「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20170518

2017-05-18 | 矮小布団圧縮袋

〇本日も朝8時からスタンバイであれこれと作業が入り、帰りは夜21時頃になる。
 写真は3月の新潟古町通りのコンビニの前のキイロイトリ。アルビレックスカラーの配色の店だ。



 本日のBGM:夕星の歌(O, du mein holder Abendstern、楽劇「タンホイザー」) /ワーグナー
 (「ルートヴィヒ (復元完全版)」(1972)、wowowシネマ、5/18 8:30~12:30)
 スピン報道のひどい地上波はつけず、ネットの複数メディアでニュースを相対的に確認することにして、朝出勤前にこの映画に留守録をセットし、夜帰宅してからざっと見る。
 ヴィスコンティ映画の中のヘルムート・バーガー、っていうのは、本当に生きながらにして作品という古城の迷宮の中に閉じ込められてしまったかのように、そこにずっと存在している。自分がこの映画を最初に見たのは30年以上前で、自分もまた年月を経て変わっていって、下手するとその映画の中の人たちの年齢を追い越して、ずっと歳をとっていたりするのに、映画は自分が覚えていたとおり、ずっと壮絶に絢爛であり続ける。
 最初に見てからしばらく見ることがなかったために、あの「オルゴールのシーン」がずうっと気になっていた。何度か再放送されるんだけど、地上波などでだいぶカットされている版なんかだと、そのシーンが出てこなかったのもあった。だから、もしかしたら自分の記憶違いか、夢か何かで自分だけ見た気になってただけの想像のシーンだったのかしら、などとおぼつかなく思っていた。でも、今日のWOWOWのが完全版だとすると、ちゃんとそのシーンはあった。安心した。昔見たのは、記憶の間違いじゃなかった。よかった。
 最初にそのシーンを見た時から、本当に子供心ながら「夕星の歌」のオルゴールにあこがれて、欲しくてしょうがなかったのである。おかげさまで、21世紀となった今では、パソコンでもmidi素材の音源を利用させていただきつつ、夜、部屋で一人しみじみと、バイエルンの悲劇の王のような心地で(><)聴くことはできる(スケールでは天地の開きがあるとして、多少夢想的で偏屈で世捨て人的な境遇という点では)。
 だが秘かに、映画のみたいなアナログな箱のやつがあったら、かっこいいな、とは思う。なかなかオルゴール屋さんにこの曲のってないみたいで。店を見かけるとぼちぼち探してみたりはするけどね。(20170518)
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20170517

2017-05-17 | 矮小布団圧縮袋

〇遅番でも9時半から仕事を始めて、次々と増えていって帰りが22時になってる。
 でも、もはや言うほどテレビも新聞も見てないから別にいい。どれだけスピン報道したら気が済むのか。腐敗してるというか見るのも不快で、精神衛生上の被害を苦情として訴えてもいいんじゃないかと思ったりする。みんなもっと怒ってもいいのでは。

 多少ましな方なJ-comの福岡地元ニュースを見てたら、四月末の博多湾の貨物船沈没での、その後の油の回収状況と潮干狩り一部自粛継続のお知らせが流れた。これだって、回復したとか終了したとかまだ一部なんだから気休めにするんじゃなくて、危険だから「引き続き自粛」の方をちゃんと言うべきだろ、と思う。
 もっとはっきり言えばいい、「百道浜は潮干狩りできない。」って。そういう情報の方が大事なんじゃないの。
 原発なんかの物言いも同じ。
 何でもかんでも経済効果とかで、資産価値だの消費や行楽気分だのが落ち込まないように、ってのかもしれんが、売らんかなで景気の良いふりをするのも、知れ切った嘘まみれなのも、幼稚だ。もうすべてうんざりしている。
 誰も本当は信用してないんだろう。認めたら心が折れるから認めたくなくてごまかしてるだけで。

 BGM:Columbia / Oasis (「Definitely Maybe」)
 …ギャラガー兄弟の暴言集、なんてのを見てると、メンタリティ的にはわからなくはない気がしてくる。聴いてると、そういうふうな気分になる音楽。1990年代の英国位か、それどころじゃないくらい日本が末期的だとしても。
 (写真:鞆の城址の坂道から散歩中のキイロイトリを撮ってみた)(20170517)
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20170516

2017-05-16 | 矮小布団圧縮袋

〇…一日どころか一週間に何時間働いているのかよくわからなくなってきた。でも自分のやっているこの仕事を担当している人が、他にいない。自分がどんな仕事をしているのか、家族にも言わない、というか、何十年も家族と離れて住んでいるので、話すことが年に数回しかないのだ。たいてい、問題が発生すれば職場の同僚や上司と相談して対応する。だから地上にいながら宇宙船に乗り続けているか、修道院の修道僧か、工房の職人とか、時々そういう風な気分になってくる。人付き合いは概して悪い。仕事中は会議や折衝や相談など話さなければいけないことがむしろ多いので、家に戻ってくると、静かにしていられて、やっと気持ちが楽になる。
 土日とも業務で、月曜が朝から夜まで13時間近く働いて家に着いて、夜に24時過ぎから始まる剛くんのどんなもんや!を聴きながら眠って、朝6時に起きて、なんかKinKi KidsのLOVELOVEあいしてるの特番SPが20周年の7月にあるらしい、というニュースを眺めて、拓郎さん元気かなと思いながら家を出て今日8時にスタンバイで始業して、さすがにぼろぼろに困憊してきたので17時半に帰ることにする。
 映画「任侠野郎」(WOWOW プライム、5/16 18:20~)を流しながら、まだ日が沈まない明るいうちに台所でおかずを作るというのがあまりにも久しぶりだ。これって監督じゃなくて脚本が福田さんだったのね。映画というよりテレビドラマSPぽい長さだ(内容的にテレビで放映しにくいのか)。安田さんの商工会長は若干動きが女性的?な瞬間があったりして謎。(BGM: Love Song / Archaic Rag Store)
 …ふと思った。なんか、自分って実はとんでもない人生を歩んでるんだろうか。収入がないわけではないが、時間がないのだ。しなければいけないこと、したいことの分量と比べて、時間が足りなすぎる。と思っても、でも音楽を聴いたりちょっとぼうっとしたりする時間は、なくすことができない。
 
 撮ったが載せるタイミングをすっかり逸した写真を挙げよう:

   
 5月上旬にキイロイトリを連れて見に行った藤の花。
 BGM: Slide Away / Oasis (「Definitely Maybe)」)
 …最近何か気持ちがひどくすさんでいるのか、何者かへの憤怒が心に渦巻いているのか、作業中BGMがThe CureやThe Smithsから、次第にやたらOasisにスイッチしつつある。
 The Smithsの場合もそうであったように、Oasisも20年たってやっと聴けるようになってきた感じがする(遅い)。ダイレクトに受け付けるのが何か辛すぎる場合、入ってくるのに時間がかかるのだ。(20170516)
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20170514

2017-05-14 | 矮小布団圧縮袋

〇きっちり出張で特急黒いかもめに乗るキイロイトリ。
 今朝は博多駅でスポーツ報知を買う。KinKi未満都市20年ぶりSPの記事だから。
 KinKiの人の今のビジュアルって結構すごいな、と改めて思った。秀典くんも見たいな。
 小原くん特別出演じゃね?それにしてもこのメンツがほぼ全員30代ってのを思うと、どぎまぎするね(><)
 本当についこの間で、数年前みたいな気すらするのだが。浦島太郎過ぎるのか。冗談じゃなくてそろそろアラフォーか奴ら、って何度言ってるのか自分。
 BGM:愛されるより愛したい / KinKi Kids


(花壇のつつじの上で休憩するonちゃん)
 それで仕事が終わって帰ってきたのが夜9時頃。
 そう言われてみると加藤晴彦くんも河相我聞くんも土曜ワイドとかにせよこういう年代の役回りになってきてるんだなと。日頃「警視庁捜査一課長」とか見慣れてると、小さな巨人#5はそんなにトリックが難しいわけじゃないのに、随分引っぱったような気もする。謎解きがもう少し混んでた方が有能感出るんじゃん?と思いながら見ていた。第一回が濃かったと思うのだが(根性だけでなくて)。でも逆に、そこまで引っぱるってことは視聴者に向けてのある種の定着というかdirectionなわけだろうから、大和田さんどころか山田くんも渡部さんも含めてまだ最後まで誰が敵か味方かわかんないんじゃないの?そのへんThe Game的に怪しめに錯綜させてくれるの?ぐらいの、そこまで練られた本なのかどうかは不明。

 と思いつつ、ふとおしゃれイズム(22:00~)に回したら、山本美月&藤木直人(!?)という配置が。ここは4chから晃兄さんを呼んでくるべきでしょう!と思いながらなんとなく見てたら、美月ちゃんが漫研的にヲタぽくていっそ清々しいww晃兄さんとゴスロリってたセンスがよくわかった(爆)(20170514)
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20170513

2017-05-13 | 矮小布団圧縮袋

〇今日も朝から仕事。夕方から会合で、ようやく帰宅して、テレ朝チャンネル2の水曜どうでしょうサイコロ2をつけながら、今度は明日朝の出張の準備。
 (新幹線のぞみに乗っている時のキイロイトリ2羽)

  
 先日出かけた時に見た旧下関英国領事館〔明治39年(1906)、重要文化財〕
 前に来た時はまだ補修工事中だった。もう5年前になるのか(汗)ついこの間なような気がするのだが。
 その時は休館していたから、中に入ったのは今回が初めてだ。
 館内や中庭なんかの感じは神戸北野の英国館を思い出した。

   
 中には領事室などの展示があり、レストランや売店などもある。
 …それにしても今の日本が末期的な感の日々。植民地ならざる被支配国なのか、この国土と精神の荒廃は内戦状態に等しいのか。
 BGM:Bag It Up / Oasis (「Dig Out Your Soul」)(20170513)
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20170512

2017-05-12 | 矮小布団圧縮袋

〇午前中から凄まじい雨になった。まだ降りださない朝のうちに出勤して、夜、少し小降りになってから帰る。レーダーだと筑後から南の熊本や鹿児島の方にさらに豪雨の雲が襲来している。
 だがこの土曜日曜も仕事で出なければならない。雨で買物に回れないため、うちにあるもので弁当を作って、ダッシュで自宅と会社を往復する。体調はまだ悪いのでぼちぼち。
 首都圏も週明けから毎日事故や事件で列車運行情報が大変なことになっているらしいのを画面で見てる。
 と思ったら、月末にはMTV UnpluggedでKinKi Kidsさんがんばってください。
 (階段や坂道な路地が多い鞆の町の中を移動中のキイロイトリ)
 BGM:The Hindu Times / Oasis (「Heathen Chemistry」)(20170512)
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20170511

2017-05-11 | 矮小布団圧縮袋

〇夜、また熊本で地震。福岡も少し揺れたらしいが帰途の移動中で気づかず。
 福島、岩手、宮城では5月に入って山火事が続いている。山河も大地も憤怒に満ちているのか。
 今日も朝から晩まで仕事であった。風邪気味かもしれずあまり調子が良くない。家に着いて、明日に備えて休むことにする。

 先週出かけた帰りの福山駅も、実は下車したのは初めてだった。少し歩いた大黒町というところに、赤レンガ通りという謎の区画があるが、どうも本当に近代化遺産的な古い建築ばかりが並んでいるというのと違って、1979年(昭和54年)頃に赤レンガ的なデザインと意匠で商店街を形成したらしい。(※ということは、KinKi Kidsの中の人が生まれた頃では…)
 
 
 そしてさっそく目ざとく見つける(爆)

     
 キイロイトリ「ヤッパ マズハ キルケニー デスナ」
 Kensintonというカフェ&パブで、所謂ブリティッシュ・パブの設えとメニューですね。
 昼ご飯を食べ損ねていたので、これで落ちついてから、ロンドンプライド生とライトミールとサラダで夕ご飯にする。昼間撮影しつつ気づかないうちに何時間も歩き続けたので、軽く回ってくると心地よい疲労感と安堵感に包まれる。
 店内には、静かに1940~50年代風のJazzが流れている感じ。わりとこういうところで一人飲みの人もちらほらいる。サッカーの試合中などではなくて、落ち着いててゆっくりできてよかった。
 
 本日のBGM:Thème Borsalino / Claude miBolling
 再び祥月命日の11日がやってくる。少ししみじみと思い出したこと。
 朝、「我らが」アラン・ドロンの引退宣言なるニュースを見ていて、ふと頭の中に流れたのがボルサリーノと冒険者たちのレティシアの歌のやつだった。この人そのものがある種の「文化」だった。
 この人もいかにも暗黒街チックな感じがするというだけでなく、意外と低音で腹に響く声の人だ。まだ学生の頃、それこそ田山力哉氏じゃないけどジャン・マレーやアラン・ドロンやジャン=ユーグ・アングラードとか、映画の台詞の発音を聞いてフランス語の響きに憧れた頃、というのが20世紀には存在する、なかなか甘美な記憶として。
 2012年の秋にイマジカとか映画のCSチャンネルで、えらく毎日この人の映画の特集をやってたので、同様に連続してた天知茂特集と一緒に見まくっていたことは、この自分の「別室」ページを遡るとわかる通り。モリッシー先生がザ・スミスのあのジャケットを作ったのもアラン・ドロン先生のおかげといえる。どうもその頃、シシリアンという言葉の響きだけで興味を持って、めったに行かない佐賀にふと出かけてみたら、どういうわけかその数年後、佐賀に出張の仕事で時々通うようになって、今となっては結構おなじみの場所になってしまった。これもレベルは違うが、不思議なご縁である。(20170511) 
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20170510

2017-05-10 | 矮小布団圧縮袋

〇(鞆の町を散歩するキイロイトリとカツオ人間のつづき)
  
  
 平野屋履物店〔昭和元年(1926)〕と、旧・武田理髪店(大正末~昭和初頃)
 不思議な近代建築は、なぜか角っこにあることが多い。

 BGM:捕捉 / 林ゆうき (「嘘の戦争 ORIGINAL SOUNDTRACK」)
 自分はめったに会わない家族とも、職場などの周囲の人々とも、テレビの話をすることはほぼ皆無(たまたま見ていたことが話のついでにひょっこりばれることはあっても)だが、ザテレビジョンのドラマアカデミーでカルテットや嘘の戦争の作品名を見ると、他にも見てた人が世の中には結構いるのかもしれないなと思って、ちょっとほっとした気分になることがある。
 嘘の戦争については、話が荒唐無稽なわりにはかなり(メインのバー800からして)いくつものロケの「気になる空間」が画面を構成していて、これを作った人の首都圏や東京という都市空間への郷愁なのか偏愛というかこだわりが、じわじわと伝わってくるように思われたドラマだった。だから3月につい行ってみたくなってしまったのだが、このドラマのサントラにしても、自分のような地方在住者からすると、そのロケ地と相まってとっても「東京的」風景のBGMに聴こえる。そして、まだ行ってなくてちょっとだけ見てみたい場所が残っている。それは今度出かける機会があったらの宿題として。
 元々はその時間には習慣的にニュースを見ていたのだが、最近はニュースを見ていると非常に傲岸で嘘つきで不誠実で醜悪な気持ち悪いものが画面に映るため、出てきた瞬間に本当に生理的嫌悪で駄目で、声が聞こえないうちに急いでチャンネルを変えてしまう。その局で面白くなければ、そのまま消してしまって、しばらくたってからニュースをつけて、天気予報は見る、ということが多くなった。(20170510)
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20170509

2017-05-09 | 矮小布団圧縮袋

〇鞆の町の中は総じて町並みが古いだけでなく、所々に大正~昭和初期ぽいレトロモダンな近代建築も混ざっている。歩き回っていると、ちょくちょく遭遇するのだ:(再び町歩き中のキイロイトリであった)

   
しまなみ信用金庫鞆支店(旧・鞆信用金庫本店)〔昭和13年(1938)〕と、太田ガレージ〔昭和16年(1941)〕
太田ガレージの方は、撮影しながら接近して見て気づいた「…こ、これ、木造じゃん実は」。鉄筋ビルじゃなくて、タイルが貼られている。隣の続きの蔵がダイニングカフェみたいなのになってる。

 本日のBGM:なんねんたっても / KinKi Kids (「N album」)
 キー局社長交代劇などというニュースが夕方流れてきた。中川一徳『メディアの支配者』って今度読んでみようと思う。そして曲は、昨日月曜深夜にようやくTNCで放送されたブンブブーン!未公開映像SPにて。NアルバムのNって「なんねんたっても」のNかしら。違うか。
 それにしても、嘘の戦争が終わったので、時たまCRISISか、あとKinKiの番組くらいだろうか、CXでテレビ見るのは。せいぜいそのくらいである。めざましはじめニュースとかWSとかは(なんかのLIVEの次の日のニュースか番宣を見るか、と思うとき以外は)めったに見なくなった。そんな時、たまにTNCをつけると感じるのは、流れているCMのラインナップの雰囲気とか会社の傾向が、比較的見るKBCとかRKBとかTVQとかのCMと、なんとなくちょっと違うような気がする、ということだ。
 ちなみにブンブブーンだと、今自分の茶の間のテレビのHDDに(BDに一回はいちおう保存してるんだけれども)、斎藤工さん回・エンケンさん回・生田&神山くん回・小日向さん回・トレンディエンジェル回をまだ残してあって、時々見る(ちなみに古田新太さん回と筧利夫さん回は前のDVDレコーダーの時のだから既にダビングしてしまってあるが、見るのは好き)(20170509)
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20170508

2017-05-08 | 矮小布団圧縮袋

〇怒涛の平日業務開始の週明け。
 (先週のキイロイトリお散歩中の景色からお送りいたしませう)

 
 鞆の浦の名物・保命酒は江戸時代は中村家が独占製造販売していたが
 明治以降は町内の4つの店でそれぞれ作っている(生薬を漬ける薬草酒である。各店で微妙に味が違うらしい)
 岡本亀次郎本店は福山城内の長屋門を移築したものだそう(福山市重要文化財)

 
 太田家住宅はその元蔵元・中村家の店の跡。奥には保命酒の製造所と蔵がある。ここも江戸時代の建築。
 三条実美卿が泊まった座敷も見学。実はこっそり贅沢な材質や造り。

 本日のBGM:「映画『追憶』完全ナビ」(WOWOWプライム、5/8 6:50~7:00) 
 土曜に「追憶」映画本編を見るまでWSもネタバレ禁止で(予告編しか見てない)、見て帰ってきてからWOWOWの「完全ナビ」紹介番組を初めて見る。個人的感想としては、映画を見た後でナビ番組見てよかったかも(ナビで先に話を知りすぎずに展開を味わえた)と思う。もちろん、ナビ番組の方はできるだけ話の核心にふれないように作られていることに、今見ると気がつくのだけど。この映画、もう一度見たら、きっとまた「個人的に待ち受け画面候補的に偏愛しそうな美麗カット」な場面があるような気がする(爆)
 デジタル世代ぽい若手3人組が昭和の名匠の佇まいに打たれつつ格闘してる感の番組。でもこのカメラはもっと、彼らが演じようなどと意図するものを超えた、それ以上の何かを被写体として無言のうちにとらえてしまいそうだ。
 だからこういう映画で撮られる方が緊張するのは、単に一発勝負、というだけではなくて、カメラに何か見抜かれてしまうような感覚、なのかも。やっぱ、その人からなんかにじみ出るもの、っていうのは、多分根本的なところで嘘つけないんだろうし、それを気配として湛えている俳優、ってのは本当の意味ですごいんだろうな、と改めて思った。地方都市の随分田舎で、結構よく見る一見ありふれたような工事現場だの病院だの飲食店だの、庶民的な風景と人間が、こんな風に「存在するもの」として撮れるのか、というのも。
 ナビ番組のBGMも千住明氏なのだろうか。一部、モース警部のBarrington Pheloungみたいなムードの短調な曲が流れたんだけど(雰囲気には合ってる)。(20170508)

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