〇本日も朝8時からスタンバイであれこれと作業が入り、帰りは夜21時頃になる。
写真は3月の新潟古町通りのコンビニの前のキイロイトリ。アルビレックスカラーの配色の店だ。
本日のBGM:夕星の歌(O, du mein holder Abendstern、楽劇「タンホイザー」) /ワーグナー
(「ルートヴィヒ (復元完全版)」(1972)、wowowシネマ、5/18 8:30~12:30)
スピン報道のひどい地上波はつけず、ネットの複数メディアでニュースを相対的に確認することにして、朝出勤前にこの映画に留守録をセットし、夜帰宅してからざっと見る。
ヴィスコンティ映画の中のヘルムート・バーガー、っていうのは、本当に生きながらにして作品という古城の迷宮の中に閉じ込められてしまったかのように、そこにずっと存在している。自分がこの映画を最初に見たのは30年以上前で、自分もまた年月を経て変わっていって、下手するとその映画の中の人たちの年齢を追い越して、ずっと歳をとっていたりするのに、映画は自分が覚えていたとおり、ずっと壮絶に絢爛であり続ける。
最初に見てからしばらく見ることがなかったために、あの「オルゴールのシーン」がずうっと気になっていた。何度か再放送されるんだけど、地上波などでだいぶカットされている版なんかだと、そのシーンが出てこなかったのもあった。だから、もしかしたら自分の記憶違いか、夢か何かで自分だけ見た気になってただけの想像のシーンだったのかしら、などとおぼつかなく思っていた。でも、今日のWOWOWのが完全版だとすると、ちゃんとそのシーンはあった。安心した。昔見たのは、記憶の間違いじゃなかった。よかった。
最初にそのシーンを見た時から、本当に子供心ながら「夕星の歌」のオルゴールにあこがれて、欲しくてしょうがなかったのである。おかげさまで、21世紀となった今では、パソコンでもmidi素材の音源を利用させていただきつつ、夜、部屋で一人しみじみと、バイエルンの悲劇の王のような心地で(><)聴くことはできる(スケールでは天地の開きがあるとして、多少夢想的で偏屈で世捨て人的な境遇という点では)。
だが秘かに、映画のみたいなアナログな箱のやつがあったら、かっこいいな、とは思う。なかなかオルゴール屋さんにこの曲のってないみたいで。店を見かけるとぼちぼち探してみたりはするけどね。(20170518)