パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

本と鍵の季節

2020-03-20 | book
1987年生まれの米澤穂信の「本と鍵の季節」を読んだ。2018年12月刊行。

高校の図書委員、2年生の堀川次郎と松倉詩門が、謎解きにトライするミステリー。

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図書室にいた2人の前に、先輩の浦上麻里が現れる。浦上家のおじいさんの書斎にある「おじいさんの遺した開かずの金庫」を開けてほしいと言うのだ。手掛かりはおじいさんの遺したメッセージ「麻里が大人になってからもう一度この部屋においで。そうしたら、きっとおじいさんの贈りものがわかるはずだよ」というメッセージだった。浦上家に現れた姉と母。次郎と詩門は3人に見張られているような気がした。

ロックオンロッカー
夏。堀川は、紹介割引に惹かれ、松倉と髪を切りにいきつけの美容室に行く。松倉は、受付で店長が言った「貴重品は必ずお手元にお持ちください」の言葉が引っ掛かる。カットの終わった二人は店を出て、道路を挟んだ反対のベンチに腰かけて。店の様子をうかがう。

金曜に彼は何をしたのか
7月。期末テストの期間。部活は中止だが、図書委員会の堀川と松倉は、図書室の通常業務を行っていた。そこに1年生の植田登がやってくる。2年生の兄、昇が、先週の金曜日にテスト問題を盗もうと職員室に忍び込んだと生徒指導部の横瀬先生が言っている。兄の無実を明かしてほしいと相談してきた。堀川と松倉は、植田兄弟が暮らすアパートに証拠を探しに訪れる。

ない本
秋。図書室にいた堀川次郎と松倉詩門の前に3年生の長谷川が現れる。先週自殺した3年生の香田が図書室で借りて教室で読んでいた最後の1冊を探しているという。その本に香田が便箋を挟んでいたという。その便箋を見たいというのだ。

昔話を聞かせておくれよ
晩秋の図書室。松倉が堀川に昔話をしようと言い出す。宝さがしで一席ぶつことに。松倉が話すには、6年前に亡くなった父親が、現金をどこかへ隠したというのだ。

友よ知るなかれ
松倉が、自分の父親の現金を探すため、探し当てたバン。月極めに6年間も放置してあるはずがない。堀川は、その疑問を解くために市立図書館へ向かう。
コメント
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