Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ジョリ・ブラガ・サントスの管弦楽のための変奏曲作品49を聴く

2024-05-25 22:12:58 | 古典~現代音楽ポルトガル編
忙しくてできなかったブログを久しぶりに書きます。
今日聴いたのは1924年生まれの作曲家ジョリ・ブラガ・サントスが、
1976年に作曲した管弦楽のための変奏曲作品49である。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団による。
重々しく始まり、弦楽器が旋律を奏で、
フルートがその音に重なっていく。
そのあと打楽器と木管楽器が加わっていく。
そしてクレシェンドしてから金管楽器が加わり、
最高潮に達したあと再び静まり、神秘的な感じが続く。
そのままではなく再び金管楽器が加わり激しくなり、
その後も荒々しい音楽と神秘的な音楽は交互に現れる。
現代音楽らしい部分とロマン派的な部分が、
うまく融合している融合している感じでもある。
最後は消え入るようにして終わる。
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ジョリ・ブラガ・サントスの交響的序曲第3番作品20を聴く

2024-04-09 06:26:23 | 古典~現代音楽ポルトガル編
今日聴いたのは1924年生まれの作曲家ジョリ・ブラガ・サントスが、
1954年に作曲した交響的序曲第3番作品20である。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団による。
作曲者自身の作った主題に基づくが、
そこには、アレンテージョの民謡の性格がみられるようだ。
ハープの音と弦楽器中心に始まり、朝のような雰囲気だ。
ホルンや木管楽器が幻想的な旋律を奏でていき、
他の楽器にも引き継がれ、やがてアレグロの部分に入る。
生き生きとした旋律が奏でられていくが、
ここは解説によるとソナタ形式で書かれているようだ。
ゆったりとした冒頭の部分も再び現れ、とても魅力的で聴きやすい。
そして軽快で明るい旋律が弦楽器と金管楽器に現れ、
木管楽器も絡んで盛り上がっていき、
再びゆったりとした部分も交互に現れ、
金管楽器中心に壮大な感じで高揚し、
打楽器も加わり、最後は力強く終わる。
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ジョリ・ブラガ・サントスの交響曲第5番を聴く

2024-03-31 17:40:59 | 古典~現代音楽ポルトガル編
先週帰りに道で転倒し、後頭部を打ち救急搬送され、
運ばれた病院で手術を受けることなった。
生きていたことはありがたいことだが、あとで右ももが痛み出し、
翌日には首や肩、臀部にも痛みが広がり寝るのも大変だった。
さらに翌日には目の下のところにくまができ、見られたもんじゃない。
コンピュータなど色んな荷物をカバンの中に入れていたので、
その重さの分だけ衝撃が激しく、身体にも相当なダメージを与えた。
我ながら、この歳になって何をしているんだろうという感じである。

さて、今日聴いたのは1924年生まれの作曲家ジョリ・ブラガ・サントスが、
1965年から1966年に作曲した交響曲第5番である。
副題として「ルシタニアの良さ」である。
ルシタニアは古代ローマ時代のイベリア半島西部の呼び方で、
今でいうとスペイン西部からポルトガルにかけての地域になる。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
ポルトガル交響楽団による。
第1楽章ラルガメンテは、荒々しいリズムのティンパニの音のあと、
弦楽器中心にシリアスな感じの旋律が奏でられていく。
この楽章はそのあとに続く楽章への導入的な役割を示している。
フルートなど木管楽器が奏でる神秘的な旋律と、
打楽器や金管楽器による粗暴な感じの音は、
彼が当時ポルトガルの植民地であったモザンビークを訪れた時の、
イメージも反映しているのかもしれない。
繰り返すティンパニの音型にもそれは感じられる。
この楽章は神秘的な雰囲気の中で終わる。

第2楽章ザヴァラ:モデラートは、パーカッション奏者によるリズムに、
木管楽器や弦楽器の音型が絡んで始まる楽章である。
ザヴァラはモザンビーク南部の地域の呼称であり、
そこにいるマリンバ奏者の音を想起しているようである。
第3楽章ラルゴは、ゆったりとしたテンポの楽章で、
ある時は静かだが、時に音が激しくぶつかり合ったりする。
作曲者によれば「空間、線、音の塊が互いに追従し、
交差している」とのことであるが、繰り返すティンパニの音が、
徐々に大きくなってドラマティックに盛り上がる展開がみられる。
それが終わると静かになり、フルートや弦楽器により、
神秘的な音楽が続いていき、最後は静寂の中で終わる。
第4楽章アレグロ・エネルジーコ・エド・アパッショナートは、
短い序奏で始まり、ティンパニの荒々しいリズムと、
金管楽器の粗暴な感じの音、弦楽器の目まぐるしい速さの音型で始まる。
今まで出てきた主要な主題が現れ、盛り上げていく。
いったん、静まったあとは、弦楽器や木管楽器に旋律が現れるが、
その旋律にその前の音楽の要素が絡み合い、
壮大な音楽のエンディングに向かい、盛り上がったところで最後終わる。
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フレイタス・ブランコの交響曲第1番を聴く

2024-03-17 13:23:08 | 古典~現代音楽ポルトガル編
今日聴いたのは1890年生まれの作曲家フレイタス・ブランコが、
1924年に作曲した交響曲第1番である。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
アイルランド国立交響楽団による。
第1楽章アダージョ-アレグロ・モルトは、
弦楽器による重々しい序奏で始まり、やがて金管楽器も加わる。
そのあと続く主部は対照的な明るく流れるような旋律が、
弦楽器と木管楽器により奏でられていく。
もう一つは木管楽器中心に引き継がれる旋律である。
明るい牧歌的な部分と暗く重々しい部分が交互に現れ、
変化に富んだ展開を経て、最後は盛り上がって力強く終わる。

第2楽章アンダンテは、金管楽器によるコラール風の旋律で始まり、
それをイングリッシュホルンに始まる木管楽器が引き継ぎ、
感傷的な旋律が奏でられていき、
中間部では金管楽器と弦楽器で一時盛り上がる。
そのあとは金管楽器によるコラール風の部分、
弦楽器や木管楽器による感傷的な旋律が続いて終わる。
第3楽章アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェは、
明るく軽快な旋律が弦楽器により奏でられて始まる。
木管楽器も活躍し、牧歌的な感じであるが、変形されていく。
最後は金管楽器が壮大な感じで鳴り響いて終わる。
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ジョリ・ブラガ・サントスのチェロとピアノのためのアリア II 作品57を聴く

2024-03-14 07:13:29 | 古典~現代音楽ポルトガル編
今日聴いたのは1924年生まれの作曲家ジョリ・ブラガ・サントスが、
1977年に作曲したチェロとピアノのためのアリア II 作品57にである。
聴いたCDは、イレーネ・リマのチェロ、
オルガ・プラトスのピアノによる。
ピアノの深遠な感じの伴奏に続き、
チェロが悲しげな旋律を歌うように奏でていく。
中間部は動きのある両者の激しいやりとりが続き、
それが終わると冒頭と同じ感じになり、最後は静かに終わる。
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