての身体では到底無理で、屋敷に油を撒いて焼こうとするも、使用人の父親という男に見つけられてしまう。最後に家族を皆殺しにするのは、執事のトーマスが力を貸してくれ、妹を刺し殺してくれたからで、その後は猟銃でジャニュアリーが父親を撃ち殺す。兄も簡単に撃たれてしまう。トーマスは車で逃げてしまい、母親には猟銃を渡して自害しろという。屋敷にはジャニュアリーが一人取り残されて終わるのだが、これから彼女はどうするのだろう。どうしようもなく無残な結末に、ジャニュアリーが人間として母親として生きることを望むしかない。
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赤ずきんの森 ★

2016年08月16日 | DVD作品ーあ行

2000年度のサマーシーズン、新世代ヨーロピアン・ホラーとしてフランスで公開され、本国で大ヒットしたホラー・ノワール。弱冠29歳の新鋭リオネル・デルプランク監督が、ハリウッド産ティーンエイジ・ホラーとは一線を画す妖しい世界を作り出している。
あらすじ:赤ちゃんを出産した少女ケリー・アン。まだ子供ということで赤ちゃんは、養子に出されました。6週間後、ケリーは、神父に連れられてユースクラブのキャンプに他の3人と一緒にバスで行くことになった。キャンプ地は、ソニービーンの森で、昔ソニービーンという人食い一族が住んでた森だったのです。
神父は、翌正午、ブレーンホーム農場で待っていると言い、四人を残してバスで去って行った。そこにケリーの元恋人で赤ちゃんの父親でもあったリーが現れ、四人に合流するのです。夜、赤ん坊の泣き声がするとケリーが言いだす。ケリーとリーは、森の奥に入っていくと、すると洞窟のようなところで人が死んでいて、もう無残な死に方です。洞窟の中に裸の赤ちゃんがいたんですね。ケリーは、赤ちゃんを抱き上げて、リーと一緒にキャンプの場所に戻る。

<感想>怖~ぃ、グリム童話みたいなんだと思って借りてきたら、童話の赤ずきんちゃんとは全く関係のない話でした。原題は「森を散歩しましょう」なんですね。 日本語版のタイトルがね~「赤ずきんの森」そしてパッケージが、もろ赤ずきんちゃんみたいなの。内容の説明も怪奇と幻想を描くって、ソリッド・シチュエーション・メルヘン・スリラーとか長~っ、これも全然ウソです。
森に集まった若者たちや、暗闇にたたずむ古城。怪しげな登場人物などホラー映画定番の設定を巧みに取り入れている。「スクリーム」のようなスピード感あふれる恐怖はないものの、闇の不気味さを際立たせた演出はいいですね。野心家の劇団員を演じたヴァンサン・ルクールが美形だったのが好みでした(笑)
内容は、怪物が近くにいると思った5人が、皆で移動します。そして、移動中、メンバーの中のマークが狼のような化け物に襲われて死に、次にルイーズも襲われ死んでしまいます。
ケリー達は、怪物がいた洞窟の中から赤ん坊の泣き声が聞こえ、ケリーがそこへいってみると本当に赤ちゃんがいたのです。化け物の住処の洞窟に入り化け物が帰って来るのを待って逆襲することにします。

岩を落としたり、逆襲は成功したのですが、化物は夫婦だったのですね、そこにもう一匹現れます。そのもう一匹の化け物に3人は、襲われ、一緒にいった友達は、みな怪物に襲われて死んでしまいますが、唯一、赤ちゃんを助け出した少女ケリー・アンだけが助かって、赤ん坊を抱いて必死になって何とか農場へ逃げてくるのです。
神父さんに森でのことを話しても信じてもらえない。するとそこへも怪物が襲ってきて、2階で赤ちゃんにおっぱいを上げているケリーが、赤ん坊に乳首を噛まれ、ケリーが化物に変身してしまうのです。つまり赤ん坊は化物の子供だったわけで、感染してしまったのですね。そんな馬鹿な、吸血鬼じゃあるまいしね(笑)
神父さんも、ケリーが化物(本当に吸血鬼みたいに歯がにょきっと!怖くないけど)に変身してしまった姿で襲われて死んでしまいます。村には誰もいなくなり、森へケリーが赤ん坊を抱いて帰って行くところで終わるのです。
確かに、狼みたいな怪物がパッケージに見えてる画像が気になりますね。夜の森の中なので、画面が暗くて少しは怖いけれど、最初に襲われた友達のマークのお腹を食いちぎって、ハラワタが飛び出ているのにはぎょっとしましたが、この手は見慣れているので作りものかと(苦笑)それに暗いしはっきりとは見えないので、怖くはありません。
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エンドゲーム/大統領最期の日★★★・5

2016年08月09日 | DVD作品ーあ行
大統領暗殺というセンセーショナルなオープニングから常識を打ち破る驚愕の結末へと突き進む、衝撃のポリティカル・サスペンス・アクション!
一発の銃弾はアメリカを空前の国家危機へ陥れた!
あらすじ:アメリカ大統領が、万全の警備体制の中、狙撃された。犯人はその場で射殺されるが、大統領も搬送先の病院で息絶えた。記者のケイトは独自の調査を始め、犯人に協力者がいたことを知る。
しかしそんな彼女の動きは、謎の集団により監視され、関係者が次々と抹殺されていく。ケイトはシークレット・サービスのトーマスを訪ねるが、彼は大統領を守りきれなかった思いから失意の日々を送っていた。そこへ謎の男たちが二人を襲撃する。(作品資料より)

<感想>これまでにもアメリカ大統領暗殺計画は繰り返し映像化され、万人を惹きつけてきた。『JFK』『ザ・シークレット・サービス』『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』、そしてフェイク・ドキュメンタリー『大統領暗殺』、さらにはTVシリーズ『24』、「バンテージポイント」など。たくさんあるね。
ケネディやリンカーンをはじめ、実際に過去に何度も暗殺されたことがあるアメリカ合衆国大統領たち。そのため、アメリカでは大統領が暗殺される架空の事件を扱った小説や映画は多いんですね。

本作では暗殺を防げなかった失意のシークレット・サービスが、記者の助けにより「大統領暗殺の真犯人」を探る謎が物語の軸になっている。冒頭で市民と握手を交わす大統領に報道カメラマンを装ったテロリストが銃を発射した。警護にあたっていた検察局の捜査官アレックス(キューバ・グッディング・Jr)は左手を撃ち抜かれる重傷を負い、大統領は一発の銃弾を浴びて即死。テロリストはその場で射殺された。
この衝撃的なシーンから始る。アメリカ映画がこれまで描いてきた数々の<大統領悲劇もの>を思い出させる。脳裏に真っ先に浮かぶのは、1963年11月22日(現地時間)ダラス市を遊説中に暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領の忌まわしい事件である。
オリバー・ストーン監督、ケビン・コスナー主演「JFK」(91)でケネディ暗殺の瞬間をたまたま撮影した「ザプルーダー・フィルム」と呼ばれるフッテージが使われ、事件の衝撃と深い悲しみを新たに思い起こさせた。
さて、この作品ではシークレット・サービスのアレックスと新聞記者のケイトの二人で、独自の調査を始める。やがて狙撃犯のルイス・デティモアが何者かによって操られていたという事実を掴む。

一方、ケイトの動きは謎の集団によって監視されており、彼女の情報を提供した者や、デティモアの家族は次々と抹殺されていく。アレックスは、大統領を守りきれなかったことを悔やみ、休職することに。酒びたりの毎日、うつろな表情のアレックス。
そんな彼の前にケイトが現れ、真相究明のための協力を求めてきた。ケイトによると、犯人の一味は大統領の予定を事前に掴み、暗殺計画を立てていたらしい。アレックスは自分たちを付け狙う敵を撃退し、ケイトと共に事件の黒幕を探り始める。
やがて捜査線上に謎の企業アレクシス・インターナショナル社と、CIAの機密機関でもあるISG(研究情報部)の存在が浮かび上がる。アレックスは、上司のスティーヴンス(ジェームズ・ウッズ)の制止を振り切り、武装チームを率いてアレクシス社の倉庫に突入する。だが、銃弾の嵐と激しい爆発が一行を襲う。アレックスは、現場から逃走したフィリップ・キーファーと名乗る男を追跡する。壮絶なカーチェイスの末、ついに彼を拘束する。
アレックスとケイトは大統領の友人でもあったモンゴメリー将軍(バート・レイノルズ)に会い、フィリップ・キーファーの正体がジャック・ボールドウィンという人物であることを突き止める。
ジャックは、かつてCIAに所属し、ISGの副隊長を務めていたという。そして当時の彼の上司が、スティーヴンスであったと分かる。大統領暗殺事件の黒幕は、政府機関なのか?・・・その目的は?・・・意外な黒幕なんですね。

確かに上司のジェームズ演じる、スティーヴンスなんですが、それを上手く操っていたのが実は大統領夫人のアン・アーチャーだったのです。ファースト・レディとシークレットのスティーヴンスが恋仲だったとは?・・・これは利用するためだけだったと思いますね。最期に明かされる衝撃のクライマックス、いよいよ黒幕が、___。
アレックスが、ファースト・レディに問い詰めるシーンは、アレックスが夫人を敬っているのか、それとも愛しているのか、「そんな動機で旦那を暗殺するの?」と、結局暗殺計画のことはうやむやになってしまいます。
見どころは、派手なアクションシーンが優先されていて、ミステリー風味は薄いです。大統領の影武者など使わず、まともに狙撃されてしまうですから、いわばお約束の展開となっていますが、それなりに楽しめます。
撮影は、ワシントン州スポーケンで開始され、大統領暗殺シーンでは、2000人のエキストラを集めて撮影されたという。見物客の中には、暗殺が本物だと勘違いし、銃撃戦が始ると逃げ出す者もいたとか。

その他、驚異的なアクションシーン、スタントマンがしがみついた車が、他の車に追突され、そのはずみで大型トレイラーに激突するというシーンや、時速45マイル(約72キロ)で走る車が激突し、後方へ跳ね返るというシーンなど、かなりハードだ。
かつてCIAに在籍していたという経歴を活かし、数々の小説を送り出してきたベストセラー作家、J・C・ポロックが原案・脚本を手掛けたことで、『エンドゲーム/大統領の陰謀』は限りなく大胆でリアル、そしてパワフルな作品となったと思う。
主演、アレックス・トーマスを演じたのは、『ザ・エージェント』でアカデミー助演男優賞に輝き、その後も『ザ・ダイバー』などで目覚しい活躍を見せるキューバ・グッディング・Jr。今回はハードなアクションにも挑戦し、真相究明に奔走する主人公を熱演。
2016年DVD鑑賞作品・・・58映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

F/エフ ★

2016年05月09日 | DVD作品ーあ行
英国産「学園スラッシャー・ホラー」、英国が直面する現実の恐怖とダブって見える異色作です。
監督:ヨハネス・ロバーツ2010年 イギリス / 79分
出演:デヴィッド・スコフィールド、イライザ・ベネット、エマ・クレズビー
ミレーヌ・セイント・サーバー
あらすじ:.北ロンドンの高校、教師のロバートは授業をさぼっていた学生に
注意をしたところ暴力を振われ、大けがを負う。
成績もよくなかった彼には当然のこと、F単位(落第点)を与えた。
しかし、学校からは学生への過渡な扱いをしたとされ、ロバートが注意を受けることになり、同じ職員たちからも冷ややかな目で見られることになる。
それから1年が経った今、ロバートは学校は、もちろん、家庭内でも上手くいかなくなっていた。同じ学校で在学中の娘ケイトまでも父のロバートを無視している状況が続く。
そんなある日、学校内に不審者が侵入した。放課後の校内を出没するフードパーカー姿の殺人鬼。校内に残っていた人たちが次々と殺されていく。
夜の閉鎖された校内を、ロバートは娘ケイトを助けるべく、必死に走り回る。果たして、犯人の正体は・・(作品資料より)
<感想>これも未公開作品。たまに当たりのいい作品があるのだが、これはB級路線ばりのダメダメ作品。学園ものホラーとなってますが、父親がこの学園の教師で、娘が生徒であり、かなり娘を溺愛している父親。
まぁ、娘可愛さのあまりのお父さんって設定はどこにでもありますが、この作品の中では異常なくらい娘だけ助けて、自分一人では太刀打ち出来ない事態になっているのに、最後が酷過ぎる。
母親が娘を心配して学校へ探しに来たのに、殺人鬼の餌食になることが分かっているのに。
学校では得体のしれないパーカー姿の殺人鬼が、学校に居残っている掃除係の人とか、先生、生徒など血祭りにあげていく。このタイトルの「F エフ」っていうのは、F単位(落第点)のことなんですね。

すから、この得体のしれない殺人鬼とは、きっと落第点をとった学生だと思うんですが、学校への仕返しとか、鬱憤晴らしとか、若さのやり場のない学生が学校の先生とかを殺す事件は日本でもありましたね。
教師の父親は、警察に応援を電話するとかしなかったのか?、・・・何度も電話をしていたのでこの先生「狼少年」呼ばわりされて、警察には信用してもらえなかったのですね。
もちろん学校には警備員が二人いるのですが、なにせ若い生徒だし強いしでこてんぱんにやられる。仕方なく自分でこの殺人鬼と闘うのですが、何せ先生はひ弱な身体で、犯人は一人ではないし、鉄パイプとかバットとか持っていて敵いっこない。何だか見ていてイライラする。誰かこんな悪を退治する男が出てくるのか、なんて思ったらダメですからね(苦笑)
惨殺された女性教師の死体がいかにもホラーっぽい。娘は男子生徒の彼とトイレで煙草吸っていちゃいちゃしているところを狙われるも、何故だか少々怪我をしたくらいで助かる。
父親の教師が娘が無事だったのを幸いに思い、娘を連れだし病院へ行こうとする時、母親がそこへ駆けつけるのだが、娘が「ママが危ない」と叫ぶのに父親は母親を助けることもなく車を走らせてお終いという展開。結局犯人は生徒だったのか、捕まったのかの真相は分からずじまいで、ポカーンと肩透かしをくらったような感じがする作品でした。

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イノセント・ラブ ★★★

2016年05月05日 | DVD作品ーあ行
『めぐりあう時間たち』でピューリッツァ賞を受賞したマイケル・カニンガムの原作を、『マイアミ・バイス』のコリン・ファレル主演で映画化。兄弟同然に育ったボビーと親友のジョナサン。ふたりの友情は次第に形を変え、ついに肉体関係を結んでしまう。
『S.W.A.T.』『アレキサンダー』のコリン・ファレル主演による、性を超えた新しい愛の姿を模索する2人の男と1人の女の物語。両親を亡くしたボビーは、親友・ジョナサンの家に引き取られ、2人は兄弟同然に育つ。やがて2人の友情は形を変え、ついには肉体関係を結んでしまう。高校卒業後、ジョナサンはボビーから逃れるようにニューヨークに行ってしまうのだが、・・・(作品資料より)

<感想>劇場未公開の作品。監督は本作が初メガホンのマイケル・メイヤー、脚本は原作者であるマイケル・カニンガムが書き下ろしている。主演はボビーにコリン・ファレル、クレアにロビン・ライト・ペン(美しい人)、アリスはシシー・スペイセク(美しい人、スタンドアップ)。ジョナサンにダラス・ロバーツは、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』のレコーディング・ディレクター役が印象的です。

いつものワイルドなコリン・ファレルのイメージとは大違いで、何か可愛いイメージのコリン。コリン・ファレルってあまり興味はなかったのですが、あの目でじっと見つめられるとほっとけないですよね。特にこのボビーは純真で一途な若者という設定で、どうしようもないくらいセクシーなコリンにはハマリ役です。

あとダンスシーン、男同士ですがやっぱり良いですね!「ブエノスアイレス」のダンスシーンを思い出しましたよ。依然見た「ブロークバック・マウンテン」と同じような二人、そして一緒に住むクレアと奇妙な三角関係?。。。。。ストーリーは決して派手ではありませんが、3人の間で友情と恋愛、信頼関係が微妙に揺れ動くさまが見事に描かれていて、その中でも驚いた事がボビーがクレアとベットインするとき童貞喪失なんて事があり、コリンが演じたのにはちょっと驚きがありましたね。
ボビーの少年時代を演じた少年は、コリンにそっくりで眉毛が特に似ています(笑)。小さい頃お兄さんの影響で、墓場でマリファナを吸ったりお兄さんと同性愛の関係になったりして大きくなったボビー。

幼馴染みのジョナサン(ダラス・ロバーツ)と、高校生のころマリファナを吸ったりしてお互いに好きになり同性愛の仲に、・・そして大人になってニューヨークでジョナサンと再会するのですが、・・・ボビーは、高校生のころジョナサンの母親アリス(シシー・スペイク)とも関係をもっている。
ボビーはジョナサンのいるニューヨークへ行き、クレア(ロビン・ライトペン)と出逢い恋仲になり、始めて女性との関係をもつ。つまり童貞喪失?。。。そこへジョナサンが現れて、3人の奇妙な生活が始まるのです。するとクレアが妊娠していることが分かり、「パパ1、パパ2」って喜んで微笑ましい!

男同士は喜んで、3人は一緒に暮らし始めるのですが、クレアが父親の遺産でウッドストックに家を買い、新しい生活を始める。女の子が生まれ、「レベッカ」と名前をつけて3人で育てることになります。ボビーがジョナサンとお店「ホーム・カフェ」を始めます。
お店の経営も順調で、そこへジョナサンの母親アリスがやってきて、「アリゾナには遺灰を持っ帰れない」と言い、亡くなった父親の遺灰を置いていきます。ボビーが赤ちゃんを抱っこしてあやしたり、オムツを取り替えたりホント上手です。クレアは、ボビーに「貴方は何処でも生きていけるわ!」と言い、ボビーは「一人では生きていけない」と言う。
そんな夜、ジョナサンの身体に(お腹)斑点が出来て、もしかしてエイズでは?・・・ボビーが心配して病院で診てもらへと言うのですが、・・・ジョナサンは笑いながらダンスを踊ろうと、二人で抱き合っている所をクレアがジッと見つめている。
クレアは、二人が一番愛しあっている事に気づき、レベッカを連れて出て行きます。残された二人は次の朝、雪で真っ白なそんな凍てつく日にジョナサンの父親の遺灰を野原に撒き、ジョナサンが「僕の遺灰もここに撒いてくれ」とボビーに言いながら家路につきます。ジョナサン、自分の命の短さを悟ったような素振りが哀しい。結局ボビーは、ジョナサンなしでは生きていけない。それが分かってクレアが去っていったのですね。原作は読んでいませんが、邦題が「この世の果ての家」というタイトル。そっちの方がこの作品にはあっていると思います。

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アンビリーバブル★★

2016年04月21日 | DVD作品ーあ行
『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』のホアキン・フェニックスが主演する近未来ラブサスペンス。原因不明の突然死や異常気象が発生する2011年を舞台に、離婚を控えた別居中の夫婦が不可解な危険にさらされる。
あらすじ:教師のジョンと国際的に有名なアイススケート選手のエレナ。ある日、ジョンは離婚するためにエレナのいるニューヨークへと向かった。しかし、エレナの周辺で不可解な出来事が起こり、彼女の身に危険が迫っていた…。近未来を舞台に、不可解な危険に晒される男女を描いたラブ・サスペンス。主演ホアキン・フェニックス、クレア・デインズ、ショーン・ペン、ハリウッド・トップスター競演!、「デア・ウェンディ」のトマス・ヴィンターベアが監督。近未来を舞台に不可解な緊張が交錯する近未来サスペンス!。。。
<感想>近未来の地球では様々な異常現象が起こっていた。人類の未来を脅かす恐るべき陰謀を描く、見応え満点のSFサスペンス!・・・何てDVDに書いてあったし出演も、ホアキンにクレア、おまけにショーン・ペンとくれば見なくてはと思いレンタルしてきました。

出だしからホアンキンが、2021年「これは僕が死ぬ前の7日間の話です」なんてメッセージみたいな台詞?、興味津々(笑)・・・教師のジョン(ホアンキン・フェニックス)と国際的に有名なアイススケート選手エレナ(クレア・デインズ)の結婚生活は、エレナの知名度のせいですれ違い夫婦。
ジョンは離婚するためにエレナのいるニューヨークへと向かうのですが、しかし、到着したジョンは空港内に倒れている男の死体?、エレナの周りで不可解な出来事が起こっていることに気づくジョン。

普通ならエスカレーターの下に転がっている男の死体を警察とか救急車を手配するとかするものなのに、みんな平気で死体をまたいで通り過ぎます。
理由は心臓麻痺か突然死だから別にかまわないと言う。早くエレナに会って離婚届にサインをもらい直ぐにカナダに行かなくては。
しかし、そう簡単にはいきません、エレナは有名なプロ・フィギア・スケーターで、家族とか親戚、興行主など数十人を養わなければならず、エレナの自由はないのですね。そして、エレナは何か危険を察して、ジョンにこの場所から連れ出して欲いと頼むのです。
もうエレナとの愛は存在しないと思っていたのに、二人の愛は再び燃え上がり、ジョンはエレナを危険から救おうとするのですが…。ニューヨークの街を二人で手に手をとり逃げ惑う、何故か異様な雰囲気のニューヨークの地下街でも、死体がごろごろと心臓麻痺?。。。。異常である。
エレナが、クレア・デインズ本人ではないと思いますが、プレミア・スケートショーで華麗なクレアのトリプルアクセルみたいな三回転半のジャンプとイナバウワァーこそしませんが、ピンクのドレスでクルクル滑るアイススケートショーが見られます。
ヴェツィと言うおばさんの計らいで列車のチケットを貰って二人は逃げるわけなのですが、泊まったホテルで二人の愛が再現(ベットシーン)何か必要ないと思うけど?、必死に逃げているのに。
7月なのにTVでは、「今夜は、異常現象で凍りつく寒さになると警告が流れている」なんて放送しているのに二人は夢中です。コップの水がピシピシと凍っていくのが何かの暗示?。。。要するに氷河期に入るって事。

しかし、ウガンダでは人間が中に浮くという!。無重力なの?。。。そして、期待のショーン・ペンの出番は、ほんの少し飛行機の中で携帯電話で、「これから、カナダのカルガリーに向かうところだ」とか、最後の方で「ウガンダで人間が中に浮いているよ」なんてね。もう少し二人の仲に入ってほしいと思いましたね。
問題なのがホテルでいちゃいちゃしていた二人が朝起きて見たものは、一面の銀世界、ほらいわんこちゃないよ!。エレナは心臓に欠陥があり、使い物にならないと興行主たちは代わりのクローンのエレナを3人も調教していた。エレナはお払い箱だったのですね。二人はホテルの外へ出て歩き出します。
そしてとうとうエレナが心臓発作で倒れ、ジョンも力尽きて凍え死ぬのです。本当のタイトルは、IT‘S ALL ABOUT LOVE=それは全て愛について。そしてエンドロールは、ウガンダの人間浮遊?これは一体何だったのでしょうか?。。。近未来、異常現象、謎の心臓病とウガンダの人間浮遊!ほんとにアンビリーバブルだ。
2016年DVD鑑賞作品・・・31映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

嘘つきは恋の始まり★★.5

2016年04月17日 | DVD作品ーあ行
恋に嘘は付き物!?幸せになるヒントがいっぱい!・・・ウィノナ・ライダー×ウェス・ベントリー 極上ロマンティックコメディ!
幸せになるために必要な嘘もある!?
 「オータム・イン・ニューヨーク」「ブラック・スワン」のウィノナ・ライダーと「アメリカン・ビューティ」「ジョナ・ヘックス」のウェス・ベントリーが魅せる、嘘を巡って繰り広げられる奔放な美女と引きこもり男子のロマンスコメディストーリー!
あらすじ:薬品会社で働くシャーロット(ウィノナ・ライダー)は、自由奔放でちょっぴり破天荒な女性。一方、インターネットで遺書の代筆サービスをして生計をたてているエヴァン(ウェス・ベントリー)は、部屋に引きこもり依頼人の最期の言葉を書き連ねる、暗い毎日を送っている。
そんな二人が出会ったのは、シャーロットの兄・マットの葬儀。実はエヴァンはマットの遺書を代筆していたのだ。その事実を隠し、シャーロットに「作家」だとウソをついてしまったエヴァン。風変わりなエヴァンに興味を持ったシャーロットはエヴァンをデートに誘い出す。しかし、エヴァンは次々とウソを重ねてしまう。果たして二人の恋の行方は…?(作品資料より)

<感想>劇場未公開の作品です。ウィノナ・ライダーというと「シザーハンズ」でキュートな魅力を見せ、ジョニー・デップとの熱愛で一躍有名となった女優さんというイメージが強いですね。でも最近では「ブラック・スワン」で、元花形バレリーナ役の鬼気迫る演技で再評価されましたけど。
しかし、彼女って何だか知らないけど目だけギョロッとして、痩せていて貧相に見えるのよね。お嬢様って役は似合わない。

相手のウェス・ベントリーは、アメリカン・ビューティ」で注目され「P2」、「ゴーストライダー」など話題作に出演している若手の俳優さん。
この作品では、どちらかというとネクラで引っ込み思案の男を演じているウェス・ベントリー。嘘に嘘を塗り固めて、いずれはバレてしまうのに、その時は今の恋もダメになってしまうなんてこと考えてなかったんでしょうね。
ロマンチック・コメディってなっているけれど、コメディっていう展開にはなってないし、笑えるシーンも無いと言っていいと思いますよ。しかし、ウィノナってすぐに脱ぐんですね(笑)

自殺志願者の顧客のアベルから電話がかかってくるのですが、少々うざったいエヴァン。でも友達がいない彼は、自分が今恋をしていることをアベルに相談します。
少しは心を開いていくエヴァンなんですが、デートといっても楽しそうにしてないエヴァン、仕事の方はそれなりに依頼があり、音楽家の遺書の仕事をスタジオでやりたいという。自分のCDを聞いてくれと無理やり押し付ける音楽家。

なんだか、シャーロットとの恋物語よりも、エヴァンとアベルの人間ドラマの方が展開として面白く、内に籠っていたエヴァンが自分の心を開いていく変化が印象的でした。たとえば、居直り強盗に財布を盗まれ怒り狂う彼が、大人しい男だったのに、実はという鬱積していた心を見せるところは、やっぱり我慢してたんじゃないの、なんて心の中を垣間見たようで嬉しくなった。
誰だって息詰まると、自殺願望になることはあると思う。そんな時に、電話ファックスを大声で騒いで崖から投げつけるシーン、それを爆破するシーンが重なり、スカッと爽やかな気持ちになる。男ならみんな怒りをぶつける場所があるということは救われる。
私なら、ストレス発散にはスィーツ食べ放題にショッピングかな(苦笑)

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アラフォー女子のベイビー・プラン★★.5

2016年04月06日 | DVD作品ーあ行
ジェニファー・アニストン&超豪華キャストが贈る、ハートフル・ラブコメディ!“子どもが欲しい”アラフォー独身女性が見つけた運命の相手とは!?
いまを生きる女性たちの共感を呼ぶ、ハートフル・ラブコメディ!!
あらすじ:NYで仕事に没頭してきたアラフォー独身女性のキャシ―。ある日、彼女は自分の“子どもを産む”ことを決意する。男友達で親友のウォーリーは大反対だが、計画は進んでしまう。
そんなウォーリーは彼女のパーティーでヤケになって酔っぱらいドナーの精子をうっかりこぼし、自分のものと交換してしまう。それから7年。子どものために田舎へ戻っていたキャシ―は、再びNYへ帰ってくる。あの夜の記憶がまったくないウォーリーは、キャシ―の息子に、自分との共通点を見つけるが…。
【キャスト】ジェニファー・アニストン・・・ 「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」「フレンズ」「そんな彼なら捨てちゃえば?」
ジェイソン・ベイトマン・・・ 「JUNO/ジュノ」「マイレージ、マイライフ」
ジェフ・ゴールドブラム・・・ 「インデペンデンス・デイ」「ジュラシック・パーク」
ジュリエット・ルイス・・・ 「デュー・デート」「ギルバート・グレイプ」
パトリック・ウィルソン・・・ 「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」「ウォッチメン」
トッド・ルイーソ・・・ 「サンキュー・スモーキング」「アポロ13」
監督:ジョシュ・ゴードン「俺たちフィギュアスケーター」、ウィル・スペック「俺たちフィギュアスケーター」
原作:ジェフリー・ユージェニデス「ヴァージン・スーサイズ」
脚本:アラン・ローブ「ウォール・ストリート」「ラスベガスをぶっつぶせ」
製作総指揮:クリスティン・ホーン「ディパーテッド」、 ネイサン・カヘイン「JUNO/ジュノ」「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」(作品資料より)

<感想>最近のジェニファーは、未公開作品が多いですね。アメリカでは上映されているんでしょうが、いつも同じような内容ばかりでつまらないです。これは前に観た「10日間で彼女の心をうばう方法」と同じような内容。

どちらかというとジェニファー主演っていうよりも、相手役のジェイソン・ベイトマン目線で描かれていると思いますね。
この作品はというと、40過ぎて結婚はしないけれども子供が欲しい。それで精子バンクへ登録するのかと思いきや、自分の家へ男を招いてトイレで精子を提供してもらおうというのですから、パーティを開いて男友達を招いてと。その部屋の壁に貼ってある女性のあれと、精子の形をした沢山の紙切れってあからさまで酷い。
その中にキャシ―のことを好きなウォーリーも来ているんですが、彼はどうやら精子提供者リストにはないらしく、焼け酒を煽ってべろんべろんになり酔っ払ってトイレに入ると、そこに紙コップに名前が書いてある精子を溢してしまうんですね。
これ幸いと自分の精子をそのコップに入れて知らぬ顔してトイレから出てくる。
ところが、ウォーリーって鈍くさい男なんでしょうね、昨日のこと全然覚えていないし、彼女が子供を妊娠したらしいので故郷へ帰って出産するという。

あぁ、そうなんて軽い返事で気が付いてないし、キャッシーの方はお腹の子供は絶対にパトリック・ウィルソンの子供だと思っている。何故ってあの精子の入っている紙コップ、その中から彼の名前を選んで病院へ行き受精するようにしたんだと思うから。
それから7年後、田舎から戻ってNYへ帰ったキャシ―は、男の子を出産したんですね、それが可愛いのなんのって、ウォーリーそっくりの男の子なんですから。
だから仕草とか、そう顔もそっくりで話す言葉ものんびり屋さんでちょっと変わっている子ちゃん。それもウォーリーそっくり。
もしかしてと、この彼氏本当に鈍くさい男、今になって思い出してホントおバカさん。親友のジェフ・ゴールドブラムに相談するも、自分のことは自分で処理しろと。
ところが、キャッシーはやっぱり息子には父親が必要と思い、息子の父親だと思っていたパトリック・ウィルソンと会い、いろいろと相談して行く内に二人は仲良くなってしまうんですね。
パトリック・ウィルソンの方は、精子を提供したパーティの時には、結婚していて奥さんもいたのですが、もう離婚していたんです。なんか都合のいい展開になってきてますよね。困ったウォーリーが、それからキャッシーのハートを掴もうとやっきになる様が長いです。
もう少しこの辺は短くしてもいいかと、まぁ、ラブコメですからそれも有りなんでしょうが、ウォーリーが泣きながらって、男が泣くなんてね。原題が「The Switch」なんで、そうか邦題の付け方が日本女性向きに付けたんでしょう。
今回はジェニファーよりも、どちらかと言えばウォーリー役のジェイソン・ベイトマンがドタバタするストーリーですね。

とってもよく似た息子役の男の子、7年後にNYでキャッシーが連れて来たセバスチャンと出会う。親友が言う、「誰が見ても君の息子だ」というとこが可笑しいやら微笑ましい。
後半の展開は、父と息子のストーリーで何処へいくのも同じ仕草で考え方も似ているしで、ウォーリー自体が結婚とか子供とか面倒なことを避けてたんでしょうね。それが自分ソックリの子供と接するうちに、自分の人生にとって大切なものに気づき、悩み苦しむ様がとてもほほえましく温かく感じられた。
そんなお二人さんに加えて、キャラの濃い友達がジェフ・ゴールドブラムとジュリエット・ルイスという脇役が活きている。最後のプロポーズシーンが最高にいいですよ。

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大いなる休暇 ★★★★

2016年03月13日 | DVD作品ーあ行
カナダの小さな島を舞台に、青年医師と島の人々のユーモラスな交流を描いたハートフル・コメディ。監督は、本作が初の長編映画となるジャン=フランソワ・プリオ。過去にはCM業界で多数の作品を手がけ、カンヌ広告映画祭でシルバーベアー賞を受賞したことがある。
あらすじ:カナダ・ケベック州の小さな島、サントマリ・ラモデルヌ島はかつて漁業に栄え、活気に溢れていた。しかしその繁栄も虚しく、いまやほとんどの島民はわずかな失業手当に頼る生活を余儀なくされている。
ある日、この島に大規模なプラスチック工場誘致の話が持ち上がる。狂喜乱舞する島の人々。これで、みんながまた仕事に就ける! しかし、工場建設には1つ重大な条件が…。それは「島に定住する医師がいること」。慌てふためく島民たち。そう、サントマリ島には「お医者さんがいない」のだ! 島民たちはもう4年以上、医者に会ったことがない。

困り果てたその時、本土に行ってしまった元町長の協力で、一人の若き青年医師クリストファー・ルイスが島にやって来ることになった。これぞ絶好のチャンス! なんとかしてドクター・ルイスに島への定住を決意させなくては…。そのためにはサントマリ島がいかに素晴らしく、理想の島だということをアピールしなければならない。なんとかルイスに島を気に入ってもらおうと、町長のジェルマンを筆頭にアンリやイヴォンら島民たちは頭をひねり一致団結。
いよいよ愛する島を救うための、ウソで塗り固めた大芝居が始まる。少しでもルイスに気に入られようと、彼の好きなことを調べ上げて、こっそり先回りしてそれを実行するジェルマンたちは大忙し。ルイスがクリケットファンと知れば、ルールさえ知らぬ島民たちが真っ白なユニフォームで登場し、チームを結成。筋金入りのクリケット好きを装う。
また今にも倒壊しそうな老朽小屋を、国の重要指定文化財に仕立て上げる。時にはルイスの電話を盗み聞きし、好物や趣味など”ルイス情報”を入手。「大きな魚が釣り上げてみたい!」と聞けば、ルイスの釣り竿に冷凍の大魚を掛けて喜ばせたり。気さくで楽しい島の人々に囲まれて、次第に島に馴染んでいくルイス。そして一人の美しい女性との出会い。なんとかルイスを引きとどめようと、不器用ながらも必死に奔走する島民たち。だが、涙ぐましいウソの数々がやがて、ルイスの知るところとなり……。(作品資料より)

<感想> 都会人が憧れる、ほのぼのとしたスローライフ。でも失業、医療問題、深刻な問題を抱えているのだ。島に医者を住まわせれば、工場が建つ。そのために島中が一致団結して…。
お医者様を助ける物語と思いながら見ていると…どうも違う。なぜだか憎めない“ウソつきな島民”たちが、医師誘致を企てるのだ。

オープニング、のんびりとした人々の暮らしぶりを見せる。夜が明けると一転、島の男が一斉にある場所に向かい行列をつくるのだ。
日雇い?賃金の受け渡し?と、色々想像するが、結局は生活保護(失業手当)の支給日。郵便局で受け取ったあとは、また銀行でズラリと行列をつくり現金化。銀行員もめげずに「預金しないの」とセールスするものの…。

「プロヴァンシュの分も」というジェルマンに、本人の委任状も持っているのになぜか郵便局員はダメだと言う。銀行に行っても「ダメだ」と拒否される。
なぜ?・・・きっと病気等で来れない友人の分だろうと思って見ていると、答えはすぐに明らかになる。
あれまぁ、これだけでどういう生活なのかうかがえますよ(笑)。・・・・難問を次々にクリアしていく、サントマリ・ラモルデヌ島の“スリー・アミーゴ”キャラのおっちゃんたち。おとぼけっぷりに「おいおい」とツッコミたくなるほど、何故か愛嬌があります。
インターネットに触れても訳わかんないし、「汚らしい。第一印象が大事」と言っているセーターはシミだらけだし、ほころびているし。ここぞ!という時にテヘヘ?・・・と失敗しちゃう。

本当に憎めない登場人物たち。そこに洗練された街の医者がやってくる。「ム~ゥ・モホホ」と笑っちゃう出来事が・・・また楽しいのです。
医師は真実を聞くことができるのか。ジェルマンの返答は「Yes」なのか「No」なのか、ハラハラ。<ウソ>と<真実>が織り成す巧みなストーリー。大好きな作品のひとつになりました。

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アダルトボーイズ青春白書 ★★★★

2016年03月03日 | DVD作品ーあ行
中学時代にバスケ部で活躍した5人の親友が、恩師の葬儀で30年ぶりに再会。少年時代の輝きを取り戻そうとするのだが……。「ウェディング・シンガー」などの人気コメディ俳優、アダム・サンドラーが主演するリユニオン(同窓会)コメディ。
あらすじ:映画俳優のエージェントとして活躍するレニーのもとに、中学時代に所属したバスケットボール部のコーチの訃報が届く。当時バスケ大会で優勝したことは、彼にとって少年時代の最も輝かしい思い出だった。葬儀に出席したレニーは、元チームメイトの4人と30年ぶりに再会する。5人は恩師の遺灰を湖の島に散骨するため、それぞれの家族を連れ、かつて優勝祝賀会で盛り上がった湖畔の別荘で週末を過ごすことにするのだが……。(作品資料より)

<感想>2010年の映画だが、最近のアダムの作品はほとんどといってくらい未公開になることが多い。でも、アル・パチーノと出演した「ジャックとジル」のようなコメディ作品よりも、「再会の街で」(07)や「もしも昨日が選べたら」(06)のようなシリアスなドラマの映画に出ても演技が上手いのにと思った。
この作品も始めは良かったのですが、途中でドタバタ喜劇になってしまうのが難点。でも共演している俳優さんたちが凄いんです。アダムの奥さん役にサルマ・ハエックが、彼女美人でまだまだセクシーでイケテます。

それに、友達のエリック役にロブ・シュナイダーが、彼は地元で家具屋経営しており、妻サリーにはマリア・ベロが、商売の方は上手くいって成功しており二人の子供達と暮らしています。ところが美人の妻は息子離れが出来ず、4歳の息子に母乳を与えているんですから。これには目のやり場が困りますよね。

カート役にはクリス・ロックが演じており、家事全般をしている主夫で、妊娠中の大黒柱の妻のマヤ・ルドルフに頭が上がりません。つまり妻にバカにされている状態で二人の子供達と妻の母親と一緒に暮らしているんですね。
ロブにはロブ・シュナイダーが演じて、3度の離婚をした菜食主義で、なんとまぁ30歳年上のグロリア婆ちゃんと結婚しているのです。始終べたべたとくっついて、中の良いのを見せびらかせて、いい加減くどいかも。
それに、前妻の二人の娘達は、父親のロブに似てなくて、美人で凄くセクシーで、三人目の娘なんてロブそっくりという設定で登場しているんですから。
最後のマーカスには、デヴィッド・スペードが演じており女好きの未だ独身貴族を謳歌している。少年時代に仲が良かった悪ガキどもが、大人になって疎遠になってしまった。そんな5人の男達が、30年後にお世話になったコーチの訃報を期に、家族連れで集まった。この機会にみんな揃って、レニーが独立記念日の週末の為に借りたレイクハウスで、皆で過す事になるのですが、・・・。

タボ体の中年のおっさん達が、少年時代の友達と過す事で懐かしく童心に帰り、自分の現在をちょっと見直すというストーリーなんですが、少年時代の夏の頃とは違って、みな家族持ちの大人の夏としての、有意義な週末が見えてきます。
一番独自の雰囲気を持つロブ・シュナイダーと、毒舌トークが止まらないデヴィッド・スペード。アダムの映画ということで、おバカ丸出し、下ネタ満載の作品と思って見ていたら、男性のバカさ加減だけでなく、意外に家族中心の奥さんたちや子供の視点も描かれていて、家族で観るには楽しめるのではないかしら。

コンセプトは、家族と一緒にかつての少年時代に戻って、夏休みを疑似体験するというのがとてもいいです。特にプール遊びをするシーンでは、見ている側もワクワクしてくるし、イケメンたちに燃える奥さんたち、かつてのライバルに出会ってヤキモキする男たち、そして大はしゃぎの子供たち。
実に得した気分になったのは、チョイ役でスティーブ・ブシェミが包帯ぐるぐる巻き男で登場して、ちゃっかりと画面をさらっていった。彼の怪演が久しぶりに見られたのはよかった。
でも一番良かったのは、糸電話のエピソードですよね。子供たちが目を輝かせながら遊んでいるシーンに懐かしさが込み上げて来るし、妻が中々糸電話を離さないとか、それが良かったのか、レニーの奥さんのサルマ・ハエックが、イタリアでの仕事があるのを急に予定変更するなんてね。子供たちも、途中で抜け出すなんて可哀そうだし。
大人になって、自分たちの現在の人生をちょっと見直すというお話ですが、この映画を観たら、少年少女時代に仲が良かった人達を、何となく思い出してしまうかも知れませんね。

2016年DVD鑑賞作品・・・10映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

アーク・エンジェル ★★★

2015年12月15日 | DVD作品ーあ行

「007・カジノロワイヤル」最新作で6代目ジェームズ・ボンドを務めるダニエル・クレイグ主演のサスペンス・アクション。ダニエルが、歴史学者ケルソを演じているBBC制作の3回からなるTVドラマ。主人公は、ロシアで独裁者が最後まで手放さなかったノートの存在を知る。ジョン・ジョーンズ監督。2005年。
あらすじ:スターリン死去。その夜、ある真実が闇に葬られた・・・。ソビエトの歴史学者であるイギリス人フロック・ケルソ(ダニエル・クレイグ)は、ソビエトでの講演後に謎めいたの元NKVD将校の訪問を受ける。彼がケルソに明かした情報、それはロシアが頑なに守ってきた、想像を絶する国家的秘密であった。後にその元NKVD将校が死体となって発見された時、ケルソは彼の話には何らかの真実が隠されていたと確信する。歴史的発見の可能性に引かれて、ケルソは亡くなった元将校と疎遠になっていた彼の娘ジニーダ(エカテリーナ・レドニコワ)を探し出し、国家をも巻き込む巨大な陰謀に巻き込まれていくのだった。貪欲なレポーターにしてニュース番組のレポーター、RJオブライアン(ガブリエル・マクト)に追跡されながら、彼らはアークエンジェル北部の港に辿り着く。暴力と政治の世界の恐るべき陰謀に巻き込まれながら、ケルソとジニーダは恐るべき真実を明るみに出そうとするが・・・。(作品資料より)

<感想>一躍、007・カジノロワイヤルでダニエル・クレイグがブレイクし、ファンになったそんな方にお勧めの1本です。
BBC制作で、3つのエピソードからなっています。舞台は冬のロシアで、力強い男声合唱団の歌がいかにもロシアらしさを現わしている。スターリン死亡の目撃者が殺され、事件に巻き込まれる歴史学者のケルソ。
ジニーダと一緒に行動開始、ノートを発見してアンナが男の子を生んで養子にだされたことを知ります。いかにもナチスドイツ、ヒトラーのように秘かに子孫を強引に女に生ませて、後に政局が安定してからまた政権を握ろうと計画しているような、そんな気配が感じられます。少女たちは、まるで偉大な神様と関係を持つような、だからそんなに恐れているようにはみえませんね。

森の中で純朴な青年に出会いますが、彼には大きな野望があったのです。その野心を現実のものにするべく、心待ちにする人間と、それを阻止したい人間とがぶつかり合う。そうなんです、この彼こそ秘かにスターリンの隠し子だったのです。
この作品の見所は、なんていってもエピソード3の展開です。主人公のケルソは、ジェームズ・ボンドのような雰囲気で、お似合いですね。
旧ソ連とスターリンの隠し子、そんな題材にした作品。映像も寒く荒んだ世界を上手く描き出していると思います。
物語的には、なぁんだって、空振りを食らった感じは仕方ありません。

2015年DVD鑑賞作品・・・70映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

ATM ★★

2015年11月13日 | DVD作品ーあ行
防犯カメラに守られ安全なはずのATMコーナーを舞台に、何者かによって深夜に閉じ込められた男女3人の姿を描くシチュエーション・スリラー。
脚本は、『[リミット]』で注目されたクリス・スパーリング。『ハート・ロッカー』のブライアン・ジェラティ、『アイス・エイジ』シリーズのジョシュ・ペック、『推理作家ポー最期の5日間』のアリス・イヴが出演。
マイナス21度という寒い状況の中で、次々にトラップが繰り出されるATMコーナー内で3人の人間関係が崩壊していく様子はスリル満点だ。
あらすじ:投資会社に勤めるデイビッド(ブライアン・ジェラティ)とエミリー(アリス・イヴ)、コーリー(ジョシュ・ペック)の3人はクリスマスパーティーの帰り道、現金を下ろすためATMに立ち寄る。
しかし彼らは、何者かによってトラップが仕組まれたATMコーナーの中に閉じ込められてしまう。真冬の極寒の夜、地獄と化したATMコーナーから脱出するため彼らは犯人が仕掛けるゲームに挑むが……。

<感想>劇場未公開作品かと思ったら、公開してたんだね。脚本が「リミット」のクリス・スパーリングだからなのか、人里離れたところにある「ATM機」を利用した3人の男女が、何者かに襲われる話だった。日本では、午後の7時以降はお金を下ろせないし、朝も、9時から引出しができるんですよね。
しかし、こういう事件は日本でもあるような、そんな怖い作品でした。でも、それよりも「オレオレ詐欺」でATMまでついて来て、お金を下ろさせる手口の方が、増えているのでご用心下さいな。

つまり3人はATM機のガラス張りの中へ閉じ込められ、外にいる男に水攻めとかで襲われるのだ。ATM機の中にいる3人だけではない。犬の散歩に来ていた男も刺されて死んでしまうし、パトルールに来た警備員も殺されてしまうのだ。それを目のあたりにした3人は恐怖に怯えて、次は自分たちの番だと思ってしまう。
とにかく、どうして車をそんな遠くに止めたのか?・・・、それにケータイ電話も持ってないし、車の鍵も壊れているってかけてないし、どうみてもこっちは3人だから、3人で外へ出てATM機の中にあるごみバケツとかプラスチックのチラシ置きとか手に持ってその男に立ち向かっていく勇気があればこんな結果にならなかったのに。

閉じ込められたといっても、外に出れる状態なのに。とにかく、3人があたふたとびびって、ATM機の中でぶるぶる震えている情けない状況を見せつけられ、外の男はATM機の裏のドアを開けようとするのだが、こじ開ける武器をもっていない。どうやら金を強奪する気ではないようだ。
コーリーが外へ出て車まで走るも、男に刺されてATM機へ戻ってくるも、重傷で死んでしまう。
それに、天井の火炎探知機を作動させようと、女が男の肩くるまで天井の探知機に火を近づけて上手く作動するのだが、下の男が滑って転び女を落下させてしまい、その時女が後頭部を打ち死んでしまう悲劇。
車をATM機目がけて発進させ突っ込んでくる恐怖と、暖房機のところからホースで水を流してくる。外の温度はマイナス20度、ATM機の中も暖房が止まっているから寒い。警備会社へ通報しようと悪戦苦闘する男たち。防犯カメラに映っている角度が、デイビッドが一人で孤軍奮闘して2人を殺したように映っているのに愕然とした。
なるほどすごくいいアイデアなのだが、フードを被った男はいったい何を目的に3人を襲い、外にいる2人の男まで殺したのかが分からない。

最後はやっと警察が来て、監視カメラの映像でデイビッドが犯人みたいになっていた。
それを野次馬のように見つめる犯人の姿が映し出され最後まで顔を見せない。
エンドルールでも犯人が青写真をみながら次のターゲットを狙っているような構成でした。始終イラっとさせるシーンが多いので、外は暗いし、観ていて男たちにしっかりしろと喝を飛ばしたくなる。ATM機内だけの安上がりな構成と、恐怖に襲われる3人が哀れでどうしようもなかった。
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インヒアレント・ヴァイス★★★

2015年08月26日 | DVD作品ーあ行
『ザ・マスター』のポール・トーマス・アンダーソン監督とホアキン・フェニックスが再度タッグを組み、アメリカの覆面作家トマス・ピンチョンの探偵小説を映画化。マリファナ中毒の私立探偵が元恋人の依頼を受けたことからさまざまな陰謀に翻弄(ほんろう)される様子を、舞台となった1970年代のポップカルチャー描写を織り交ぜて描く。共演にはジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、リース・ウィザースプーン、ベニチオ・デル・トロら豪華な俳優陣が集結している。
あらすじ:1970年代初頭のロサンゼルス。ビーチを拠点に活動するマリファナ中毒のヒッピー探偵ドック(ホアキン・フェニックス)を、以前付き合っていた女性が訪ねてくる。彼女の依頼を受け調査を進めるドックだったが、いつしか巨大な陰謀に巻き込まれていき……。

<感想>これまでにベルリン、カンヌ、ベネチアの世界三大映画祭の監督賞の栄冠に輝いた俊英ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作。巨大な陰謀に巻き込まれるヒッピー探偵の姿を描いている。主演のホアキン・フェニックスはじめとし、刑事のジョシュ・ブローリン、元恋人のシャスタにキャサリン・ウォーターストン、弁護士のベニチオ・デル・トロ、おとり捜査中のサックス奏者にオーウェン・ウィルソン、検事補にはリース・ウィザースプーン他、豪華出演。
映像化不可能というキャッチフレーズは定番化し過ぎて、殆ど形ばかりのものになってしまっているのが、まさしく奇跡の映画化になっているのだ。
というのも、原作者のトマス・ピンチョンはこれまで、自身の小説を映画化することを一度も許してこなかったからだ。

物語が、ラブ&ピース、セックス&ドラッグが満ち溢れていた1970年の西海岸。大きなモミアゲにもしゃもしゃ頭、サンダル履きの私立探偵ドッグのもとに、元恋人のシャスタが現れたところから始まる。彼女は今、不動産王の愛人になっているが、彼も自分も身の危険にさらされているというのだ。

その言葉どうりに、不動産王ウルフマンの用心棒が殺され、ウルフマンとシャスタも行方不明に。捜査に当たるのは、ドッグと旧知の仲のLA市警の刑事ビッグフット。ドッグも、恋人の地方検事補ペニーや弁護士サンチョの力を借りて調査を開始する。
とはいいながら、毎日マリファナを吸いまくって薄らボンヤリしているところへ、幼い娘を抱えた若妻から、死んだ夫コーイ(オーウェン・ウィルソン)が生きているらしいという妙な話が。

さらには、知り合いのマッサージ嬢からは「黄金の牙」というかなりヤバそうな密輸船のネタも。どうやら警察も大富豪もギャングも手を出せない、とてつもなく巨大な力が働いているようだ。調査を始めたドッグは、様々な陰謀に巻き込まれていく。
ドッグは、「黄金の牙」が経営している歯科医院や精神病院に潜入して、真実に迫っていくのだが。けれども、彼が本当に求めるのは、シャスタの行方と自由な生き方だけ。果たしてきままなヒッピー探偵の願いは叶うのか?・・・。

あらすじはあるものの、時代は70年代。そして、主人公はマリファナやりまくりのヒッピー探偵。ゆえにずっとこのままラリっている状態で、どこからが現実でどこまでが妄想かは神のみぞ知るっていうわけ。
観ているうちに、実は依頼人のシャスタも幻だったりして、・・・という不可思議な気分になってくるのだ。ミステリー風でもあり豪華な出演者たちが繰り広げる群像劇ともいえる。
監督がこれまで、「マグノリア」に「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」などの怪作を生み出してきたポール・トーマス・アンダーソンだけに、この映像を理屈ではなく身体ごと受け止めて、若き天才が生み出した気難しくて倦怠感のある中毒性のある世界に浸ってしまおうではないか。
しかしだ、ドラッグに溺れている主人公の頭の中を覗いているような、幻覚症状のような、物語がよく判らないのが欠点だと思う。 

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エヴァリー ★★★

2015年08月22日 | DVD作品ーあ行
生き残る方法はただ1つ。殺って、殺って、殺りまくれ!
『デスペラード』のサルマ・ハエック主演最新作! 『LUCY/ルーシー』『コロンビアーナ』を超える新世代アクション・ヒロインが登場! ヒロイン版『ザ・レイド』とも言うべき、女性アクション映画の限界値を振り切る過激なヴァイオレンスの嵐!ヤクザ軍団との死闘を描くエンドレス・ハイテンション・アクション!
アクション監督は野口彰宏! ド迫力のアクションシーンの数々は、『少林少女』や『パワーレンジャー』シリーズなどで日米を股にかけ活躍するアクション監督・野口彰宏が手がけており、全米最大のジャンル映画祭「ファンタスティック・フェスト」でも喝采を浴びるなど、全世界の映画祭を席巻中!
監督は、ジョー・リンチ『クライモリ デッド・エンド 』

あらすじ:愛人であるヤクザの組長を裏切り、警察の情報屋となったコールガール、エヴァリー。裏切りを知った組長は彼女を抹殺するべく、町中の殺し屋たち、そして手下のヤクザ軍団を彼女の元へ送りこむ。
死を覚悟するエヴァリー。しかし愛する娘の命が脅かされている事を知った時、たった1人でヤクザ相手に戦争を仕掛けることを決意する。
そして大量の重火器と自らの肉体だけを 武器に、壮絶な死闘が幕を開けるのであった……

<感想>未公開作品で、あのロバート・ロドリゲス監督の大ヒット作『デスペラード』でお馴染みの実力派女優サルマ・ハエックが、日本人俳優相手に復讐のアクションヒロインに変身。
本作では、ヤクザの組長Taiko(渡辺裕之)の恋人で娼婦(しょうふ)のエヴァリー(サルマ・ハエック)が、警察に通じていたばかりに、そのことがバレてしまいクリスマスに組を裏切ったことで、組長は懸賞金をかけて組員と街の凶暴な悪党たちに彼女を襲わせるが、一筋縄ではいかない彼女は彼らと壮絶な死闘を繰り広げるというアクションドラマ。
ヤクザの組長、渡辺裕之の他に、イギリスで活躍する『KANO 1931海の向こうの甲子園』の伊川東吾、映画『47RONIN』の藤本政志などの日本人俳優が出演している。

マンションの1室で、娼婦のエヴァリーが、ヤクザの組員たちから制裁を受ける「キル・ビル」ばりの壮絶バトルが繰り広げられます。全編にわたって下着姿のサルマ・ハエックの奮闘ぶり、マシンガンにショットガンを豪快にブッ放すばかりか、娼婦仲間で紫色のカツラのババァまでもが二丁拳銃でエヴァリーを狙って襲ってくるのだ。とにかくサルマ・ハエックが日本刀による殺陣もビシット決めて最強のヒロインを演じている。

何故、彼女はこの部屋から一刻も早く逃げないのかというと、このマンションが日本のヤクザの所有物で、建物の中にヤクザの組組織関係者がゴロゴロといる要塞マンションなのだ。おまけにヤクザは地元警察を抱き込んでいるし、そんなわけでエヴァリーの部屋に次々とヤクザを送り込んでくる完全武装の殺し屋たちなのだ。
マンションの1室で、組長の放った刺客たちを次々と倒してしまうサルマ・ハエック。元組長の愛人であり、今は戦闘経験ゼロのただのおばさんであるエヴァリー。部屋の中にはヤクザの死体がゴロゴロと、それを風呂場やクローゼットに押し込む。
それが、魔の手は母親や娘までに伸び、エヴァリーは肉親を守るために刺客たちと激闘を繰り広げるバイオレンスアクシヨンです。

組長Taikoを演じる渡辺裕之。渋くてカッコイイし、体も筋肉美で悪役とはもったいない使い方である。だから、この組長役は見た目では悪魔のようだが、彼はとってもチャーミングで観客も共感できる要素を持っているのだ。それに典型的なヤクザの組長ではなく、ある意味セクシーさというか、変態的な要素も漂わせている。
もう一人、爺さんが出て来て、それは、サディストなのか、ハゲ・デブ男を檻の中に閉じ込めて拷問でもするかのように、その男を痛めつける。そして、サルマ・ハエックもその拷問の檻の中へ入れられてしまう。歌舞伎の衣装を着た男が4人現れて、硫酸とかガソリンに青酸カリを目薬代わりに目に入れるというのだ。運よく母親が部屋を訪ねて来て、その液体を口の中へ押し込む。早く吐き出して口を洗い流さないと胃袋がただれて死んでしまうよ。

しかし、エヴァリーが反撃をして、その爺さんの口の中へ硫酸を呑ませるのだ。爺さんの腹が焼けただれて内臓の腸が飛び出すグロさがたまらない。
組長渡辺の最期は、切腹、ハラキリでした。日本人が見てヤクザ映画とはまた違って、どこかハリウッド的なスタイルになっているようだ。面白かったのが、エヴァリーに送られてきたプレゼントの箱の中身が、彼女が警察の男に内通していたその男の生首だった。それを、娘が開けたくてたまらないのをエヴァリーが止める場面が笑えた。
B級映画の要素が満載で、エヴァリーにやられる組員の死に方が面白い作品に仕上がっているし、サルマ・ハエックが、襲い掛かる暗殺者たちをたった一人で倒し、パワフルな立ち回りから目が離せませんでした。
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