バラ科オランダイチゴ属の多年草。和名は、発見地の岐阜県能郷村にちなむそうだ。シロバナノヘビイチゴに似ているが、花弁が7~8枚だったり、葉につやがなかったりと結構違いがある。亜高山から高山に生えるそうだが、この苺を見るのは何度目だろう。多分2度目だと思う。小さくて、映えないがヘビイチゴなどと違って、その実は大変美味だそうだ。それに食用の苺と同じように花が白いので、食用になるなと思えるのがいい。7月19日、長野県白馬村で撮影。
メギ科サンカヨウ属の多年草。白馬大雪渓遊歩道は猿倉から上り始めるのだが、最初の方でサンカヨウの果実が結構見られ花は終わってしまったのだろうかと思った。果実は藍色で白粉色を帯びていた。上って行くうちに、その中点近くに来たところで、まだ花の咲いているサンカヨウを見ることができた。そして、白馬尻という終点近くでは、やや群落で咲いているのを見ることができた。わたしの持っている図鑑の高山編の写真は、偶然にも同じ白馬尻で撮られたものが載っていた。7月19日、長野県白馬村で撮影。
ユリ科ツバネソウ属の多年草。今回白馬大雪渓遊歩道へ行った大きな目的は、このキヌガサソウを見ることであった。だいぶ若い頃に見た記憶があるのだが、あまりはっきりとは覚えていないので、今回しっかりと見ておこうという気持ちだった。途中に緑色に変わったキヌガサソウには出会ったが、白い美しい花の状態のものに出会ったのは、遊歩道の終点近くで、特に大雪渓の一番下の白馬尻と言うところでは群落で咲いているのを見ることができた。7月19日、長野県白馬村で撮影。
キンポウゲ科トリカブト属の多年草。長い総状花序に花が多数付き、花の形がトリカブトとよく似ているが、距が結構細長い。これも今回初めて見た花だった。伶人草等という名は何かいわれがありそうなので図鑑を見ると、舞楽の伶人がかぶる冠に似ているからだという。要するにトリカブトと同じような由来だ。7月19日、長野県白馬村で撮影。
ゴマノハグサ科ミゾホオズキ属の多年草。私はいろいろなところに行っているが、この花を見たのは今回が初めてだった。図鑑には深山の湿り気のあるところに生えるとあるが、それほど深山と言うこともないと思われる白馬大雪渓遊歩道では結構目に付く花で数回撮って後は撮らずじまいにしたほどだ。ゴマノハグサ科の花らしい筒型で、黄色が鮮やかだ。7月19日、長野県白馬村で撮影。
ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木。基本種はヤマアジサイだといい、本州北部から北海道に分布する。装飾花が大変透明感のある青色で、雨のそぼ降る中、大変鮮やかに目に映った。実際にはだんだん赤色に変わるらしいが、この時期には、ほとんどこの青色の状態だった。7月19日、長野県白馬村で撮影。
イチヤクソウ科ウメガサソウ属の多年草。花が梅に似ていて、笠のように見えるという訳なのだろう。白馬大雪渓遊歩道の雨がそぼ降る中でのトレッキングではポンチョをかぶって行動したが、この花のような笠があれば便利かもしれないなどと思ったりしたものだった。7月19日、長野県白馬村で撮影。
タテハチョウ科・マダラチョウ亜科の蝶。成虫が長距離移動することで有名。他しか、どこかで読んだことがあるが、長野県で採集され、印をつけて放たれたアサギマダラが、遠く沖縄の東大東島で再度採集されたという。直線距離にして1200km以上ある。画像のアサギマダラは長野県の白馬大雪渓遊歩道で撮ったものなので、まさにこの蝶も沖縄まで飛んで行くのかもしれない。7月19日、長野県白馬村にて撮影。
マメ科コマツナギ属の草本状の小低木。和名は、細い茎だが、馬をつなげるほど丈夫なことによるという。近くの公園の草むらに咲いていたもの。他の草に埋もれるように咲いていたが、花が少ない時期に隠れるように咲いている様は、なかなか風情のあるものだった。7月14日、千葉市内で撮影。
ユリ科ワスレグサ属の多年草。道ばたや土手、林の縁などに多い多年草。ノカンゾウよりもやや大きく、雄しべや雌しべが花弁化して八重咲きになっているので結実しない。1日花で朝開いて夕方しぼんでしまう。根が紡錘状にふくらみ、匐枝を出して増えて行く。有史前に中国から渡来したものという。ヤブカンゾウとノカンゾウは同じワスレグサ属の花だが、どうも同じところで一緒に咲いているのをあまり見たことがない。ノカンゾウはやや湿り気のあるところに咲いていると言われ、微妙に棲み分けているのかもしれない。7月13日、佐倉市内で撮影。