自宅の書棚から持参していた本である。
俳句の歴史は、短歌に比べれば、ずいぶん短いが、それでも現在に至るまでの俳人のなかから、100人を選び、それぞれの代表作をとりあげるのは、大変な作業だったと思う。
正岡子規以後の俳人であれば、名前と人口に膾炙した句なら知っている。が、古いところでは、芭蕉や蕪村、一茶程度の知識しかなかった。
この本で、その他大勢の俳人や句に出会うことができた。
瑣末なことだが、原石鼎の生まれが、島根県とは知らなかった。しかも、私の母の生まれ故郷である、出雲の塩冶出身と知って、改めて親近感をおぼえた。
百人の俳人については、掲句のほかに数句がプラスして紹介されており、一冊を読了することで、ずいぶんたくさんの俳句鑑賞を楽しむことができた。
俳句や短歌で、自己表現ができたらいいなと思うけれど、私は、その才に恵まれていないようだ。
駄文であっても、文章なら書いてみようという気になれるけれど……。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます