ぶらぶら人生

心の呟き

この上なく地味な花 (セキショウ)

2007-05-14 | 身辺雑記
 昨年のいつごろだったか忘れたが、知人から「セキショウ」をもらった。
 ほっそりとした斑入りの葉が面白いといえば面白いが、そう見栄えのするものではない。山野草などに格別関心を持つ人の、玄人好みの植物なのだろうと思いながら、折角のプレゼントなので、ありがたくいただいて帰り、鉢に植えた。

 そのセキショウ(石菖)が、花を咲かせたのである。(写真 左の方に1本見える)
 花といっても、随分地味な花である。気づいてみると、3本の緑褐色をした棒状のものが、10センチくらいの高さに伸びているのだ。
 最初は、これで花のつもり? と疑問に思った。が、この春は、山々の木々が、奇妙な形のものや、うっかりすれば見落とすような目立たないものなど、それぞれ個性的な雄花雌花をつけるのを、たくさん見てきたので、一瞬疑った後には、これも花に違いないと、しみじみ眺め入った。
 本の説明によると、<肉穂花序>というのだそうだ。
 いずれ実もつけるらしい。緑色卵円形とある。また楽しみが増えた。
 昔から根は薬用に用いられてきたという。
 頭をよくする薬、健忘症によく効くと、ありがたいことも書いてあった。その他効能は多いらしい。

 本来、谷川の淵などに自生する植物なのだそうだ。自生の様を見てみたいが、機会はないだろう。せめて、いただいた石菖を大事に育てて楽しみたい。
 
コメント
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