Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アルベルト・ウィリアムスのプリメラ・オベルトゥーラ・デ・コンシェルトを聴く、鶴ヶ峰から二俣川まで歩く

2012-09-30 20:31:20 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
昨日は鶴ヶ峰駅から二俣川まで歩きました。
今回取り上げるのは1883年生まれのアルベルト・ウィリアムスの作品。
アルゼンチンのブエノス・イレスで生まれた彼は、
幼い時期から地方の音楽学校で学び、
1882年政府の奨学金を受けてパリ音楽院で作曲を学んだ。
ジョルジュ・マティアスにピアノを師事し、
セザール・フランクに作曲を師事した。
その後1889年に帰国し、作曲家以外に教師や指揮者として活動した。
プリメラ・オベルトゥーラ・デ・コンシェルト作品15は、
1889年に作曲された演奏会用序曲第一である。
演奏はガブリエル・カスターニャ指揮、
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。

低弦により重々しく始まるところはフランクの影響だろうか。
奏でられる旋律の一部は、マーラーの交響曲第1番の、
第3楽章の有名な旋律を思わせる。
そのうち軽快な旋律が奏でられ盛り上がったあと、
ロマンティックな旋律が現れるが、このあたりはワグナー風である。
そして、再び軽快な旋律が奏でられ、展開されていく。
冒頭の旋律が再び奏でられ、そのあと金管楽器が鳴り響きながら、
弦楽器が軽快な旋律を繰り返しながら進行し、
再びロマンティックな旋律が現れて、最後は堂々とした旋律が奏でられ、
最後は金管楽器と打楽器が鳴り響いて盛り上がり、力強く終わる。
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マヌエル・ゴメス・カリージョの交響組曲「フィエスタ・クリオージャ」を聴き、鶴ヶ峰から二俣川まで歩く

2012-09-28 06:24:00 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
昨日は鶴ヶ峰駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは1883年生まれのマヌエル・ゴメス・カリージョの作品。
アルゼンチンのサンチャゴ・デル・エストロで生まれた彼は、
幼い時期から聖歌隊に入り、ピアノを学んだあと独学で音楽を学んだ。
アルゼンチン北部で収集した民謡をまとめ、1920年と1923年に出版した。
教育活動にも従事し、1941年ブエノスアイレスに移住したようだ。
交響組曲「フィエスタ・クリオージャ」は1941年に作曲された。
これは1934年に初演されたピアノ曲を、
作曲科自身の手で管弦楽化した作品である。
演奏はガブリエル・カスターニャ指揮、
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第1曲「喜んで」(アレグロ・ヴィーヴォ-ヴィーヴォ)は、
舞踏的なリズムに乗り、明るい旋律が奏でられていく。
変則的なリズムはアルゼンチン固有なものなのだろうか。
最後はティンパニが鳴り響いて軽快に終わる。
第2曲「悲歌」(アンダンテ-アルモニオーソ-ピュ・アニマート)は、
弦楽器により奏される悲しげな旋律で始まる。
その旋律を弦楽で引き継ぎ、フルートなど木管楽器が絡んで終わる。
第3曲「ハンカチの中の愛」(ヴィーヴォ)は、
舞踏的な旋律が弦楽器で奏され、ワルツ風の短い曲である。
第4曲「常に喜んで」(アレグロ・ヴィーヴォ)は、
第1曲の旋律が再び奏されて始まる。
そして最後にかけ盛り上がって華々しく終わる。
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フランシス・ミニョーネの「コンガーダ」を聴く、そしてカルテンシュタドラーのハーバーフェルトトライベン

2012-09-27 06:24:23 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
やっと2年の間、待ちに待った本が届いた。
カルテンシュタドラーの『ハーバーフェルトトライベン』である。
「ある慣習儀礼の歴史と神話」という副題がついている。
現在ドイツにおけるハーバートライベン研究の第一人者、
カルテンシュタドラー(Kaltenstadler)先生の著作である。
今回はカラー写真も豊富で、一般向けなのかとも思われるが、
そう言う訳でもなく、今までの研究成果を示しているように思える。
ハーバーフェルトトライベン(Haberfeldtreiben)を、
民俗慣習としての側面も強調しつつ、その歴史も踏まえ書いている。
本文はドイツ語で書かれているが、これからじっくり読んでいこうと思う。

昨日も一日忙しくウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1897年生まれのミニョーネの作品。
イタリアから移住したフルート奏者アルフェリオ・ミニョーネを父に持つ彼は、
サンパウロで生まれ、サンパウロ音楽院とミラノ音楽院で学び、
ブラジルに帰国してからは、作曲活動を続ける一方で、
リオ・デ・ジャネイロの国立音楽院で教えるなどした。
「コンガーダ」は1921年にイタリアで作曲された。
この作品はリヒャルト・シュトラウス指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団により初演されたようだ。
演奏はガブリエル・カスターニャ指揮、
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
軽快なリズムに乗って明るく陽気な旋律が奏でられる。
ラテンアメリカらしいリズム感と、
イタリアらしい明るさが融合したような音楽で、
盛り上がりをみせていきながら、最後は力強く終わる。
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フアン・ホセ・カストロの「アラバル」を聴く

2012-09-26 06:20:01 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
昨日もウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1895年生まれのフアン・ホセ・カストロの作品。
アルゼンチンのブエノスアイレス州アベジャネーダで生まれた彼は、
ブエノスアイレスでピアノや作曲などを学んだあと、
パリに渡り、ストラ・カントルムで学び、ダンディなどに師事した。
1925年帰国してからは、指揮者としての活動を行い、
ブエノスアイレス音楽院で教授を務めたようである。
1940年代以降は世界各地で指揮者として活躍し、
プエルトリコ音楽院の学部長も務めたようである。
作曲家として知られるようになるのは、
イギリスの現代音楽国際協会で1931年にアンセルメの指揮によって、
彼の「アレグロ、レントとヴィヴァーチェ」が取り上げられてからのようだ。
「アラバル」は1934年に作曲された。
アラバルとはブエノスアイレスにある貧しい移民地域をさしているようだ。
演奏はガブリエル・カスターニャ指揮、
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
弦楽器の鋭い感じの音に導かれて始まり、その上で旋律が奏でられていく。
途中行進曲風になりながら、金管楽器や木管楽器が絡んでいき、
盛り上がりをみせていき、ストラヴィンスキーの「春の祭典」のように、
荒々しい音楽となっていき、再び冒頭の音楽に戻り、
弦楽器が哀愁のある旋律を奏で、打楽器のみの音が聴こえ、
再び弦楽器が哀愁のある旋律を奏で、行進曲風に進行し、
最後はティンパニの音だけが残って静かに終わる。
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マリオ・ラヴィスタの「クレプシドラ」を聴く

2012-09-25 05:47:33 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
昨日一昨日とウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1943年生まれのラヴィスタの作品。
メキシコシティー生まれの彼は、1963年から国立音楽院に在籍し、
作曲をチャベスやルドルフォ・アルフテルなどに師事した。
その後1967年にフランス政府の奨学金を受けて、
パリのストラ・カントルムで学び、
ジャン・エティエンヌ・マリーに師事した。
1970年代は電子音楽に傾倒したが、国立音楽院で教えるなどし、
その後は音楽ジャーナルの編集者などもしている。
「クレプシドラ」は1990年から1991年にかけて作曲された。
サンアントニオ交響楽団の委嘱を受けて作曲された作品のようだ。
演奏はパブロ・サインス・ビジェガスのギター、
アロンドラ・デ・ラ・パーラ指揮、
フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカズの演奏による。
フルートなどの響きに導かれ、ギターが明るく軽快な旋律を奏でいく。
管弦楽とギターが交互に旋律を引き継ぎながら、
その主題を変形させながら展開させていく。
ロドリーゴを想起させるようなスペイン風の音楽は、
やがて盛り上がりをみせて、最後堂々とした感じで終わる。
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